JP2005158146A - ディスクカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ドライブ装置には、光ディスクのみを装填するようにしたことで、全体の小型化及びディスクドライブ装置の小型化を図ることができると共に、光ディスクが汚損することを防止することができる。
【解決手段】 光ディスク6を収納すると共に、収納した光ディスク6を挿脱するディスク挿脱口7がディスクドライブ装置60への挿入端となる一側面に形成されたカートリッジ本体4と、カートリッジ本体4に収納する光ディスク6を保持すると共に、光ディスク6の挿脱方向に移動可能とされ、カートリッジ本体4内をディスク挿脱口7側に移動したとき、保持した光ディスク6の少なくとも一部をディスク挿脱口7から外部に臨ませるディスク保持体5と、ディスク保持体5に保持された光ディスク6に対する誤消去を防止するための誤消去防止機構50とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 光ディスク6を収納すると共に、収納した光ディスク6を挿脱するディスク挿脱口7がディスクドライブ装置60への挿入端となる一側面に形成されたカートリッジ本体4と、カートリッジ本体4に収納する光ディスク6を保持すると共に、光ディスク6の挿脱方向に移動可能とされ、カートリッジ本体4内をディスク挿脱口7側に移動したとき、保持した光ディスク6の少なくとも一部をディスク挿脱口7から外部に臨ませるディスク保持体5と、ディスク保持体5に保持された光ディスク6に対する誤消去を防止するための誤消去防止機構50とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像信号、音声信号等の情報信号を記録可能なディスク状記録媒体をカートリッジ本体内のディスク保持体で保持したディスクカートリッジに関する。
記録媒体として普及している光ディスクの中には、コンパクトディスク(CD)やディジタルバーサタイルディスク(DVD)のように光ディスク単体で取り扱われるベアディスクがある。この種の光ディスクは、ユーザが収納ケースより光ディスク単体を取り出し、取り出した光ディスクをディスクドライブ装置に装填して情報信号の記録や再生が行われる。
また、コンパクトディスクやディジタルバーサタイルディスクより更に高密度化が図られ、高画質の画像信号や映像信号を記録し、更に高音質の音声信号を長時間記録することができるようにした光ディスクは、トラックピッチ等も極めて狭小であり、照射される光ビームのスポット径も極めて小さく、また、光ピックアップの対物レンズとの間隔も極めて近い。したがって、光ディスクの表面に微小な傷がついたり、塵埃等が付着していると、情報信号を正確に記録し、又は、記録された情報信号を正確に読み出すことができなくなってしまう。そこで、高密度化の図れた光ディスクは、ディスクカートリッジに収納して保護された状態で用いられている。
一方、ディジタルビデオカメラ等のドライブ装置を備えた電気機器は、携帯性を良くするため小型化が図られており、これに合わせて、ドライブ装置に用いられる記録媒体も小型化する必要がある。
光ディスクを回転可能に収納したディスクカートリッジを記録媒体に用いるディスクドライブ装置では、ディスクカートリッジをディスクドライブ装置内に引き込む搬送機構等が必要となり、ディスクドライブ装置の小型化を図ることが困難である。また、光ディスク単体を記録媒体として用いるディスクドライブ装置であっても、光ディスクをディスクトレイ等のディスク保持体に保持させた状態でディスクドライブ装置内に搬送する場合、ディスク保持体等の搬送機構が必要となり、小型化が困難となってくる。
すなわち、高密度化の図られた光ディスクは、塵埃等が付着することを防止するため、ディスクカートリッジに収納して用いる必要がある一方、光ディスクを回転可能に収納したディスクカートリッジを記録媒体に用いる場合、ディスクドライブ装置は、小型化を図ることが難しくなる。ディスクドライブ装置は、光ディスク単体を、装置内に搬送する用にするものが最も小型化しやすい。
なお、本発明に関連する文献としては、下記特許文献1〜5がある。
特許文献1、特許文献2及び特許文献3のディスクカートリッジは、カートリッジ本体内にディスクを保持するディスク保持体が収納されたものであり、このディスクを保持したディスク保持体を記録再生位置に引き出して情報信号の記録や再生を行うものである。これらディスクカートリッジは、ディスクドライブ装置に装填し、更にディスク保持体を記録再生位置に引き込みディスクの記録再生をするものであるから、ベアディスクのディスクドライブ装置のようにディスクドライブ装置の小型化を図ることができない。
特許文献4のディスクカートリッジは、カートリッジ本体内に光ディスクを収納し、一度、ディスクカートリッジをディスクドライブ装置に装填した後、ディスクドライブ装置内に光ディスクを残しカートリッジ本体のみをディスクドライブ装置外に引き出すことが記載されている。したがって、特許文献4のディスクカートリッジも、ディスクドライブ装置にディスクカートリッジが引き込まれるものであり、ディスクドライブ装置の小型化を図ることができない。
特許文献5のディスクカートリッジは、光ディスクを露出させた状態で保持するものである。したがって、光ディスクには、塵埃等が付着し、更に、傷等が付くおそれもあり、高密度化の図られたディスクに適用することは困難である。また、このディスクカートリッジも、ディスクドライブ装置に装填するものであるから、ディスクドライブ装置の小型化を図ることも困難である。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ディスクドライブ装置には、ディスク状記録媒体のみを装填するようにしたことで、全体の小型化及びディスクドライブ装置の小型化を図ることができると共に、ディスク状記録媒体が汚損することを防止することができる新規なディスクカートリッジを提供することにある。
本発明の他の目的は、高密度化が図られたディスク状記録媒体をベアディスクとして取り扱うことができるディスクカートリッジを提供することにある。
本発明に係るディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体を収納すると共に、収納したディスク状記録媒体を挿脱するディスク挿脱口がディスクドライブ装置への挿入端となる一側面に形成されたカートリッジ本体と、カートリッジ本体に収納するディスク状記録媒体を保持すると共に、ディスク状記録媒体の挿脱方向に移動可能とされ、カートリッジ本体内をディスク挿脱口側に移動したとき、保持したディスク状記録媒体の少なくとも一部をディスク挿脱口から外部に臨ませるディスク保持体と、ディスク保持体に保持されたディスク状記録媒体に対する誤消去を防止するための誤消去防止手段とを備える。
本発明によれば、ディスク保持体が、カートリッジ本体内をディスク挿脱口側に移動したとき、保持しているディスク状記録媒体の少なくとも一部をディスク挿脱口より外部に臨ませ、ディスク状記録媒体単体をディスクドライブ装置の搬送可能な状態にすることから、ディスク状記録媒体を従来のベアディスクのように取り扱うことができる。したがって、記録媒体として高密度記録されるディスク状記録媒体を用いることができると共に、ディスクドライブ装置の小型化を図ることができる。また、誤消去防止手段によってディスク保持体に保持されたディスク状記録媒体に対する誤消去が防止されることから、当該ディスク状記録媒体を従来のベアディスクのように取り扱いつつ、記録可能なディスクか否かを区別することができる。したがって、当該ディスク状記録媒体に記録された情報が誤って消去されることを未然に防ぐことができ、当該ディスク状記録媒体に記録された情報を保護することができる。
以下、本発明を適用したディスクカートリッジについて図面を参照して説明する。
図1乃至図3に示すように、本発明を適用したディスクカートリッジ1は、上下一対のハーフ2,3を突き合わせて結合されてなるカートリッジ本体4と、記録媒体となる光ディスク6を保持すると共にカートリッジ本体4内に移動可能に収納されるディスク保持体5とを備える。
このディスクカートリッジ1に用いられる光ディスク6は、中央部にセンタ孔6aが形成され、このセンタ孔6aの周囲に内周側非信号記録領域6bが形成され、内周側非信号記録領域6bの外周側に信号記録領域6cが形成され、信号記録領域6cの外周側に外周側非信号記録領域6dが形成されている。この光ディスク6は、ポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂基板に、相変化材料や有機色素を用いた記録層を設け、更に、記録層上に保護層を形成し、ディスク基板側を信号記録面とし、このディスク基板側から光ビームが照射されることにより、情報信号の記録又は再生がなされる記録媒体である。なお、ディスク基板上に反射膜、記録層を設け、記録層上に光透過性のカバー層を設け、カバー層側を信号記録面とした記録媒体であってもよい。このような光ディスク6には、コンパクトディスクやディジタルバーサタイルディスクといった既存の光ディスクより更に高密度に、高画質の画像映像信号、高音質の音声信号、コンピュータで処理される処理データ、コンピュータプログラム等の各種の情報信号が記録される。なお、使用する記録媒体としては、光ディスク6の他、磁気ディスク、光磁気ディスク等であってもよい。
以上のような光ディスク6を保護するカートリッジ本体4を構成する上下ハーフ2,3は、機械的強度を有する合成樹脂を射出成形してなるものであって、全体が略矩形に形成されている。略矩形の上下ハーフ2,3は、ディスクドライブ装置への挿入方向と直交する方向が短辺となり、ディスクドライブ装置への挿入方向が長辺となっている。ディスクドライブ装置への挿入方向を長辺とすることで、ユーザがディスクドライブ装置への挿入方向を視認しやすくしている。なお、カートリッジ本体4の大きさは、光ディスク6が略内接する大きさの以上であればよい。
上下ハーフ2,3は、略矩形の主面部11,12の周囲に周壁13,14が形成されている。周壁13,14の内側は、ディスク保持体5及び光ディスク6の収納部となる。周壁13,14のディスクドライブ装置60への挿入端となる前面壁13a,14aには、ディスク挿脱口7を構成する凹部7a,7bが形成されている。凹部7a,7bは、上下ハーフ2,3の周壁13,14が突き合わされたとき、カートリッジ本体4の前面に略矩形のディスク挿脱口7を構成する。ディスク挿脱口7は、カートリッジ本体4内に塵埃等の異物が浸入することを極力少なくするため、長辺が光ディスク6の直径と略同じとなるように形成され、短辺が光ディスク6の厚みと略同じとなるように形成されている。
上下ハーフ2,3の周壁13,14を構成するディスクドライブ装置への挿入方向と平行な相対向する側壁13b,13c,14b,14cは、カートリッジ本体4内をディスクドライブ装置60への挿入方向に移動するディスク保持体5のガイド壁として機能する。また、前面壁13a,14aは、カートリッジ本体4内を移動するディスク保持体5が前面側に移動するときのストッパ壁として機能する。また、背面壁13d,14dは、ディスク保持体5が背面側に移動するときのストッパ壁として機能し、この背面壁13d,14dには、ディスク保持体5が突き当てられる突部15a,15bが形成されている。
上下ハーフ2,3の一方の側壁13b,14bには、前面側と背面側との間をディスク保持体5の可動範囲に亘って切り欠く凹部16a,16bが形成されており、上下ハーフ2,3の凹部16a,16bは、上下ハーフ2,3が突き合わされたとき、ディスク保持体5の移動操作部を外部に臨ませるガイド溝16を構成する。
下ハーフ3の側壁14b,14cの内側には、主面部12よりも一段高くなされた一対のガイド突部17,18が背面側の端部から前面側の中途部に亘って突出形成されている。これら一対のガイド突部17,18は、その上面部が平坦化された水平面部17a,18aを有している。一方、上ハーフ3の側壁13b,13cの内側には、図4に示すように、主面部11よりも一段高くなされた一対のガイド突部19,20が背面側の端部から前面側の中途部に亘って突出形成されている。これら一対のガイド突部19,20は、上面部が背面側の端部から前面側に向かって平坦化された水平面部19a,20aと、この水平面部19a,20aの前面側の端部から前面側の主面部11に向かって傾斜した傾斜面部19b,20bとを有している。
これらガイド突部17,18,19,20は、上下ハーフ2,3が突き合わされたとき、カートリッジ本体4内をディスクドライブ装置への挿入方向に移動するディスク保持体5を厚み方向にガイドしながら、後述する一対の弾性変位片23a,23bを押圧する押圧部として機能する。
なお、このように構成されるカートリッジ本体4は、ディスクドライブ装置内に装填されるものではなく、ディスク保持体5で保持した光ディスク6のみをディスクドライブ装置に装填するものである。したがって、カートリッジ本体4には、既存のディスクカートリッジの光ディスクを収納するカートリッジ本体のように、記録再生用の開口部や光ディスク6を回転するためのディスク回転駆動部を構成するディスクテーブルが進入する駆動開口部等は形成されておらず、形成されている開口部は、前面に形成されたディスク挿脱口7のみであり、開口部を最小限とすることで、簡単な構成で塵埃等の異物を極力浸入しにくくしている。
以上のようなカートリッジ本体4に収納されるディスク保持体5は、図1に示すように、長辺をカートリッジ本体4の幅と略同じくし、短辺をカートリッジ本体4の前面から背面に亘る奥行きの略半分程度に形成されている。ディスク保持体5の前面側には、光ディスク6の主面部の略半分程度の領域に対応した略半円形のディスク保持部21が切り欠き形成されている。このディスク保持部21の内周面には、光ディスク6の外周部が係合される溝部22が周方向に亘って形成されている。この溝部22は、ディスク保持部21の内側に嵌め込まれた光ディスク6をカートリッジ本体4の背面側へと案内すると共に、ディスク保持部21に保持された光ディスクが厚み方向に移動するのを規制する。
ディスク保持体5は、溝部22の両端部に光ディスク6の外周部を厚み方向に挟み込む一対の弾性変位片23a,23bを有している。これら一対の弾性変位片23a,23bは、その間が溝部22と連続しており、溝部22に係合された光ディスク6の外周部を挟み込む方向に弾性変位可能とされている。また、光ディスク6の外周側非信号記録領域6dと当接される弾性変位片23bは、溝部22に沿って前面側から背面側に向かって枝分れした形状を有しており、対向する弾性変位片23aよりも弾性変位し易い形状となっている。そして、これら一対の弾性変位片23a,23bは、ディスク保持体5がカートリッジ本体4内を移動するのに伴って、光ディスク6を挟み込む方向に弾性変位しながら、後述する光ディスク6の保持又は開放を行うことになる。
また、光ディスク6のディスク保持部21より突出した部分は、ディスク保持体5がカートリッジ本体4内をディスク挿脱口7側に移動したとき、ディスク挿脱口7よりカートリッジ本体4外に臨まされることになる。
このディスク保持体5のカートリッジ本体4内での移動方向と平行な一方の側面には、カートリッジ本体4のガイド溝16より外部に臨まされる移動操作部24が形成されている。ガイド溝16より外部に臨まされた移動操作部24は、例えばユーザにより操作されるものであって、ディスク保持体5をカートリッジ本体4内の背面側から前面側、又は、前面側から背面側に移動させるためのものである。
このディスク保持体5の背面側には、ディスク保持体5が背面側に移動したとき、ディスク保持体5とカートリッジ本体4との接触による衝撃を吸収するための緩衝手段となる一対の弾性変位片25a,25bが設けられている。これら一対の弾性変位片25a,25bは、ディスク保持体5の背面側を所定の形状に切り欠くことでディスク保持体5と一体に形成されており、その先端部がカートリッジ本体4の背面壁13d,14dに設けられた突部15と当接された状態で光ディスク6の挿脱方向に弾性変位可能となっている。
また、ディスク保持体5は、付勢手段である引張りコイルバネ26によってカートリッジ本体4の背面側へと付勢されている。すなわち、この引張りコイルバネ26は、一端26aがディスク保持体5に設けられた掛止突部27に掛止されると共に、他端25bが下ハーフ3に設けられた係止突部28に掛止されることによって、ディスク保持体5をカートリッジ本体4の背面側に向かって付勢している。
また、ディスクカートリッジ1には、ディスク保持体5が光ディスク6をカートリッジ本体4内に収納する第1の位置にあるとき、このディスク保持体5の前面側への移動を係止するための第1のロック機構が設けられている。この第1のロック機構は、カートリッジ本体4内に移動可能に収納されるロックレバー29と、このロックレバー29をカートリッジ本体4の前面側へと付勢する圧縮コイルバネ30とを有している。
ロックレバー29は、長尺状の部材からなり、上下ハーフ2,3の側壁13c,14cと、この内側に側壁13c,14cと平行に形成されたガイド壁13e,14eとの間に配置されると共に、複数のガイド壁13f,14fによってカートリッジ本体4内の背面側から前面側、又は、前面側から背面側への移動がガイドされている。
ロックレバー29の前端部には、カートリッジ本体4の前面に形成された孔部31から外部に臨む操作突部32が突出形成されている。この孔部31より外部に臨まされた操作突部32は、ロックレバー29を圧縮コイルバネ30の付勢に抗してカートリッジ本体4内の前面側から背面側に移動させるためのものである。一方、上下ハーフ2,3の前面壁13a,14aには、孔部31を構成する凹部31a,31bが形成されている。凹部31a,31bは、上下ハーフ2,3の周壁13,14が突き合わされたとき、カートリッジ本体4の前面に略円形の孔部31を構成する。そして、この孔部31からは、後述するディスクドライブ装置60側のロック解除機構を構成するロック解除ピン66が進入することになる。
ロックレバー29の背面側には、ディスク保持体5を係止するための第1のロック片33と、圧縮コイルバネ30を保持するためのバネ受片34とが、それぞれカートリッジ本体4の背面側に向かって延長して設けられている。
第1のロック片33は、ガイド壁13e,14eを切り欠く切欠き部35a,35bからディスク保持体5側へと折り曲げられた先端部33aが、ディスク保持体5の他方の側面に形成された第1の凹部36に係合されることで、ディスク保持体5の前面側への移動を係止する。また、第1のロック片33は、ガイド壁13e,14eに形成されたガイド突部37a,37bと摺接される突起部33bを有しており、ロックレバー29の前面側から背面側への移動に伴って、この突起部33bがガイド突部37と摺接しながら、第1のロック片33の先端部33aを第1の凹部36との係合が解除される方向へと弾性変位させる。
バネ受片34は、圧縮コイルバネ30に挿通された状態で、その先端部に設けられた突起部34aが側壁13c,14cに形成されたガイド突部38と摺接されると共に、上下ハーフ2,3に形成されたガイド壁13g,14gによってカートリッジ本体4内の背面側から前面側、又は、前面側から背面側への移動がガイドされている。
一方、圧縮コイルバネ30は、ロックレバー29のバネ受片34を挿通させた状態で、このロックレバー29の背面と上下ハーフ2,3に形成されたガイド壁13g,14gとの間に圧縮された状態で保持されることによって、ロックレバー29をカートリッジ本体4の前面側へと付勢している。
また、ディスクカートリッジ1には、ディスク保持体5が光ディスク6の一部を露出させる第2の位置にあるとき、このディスク保持体5の背面側への移動を係止する第2のロック機構が設けられている。
この第2のロック機構は、下ハーフの側壁14bの前面側にディスク保持体5を係止するための第2のロック片39を有している。この第2のロック片39は、カートリッジ本体4の背面側に向かって延長された弾性変位片であり、その先端部に突起部39aを有している。一方、ディスク保持体5の一方の側面には、突起部39が係合される第2の凹部40が形成されている。そして、この第2のロック機構は、ディスク保持体5が光ディスク6の一部を露出させる第2の位置にあるとき、第2の凹部40に第2のロック片39の突起部39aを係合させることで、ディスク保持体5の背面側への移動を係止する。
また、第2のロック片39は、カートリッジ本体4内におけるディスク保持体5の背面側から前面側、又は、前面側から背面側への移動に伴って、突起部39aがディスク保持体5の一方の側面と摺接しながら、第2の凹部40と係合されるロック位置と第2の凹部40から離脱されるアンロック位置との間で弾性変位可能となっている。
また、ディスクカートリッジ1には、ディスク挿脱口7からの塵埃等の侵入を防止するため、このディスク挿脱口7を開閉するシャッタ部材41が設けられている。
このシャッタ部材41は、ディスク挿脱口7を閉塞するに足る略矩形の平板部材からなり、その長手方向の両端部に設けられた一対の支軸41a,41aが、下ハーフ3に設けられた一対の軸受部42a,42bに軸支されることによって、カートリッジ本体4の内側に収納された状態で、ディスク挿脱口7を閉塞する閉塞位置と、ディスク挿脱口7を開放する開放位置との間で回動可能に支持されている。
また、上ハーフのディスク挿脱口7の内側には、シャッタ部材41がカートリッジ本体4の外側に向かって回動することを規制するため、このシャッタ部材41と当接される規制突部43が突出形成されている。
このシャッタ部材39は、ロックレバー29の一側面に形成された略円弧状のカム溝44と係合されるカムピン41bを有しており、このカムピン41bがカム溝44内を移動することで、ロックレバー29の移動に連動しながら開閉操作される。なお、上述したディスクドライブ装置60側のロック解除機構は、ロックレバー29を移動操作することから、シャッタ部材39を開閉操作するシャッタ開閉機構としても機能する。
また、ディスクカートリッジ1には、カートリッジ本体4にディスク保持体5を固定するための固定手段であるロック部材45が設けられている。このロック部材45は、ディスク保持体5に設けられた固定ピン46が係合される凹部45aと、このロック部材45を移動操作するための摘み部45bとを有している。一方、上ハーフ2の主面部11には、ロック部材45の摘み部45bを外部に臨ませるガイド孔47と、ロック部材45の移動をガイドするガイド壁48とが形成されている。そして、このロック部材45は、ガイド孔47より外部に臨まされた摘み部45bを操作することで、ガイド壁48によってディスク保持体5の移動方向と略直交する方向にガイドされながら、凹部45aが固定ピン46を係止するロック位置と、凹部45aが固定ピン46に対する係止状態を解除するアンロック位置との間で移動可能となっている。また、ロック部材45は、上ハーフ2のガイド壁48に形成された係合凹部49に係合される係合突部45cを有しており、この係合突部45cと係合凹部49との係合よって上記ロック位置と上記アンロック位置とにそれぞれ固定することが可能となっている。
また、ディスクカートリッジ1には、ディスク保持体5に保持された光ディスク6に対する誤消去を防止するための誤消去防止機構50が設けられている。この誤消去防止機構50は、カートリッジ本体4の孔部31近傍に設けられた識別孔51と、この識別孔51を閉塞する閉塞位置と識別孔51を開放する開放位置との間で移動可能に設けられた切替部材52とを有している。
識別孔51は、上下ハーフ2,3の前面壁13a,14aに形成された凹部51a,51bからなる。すなわち、凹部51a,51bは、上下ハーフ2,3の周壁13,14が突き合わされたとき、カートリッジ本体4の前面に略円形状の識別孔51を構成する。
切替部材52は、先端部52aが平坦化された有底円筒状の部材からなり、上下ハーフ2,3の側壁13c,14cの内側に形成された受け部53a,53bによって上記閉塞位置と上記開放位置との間の移動がガイドされている。
また、切替部材52は、この切替部材52を移動操作するための摘み部52bを有している。一方、上ハーフ2の主面部11には、この摘み部52bを外部に臨ませるガイド孔54が形成されている。そして、この切替部材52は、ガイド孔54より外部に臨まされた摘み部52bを操作することで、先端部52aが識別孔51を閉塞する上記閉塞位置と先端部52aが識別孔51を開放する上記開放位置との間で移動可能となっている。
また、切替部材52は、上下ハーフ2,3の受け部53a,53bに形成された前後一対の係合凹部55a,55bに係合される一対の係合片52cを有しており、この係合片52cと係合凹部55a,55bとの係合よって上記閉塞位置と上記開放位置とにそれぞれ固定することが可能となっている。
ところで、このディスクカートリッジ1のディスクドライブ装置60は、図5に示すように、装置本体61の前面に、カートリッジ本体4の前面が係合される開口部62が形成されている。この開口部62は、カートリッジ本体4の前面と略同じ大きさに形成されている。この開口部62からは、カートリッジ本体4の全体が挿入されるのではなく、カートリッジ本体4の前面側が僅かに挿入できるように形成されており、カートリッジ本体4の前面を開口部62に係合させた状態で、カートリッジ本体4内のディスク保持体5に保持されている光ディスク6をディスクドライブ装置60内に挿入できるようになっており、また、ディスクドライブ装置60に装填されている光ディスク6をカートリッジ本体4内のディスク保持体5に保持させることができるようになっている。すなわち、ディスクカートリッジ1とディスクドライブ装置60との間での光ディスク6の受け渡しは、カートリッジ本体4が開口部62に係合されカートリッジ本体4の内部と装置本体61の内部とが連続した密閉空間で行われることになる。
また、装置本体61内には、光ディスク6の記録や再生を行うための記録再生部63が形成されている。この記録再生部63は、光ディスク6を回転する回転駆動部64と光ディスク6に光ビームを照射し反射した戻りの光ビームを検出する光ピックアップ65を有する。回転駆動部64は、光ディスク6のセンタ孔6aに係合するディスクテーブル64a等を有する。ディスクテーブル64aは、光ディスク6のセンタ孔6aに係合すると、光ディスク6を一体的に回転する。また、光ピックアップ65は、光ディスク6の信号記録領域6cの内外周に亘って光ビームを照射し戻りの光ビームを検出することによって、光ディスク6に対して情報信号を記録し、又は、光ディスク6に記録された情報信号の再生を行う。
装置本体61の前面に設けられた開口部62と記録再生部63との間には、図示しないが、光ディスク6を搬送する搬送機構が設けられている。この搬送機構は、光ディスク6の外周面に当接する一対の回転ローラを有し、光ディスク6を、開口部62と記録再生部63との間を搬送する。なお、搬送機構としては、その他、光ディスク6の外周側非信号記録領域6dを挟み込んで開口部62と記録再生部63との間を搬送するようにしてもよい。
装置本体61の開口部62の一方側には、この開口部62に係合されたカートリッジ本体4の孔部31からカートリッジ本体4の内部へと進入するロック解除ピン66が設けられている。
また、装置本体61のロック解除ピン66近傍には、図5,図18及び図19に示すように、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6が記録可能か否かを検出するための検出手段となる検出スイッチ67が設けられている。この検出スイッチ67は、装置本体61の開口部62にカートリッジ本体4の前面が係合された際に、このカートリッジ本体4の前面に設けられた識別孔51からカートリッジ本体4の内部へと進入する検出ピン67aを有している。そして、検出スイッチ67は、この検出ピン67aが切替部材52の先端部52aに押圧されるか否かによって、切替部材52aの位置を検出し、カートリッジ本体4aに収納された光ディスク6が記録可能か否かを判別する。
次に、ディスクカートリッジ1に収納した光ディスク6をディスクドライブ装置60の記録再生部63に搬送するまでの動作について説明する。
ディスクカートリッジ1は、図6及び図7に示すように、光ディスク6を収納した非使用時において、ディスク保持体5がカートリッジ本体4の背面側に、すなわち図6及び図7中反矢印D方向に移動した第1の位置にあり、光ディスク6をカートリッジ本体4内に完全に収納し、光ディスク6が汚損することを防止している。また、カートリッジ本体4内に収納されたディスク保持体5の移動操作部24は、ガイド溝16の背面側に位置している。これにより、ユーザは、内部に光ディスク6が収納されたことを視認することができる。
また、ディスク保持体5は、カートリッジ本体4の背面側に位置するとき、一対の弾性変位部23a,23bによって光ディスク6の外周部を厚み方向に挟み込みながら、この光ディスク6をディスク保持部21に保持している。具体的に、一対の弾性変位片23a,23bは、図14に示すように、上ハーフ2側ガイド突部19,20の水平面部19a,20aと下ハーフ3側ガイド突部17,18の水平面部17a,18aとの間で押圧されながら、互いに近接する方向に弾性変位し、光ディスク6の外周部を厚み方向に挟み込む。これにより、光ディスク6をディスク保持部21に強固に保持することができる。
また、ロックレバー29は、圧縮コイルバネ30の付勢によりカートリッジ本体4内の前面側に位置しており、第1のロック片33の先端部33aがディスク保持体5の第1の凹部36に係合されることによって、ディスク保持体5の前面側への移動を係止している。また、シャッタ部材41は、図12に示すように、ロックレバー29がカートリッジ本体4内の前面側に位置することによって、ディスク挿脱口7を閉塞しており、このディスク挿脱口7からカートリッジ本体4内に塵埃等が侵入することを防止している。
ここで、ロック部材45は、図6,図7及び図10に示すように、凹部45aが固定ピン46を係止するロック位置にあることによって、ディスク保持体5をカートリッジ本体4の第1の位置に固定する。これにより、外部からの衝撃等によるディスク保持体5のガタツキの発生を防ぎ、カートリッジ本体4に収納された光ディスク6を保護することができる。さらに、このディスク保持体5の背面側に設けられた一対の弾性変位片25a,25bがカートリッジ本体4との接触による衝撃を吸収することから、外部から強い衝撃等が加わった場合でも、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク5及びディスク保持体5の損傷等の発生を防ぐことができる。
このディスクカートリッジ1からディスクドライブ装置60へと光ディスク6を装填する際は、先ず、図7及び図11に示すように、ガイド孔47より外部に臨まされた摘み部45bを操作することによって、ロック部材45をロック位置からアンロック位置へと移動する。これにより、凹部45aの固定ピン46に対する係止状態が解除される。
そして、ディスクカートリッジ1は、図5に示すように、カートリッジ本体4の前面を挿入端として、ディスクドライブ装置60の開口部62に係合される。すなわち、カートリッジ本体4のディスク挿脱口7がディスクドライブ装置60の開口部62に接続される。
このとき、ディスクカートリッジ1では、ディスクドライブ装置60側の検出スイッチ67によって、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6が記録可能な状態にあるか記録不可能な状態にあるかが検出される。
具体的に、検出スイッチ67は、図6,図7及び図18に示すように、切替部材52が識別孔51を閉塞する閉塞位置にある場合には、検出ピン36aがカートリッジ本体4の識別孔51から臨む切替部材52の先端部に押圧されることによって、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6が記録可能であることを検出する。
この場合、ディスクドライブ装置60では、装置本体61に光ディスク6が装填された後に、ユーザによって記録のための操作が行われると、その命令に従って当該光ディスク6に対する記録動作を行うことができる。
一方、検出スイッチ67は、図16,図17及び図19に示すように、切替部材52が識別孔51を開放する開放位置にある場合には、検出ピン36aがディスクトレイ5に押圧されずに、識別孔51からカートリッジ本体4の内部に進入することによって、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6が記録不可能であることを検出する。
この場合、ディスクドライブ装置60では、装置本体61に光ディスク6が装填された後に、ユーザによって記録のための操作が行われると、その命令に従わずに警告を発してユーザに当該光ディスク6が記録不可能であることを通知する。なお、このような警告は、装置本体61に設けられた表示部に表示したり音声等により告知することで行われる。
このように、ディスクカートリッジ1では、ユーザによって切替部材52の位置を切り替えることで、光ディスク6に対する誤消去が防止される。
また、ディスクドライブ装置60では、装置本体61の開口部62にカートリッジ本体4の前面が係合されると、装置本体61側のロック解除ピン66がカートリッジ本体4側の孔部31に進入される。そして、カートリッジ本体4の孔部31から進入したディスクドライブ装置60側のロック解除ピン66がロックレバー29の操作突部32を押圧することによって、ロックレバー29がカートリッジ本体4内を圧縮コイルバネ30に付勢に抗して背面側へと移動される。すると、第1のロック片33の先端部33aとディスク保持体5の第1の凹部36との係合状態が解除される。また、シャッタ部材41は、図13に示すように、ロックレバー29の背面側の移動に連動しながらディスク挿脱口7を開放する。
そして、ガイド溝16のカートリッジ本体4の背面側に位置しているディスク保持体5の移動操作部24が光ディスク6の挿入方向である図5中矢印D方向にスライドされると、ディスク保持体5は、図8及び図9に示すように、側壁13b,13c,14b,14cにガイドされながら、引張りコイルバネ26の付勢に抗して第1の位置から第2の位置へと移動する。
このとき、ディスク保持体5に保持されている光ディスク6の一部、例えば半分程度の領域は、ディスク挿脱口7よりカートリッジ本体4外に露出し、装置本体61の開口部62内に進入する。なお、光ディスク6のディスク挿脱口7からの突出量Aは、ディスクドライブ装置60側の搬送機構が光ディスク6を搬送できる以上とされる。
また、ディスク保持体5がカートリッジ本体4内を第1の位置から第2の位置へと移動すると、図15に示すように、一対の弾性変位片23a,23bに対する押圧が解除され、一対の弾性変位片23a,23bが互いに離間する方向に弾性復帰する。これにより、ディスク保持部21に保持された光ディスク6のディスク挿脱口7側への移動が容易となる。
また、ディスク保持体5は、図8及び図9に示すように、第2の凹部40に第2のロック片39の突起部39aが係合されることによって、背面側への移動が係止され、第2の位置に保持された状態となる。
そして、カートリッジ本体4外に臨まされた光ディスク6は、図20に示すように、ディスクドライブ装置60側の搬送機構によって装置本体61内の記録再生部63まで搬送される。カートリッジ本体4内からディスクドライブ装置60の記録再生部63に搬送されるとき、ディスク挿脱口7が形成されたカートリッジ本体4の前面は装置本体61の開口部62に係合されカートリッジ本体4の内部と装置本体61の内部とが連続した密閉空間部が構成されていることから、光ディスク6が汚損されることを防止することができる。
そして、光ディスク6は、記録再生部63のディスクテーブル64aに装着され、ディスクテーブルと一体的に回転され、光ピックアップ65より出射された光ビームが光ディスク6の信号記録領域6cの内外周に亘って照射され反射された戻りも光ビームが光ピックアップに検出されることによって、光ディスク6に対する情報信号の書き込みや光ディスク6に記録された情報信号の読み出しが行われることになる。このように、光ディスク6の記録や再生が行われるとき、光ディスク6は、単体で記録再生部63に搬送され、従来のコンパクトディスクやディジタルバーサタイルディスクのようにベアディスクとして取り扱われる。
なお、光ディスク6がディスクドライブ装置60に装填されているとき、光ディスク6が空となったカートリッジ本体4は、開口部62に係合された状態であってもよく、また、開口部62より取り外されてもよい。開口部62から取り外されたときであっても、ディスクカートリッジ1のディスク保持体5は、カートリッジ本体4の前面側に保持されるようにしておくことで、移動操作部24は、ガイド溝16の前面側に位置し続けることになり、ユーザは、この移動操作部24の位置を視認することによって、カートリッジ本体4内に光ディスク6があるかないかを判断することができる。
ディスクドライブ装置60から記録や再生の終了した光ディスク6を取り出すとき、先ず、図20に示すように、カートリッジ本体4の前面が装置本体61の開口部62に係合され、開口部62とディスク挿脱口7とが連続した状態にされる。
そして、記録再生部63にある光ディスク6は、搬送機構によって、記録再生部63から開口部62まで搬送され、開口部62まで搬送された光ディスク6は、カートリッジ本体4のディスク挿脱口7よりカートリッジ本体4内に進入し、更に、カートリッジ本体4の前面側に位置しているディスク保持体5に保持される。
そして、ユーザによって、カートリッジ本体4のガイド溝16より外部に臨まされている移動操作部24がカートリッジ本体4の前面側から背面側に移動されると、ディスク保持体5の第2の凹部40と第2のロック片39の突起部39aとの係合状態が強制的に解除されると共に、引張りコイルバネ26に付勢されたディスク保持体5が光ディスク6と一体に図20中反矢印D方向に移動される。
これにより、ディスク保持体5に保持された光ディスク6は、カートリッジ本体4内に完全に収納された状態となる。また、ディスク保持体5は、図14に示すように、再びカートリッジ本体4の背面側に位置することによって、一対の弾性変位部23a,23bが光ディスク6の外周部を厚み方向に挟み込むことになる。これにより、ディスク保持部21が強固に保持された状態となる。
そして、ディスクカートリッジ1は、ディスクドライブ装置60の開口部62より取り外されると、図6及び図7に示すように、ディスクドライブ装置60側のロック解除ピン66による操作突部32への押圧が解除されることによって、ロックレバー29がカートリッジ本体4内を圧縮コイルバネ30に付勢されて前面側へと移動する。すると、再び第1のロック片33の先端部33aがディスク保持体5の第1の凹部36に係合され、ディスク保持体5の前面側への移動が係止される。また、シャッタ部材41は、図12に示すように、ロックレバー29の前面側の移動に連動しながらディスク挿脱口7を閉塞する。
そして、図6,図7及び図10に示すように、ガイド孔47より外部に臨まされた摘み部45bを操作することによって、ロック部材45をアンロック位置からロック位置へと移動する。これにより、凹部45aが固定ピン46を係止した状態となり、再びディスク保持体5がカートリッジ本体4の第1の位置に固定され、再び非使用時の状態へと戻ることになる。
以上のように構成されたディスクカートリッジ1では、ディスクドライブ装置60へは光ディスク6のみを挿入し、カートリッジ本体4やディスク保持体5を挿入するものではないことから、ディスクドライブ装置60の小型化をすることができる。また、ディスクドライブ装置60との間で光ディスク6の受け渡しは、ディスクドライブ装置60の開口部62にカートリッジ本体4の前面側を係合し、開口部62とディスク挿脱口7とが接続されカートリッジ本体4の内部と装置本体61の内部とが連続した密閉空間を形成した後に行うことから、光ディスク6が汚損することを防止することができる。
さらに、このディスクカートリッジ1では、カートリッジ本体4に形成される開口部を最小限とし、ディスク挿脱口7を開閉するシャッタ部材41を備えることで、カートリッジ本体4内への塵埃等の浸入を防ぐことができ、このカートリッジ本体4に収納された光ディスク6が汚損することを防ぐことができる。
また、このディスクカートリッジ1では、ディスク保持部21に保持された光ディスク6の外周部を一対の弾性変位部23a,23bが厚み方向に挟み込むことで、外部からの衝撃や振動等を受けた場合であっても、このディスク保持体5に保持された光ディスク6のガタツキの発生を防ぐことができ、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6が傷付いたりすることを防ぐことができる。
また、このディスクカートリッジ1では、ディスク保持体5が光ディスク6をカートリッジ本体4内に収納する第1の位置にあるとき、第1のロック機構がディスク保持体5のディスク挿脱口7側への移動を係止することで、外部から衝撃等が加わった場合でも、誤ってディスク保持体5がディスク挿脱口7側に移動するのを防ぐことができ、光ディスク6をカートリッジ本体4内に安定的に保持することできる。
また、このディスクカートリッジ1では、ロック部材45がディスク保持体5をカートリッジ本体4の第1の位置に固定することで、外部からの衝撃等によるディスク保持体5のガタツキの発生を防ぎ、カートリッジ本体4に収納された光ディスク6を保護することができる。
また、このディスクカートリッジ1では、ディスク保持体5の背面側に設けられた一対の弾性変位片25a,25bがカートリッジ本体4との接触による衝撃を吸収することから、外部から衝撃等が加わった場合でも、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6及びディスク保持体5の損傷等の発生を防ぐことができる。
なお、ディスクカートリッジ1では、このような弾性変位片25a,25bをカートリッジ本体4とディスク保持体5との互いに対向するディスク挿脱口7とは反対側の側面部のうち、少なくとも一方に設けることによって、カートリッジ本体4とディスク保持体5との接触による衝撃を吸収することが可能である。また、ディスクカートリッジ1では、カートリッジ本体4とディスク保持体5との接触による衝撃を吸収するための弾性変位部として、例えばコイルバネや板バネ、ゴム等の弾性体を別個に設けた構成であってもよい。
また、このディスクカートリッジ1では、誤消去防止機構50によってディスク保持体5に保持された光ディスク6に対する誤消去が防止されることから、この光ディスク6をディスクドライブ装置60側で従来のベアディスクのように取り扱いつつ、記録可能なディスクか否かを区別することができる。したがって、光ディスク6に記録された情報が誤って消去されることを未然に防ぐことができ、この光ディスク6に記録された情報を保護することができる。
なお、上記ディスクカートリッジ1では、識別孔51がカートリッジ本体4の前面壁13a,14aに形成された構成となっているが、このような構成に限らず、カートリッジ本体4のディスクドライブ装置60への挿入端となる一側面と隣接した面、例えば下ハーフ3の主面部12のディスク挿脱口7近傍等に識別孔51が形成された構成であってもよい。
また、上記ディスクドライブ装置60では、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6が記録可能であるか否かを検出するための検出手段として、検出スイッチ67のような切替部材52の先端部52aと接触可能な手段を用いているが、センサ等の非接触な検出手段を用いて、例えば識別孔51から一定量のエリア内に遮蔽物となる切替部材52があるか否かを検出する構成としてもよい。
なお、上記ディスクカートリッジ1では、切替部材52が識別孔51を閉塞する閉塞位置にある場合に、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6を記録不可能とし、切替部材52が識別孔51を開放する開放位置にある場合に、カートリッジ本体4内に収納された光ディスク6が記録可能とする構成であってもよい。
また、上記ディスクドライブ装置60では、検出スイッチ67によってカートリッジ本体4内に収納された光ディスク6が記録不可能であることを検知した場合には、上述したロック解除ピン66によるロックレバー29の操作を行わずに、光ディスク6の引込み動作を中止する構成としてもよい。
なお、上記ディスクドライブ装置60は、誤消去が防止された光ディスク6を排出する場合には、切替部材51が記録不可能な位置にあるディスクカートリッジ1に対してのみ光ディスク6を排出する構成、或いはその旨を通知する構成とすることが望ましい。
1 ディスクカートリッジ、2 上ハーフ、3 下ハーフ、4 カートリッジ本体、5 ディスク保持体、6 光ディスク、7 ディスク挿脱口、21 ディスク保持部、24 移動操作部、26 引張りコイルバネ、29 ロックレバー、30 圧縮コイルバネ、41 シャッタ部材、45 ロック部材、50 誤消去防止機構、51 識別孔、52 切替部材、60 ディスクドライブ装置、62 開口部、66 ロック解除ピン、67 検出スイッチ
Claims (2)
- ディスク状記録媒体を収納すると共に、収納したディスク状記録媒体を挿脱するディスク挿脱口がディスクドライブ装置への挿入端となる一側面に形成されたカートリッジ本体と、
上記カートリッジ本体に収納するディスク状記録媒体を保持すると共に、上記ディスク状記録媒体の挿脱方向に移動可能とされ、上記カートリッジ本体内を上記ディスク挿脱口側に移動したとき、保持したディスク状記録媒体の少なくとも一部を上記ディスク挿脱口から外部に臨ませるディスク保持体と、
上記ディスク保持体に保持されたディスク状記録媒体に対する誤消去を防止するための誤消去防止手段とを備えるディスクカートリッジ。 - 上記誤消去防止手段は、上記カートリッジ本体の上記ディスク挿脱口近傍に設けられた識別孔と、上記識別孔を開放する位置と上記識別孔を閉塞する位置との間で移動可能に設けられた切替部材とを有し、
上記ディスクドライブ装置側の検出手段が上記識別孔から臨む上記切替部材の位置を検出することによって、上記カートリッジ本体内に収納されたディスク状記録媒体が記録可能な状態にあるか記録不可能な状態にあるかが検出される請求項1記載のディスクカートリッジ。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2003394559A JP2005158146A (ja) | 2003-11-25 | 2003-11-25 | ディスクカートリッジ |
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JP2003394559A Withdrawn JP2005158146A (ja) | 2003-11-25 | 2003-11-25 | ディスクカートリッジ |
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2003
- 2003-11-25 JP JP2003394559A patent/JP2005158146A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |