JP2005162326A - チーズ包装用フィルム - Google Patents

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崇 荒井
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Kusato Hirota
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、環境汚染の可能性の高いPVDCを使用せずに、優れたチーズ離型性と適度な密着力を有するチーズ包装用フィルムを提供することである。
【解決手段】 本発明は、上記問題点を解決するために、主として以下の構成を有する。すなわち、樹脂基材の少なくとも一方の面にヒートシール性を有する層を設けたフィルムにおいて、該ヒートシール層がポリエステル樹脂を主成分とし、該ポリエステル樹脂がジオール成分として1、4−シクロヘキサンジメタノールを10モル%〜80モル%、またはプロピレングリコールを50モル%〜80モル%を含むことを特徴とするチーズ包装用フィルムである。
【選択図】 なし

Description

本発明はチーズ包装、なかでもスライスチーズの個包装用フィルムとしてチーズ離型性に優れ、適度な密着力を有するチーズ包装用フィルムに関するものである。
スライスチーズ包装用フィルムは、基本的には片面にヒートシール層(以下HS層とする)を設けている。このHS層はスライスチーズ個包装の密閉度を高めるために設けられており、製造における水冷工程で包装内部に水が浸入することを防いでいる。従って、包装体においてHS層と反対側の面との接着は強固であることが望ましい。しかし、強固すぎると開封に手間取ったり、さらにはHS層にチーズが粘着し、開封時にチーズが切れてしまうという問題がある。近年まではポリ塩化ビリニデン(PVDC)樹脂をHS層とするフィルム(例えば特許文献1,2)が好適なHS特性を発揮し広くもちいられてきたが、最近の環境問題(PVDCはハロゲンを有し、ダイオキシン発生の原因となる)の高まりから、ハロゲンを含まない、優れたチーズ離型性、適度な密着力を有するHS層をもったチーズ包装用フィルムが求めらている。
特開平9−40012号公報([0023]〜[0025]段落) 特開平10−128924号公報([0012]〜[0014]段落)
本発明の目的は、環境汚染の可能性の高いPVDCを使用せずに、優れたチーズ離型性と適度な密着力を有するチーズ包装用フィルムを提供することである。
本発明は、上記問題点を解決するために、主として以下の構成を有する。すなわち、樹脂基材の少なくとも一方の面にヒートシール性を有する層を設けたフィルムにおいて、該ヒートシール層がポリエステル樹脂を主成分とし、該ポリエステル樹脂がジオール成分として1、4−シクロヘキサンジメタノールを10モル〜80モル%、または、プロピレングリコールを50モル〜80モル%を含むことを特徴とするチーズ包装用フィルム、である。
本発明のチーズ包装用フィルムは、ヒートシール層の組成を規定することにより、優れたチーズ離型性、適度な密着力を有するチーズ包装用フィルムとなった。本発明のフィルムは食品用途に用いうる安全性を有しており、サニタリー包装等、肌に直接触れる物品の包装にも適用することができる。
本発明のチーズ包装用フィルムに用いられるヒートシール層は、ポリエステル樹脂を主成分とし、該ポリエステル樹脂がジオール成分として1、4−シクロヘキサンジメタノールを10モル%〜80モル%含むこと、もしくはプロピレングリコールを50モル%〜80モル%含むことが必要である。1、4−シクロヘキサンジメタノールについてはより好ましくは30モル%〜70モル%である。10モル%未満もしくは80モル%より高くなるとヒートシール性が損なわれるので好ましくない。一方、プロピレングリコールを50モル%〜80モル%含むことが必要である。より好ましくは60モル%〜75モル%である。50モル%未満もしくは80モル%より高くなるとヒートシール性が損なわれるので好ましくない。
そして、ヒートシール層の厚みを0.2〜2μm、より好ましくは0.3〜1.5μm、とすることで、優れたチーズ離型性と適度な密着力を有するチーズ包装用フィルムをえることができる。ヒートシール層の厚みが0.2μm未満となると、密着力不足となるので好ましくない。また、ヒートシール層の厚みが2μmより大きくなると、密着力が大きくなり過ぎるので好ましくない。
本発明のヒートシール層に関して、ジオール成分はエチレングリコールと1、4−シクロヘキサンジメタノール、プロピレングリコールのみに限られるものではなく、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール等を、本発明の効果を阻害しない範囲、おおよそ合計10モル%程度までは用いることができる。ジカルボン酸成分は、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、セバシン酸、アジピン酸、コハク酸、マレイン酸、等を用いることができる。ジオール成分のみならず、ジカルボン酸成分として複数のジカルボン酸を使用することが可能である。また、3価以上のエステル形成成分、例えばトリメリット酸、を用いて分岐状ポリエステルとすることもできる。
基材樹脂とヒートシール層を積層する方法は、とくに限られるものではないが、樹脂が溶融した状態で積層することがヒートシール層と基材との密着が強くなるので好ましい。オフラインコートでヒートシール層を設ける場合には基材にアンカーコートを施すことで密着力を上げることができる。この場合、ポリエステル系のアンカーコート剤が好ましく用いられる。
また、本発明のフィルムは二軸延伸フィルムに限るものではないが、強度の点で二軸延伸フィルムとすることが好ましい。二軸延伸の方法としては、二方向同時に延伸する方法(同時二軸延伸法)、先に一方向(通常はフィルムが搬送される方向と同じ方向)に伸ばしてから、それと垂直な方向(幅方向)に伸ばす方法(逐次二軸延伸法)があるが、ポリエステル樹脂においては逐次二軸延伸法が好ましく用いられる。
該ヒートシール層には、基材樹脂との密着力および本発明の効果をを損なわない範囲内であれば、各種の添加剤が含まれていても良い。該各種の添加剤としては、公知の耐候剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、着色剤等などが使用できる。また、同様に、無機または有機の粒子が含まれていても良い。例えば、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、アルミナ、硫酸バリウム、ジルコニア、リン酸カルシウム、架橋ポリスチレン系粒子などである。
そして、本発明フィルムに用いられる樹脂基材は基材の耐熱性、強度、透明性、さらに、本発明のヒートシール層との密着力が強い、といった点からポリエステル樹脂であることが好ましい。ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、2,6−ポリエチレンナフタレート等を用いることができるが、なかでも、強度、透明性、表面平滑性といった点で、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。また、樹脂基材は単一樹脂に限られるものではなく、本発明の効果を阻害しない範囲で、イソフタル酸、セバシン酸、アジピン酸等をジカルボン酸成分とするポリエステル、1、4−シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール等をジオール成分とするポリエステルが混合されていてもよい。
ヒートシール層同様、樹脂基材にも、ヒートシール層との密着力と本発明の効果を損なわない範囲内であれば、各種の添加剤、無機または有機の粒子が含まれていても良い。例えば、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、アルミナ、硫酸バリウム、ジルコニア、リン酸カルシウム、架橋ポリスチレン系粒子などである。
次に、本発明のチーズ包装用フィルムの代表的製造方法について述べるが、下記に限定されるものではない。
熱可塑性樹脂をペレットの状態で用意する。ペレットは必要に応じて、事前乾燥を熱風中あるいは真空下で行い、押し出し機に供給される。本発明に置いては樹脂基材となる樹脂ペレット用とヒートシール層となる樹脂ペレット用の2台の押し出し機を用意し、それぞれ樹脂の融点以上の温度に保って、樹脂を押し出す。2台の押し出し機からそれぞれ押し出された樹脂は、マルチマニホールドダイ、フィードブロック等を用いて積層され、ダイからシート状に押し出される。1、4−シクロヘキサンジメタノールを含むヒートシール層はおおよそ270℃〜300℃、ポリエチレンテレフタレートはおおよそ280℃〜300℃で押し出すことが好ましい。
ダイから吐出された積層構造を有するシートはキャスティングドラム等の冷却体上で冷却固化され、キャスティングフィルムが得られる。この際、ワイヤー状、テープ状、針状あるいはナイフ状等の電極を用いて、静電気力によって、冷却体に密着させ、急冷固化することが好ましい。
このようにして得られたキャスティングフィルムは二軸延伸される。二軸延伸には逐次二軸延伸で、同時二軸延伸、あるいは二軸延伸後、さらに縦および/または横延伸といった方法があるが、ポリエステル樹脂、なかでもポリエチレンテレフタレートについては、逐次二軸延伸が好ましく用いられる。縦延伸は、所定の温度に保たれた1対もしくは複数のロール間でロールの周速差で延伸される。ポリエチレンテレフタレートの場合、延伸温度は90℃から130℃で、延伸倍率は3〜5倍とすることが好ましい。また、横延伸はステンターを用いて延伸されることが多く、この場合には、延伸温度は90℃から130℃で、延伸倍率は3倍〜6倍とすることが好ましい。そして、その後、220℃から250℃の間の温度に保たれたゾーンを通ることにより、熱固定され巻き取られる。
コーティングの方法は特に限定されないが、高速で薄膜コートする事が可能である点で、塗膜の構成成分を各種溶媒に分散させた溶液をグラビアコート、リバースコート、スプレーコート、キッスコート、コンマコート、ダイコート、ナイフコート、エアーナイフコートあるいはメタリングバーコートするのが好適である。樹脂基材は塗布前に密着促進処理、例えば空気中、窒素ガス中、窒素/炭酸ガスの混合ガス、その他の雰囲気下でのコロナ放電処理、減圧下でのプラズマ処理、火炎処理、紫外線処理等を施すことがより好ましい。また、アンカーコート剤を用いて密着を強くすることも可能である。この場合ポリエステル系のアンカーコート剤が好ましく用いられる。アンカーコート剤の塗工方法としては、基材樹脂成形工程の中で塗工する方法(インラインコート)、成型された基材樹脂を一旦巻き取った後に塗工する方法(オフラインコート)を用いることができる。
塗膜の乾燥方法は、熱ロール接触法、熱媒(空気、オイル等)接触法、赤外線加熱法、マイクロ波加熱法等が利用できる。オフラインコートの場合には60℃〜180℃、インラインコートの場合には80〜250℃の範囲内で行われることが好ましく、乾燥の時間としては1〜60秒、好ましくは3〜30秒である。
塗剤の固形分濃度は、塗剤の粘度、乾燥効率等の生産性の観点から2.5%以上で行うことが好ましい。
また、基材樹脂もしくはアンカーコート面への塗布性を付与するために、塗剤の安定性が維持される範囲内であれば、塗剤中に他の化合物が含まれていても良い。また、溶液の安定性の面から分散溶液のpHは2〜11が好ましい。
本発明のチーズ包装用フィルムはチーズ離型性に優れ、適度な密着力を有する。したがって、開封時に強い力が必要となり内容物のチーズが切れる、チーズが包装フィルムに付着し内容物のチーズが切れる等の不具合が生じないチーズ包装用フィルムを得ることができる。
<特性の評価方法>
本発明にて用いた特性の評価方法は以下の通りである。
(1)チーズ粘着性
富士インパルスシーラーを用いて、スライスチーズ(森永乳業(株)製クラフトチーズ)1枚を短冊型に2等分し、その1枚を包装した内側5cm×10cmサイズの包装体をつくり、この包装体を試料とした。この試料を85℃の湯に1分間浸漬したのち、冷水で10秒間冷却した。冷却後の包装体の1端を切り、開封したときの付着具合を評価した。
チーズが両側のHS面に付着し、チーズが引き裂かれた場合を ×
チーズが引き裂かれることなく、片側のHS面の付着量が0.3g以上の場合を △
チーズが引き裂かれることなく、片側のHS面の付着量が0.3g未満の場合を ○。
(2)ヒートシール性
ヒートシール層同士重ね合わせたものを、厚さ38μmの2枚のPETフィルム(東レ(株)製"ルミラー"R75)で挟んだものを試料とし、を用いて、上側の熱板を金属平板、下側の熱板をシリコーンゴムとし、上側のみ120℃に加熱し、ゲージ圧2kg/cm2、加圧時間1秒でヒートシールした。シール後、室温に冷えるまで静置したのち、MD方向に幅15mmの短冊状にきりとり、を用いてT型剥離でヒートシール強度を測定した。
(実施例1)
基材用樹脂として、固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート(ガラス転移温度80℃、融点260℃)を用いた。また、ヒートシール層樹脂の成分として、1,4−シクロヘキサンジメタノールが30モル%共重合された イーストマン製PETG6763を用い、それぞれ乾燥した。2台の押し出し機を使用し、1台には上記ポリエチレンテレフタレートのみを投入、もう1台には、ポリエチレンテレフタレートとPETG6763を質量比6:4でチップブレンドしたものを投入し、2台とも280℃で各樹脂をそれぞれ溶融し、吐出比31:1で押し出した後、フィードブロックにて合流させた。合流した樹脂はダイから押し出され、縦延伸は延伸温度90℃、延伸倍率3.8倍。横延伸は延伸温度120℃、延伸倍率4.6倍の条件で逐次二軸延伸されたのち、230℃で熱処理を施し、厚み16μm、内HS層厚み0.5μmのチーズ包装用フィルムを得た。
(実施例2)
基材用樹脂として、固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート(ガラス転移温度80℃、融点260℃)を用いた。また、ヒートシール層樹脂の成分として、1,4−シクロヘキサンジメタノールが30モル%共重合された イーストマン製PETG6763を用い、それぞれ乾燥した。2台の押し出し機を使用し、1台には上記ポリエチレンテレフタレートのみを投入、もう1台には、PETG6763のみを投入し、2台とも280℃で各樹脂をそれぞれ溶融し、吐出比15:1で押し出した後、フィードブロックにて合流させた。合流した樹脂はダイから押し出され、縦延伸は延伸温度90℃、延伸倍率3.8倍。横延伸は延伸温度120℃、延伸倍率4.6倍の条件で逐次二軸延伸されたのち、230℃で熱処理を施し、厚み16μm、内HS層厚み1.0μmのチーズ包装用フィルムを得た。
(実施例3)
基材用樹脂、ヒートシール層樹脂ともに実施例2同様の樹脂を用意した。2台の押し出し機を使用し、1台には上記ポリエチレンテレフタレートのみを投入、もう1台には、PETG6763のみを投入し、2台とも280℃で各樹脂をそれぞれ溶融し、吐出比6:1で押し出した後、フィードブロックにて合流させた。合流した樹脂はダイから押し出され、縦延伸は延伸温度90℃、延伸倍率3.8倍。横延伸は延伸温度120℃、延伸倍率4.6倍の条件で逐次二軸延伸されたのち、230℃で熱処理を施し、厚み16μm、内HS層厚み2.5μmのチーズ包装用フィルムを得た。
(実施例4)
基材用樹脂として固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート(ガラス転移温度80℃、融点260℃)を用いた。1台の押し出し機を使用し、上記ポリエチレンテレフタレートのみを投入し、280℃で樹脂を溶融させた。溶融した樹脂はダイから押し出され、縦延伸は延伸温度90℃、延伸倍率3.8倍。横延伸は延伸温度120℃、延伸倍率4.6倍の条件で逐次二軸延伸されたのち、230℃での熱処理、コロナ表面処理を施し厚み16μm、のポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。このポリエチレンテレフタレートフィルムを一旦巻き取った後、そのコロナ処理面に2ヘッドグラビアコーターを用いて、先にAC剤(主剤:大日本インキ化学工業(株)製 LX−703VL 硬化剤:大日本インキ化学工業(株)製 KR−90)を主剤:硬化剤=15:1の比で混合、酢酸エチルで固形分濃度5wt%になるよう希釈した塗剤を作成した。この塗剤を乾燥後の膜厚が0.2μmになるように塗布し、熱風乾燥式ドライヤー内に導き低張力下で100℃、15秒間で塗工した。つづいて、ヒートシール剤(大日本インキ化学工業(株)製 A−905L−1)を固形分濃度が25%となるよう、トルエンにて希釈して得られた塗剤を乾燥後の膜厚1.0μmになるように塗布し、熱風乾燥式ドライヤー内に導き低張力下で120℃、15秒間乾燥し塗膜を設けた。
(比較例1)
1台の押し出し機を使用し、実施例1同様の固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを樹脂基材として280℃で溶融押し出した後、実施例と同様、縦延伸は延伸温度90℃、延伸倍率3.8倍。横延伸は延伸温度120℃、延伸倍率4.6倍の条件で逐次二軸延伸を施し、(厚み16μmの)逐次二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムとして巻き取った。
つづいて、グラビアコーターによりヒートシール層を設ける。エチレンアクリル酸系水性ヒートシール剤(大日本インキ化学(株)製、W−482S)を、精製水/イソプロパノール=1:2で混合したものを希釈液として固形分濃度25%となるよう希釈して得られた塗剤をグラビアコーター(塗工速度100m/分)にて乾燥後の膜厚1.0μmになるように塗布し、熱風乾燥式ドライヤー内に導き、130℃で乾燥し塗膜を設けた。
(比較例2)
比較例1と同様にして逐次二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを製膜した。
つづいて、比較例1同様、グラビアコーターによりヒートシール層を設ける。エチレン酢酸ビニル系水性ヒートシール剤(日榮加工(株)製、ライフボンドHC−35)を、イソプロパノールを希釈液として固形分濃度25%となるよう希釈して得られた塗剤をグラビアコーター(塗工速度100m/分)にて乾燥後の膜厚1.0μmになるように塗布し、熱風乾燥式ドライヤー内に導き、130℃で乾燥し塗膜を設けた。
Figure 2005162326
本発明は、チーズ包装用フィルムに限らず、一般食品包装にも応用することができるが、これらに限られるものではない。

Claims (4)

  1. 樹脂基材の少なくとも一方の面にヒートシール性を有する層を設けたフィルムにおいて、該ヒートシール層がポリエステル樹脂を主成分とし、該ポリエステル樹脂がジオール成分として1、4−シクロヘキサンジメタノールを10モル〜80モル%、またはプロピレングリコールを50モル〜80モル%を含むことを特徴とするチーズ包装用フィルム。
  2. 前記ポリエステル樹脂がジオール成分として1、4−シクロヘキサンジメタノールを30モル〜70モル%含むことを特徴とする請求項1に記載のチーズ包装用フィルム。
  3. 前記ヒートシール層の厚みが0.2〜2μmであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のチーズ包装用フィルム。
  4. 前記樹脂基材がポリエステル樹脂を主成分とすることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のチーズ包装用フィルム。
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