JP2005156051A - 超電導部材冷却装置およびその制御方法 - Google Patents

超電導部材冷却装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体窒素等の低温液化ガスをGM冷凍機によって大気圧下での過冷却温度まで冷却して、その過冷却液体窒素により超電導部材を冷却する装置において、電気ヒータを用いることなく、低温液化ガスが凝固してしまうことを防止し得るようにする。
【解決手段】 冷凍機の圧縮機の圧縮用モータの電源系路にインバータを介挿しておき、冷凍機の冷却ヘッドの温度をセンサにより検出して、その検出温度によりインバータを制御して、圧縮機の流量/圧力を制御し、冷却ヘッドの温度が低温液化ガスの凝固温度に達しないようにフィードバック制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、超電導トランスや超電導マグネット、そのほか各種の超電導コイル、あるいは超電導ケーブルなどの超電導部材、特に高温超電導部材を、液体窒素等の低温液化ガスによって低温に冷却・保持するための超電導部材冷却装置およびその制御方法に関するものである。
超電導コイルなどの超電導部材、特に高温超電導を利用した超電導部材を冷却するにあたっては、冷却媒体として、窒素、水素、ネオン、ヘリウム等の低温液化ガスを使用することができるが、一般的には比較的安価な液体窒素(LN)を使用することが多い。この場合従来一般には、大気圧の飽和液体窒素、すなわち約77Kの液体窒素が用いられている。すなわち、真空断熱されたクライオスタットと称される大気に実質的に開放された断熱容器に超電導部材を収容しておき、その断熱容器内に約77Kの大気圧飽和液体窒素を注入して、その液体窒素中に超電導部材を浸漬させ、超電導部材を冷却・保持するのが通常である。
ところで高温超電導部材においては、若干でも温度が下がれば、超電導特性が大幅に向上することが知られている。例えば臨界電流は、77Kから70Kに下がっただけでも数倍に大きくなることが知られている。そこで最近では、大気圧下での飽和温度よりも低い温度(すなわち大気圧下での過冷却温度)の液体窒素等を用いて超電導部材を冷却する試みが種々なされている。
その一つの手法として本発明者等は、GM冷凍機(ギフォードマクマホン冷凍機)で代表される小型超低温冷凍機によって液体窒素を大気圧下での過冷却温度、例えば65Kまで冷却し、得られた大気圧下での過冷却温度の液体窒素を、超電導部材を冷却するための冷却媒体として用いるようにした超電導部材冷却装置を、特許文献1において提案している。
上記特許文献1による超電導部材冷却装置は、基本的には、超電導部材を収容してその超電導部材を冷却するための大気に実質的に開放された冷却側断熱容器と、前記冷却側断熱容器へ供給すべき液体窒素を収容するための大気圧に実質的に開放された供給側断熱容器と、前記供給側断熱容器へ液体窒素を供給するための液体窒素供給手段と、前記供給側断熱容器内の液体窒素を、大気圧下での過冷却温度まで冷却するための冷凍機と、前記供給側断熱容器内において大気圧下での過冷却温度まで冷却された液体窒素を前記冷却側断熱容器に移送するための移送手段とを有してなり、供給側断熱容器および冷却側断熱容器の液面上の空間を大気圧とするかまたは大気圧よりも高い圧力とし、かつ前記移送手段によって前記冷却側断熱容器内に供給された過冷却状態の液体窒素中に前記超電導部材を浸漬させるようにしたことを特徴とするものであり、その具体例を図3に示す。
図3において、冷却対象となる超電導部材1は冷却側断熱容器3の底部に配置されている。この冷却側断熱容器3は、大気に実質的に開放された一般的な汎用のクライオスタットからなるものであって、その外周壁部および底壁部が真空断熱構造5とされ、また上端には開閉可能な蓋部7が設けられている。この蓋部7は、容器本体に対して真空封止されたものではなく、またこの蓋部7には汎用のクライオスタットと同様な電流導入端子等が設けられており、このような蓋部7と容器本体部分との間の隙間や電流導入端子等を通じて冷却側断熱容器3の内部は実質的に大気開放された状態となっている。なお蓋部7には安全弁19が設けられているが、この安全弁19は、内部圧力が外部の大気圧に対して例えば+10kPaを越えた場合に開放されて、内部圧力を大気圧〜大気圧+10kPaの範囲内、すなわち大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力に保持するように機能する。そして超電導部材1は蓋部7から支持部材9A,9Bによって吊下げた状態となっている。
冷却側断熱容器3内の底部には、後述するようにトランスファチューブ45を介して大気圧下での過冷却温度の液体窒素(冷却用液体窒素)11が供給されて、超電導部材1がその液体窒素11に浸漬される。またその冷却側断熱容器3内における液体窒素11の液面11Aよりもわずかに下方の位置には、水平横断面の外形形状が冷却側断熱容器3の水平横断面内周形状と実質的に相似の形状をなしかつ上下方向に所定の厚みを有する断熱部材13が配設されている。この断熱部材13は、前述の支持部材9A,9Bによって蓋部7から吊下げられており、またその断熱部材13の周囲が冷却側断熱容器3の内周壁面に対して若干の隙間14を保つように作られている。一方冷却側断熱容器3における冷却用液体窒素11の液面11Aの上方に残された空間(蓋部7と液面11Aとの間の空間)15には、外部の第1の窒素ガス供給源16から窒素ガス供給管18を経て大気圧の窒素ガスが供給される。また冷却側断熱容器3内における断熱部材13の下面側の位置には、後述する還流管17の一端が開口している。
さらに前述のように大気に実質的に開放された冷却側断熱容器3とは別に、供給側断熱容器21が配設されている。
供給側断熱容器21は、前述の冷却側断熱容器3と同様に大気に実質的に開放されたものであって、その外周壁部および底壁部が真空断熱構造23とされ、また上端には開閉可能な蓋部25が設けられている。この蓋部25は容器本体に対して真空封止されたものではなく、このような蓋部25と容器本体部分との間の隙間などを通じて供給側断熱容器21の内部は実質的に大気に開放された状態となっている。この供給側断熱容器21には、外部の液体窒素供給源27から、制御弁29および供給管31を介して液体窒素33が供給されるようになっている。そして供給側断熱容器21内における液体窒素33の液面33Aよりもわずかに下方の位置には、水平横断面の外形形状が供給側断熱容器21の水平横断面形状と実質的に相似の形状をなしかつ上下方向に所定の厚みを有する断熱部材35が、蓋部25から支持部材37A,37Bによって吊下げられた状態で配設されている。この断熱部材35も、その周囲が供給側断熱容器21の内周壁面に対して若干の隙間39を保持していることは、冷却側断熱容器3内の断熱部材13と同様である。
さらに供給側断熱容器21には、その供給側断熱容器21内の液体窒素33を、大気圧下での飽和液体窒素の温度よりも低い過冷却温度(約77Kよりも低い温度、例えば65K)に冷却するための冷凍機41が配設されている。この冷凍機41は、作動ガス(通常は純ヘリウムガス)を圧縮するための圧縮機(コンプレッサ)41Aと、圧縮された高圧の作動ガスを膨張させて低温を得るとともににその低温を冷却対象(液体窒素)と熱交換するための冷却ヘッド41Bと、圧縮機41Aからの高圧の作動ガスと冷却ヘッド41Bから戻る膨張された低圧の作動ガスの流れを切替えるためのバルブモーター等の切替部41Cと、その切替部41Cと冷却ヘッド41Bとの間で作動ガスを往復させる通路を内部に形成したシリンダ部41Dとからなるものであり、その切替部41Cが供給側断熱容器21の蓋部25上に配置され、シリンダ部41Dが切替部41Cから蓋部25を下方へ貫通して供給側断熱容器21内の液体窒素の液面33A上の空間47を通り、その下端が液体窒素中に浸漬され、その部分すなわち液体窒素中に浸漬された部分に冷却ヘッド41Bが設けられている。ここで冷却ヘッド41Bは、その外面に銅等の良伝熱材料からなる伝熱ブロックを設けた構成とされている。なお圧縮機41Aは通常は供給側断熱容器21から離れた位置に配置され、その圧縮機41Aと切替部41Cとの間が、作動ガスを流通させるための高圧ガス管路41E、低圧ガス管路41Fによって結ばれている。
また供給側断熱容器21内には、蓋部25から吊下げられた状態で送液ポンプ43が配設されている。この送液ポンプ43は、その取入口(汲出口)が供給側断熱容器21における断熱部材35よりも下方(通常は供給側断熱容器21の底部近く)に位置するように配設されている。そしてこの送液ポンプ43の出口側はトランスファーチューブ45に接続されており、このトランスファーチューブ45は前述のように冷却側断熱容器3内に導かれている。さらに前記冷却側断熱容器3からの還流管17が供給側断熱容器21内へ導かれており、その還流管17の先端側開口端が供給側断熱容器21内において開口している。
また供給側断熱容器21における液体窒素33の液面33Aの上方に残された空間(蓋部25と液面33Aとの間の空間)47には、外部の第2の窒素ガス供給源49から窒素ガス供給管51を経て大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力の窒素ガスが供給されるようになっている。
ここで、液体窒素供給源27、制御弁29、および供給管31は、供給側断熱容器21に液体窒素を供給するための液体窒素供給手段63を構成している。さらに送液ポンプ43およびトランスファチユーブ45は、供給側断熱容器21内において大気圧で過冷却状態に冷却された液体窒素を冷却側断熱容器3に移送するための移送手段65を構成している。一方第1の窒素ガス供給源16、窒素ガス供給管18は、冷却側断熱容器3における液面上の空間15に大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力の窒素ガスを供給するための第1の窒素ガス供給手段67を構成しており、また第2の窒素ガス供給源49、窒素ガス供給管51は、供給側断熱容器21における液面上の空間47に大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力の窒素ガスを供給するための第2の窒素ガス供給手段69を構成している。
以上のような図3に示される特許文献1の超電導部材冷却装置の全体的な機能について以下に説明する。
液体窒素供給手段63の液体窒素供給源27から供給側断熱容器21に供給される液体窒素は、77K程度のものであるが、その液体窒素は供給側断熱容器21内において、冷凍機41の冷却ヘッド41Bによって大気圧〜大気圧+10kPa程度の圧力のもとで冷却されて、大気圧下での飽和液体窒素温度(77K程度)よりも低い温度、例えば65K程度まで温度降下される。そしてその65K程度に過冷却された大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力の液体窒素33は、送液ポンプ43によって供給側断熱容器21の底部付近から汲み上げられ、トランスファチューブ45を介して、大気に実質的に開放された冷却側断熱容器3内に導かれる。冷却側断熱容器3内に導かれた過冷却状態の液体窒素を図3では符号11で示しており、これが冷却用液体窒素に相当する。
冷却側断熱容器3内においては、前述のような例えば65Kの過冷却状態の液体窒素11によって超電導部材1が例えば67〜70K程度に冷却・保持される。また冷却側断熱容器3内において超電導部材1からの熱などによって例えば70K程度以上に温度上昇した液体窒素は、還流管17を介して供給側断熱容器21へ戻る。このようにして供給側断熱容器21へ還流された流体窒素は、冷凍機41の冷却ヘッド41Bにより再び65〜70K程度まで大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力のもとで冷却され、前述のように送液ポンプ43によって冷却側断熱容器3に再び送られることになる。
ここで、冷却側断熱容器3内における冷却用液体窒素11の液面11Aの上方の空間15には窒素ガス供給管18を介して大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力の窒素ガスが導入される。したがって冷却側断熱容器3の液面上の空間15は大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力の窒素ガスで満たされることになる。そのため冷却側断熱容器3内の圧力が大気圧もしくは大気圧以上の圧力に維持され、蓋部7の封止部分や電流導入端子部分などを介して外部から空気が引き込まれて侵入することが防止される。
また冷却側断熱容器3内における冷却用液体窒素11の液面下には断熱部材13が配設されているから、冷却用液体窒素11の液面(気液界面であるため約77K)とその断熱部材13よりも下側、特に超電導部材1が位置している冷却側断熱容器底部との間で熱勾配を与えることができる。またその断熱部材13の存在によって液面11A付近に底部側との間での対流撹拌が阻止される。そしてこれらの結果、超電導部材1が位置する底部の冷却用液体窒素11を、65K程度の低温の過冷却状態に維持することができる。そしてこのように超電導部材1が例えば65〜70Kの過冷却状態の低温の液体窒素11によって取囲まれるため、超電導部材1の作動時において超電導部材1が発熱しても、その周囲の液体窒素が大気圧下での気化温度(約77K)以上となるまでには10K程度の余裕があり、そのため超電導部材1の発熱によってその周囲の液体窒素が直ちに気化してガス気泡が発生してしまうことを有効に防止できる。
なお供給側断熱容器21内における液体窒素33の液面33Aの上方の空間47にも、窒素ガス供給管51を介して大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力の窒素ガスが導入されて、その窒素ガスで満たされることになる。そのため供給側断熱容器21内の圧力が大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力に維持され、蓋部25の封止部分などを介して外部から空気が引き込まれて侵入することが防止される。
また冷却側断熱容器3と同様に、供給側断熱容器21内における液体窒素33の液面下にも断熱部材35が配設されており、そのため液体窒素33の液面(気液界面であるため約77K)とその断熱部材35よりも下側、特に冷凍機41の冷却ヘッド41B付近との間で熱勾配を与えることができる。またその断熱部材35の存在によって液面33A付近と断熱部材35よりも下側の部分との間での対流撹拌が阻止される。そしてこれらの結果、送液ポンプ43の取入口付近の液体窒素33を、65〜70K程度の低温の過冷却状態に維持して、その65〜70K程度の低温の過冷却状態の液体窒素を冷却側断熱容器3へ送り込むことができる。
このような特許文献1に示される超電導部材冷却装置においては、通常の77K程度の大気圧下での飽和液体窒素を冷却媒体として用いた場合よりも超電導部材を確実に低温に冷却することができ、そのため超電導部材の性能を向上させることができる。しかもこの場合、冷却側断熱容器内の過冷却状態の冷却用液体窒素の液面上の空間が、大気圧もしくは大気圧より若干高い圧力の窒素ガスで満たされることにより、外部から水分を含む大気圧の空気が内部に吸い込まれるおそれを少なくして、冷却側断熱容器の蓋部や電流導入端子等の封止に厳密さが要求されないようにすることができ、さらには超電導部材を浸漬させた冷却用液体窒素が前述のように過冷却状態であるため、超電導部材の作動時において超電導部材が発熱しても、その発熱部位周辺で液体窒素が気化温度に達するには温度的余裕があり、そのため直ちには発熱部周辺でガス気泡が発生せず、したがってガス気泡によって超電導部材の絶縁性が低下したり冷却効率が低下したりするおそれも少ないなどの利点があり、さらには冷凍機によって大気圧下での過冷却温度まで供給側断熱容器内の液体窒素を冷却して、これを循環させているため、供給側断熱容器内への液体窒素補給のために運転を停止させる必要がないから、長時間連続して運転することができ、液体窒素補給のための手間や運転停止−再開の手間も不要となる等、種々の利点がある。
特許第2859250号公報
前述のように特許文献1に示されるような冷凍機を用いた超電導部材冷却装置は、種々の利点を有するが、本発明者等がその実用化のための実験・検討を重ねたところ、未だ改良すべき点があることが判明した。
すなわち、このような冷凍機を用いた超電導部材冷却装置においては、超電導部材の発熱や外部からの熱侵入による熱負荷、特に異常な超電導部材の発熱や過大な熱侵入により著しく大きな熱負荷が加わった場合でも、確実に超電導部材を所定の低温に冷却・維持させるべく、冷凍機としては正常な運転時に必要な冷却能力よりも充分に大きな冷却能力を有するものを使用する必要がある。言い換えれば、正常な運転時に必要な冷却能力に対して過剰な冷却能力を有する冷凍機を使用せざるを得ない。
ところがこのように過剰な冷却能力を有する冷凍機を用いた場合、正常な運転時、すなわち異常な熱負荷が加わっていない状態では、冷凍機の冷却ヘッドを挿入した供給側断熱容器内の液体窒素が過剰に冷却されて、液体窒素がその凝固温度(約63K)よりも低温となり、冷却ヘッド付近で液体窒素の凝固が開始されてしまうことがある。
このように液体窒素の凝固が開始されれば、供給側断熱容器内での液体窒素の自然対流が生じにくくなり、その結果冷却ヘッドから供給側断熱容器内の液体窒素の全体への熱伝達が阻害されて、冷却ヘッドから離れた位置の液体窒素が逆に充分に冷却されずに温度上昇してしまう事態が生じ、その温度上昇した液体窒素が冷却側断熱容器に送給されれば、超電導部材が充分に冷却されずに温度上昇してしまう事態が生じるおそれがある。また供給側断熱容器内で発生した液体窒素の凝固塊が送液ポンプに詰まり、供給側断熱容器内で冷却された液体窒素が円滑に冷却側断熱容器内へ送り込まれなくなって、超電導部材の温度が上昇してしまうことがある。さらに場合によっては、液体窒素の凝固によって、超電導部材を構成している超電導コイルに応力が加わって、コイルが緩んだり破壊されたりすることもある。ここで図3に示した装置では、超伝導部材が供給側断熱容器とは別の冷却側断熱容器内に配設されているため、液体窒素の凝固による応力が超電導部材冷却部材に直接加わるおそれは少ないが、後述するように冷凍機を設けた断熱容器内の液体窒素中に超電導部材を直接的に浸漬させておくことも考えられ、その場合には前述のような液体窒素の凝固による応力が直接超電導部材に加わってしまうおそれがある。
このように冷凍機を用いて液体窒素を冷却するようにした超電導部材冷却装置では、液体窒素を凝固させてしまった場合、種々の問題が生じる。このような問題を回避するための一般的な方策としては、冷凍機の冷却ヘッドに電気ヒータを設置しておき、温度センサにより冷却ヘッドの温度を検出して、冷却ヘッドの温度が低くなり過ぎたときには電気ヒータを作動させて冷却ヘッド表面の温度を上昇させ、これにより液体窒素の凝固温度以下に冷却ヘッドの温度を下げないように制御することが考えられる。
しかしながらこのような電気ヒータを用いた方法では、冷凍機の余剰な冷却能力をヒータが消費しているだけであって、非効率的と言わざるを得ない。すなわち、冷凍機の出力のうち、一部は電気ヒータによって無駄に消費されて、その分は冷却に寄与していないことになるから、超電導部材冷却装置の全体としては、エネルギ効率が悪いと言わざるを得ないのである。
なお以上のところでは、超電導部材を冷却するための冷却媒体として液体窒素を用いた場合を例にとって説明したが、それ以外の低温液化ガス、例えば液体ネオンや液体水素等を冷却媒体として用いてこれを冷凍機により大気圧下での過冷却温度まで冷却する場合にも同様な問題が生じることは明らかである。すなわち、低温液化ガスを冷凍機により冷却して大気圧下での過冷却温度まで冷却した場合、凝固温度以下まで冷却されて凝固してしまうおそれは常に存在し、その解決策として電気ヒータを用いれば前述のように非効率的とならざるを得なかったのである。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、低温液化ガスを冷凍機により大気圧下での過冷却温度まで冷却して超電導部材の冷却媒体として用いるようにした超電導部材冷却装置において、電気ヒータを用いることなく、したがって非効率化を回避しつつ、低温液化ガスがその凝固温度以下に冷却されて凝固が開始されてしまうような事態が発生することを有効に防止するような超電導部材冷却装置およびその制御方法を提供することを目的とするものである。
前述のような課題を解決するため、この発明の超電導部材冷却装置およびその制御方法では、基本的には、冷凍機の冷却ヘッドの温度を検出して、その検出温度に応じて冷凍機の圧縮機における圧縮用モータをインバータ制御により圧縮機の出力を制御し、冷凍機の冷却ヘッド温度が低温液化ガスの凝固温度まで低下しないようにフィードバック制御するようにした。また、GM冷凍機の作動ガスとしては一般的に純ヘリウムガスが使用されているが、これに超電導部材冷却用冷却媒体の低温液化ガスと同種のガスを少量添加・混合させれば、冷凍機の冷却能力が前記低温液化ガスの凝固温度付近で急激に低下するという特異な現象を利用して、冷凍機の作動ガスとしてヘリウムガスに対し低温液化ガスと同種のガスを混入させることにより、低温液化ガスがその凝固温度以下に温度降下することを確実に回避するようにした。
具体的には、請求項1の発明は、断熱容器内に低温液化ガスを収容するとともに、その断熱容器内に冷凍機の冷却ヘッドを挿入して、断熱容器内の低温液化ガスを大気圧下での過冷却温度に冷却し、その大気圧下での過冷却温度の低温液化ガスにより超電導部材を冷却するようにした超電導部材冷却装置において、前記断熱容器内の冷却ヘッド表面もしくはその近傍の温度を検出するための温度センサと、前記冷凍機における圧縮機の圧縮用モータを駆動するための電源系路に介挿されたインバータと、前記温度センサによる検出温度に応じて前記インバータを制御するための制御部とを有してなり、前記温度センサにより検出された温度に応じインバータの出力を制御して、圧縮機の出力を制御するように構成したことを特徴とするものである。
また請求項2の発明は、請求項1に記載の超電導部材冷却装置において、前記冷凍機の作動ガスとして、ヘリウムガスに、前記低温液化ガスと同種のガスを添加した混合ガスを用いることを特徴とするものである。
さらに請求項3の発明は、請求項2に記載の超電導部材冷却装置において、
前記混合ガスについて、低温液化ガスと同種のガスの割合を、3〜30vol%の範囲内としたことを特徴とするものである。
そしてまた請求項4の発明は、断熱容器内に低温液化ガスを収容するとともに、その断熱容器内に冷凍機の冷却ヘッドを挿入して、断熱容器内の低温液化ガスを大気圧下での過冷却温度に冷却し、その大気圧下での過冷却温度の低温液化ガスにより超電導部材を冷却するようにした超電導部材冷却装置の制御方法において、前記断熱容器内に、冷却ヘッド表面もしくはその近傍の温度を検出するための温度センサを配設するとともに、前記冷凍機における圧縮機の圧縮用モータを駆動するための電源系路にインバータを介挿しておき、さらに前記温度センサによる検出温度に応じて前記インバータを制御するための制御部とを設けておき、前記温度センサにより検出された温度に応じてインバータの出力を制御して、冷却ヘッド表面もしくはその近傍の温度が、低温液化ガスの凝固温度よりも高い所定の設定温度を保つように圧縮機の出力をフィードバック制御することを特徴とするものである。
この発明の超電導部材冷却装置およびその制御方法によれば、冷凍機によって大気圧下での過冷却温度まで低温液化ガスを冷却するにあたり、電気ヒータを用いることなく、低温液化ガスが凝固してしまうことを有効に防止でき、したがって電気ヒータにより無駄にエネルギが消費されることがないため、電気ヒータを用いた場合よりも装置全体としての冷却効率を上昇させ、ランニングコストを低減することができる。
図1にこの発明の一実施例の超電導部材冷却装置の全体構成を示す。なお図1において、図3に示す装置の要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図1において、GM冷凍機で代表される冷凍機41の冷却ヘッド41Bは、図3に示した装置と同様に、供給側断熱容器21内に挿入されて、その供給側断熱容器21内の低温液化ガスとしての液体窒素33中に浸漬されており、その冷却ヘッド41Bにより液体窒素33が大気圧下での過冷却温度、例えば65Kまで冷却されるようになっている。なおここで請求項1、請求項4で言うところの“断熱容器”は、この実施例では供給側断熱容器21に相当する。
そして前記冷凍機41における作動ガスを圧縮するための圧縮機41Aの圧縮用モータ41AMの駆動用電源系路41Gには、可変周波数電源、すなわちインバータ41Hが介挿されている。ここで、インバータ41Hは、予め商用交流から直流に変換(コンバータによるAC−DC変換)された一定の直流電圧(電流)を入力とし、出力として可変周波数、可変電圧の三相交流電圧に変換するものである。一方圧縮用モータ41AMとしては通常のGM冷凍機の圧縮機と同様な誘導モータが用いられており、したがってインバータ41Hからの可変周波数、可変電圧の出力により圧縮用モータ41AMを駆動するにあたっては、その回転数、回転トルクを変化させることができ、その結果、圧縮用モータ41AMにより作動させる圧縮機41Aは、高圧ガス管路41Fへ送り出す作動ガスの圧力、流量を変化させることができる。
一方冷凍機41の冷却ヘッド41Bの表面もしくは表面近傍の内部または外部には、温度センサ71が設置されており、この温度センサ71の温度検出信号線73は、前記インバータ41Hを制御するための制御部41Iに接続されている。ここで制御部41Iは、温度センサ71からの温度検出信号に応じてインバータ41Hの出力周波数および/または電圧を制御するためのものである。
以上のような図1に示される実施例の超電導部材冷却装置の作動状況の一例、言い換えればこの発明の超電導部材冷却装置の制御方法の一例について、次に説明する。
冷凍機41の冷却ヘッド41Bによって供給側断熱容器21内の液体窒素33が大気圧下での過冷却温度、例えば65Kまで冷却されることは既に図3に関して説明した通りであるが、図1の装置の場合においては、冷却ヘッド41Bの表面あるいは表面近傍の内部もしくは外部の温度が温度センサ71により検出され、その温度が液体窒素の凝固温度(約63K)より若干高い設定温度、例えば64Kを保つように、あるいはその温度(例えば64K)より低くならないようにフィードバック制御される。すなわち、温度センサ71からの温度検出信号が制御部41Iに与えられて、その温度検出信号に応じてインバータ41Hの出力周波数および/または出力電圧が制御され、圧縮用モータ41AMの回転周波数および/またはトルクが制御される。具体的には、冷却ヘッド41Bの表面もしくはその近傍の温度が設定温度(64K)より下がる傾向を示したときには、制御部41Iにおいてインバータ41Hの出力周波数が小さくなる方向へ、あるいは出力電圧が小さくなる方向へ制御され、これにより圧縮用モータ41AMの回転数および/またはトルクが小さくなる方向へ変化し、これによって冷凍機41の高圧ガス管路41Eに送り出される作動ガスの流量が小さくなるかまたはその圧力が小さくなるように変化し、それに伴って冷凍機としての冷却能力が低下し、冷却ヘッド41Bの温度が設定温度(64K)よりも下がって液体窒素の凝固温度(約63K)に至らないように制御される。
したがってこのような制御によって、冷却ヘッド41B付近で液体窒素が凝固してしまうような事態が発生することを確実に防止することができる。
ここで、図1の例においては超電導部材を冷却するための冷却媒体として液体窒素を用いているが、他の低温液化ガス、例えば液体ネオン、液体水素等を用いて、これらの低温液化ガスを冷凍機の冷却ヘッド41Bにより大気圧下での過冷却温度まで冷却しても良いことは勿論であり、その場合も設定温度をそれらの低温液化ガスの凝固温度よりも若干高い温度として、設定温度よりも冷却ヘッド41Bの表面もしくはその付近の温度が下がらないように前記同様にインバータを用いてフィードバック制御することができる。
また図1の例においては、供給側断熱容器21とは別に冷却側断熱容器3を設けて、冷却対象となる超電導部材1を冷却側断熱容器3内に配置し、供給側断熱容器21から送液ポンプ43によって大気圧下での過冷却温度の液体窒素を冷却側断熱容器3に移送して、冷却側断熱容器3内において超電導部材1を冷却・保持するようにしているが、場合によっては冷却側断熱容器3を省いて、供給側断熱容器21内の液体窒素中に超電導部材1を浸漬させ、直接的に超電導部材1を冷却・保持する構成としても良く、その場合においても前記と同様なインバータを用いたフィードバック制御を行なうことができる。
また図1の例では供給側断熱容器21、冷却側断熱容器3の液面上の各空間に大気圧もしくは大気圧よりも若干高い圧力の窒素ガスを導入して加圧するようにしているが、窒素ガスよりも凝縮温度が低いガス、例えばネオンガスや水素ガス、あるいはヘリウムガスを各液面上の空間に導入して大気圧もしくは大気圧よりも若干高い圧力に加圧しても良い。
さらに、図1では冷凍機41の冷却ヘッド41Bの全体を液体窒素33中に浸漬させた状態を示しているが、場合によっては、冷却ヘッド41Bの下部のみ液体窒素33中に浸漬させて上部は液面上の空間に露呈させたり、あるいは冷却ヘッド41Bを液体窒素33中に浸漬させずに、その全体が液面上の空間に位置するように冷却ヘッドを配置しても良く、これらの場合は液面下の断熱部材35,13を省くことができる。
ところでGM冷凍機で代表される小型超低温冷凍機の作動ガスとしては、一般には純ヘリウムガスを用いるのが通常であり、上記の実施例でも、冷凍機41の作動ガスとしては純ヘリウムガスを用いるのが一般的である。
しかるにGM冷凍機においては、ヘリウムガスに他のガスを適量だけ添加・混入させた作動ガスを用いた場合に、その添加ガスの凝固温度近くでGM冷凍機の冷却能力(冷凍機能力)が急激に低下し、添加ガスの凝固温度で出力がほとんど零となる現象が存在することが、既に文献(“Experimental study on pulse tube refrigeration with helium and nitrogen mixtures”,Z.H.Gan,G.B.Chen,G.Thummes,C.Heiden,Cryogenics 40(2000)333−339)において報告されている。この文献による報告は、飽くまで学術的な興味から実験室的に行なったものであり、工業的な利用を意図したものではないが、上述のような現象を有効利用すれば、後述するように冷凍機41の冷却ヘッド41Bの温度が液体窒素の凝固温度以下とならないように確実に制御することが可能となる。
すなわち前記文献においては、GM冷凍機の作動ガスとして、ヘリウムガスに3〜25vol%の範囲内の種々の割合で窒素ガスを混入させた場合、図2に示すように、冷凍機の出力は、液体窒素の凝固温度(63K)近くで急激に低下し、凝固温度でほとんど零となってしまう現象があることが示されている。
そして本発明者らも同様な実験を行なったところ、前記文献記載のものと同様な現象が生じることが確認された。またヘリウムガスに窒素ガス以外のガス、例えば水素ガスやネオンガスを添加した場合にも、同様にその添加ガスの凝固温度近くで急激に冷凍機出力が低下し、添加ガスの凝固温度で冷凍機出力がほとんど零となってしまう現象が見られることが確認されている。
そこで図1に示されるこの発明の実施例において、冷凍機41の作動ガスとして、ヘリウムガスに適量の窒素ガスを添加した混合ガスを用いれば、前記の現象により、冷凍機41の冷却ヘッド41Bの表面もしくはその近傍の温度が液体窒素の凝固温度にまで下がってしまうことを確実に防止できる。すなわち、既に述べたインバータによるフィードバック制御によれば、基本的には冷却ヘッド41Bの表面もしくはその近傍の温度が設定温度(例えば64K)より下がらないように制御することが可能であるが、その場合でもフィードバック制御が正常に行なわれなかったり、応答が遅れたり、あるいは温度センサに故障もしくは不具合が発生したりすれば、冷却ヘッド41Bの温度が64Kよりも低下して、液体窒素の凝固が開始されてしまうことも全くないとは言えない。しかしながら前述のように冷凍機41の作動ガスとしてヘリウムガスに窒素ガスを適量添加したものを用いれば、仮に何らかの原因により冷却ヘッド41Bの温度が64Kよりも低くなる傾向を示したときであっても、窒素ガスの凝固温度(約63K)に近付くにつれて冷凍機41の冷却能力が急激に低下し、凝固温度では冷凍能力がほとんど零となってしまうから、冷却ヘッド41Bが液体窒素の凝固温度に達してその付近で液体窒素の凝固が開始されてしまうことを確実に防止できるのである。
ここで、図1の例では超電導部材を冷却・保持するための冷却媒体として液体窒素を用いている関係上、冷凍機の作動ガスとしてヘリウムガスに混入・添加するガスとして窒素ガスを用いることとしているが、要は超電導部材を冷却するための冷却媒体としての低温液化ガス(冷凍機41によって供給側断熱容器31内で大気圧下での過冷却温度まで冷却される対象となる低温液化ガス)と同種のガスをヘリウムガスに添加して、その混合ガスを冷凍機の作動ガスとすれば良い。例えば低温液化ガスとして液体ネオンを用いている場合には、冷凍機の作動ガスとしてヘリウムガスにネオンガスを添加したものを用いれば良く、また低温液化ガスが液体水素の場合は冷凍機の作動ガスとしてヘリウムガスに水素ガスを添加したものを用いれば良い。
また上述のように冷凍機の作動ガスとしてヘリウムガスに混入・添加するガス(低温液化ガスと同種のガス)の添加割合は、通常は混合ガス全体を100%として3vol%〜30vol%程度を占めるように配合することが好ましい。添加ガスの割合が3vol%未満では、その添加ガスの凝固温度付近で急激に冷却能力が低下する現象が得難くなり、一方30vol%を越えれば、冷凍機の冷却能力が全体的に低下する傾向を示し、効率的でなくなる。
この発明の超電導部材冷却装置の実施例を示すブロック図である。 GM冷凍機の作動ガスとして、ヘリウムガスに対して窒素ガスを種々の割合で混入・添加した場合の冷凍機の冷却ヘッドの温度と冷凍機の出力の関係を示す線図である。 従来の超電導部材冷却装置の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 超電導部材
21 断熱容器としての供給側断熱容器
33 低温液化ガスとしての液体窒素
41 冷凍機
41A 圧縮機
41AM 圧縮用モータ
41B 冷却ヘッド
41G 電源系路
41H インバータ
41I 制御部
71 温度センサ

Claims (4)

  1. 断熱容器内に低温液化ガスを収容するとともに、その断熱容器内に冷凍機の冷却ヘッドを挿入して、断熱容器内の低温液化ガスを大気圧下での過冷却温度に冷却し、その大気圧下での過冷却温度の低温液化ガスにより超電導部材を冷却するようにした超電導部材冷却装置において、
    前記断熱容器内の冷却ヘッド表面もしくはその近傍の温度を検出するための温度センサと、前記冷凍機における圧縮機の圧縮用モータを駆動するための電源系路に介挿されたインバータと、前記温度センサによる検出温度に応じて前記インバータを制御するための制御部とを有してなり、前記温度センサにより検出された温度に応じインバータの出力を制御して、圧縮機の出力を制御するように構成したことを特徴とする、超電導部材冷却装置。
  2. 請求項1に記載の超電導部材冷却装置において、
    前記冷凍機の作動ガスとして、ヘリウムガスに、前記低温液化ガスと同種のガスを添加した混合ガスを用いることを特徴とする、超電導部材冷却装置。
  3. 請求項2に記載の超電導部材冷却装置において、
    前記混合ガスについて、低温液化ガスと同種のガスの割合を、3〜30vol%の範囲内としたことを特徴とする、超電導部材冷却装置。
  4. 断熱容器内に低温液化ガスを収容するとともに、その断熱容器内に冷凍機の冷却ヘッドを挿入して、断熱容器内の低温液化ガスを大気圧下での過冷却温度に冷却し、その大気圧下での過冷却温度の低温液化ガスにより超電導部材を冷却するようにした超電導部材冷却装置の制御方法において、
    前記断熱容器内に、冷却ヘッド表面もしくはその近傍の温度を検出するための温度センサを配設するとともに、前記冷凍機における圧縮機の圧縮用モータを駆動するための電源系路にインバータを介挿しておき、さらに前記温度センサによる検出温度に応じて前記インバータを制御するための制御部とを設けておき、前記温度センサにより検出された温度に応じてインバータの出力を制御して、冷却ヘッド表面もしくはその近傍の温度が、低温液化ガスの凝固温度よりも高い所定の設定温度を保つように圧縮機の出力をフィードバック制御することを特徴とする、超電導部材冷却装置の制御方法。
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JP2008215804A (ja) * 2007-02-07 2008-09-18 Taiyo Nippon Sanso Corp 液体窒素の冷却方法
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CN104677000A (zh) * 2015-03-19 2015-06-03 中国工程物理研究院材料研究所 一种利用液氮致冷的低温装置及其实现方法

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