JP2005161106A - 表面仕上方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単、かつ確実に気泡の発生を防止し、しかも、確実に一定の厚み、かつ平滑に仕上げる。
【解決手段】相互に正対する板状体1の上面11と、硬質素材からなる表面仕上体2の平滑面21との間に任意の間隔で空間3を確保し、前記空間3内に塗料4を気泡が発生しないように圧力を加えながら連続して充填し、充填された塗料4の硬化後、表面仕上体1を剥離する。
【選択図】図1
【解決手段】相互に正対する板状体1の上面11と、硬質素材からなる表面仕上体2の平滑面21との間に任意の間隔で空間3を確保し、前記空間3内に塗料4を気泡が発生しないように圧力を加えながら連続して充填し、充填された塗料4の硬化後、表面仕上体1を剥離する。
【選択図】図1
Description
本発明は、たとえば、木材、金属材、合成樹脂材等からなる各種板状体の表面を平滑に仕上る表面仕上方法に関する。
従来、テーブル、机、たんす、棚、床材、壁材等の表面材に用いる化粧板の表面仕上げや、前記各製品の板状部材の表面仕上げを行う方法として、化粧板や板状部材(以下、「板状体」という)の表面に合成樹脂系の塗料を積層状に塗布する方法がある。
前記塗料を積層状に塗布する一般的な方法として、まず、板状体100の表面に塗料200を塗布するときに、塗料内部に気泡が発生しないようにゴムヘラ300で塗料200を延ばしながら塗布する。(図2(a)参照)
次に、塗料200の表面を平滑にするために、塗料200の上方からしわが生じないように張ったラップでなる表面仕上体400を被せるように押し付けて、積層厚を調節する。(図2(b)参照)
そして、塗料200の硬化後、表面仕上体400を剥がせば板状体100に塗料200が積層される。(図2(c)参照)
前記塗料を積層状に塗布する一般的な方法として、まず、板状体100の表面に塗料200を塗布するときに、塗料内部に気泡が発生しないようにゴムヘラ300で塗料200を延ばしながら塗布する。(図2(a)参照)
次に、塗料200の表面を平滑にするために、塗料200の上方からしわが生じないように張ったラップでなる表面仕上体400を被せるように押し付けて、積層厚を調節する。(図2(b)参照)
そして、塗料200の硬化後、表面仕上体400を剥がせば板状体100に塗料200が積層される。(図2(c)参照)
しかしながら、前記の方法において、塗料内部に気泡を発生させないように塗料を塗布するのは、極めて難しいものであり、相当な技術が要求されるとともに、相当な時間も要する。
また、塗料の積層厚の調整においては、ラップでなる表面仕上体を押し付ける方法では、塗料の粘度による抵抗力がラップの張力を上回った場合に、一部に盛り上がった部分が形成されたり、全体的に盛り上がったりして、一定の厚みに平滑として仕上られない可能性が有る。
現在、本出願人が知り得る範囲において、板状体の表面に塗料を積層するときに、簡単、かつ確実に気泡の発生を防止し、しかも、確実に一定の厚み、かつ平滑に仕上げる表面仕上方法に関する先行技術文献は無い。
また、塗料の積層厚の調整においては、ラップでなる表面仕上体を押し付ける方法では、塗料の粘度による抵抗力がラップの張力を上回った場合に、一部に盛り上がった部分が形成されたり、全体的に盛り上がったりして、一定の厚みに平滑として仕上られない可能性が有る。
現在、本出願人が知り得る範囲において、板状体の表面に塗料を積層するときに、簡単、かつ確実に気泡の発生を防止し、しかも、確実に一定の厚み、かつ平滑に仕上げる表面仕上方法に関する先行技術文献は無い。
そこで、本発明は、簡単、かつ確実に気泡の発生を防止し、しかも、確実に一定の厚み、かつ平滑に仕上げることを課題とし、この課題を解決した表面仕上方法の提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために下記の技術的手段を採用した。
その技術的手段は、図1(a)〜図1(e)に示すように、相互に正対する板状体1の上面11と、硬質素材からなる表面仕上体2の平滑面21との間に任意の間隔で空間3を確保し、前記空間3内に塗料4を気泡が発生しないように圧力を加えながら連続して充填し、充填された塗料4の硬化後、表面仕上体1を剥離する表面仕上方法である。(請求項1)
本発明でいう硬質素材とは、塗料の充填時において塗料の圧力によって湾曲しない程度の硬度を有し、さらに平滑面を構成可能な素材の全てを包含し、たとえば、ガラス材、金属材、硬質の合成樹脂材、大理石等が挙げられる。
前記例示した素材の内、硬度や平滑面の確保に加えて、取り扱い性の向上や塗料充填の視覚的に確認可能な目的から選択すればガラス材または透明の合成樹脂材が好ましい。
本発明でいう任意の間隔とは、目的とする塗料の積層厚さに対応する間隔であり、当該積層厚さに応じて変更する。
本発明でいう塗料は、表面仕上に通常用いられる塗料のすべてを含み、たとえば、透明あるいは着色のウレタン樹脂系の塗料が例示できる。
その技術的手段は、図1(a)〜図1(e)に示すように、相互に正対する板状体1の上面11と、硬質素材からなる表面仕上体2の平滑面21との間に任意の間隔で空間3を確保し、前記空間3内に塗料4を気泡が発生しないように圧力を加えながら連続して充填し、充填された塗料4の硬化後、表面仕上体1を剥離する表面仕上方法である。(請求項1)
本発明でいう硬質素材とは、塗料の充填時において塗料の圧力によって湾曲しない程度の硬度を有し、さらに平滑面を構成可能な素材の全てを包含し、たとえば、ガラス材、金属材、硬質の合成樹脂材、大理石等が挙げられる。
前記例示した素材の内、硬度や平滑面の確保に加えて、取り扱い性の向上や塗料充填の視覚的に確認可能な目的から選択すればガラス材または透明の合成樹脂材が好ましい。
本発明でいう任意の間隔とは、目的とする塗料の積層厚さに対応する間隔であり、当該積層厚さに応じて変更する。
本発明でいう塗料は、表面仕上に通常用いられる塗料のすべてを含み、たとえば、透明あるいは着色のウレタン樹脂系の塗料が例示できる。
塗料を気泡が発生しないように充填する具体的な方法としては、塗料の充填を空間内に噴射ノズルで塗料を噴射して行う方法が挙げられる。(請求項2)
さらに、具体的には、噴射ノズルを空間内に挿入し、噴射ノズルを後退させながら塗料を噴射する方法である。(請求項3)
さらに、具体的には、噴射ノズルを空間内に挿入し、噴射ノズルを後退させながら塗料を噴射する方法である。(請求項3)
本発明は、以上の構成にしたことによって、以下の優れた効果を有する。
請求項1の発明によれば、塗料が板状体と表面仕上体との間に形成された空間内に、圧力が加えられて連続して充填されるので、塗料が目的の厚みに塗布される。
このとき、塗料は、圧力によって板状体の上面と表面仕上体の平滑面に押し付けられて、空気が押し出されるように抜かれながら充填される。
また、表面仕上体は、硬質素材であるので充填される塗料の圧力によって変形せず、空間の大きさを一定に保持することができる。
したがって、簡単、かつ確実に気泡の発生を防止し、しかも、確実に一定の厚み、かつ平滑に仕上げることができる。
請求項1の発明によれば、塗料が板状体と表面仕上体との間に形成された空間内に、圧力が加えられて連続して充填されるので、塗料が目的の厚みに塗布される。
このとき、塗料は、圧力によって板状体の上面と表面仕上体の平滑面に押し付けられて、空気が押し出されるように抜かれながら充填される。
また、表面仕上体は、硬質素材であるので充填される塗料の圧力によって変形せず、空間の大きさを一定に保持することができる。
したがって、簡単、かつ確実に気泡の発生を防止し、しかも、確実に一定の厚み、かつ平滑に仕上げることができる。
請求項2の発明によれば、空間内に噴射ノズルで塗料を噴射する方法であるので、塗料を空間内に、圧力を加えて連続して充填することが実現できる。
さらに、請求項3の発明によれば、噴射ノズルを空間内に挿入し、噴射ノズルを後退させながら塗料を噴射する方法であるので、塗料が噴射ノズルの前方から後方へ徐々に充填される。
つまり、塗料を単に前方へ押し出す方法である場合には、常に増加する塗料の充填量に比例して、塗料を一定速度で押し出せる噴射圧力に調整しながら塗料の充填を行っているが、請求項3の発明のように、噴射ノズルを後退させながら塗料を噴射する方法によって、噴射圧力を調整することなく効率的な充填をすることができる。
さらに、請求項3の発明によれば、噴射ノズルを空間内に挿入し、噴射ノズルを後退させながら塗料を噴射する方法であるので、塗料が噴射ノズルの前方から後方へ徐々に充填される。
つまり、塗料を単に前方へ押し出す方法である場合には、常に増加する塗料の充填量に比例して、塗料を一定速度で押し出せる噴射圧力に調整しながら塗料の充填を行っているが、請求項3の発明のように、噴射ノズルを後退させながら塗料を噴射する方法によって、噴射圧力を調整することなく効率的な充填をすることができる。
以下、本発明における表面仕上方法の実施の形態を図1(a)〜(e)の行程図に基づいて説明する。
第1行程:板状体1の上面11と、表面仕上体2の平滑面21とを相互に正対させ、上面11と平滑面21との間に、目的とする積層厚に対応する間隔の空間3を確保する。(図1(a))このとき、平滑面21には離型剤を塗布しておく。
第2行程:前記空間3に噴射ノズル5を挿入する。このとき、噴射ノズル5の先端51が空間3の前後方向略半分の位置となるように挿入する。(図1(b))
なお、噴射ノズル5の挿入位置は、空間の広さや塗料の粘度によっても異なるが、噴射ノズル5の先端51が空間3の前後方向略半分またはこれよりも前方であることが好ましい。
第3行程:図1(b)の状態から塗料4を噴射して、噴射ノズル5の先端51よりも前方の空間3に充填する。(図1(c))
第4行程:前記前方の空間3に塗料4が充填された後、塗料4の噴射を続行しながら噴射ノズル5を後退させて空間3のすべてに塗料4を充填する。(図1(d))
第5行程:空間3のすべてに充填された塗料4の乾燥後、表面仕上体2を剥がすことによって板状体1に積層状の表面仕上が施される。(図1(e))
第2行程:前記空間3に噴射ノズル5を挿入する。このとき、噴射ノズル5の先端51が空間3の前後方向略半分の位置となるように挿入する。(図1(b))
なお、噴射ノズル5の挿入位置は、空間の広さや塗料の粘度によっても異なるが、噴射ノズル5の先端51が空間3の前後方向略半分またはこれよりも前方であることが好ましい。
第3行程:図1(b)の状態から塗料4を噴射して、噴射ノズル5の先端51よりも前方の空間3に充填する。(図1(c))
第4行程:前記前方の空間3に塗料4が充填された後、塗料4の噴射を続行しながら噴射ノズル5を後退させて空間3のすべてに塗料4を充填する。(図1(d))
第5行程:空間3のすべてに充填された塗料4の乾燥後、表面仕上体2を剥がすことによって板状体1に積層状の表面仕上が施される。(図1(e))
本発明の表面仕上方法は、実施の形態で例示した方法に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載の内容から逸脱しない範囲で他の方法が実施可能である。
1:板状体
11:上面
2:表面仕上体
21:平滑面
3:空間
4:塗料
5:噴射ノズル
51:先端
11:上面
2:表面仕上体
21:平滑面
3:空間
4:塗料
5:噴射ノズル
51:先端
Claims (3)
- 相互に正対する板状体の上面と、硬質素材からなる表面仕上体の平滑面との間に任意の間隔で空間を確保し、
前記空間内に塗料を気泡が発生しないように圧力を加えながら連続して充填し、
充填された塗料の硬化後、表面仕上体を剥離する表面仕上方法。 - 塗料の充填は、空間内に噴射ノズルで塗料を噴射して行う請求項1に記載の表面仕上方法。
- 噴射ノズルを空間内に挿入し、噴射ノズルを後退させながら塗料を噴射する請求項2に記載の表面仕上方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003399483A JP2005161106A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 表面仕上方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003399483A JP2005161106A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 表面仕上方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005161106A true JP2005161106A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34724024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003399483A Pending JP2005161106A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 表面仕上方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003399483A patent/JP2005161106A/ja active Pending
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