JP2005156250A - 3次元位置同定処理方法、3次元位置同定処理プログラムおよび3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

3次元位置同定処理方法、3次元位置同定処理プログラムおよび3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】
超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を複数の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理を行う。
【解決手段】
各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択し、選択した3個の受信器の距離情報より行列の各行として1つの受信器が受信した順に距離情報を並べた距離行列を作成し、作成した距離行列の各行について要素を入れ替えることで第2の距離行列を作成する。第2の距離行列の各列の距離の組み合わせに対して同じ発信器からの距離情報として仮定して当該発信器の3次元位置を計算し、選択した3個の受信器以外の受信器の距離情報を用いて、3次元位置を評価し、この処理を繰り返し全ての組み合わせの評価値を得て、その中の最小の評価値を与えた3次元位置を3次元位置推定値として出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理方法、3次元位置同定処理プログラムおよび3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
人間の日常活動を頑健に観察するシステムの構築を目的として、超音波3次元タグが開発されている。超音波3次元タグは、環境側に設置された超音波受信器と、人間が操作する物体に取付けられた超音波発信器からなる3次元位置同定装置であり、物体の3次元位置とその識別情報のIDを実時間で計測することができる。
この種の3次元位置計測装置に関係する公知文献として、例えば、特許文献1に記載されている「3次元位置測定方法および3次元位置測定装置」があげられる。この3次元位置測定装置においては、超音波源(超音波発信器)の送波タイミングを知ることなく超音波源の3次元の座標位置が求められる。
特開平6−222130号公報
ところで、これまでに開発された超音波式3次元位置計測システムでは、時分割で超音波を発信するタイミングを切り替えていたため、追跡する物体の数に比例してサンプリング周波数が低下するという問題点がある。例えば、1個の物体を計測する場合には、50Hzでのサンプリングが可能であるが、2個の物体を時分割で計測する場合には、25Hzにサンプリング周波数が低下してしまう。
したがって、更に多くの物体の3次元位置をリアルタイムに計測するには、更にサンプリング周波数が低下してしまうので、十分な精度で該当する物体の3次元位置を追跡できないという問題がある。このような問題を解決する方法として、例えば、複数の超音波周波数を利用する方法や、周波数を変調し符号情報を重畳させる方法などが検討されているが、いずれの方法を用いる場合にも、システムの構成が複雑になる。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、簡単な構成であっても十分な精度で物体の3次元位置を追跡できる超音波式3次元位置計測装置を提供することにある。具体的には、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から同時に発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理方法、3次元位置同定処理プログラムおよび3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
上記のような目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理を行う3次元位置同定処理方法であって、各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、選択した3個の受信器の距離情報より行列の各行として1つの受信器が受信した順に距離情報を並べた距離行列を作成し、作成した距離行列の各行について要素を入れ替えることで第2の距離行列を作成する第2ステップと、第2の距離行列の各列の距離の組み合わせに対して同じ発信器からの距離情報として仮定して当該発信器の3次元位置を計算する第3ステップと、前記選択した3個の受信器以外の受信器の距離情報を用いて第3ステップで求めた3次元位置を評価する第4ステップと、前記3ステップから第4ステップまでの処理を繰り返し全ての組み合わせの評価値を得る制御を行う第5ステップと、前記第1ステップから第5ステップまでの処理を所定回数繰り返し行い、その中の最小の評価値を与えた3次元位置を3次元位置推定値として出力する第6ステップとからなることを特徴とするものである。
また、本発明は、第2の態様として、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理を行う3次元位置同定処理方法であって、各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、選択した3個の受信器の距離情報よりm個の発信器の3次元位置を計算する第2ステップと、計算で求めたm個の発信器の3次元位置から計算に使用しなかった残りの(n−3)個の受信器への距離を求め、計算で求めた距離と、その受信器により得た距離の差を誤差ベクトルとして計算し、誤差ベクトルの長さをその受信器に対する誤差評価値とする第3ステップと、(n−3)個の誤差評価値の合計をその組み合わせの全体に対する誤差評価値とする第4ステップと、全ての組み合わせについて誤差評価値をもとめ、最小の誤差評価値を与える組み合わせで得られたm個の3次元位置を、この3個の受信器の組み合わせにおけるm個の発信器の3次元位置の推定値とする第5ステップと、計算に用いる3個の受信器の組み合わせを変えて同様の計算を所定回数繰り返す第6ステップと、最小評価値を与える発信器の3次元位置をm個の3次元位置の推定値として出力する第7ステップとからなることを特徴とするものである。
また、本発明は、第3の態様として、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理プログラムであって、各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、選択した3個の受信器の距離情報より行列の各行として1つの受信器が受信した順に距離情報を並べた距離行列を作成し、作成した距離行列の各行について要素を入れ替えることで第2の距離行列を作成する第2ステップと、第2の距離行列の各列の距離の組み合わせに対して同じ発信器からの距離情報として仮定して当該発信器の3次元位置を計算する第3ステップと、前記選択した3個の受信器以外の受信器の距離情報を用いて第3ステップで求めた3次元位置を評価する第4ステップと、前記3ステップから第4ステップまでの処理を繰り返し全ての組み合わせの評価値を得る制御を行う第5ステップと、前記第1ステップから第5ステップまでの処理を所定回数繰り返し行い、その中の最小の評価値を与えた3次元位置を3次元位置推定値として出力する第6ステップとの処理をコンピュータに実行させるものである。
また、本発明は、第4の態様として、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理プログラムであって、各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、選択した3個の受信器の距離情報よりm個の発信器の3次元位置を計算する第2ステップと、計算で求めたm個の発信器の3次元位置から計算に使用しなかった残りの(n−3)個の受信器への距離を求め、計算で求めた距離と、その受信器により得た距離の差を誤差ベクトルとして計算し、誤差ベクトルの長さをその受信器に対する誤差評価値とする第3ステップと、(n−3)個の誤差評価値の合計をその組み合わせの全体に対する誤差評価値とする第4ステップと、全ての組み合わせについて誤差評価値をもとめ、最小の誤差評価値を与える組み合わせで得られたm個の3次元位置を、この3個の受信器の組み合わせにおけるm個の発信器の3次元位置の推定値とする第5ステップと、計算に用いる3個の受信器の組み合わせを変えて同様の計算を所定回数繰り返す第6ステップと、最小評価値を与える発信器の3次元位置をm個の3次元位置の推定値として出力する第7ステップとの処理をコンピュータに実行させるものである。
また、本発明は、第5の態様として、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体であって、各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、選択した3個の受信器の距離情報より行列の各行として1つの受信器が受信した順に距離情報を並べた距離行列を作成し、作成した距離行列の各行について要素を入れ替えることで第2の距離行列を作成する第2ステップと、第2の距離行列の各列の距離の組み合わせに対して同じ発信器からの距離情報として仮定して当該発信器の3次元位置を計算する第3ステップと、前記選択した3個の受信器以外の受信器の距離情報を用いて第3ステップで求めた3次元位置を評価する第4ステップと、前記3ステップから第4ステップまでの処理を繰り返し全ての組み合わせの評価値を得る制御を行う第5ステップと、前記第1ステップから第5ステップまでの処理を所定回数繰り返し行い、その中の最小の評価値を与えた3次元位置を3次元位置推定値として出力する第6ステップとの処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体であるようにしてもよい。
また、本発明は、第6の態様として、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体であって、各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、選択した3個の受信器の距離情報よりm個の発信器の3次元位置を計算する第2ステップと、計算で求めたm個の発信器の3次元位置から計算に使用しなかった残りの(n−3)個の受信器への距離を求め、計算で求めた距離と、その受信器により得た距離の差を誤差ベクトルとして計算し、誤差ベクトルの長さをその受信器に対する誤差評価値とする第3ステップと、(n−3)個の誤差評価値の合計をその組み合わせの全体に対する誤差評価値とする第4ステップと、全ての組み合わせについて誤差評価値をもとめ、最小の誤差評価値を与える組み合わせで得られたm個の3次元位置を、この3個の受信器の組み合わせにおけるm個の発信器の3次元位置の推定値とする第5ステップと、計算に用いる3個の受信器の組み合わせを変えて同様の計算を所定回数繰り返す第6ステップと、最小評価値を与える発信器の3次元位置をm個の3次元位置の推定値として出力する第7ステップとの処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体であるようにしてもよい。
本発明によれば、超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理方法、3次元位置同定処理プログラムおよび3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体が提供され、簡単な構成であっても十分な精度の超音波式3次元位置計測装置が得られる。すなわち、これにより、サンプリング周波数の低下の問題が解決され、複数物体に取付けられた発信器からの超音波を同時に受信し、得られた距離情報を用いて複数物体の3次元位置をリアルタイムに追跡できる位置推定装置が得られる。
以下、本発明を実施する場合の一形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の3次元位置同定処理方法を一態様で実施するシステムの構成を示す図である。図1に示すシステムは、超音波式3次元位置計測装置(超音波3次元タグシステム)を構成している。この超音波式3次元位置計測装置は、小型に構成された超音波発信装置を3次元タグとして用いるためのシステムであり、3次元タグとする複数個の超音波発信器10から同時に発信される超音波パルスを少なくとも4つ以上の超音波受信器20により共に受信して、当該超音波発信器10の3次元位置を求めるシステムである。
図1に示すように、超音波3次元タグシステムは、所定のタイミングで超音波信号を発信する超音波発信器(超音波3次元タグ)10、超音波信号を受信する超音波受信装置および増幅装置からなる超音波受信器20、受信した超音波信号の位相差から距離を計測する距離計測装置34、超音波信号を発信するタイミングを制御する無線式超音波発信制御装置33、距離計測装置から得られたデータを収集するデータ収集装置32、およびデータ処理を行うデータ処理装置(パーソナルコンピュータ:PC)31から構成される。
複数の超音波発信器10が発信した超音波パルスは、複数の超音波受信器20により受信される。超音波受信器20は、超音波受信装置部および増幅装置から構成されており、超音波パルスを受信し増幅して、距離計測装置34に受信信号を供給する。距離計測装置34は、超音波発信器10から発射された超音波パルスが超音波受信器20に到達するまでの時間を計測して、その間の距離を計測する。同じ超音波発信器10から発射された超音波パルスを異なる超音波受信器20によりそれぞれに受信することで、当該超音波発信器10の3次元位置が求められる。3次元位置を求めるためのデータ処理は、後述するように、データ処理装置(パーソナルコンピュータ)31により処理される。
超音波受信器20においては、複数の超音波発信器10をそれぞれに区別して、それぞれの超音波発信器10から超音波パルスを受信するために、それぞれの超音波発信器10の超音波パルスの発信タイミングが個別に制御される。つまり、距離計測装置では、超音波発信器が超音波パルスを発信するタイミングに合わせて時間計測を開始して、それぞれの超音波受信器が超音波パルスを受信するまでの時間と空気中を進む超音波の速度から、超音波発信器と超音波受信器との距離を計測する。
そのため、無線式超音波発信制御装置33が設けられており、無線式超音波発信制御装置33が、複数のそれぞれの超音波発信器10に対して、同期信号と識別符号IDを高周波信号(VHF:314.9MHz)により変調して送信し、それぞれの超音波発信器10の超音波パルスの発信のタイミングが個別に制御する。無線式超音波発信制御装置33は、超音波発信器10に識別符号IDを無線で送信すると共に、システム全体に同期信号を送信する。
データ収集装置32は、距離計測装置34により計測された時間に対応している距離情報のデータを収集して、データ処理装置(パーソナルコンピュータ:PC)31に送信する。データ処理装置31では、複数の超音波発信器10と複数の超音波受信器20との間の距離情報に基づいて3次元位置を計算する。
図2は、本発明による3次元位置同定処理を行う超音波式3次元位置計測装置における複数の発信器と複数の受信器との関係およびその組み合わせの関係を説明する図である。図2に示すように、超音波式3次元位置計測装置においては、複数の超音波発信器10から発信された超音波信号を受信する複数の受信器20により受信して、それぞれの受信器20における距離情報を得て、距離情報が得られた少なくとも4個以上の受信器21による距離情報を用いて、複数の超音波発信器10の各3次元位置を求める処理を行う。
本発明による位置同定処理の原理について説明する。前提条件としては、利用するすべての受信器の3次元位置は予め別の方法によって正確に求められているものとする。
位置同定処理では、処理を開始すると、無線送信器はm個の発信器に対して同期信号とそれぞれの識別符号IDを送信し、同時に距離計測装置での時間計測を開始するための同期信号をシステム全体に送信する。識別符号IDを受信したm個の発信器は、超音波パルスを送信する。
超音波式3次元位置計測装置にN個の受信器があるとすれば、前項のm個の発信器から送信されたm個の超音波パルスをN個の受信器で受信することになる。ただし、複数の発信器から同じような距離にある受信器では、複数の超音波パルスが一部あるいは完全に重なって受信されて、これらを分離することはできない。そのため、実際には、m個の超音波パルスを完全に分離して受信できる受信器の個数はN個よりも少なくなる。ここでは、これをn個とする。
受信器の3次元位置が既知の場合、1個の発信器の3次元位置を決定するためには、最低3個の受信器で、その発信器への距離データが必要である。しかし、発信器の個数が複数(2個以上)の場合には、発信器と受信器との位置関係によって、それぞれの受信器においては受信する超音波パルスの到達順序が変化するため、3個の受信器の距離データだけではそれぞれの発信器の3次元位置を決定できない。そのため、上記のnが4より小さい場合には、発信器の3次元位置を同定不可能とする。
4個以上n個の受信器がm個の超音波パルスを完全に分離して受信できたとすると、次の式(1)の行列のように、それぞれの距離データを各要素とするn×m行列を作成することができる。これを距離行列と呼ぶ。距離行列の各行は個々の受信器に対応し、各行の要素は対応する受信器が受信したm個の距離データが昇順に整列されている。
Figure 2005156250
次に、発信器の3次元位置の候補を求めるために、n個の受信器から無作為に三個の受信器を選択する。これは式(1)の距離行列から三つの行を取り出すことに対応する。ここで、取り出した行をα、β、γ行目とすると、次の式(2)に示す部分距離行列が得られる。
Figure 2005156250

m個の発信器から三個の受信器α、β、γまでの距離は、式(2)の部分距離行列にすべて含まれているため、この適当な組み合わせを発見することにより、m個の発信器の3次元位置を同定することができる。
式(2)の部分距離行列において、各行にはm個の要素があるため、これを並び替える並び替え方は「m!=1×2×3×…(m−1)×m」通り存在する。また、すべての行を並び替える必要はなく、1つの行については順序を固定した上で残りの2行だけを並び替えればよい。すなわち、式(2)の部分距離行列には、m個の発信器までの距離データの組み合わせが(m!)通り存在する。このすべての組み合わせについて、次に示す計算を行い、m個の発信器の3次元位置の候補を求める。
式(2)の部分距離行列の第1行目(受信器αに対応)の要素の順序を固定して、残りの第2、第3行目(受信器β、γに対応)の要素の順序を入れ替えた行列は式(3)のようになる。式(3)に示す行列は前項に示した(m!)通りのうちの一つである。
Figure 2005156250

次に式(3)の各列がそれぞれの発信器までの距離データを示すものと考えて、三角測量法と同様の計算方法を利用して、発信器の3次元位置を計算する。例えば、式(3)の第1列は「受信器α、β、γから、それぞれdα1、dβ5、dγmの距離にある発信器」に、第m列は「受信器α、β、γから、それぞれdαm、dβ4、dγ2の距離にある発信器」に、それぞれ対応する。
この処理を実行するための前提条件として「受信器α、β、γの3次元位置は予め正確に求められている」としているため、これを、それぞれ(xα,yα,zα)、(xβ,yβ,zβ)、(xγ,yγ,zγ)と表わすことにすれば、式(3)の第一列に対応する発信器の3次元位置は次の式(4)の連立方程式を解くことによって求められる。
Figure 2005156250

式(4)は、第1式から第2式、第3式を引くことで三元連立一次方程式となるが、等式の数が2であるため、この式(4)だけでは解を求めることはできない。しかし、その他の拘束条件として、例えば、受信器は天井に設置されているために発信器のZ座標が天井の高さ以下に限定されるという条件を設けることによって、一般には、式(4)から発信器の3次元位置(X,Y,Z)を計算できる。式(3)の第2列から第m列についても、同様の連立方程式を解くことによって、m個すべての発信器の3次元位置を計算できる。
ただし、式(4)は解を持たない場合が存在するため、第1列から第m列まで連立方程式を解く途中で解が得られない距離データの組が発見された場合には、その組み合わせの処理(式(3)に対応)を打ち切り、次の組み合わせについて新たな式(3)を生成する。
また、距離計測装置で計測された距離データには、超音波パルスの到達時間計測に伴う誤差や、壁面などで反射した超音波パルスを受信した場合に生じる誤差などが含まれているため、式(3)から生成される連立方程式の解として得られるm個の発信器の3次元位置にも誤差が含まれる可能性があり、この誤差を評価する必要がある。その評価方法を次に示す。
いま、ここにm個の連立方程式(式(4))を解いて得られたm個の3次元位置、(X,Y,Z),i=1,2,…,mがあるとする。部分距離行列の式(2)は距離行列の式(1)から三つの行を取り出したものであるから、残りの(n−3)行の距離データを利用して、上に求めた3次元位置の誤差を評価する。そのため、m個の3次元位置から式(2)を作るのに用いられなかった(n−3)個の受信器までの距離を式(5)のようにして計算する。式(5)は受信器jと仮に求められた発信器iの3次元位置(X,Y,Z)との距離を示している。
Figure 2005156250

この計算をm個の3次元位置に対して適用すると、受信器jと計算によって求められたm個の発信器との距離がm個得られる。次の計算に用いるため、ここで求められたm個の距離は式(6)のような横ベクトルとして昇順に整列しておく。
Figure 2005156250

式(6)は計算によって仮に求められた発信器1〜mと受信器jとの距離ベクトルであるから、この誤差を評価するため、距離計測装置によって得られている式(1)の距離行列の第j行(受信器jに対応)との差を計算する。この結果はm次元横ベクトルである式(7)となるので、そのベクトルの長さの式(8)をもって、計算によって求めた発信器の3次元位置の受信器jに関する誤差評価値ε klとする。
Figure 2005156250

Figure 2005156250
誤差評価値ε klは式(2)で利用されなかった(n−3)個の受信器すべてについて計算できるので、その合計値を式(9)のようにして求めて、誤差εklをその組み合わせの誤差評価値として採用する。
Figure 2005156250

同様の計算(m!)を通りの組み合わせについて繰り返し行い、最小の誤差εklを与えるm個の3次元位置の組を、式(2)の部分距離行列Dsub から求めたm個の発信器の3次元位置として、その誤差評価値εklと共に記憶する。
部分距離行列の式(2)を距離行列の式(1)から選ぶ選び方は、全体で通りある。この選び方すべてに対して前項までの計算を行うことは、誤差を低減する上では有効である。しかし、この場合、nの数が非常に大きな値の場合には、計算速度との兼ね合いですべての場合を計算することは現実的ではない。このため、部分距離行列の無作為抽出回数には予め最大値Kを設定しておき、部分距離行列の無作為抽出によるm個の発信器の3次元位置同定処理の繰り返し回数Πは、とKとのいずれか小さい方の値に制限する。
Figure 2005156250

繰り返し回数Πだけ部分距離行列の無作為抽出を行うと、その繰り返し毎に、m個の3次元位置と、それに伴う誤差評価値εが得られる。そこで、これらの中で、最も誤差評価値εが小さな値となる場合のm個の3次元位置を、同時に超音波パルスを送信したm個の発信器の3次元位置の推定値として出力する。
このようにして、m個の発信器から同時に超音波パルスを送信し、そのm個の超音波パルスを受信器で受信し、距離行列の式(1)を作成した後、(m!)×Π回の繰り返し計算を行って、m個の発信器の3次元位置を同定する。
本発明を利用すると、以上で示したようにm個の発信器の3次元位置を同時に同定することができる。その結果、発信器の3次元位置を1個ずつ求める場合に比べて、サンプリング周波数を低下させずに、発信器の3次元位置を同時に同定できるようになる。
図3は、本発明による3次元位置同定処理の概略の処理フローを示すフローチャートである。この処理は、上述したような原理に基づく処理を3次元位置計測装置のデータ処理装置において実行する処理である。図3を参照して、処理の概要を説明する。ここでの処理を開始すると、まず、ステップ101において、それぞれの受信に対して受信された距離情報(距離データ)の数を調べ、次のステップ102において、m個の距離情報を持つ受信器の中から3個の受信器を選択する。すなわち、各受信器が得た距離データの数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離データを持つものの中から3個の受信器を選択する。
次に、ステップ103において、選択した受信器の持つ距離情報(m個)から作成された距離行列を使い、各行の要素を入れ替えて、距離情報の組み合わせを作成する。すなわち、選択した3個の受信器の距離情報より行列の各行として1つの受信器が受信した順に距離情報を並べた距離行列を作成し、作成した距離行列の各行について要素を入れ替えることで第2の距離行列を作成する。
次に、ステップ104〜ステップ106の処理により、距離情報の組み合わせを変え、それぞれの組み合わせにおける3次元位置を計算し、その評価値を得る。すなわち、ステップ104において、i番目の距離の組み合わせの距離行列Diに対して、m個の3次元位置を計算し、ステップ105において、i番目の距離情報の組み合わせに対して、3次元位置の計算に使わなかった残りの受信器が持つ距離情報に基づいて、求めた3次元位置を評価する。この処理をステップ106の制御により、距離情報の組み合わせを変えて、繰り返し行う。
すなわち、第2の距離行列の各列の距離の組み合わせに対して同じ発信器からの距離情報として仮定して当該発信器の3次元位置を計算し、選択した3個の受信器以外の受信器の距離情報を用いて、先の処理で求めた3次元位置を評価し、この処理を繰り返し全ての組み合わせの評価値を得る。この処理は、それぞれに求めた3次元位置のエラーが最小になる3次元位置を推定値として出力するために行う。
前記第ステップ102からステップ106までの処理を所定回数繰り返し行う処理の制御を行い、その処理が終了すると、ステップ108において、その中の最小の評価値を与えた3次元位置を3次元位置推定値として出力する。
図4は、本発明による3次元位置同定処理の別の実施例の概略の処理フローを示すフローチャートである。この処理は、上述したような原理に基づく処理を3次元位置計測装置のデータ処理装置において実行する処理である。図4を参照して、処理の概要を説明する。処理を開始すると、まず、各受信器が得た距離データの数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離データを持つものの中から3個の受信器を選択し、選択した3個の受信器の距離データよりm個の発信器の3次元位置を計算する(ステップ201〜ステップ205)。
次に、計算で求めたm個の発信器の3次元位置から計算に使用しなかった残りの(n−3)個の受信器への距離を求め、計算で求めた距離と、その受信器により得た距離データの差を誤差ベクトルとして計算し、誤差ベクトルの長さをその受信器に対する誤差評価値とする(ステップ206)。
(n−3)個の誤差評価値の合計をその組み合わせの全体に対する誤差評価値とし、全ての組み合わせについて誤差評価値をもとめ、最小の誤差評価値を与える組み合わせで得られたm個の3次元位置を、この3個の受信器の組み合わせにおけるm個の発信器の3次元位置の推定値とし、計算に用いる3個の受信器の組み合わせを変えて同様の計算を所定回数繰り返す(ステップ207〜ステップ209)。そして、最小評価値を与える発信器の3次元位置をm個の3次元位置の推定値として出力する(ステップ207〜ステップ210)。
本発明の3次元位置同定処理方法を一態様で実施するシステムの構成を示す図である。 3次元位置同定処理を行う超音波式3次元位置計測装置における複数の発信器と複数の受信器との関係およびその組み合わせの関係を説明する図である。 本発明による3次元位置同定処理の概略の処理フローを示すフローチャートである。 本発明による3次元位置同定処理の別の実施例の概略の処理フローを示すフローチャートである。
符号の説明
10 超音波発信器、
20 超音波受信器、
21 超音波受信器、
31 データ処理装置、
32 データ収集装置、
33 無線式超音波発信制御装置、
34 距離計測装置、

Claims (6)

  1. 超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理を行う3次元位置同定処理方法であって、
    各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、
    選択した3個の受信器の距離情報より行列の各行として1つの受信器が受信した順に距離情報を並べた距離行列を作成し、作成した距離行列の各行について要素を入れ替えることで第2の距離行列を作成する第2ステップと、
    第2の距離行列の各列の距離の組み合わせに対して同じ発信器からの距離情報として仮定して当該発信器の3次元位置を計算する第3ステップと、
    前記選択した3個の受信器以外の受信器の距離情報を用いて第3ステップで求めた3次元位置を評価する第4ステップと、
    前記3ステップから第4ステップまでの処理を繰り返し全ての組み合わせの評価値を得る制御を行う第5ステップと、
    前記第1ステップから第5ステップまでの処理を所定回数繰り返し行い、その中の最小の評価値を与えた3次元位置を3次元位置推定値として出力する第6ステップと
    からなることを特徴とする3次元位置同定処理方法。
  2. 超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理を行う3次元位置同定処理方法であって、
    各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、
    選択した3個の受信器の距離情報よりm個の発信器の3次元位置を計算する第2ステップと、
    計算で求めたm個の発信器の3次元位置から計算に使用しなかった残りの(n−3)個の受信器への距離を求め、計算で求めた距離と、その受信器により得た距離の差を誤差ベクトルとして計算し、誤差ベクトルの長さをその受信器に対する誤差評価値とする第3ステップと、
    (n−3)個の誤差評価値の合計をその組み合わせの全体に対する誤差評価値とする第4ステップと、
    全ての組み合わせについて誤差評価値をもとめ、最小の誤差評価値を与える組み合わせで得られたm個の3次元位置を、この3個の受信器の組み合わせにおけるm個の発信器の3次元位置の推定値とする第5ステップと、
    計算に用いる3個の受信器の組み合わせを変えて同様の計算を所定回数繰り返す第6ステップと、
    最小評価値を与える発信器の3次元位置をm個の3次元位置の推定値として出力する第7ステップと
    からなることを特徴とする3次元位置同定処理方法。
  3. 超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理プログラムであって、
    各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、
    選択した3個の受信器の距離情報より行列の各行として1つの受信器が受信した順に距離情報を並べた距離行列を作成し、作成した距離行列の各行について要素を入れ替えることで第2の距離行列を作成する第2ステップと、
    第2の距離行列の各列の距離の組み合わせに対して同じ発信器からの距離情報として仮定して当該発信器の3次元位置を計算する第3ステップと、
    前記選択した3個の受信器以外の受信器の距離情報を用いて第3ステップで求めた3次元位置を評価する第4ステップと、
    前記3ステップから第4ステップまでの処理を繰り返し全ての組み合わせの評価値を得る制御を行う第5ステップと、
    前記第1ステップから第5ステップまでの処理を所定回数繰り返し行い、その中の最小の評価値を与えた3次元位置を3次元位置推定値として出力する第6ステップと
    の処理をコンピュータに実行させる3次元位置同定処理プログラム。
  4. 超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理プログラムであって、
    各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、
    選択した3個の受信器の距離情報よりm個の発信器の3次元位置を計算する第2ステップと、
    計算で求めたm個の発信器の3次元位置から計算に使用しなかった残りの(n−3)個の受信器への距離を求め、計算で求めた距離と、その受信器により得た距離の差を誤差ベクトルとして計算し、誤差ベクトルの長さをその受信器に対する誤差評価値とする第3ステップと、
    (n−3)個の誤差評価値の合計をその組み合わせの全体に対する誤差評価値とする第4ステップと、
    全ての組み合わせについて誤差評価値をもとめ、最小の誤差評価値を与える組み合わせで得られたm個の3次元位置を、この3個の受信器の組み合わせにおけるm個の発信器の3次元位置の推定値とする第5ステップと、
    計算に用いる3個の受信器の組み合わせを変えて同様の計算を所定回数繰り返す第6ステップと、
    最小評価値を与える発信器の3次元位置をm個の3次元位置の推定値として出力する第7ステップと
    の処理をコンピュータに実行させる3次元位置同定処理プログラム。
  5. 超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体であって、
    各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、
    選択した3個の受信器の距離情報より行列の各行として1つの受信器が受信した順に距離情報を並べた距離行列を作成し、作成した距離行列の各行について要素を入れ替えることで第2の距離行列を作成する第2ステップと、
    第2の距離行列の各列の距離の組み合わせに対して同じ発信器からの距離情報として仮定して当該発信器の3次元位置を計算する第3ステップと、
    前記選択した3個の受信器以外の受信器の距離情報を用いて第3ステップで求めた3次元位置を評価する第4ステップと、
    前記3ステップから第4ステップまでの処理を繰り返し全ての組み合わせの評価値を得る制御を行う第5ステップと、
    前記第1ステップから第5ステップまでの処理を所定回数繰り返し行い、その中の最小の評価値を与えた3次元位置を3次元位置推定値として出力する第6ステップと
    の処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。
  6. 超音波式3次元位置計測装置において複数の超音波発信器から発信された超音波信号を受信する少なくとも4個以上の受信器により受信して得た距離情報により複数の超音波発信器の各3次元位置を求める処理をコンピュータの処理により行う3次元位置同定処理プログラムを記録した記録媒体であって、
    各受信器が得た距離情報の数を調べて信号を発信した発信器の個数と同じ数の距離情報を持つものの中から3個の受信器を選択する第1ステップと、
    選択した3個の受信器の距離情報よりm個の発信器の3次元位置を計算する第2ステップと、
    計算で求めたm個の発信器の3次元位置から計算に使用しなかった残りの(n−3)個の受信器への距離を求め、計算で求めた距離と、その受信器により得た距離の差を誤差ベクトルとして計算し、誤差ベクトルの長さをその受信器に対する誤差評価値とする第3ステップと、
    (n−3)個の誤差評価値の合計をその組み合わせの全体に対する誤差評価値とする第4ステップと、
    全ての組み合わせについて誤差評価値をもとめ、最小の誤差評価値を与える組み合わせで得られたm個の3次元位置を、この3個の受信器の組み合わせにおけるm個の発信器の3次元位置の推定値とする第5ステップと、
    計算に用いる3個の受信器の組み合わせを変えて同様の計算を所定回数繰り返す第6ステップと、
    最小評価値を与える発信器の3次元位置をm個の3次元位置の推定値として出力する第7ステップと
    の処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。
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