JP2005156617A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来、各サブフレームには誤放電が発生しないようにするためのリセット(初期化)期間が必要になっており、このリセット期間(リセット放電)による消費電力および背景発光の増大が問題であった。
【解決手段】 複数のサブフレームSF1,SF2,SF3,…を組み合わせて階調表示を行うと共にプログレッシブ表示を行うALiS構造のプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、前記複数のサブフレームのうち、任意のサブフレームSF1;SF2(SF3)を前半および後半の2つの補助サブフレームSF1−F,SF1−L;SF2−F,SF2−L(SF3−F,SF3−L)に分割し、該分割された補助サブフレームおよび分割しないサブフレーム(SF3,)SF4,…の並び順を制御してリセット期間を削減するように構成する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)の駆動方法に関し、特に、複数のサブフレームを組み合わせて階調表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動方法に関する。
近年、PDP(プラズマディスプレイ装置)は、簡易なプロセスのため大画面化が容易であること、自発光タイプで表示品質が良いこと、並びに、応答速度が速いこと等の理由から大画面で直視型のHDTV(高品位テレビ)を初めとして様々な表示用のデバイスとして実用化に至っている。さらに、近年、一本のスキャン電極が共用される2行の表示ラインの内、一方側の表示ラインをアドレス放電が発生しない電荷状態とし、且つ、他方側の表示ラインをアドレス放電が可能な電荷状態とした上で、アドレス放電を発生させることによりALiS(Alternate Lighting of Surfaces)構造のPDPでプログレッシブ表示を行うものが提案されている。
プラズマディスプレイ装置は、各フレーム(フィールド)内に複数の維持パルスで構成される複数の発光ブロック(サブフレーム(サブフィールド):SF)を有し、そのサブフレームの組み合わせで中間調を表示している。そして、各サブフレームには、誤放電が発生しないようにするためのリセット(初期化)期間が必要になっており、このリセット期間(リセット放電)を削減して、さらなる消費電力および背景発光の低減を可能とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法の提供が強く要望されている。
従来、プラズマディスプレイ装置(PDP)は、維持放電を行う第1の電極Xと第2の電極Yが交互に配置され、XおよびY電極に垂直に交差する第3の電極Aとで表示セルが構成されている。第3の電極A(アドレス電極)と第2の電極Y(スキャン電極)との間で、セルの点灯非点灯を選択して、続いて、第1の電極Xと第2の電極Yとの間で、維持放電を行うようになっている。駆動回路は、維持放電を行うサスティン回路部と、アドレスを行うためのスキャンドライバとアドレスドライバ、それぞれの制御を行う制御部より構成されている。
また、従来、高精細化、高階調化、高輝度化、黒表示品質の向上および高コントラスト化を図るために、電極駆動回路が面放電の電極間の奇数ラインと偶数ラインとで維持パルス電圧波形を互いに逆相になるようにインターレース走査するプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなプラズマディスプレイパネルは、奇数表示ラインと偶数表示ラインとを交互に点灯させることから、ALiS(Alternate Lighting of Surfaces)方式と呼ばれている。
また、従来、インターレース方式(ALiS方式)のPDPにおいてコントラストの低下を回避するために、リセット放電のタイミングをフィールド間で異ならせ、表示に寄与していない放電セルではリセット期間に放電を行わないようにするプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、従来、2行に3本の割合で表示電極が配列されたPDPによる表示において、アドレッシングから次のアドレッシングまでの間の点灯維持での全ての行の点灯を可能とし、且つ、電磁波放射を十分に低減するために、表示面に対する同じ側に端子が設けられ且つ電流の向きが逆になる表示電極対が存在するという条件と、表示電極間に放電に必要な電位差を生じさせるという条件とを満たすように表示電極の電位を制御して表示放電を生じさせるプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、従来、隣り合う2行が表示電極を共用する電極構成においてプログレッシブ表示を実現するために、選択行に対応した電極対の一方の表示電極を一時的に選択電位にバイアスする行選択と並行して、アドレス電極の電位を表示データに応じて制御するアドレッシングを行い、その際に表示電極とアドレス電極との電極間に印加するセル選択電圧を電極間の放電開始電圧よりも低くし、選択行に対応した電極対の表示電極どうしの電極間に放電開始電圧よりも低い行選択電圧を印加することによってアドレス放電を生じさせるプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
そして、従来、一本のスキャン電極が共用される2行の表示ラインの内、一方側の表示ラインをアドレス放電が発生しない電荷状態とし、且つ、他方側の表示ラインをアドレス放電が可能な電荷状態とした上で、アドレス放電を発生させることによりALiS構造のPDPでプログレッシブ表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提案されている(例えば、特許文献5参照)。
ALiS構造のPDPは、表示ライン毎に一対の表示電極を配置した構造のPDPよりも、少ない表示電極数で同じセル数を確保でき、セルの高密度化に適しているという構造上のメリットを有する。しかしながら、ALiS構造のPDPでは、隣り合う2行の表示ラインに一本の表示電極がスキャン電極として共用されることになるため、点灯すべきセルを選択するためのアドレス放電を発生させる際に、奇数の表示ラインと偶数の表示ラインとで一本のスキャン電極が共用され、その結果、一般に表示形式はインターレース形式になる。
ところで、インターレース形式は、表示ラインを線順次で表示する、いわゆるプログレッシブ形式に比べて表示品位の点で劣るため、このALiS構造のPDPを用いたプログレッシブ形式の駆動技術が種々提案されている。ここで、ALiS構造のPDPを用いたプログレッシブ形式の従来の駆動技術を説明する。
図1はプラズマディスプレイパネルの一例の構造を概略的に示す図であり、図2は図1のプラズマディスプレイパネルの電極構造を説明するための図である。図1および図2において、参照符号10はプラズマディスプレイパネル(PDP)、11は前面側の基板、12は透明電極、13はバス電極、17,24は誘電体層、18は保護膜、21は背面側の基板、28R,28G,28Bは蛍光体層、そして、29は隔壁(リブ)を示している。また、参照符号Aはアドレス電極、Cは放電セル、Lは表示ライン、そして、X,Yは表示電極を示している。
図1および図2に示すPDP10は、カラー表示用の交流型三電極面放電のALiS構造のPDPであり、前面側の基板(ガラス基板)11を含む前面側のパネルアセンブリと、背面側の基板(ガラス基板)21を含む背面側のパネルアセンブリから構成されている。前面側の基板11の内側面には、画面の列方向に平行に複数の表示電極X,Yが隣接する電極間で面放電を発生できるよう等間隔に配列されている。これらの表示電極X,Yは、隣接する表示電極X(X電極:X1,X2,…Xn+1)と表示電極Y(Y電極:Y1,Y2,…Yn)との間で表示用の面放電(維持放電またはサスティン放電)を発生させるものである。表示電極X,Yは、ITO、SnO2などの幅の広い透明電極12と、電極の抵抗を下げるための、例えば、Ag、Au、Al、Cu、Crおよびそれらの積層体(例えば、Cr/Cu/Crの積層構造)等からなる金属製の幅の狭いバス電極13から構成されている。
誘電体層17は、例えば、低融点ガラスフリットにバインダと溶剤を加えたガラスペーストを前面側の基板11上にスクリーン印刷法で塗布して焼成することにより形成され、誘電体層17の上には、表示の際の放電により生じるイオンの衝突による損傷から誘電体層17を保護するための保護膜18が設けられる。この保護膜18は、例えば、MgO、CaO、SrO、BaO等からなる。
背面側の基板21の内側面には、表示電極X,Yと直交するように、画面の行方向に平行に複数のアドレス電極A(A電極)が形成されている。これらのアドレス電極Aは、スキャン用の表示電極との交差部でアドレス放電を発生するものであり、例えば、Ag、Au、Al、Cu、Crおよびそれらの積層体(例えば、Cr/Cu/Crの積層構造)等から構成される。
隔壁29は、アドレス電極A間に対応する位置の誘電体層24上に、例えば、サンドブラスト法、印刷法、フォトエッチング法等により形成され、また、蛍光体層28R,28G,28Bは、例えば、蛍光体粉末とバインダとを含む蛍光体ペーストを隔壁29間の溝内にスクリーン印刷またはディスペンサーを用いた方法などで塗布し、これを各色毎に繰り返した後、焼成することにより形成される。
PDP10は、上記した前面側のパネルアセンブリと背面側のパネルアセンブリとを、表示電極X,Yとアドレス電極Aとが直交するように対向配置し、周囲を封止し、隔壁29で囲まれた空間にネオンとキセノンの混合ガスなどの放電ガスを充填することにより作製される。このPDP10では、表示電極X,Yとアドレス電極Aとの交差部の放電空間が表示の最小単位である1つの放電セル(単位発光領域)Cになる。
図2に示されるように、ALiS構造のPDP10では、画面の列方向に表示電極X1,X2,…Xn+1およびY1,Y2,…Ynが平行に設けられ、それと直交して画面の行方向にアドレス電極Aが平行に設けられ、そして、アドレス電極A間には隔壁29がアドレス電極Aと平行に設けられている。表示ラインLは、表示電極X1,Y1間が第1表示ラインL1、表示電極Y1,X2間が第2表示ラインL2、表示電極X2,Y2間が第3表示ラインL3、そして、表示電極Yn,Xn+1間が第2n表示ラインL2nになる。なお、表示放電は、隣接する2つの隔壁29,29で挟まれた空間の表示電極間で発生するため、隣接する2つの隔壁29,29で挟まれた表示電極X,Y間の放電領域が放電セルCになる。
図3は図1のプラズマディスプレイパネルに対してカラー表示を行うための階調駆動方式を説明するための図であり、図3(a)は1フレームを8つのサブフレームSF1〜SF8で構成した例を示し、図3(b)は図3(a)におけるサブフレームの一例としてSF6(輝度相対比32)をより詳細に示すものである。
図3(a)に示されるように、画像を表示するための1フレームの期間(例えば、1/60秒)を、輝度に重み付けをした複数の(例えば、8つの)サブフレームSF1〜SF8で構成する。具体的に、例えば、維持放電の回数(サスティン期間:重み)を1:2:4:8:16:32:64:128の比に設定し、各サブフレームを組み合わせることで256階調の表示を行うようになっている。
図3(b)に示されるように、各サブフレーム(例えば、サブフレームSF6)は、表示領域における全てのセルの壁電荷を均一にするリセット期間TR、点灯セルを選択するアドレス期間TA、および、選択されたセルを輝度に応じた回数だけ放電(点灯)させる表示期間TSで構成され、サブフレームの表示毎に輝度に応じてセルを点灯させ、8つのサブフレームを表示することで1フレームの表示を行うようになっている。
なお、表示のためのアドレス方式には、書き込みアドレス方式と消去アドレス方式があり、書き込みアドレス方式では、リセット期間TRで全てのセルの壁電荷を消去し、アドレス期間TAで点灯すべきセルに壁電荷を選択的に形成するアドレスを行い、表示期間TSに移行する。消去アドレス方式では、リセット期間TRでアドレス準備として全てのセルに壁電荷を形成し、アドレス期間TAで非点灯のセルの壁電荷を選択的に消去するアドレスを行い、表示期間TSに移行する。
ALiS構造のPDPも基本的にはこのような階調駆動方式で駆動を行うが、ALiS構造のPDPでは、点灯セルの選択のためにY電極をスキャン電極として用いてスキャンパルスを印加する際、奇数の表示ラインL1,L3,L5,…と偶数の表示ラインL2,L4,L6,…とで、それぞれ1本のY電極が共用されることになる。
図4は従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法における駆動シーケンスの一例を説明するための図であり、特許文献5に示される駆動シーケンスを説明するためのものである。ここで、図4(a)は各補助サブフレームA,Bの構成を示し、また、図4(b)は1フレームの駆動シーケンスを示している。
図4(a)および図4(b)に示す駆動シーケンスは、ALiS方式のプラズマディスプレイパネルにおいて、Xodd−Y間の表示ライン(奇数のX電極X1,X3,X5,…とY電極間の表示ラインL1;L4,L5;L8,L9;…)を前半でアドレスする補助サブフレームA、および、Xeven−Y間の表示ライン(偶数のX電極X2,X4,X6,…とY電極間の表示ラインL2,L3;L6,L7;L10,L11;…)を前半でアドレスする補助サブフレームBをサブフレーム毎に交互に行うことで、背景輝度の低減並びに駆動時間の短縮を実現せんとするものである。これは、前のサブフレームで維持放電しなかったセル(すなわち、アドレスしなかったセル)はそのままアドレッシングが可能であり、維持放電したセルは維持放電で蓄積した電荷を調整することでアドレッシングが可能であるため、それぞれの初期化期間を省略することができるからである。
すなわち、まず、図4(a)に示されるように、2つの補助サブフレームAおよびBを準備する。補助サブフレームAは、前半の期間で、Xodd−Y間の表示ライン(L1;L4,L5;L8,L9;…)に対する電荷調整(処理)PA1および前半アドレス(処理)PA2を行い、後半の期間で、Xodd−Y間およびXeven−Y間の表示ライン(全ての表示ライン)に対する第1のリセット(処理)PA3、並びに、Xeven−Y間の表示ライン(L2,L3;L6,L7;L10,L11;…)に対する第2のリセット(処理)PA4および後半アドレス(処理)PA5を行い、そして、Xodd−Y間およびXeven−Y間の表示ライン(全ての表示ライン)に対する維持放電(処理)PA6を行う。また、補助サブフレームBは、前半の期間で、Xeven−Y間の表示ラインに対する電荷調整処理PB1および前半アドレス処理PB2を行い、後半の期間で、全ての表示ラインに対する第1のリセット処理PB3、並びに、Xodd−Y間の表示ラインに対する第2のリセット処理PB4および後半アドレス処理PB5を行い、そして、全ての表示ラインに対する維持放電処理PB6を行う。
そして、図4(b)に示されるように、各フレームにおいて、第1サブフレームSF1,第2サブフレームSF2,第3サブフレームSF3,第4サブフレームSF4,…に対して、補助サブフレームAおよびBを交互に適用する。
図5および図6は、図4の駆動シーケンスを詳細に示す図である。
図5および図6と図4との比較から明らかなように、奇数サブフレーム(SF1,SF3,SF5,…)では図4(a)に示す補助サブフレームAが適用され、また、偶数サブフレーム(SF2,SF4,SF6,…)では図4(a)に示す補助サブフレームBが適用されてPDPの駆動が行われる。なお、図4(a)に示す補助サブフレームAおよびBにおける第1のリセット処理PA3,PB3は、図5および図6における期間TRaのアドレス不能化(処理)に対応し、また、図4(a)に示す補助サブフレームAおよびBにおける第2のリセット処理PA4,PB4は、図5および図6における期間TRbおよびTRcの書込(処理)および電荷調整(処理)に対応している。
図7および図8は従来の駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図である。
図7および図8と図5および図6との比較から明らかなように、第1サブフレーム(奇数サブフレーム)に対しては補助サブフレームAが適用され、期間TR1では電荷調整処理PA1が行われ、期間TA1では前半アドレス処理PA2が行われ、期間TR1のTRaでは第1のリセット処理PA3が行われ、期間TR1のTRbおよびTRcでは第2のリセット処理PA4が行われ、期間TA2では後半アドレス処理PA5が行われ、そして、期間TSでは維持放電処理PA6が行われる。また、第2サブフレーム(偶数サブフレーム)に対しては補助サブフレームBが適用され、期間TR2では電荷調整処理PB1が行われ、期間TA2では前半アドレス処理PB2が行われ、期間TR2のTRaでは第1のリセット処理PB3が行われ、期間TR2のTRbおよびTRcでは第2のリセット処理PB4が行われ、期間TA1では後半アドレス処理PB5が行われ、そして、期間TSでは維持放電処理PB6が行われる。
このように、従来、ALiS方式のプラズマディスプレイパネルにおいて、サブフレーム毎に、前半にアドレスする表示ライン(前半アドレスライン)と後半にアドレスする表示ライン(後半アドレスライン)を入れ替えることにより、リセット期間を省略して背景発光の低減並びに駆動時間の短縮を行うものが提案されている。
図9は従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法における維持放電期間の電圧波形の一例を概略的に示す図であり、また、図10および図11は従来の駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の他の例を示す図である。すなわち、図9並びに図10および図11は、特許文献3に示されるプラズマディスプレイパネルの駆動方法を説明するための図である。
図9並びに図10および図11の維持放電期間PP11,PP12に示されるように、本従来例は、2行に3本の割合で表示電極が配列されたPDPによる表示において、アドレッシングから次のアドレッシングまでの間の点灯維持での全ての行の点灯を可能とするもので、電磁波放射を十分に低減するために、表示面に対する同じ側に端子が設けられ且つ電流の向きが逆になる表示電極対が存在するという条件と、表示電極間に放電に必要な電位差を生じさせるという条件とを満たすように表示電極の電位を制御して表示放電を生じさせるようになっている。
特開平9−160525号公報 特開平10−207417号公報 特開2002−108279号公報 特開2002−105485号公報 特開2003−5699号公報
従来、ALiS方式に用いられるプラズマディスプレイパネルの駆動方法を工夫することにより、すなわち、Y電極の両側の領域にある表示セルを独立にアドレス制御して高精細化およびプログレッシブ表示を実現するものが提案されている。
従来のALiS構造のパネルをプログレッシブ表示する技術では、前半アドレスラインについてアドレスした後に、後半アドレスラインの電荷蓄積と、次の後半アドレスラインに対するアドレス期間において前半アドレスラインが誤放電しないようにする目的でリセット(初期化)期間が必ず必要になっている。すなわち、各サブフレーム(SF1〜SF)には、必ず1回のリセット期間を設けなければならない。そのため、リセット放電による微弱な発光である背景発光を低減することができず、コントラストの低下を来している。また、リセット期間は、例えば、100〜200〔μs〕程度の時間が必要であるため、1サブフレームに要する時間が長くなって1フレーム中のサブフレーム数を多くすることができずに高階調表示の妨げになっている。さらに、サブフレーム数を多くしようとしてもサスティンパルス数を多くすることができず、高輝度化の実現が難しくなっている。
また、図4〜図8を参照して述べたように、従来、サブフレーム毎に、前半アドレスラインと後半アドレスラインを入れ替えることにより、リセット期間を省略して背景発光の低減並びに駆動時間の短縮を行うものが提案されている。
しかしながら、より一層の背景発光の低減並びに駆動時間の短縮が要望されており、背景輝度を低減して表示品位(コントラスト)を向上し、また、駆動時間を短縮してサブフレーム数を増加して高階調化し、さらには、維持放電回数を増加して高輝度化を実現することが求められている。
本発明は、リセット期間(リセット放電)による消費電力および背景発光の低減を可能とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法の提供を目的とする。
本発明の第1の形態によれば、放電空間を形成する一対の基板間に複数の表示電極と、該表示電極に交差する複数のアドレス電極とを備え、隣接する前記表示電極間に面放電による表示ラインを形成すると共に、該表示ラインと前記各アドレス電極との交差部にセルを構成し、点灯すべきセルを選択するためのアドレス放電を発生させる際に、隣接する2本の表示ラインで1本の表示電極がスキャン電極として共用される電極構造を有し、且つ、1フレームを複数のサブフレームで構成したプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、前記1本のスキャン電極が共用される2本の表示ラインのうち、一方の第1の表示ラインをアドレス用の放電が発生しない電荷状態にして他方の第2の表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第2の表示ラインにアドレス用の放電を発生させ、次に、前記第2の表示ラインをアドレス用の放電が発生しない電荷状態にして前記第1の表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第1の表示ラインにアドレス用の放電を発生させ、その後、前記第1および第2の表示ラインで同時に面放電を発生させることでプログレッシブ表示を行う同時表示サブフレームと、前記第1の表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第1の表示ラインにアドレス用の放電を発生させ、該第1の表示ラインに面放電を発生させて表示を行う第1の補助サブフレーム、および、前記第2の表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第2の表示ラインにアドレス用の放電を発生させ、該第2の表示ラインに面放電を発生させて表示を行う第2の補助サブフレームを用いて表示を行う分割表示サブフレームと、を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提供される。
本発明の第2の形態によれば、放電空間を形成する一対の基板間に複数の表示電極と、該表示電極に交差する複数のアドレス電極とを備え、隣接する前記表示電極間に面放電による表示ラインを形成すると共に、該表示ラインと前記各アドレス電極との交差部にセルを構成し、点灯すべきセルを選択するためのアドレス放電を発生させる際に、隣接する2本の表示ラインで1本の表示電極がスキャン電極として共用される電極構造を有し、且つ、1フレームを複数のサブフレームで構成したプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、前記各サブフレームにおいて、前記表示電極を一本置きに前記スキャン電極として使用し、該スキャン電極と前記アドレス電極間でアドレス放電を発生させるアドレス期間、および、前記表示電極間で面放電を発生させる表示期間を設定し、前記スキャン電極として使用しない表示電極を、該スキャン電極として使用しない表示電極に注目して数えた配列順位が奇数であるが偶数であるかによって、第1組および第2組に分類し、前記アドレス期間の前半に、前記第1組および第2組の一方の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が発生しない電荷状態にして他方の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該他方の表示電極を使用する表示ラインのみアドレス放電を発生させ、次に、前記アドレス期間の後半に、前記第1組および第2組の前記他方の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が発生しない電荷状態にして前記一方の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該一方の表示電極を使用する表示ラインのみアドレス放電を発生させ、その後、表示期間に全ての表示ラインで同時に面放電を発生させることでプログレッシブ表示を行う同時表示サブフレームと、前記第1組の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第1組の表示電極を使用する表示ラインにアドレス放電を発生させた後、面放電を発生させて該第1組の表示電極を使用する表示ラインに表示を行う第1の補助サブフレーム、および、前記第2組の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第2組の表示電極を使用する表示ラインにアドレス放電を発生させた後、面放電を発生させて該第2組の表示電極を使用する表示ラインに表示を行う第2の補助サブフレームを用いて表示を行う分割表示サブフレームと、を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提供される。
本発明の第3の形態によれば、1フレームを、同時表示を行うJ個の同時表示サブフレーム、および、分割表示を行うK個の分割表示サブフレームで構成し、前記K個の分割表示サブフレームの各第1の補助サブフレームにより表示を行った後、前記J個の同時表示サブフレームの少なくとも1つにより表示を行い、その後、前記K個の分割表示サブフレームの各第2の補助サブフレームにより表示を行うことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提供される。
本発明の第4の形態によれば、複数のサブフレームを組み合わせて階調表示を行うと共にプログレッシブ表示を行うALiS構造のプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、前記複数のサブフレームのうち、任意のサブフレームを前半および後半の2つの補助サブフレームに分割し、該分割された補助サブフレームおよび分割しないサブフレームの並び順を制御してリセット期間を削減するようにしたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法が提供される。
本発明によれば、リセット期間(リセット放電)による消費電力および背景発光の低減を可能とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法を提供することができる。これにより、背景輝度が低減され、表示品位(コントラスト)を向上することが可能になる。また、駆動時間の短縮にもなるため、サブフレーム数を増加して高階調化し、或いは、維持放電回数を増加して高輝度化を実現することも可能になる。
以下、本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の実施例を、添付図面を参照して詳述する。
図12および図13は本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第1実施例における駆動シーケンスを説明するための図である。なお、図13(a)〜図13(c)をそれぞれ具体的な駆動シーケンスの例を示している。
まず、本第1実施例では、図12に示すような複数(例えば、6個)の補助サブフレームC-odd1,C-odd2,C-even1,C-even2,A,Bを準備する。補助サブフレームC-odd1は、Xodd−Y間の表示ライン(奇数のX電極X1,X3,X5,…とY電極間の表示ラインL1;L4,L5;L8,L9;…)のみを点灯するもので、Xodd−Y間の表示ラインに対して、電荷調整(処理)PCO11を行い、アドレス(処理)PCO12を行い、そして、維持放電(処理)PCO13を行う。また、補助サブフレームC-even1は、Xeven−Y間の表示ライン(偶数のX電極X2,X4,X6,…とY電極間の表示ラインL2,L3;L6,L7;L10,L11;…)のみを点灯するもので、Xeven−Y間の表示ラインに対して、電荷調整処理PCE11を行い、アドレス処理PCE12を行い、そして、維持放電処理PCE13を行う。
補助サブフレームC-odd2は、Xodd−Y間およびXeven−Y間の表示ライン(全ての表示ライン)に対して第1のリセット(処理)PCO21を行い、そして、Xodd−Y間の表示ラインに対して第2のリセット(処理)PCO22,アドレス(処理)PCO23および維持放電処理PCO24を行う。また、補助サブフレームC-even2は、全ての表示ラインに対して第1のリセット処理PCE21を行い、そして、Xeven−Y間の表示ラインに対して第2のリセット処理PCE22,アドレス処理PCE23および維持放電処理PCE24を行う。
なお、補助サブフレームAおよびBは、図4(a)を参照して説明したのと同様のものであり、補助サブフレームAは、前半の期間で、Xodd−Y間の表示ラインに対する電荷調整処理PA1および前半アドレス処理PA2を行い、後半の期間で、Xodd−Y間およびXeven−Y間の表示ライン(全ての表示ライン)に対する第1のリセット処理PA3、並びに、Xeven−Y間の表示ライン(L2,L3;L6,L7;L10,L11;…)に対する第2のリセット処理PA4および後半アドレス処理PA5を行い、そして、全ての表示ラインに対する維持放電処理PA6を行う。また、補助サブフレームBは、前半の期間で、Xeven−Y間の表示ラインに対する電荷調整処理PB1および前半アドレス処理PB2を行い、後半の期間で、全ての表示ラインに対する第1のリセット処理PB3、並びに、Xodd−Y間の表示ラインに対する第2のリセット処理PB4および後半アドレス処理PB5を行い、そして、全ての表示ラインに対する維持放電処理PB6を行う。
図13(a)は2つのサブフレームに適用した場合の駆動シーケンスを示し、図13(b)は3つのサブフレームに適用した場合の駆動シーケンスを示し、そして、図13(c)はフレームの先頭のサブフレームにリセット期間を入れる場合の駆動シーケンスを示している。
まず、図13(a)に示されるように、第1サブフレームSF1および第2サブフレームSF2をそれぞれ2つに分割してSF1−F,SF1−LおよびSF2−F,SF2−Lとし、第1サブフレームの前半SF1−Fおよび第2サブフレームの前半SF2−Fに対して補助サブフレームC-odd1を適用し、続く第1サブフレームの後半SF1−Lに対して補助サブフレームC-even2を適用し、さらに、第2サブフレームの後半SF2−Lに対して補助サブフレームC-even1を適用する。その後、第3サブフレームSF3,第4サブフレームSF4,第5サブフレームSF5,…に対して、補助サブフレームBおよびAを交互に適用する。
図14および図15は、図12および図13の駆動シーケンス、すなわち、図13(a)の駆動シーケンスを詳細に示す図である。
図14および図15と図13(a)との比較から明らかなように、第1サブフレームの前半SF1−Fでは図12の補助サブフレームC-odd1が適用され、第2サブフレームの前半SF2−Fでは補助サブフレームC-odd1が適用され、第1サブフレームの後半SF1−Lでは補助サブフレームC-even2が適用され、そして、第2サブフレームの後半SF2−Lでは補助サブフレームC-even1が適用される。さらに、第3サブフレームSF3,第4サブフレームSF4,第5サブフレームSF5,…では、補助サブフレームBおよびAが交互に適用されてPDPの駆動が行われる。なお、図12に示す補助サブフレームC-even2における第1のリセット処理PCE21および補助サブフレームA,Bにおける第1のリセット処理PA3,PB3は、図14および図15における期間TRaのアドレス不能化処理に対応し、また、図12に示す補助サブフレームC-even2における第2のリセット処理PCE22および補助サブフレームAおよびBにおける第2のリセット処理PA4,PB4は、図14および図15における期間TRbおよびTRcの書込処理および電荷調整処理に対応している。
図16および図17は、本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第1実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図であり、図14および図15の駆動シーケンスに対応するものである。
図16および図17と図14および図15との比較から明らかなように、第1サブフレームSF1の前半SF1−Fに対しては補助サブフレームC-odd1が適用され、期間TR1では電荷調整処理PCO11が行われ、期間TA1ではアドレス処理PCO12が行われ、そして、期間TS1では維持放電処理PCO13が行われる。また、第2サブフレームSF2の前半SF2−Fに対しては補助サブフレームC-odd1が適用され、期間TR1では電荷調整処理PCO11が行われ、期間TA1ではアドレス処理PCO12が行われ、そして、期間TS1では維持放電処理PCO13が行われる。
さらに、第1サブフレームSF1の後半SF1−Lに対しては補助サブフレームC-even2が適用され、期間TRのTRaでは第1のリセット処理PCE21が行われ、期間TRのTRbおよびTRcでは第2のリセット処理PCE22が行われ、期間TA2ではアドレス処理PCE23が行われ、そして、期間TS2では維持放電処理PCE24が行われる。また、第2サブフレームSF2の後半SF2−Lに対しては補助サブフレームC-even1が適用され、期間TR2では電荷調整処理PCE11が行われ、期間TA2ではアドレス処理PCE12が行われ、そして、期間TS2では維持放電処理PCE13が行われる。
このように、図13(a)並びに図14〜図17に示すプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、補助サブフレームC-odd1により第1サブフレームSF1のXodd−Y電極間の表示ライン(L1;L4,L5;L8,L9;…)のみの表示(SF1−F)を行った後、補助サブフレームC-odd1により第2サブフレームSF2のXodd−Y電極間の表示ラインのみの表示(SF2−F)を行う。ここで、第1サブフレームSF1のXodd−Y電極間の表示において点灯したセルは、維持放電による電荷を調整することで、第2サブフレームXodd−Y電極間のアドレッシングが可能になる。また、第1サブフレームSF1のXodd−Y電極間の表示において点灯しなかったセルは、アドレス放電できる壁電荷の状態が保持されているので、そのままアドレッシングが可能である。そのため、第1サブフレームのXodd−Y電極間の表示した後、第2サブフレームのXodd−Y電極間の表示を行う際には、初期化(リセット)期間を省略することができる。
さらに、第1サブフレームのXeven−Y電極間の表示ライン(L2,L3;L6,L7;L10,L11;…)の表示を行う。この場合、点灯表示ラインが異なるので、セルの初期化が必要になり、補助サブフレームC-even2のシーケンスを適用して表示(SF1−L)を行う。その後、第2サブフレームのXeven−Y電極間の表示を行うが、この場合は、前述した理由により初期化期間を省略することが可能になるため、補助サブフレームC-even1のシーケンスを適用して第2サブフレームSF2のXeven−Y電極間の表示(SF2−L)を行うことができる。その後のサブフレームに関しては、従来と同様に補助サブフレームA,Bを交互に繰り返すことになる。これにより、第1サブフレームSF1および第2サブフレームSF2の表示において、従来では初期化が2回必要であったのを1回に削減することができる。
なお、1画面を表現する1フレームが輝度の重み付けは、第1サブフレームSF1から順に1,2,4,8,16,…というように2の巾乗に限定されるものではない。
次に、図13(b)に示されるように、第1〜第3サブフレームSF1〜SF3をそれぞれ2つに分割してSF1−F,SF1−L;SF2−F,SF2−L;SF3−F,SF3−Lとし、第1サブフレームの前半SF1−F,第2サブフレームの前半SF2−Fおよび第3サブフレームの前半SF1−Fに対して補助サブフレームC-odd1を適用し、続く第1サブフレームの後半SF1−Lに対して補助サブフレームC-even2を適用し、さらに、第2サブフレームの後半SF2−Lおよび第3サブフレームの後半SF3−Lに対して補助サブフレームC-even1を適用する。その後、第4サブフレームSF4,第5サブフレームSF5,第6サブフレームSF6,…に対して、補助サブフレームBおよびAを交互に適用する。
このように、図13(b)に示すプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、前述した図13(a)においては、補助サブフレームC-oddおよびC-evenを適用したサブフレームが2つ(第1および第2サブフレームSF1,SF2)であったのに対して、3つ(第1〜第3サブフレームSF1〜SF3)に拡張したものである。この場合、従来では、第1〜第3サブフレームSF1〜SF3に関して、初期化が3回必要であったのを1回に削減することができ、その分、背景輝度を低減することが可能になる。
さらに、図13(c)は、上述した図13(b)の駆動シーケンスにおいて、第1サブフレームSF1の前半SF1−Fに対して初期化処理を有する補助サブフレームC-odd2を適用するものである。すなわち、フレームの先頭にあるサブフレームの最初に初期化期間を入れるようにしたものである。
すなわち、1フレーム中にはサブフレームの他に空白の時間が存在し、それは、電力を制限するために表示負荷により維持パルス数を変化させているからである。前述した図13(a)および図13(b)に示す駆動シーケンスでは、フレームの先頭のサブフレームもその前のサブフレーム(その前のフレームにおける最後のサブフレーム)の電荷を利用するようになっているが、図13(c)に示す駆動シーケンスでは、上述した空白の時間に電荷の消滅等が生じて誤動作を引き起こす危険を回避するために、フレームの先頭にあるサブフレームの最初に初期化期間を入れるようになっている。これにより、図13(b)の駆動シーケンスに対しては初期化期間が1つ増加する(従来、3回必要であった初期化を2回にする)ことになるが、より信頼性の高い駆動を実現することが可能になる。
これまでの説明で分かる通り、サブフレームC-oddおよびC-evenを用いて表示を行うサブフレームでは、Xodd−Y電極間の表示を行う維持放電期間と、Xeven−Y電極間の表示を行う維持放電期間が必要になるため、従来に比べると、維持放電期間の時間が2倍になる。しかしながら、初期化に要する時間は、例えば、100μs程度であるのに対して、維持放電サイクルは、例えば、5〜8μs程度であるため、サブフレームC-oddおよびC-evenを用いて表示を行うサブフレームを輝度重みの小さいサブフレーム(維持パルス数の少ないサブフレーム:例えば、SF1、SF1およびSF2、SF1〜SF3、或いは、SF1〜SF4)とすることにより、維持放電期間の時間が2倍になったとしても、初期化に要する時間よりは短くなるため、駆動時間の短縮も実現することが可能になる。
図18および図19は本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例における駆動シーケンスを説明するための図である。なお、図19(a)および図19(b)をそれぞれ具体的な駆動シーケンスの例を示している。
まず、本第2実施例では、図18に示すような複数(例えば、4個)の補助サブフレームC-odd,C-even,A,Bを準備する。補助サブフレームC-oddは、Xodd−Y間の表示ライン(L1;L4,L5;L8,L9;…)のみを点灯するもので、Xodd−Y間の表示ラインに対して、電荷調整処理PCO1を行い、アドレス処理PCO2を行い、そして、維持放電処理PCO3を行う。また、補助サブフレームC-evenは、Xeven−Y間の表示ライン(L2,L3;L6,L7;L10,L11;…)のみを点灯するもので、Xeven−Y間の表示ラインに対して、電荷調整処理PCE1を行い、アドレス処理PCE2を行い、そして、維持放電処理PCE3を行う。なお、補助サブフレームAおよびBは、図4(a)或いは図12を参照して説明したのと同様のものである。
本第2実施例では、サブフレームにおけるXodd−Y電極間の表示とXeven−Y電極間の表示を時間的に分割し、その分割した間に、サブフレームの全ライン表示を1回行うようにしている。図19(a)は、第1サブフレームSF1の表示を分割した場合の駆動シーケンスを示し、また、図19(b)は、第1および第2サブフレームSF1,SF2の表示を分割した場合の駆動シーケンスを示している。
図19(a)に示されるように、第1サブフレームSF1を分割したことにより、1回分の初期化期間を省略することが可能になる。ここで、1回分の初期化期間の省略が可能になる理由は、上述した第1実施例で説明した内容と同じである。すなわち、本第2実施例において、1回分の初期化期間を省略できる点は、上述した図13(a)の例と同様であるが、図13(a)の駆動シーケンスでは第2サブフレームの維持放電期間の時間が2倍になるのに対して、図19(a)に示す本駆動シーケンスでは、第2サブフレームの維持放電時間を従来と同じにすることができ、その分、図13(a)よりも駆動時間の短縮を図ることができる。
図19(b)は分割するサブフレームを2つ(SF1およびSF2)に拡張した場合であり、前述した図13(c)と同様に、本例においても、フレームの先頭に初期化期間を設けることで、より駆動の信頼性を高めるようになっている。
図20および図21は、図18および図19の駆動シーケンス、すなわち、図19(a)の駆動シーケンスを詳細に示す図である。
図20および図21と図19(a)との比較から明らかなように、第1サブフレームの前半SF1−Fでは図18の補助サブフレームC-oddが適用され、第2サブフレームSF2では補助サブフレームAが適用され、そして、第1サブフレームの後半SF1−Lでは補助サブフレームC-evenが適用される。さらに、第3サブフレームSF3,第4サブフレームSF4,第5サブフレームSF5,…では、補助サブフレームBおよびAが交互に適用されてPDPの駆動が行われる。なお、図18に示す補助サブフレームA,Bにおける第1のリセット処理PA3,PB3は、図20および図21における期間TRaのアドレス不能化処理に対応し、また、図18に示す補助サブフレームAおよびBにおける第2のリセット処理PA4,PB4は、図20および図21における期間TRbおよびTRcの書込処理および電荷調整処理に対応している。
図22および図23は本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図であり、図20および図21の駆動シーケンスに対応するものである。
図22および図23と図20および図21との比較から明らかなように、第1サブフレームSF1の前半SF1−Fに対しては補助サブフレームC-oddが適用され、期間TR1では電荷調整処理PCO1が行われ、期間TA1ではアドレス処理PCO2が行われ、そして、期間TS1では維持放電処理PCO3が行われる。また、第2サブフレームSF2に対しては補助サブフレームAが適用され、期間TR1では電荷調整処理PA1が行われ、期間TA1では前半アドレス処理PA2が行われ、期間TRのTRaでは第1のリセット処理PA3が行われ、期間TRのTRbおよびTRcでは第2のリセット処理PA4が行われ、期間TA2では後半アドレス処理PA5が行われ、そして、期間TSでは維持放電処理PA6が行われる。
さらに、第1サブフレームSF1の後半SF1−Lに対しては補助サブフレームC-evenが適用され、期間TR2では電荷調整処理PCE1が行われ、期間TA2ではアドレス処理PCE2が行われ、そして、期間TS2では維持放電処理PCE3が行われる。
図24および図25は本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例の変形例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図である。
図24および図25と図22および図23との比較から明らかなように、図24および図25に示す変形例の駆動シーケンスは、図22および図23に示す駆動シーケンスと同様のものでる。ただし、図24および図25に示す変形例では、維持放電期間PP21,PP22において、第1サブフレームの前半SF1−Fの維持放電処理PCO3(期間TS1)における偶数のX電極(X2;X4;X6;…)に与える電圧波形を隣接するY電極(Y1,Y2;Y3,Y4;Y5,Y6;…)の電圧波形と同様に変化させるようになっている。換言すると、奇数のX電極(X1,X3,X5,…)とY電極間(Xodd−Y電極間)を表示する際の維持放電期間における電圧印加波形、或いは、偶数のX電極(X2,X4,X6,…)とY電極間(Xeven−Y電極間)を表示する際の維持放電期間における電圧印加波形と、全ラインを表示する際の維持放電期間における電圧波形とを異ならせるようになっている。
すなわち、Xodd−Y電極間の表示ライン(L1;L4,L5;L8,L9;…)を表示する場合は、その表示ラインのみに電圧が印加されればよいため、Xeven電極とY電極に同じ電圧波形を印加して、Xeven−Y電極間(表示ラインL2,L3;L6,L7;L10,L11;…)には電圧が印加されないようにして、仮にアドレス期間等で誤放電が生じていたとしても維持放電期間で放電しないようになっている。これにより、Xeven−Y電極間の容量に対して充放電することがなくなるので、電力の低減を行うことが可能になる。同様に、Xeven−Y電極間の表示ライン(L2,L3;L6,L7;L10,L11;…)を表示する際には、Xodd電極とY電極に同一電圧波形を印加すればよい。
図26は本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第3実施例における維持放電期間の電圧波形の一例を概略的に示す図であり、図27および図28は本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第3実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図である。
前述した図9に示すような維持放電期間の電圧波形を有するプラズマディスプレイパネルの駆動方法では、奇数ラインと偶数ラインで放電させるタイミングをずらして、ピーク電流を低減するようになっている。これに対して、本第3実施例のプラズマディスプレイパネルの駆動方法では、Xodd−Y電極間またはXeven−Y電極間のみ表示させる維持放電期間において、表示させない側のX電極をGND或いは所定の電圧(例えば、Vs/2)にクランプするようになっている。
具体的に、図26(a)並びに図27および図28の左側部分(PP51,PP52)に示されるように、Xodd−Y電極間のみ表示させる維持放電期間においては、表示させない側のX電極(Xeven:X2,X4)をVs/2にクランプし、また、図26(b)並びに図27および図28の右側部分(PP61,PP62)に示されるように、Xeven−Y電極間のみ表示させる維持放電期間において、表示させない側のX電極(Xodd:X1,X3,Xn+1)をVs/2にクランプするようになっている。これにより、表示させない側のX電極とY電極間にはVs/2の電圧しか印加されないため、誤放電発生をなくすことができ、さらに、回路のスイッチング損失も低減することができる。
このように、本発明に係るプラズマディスプレイパネルの各実施例によれば、駆動方式の信頼性をより高めると共に、維持放電期間における消費電力を低減することができる。
図29は本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法が適用されるプラズマディスプレイ装置の一例を概略的に示すブロック図であり、例えば、前述した図1および図2に示すようなPDP10を使用したプラズマディスプレイ装置100の一例を概略的に示すものである。
プラズマディスプレイ装置100は、PDP10と、該PDP10の各セルを駆動するドライブユニット30とを備えている。PDP10は、前述した図1および図2に示すような構成とされ、水平方向の2n本の表示電極L1〜L2n(X電極X1〜Xn+1およびY電極Y1〜Yn)と、垂直方向の所定数のアドレス電極Aとの交差個所にそれぞれセルが形成されるようになっている。
ドライブユニット30は、制御回路31、電源回路32、データ変換回路33、スキャンドライバ35、アドレスドライバ36、および、サスティンドライバ34を備えている。ドライブユニット30には、TVチューナやコンピュータ等の外部装置からR,G,Bの3色の輝度レベルを示す多値画像データであるフレームデータDfが、各種の同期信号(CLK,Hsync,Vsync)と共に入力される。フレームデータDfは、データ変換回路33中のフレームメモリに一時的に記憶される。
PDP10による表示では、2値の点灯制御によって階調再現を行うために、入力画像である時系列のフレームを所定のサブフレームに分割する。データ変換回路33は、フレームデータDfを階調表示のためのサブフレームデータDsfに変換してアドレスドライバ36へ送る。サブフレームデータDsfは、1セル当たり1ビットの表示データの所定画面分の集合であって、その各ビットの値は該当する1つのサブフレームにおけるセルの発光の要否、厳密にはアドレス放電の要否を示す。
スキャンドライバ35は、各表示電極対に行選択のためのスキャンパルスを印加する。アドレスドライバ36は、サブフレームデータDsfに基づいて、所定数のアドレス電極の電位を制御する。サスティンドライバ34は、表示電極に交番極性の維持電圧を印加する。これらドライバには電源回路32から図示しない配線導体を介して所定の電力が供給される。
なお、図29に示すプラズマディスプレイ装置は、単なる一例であり、本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、図29のプラズマディスプレイ装置以外にも様々なプラズマディスプレイ装置に適用することができるのはいうまでもない。
本発明は、複数のサブフレームを組み合わせて階調表示を行うプラズマディスプレイ装置に適用することができ、特に、ALiS構造のPDPでプログレッシブ表示を行うプラズマディスプレイ装置に適したプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
プラズマディスプレイパネルの一例の構造を概略的に示す図である。 図1のプラズマディスプレイパネルの電極構造を説明するための図である。 図1のプラズマディスプレイパネルに対してカラー表示を行うための階調駆動方式を説明するための図である。 従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法における駆動シーケンスの一例を説明するための図である。 図4の駆動シーケンスを詳細に示す図(その1)である。 図4の駆動シーケンスを詳細に示す図(その2)である。 従来の駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その1)である。 従来の駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その2)である。 従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法における維持放電期間の電圧波形の一例を概略的に示す図である。 従来の駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の他の例を示す図(その1)である。 従来の駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の他の例を示す図(その2)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第1実施例における駆動シーケンスを説明するための図(その1)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第1実施例における駆動シーケンスを説明するための図(その2)である。 図12および図13の駆動シーケンスを詳細に示す図(その1)である。 図12および図13の駆動シーケンスを詳細に示す図(その2)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第1実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その1)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第1実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その2)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例における駆動シーケンスを説明するための図(その1)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例における駆動シーケンスを説明するための図(その2)である。 図18および図19の駆動シーケンスを詳細に示す図(その1)である。 図18および図19の駆動シーケンスを詳細に示す図(その2)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その1)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その2)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例の変形例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その1)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2実施例の変形例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その2)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第3実施例における維持放電期間の電圧波形の一例を概略的に示す図である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第3実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その1)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法の第3実施例における駆動シーケンスに対応した印加電圧波形の一例を示す図(その2)である。 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法が適用されるプラズマディスプレイ装置の一例を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
10…プラズマディスプレイパネル(PDP)
11…前面側の基板
12…透明電極
13…バス電極
17,24…誘電体層
18…保護膜
21…背面側の基板
28R,28G,28B…蛍光体層
29…隔壁
30…ドライブユニット
31…制御回路
32…電源回路
33…データ変換回路
34…サスティンドライバ
35…スキャンドライバ
36…アドレスドライバ
100…プラズマディスプレイ装置
A…アドレス電極
C…放電セル
L…表示ライン
X,Y…表示電極

Claims (11)

  1. 放電空間を形成する一対の基板間に複数の表示電極と、該表示電極に交差する複数のアドレス電極とを備え、隣接する前記表示電極間に面放電による表示ラインを形成すると共に、該表示ラインと前記各アドレス電極との交差部にセルを構成し、点灯すべきセルを選択するためのアドレス放電を発生させる際に、隣接する2本の表示ラインで1本の表示電極がスキャン電極として共用される電極構造を有し、且つ、1フレームを複数のサブフレームで構成したプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    前記1本のスキャン電極が共用される2本の表示ラインのうち、一方の第1の表示ラインをアドレス用の放電が発生しない電荷状態にして他方の第2の表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第2の表示ラインにアドレス用の放電を発生させ、次に、前記第2の表示ラインをアドレス用の放電が発生しない電荷状態にして前記第1の表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第1の表示ラインにアドレス用の放電を発生させ、その後、前記第1および第2の表示ラインで同時に面放電を発生させることでプログレッシブ表示を行う同時表示サブフレームと、
    前記第1の表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第1の表示ラインにアドレス用の放電を発生させ、該第1の表示ラインに面放電を発生させて表示を行う第1の補助サブフレーム、および、前記第2の表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第2の表示ラインにアドレス用の放電を発生させ、該第2の表示ラインに面放電を発生させて表示を行う第2の補助サブフレームを用いて表示を行う分割表示サブフレームと、を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 放電空間を形成する一対の基板間に複数の表示電極と、該表示電極に交差する複数のアドレス電極とを備え、隣接する前記表示電極間に面放電による表示ラインを形成すると共に、該表示ラインと前記各アドレス電極との交差部にセルを構成し、点灯すべきセルを選択するためのアドレス放電を発生させる際に、隣接する2本の表示ラインで1本の表示電極がスキャン電極として共用される電極構造を有し、且つ、1フレームを複数のサブフレームで構成したプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    前記各サブフレームにおいて、前記表示電極を一本置きに前記スキャン電極として使用し、該スキャン電極と前記アドレス電極間でアドレス放電を発生させるアドレス期間、および、前記表示電極間で面放電を発生させる表示期間を設定し、
    前記スキャン電極として使用しない表示電極を、該スキャン電極として使用しない表示電極に注目して数えた配列順位が奇数であるが偶数であるかによって、第1組および第2組に分類し、
    前記アドレス期間の前半に、前記第1組および第2組の一方の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が発生しない電荷状態にして他方の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該他方の表示電極を使用する表示ラインのみアドレス放電を発生させ、次に、前記アドレス期間の後半に、前記第1組および第2組の前記他方の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が発生しない電荷状態にして前記一方の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該一方の表示電極を使用する表示ラインのみアドレス放電を発生させ、その後、表示期間に全ての表示ラインで同時に面放電を発生させることでプログレッシブ表示を行う同時表示サブフレームと、
    前記第1組の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第1組の表示電極を使用する表示ラインにアドレス放電を発生させた後、面放電を発生させて該第1組の表示電極を使用する表示ラインに表示を行う第1の補助サブフレーム、および、前記第2組の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にした上で、該第2組の表示電極を使用する表示ラインにアドレス放電を発生させた後、面放電を発生させて該第2組の表示電極を使用する表示ラインに表示を行う第2の補助サブフレームを用いて表示を行う分割表示サブフレームと、を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 請求項2に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記第1および第2の補助サブフレームでは、
    前回のサブフレームの表示期間に点灯したセルの壁電荷を、前記スキャン電極と前記アドレス電極との間においてアドレス放電が可能で且つ前記表示電極間で面放電が発生しない電荷状態に調整し、前記第1組または第2組の表示電極を使用する表示ラインをアドレス用の放電が可能な電荷状態にすることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 請求項2に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記分割表示サブフレームを、輝度重みの小さいサブフレームに対して適用することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 請求項1または2に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記同時表示サブフレームの維持放電期間で前記表示電極に印加する電圧波形と、前記分割表示サブフレームの維持放電期間で前記表示電極に印加する電圧波形とが異なることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記分割表示サブフレームの維持放電期間で前記表示電極に印加する電圧波形は、前記第1組および第2組の表示電極のうち表示を行わない側の表示電極に印加する電圧波形と前記スキャン電極に印加する電圧波形とを同じにすることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  7. 請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記分割表示サブフレームの維持放電期間で前記表示電極に印加する電圧波形は、前記第1組および第2組の前記表示電極のうち表示を行わない側の表示電極に印加する電圧波形を、或る一定電位の電圧とすることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  8. 1フレームを、同時表示を行うJ個の同時表示サブフレーム、および、分割表示を行うK個の分割表示サブフレームで構成し、
    前記K個の分割表示サブフレームの各第1の補助サブフレームにより表示を行った後、前記J個の同時表示サブフレームの少なくとも1つにより表示を行い、その後、前記K個の分割表示サブフレームの各第2の補助サブフレームにより表示を行うことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  9. 複数のサブフレームを組み合わせて階調表示を行うと共にプログレッシブ表示を行うALiS構造のプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    前記複数のサブフレームのうち、任意のサブフレームを前半および後半の2つの補助サブフレームに分割し、該分割された補助サブフレームおよび分割しないサブフレームの並び順を制御してリセット期間を削減するようにしたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  10. 請求項9に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記分割を行うサブフレームは、削減されるリセット期間に要する時間の方が、該分割により増加する維持放電に要する時間よりも長くなる輝度重みの小さいサブフレームであることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  11. 請求項10に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記分割を行うサブフレームは、輝度重みの小さい方から1〜4個のサブフレームであることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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JP5189503B2 (ja) * 2007-02-01 2013-04-24 篠田プラズマ株式会社 表示装置の駆動方法および表示装置

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