JP2005160386A - 植物栽培用コンテナ - Google Patents

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Abstract

【目的】 野菜や花卉などの植物が害虫被害に遭うのを確実に防止することができる植物栽培用コンテナを提供する。
【構成】 上面を開口(開口部12A)し、植物を植えた栽培容器40を収容可能なベース容器12を設ける。ベース容器12の開口(開口部12A)を開閉可能に取り付けられ、透光性・通気性、並びに、防虫機能を有した防護部材20を設ける。防護部材20は、害虫の通過を阻止可能な網目のネット、若しくは、寒冷紗、或いは、不織布にて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、野菜や草花或いは花卉などの植物を無農薬で栽培することが可能な植物栽培用コンテナに関するものである。
近年、畑を所持しない家庭で野菜や花卉などの植物を栽培する場合、特に都市型のアパートやマンションなどでは市販のプランターや鉢などの栽培容器を用いて軒下やベランダなどの狭いスペースを有効利用し野菜や花卉などの植物の栽培を行うのが一般的であった。栽培容器は、例えば一般に市販され移動しやすい大きさの外法長さ約370mm、奥行き約200mm、高さ約150mmのプランター370型を使用し軒下やベランダなどで植物の栽培を行うと、それらの植物は害虫被害に遭い食べられなくなってしまう場合がある。農薬を散布すれば害虫から植物を守ることができるが、薬害の問題から植物の無農薬化が叫ばれている。そこで、殺虫剤等の農薬を使わずに植物を害虫被害から守る一般的な方法として、防虫ネットで栽培容器を直接覆い、農薬を使用せず植物を栽培していた。
一方、栽培容器に用いる防虫ネット(害虫の通過を阻止可能な網目のネットや寒冷紗、或いは、不織布等)が市販されている。しかし、それらの防虫ネットで栽培容器を覆った際、栽培容器と防虫ネット間は完全に密閉できず僅かではあるが隙間が発生してしまう。栽培容器と防虫ネットの間に隙間が発生するとそこから防虫ネット内に害虫が侵入してしまうため、栽培容器と防虫ネット間に隙間が発生しないように、栽培容器の周囲と防虫ネットとを多数のクリップなどを使用し隙間が開かないように丁寧に固定しなくてはならない。
この場合の防虫ネットの取り付け作業は繁雑であり、栽培容器に手軽に防虫ネットを取り付けられず、忙しい人には不向きであった。仮に、栽培容器に隙間なく防虫ネットを取り付けられたとしても、栽培容器での植物の栽培は畑地での植物の栽培に比べて土の量が限られてしまうため定期的な水補給や収穫、或いは、栽培時の間引き等それらの作業時に防虫ネットを開閉しなくてはならず、防虫ネットの開閉に煩わしさがある。また、栽培容器は軒下やベランダなどの狭いスペースに設置しているため中腰作業となり、特に軒下やベランダでは降雨時の作業も重なり、家庭菜園の楽しみを半減させることになる場合もある。
そこで、農薬を使用せず植物を害虫の被害から守るため、上下面を開口した周囲に防虫ネットを設けた角筒状の本体を用意し、栽培容器(プランター)の4隅外側に本体より下方に延在する棒体を土中に差し込んで固定し、本体の下面開口(防虫ネットの下端)を栽培容器周囲に当接している。そして、防虫ネットからなる蓋で本体上面開口を閉塞することにより内部に植物を栽培できるようなものがある(特許文献1参照)。このように栽培容器に植えた植物を防虫ネットで覆って、殺虫剤などの農薬等を用いずに栽培できるようになっていた。
実開昭56−3768号公報
しかしながら、栽培容器の底面には多数の排水用の穴が設けられているため、栽培容器で栽培している植物に水を補給すると、補給した水は栽培容器の底面に設けた排水用の穴から漏れ出てしまう。このため、漏れ出た水で軒下やベランダなどが汚れてしまい外観的に美観を損ねてしまう問題があった。また、栽培容器から漏れ出した水には植物が育つための養分も含まれており、それらの水や養分を求めナメクジ、ダンゴムシ、ムカデ等多種多様な害虫が栽培容器下部に集まり、不衛生になってしまう問題もあった。
また、底面に設けた排水用の多数の穴から、栽培容器下部に集まった害虫が栽培容器内部へ侵入してしまう。この場合、防虫網で覆った栽培容器内への害虫の侵入を完全に防ぐには、栽培容器全体を防虫網で完全に覆う以外にないが、現状の方法では栽培容器内への害虫の侵入を完全に防ぐことができず、やはり植物に害虫の被害が発生してしまうという問題があった。
また、栽培容器の上面開口周囲に防虫ネットを設けていたため、栽培容器自体は直接外気に触れてしまう。このため、外気温度が低い冬季などでは植物の保温効果が半減してしまう問題があった。
即ち、本発明の植物栽培用コンテナは、上面が開口し、植物を植えた栽培容器を収容可能なベース容器と、このベース容器の開口を開閉可能に取り付けられ、透光性・通気性、並びに、防虫機能を有した防護部材とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明の植物栽培用コンテナは、上記において、ベース容器は、栽培容器を1個乃至3個収納可能な大きさを呈していることを特徴とする。
また、請求項3の発明の植物栽培用コンテナは、請求項1又は請求項2において、防護部材は、害虫の通過を阻止可能な網目のネット、若しくは、寒冷紗、或いは、不織布であることを特徴とする。
また、請求項4の発明の植物栽培用コンテナは、請求項1、請求項2又は請求項3に加えて、ベース容器の開口と防護部材との間をシールするシール部材を設けたことを特徴とする。
また、請求項5の発明の植物栽培用コンテナは、請求項4において、シール部材を弾性材料にて構成したことを特徴とする。
また、請求項6の発明の植物栽培用コンテナは、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、防護部材は、ベース容器の一側に回動自在に接続されていることを特徴とする。
また、請求項7の発明の植物栽培用コンテナは、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に加えて、ベース容器の相対向する位置に、運搬用の把手を設けたことを特徴とする。
以上詳述した如く本発明によれば、上面が開口し、植物を植えた栽培容器を収容可能なベース容器と、このベース容器の開口に開閉可能に取り付けられ、透光性・通気性、並びに、防虫機能を有した防護部材とを備えたので、栽培容器とこの栽培容器で栽培する植物全体を植物栽培用コンテナで覆うことができる。これにより、例えば、植物栽培用コンテナの下面或いは上面から植物栽培用コンテナ内に害虫が侵入してしまうのを防止することが可能になると共に、植物栽培用コンテナ内に収容した栽培容器で栽培している植物に補給した水が、栽培容器から漏れ出た場合などでも、漏れた水をベース容器で受け止めることが可能となる。従って、植物栽培用コンテナの下側が水浸しになってしまうなどの不都合を未然に防止することができ、庭や畑のない家庭でも安心して植物を栽培することができるようになるものである。
特に、植物栽培用コンテナ内に栽培容器を収容しているので、栽培容器全体を防護部材で完全に覆うことができる。これにより、栽培容器への害虫の侵入を完全に防ぐことができるので、植物に害虫の被害が発生してしまうのを確実に阻止することが可能となる。従って、従来のように栽培容器下部に害虫が集まり、不衛生になってしまうなどの不都合も未然に回避することができる。また、栽培容器を植物栽培用コンテナ内に収容しているので、栽培容器自体が直接外気に触れてしまうのを防止することができる。これにより外気温度が低い冬季などでも植物の保温効果を大幅に向上することができるようになるものである。
また、請求項2の発明によれば、上記において、ベース容器は、栽培容器を1個乃至3個収納可能な大きさを呈しているので、例えば、ベランダや家屋内に植物栽培用コンテナを設置することができると共に、ベランダから家屋、家屋内からベランダに植物栽培用コンテナを移動することができる。これにより、昼間はベランダ夜は家屋内に植物栽培用コンテナを設置することが可能となる。従って、夜に気温の低下が著しい冬季などでも野菜や花卉などの植物が低温で枯れることなく栽培することができ、植物栽培用コンテナの利便性を大幅に向上することができるようになるものである。
また、請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2において、防護部材は、害虫の通過を阻止可能な網目のネット、若しくは、寒冷紗、或いは、不織布であるので、植物栽培用コンテナ内に害虫が侵入してしまうのを未然に阻止することが可能となり、栽培している植物への殺虫剤散布が不要となる。これにより、栽培容器で栽培している植物が害虫被害に遭うこともなくなる。従って、見た目も綺麗で清潔感のある植物(例えば、野菜や花卉など)を栽培することができるようになるものである。
また、請求項4の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3に加えて、ベース容器の開口と防護部材との間をシールするシール部材を設けたので、例えば、請求項5の如く、シール部材を弾性材料にて構成することにより、ベース容器の開口に防護部材を圧着した際シール部材を弾性変形させることができる。これにより、ベース容器の開口と防護部材との隙間全体にシール部材を当接させることが可能となる。従って、ベース容器の開口を防護部材で完全に密閉することができるようになるので、ベース容器と防護部材の間から害虫が植物栽培用コンテナ内に入ってしまうのを確実に防止することができる。
特に、ベース容器の開口を防護部材で密閉することができるので、植物栽培用コンテナ内で栽培している植物が害虫被害に遭うのを完全に阻止することができる。これにより、植物栽培用コンテナ内で栽培している植物への殺虫剤散布の必要もなくなる。従って、植物栽培用コンテナ内で栽培している植物が害虫に食われることもなくなり、見た目も綺麗で清潔感のある例えば野菜や花卉などの植物を栽培し収穫することができるようになるものである。
また、請求項6の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、防護部材は、ベース容器の一側に回動自在に接続されているので、防護部材の接続箇所の反対側を持ち上げるだけで簡単に防護部材を開けることができるようになる。これにより、ベース容器の開口を覆っている防護部材を簡単に開けることが可能になるので、栽培容器で栽培している植物へ水の補給を行うことができるようになると共に、栽培容器で栽培しいてる植物の収穫を行うことが可能となる。従って、防護部材の開閉作業及び植物への水の供給作業や収穫作業を大幅に向上することができるようになるものである。
また、請求項7の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に加えて、ベース容器の相対向する位置に、運搬用の把手を設けたので、植物を栽培している栽培容器が収納された植物栽培用コンテナを容易に持ち上げることが可能となる。これにより、例えば、冬季などで暖かい昼間は屋外、寒くなる夜は室内に植物栽培用コンテナの把手を持って移動することができる。従って、植物栽培用コンテナを極めて容易に移動することができるので、植物栽培用コンテナの利便性を大幅に向上させることができるようになるものである。
本発明は、栽培容器で栽培する野菜や花卉などの植物が害虫被害に遭うのを防止するため、栽培容器を植物栽培用コンテナ内に収容することを特徴とする。植物が害虫被害に遭うのを防止するという目的を、栽培容器で栽培している植物ごと植物栽培用コンテナ内に収容することで実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の植物栽培用コンテナ10の正面図、図2は本発明の植物栽培用コンテナ10の縦断側面図、図3は植物42を栽培している栽培容器40をベース容器12内に収納した状態を示す図をそれぞれ示している。
植物栽培用コンテナ10は、上面を開口し、後述する栽培容器40を収容可能なベース容器12と、このベース容器12の上面開口(以降開口部12Aと称す)を覆う防護部材20とから内部を空間の密閉容器状に構成している。ベース容器12は内法長さ約400mm、奥行き約250mm、高さ約120mmの上面を開口した所定の厚さの合成樹脂容器にて構成されており、開口部12A周囲には長さ約30〜50mmのフランジ部14が設けられている。該ベース容器12は底面及び周囲壁に孔はなく砂や土或いは水などが漏れない容器構造を呈している。尚、ベース容器12は図示しないが必要に応じてリブ、或いは、波形などを設けて変形しないように補強しても差し支えない。
また、防護部材20は、内法長さ約400mm、奥行き約250mm、厚さ約10mmで縦長略矩形状の枠状に形成された枠体22と、この枠体22の対向位置(長手方向に直交する対向位置)に接続されると共に、ベース容器12の開口部12Aから離間方向に突出して湾曲する支持部材24と、この支持部材24を覆って取り付けられた防虫ネット26とから構成されており、枠体22は前記ベース容器12のフランジ部14に合致すると共に当接可能な大きさを呈している。
枠体22に設けられた支持部材24は金属パイプ或いは合成樹脂パイプなどにて構成されており、この支持部材24は枠体22の長手方向に直交すると共に長手方向に所定の間隔で複数本(実施例では両端を含め5本)橋架され固定されている。即ち、防護部材20は、防虫ネット26で支持部材24外面が覆われ一面を開口した略カマボコ状を呈している。
該防虫ネット26は、内法長さ約400mm、奥行き約250mm、高さ約300mmに形成されており、植物栽培用コンテナ10は、フランジ部14を含む長さ約500mm、奥行き約350mm、高さ約420mm(ベース容器12の高さ約120mm+防護部材20の高さ約300mm)の大きさに形成されている。即ち、植物栽培用コンテナ10は、手で持ってベランダから家屋、家屋内からベランダに容易に移動することができる大きさに形成している。
防虫ネット26は、ナメクジ、ダンゴムシ、ムカデ、毛虫、或いは約2mm乃至3mm程度の小さな青虫などの害虫が通過不可能な約0.8mm〜1.0mmメッシュのポリエチレン製ネット、若しくは、寒冷紗(目の粗い極めて薄い綿布、又は麻布、装飾・造花・カーテン、蚊帳、唐布など)、或いは、ポリプロピレン製の長繊維不織布にて構成されると共に、防虫ネット26は透光率は約90%程度に構成されている。即ち、防虫ネット26は、植物42が光合成をするための太陽光を通過可能な透光性、植物42が呼吸をするための空気を通過可能な通気性、及び害虫を通過させない防虫機能を備えている。尚、防虫ネット26は約0.2mm〜0.5mm程度の糸径にて構成されている。また、不織布の防虫機能は、約0.8mm〜1.0mmメッシュのポリエチレン製ネットより良いとされている。
ベース容器12のフランジ部14にはシール部材13が設けられており、防護部材20の枠体22にもシール部材23が設けられている。これらのシール部材13、23は所定の厚さを呈した弾性ゴム、スポンジ、モルトプレーン、或いは、弾性合成樹脂などの弾性材料からなる弾性部材にて構成されると共に、両シール部材13、23はフランジ部14及び枠体22の当接面全面に設けられている。尚、シール部材13、23はベース容器12のフランジ部14、防護部材20の枠体22に図示しない接着剤或いはネジなどにてそれぞれ取り付けられ固定されている。また、シール部材13、23はベース容器12のフランジ部14と、防護部材20の枠体22とのシール性を損なうことがなければどちらか一方だけ設けても差し支えない。
また、ベース容器12のフランジ部14と、防護部材20の枠体22とが当接され合致した状態で、フランジ部14と枠体22は保持部材30にて保持される。この保持部材30は一側を開口しており、この開口にフランジ部14と枠体22とが当接され合致した状態で挿脱自在に構成されている。保持部材30はベース容器12周囲に4箇所設けられると共に長手方向両端から所定寸法内側で対向位置に設けられている。即ち、保持部材30の開口内にフランジ部14と枠体22とが当接され合致した状態で挿入される。これにより、ベース容器12の開口部12Aと防護部材20の開口とが合致した状態で保持されると共にシール部材13、23が弾性圧縮されてフランジ部14と枠体22とが隙間なく接合される。
前記栽培容器40は野菜や花卉などの植物42を栽培するためのもので、一般に市販されている縦長略矩形状、所定の深さのプランターにて構成されている。該栽培容器40は当該栽培容器40に植物42が栽培された状態で、植物栽培用コンテナ10内に収容可能な大きさを呈している。即ち、栽培容器40は外法長さ約370mm、奥行き約200mm、高さ約150mmの大きさ(現在市販されているプランター370型に相当)を呈している。この栽培容器40は上面を開口し周囲には孔がなく、図示しないが底面には排水用の孔が複数設けられている。
尚、栽培容器40はプランターに限らず、図示しないが直径約150mm、高さ約150mmの鉢(現在市販されている5号鉢に相当)などを用いても差し支えない。この場合鉢は栽培容器40の1/2の寸法となるため、植物栽培用コンテナ10内には栽培容器40の2倍の鉢を収容することができる。また、鉢は上記の大きさより小さい鉢ならば、植物栽培用コンテナ10内にもっと数多く収容することができるので、植物栽培用コンテナ10内に収容する鉢の数量は大きさによって異なるので好適に収容できる数量であれば大きさは特に問わない。また、栽培容器40及び鉢は下方に行くに従って小さくなる形状を呈しており、栽培容器40及び鉢の寸法は上縁の寸法を記載している。
該植物栽培用コンテナ10は、内部に栽培容器40が収容された状態(この場合、植物42が植えられた栽培容器40が1個収容された状態)で破損しない強度を有している。そして、図3に示すようにベース容器12内に植物42が植えられた栽培容器40が1個収容される。次に、ベース容器12の開口部12Aを防護部材20で閉塞する。この時、防虫ネット26はベース容器12の離間側に突出させ、ベース容器12のフランジ部14に防護部材20の枠体22を合致して、フランジ部14に設けたシール部材13と枠体22に設けたシール部材23とを当接させる。
この状態で、フランジ部14と枠体22とを挟持して両シール部材13、23を接近させて弾性圧縮し、保持部材30にてフランジ部14と枠体22とを保持する。これによって、ベース容器12の開口部12Aは防護部材20で閉塞され、フランジ部14と枠体22間は両シール部材13、23によって隙間なく密閉されると共に、栽培容器40が植物栽培用コンテナ10内に収容された状態で、当該植物栽培用コンテナ10はフランジ部14を手で持って運搬することができる。
このように、上面に開口部12Aを設け、植物42を植えた栽培容器40を収容可能なベース容器12と、このベース容器12の開口(開口部12A)を開閉可能に取り付けられ、透光性・通気性、並びに、防虫機能を有した防護部材20とを備えているので、栽培容器40とこの栽培容器40で栽培する植物42全体を植物栽培用コンテナ10で覆うことができる。これにより、植物栽培用コンテナ10の下面或いは上面から植物栽培用コンテナ10内に害虫が侵入してしまうのを防止することが可能になる。
また、植物栽培用コンテナ10を構成するベース容器12は砂や土或いは水などが漏れない構造としているので、栽培容器40で栽培している植物42に補給した水が、栽培容器40から漏れ出た場合などでも、漏れた水や砂や土をベース容器12で受け止めることが可能となる。これにより、植物栽培用コンテナ10を設置した軒下やベランダなどが水浸し或いは砂や土で汚れてしまうなどの不都合を未然に防止することができる。また、庭や畑のない家庭でも水や砂や土で汚れる心配がないので植物栽培用コンテナ10内で安心して植物42を栽培することができる。
特に、植物栽培用コンテナ10内に栽培容器40を収容しているので、栽培容器40で栽培している植物42全体を完全に覆うことができる。これにより、栽培容器40への害虫の侵入を防ぐことができるので、植物42に害虫の被害が発生してしまうのを確実に阻止することが可能となる。従って、従来のように栽培容器40下部に害虫が集まり、不衛生になってしまうなどの不都合を未然に回避することができる。また、栽培容器40を植物栽培用コンテナ10内に収容しているので、栽培容器40自体が直接外気に触れてしまうのを防止することができる。これにより外気温度が低い冬季などでも植物42の保温効果を大幅に向上することができる。
また、防護部材20は、害虫の通過を阻止可能な約0.8mm〜1.0mmの網目のネット、若しくは、寒冷紗、或いは、不織布としているので、植物栽培用コンテナ10内にナメクジ、ダンゴムシ、ムカデ、毛虫、或いは約2mm乃至3mm程度の小さな青虫などの害虫が侵入してしまうのを防止することが可能となり、栽培している植物42への殺虫剤散布が不要となる。これにより、栽培容器40で栽培している植物42が害虫被害に遭うこともなくなる。従って、見た目も綺麗で清潔感のある植物42(例えば、野菜や花卉など)を栽培することができる。
また、ベース容器12の開口部12Aと防護部材20との間をシールするため弾性部材からなるシール部材13、23をフランジ部14と枠体22に設けたので、ベース容器12の開口部12Aに防護部材20を圧着した際両シール部材13、23を弾性変形させることができる。これにより、ベース容器12のフランジ部14と防護部材20の枠体22との間全体にシール部材13、23を当接させることが可能となる。従って、ベース容器12の開口部12Aと防護部材20間を完全に密閉することができるので、ベース容器12と防護部材20との間から害虫がベース容器12内に入ってしまうのを確実に防止することができる。
特に、ベース容器12の開口部12Aを防護部材20で密閉することができるので、植物栽培用コンテナ10内で栽培している植物42が害虫被害に遭うのを完全に阻止することができる。これにより、植物栽培用コンテナ10内で栽培している植物42への殺虫剤の散布が不要となる。従って、植物栽培用コンテナ10内で栽培している植物42が害虫に食われることもなくなるので、見た目も綺麗で清潔感のある例えば野菜や花卉などの植物42を栽培することができる。
次に、図4には本発明の他の実施例の植物栽培用コンテナ10を示している。この場合、植物栽培用コンテナ10はベース容器12の一側に防護部材20を回動自在に設けている。即ち、ベース容器12と防護部材20とを蝶番28にて回動自在に設けている。具体的には、植物栽培用コンテナ10の一側に前述の保持部材30の代わりに蝶番28を設け、対向位置に前述同様の保持部材(図示せず)を設けている。この蝶番28は図示しないネジにてベース容器12のフランジ部14及び防護部材20の枠体22に固定されている。即ち、ベース容器12のフランジ部14と、防護部材20の枠体22とが当接され合致した状態で、フランジ部14と枠体22は蝶番28にて回動自在に接続されている。これによって、植物栽培用コンテナ10の防護部材20は蝶番28を支点に開閉することができる。
このように、防護部材20は、ベース容器12の一側に回動自在に接続されているので、植物栽培用コンテナ10は蝶番28の反対側を持ち上げるだけで簡単に防護部材20を開けることができる。これにより、ベース容器12の開口部12Aを覆っている防護部材20を簡単に開けることができ、栽培容器40で栽培している植物42へ水の補給を行うことができるようになると共に、栽培容器40で栽培してる植物42の収穫を行うことが可能となる。従って、防護部材20の開閉作業及び植物42への水の供給作業や収穫作業を大幅に向上することができる。
次に、図5には本発明の他の実施例の植物栽培用コンテナ10を示している。この場合、植物栽培用コンテナ10の一側(この場合、長手方向両端)に、当該植物栽培用コンテナ10の運搬用の把手32、32を設けている。この把手32、32は植物栽培用コンテナ10内に栽培容器40が収納された状態で植物栽培用コンテナ10を容易に持ち上げられて、変形や破損をしない金属或いは合成樹脂にて構成されている。また、把手32、32は側面U字状に形成され端部はベース容器12のフランジ部14に回動自在(図中実線矢印)に取り付けられると共に、手で握れる所定の形状を呈している。
このように、ベース容器12の相対向する位置に、運搬用の把手32、32を設けたので植物42を栽培している栽培容器40を収納した植物栽培用コンテナ10を容易に持ち上げ運搬することが可能となる。これにより、例えば、冬季などで暖かい昼間は屋外、寒くなる夜は室内に植物栽培用コンテナ10を移動することができる。従って、植物栽培用コンテナ10を極めて容易に移動することができ、植物栽培用コンテナ10の利便性を大幅に向上させることができる。
次に、図6には本発明の他の実施例の植物栽培用コンテナ10を示している。この場合、植物栽培用コンテナ10は内部に前記ベース容器12内に栽培容器40を収納した状態で複数(実施例では2個)収容可能に構成されている。この植物栽培用コンテナ10は略平面に形成されたベース部材34と防護部材35と防雨部材38とから構成されている。ベース部材34は長さ約700mm、奥行き約600mm、厚さ約10mmの縦長略矩形状に形成されており、防護部材35はベース部材34の4隅に立設された図示しない支柱と、この支柱周囲に設けられると共に上面に設けられた前述の防虫ネット26同様の防虫ネット36にて構成されている。
防虫ネット36は上下面を開口した各筒状に形成され下面はベース部材34に密着して害虫が入り込まないように取り付けられると共に、ベース部材34から約600mm立設している。防虫ネット36の上面開口は、害虫が入り込まないように蓋部材37にて開閉自在に閉塞されると共に、蓋部材37は防虫ネット36同様の防虫ネットにて構成されている。
蓋部材37の上面には山形に形成された防雨部材38が設けられている。防雨部材38は透明ビニールシートや透明ポリエチレンフィルム、或いは、透明樹脂板(アクリル板やポリカーボネート板)にて構成され、蓋部材37に着脱可能に取り付けられている。38Aは防雨部材38を所定寸法延長した庇で、蓋部材37より所定寸法はみ出している。この場合、蓋部材37より所定寸法はみ出した防雨部材38(庇38A)によって降った雨で蓋部材37が濡れないように構成すると共に、降った雨が栽培容器40内に入らないように構成している。そして、植物栽培用コンテナ10内への栽培容器40の出し入れ(植物42への水の供給作業や収穫作業等を含む)は、防雨部材38及び蓋部材37を開閉して行う。尚、防雨部材38は所定強度のパイプ(図示せず)にて山形に形成されている。これによって、防雨部材38は植物栽培用コンテナ10内に雨が入り込まないように構成している。また、図示しないがベース部材34には前述同様植物栽培用コンテナ10を持ち上げて移動可能な取っ手が設けられている。
このように、植物栽培用コンテナ10はベース容器12に栽培容器40を収納した状態で当該ベース容器12を複数収容可能な大きさに構成しているので、植物栽培用コンテナ10内で沢山の植物42を栽培することができる。また、植物栽培用コンテナ10内に栽培容器40を複数個収容することにより、夜に気温の低下が著しい冬季などでも野菜や花卉などの植物42を一度に数多く移動することができる。これにより、栽培容器40の移動回数も少なくなるので植物栽培用コンテナ10の利便性を更に大幅に向上することができる。
尚、実施例では植物栽培用コンテナ10を構成する部品寸法を記載したが、部品寸法は記載した寸法に限らず、他の寸法でも差し支えない。この場合、野菜や花卉など所定の大きさの植物とこの植物に合わせて栽培する栽培容器などの大きさに適した寸法とするのが好ましい。
本発明の植物栽培用コンテナの正面図である。(実施例1) 本発明の植物栽培用コンテナの縦断側面図である。 植物を栽培している栽培容器をベース容器内に収納した状態を示す図である。 本発明のもう一つの実施の形態の植物栽培用コンテナ(ベース容器と防護部材とを蝶番で回動自在に接続)の縦断側面図である。 本発明のもう一つの実施の形態の植物栽培用コンテナ(把手を設けた植物栽培用コンテナ)の正面図である。 本発明のもう一つの実施の形態の植物栽培用コンテナ(栽培容器を複数収納)の縦断側面図である。
符号の説明
10 植物栽培用コンテナ
12 ベース容器
12A 開口部
13 シール部材
14 フランジ部
20 防護部材
22 枠体
23 シール部材
24 支持部材
26 防虫ネット
28 蝶番
30 保持部材
32 把手
40 栽培容器
42 植物

Claims (7)

  1. 上面が開口し、植物を植えた栽培容器を収容可能なベース容器と、
    該ベース容器の開口を開閉可能に取り付けられ、透光性・通気性、並びに、防虫機能を有した防護部材とを備えたことを特徴とする植物栽培用コンテナ。
  2. 前記ベース容器は、前記栽培容器を1個乃至3個収納可能な大きさを呈していることを特徴とする請求項1の植物栽培用コンテナ。
  3. 前記防護部材は、害虫の通過を阻止可能な網目のネット、若しくは、寒冷紗、或いは、不織布であることを特徴とする請求項1又は請求項2の植物栽培用コンテナ。
  4. 前記ベース容器の開口と防護部材との間をシールするシール部材を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の植物栽培用コンテナ。
  5. 前記シール部材を弾性材料にて構成したことを特徴とする請求項4の植物栽培用コンテナ。
  6. 前記防護部材は、前記ベース容器の一側に回動自在に接続されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の植物栽培用コンテナ。
  7. 前記ベース容器の相対向する位置に、運搬用の把手を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6の植物栽培用コンテナ。
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