JP2005160821A - フレキシブル・ケーブルの経口挿入方法およびフレキシブル・ケーブルの経口挿入で用いられるフレキシブル・ケーブルの引張補助具,ならびにケーブルの引出し方法およびケーブルの引出し補助具 - Google Patents
フレキシブル・ケーブルの経口挿入方法およびフレキシブル・ケーブルの経口挿入で用いられるフレキシブル・ケーブルの引張補助具,ならびにケーブルの引出し方法およびケーブルの引出し補助具 Download PDFInfo
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Abstract
【目的】 自動吻合装置のフレキシブル・シャフトの経口挿入を容易にする。
【構成】 引張補助具1は筒状体2を含む。筒状体2の一端は肩部表面が滑らかに連続し先細にされ,その先端に外方に突出して連結部材3が設けられている。筒状体の他端は開口している。筒状体2の他端開口からその内部に自動吻合装置のフレキシブル・シャフト5の先端部が挿入される。引張補助具1によってシャフト5の先端部を覆った状態で,引張補助具1の開口端部とシャフト5とを滅菌テープによって止める。筒状体2の先端から外方に突出した連結部材3は,吸引チューブ4に押し込まれる。連結部材3によって,吸引チューブ4と引張補助具1とが連結される。
【選択図】 図6
【構成】 引張補助具1は筒状体2を含む。筒状体2の一端は肩部表面が滑らかに連続し先細にされ,その先端に外方に突出して連結部材3が設けられている。筒状体の他端は開口している。筒状体2の他端開口からその内部に自動吻合装置のフレキシブル・シャフト5の先端部が挿入される。引張補助具1によってシャフト5の先端部を覆った状態で,引張補助具1の開口端部とシャフト5とを滅菌テープによって止める。筒状体2の先端から外方に突出した連結部材3は,吸引チューブ4に押し込まれる。連結部材3によって,吸引チューブ4と引張補助具1とが連結される。
【選択図】 図6
Description
この発明は,フレキシブル・ケーブルの経口挿入方法およびフレキシブル・ケーブルの経口挿入で用いられるフレキシブル・ケーブルの引張補助具,ならびにケーブルの引出し方法およびケーブルの引出し補助具に関する。
消化器官の一部を切除した場合には,残存する消化器官と隣接する他の消化器官とが吻合される。消化器官の全部を切除した場合には,切除した消化器官に隣接する他の消化器官同士が吻合される。このような消化器官同士の吻合術に,近年,自動吻合装置が用いられている。自動吻合装置は,ステープルおよび円形のカッターを内蔵し,ステープルの発射,カッターの出入れを行うアクチュエータを含むサーキュラー・ステープラー,サーキュラー・ステープラーが先端に装着される細長いフレキシブル・ケーブル(フレキシブル・シャフト),ステープルの発射およびカッターの出入れを制御(操作)する制御装置(コントローラ),およびステープルを受止めるアンビルを含む。フレキシブル・ケーブル(フレキシブル・シャフト)は,その末端が上記制御装置に接続される。フレキシブル・ケーブル(フレキシブル・シャフト)内には複数の制御信号線が設けられており,医師等によって制御装置に与えらえられる指示(ステープル発射指示,カッター出入れ指示等)は,この制御信号線を通ってフレキシブル・ケーブルの先端に伝達される。フレキシブル・ケーブルの先端に装着されたサーキュラー・ステープラーから発射されるステープルにより消化器官同士が縫合され,サーキュラー・ステープラーから飛出すカッターによって消化器官の切除(消化器官同士の導通)が行われる。
例えば,胃の幽門部(十二指腸に近い部分)を切除した場合には,胃の切除部分(断端)が縫合され,かつ胃の別の部分が切開される。切開された部分から,先端にサーキュラー・ステープラーが装着されたフレキシブル・ケーブルの先端部分を胃の中に入れ,かつ十二指腸の開口(断端)にアンビルを装着する。胃の中に入れられたサーキュラー・ステープラーと,十二指腸の開口(断端)に装着されたアンビルとが向かい合わせられ,その後,サーキュラー・ステープラーからステープルが発射されて胃と十二指腸とが縫合される。縫合とほぼ同時にサーキュラーステープラーからカッターが飛出し,縫合部位の内側において胃と十二指腸が打ち抜かれる。胃と十二指腸とが縫合されるとともに,胃と十二指腸との導通が図られる。
自動吻合装置によって比較的短時間で吻合術を行うことができるようになってきたが,上述の方法では,サーキュラー・ステープラーおよびフレキシブル・ケーブルを消化器官内に入れるためだけに消化器官を切開する必要がある。これを避けるために,サーキュラー・ステープラーおよびフレキシブル・シャフトを患者の口から体内に押込んで消化器官内に導く試みが行われている。しかしながら,口腔,咽頭,食道を通してサーキュラー・ステープラーおよびフレキシブル・シャフトを患者の体内に押込むのは容易ではなく,消化器官を切開する必要がない代わりに,この方法では吻合術を短時間で終わらせることが難しいのが実状である。
この発明は,自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの消化器官内への挿入を容易にすることを目的とする。
さらにこの発明は,自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの消化器官内への挿入を容易にするためのフレキシブル・ケーブルの引張補助具を提供することを目的とする。
第1の発明によるフレキシブル・ケーブルの引張補助具は,少なくとも肩部表面が滑らかに連続し先細に形成された一端部の中心に外方に突出する連結部が設けられ,かつ他端が開口している筒状体を備え,上記筒状体は自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの先端部が挿入可能な内径を有し,上記連結部は中空チューブと結合するためのものであり,先端が先細に形成されるとともに軸に一または複数の係止鍔が形成され,上記係止鍔は,上記連結部の先端から基部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えていることを特徴とする。
筒状体の一端部の中心に外方に突出して設けられた連結部によって,筒状体の一端部と中空チューブの一端部とが連結(結合)される。連結部は筒状体の一端部の中心に一体成形されたものであってもよい。中空チューブは,ビニル,シリコンゴム等の可撓性,弾性を有する材料で作られた細長い管状部材である。連結部はその先端が先細に形成されており,軸部に形成された一または複数の係止鍔は連結部の先端から基部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成されているので,可撓性,弾性を有する中空チューブの一端部からその内部に連結部を容易に嵌込む(挿入する)ことができる。また,連結部の軸部に形成された係止鍔は,上述のように連結部の先端から基部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成されており,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えている。このため,一旦中空チューブ内に嵌め込まれた連結部を,中空チューブから外そう(引抜こう)とした場合には,係止鍔の最も大きい外径部分が中空チューブの内部に引っ掛かる。連結部の中空チューブからの引抜きが効果的に防止される。
筒状体の他端は開口しており,この開口他端から筒状体の内部に自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの先端部を挿入することができる。筒状体の内径はフレキシブル・ケーブルの先端部を筒状体の末端開口からその内部に挿入することができる径であればよく,フレキシブル・ケーブルがゆるく挿入される径,きつく挿入される径のいずれであってもよい。
この発明によるフレキシブル・ケーブルの引張補助具は,フレキシブル・ケーブルを経口的に挿入する場合(引張補助具が経口挿入補助具として用いられる)には,次のようにして用いられる。
少なくとも肩部表面が滑らかに連続し先細に形成された一端部に連結部が設けられ,他端が開口した筒状の引張補助具(筒状経口挿入補助具)の上記他端開口から,自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの先端部を上記筒状経口挿入補助具内に挿入する。上記フレキシブル・ケーブルの先端部を覆った状態で上記筒状経口挿入補助具の上記他端部分を,上記フレキシブル・ケーブルに止める。患者の口から消化器官内に挿入され,一端が消化器官内に位置し,他端が患者の口から外に出ている中空チューブの上記他端と上記筒状経口挿入補助具の上記一端とを上記連結部により連結する。
上記チューブの上記一端側を患者の腹部側から引っ張る。すると,上記フレキシブル・ケーブルの先端部が,上記チューブの他端に連結された筒状経口挿入補助具を介して患者の口から消化器官内に引き込まれる。
上記フレキシブル・ケーブルの先端部を覆っている引張補助具の開口端の部分は,たとえば,上記開口端の部分と上記フレキシブル・ケーブルとにテープ(たとえば,滅菌テープ)を巻回すことにより,上記フレキシブル・ケーブルに止められる。もちろん,輪ゴム,ひも,その他の部材によって上記引張補助具の開口端の部分を上記フレキシブル・ケーブルに止めてもよい。
フレキシブル・ケーブルは,その先端に吻合器具(サーキュラー・ステープラー)を装着することができる。消化器官内に引き込まれたフレキシブル・ケーブルの先端に吻合器具が装着されて,消化器官の吻合術が行われる。
この発明によると,患者の腹部側からチューブの一端を引っ張ることによって,フレキシブル・ケーブルの先端部分を,患者の口の外から口腔を通して消化器官(食道,胃,十二指腸等)に至るまでスムーズに引込むことができる。フレキシブル・ケーブルの先端部分を消化器官内に位置させる(引込む)のに特別な技量は必要とされない。フレキシブル・ケーブルの先端部を,消化器官内まで容易に引込む(導く)ことができる。また,引張補助具(経口挿入補助具)の一端部は肩部表面が滑らかに連続し先細に形成されているので,患者の口腔,咽頭,食道,胃等が引張補助具(経口挿入補助具)によって傷付けられてしまうことが防止される。
第2の発明によるフレキシブル・ケーブルの引張補助具は,筒状体と,この筒状体に取付けられ,上記筒状体と中空チューブとを連結する連結部材とを備え,上記筒状体は自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの先端部が挿入可能な内径を有し,一端部が先細に形成されるとともに肩部表面が周面に滑らかに連続し,他端が開口しており,上記筒状体の上記一端部の中心部に軸受部が設けられ,この軸受部には連結部材取付孔が形成されるとともに,この取付孔の内側の周縁部に抜止め用段部が形成され,上記連結部材は上記筒状体の軸受部の取付孔に挿通される軸部を備え,軸部の先端部には,先端が丸みを帯びた円錐状の頭部が,軸部の基端部には,先端が丸みを帯びた円錐状のストッパがそれぞれ連続して形成されており,上記取付孔に挿通される部分を除く上記軸部の一部に一または複数の係止鍔が形成されており,上記係止鍔は,上記先端部から上記基端部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えており,上記連結部材の上記軸部が上記取付孔に挿通された状態において,上記ストッパが上記筒状体内に位置して上記段部に係止されていることを特徴とする。
第2の発明によるフレキシブル・ケーブルの引張補助具は,筒状体と連結部材の組合せとして提供される。筒状体はビニル,シリコンゴム等の可撓性,弾性を有する材料でつくられる。連結部材は塩化ビニル等の比較的硬質の材料でつくられる。
筒状体の上記一端部の中心部に設けられた軸受部の連結部材取付孔に,上記連結部材が挿通される。連結部材は軸部の先端部に先端が丸みを帯びた円錐状の頭部が,軸部の基端部に先端が丸みを帯びた円錐状のストッパがそれぞれ形成されたものであり,連結部材はそのストッパ側から連結部材取付孔に押込まれる。上記連結部材の上記軸部が上記取付孔に挿通され,上記ストッパが上記筒状体内に位置する。上記ストッパは取付孔の内側の周縁部に形成された抜止め用段部に係止される。
上記筒状体の軸受部の取付孔に連結部材をストッパ側から押し込めばよい。筒状体の一端部に連結部材を備えたフレキシブル・ケーブルの引張補助具を簡単に組立てることができる。
第2の発明によるフレキシブル・ケーブルの引張補助具を用いたフレキシブル・ケーブルの挿入においても,患者の口から消化器官内に挿入され,一端が消化器官内に位置し,他端が患者の口から外に出ている中空チューブが利用される。中空チューブの上記一端側を患者の腹部から引っ張ることにより,上記フレキシブル・ケーブルの先端部を,上記チューブの他端に連結された経口挿入補助具を介して患者の口から消化器官内に容易に引き込むことができる。
この発明は,ケーブルの引出し方法およびケーブルの引出し補助具も提供している。
この発明によるケーブルの引出し方法は,一端部に連結部が設けられ,他端が開口し,引出すべきケーブルが挿入可能な内径を有する筒状体を用い,上記筒状体内に,上記他端開口から上記ケーブルの一端部を挿入し,上記ケーブルの一端部を上記筒状体内に挿入した状態で上記筒状体の上記他端部を上記ケーブルに止め,上記連結部に引出し用線状体を連結し,上記線状体を引っ張ることにより,上記ケーブルを引出すことを特徴とする。
この発明において,ケーブルとは,可撓性(フレキシブル)の線状体を指す。その作用は,電気信号の伝達のみならず,力や動力の伝達,張力の保持等,すべての線状体の働きをするものを含む。また,筒状体は断面円形,楕円形に限らず,三角形,方形,多角形などケーブルの断面形状に合ったものであればよい。
引出し用線状体は紐でもよい。この場合,連結部に引出し用線状体を連結するとは,連結部に紐を単に結ぶことを含む。
この発明によると,上記ケーブルの一端部を覆っている上記筒状体の他端部がケーブルに止められ,筒状体の一端部に設けられた上記連結部に引出し用線状体が連結されているので,引出し用線状体を引っ張ると,引出し用線状体に連結部によって連結された筒状体を介して,ケーブルが引出される。ケーブルの一端部を,所望の箇所に容易に導くことができる。
一実施態様では,上記引出し用線状体が中空チューブであり,上記連結部は,先端部が先細に形成されるとともに軸に一または複数の係止鍔を有し,係止鍔は上記連結部の先端部から基部に向かう方向にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径部分が上記中空チューブよりも大きく,上記連結部を上記中空チューブの一端に挿入することにより上記筒状体と上記中空チューブを上記連結部材により連結する。中空チューブの一端に連結部を挿入することによって,簡単に引出し用線状体(中空チューブ)と筒状体とを連結することができる。
上記一実施態様のケーブルの引出し方法に適したケーブルの引出し補助具は,先細に形成された一端部の中心に外方に突出する連結部が設けられ,かつ他端が開口している筒状体を備え,上記筒状体は,引出すべきケーブルの先端部が挿入可能な内径を有し,上記連結部は中空チューブと結合するためのものであり,先端が先細に形成されるとともに軸に一または複数の係止鍔が形成され,上記係止鍔は,上記連結部の先端から基部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えていることを特徴とする。
連結部と筒状体とは一体形成されたものであってもよいし,別体のものであってもよい。連結部(連結部材)と筒状体とが別体のケーブルの引出し補助具は,筒状体と,この筒状体に取付けられ,上記筒状体と中空チューブとを連結する連結部材とを備え,上記筒状体は,引出すべきケーブルの先端部が挿入可能な内径を有し,一端部が先細に形成されるとともに,他端が開口しており,上記筒状体の上記一端部の中心部に軸受部が設けられ,この軸受部には連結部材取付孔が形成されるとともに,この取付孔の内側の周縁部に抜止め用段部が形成され,上記連結部材は上記筒状体の軸受部の取付孔に挿通される軸部を備え,軸部の先端部には,先端が丸みを帯びた円錐状の頭部が,軸部の基端部には,先端が丸みを帯びた円錐状のストッパがそれぞれ連続して形成されており,上記取付孔に挿通される部分を除く上記軸部の一部に一または複数の係止鍔が形成されており,上記係止鍔は,上記先端部から上記基端部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えており,上記連結部材の上記軸部が上記取付孔に挿通された状態において,上記ストッパが上記筒状体内に位置して上記段部に係止されていることを特徴とする。
引出し補助具および中空チューブを用いることにより,上記ケーブルの先端部を,上記チューブに連結された筒状体を介して容易に引出すことができる。
図1は,自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの引張補助具(引込み補助具,引出し補助具)を示すものである。図2は,引張補助具の一端を拡大して(一部を断面にして)示すものである。図3は,図2のIII―III線に沿う端面図である。
引張補助具1は,自動吻合装置に含まれるフレキシブル・シャフト(フレキシブル・ケーブル)を,患者の口腔,咽頭を経て吻合部位(患者の体内の消化器官の位置)にまで容易に導く(引込む,引出す)ために用いられる。引張補助具1は細長い中空の可撓性筒状体2を含む。可撓性筒状体2は,可撓性管状体または可撓性筒状体チューブと言い換えることができる。筒状体2は,筒状部分2aの一端(先端)に,円錐状に滑らかに形成された肩部2bが一体に(連続して)形成され,この肩部2bの一端(先端)に短い軸受部2cが一体に(連続して)形成されている。軸受部2cには連結部材取付孔21が形成されており,この取付孔21を通して連結部材3が差し込まれて(挿通されて)いる。取付孔21の内側の周縁部に,連結部材3の末端(次に説明するストッパ31)を係止するための抜止め用段部2dが形成されている。筒状体2(筒状部2a)の末端は開口している(この末端開口を,図1において符号20で示す)。
筒状体2はビニル,シリコーンゴム等の薄く,気密性,水密性をもち,可撓性,弾性を有する丈夫な材料でつくられる。筒状体2の筒状部2aは円筒状であることが好ましいが,断面が扁平な形状(例えば楕円形)であってもよい。
連結部材3は,筒状体2の先端の軸受部2cの内径(連結部材取付孔21の径)よりも少し小さい外径を持つ円柱状の軸部30を含み,この軸部30の一端(末端)にストッパ31が,他端(先端)に頭部32がそれぞれ一体的に形成されている。ストッパ31,頭部32は,いずれも先端が滑らかに形成された概略円錐状の形状をもつ。
上述のように,筒状体2(筒状部2a,肩部2bおよび軸受部2c)はビニル,シリコンゴム等の可撓性,弾性を有する材料でつくられている。他方,連結部材3は塩化ビニル等の比較的硬質の材料でつくられている。連結部材3の末端の円錐状のストッパ31の底面の径(最も径の大きい外周縁の径)は軸受部2cの内径(連結部材取付孔21の径)よりも大きい。軸受部2cが上述のように弾性を有するので,連結部材3はそのストッパ31側から挿入孔21に差込むことができる。ストッパ31が筒状体2の内部に完全に差込まれると(挿通されると),ストッパ31が筒状体2の内部に位置し,軸部30が取付孔21に位置する。
また,ストッパ31が筒状体2の内部に完全に差し込まれると,取付孔21の内側の周縁部に形成されている抜止め用段部2dに,ストッパ31の環状底面部分(ストッパ31の底面の外側部分)が係止する。連結部材3の筒状体2からの引抜きが防止される。
さらに,連結部材3の取付孔21に挿通される部分を除く部分には,3つの係止鍔33a,33b,33cが互いに間隔をあけて軸部30と一体に形成されている。
係止鍔33a,33b,33cは,いずれも連結部材3の先端の頭部32から末端のストッパ31の向き(軸部30の基部の向き,軸部30の基端部の向き)に次第に広がって(その外径が大きくなるように)形成されており,係止鍔33a,33b,33cの最も広がった周縁部分(環状の周縁面)は,いずれも軸部30の周面にほぼ垂直である(図3参照)。これらの係止鍔33a,33b,33c(および頭部32の環状底面)は,後述する吸引チューブ(マーゲンゾンデ)を連結する(比較的強固に接続する)ためのものである(詳細は後述する)。
係止鍔33a,33b,33cの最も広がった部分(軸部30の周面にほぼ垂直な環状の周縁面)の径は,いずれも取付孔21の内径よりも少し大きい。このため,係止鍔33a,33b,33cが取付孔21内に入込んでしまうことはない。また,この実施例においては,係止鍔33a,33b,33cの最も広がった部分の径はいずれも頭部32の底面の径よりも少し大きい。さらに,この実施例においては,ストッパ31に近い係止鍔33cの最も広がった部分の径は,中央の係止鍔33bの最も広がった部分の径よりも少し大きく,中央の係止鍔33bの最も広がった部分の径は,頭部32に近い係止鍔33aの最も広がった部分の径よりも少し大きい。もちろん,係止鍔33a,33b,33cの最も広がった部分の径は,同じであってもよい。
上述のように,引張補助具1は,筒状体2と連結部材3とから構成される。もちろん,筒状体2と連結部材3とは,一体成形されたものであってもよい。
上述した引張補助具1(筒状体2および連結部材3)の使用方法および役割について,図4から図14を参照して消化器官の吻合手術方法を説明する中で明らかにしていく。ここでは,患部が胃の幽門部にあり,幽門部を切除した胃と十二指腸とを吻合する例をとりあげる。
仰臥位に寝かせた患者の口から吸引チューブ(マーゲンゾンデ)4を胃S内に挿入する。吸引チューブ4には径の大きい管(吸引管)4aと,径の小さい管(空気取入管)4bの2つの管が形成されている。胃S内の残留物(胃液,食べ物等)は吸引チューブ4の先端から吸引管4a内に吸引され,吸引チューブ4の末端から患者の口の外に排出される。空気取入管4bは胃S内に空気を取込むために用いられる。吸引チューブ4の末端部分(患者の口から外に出ている側)では,吸引管4aと空気取入管4bとが枝分になっている(図4)。
胃Sの幽門部に対応する位置の患者の腹部を切開する。開腹された患者の腹部において,患部である胃Sの幽門部を切除する。残った胃Sの切断部分(断端)を,後述するサーキュラー・ステープラーが挿通できる程度の大きさの開口Wを残して縫合する(図5)。胃Sの切断と縫合は自動縫合切断装置(図示略)を用いて同時に行うことができる。他方,十二指腸Dの切断部分(断端)は,この時点では縫合しない。また,患者の口の外に出ている吸引チューブ4の末端部分をハサミ等を用いて切断し,吸引管4aと空気取入管4bとが枝分かれしている部分を切除く。吸引チューブ4の先端は胃内に留置したままにしておく。
次に,引張補助具1を用意し,末端が自動吻合装置の制御装置(コントローラ)10に装着されたフレキシブル・シャフト5の先端部分を,引張補助具1の末端開口20から筒状体2内に送込み(または引張補助具1をフレキシブル・シャフト5の先端部分に被せ),フレキシブル・シャフト5の先端部分を引張補助具1によって覆う。好ましくは,フレキシブル・シャフト5の先端が,筒状体2の内部に位置する連結部材3のストッパ31の先端に当たるまで送込む。フレキシブル・シャフト5の先端部分を覆った状態で,滅菌テープ6を引張補助具1の末端部分とフレキシブル・シャフト5とに巻回す。引張補助具1とフレキシブル・シャフト5とが固定される(図6)。
フレキシブル・シャフト5を覆っている引張補助具1の先端の連結部材3を,患者の口の外に出ている吸引チューブ4の末端に嵌め込む(図7)。図8には,吸引チューブ4の末端に連結部材3が嵌め込まれている様子が拡大して(一部破断されて)示されている。
吸引チューブ4もビニル,シリコンゴム等によって形成され,可撓性をもち,弾性を有する。
吸引チューブ4(吸引管4a)の内径は,連結部材3の先端の頭部32,係止鍔33a,33b,33cの最外縁の径(最も大きい外径を持つ部分の径)よりも少し小さい。連結部材3をその頭部32から吸引チューブ4の末端からその内部に差込むと,頭部32,係止鍔33a,33b,33cが吸引チューブ4の内部に入り込む。上述のように,連結部材3の先端の頭部32は概略円錐状に形成されており,係止鍔33a,33b,33cは,いずれも頭部32からストッパ31の向きに次第に広がるように形成されている。このため,吸引チューブ4の内部に,頭部32の方向から連結部材3を差込むのは比較的容易である。
上述のように吸引チューブ4は弾性を有するので,元の形状に戻ろうとする方向に力が働く。また,頭部32,係止鍔33a,33b,33cの最外縁が吸引チューブ4の内部に引っ掛かる。このため,頭部32,係止鍔33a,33b,33cの部分が吸引チューブ4内に差込まれた連結部材3を,吸引チューブ4から抜き出す(引張って結合を外す)のは容易ではない。連結部材3を介して,引張補助具1の先端と吸引チューブ4の末端とが比較的強固に連結される。
もちろん,引張補助具1の先端と吸引チューブ4の末端を連結部材3によって連結し,その後,フレキシブル・シャフト5の先端部分を引張補助具1で覆って引張補助具1の末端とフレキシブル・シャフト5とに滅菌テープ6を巻回してもよい。
次に,患者の胃S内に留置されている吸引チューブ4の先端を,胃Sの開口Wから腹部の外に引っ張る。患者の口の外に出ている吸引チューブ4の末端は,連結部材3によって,フレキシブル・シャフト5の先端部分を覆っている引張補助具1の先端に連結され,さらに引張補助具1の末端部分は滅菌テープ6によってフレキシブル・シャフト5に固定されている。このため,吸引チューブ4の先端を胃Sの開口Wから腹部の外に引っ張ると,フレキシブル・シャフト5の先端部分は,引張補助具1に覆われた状態で,患者の口腔,咽頭,食道を通って胃へ引込まれる(図9)。
胃S内に到達した引張補助具1で覆われたフレキシブル・シャフト5の先端部分を,胃Sの開口Wから患者の腹部の外に引出す。その後,引張補助具1の末端の滅菌テープ6を取外し,引張補助具1をフレキシブル・シャフト5の先端部分から取外す(図10)。
引張補助具1をフレキシブル・シャフト5の先端部分から取外した後,患者の腹部から外に引出されているフレキシブル・シャフト5の先端部にサーキュラー・ステープラー11(内部に環状に複数のステープルが装填され,その内側に環状のカッターが内蔵され,さらに後述するトロッカー12を内蔵しているカートリッジ)を装着する。また,十二指腸Dの開口から十二指腸D内に概略円錐状のアンビル13を押込む。アンビル13の底面には中空のアンビル・シャフト14が突出して設けられており,このアンビル・シャフト14を十二指腸Dの外に出した状態で十二指腸Dの開口を巾着縫合する(図11)。
フレキシブル・シャフト5を患者の口の方から少し引張る。フレキシブル・シャフト5の先端部分およびサーキュラー・ステープラー11は,患者の腹部の外から胃Sの開口Wを通って胃Sの中に引戻される。サーキュラー・ステープラー11を胃S内に完全に引込んだ後,胃Sの上からサーキュラー・ステープラー11を誘導し,サーキュラー・ステープラー11の端面を胃壁(開口Wを除く部分,上述の縫合部分でもよい)に当接させる。自動吻合装置の制御装置(コントローラ)10を操作して,サーキュラー・ステープラー11の端面から出入自在のトロッカー12を突出させる。トロッカー12は胃壁を穿刺する。これにより,サーキュラー・ステープラー11は胃壁に一時的に固定される(図12)。
アンビル13が配置された十二指腸Dの先端を引張り,胃Sの外に出ているトロッカー12をアンビル・シャフト14の中空に差込む。
自動吻合装置の制御装置(コントローラ)10を操作し,トロッカー12をサーキュラー・ステープラー11内に戻す(引込む)。十二指腸Dの先端が胃の外面に当接する(図13)。その後,自動吻合装置の制御装置(コントローラ)10を操作し,サーキュラー・ステープラー11の端面から複数のステープルを発射する。ステープルによって胃Sと十二指腸Dとが環状に縫合される。また,ステープルの発射と同時にサーキュラー・ステープラー11の端面からカッターが飛出す。カッターによって,ステープルによって縫合された部分の内周(胃Sの一部と十二指腸Dの一部)がカットされる。胃Sと十二指腸Dが貫通する(図14)。
上述のようにして胃Sと十二指腸Dとの吻合(縫合と貫通)を終えた後,フレキシブル・シャフト5を患者の口側から引張る。フレキシブル・シャフト5,サーキュラー・ステープラー11およびアンビル13は,胃,食道,咽頭,口腔を通って,患者の口の外に取り出される。もちろん,吻合を終えた後,胃Sの開口Wからサーキュラー・ステープラー11およびアンビル13を患者の腹部の外に引出し,サーキュラー・ステープラー11およびアンビル13をフレキシブル・シャフト5の先端から取外した後に,フレキシブル・シャフト5を患者の口側から引っ張り,フレキシブル・シャフト5を患者の口の外に取り出すようにしてもよい。
最後に,胃Sの開口Wを縫合して所定の処理を施した後,腹部切開部を縫合する。
1 引張補助具
2 筒状体
2a 筒状部分
2b 肩部
2c 軸受部
2d 段部
3 連結部材
4 吸引チューブ
5 フレキシブル・シャフト
21 連結部材取付孔
31 ストッパ
32 頭部
33a,33b,33c 係止鍔
2 筒状体
2a 筒状部分
2b 肩部
2c 軸受部
2d 段部
3 連結部材
4 吸引チューブ
5 フレキシブル・シャフト
21 連結部材取付孔
31 ストッパ
32 頭部
33a,33b,33c 係止鍔
Claims (7)
- 少なくとも肩部表面が滑らかに連続し先細に形成された一端部に連結部が設けられ,他端が開口した筒状の経口挿入補助具の上記他端開口から,自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの先端部を上記筒状経口挿入補助具内に挿入し,
上記フレキシブル・ケーブルの先端部を覆った状態で上記筒状経口挿入補助具の上記他端部分を,上記フレキシブル・ケーブルに止め,
患者の口から消化器官内に挿入され,一端が消化器官内に位置し,他端が患者の口から外に出ている中空チューブの上記他端と上記筒状経口挿入補助具の上記一端とを上記連結部により連結し,
上記チューブの上記一端側を患者の腹部側から引っ張ることにより,上記フレキシブル・ケーブルの先端部を,上記チューブの他端に連結された筒状経口挿入補助具を介して患者の口から消化器官内に引き込む,
フレキシブル・ケーブルの経口挿入方法。 - 少なくとも肩部表面が滑らかに連続し先細に形成された一端部の中心に外方に突出する連結部が設けられ,かつ他端が開口している筒状体を備え,
上記筒状体は自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの先端部が挿入可能な内径を有し,
上記連結部は中空チューブと連結するためのものであり,先端が先細に形成されるとともに軸部に一または複数の係止鍔が形成され,
上記係止鍔は,上記連結部の先端から基部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えている,
フレキシブル・ケーブルの引張補助具。 - 筒状体と,この筒状体に取付けられ,上記筒状体と中空チューブとを連結する連結部材とを備え,
上記筒状体は自動吻合装置のフレキシブル・ケーブルの先端部が挿入可能な内径を有し,一端部が先細に形成されるとともに肩部表面が周面に滑らかに連続し,他端が開口しており,
上記筒状体の上記一端部の中心部に軸受部が設けられ,この軸受部には連結部材取付孔が形成されるとともに,この取付孔の内側の周縁部に抜止め用段部が形成され,
上記連結部材は上記筒状体の軸受部の取付孔に挿通される軸部を備え,軸部の先端部には,先端が丸みを帯びた円錐状の頭部が,軸部の基端部には,先端が丸みを帯びた円錐状のストッパがそれぞれ連続して形成されており,上記取付孔に挿通される部分を除く上記軸部の一部に一または複数の係止鍔が形成されており,上記係止鍔は,上記先端部から上記基端部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えており,
上記連結部材の上記軸部が上記取付孔に挿通された状態において,上記ストッパが上記筒状体内に位置して上記段部に係止されている,
フレキシブル・ケーブルの引張補助具。 - 一端部に連結部が設けられ,他端が開口し,引出すべきケーブルが挿入可能な内径を有する筒状体を用い,
上記筒状体内に,上記他端開口から上記ケーブルの一端部を挿入し,
上記ケーブルの一端部を上記筒状体内に挿入した状態で上記筒状体の上記他端部を上記ケーブルに止め,
上記連結部に引出し用線状体を連結し,
上記線状体を引っ張ることにより,上記ケーブルを引出す方法。 - 上記引出し用線状体が中空チューブであり,
上記連結部は,先端部が先細に形成されるとともに軸に一または複数の係止鍔を有し,係止鍔は上記連結部の先端部から基部に向かう方向にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径部分が上記中空チューブよりも大きく,
上記連結部を上記中空チューブの一端に挿入することにより上記筒状体と上記中空チューブを上記連結部材により連結する,
請求項4に記載のケーブルを引出す方法。 - 先細に形成された一端部の中心に外方に突出する連結部が設けられ,かつ他端が開口している筒状体を備え,
上記筒状体は,引出すべきケーブルの先端部が挿入可能な内径を有し,
上記連結部は中空チューブと結合するためのものであり,先端が先細に形成されるとともに軸に一または複数の係止鍔が形成され,
上記係止鍔は,上記連結部の先端から基部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えている,
ケーブルの引出し補助具。 - 筒状体と,この筒状体に取付けられ,上記筒状体と中空チューブとを連結する連結部材とを備え,
上記筒状体は,引出すべきケーブルの先端部が挿入可能な内径を有し,一端部が先細に形成されるとともに,他端が開口しており,
上記筒状体の上記一端部の中心部に軸受部が設けられ,この軸受部には連結部材取付孔が形成されるとともに,この取付孔の内側の周縁部に抜止め用段部が形成され,
上記連結部材は上記筒状体の軸受部の取付孔に挿通される軸部を備え,軸部の先端部には,先端が丸みを帯びた円錐状の頭部が,軸部の基端部には,先端が丸みを帯びた円錐状のストッパがそれぞれ連続して形成されており,上記取付孔に挿通される部分を除く上記軸部の一部に一または複数の係止鍔が形成されており,上記係止鍔は,上記先端部から上記基端部に向かう方向に次第にその外径が大きくなるように形成され,最も大きい外径の部分が上記チューブの内径を超えており,
上記連結部材の上記軸部が上記取付孔に挿通された状態において,上記ストッパが上記筒状体内に位置して上記段部に係止されている,
ケーブルの引出し補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003405260A JP2005160821A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | フレキシブル・ケーブルの経口挿入方法およびフレキシブル・ケーブルの経口挿入で用いられるフレキシブル・ケーブルの引張補助具,ならびにケーブルの引出し方法およびケーブルの引出し補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003405260A JP2005160821A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | フレキシブル・ケーブルの経口挿入方法およびフレキシブル・ケーブルの経口挿入で用いられるフレキシブル・ケーブルの引張補助具,ならびにケーブルの引出し方法およびケーブルの引出し補助具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005160821A true JP2005160821A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34727976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003405260A Pending JP2005160821A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | フレキシブル・ケーブルの経口挿入方法およびフレキシブル・ケーブルの経口挿入で用いられるフレキシブル・ケーブルの引張補助具,ならびにケーブルの引出し方法およびケーブルの引出し補助具 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062429A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Matsuda Ika Kogyo Kk | 手術用器具等の体内導入案内具 |
WO2018198837A1 (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-01 | 株式会社Screenホールディングス | 吻合補助具および血管吻合方法 |
JP2018187361A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社Screenホールディングス | 吻合補助具 |
JP2019532757A (ja) * | 2016-10-26 | 2019-11-14 | スーパー セトン ビー. ブイ. | 痔瘻の治療のための装置 |
-
2003
- 2003-12-03 JP JP2003405260A patent/JP2005160821A/ja active Pending
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