JP2005161137A - スプリンクラー - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型又は比較的小型でありながら、高い対象物への放水が可能なスプリンクラーを提供する。
【解決手段】 スプリンクラー1を、上端開口部3及び下端開口部5を有する円筒状のボックス体7と、このボックス体7内に収容したスプリンクラーヘッド9と、このスプリンクラーヘッド9を上下駆動する昇降機構部11と、スプリンクラーヘッド9の上端部に取り付けた、ボックス体7の上端開口部3を閉塞する蓋体13と、から構成する。蓋体13をスプリンクラーヘッド9の蓋体支持部79に揺動可能に取り付けておく。
【選択図】 図1
【解決手段】 スプリンクラー1を、上端開口部3及び下端開口部5を有する円筒状のボックス体7と、このボックス体7内に収容したスプリンクラーヘッド9と、このスプリンクラーヘッド9を上下駆動する昇降機構部11と、スプリンクラーヘッド9の上端部に取り付けた、ボックス体7の上端開口部3を閉塞する蓋体13と、から構成する。蓋体13をスプリンクラーヘッド9の蓋体支持部79に揺動可能に取り付けておく。
【選択図】 図1
Description
本発明は、公園や庭園等に設置されて、樹木への水撒きを行ったり、火災時の延焼を防止するために樹木や建物などに放水を行ったりするスプリンクラーに関する。
公園や庭園等の水撒きは、広範囲にわたる放水が可能なスプリンクラーを用いて行われる場合が多い。このようなスプリンクラーでは、通常、放水用ノズル又はスプリンクラーヘッドが、地中に埋設された送水管あるいは水道管と連通して地面から突出するように設けられることとなるが、ノズル又はスプリンクラーヘッドをむき出しのまま地上に突出させておくと、ノズル又はスプリンクラーヘッドの作動の不安定化あるいは故障につながる。また、むき出しのノズル又はスプリンクラーヘッドは、周囲の景観を損ねる要因となるし、歩行者等にとっても危険である。
このような不都合を解消するものとして、不使用時にはスプリンクラーヘッドが筒状のボックス体内に収まり、放水時にのみスプリンクラーヘッド又はノズルがボックス体から突出するポップアップ式のスプリンクラーが知られている(例えば特許文献1参照)。このスプリンクラーは、地中に埋設されている送水管に接続された筒状のガイド(外パイプ)に沿ってスプリンクラーヘッド(スプリンクラーノズル部)が上下動できるように構成され、送水管から送水された水圧によりスプリンクラーヘッドが上昇してボックス体(ボックス)から突出し、放水を行うものであって、スプリンクラーヘッドの上端部には、ボックス体の上端開口部を閉塞するための蓋体(上蓋)が固定されている。ボックス体は、地上に立設されたり、地中に埋設されたりする。このような構成により、不使用時はスプリンクラーヘッドがボックス体及び蓋体によって覆われるため、ノズル又はスプリンクラーヘッドが保護されるとともに、周囲の景観が損なわれてしまったり、ノズル又はスプリンクラーヘッドに接触して歩行者等が怪我をしてしまうといったおそれがほとんどなくなる。
ところで、スプリンクラーを用いて樹木や建物といった高い対象物に放水する場合には、ノズルの仰角を大きく設定することが必要となるが、特許文献1に記載されたボップアップ式のスプリンクラーは、ボックス体の上端開口部を閉塞するための蓋体が水平状態でスプリンクラーヘッドの上端部に固定されているため、ノズルの仰角を大きくしてしまうと、ノズルからの放水が蓋体にあたってしまうおそれがある。ノズル先端と蓋体との距離あるいはノズル先端から蓋体までの高さを大きく設定すれば、ノズルの仰角を大きくしてもノズルからの放水が蓋体にあたらないように構成することができるが、このような対処方法では、スプリンクラーが大型化してしまう。また、スプリンクラーヘッドの上下動距離を大きく設定して放水時にノズルを高く位置させるといったことも考えられるが、満足な放水能力を得るためには、スプリンクラーをかなり大掛かりなものに構成しなければならない。
そこで本発明は、小型又は比較的小型でありながら、高い対象物への放水が可能なスプリンクラー、特にポップアップ式スプリンクラーの提供を目的とする。
この目的を達成するための本発明のスプリンクラーは、上端が開口している筒状のボックス体と、このボックス体内に上下動可能に収容された、放水用ノズルを有するスプリンクラーヘッドと、このスプリンクラーヘッドの上端部に取り付けられた、前記ボックス体の上端開口部を閉塞する蓋体と、を備え、前記スプリンクラーヘッドの上昇にともなう前記蓋体の上昇により開放された前記ボックス体の前記上端開口部から前記放水用ノズルが外部に向けて放水を行うスプリンクラーであって、前記蓋体は、揺動可能に前記スプリンクラーヘッドの前記上端部に取り付けられていて、前記スプリンクラーヘッドが上昇したときに、前記放水用ノズル側が上側となるように揺動して傾斜するものである。スプリンクラーヘッドが上昇すると、蓋体は、放水用ノズルの仰角方向に揺動して傾斜するため、蓋体と放水用ノズルとの距離を大きくしなくても、放水用ノズルの仰角を大きく設定することが可能となる。蓋体は、スプリンクラーヘッドが下降すると、水平又はほぼ水平状態でボックス体の上端開口部を閉塞することとなる。
蓋体の揺動中心を蓋体の中心又は重心よりも放水用ノズル側に偏るように設けておけば、スプリンクラーヘッドが上昇すると、蓋体が、自重により放水用ノズル側が上側となるように揺動して傾斜することとなる。
スプリンクラーは、広範囲にわたって放水できるように、回転手段によってスプリンクラーヘッドが回転するように構成される場合が多い。このような場合には、スプリンクラーヘッドが上昇して蓋体が揺動したときに、蓋体の放水用ノズルと反対側(放水方向と反対側)の下面に当接して蓋体の揺動を規制するストッパをスプリンクラーヘッドの上端部に設けておき、このストッパを、蓋体の下端部(揺動して傾斜した蓋体の最も下側に位置する部分)がボックス体の上端開口部よりも上側に位置するように蓋体の揺動を規制するものとして構成すれば、スプリンクラーヘッドの回転中に蓋体がボックス体をこすって、蓋体又はボックス体が傷付いてしまうといったことを防止できる。
蓋体は、スプリンクラーヘッドが下降しているとき、ボックス体の上端開口部を確実に閉塞するように、上端開口部に嵌まり込むように構成される場合が多い。このような場合には、蓋体の外周面を上側から下側に向かって縮径するテーパ状に形成し、ボックス体の上端開口部を、蓋体の外周面に対応して上側から下側に向かって縮径するテーパ部と、このテーパ部の下側に(例えばテーパ部の下端に連続して)形成した内向きフランジ部と、を有するように構成しておき、スプリンクラーヘッドが下降したときに、蓋体がテーパ部に嵌まり込み、かつ、蓋体の外周部が内向きフランジ部の上面に載るように構成することが好ましいが、例えば、自重により蓋体を揺動させる場合には、スプリンクラーヘッドが下降すると、まず、蓋体の下側に位置している部分の両側が内向きフランジ部の内周縁上端に当接又は接触する。そして、さらにスプリンクラーヘッドが下降すると、内向きフランジ部の内周縁上端と当接又は接触する蓋体個所を徐々に下端側に変位させながら、蓋体は水平状態に近づいていくが、蓋体が水平状態となってボックス体の上端開口部に嵌まり込む直前に、蓋体の下端部が内向きフランジ部の内周面と、例えば内周面上側と当接又は接触して引っかかってしまうおそれがある。そこで、内向きフランジ部の内周縁部に上方から凹部を形成しておけば、蓋体の下端部は、凹部内を通過できるようになり、内向きフランジ部に引っかかるおそれがなくなるため、蓋体は、スムーズに水平状態に移行することが可能となる。
スプリンクラーヘッドの放水用ノズルを、水平角が等しく又はほぼ等しくなるように、あるいは平行又はねじれの関係で複数本設け、そのうちの少なくとも1本が、放水の仰角を変更できるように構成すれば、幅広い放水範囲を確保できる。また、複数本の放水用ノズルの少なくとも2本が各々、放水の仰角を変更できるように構成すれば、より幅広い放水範囲を確保できる。
スプリンクラーヘッドが下降して蓋体がボックス体の上端開口部を閉塞しているときに、ボックス体及び蓋体が腰掛けを構成していれば、スプリンクラー設備のさらなる有効利用を図ることができる。
以上説明したように、本発明のスプリンクラーを用いれば、ノズルの仰角を大きく設定できるので、樹木や建造物といった高い対象物への放水が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るスプリンクラーの断面図、図2はスプリンクラーの要部を示す断面図、図3はスプリンクラーのスプリンクラーヘッドが上昇した状態を示す断面図、図4はスプリンクラーヘッドの概略を示す平面図である。
スプリンクラー1は、上端及び下端にそれぞれ、上端開口部3及び下端開口部5を有する円筒状のボックス体7と、このボックス体7内に収容されたスプリンクラーヘッド9と、このスプリンクラーヘッド9を上下動させるためにスプリンクラーヘッド9の下側に設けられた、ボックス体7と平行又はほぼ平行に延びる昇降機構部11と、スプリンクラーヘッド9の上端部に取り付けられ、ボックス体7の上端開口部3を閉塞する蓋体13と、を備え、昇降機構部11は、下端部が地中に埋設された送水管15に接続されている。
ボックス体7は、金属製、例えばアルミニウム合金製のボックス本体16と、このボックス本体16の上端部に被せられて取り付けられたゴム製のカバー部材17と、から構成されている。ボックス体7の上端開口部3は、ボックス体7の内周面及び下端開口部5よりも小径に形成されていて、カバー部材17で構成された、上側から下側に向かって縮径するテーパ部19と、このテーパ部19の下側に設けられ、ボックス本体16で構成された、径方向内側に向かって突出する内向きフランジ部21と、を備えている。内向きフランジ部21の内周縁部には上方から凹部23が形成されている(図10も参照)。凹部23は、内向きフランジ部21の全周にわたって形成されることが好ましいが、スプリンクラーヘッド9の回転角度と等しい又はほぼ等しい角度にわたって内向きフランジ部21に形成してもよい。ボックス本体16は、高さ方向中央部の内周に、径方向内側に向かって突出する、昇降機構部11を固定するための固定用突出部25を周方向等間隔に複数個有し、下端部に外向きフランジ部27を有していて、ボックス体7は、この外向きフランジ部27の周方向複数箇所に配されたボルト29により地中に埋設された下側ボックス体31に固定され、例えば上端面が地表面と同一又はほぼ同一高さとなるように設置されている。なお、符号33は、ボックス本体16の内向きフランジ部21と内周面との間に、周方向等間隔に複数個、一体的に形成された補強リブである。
昇降機構部11は、下端部が送水管15に連結された固定筒状部35と、固定筒状部35内に収容されるように、この固定筒状部35の上端に固定された筒状又は環状のスライド軸受け部(シリンダー)37と、スライド軸受け部37内を上下動する作動筒状部(ロッド)39と、を備えている。
固定筒状部35は、内周面に高さ方向に向かって延びるガイド溝41を有し、上端部に外向きフランジ43が形成されていて、この外向きフランジ43と環状の取り付け部材45とを周方向等間隔に複数のボルト部材47で固定し、取り付け部材45とボックス体7の固定用突出部25とをボルト部材49で固定することによってボックス体7に固定されている。
スライド軸受け部37は、上端部に外向き突出部51が形成されていて、外向き突出部51と固定筒状部35の外向きフランジ43とをボルト53で固定することによって、固定筒状部35に取り付けられている。スライド軸受け部37の上面内周縁部には環状凹部が形成され、この環状凹部内には、外部から土砂等の異物が入り込まないようにスライド軸受け部37と作動筒状部39との間を密封する、特殊合成ゴム製のダストシール55が嵌め込まれている。スライド軸受け部37の環状の下端面57は、外周側から内周側に向かって上側に傾斜するテーパ状に形成されている。
作動筒状部39の下側外周面には、作動筒状部39が上昇したときにスライド軸受け部37の下端面57に当接して、作動筒状部39の上昇を規制するとともにスライド軸受け部37及び作動筒状部39の隙間から水が漏れ出さないようにシールする、環状の当接部材59が設けられ、この当接部材59の上端面61は、スライド軸受け部37の下端面57の形状と対応して、外周側から内周側に向かって上側に傾斜するテーパ状に形成されている。当接部材59の下端部は径方向外側に突出する大径部63として形成され、この大径部63とスライド軸受け部37の外向き突出部51との間には圧縮コイルばね65が嵌め付けられていて、作動筒状部39は圧縮コイルばね65により下側に付勢されている。また、当接部材59には、径方向外側に向かって突出する案内部材67が設けられていて、この案内部材67は、固定筒状部35のガイド溝41内にスライド可能に嵌まり込み、作動筒状部39の回り止め及び上下動の案内の役割を果たしている。
昇降機構部11は、送水管15からの送水が、固定筒状部35内を通って作動筒状部39内に注入され、この作動筒状部39内を通過するように構成されているが、このときの水圧により、作動筒状部39が軸受け部37内を上昇して固定筒状部35から突出するように構成されている。作動筒状部39は、案内部材67が嵌まり込んだガイド溝41に案内されて、当接部材59の上端面61がスライド軸受け部37の下端面57に当接するまで上昇することとなる。送水管15からの送水が停止されると、作動筒状部39は、圧縮コイルばね65の付勢により下降して固定筒状部35内に収容される。
スプリンクラーヘッド9は、昇降機構部11の作動筒状部39内に回転可能に嵌まり込むように設けられた送水パイプ69を下端部に一体的に有する筒状本体71と、この筒状本体71に一体的に接続された、斜め上方に向かって延びる放水用ノズル部73と、この放水用ノズル部73の上方に設けられた、筒状本体71を回転させるための回転機構部75と、回転機構部75により回転した筒状本体71を反対方向に回転させるための反転機構部77と、回転機構部75の上側に固定され、上端部に蓋体13が揺動可能に取り付けられた蓋体支持部79と、を備えている。筒状本体71の送水パイプ69は、作動筒状部39の上端内周面に固定された筒状の回転軸受け部81内に回転可能に嵌め付けられ、下端に形成された、外側に突出する環状の鍔部83により回転軸受け部81に対して抜け止めされている。なお、符号85は、回転軸受け部81を作動筒状部39に固定するための環状の固定用部材であり、符号87は、筒状本体71の回転力を調整するために、この筒状本体71を上方に付勢するコイルばねである。なお、回転機構部75及び反転機構部77には、公知又はほとんど公知の構造を採用している。
放水用ノズル部73は、筒状本体71から約25度の仰角で斜め上方に向かって延びる根元部89と、この根元部89の先端に接続され、根元部89の径方向又は幅方向に分岐する分岐部91と、分岐部91の一端に取り付けられ、分岐部91と直角又はほぼ直角に屈曲して延びる大口径ノズル93(放水用ノズル)と、分岐部91の他端に取り付けられ、分岐部91と垂直又はほぼ垂直に屈曲して、すなわち、大口径ノズル93の水平角と等しい又はほぼ等しい水平角を有して延びる噴霧ノズル95(放水用ノズル)と、を備え、送水管15から送り出されて作動筒状部39を通過した水が、筒状本体71内から根元部89及び分岐部91内を通って大口径ノズル93及び噴霧ノズル95から放出されるように構成されている。大口径ノズル93及び噴霧ノズル95は、仰角ほぼ20度から65度の間で回動できるように分岐部91に取り付けられていて、任意の仰角に回動させてからネジピン97、97で分岐部91に固定することにより、各々別個に放水仰角を設定変更できるように構成されている。
回転機構部75の上側に固定された蓋体支持部79は、スプリンクラーヘッド9の軸を中心としてのノズル側(放水用ノズル部73側)に、上方に突出する取り付け突出部99を有していて、この取り付け突出部99の上端部、すなわちスプリンクラーヘッド9の上端部には蓋体13が揺動可能に取り付けられている。また、蓋体支持部79は、スプリンクラーヘッド9の軸を中心として取り付け突出部99と反対側の上端外周縁部がストッパ101となっていて、このストッパ101は、揺動した蓋体13の下面のノズル側と反対側に当接して、蓋体13の揺動を規制するとともに蓋体13を支持するように構成されている。
蓋体13は、上面から外周面及び下面外周側にわたってゴム製のカバー材103で覆われた円盤状体として形成され、外周面が、ボックス体7の上端開口部3のテーパ部19の形状と対応して上側から下側に向かって縮径するテーパ状に形成されていて、スプリンクラーヘッド9の下降時には、ボックス体7の上端開口部3内に嵌まり込むように構成されている。蓋体13は、下面に設けられたブラケット102を介して揺動可能に蓋体支持部79の取り付け突出部99に取り付けられているが、ブラケット102は、蓋体13の中心(重心)からノズル側に偏るように設けられているため、スプリンクラーヘッド9が上昇すると、自重により、ノズル側と反対側が下側に傾くように、すなわち、ノズル側が上側に傾くように揺動する。
回転機構部75は、筒状本体71と一体的に接続され、放水用ノズル部73の上方から約25度の仰角で延びる回転駆動用ノズル105と、筒状本体71の上端部に、この筒状本体71の軸を中心として回転可能に取り付けられた回転アーム107と、回転駆動用ノズル105の反対側で筒状本体71に一体的に設けられた、上方に延びる柱材109と、を備えている。回転アーム107は、先端部に受け皿状の水受け部材111が設けられたノズル側の作用アーム部113と、この作用アーム部113に一体的に設けられて反対側に延びる打撃アーム部115と、から構成されていて、トーションコイルばね117によって、打撃アーム部115が柱材109に当接するように右回り方向(図4の矢印A方向)に付勢されている。打撃アーム部115の根元部の下側には、径方向外側に突出する押圧片119が設けられている。
送水管15から作動筒状部39を通過した水が、筒状本体71内を通って回転駆動用ノズル105から放出され、水受け部材111に当たると、水受け部材111に作用した水圧により、水受け部材111が回転駆動用ノズル105の放水から開放されるように回転アーム107は矢印B方向に所定角度回転する(図5参照:図5は回転機構部75の作動の第1段階を説明する概略図)。回転アーム107は、矢印B方向に所定角度回転した後、トーションコイルばね117の付勢によって矢印A方向に復帰回転し、打撃アーム部115が柱材109に激突して(図4の状態)、筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9を矢印C方向に回動させるとともに、再び回転駆動用ノズル105からの放水を水受け部材111が受けて、回転アーム107が矢印B方向に所定角度回転する(図6参照:図6は回転機構部75の作動の第2段階を説明する概略図)。このようにして、回転アーム107の回転及び復帰回転が繰り返されることにより、筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9が矢印C方向に徐々に回転していくこととなる。
反転機構部77は、回転機構部75によって矢印C方向(図6参照)に所定角度回転した筒状本体71を矢印C方向と反対方向に回転させるように構成され、柱材109の側方に固定された、垂直又はほぼ垂直に延びる軸部121と、この軸部121を中心として揺動可能に設けられた、当接アーム123を有する上側揺動部125と、この上側揺動部125の下側に配置され、軸部121を中心として揺動する下側揺動部127と、回転軸受け部81の上端部外周にきつく嵌め付けられたC型リング129、131と、を備え、C型リング129、131にはそれぞれ、周方向両端部に又は径方向対称的に押圧突片133、135が一体的に設けられている。上側揺動部125及び下側揺動部127は、トーションコイルばね137の一端部及び他端部がそれぞれ接続されていて、上側揺動部125の周方向一方側突部及び下側揺動部127の周方向他方側突部、あるいは上側揺動部125の周方向他方側突部(当接アーム123)及び下側揺動部127の周方向一方側突部がそれぞれ、筒状本体71に当接するように(図4では、上側揺動部125の一方側突部及び下側揺動部127の他方側突部が筒状本体71に当接している状態)、トーションコイルばね137により互いに反対の揺動方向に付勢されている。当接アーム123の先端部には、上方に突出する当接爪部139が形成されていて、下側揺動部127には、下方に延び、筒状本体71の所定角度の回転により押圧突片133又は135に当接する当接棒141が取り付けられている。
送水管15から送水され、回転機構部75により筒状本体71が矢印C方向に回転し、当接棒141が一方の押圧突片133に当接して相対的に押されると、下側揺動部127は、トーションコイルばね137の付勢に反するように、周方向一方側突部が筒状本体71に当接するまで矢印D方向に揺動する。そうすると、トーションコイルばね137が、下側揺動部127の揺動方向にスナップ的に回って上側揺動部125及び下側揺動部127の付勢方向を反対とすることにより、上側揺動部125は、当接アーム123が筒状本体71に当接して、当接爪部139が回転アーム107の押圧片119の回転軌跡上に位置するまで、矢印E方向に揺動する(図7参照:図7は反転機構部77の作動の第1段階を説明する概略図)。そして、回転駆動用ノズル105からの放水が水受け部材111に当たって回転アーム107が矢印B方向に回転すると、押圧片119が当接アーム123の当接爪部139に当接して押圧する(図8参照:図8は反転機構部77の作動の第2段階を説明する概略図)ことにより、筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9は矢印F方向に回動する(図9参照:図9は反転機構部77の作動の第3段階を説明する概略図)。その後、回転アーム107が、トーションコイルばね117の付勢によって矢印B方向と反対方向(矢印A方向)に回転し、回転駆動用ノズル105からの放水が水受け部材111に当たって矢印B方向に回転するといった具合に、回転及び復帰回転を繰り返すことにより、筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9が矢印F方向に徐々に回転していくこととなる。トーションコイルばね117の付勢による回転アーム107の矢印A方向への回転にともない、打撃アーム115が柱材109に当接又は接触するが、このときの打撃アーム115の柱材109への作用力は僅かであるため、筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9は矢印F方向と反対方向には全く又はほとんど回動しない。
筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9の矢印F方向への回転により、当接棒143が他方の押圧突片135に当接して相対的に押されると、下側揺動部127は、トーションコイルばね137の付勢に反するように、周方向他方側突部が筒状本体71に当接するまで、矢印D方向と反対方向に回動する。そうすると、トーションコイルばね137が、下側揺動部127の揺動方向にスナップ的に回って上側揺動部125及び下側揺動部127の付勢方向を元に戻すことにより、上側揺動部125は、当接爪部139が回転アーム107の押圧片119の回転軌跡上から外れ、周方向一方側突部が筒状本体71に当接するまで、矢印E方向と反対方向に揺動するので、筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9は、回転機構部75によって反対方向(図6の矢印C方向)に回転することとなる。なお、C型リング129及びC型リング131を回転させて、押圧突片133、135間の角度を調整することにより、筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9の回転角度を任意に設定できる。
スプリンクラー1は、送水管15から送水されると、水圧によりスプリンクラーヘッド9がボックス体7の上端開口部3から突出するように上昇し、蓋体13が、ノズル側が上側となるように揺動して傾斜するとともに、回転機構部75及び反転機構部77により筒状本体71又はスプリンクラーヘッド9が往復回転運動しながら、大口径ノズル93及び噴霧ノズル95から放水される。この状態で、蓋体13は、ノズル側と反対側の下面が蓋体支持部79のストッパ101に当接することにより、下端部がボックス体7の上端開口部3よりも上側に位置するように揺動が規制される。蓋体13の揺動により、大口径ノズル93又は噴霧ノズル95の仰角を大きく、例えば65度に設定しておいても、大口径ノズル93又は噴霧ノズル95からの放水が蓋体13にあたることがない。
また、スプリンクラー1は、送水管15からの送水が停止されると、スプリンクラーヘッド9が下降し、スプリンクラーヘッド9とともに下降した蓋体13がボックス体7の上端開口部3を閉塞する。このとき、スプリンクラーヘッド9とともに下降した蓋体13は、まず、傾斜した蓋体の下端部143(図10参照:図10は蓋体13の作動を説明するための図)の両側が、上端開口部3に形成された内向きフランジ部21の内周縁上端(凹部23の内周縁)に当接又は接触する。そして、さらにスプリンクラーヘッド9が下降すると、蓋体13は、内向きフランジ部21との接触個所を徐々に下端部143側に変位させながら揺動して水平状態に近づいていくが、蓋体13が上端開口部3に嵌まり込む直前では、蓋体13の下端部143が、内向きフランジ部21の内周面に接触することなく矢印Gに示すように、凹部23を通過することとなる。したがって、スプリンクラーヘッド9の下降にともなって、蓋体13は、内向きフランジ部21の内周面に引っ掛かることなく、スムーズに揺動して上端開口部3に嵌まり込む。
なお、スプリンクラー1は、図11に示すように(図11はスプリンクラー1を、ボックス体7が地上に突出するように設置した状態を示す図)、ボックス体7が地上に突出するように設置される場合もある。このような場合には、蓋体13がボックス体7の上端開口部3を閉塞しているときに、ボックス体7及び蓋体13は腰掛けを構成する。蓋体13のカバー材103及びボックス体7のカバー部材17により、腰掛けたときに臀部に大きな負担がかからない。
本発明のスプリンクラーを公園等に設置すれば、効果的な散水を実施することができる。
1 スプリンクラー
3 上端開口部
7 ボックス体
9 スプリンクラーヘッド
13 蓋体
73 放水用ノズル部
93 大口径ノズル(放水用ノズル)
95 噴霧ノズル(放水用ノズル)
3 上端開口部
7 ボックス体
9 スプリンクラーヘッド
13 蓋体
73 放水用ノズル部
93 大口径ノズル(放水用ノズル)
95 噴霧ノズル(放水用ノズル)
Claims (6)
- 上端が開口している筒状のボックス体と、このボックス体内に上下動可能に収容された、放水用ノズルを有するスプリンクラーヘッドと、このスプリンクラーヘッドの上端部に取り付けられた、前記ボックス体の上端開口部を閉塞する蓋体と、を備え、前記スプリンクラーヘッドの上昇にともなう前記蓋体の上昇により開放された前記ボックス体の前記上端開口部から前記放水用ノズルが外部に向けて放水を行うスプリンクラーであって、
前記蓋体は、揺動可能に前記スプリンクラーヘッドの前記上端部に取り付けられていて、前記スプリンクラーヘッドが上昇したときに、前記放水用ノズル側が上側となるように揺動して傾斜する、ことを特徴とするスプリンクラー。 - 前記蓋体の揺動中心は、前記放水用ノズル側に偏って配置されている、ことを特徴とする請求項1記載のスプリンクラー。
- 前記スプリンクラーヘッドを回転させる回転手段をさらに備え、
前記スプリンクラーヘッドの前記上端部には、前記蓋体が揺動したときに、前記蓋体の前記放水用ノズル側と反対側の下面に当接して前記蓋体の揺動を規制するストッパが設けられていて、
前記ストッパは、前記スプリンクラーヘッドの上昇時に、揺動して傾斜した前記蓋体の下端部が前記ボックス体の前記上端開口部よりも上側に位置するように、前記蓋体の揺動を規制する、ことを特徴とする請求項1又は2記載のスプリンクラー。 - 前記蓋体の外周面は、上側から下側に向かって縮径するテーパ状に形成され、
前記ボックス体の前記上端開口部は、前記蓋体の外周面に対応して上側から下側に向かって縮径するテーパ部と、このテーパ部の下側に形成された内向きフランジ部と、を有していて、
前記内向きフランジ部には、内周縁部に上方から凹部が形成されている、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のスプリンクラー。 - 前記スプリンクラーヘッドの前記放水用ノズルは、水平角が等しく又はほぼ等しくなるように複数本設けられていて、
複数本の前記放水用ノズルのうちの1本又は2本は、放水仰角を変更できるように構成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスプリンクラー。 - 前記ボックス体と、このボックス体の前記上端開口部を閉塞している前記蓋体とは、腰掛けを構成している、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のスプリンクラー。
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2003
- 2003-11-28 JP JP2003400711A patent/JP2005161137A/ja active Pending
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