JP2005155716A - 振動抑制型背面リブ付きベルト - Google Patents

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崇史 高尾
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篤 岡田
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Abstract

【課題】 ベルトの材質を変更することなく、しかも、テンショナーを用いることなくベルトの弦振動を抑制できる振動抑制型の背面リブ付きベルトを提供する。
【解決手段】 2以上のプーリ21、22・・・に巻き掛けてベルト伝動機構を構成する無端のベルトにおいて、ベルト本体11の背面14側にベルトの長手方向に沿って背面リブ15が設けられていると共に、前記背面リブ15がベルトの幅方向に沿って設けられた間隙16によって複数の背面リブ片15aに区分けされており、前記間隙は、ベルトが所定の振幅以上で弦振動したときに隣接する前記背面リブ片同士が前記間隙を縮めて互いに当接し干渉するように設定されている。
【効果】 ベルトの材質の変更やテンショナーを用いることなく、ベルトの弦振動を抑制し、弦振動に起因する騒音を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2以上のプーリに巻き掛けてベルト伝動機構を構成するベルトに係り、プーリ間におけるベルトの弦振動を抑制できるようにした振動抑制型背面リブ付きベルトに関する。
従来、例えば自動車のエンジンの補機類等を駆動するような場合に、2以上のプーリに無端のベルトを巻き掛けてベルト伝動機構が構成されている。ところで、プーリに巻き掛けたベルトにかかる張力が変動すると、プーリ間においてベルトが弓なりに振動する弦振動が発生することが知られており、特にベルトの剛性が不足した場合には、弦振動の振幅が大きくなって騒音が発生する問題がある。このような振動を防止する方法として、ベルトの内部にアラミド繊維などの強化繊維を織り込んでベルトの剛性を高めたり(例えば特許文献1、2)、ベルトの材質、構造を一部的に変更したり(例えば特許文献3〜6)、ベルトの厚さを増す方法などが採用されている。
特開2000−304103号公報 特開2000−130514号公報 特開平10−246292号公報 実用新案登録第2588758号公報 特開平7−224905号公報 特開昭62−13842号公報
しかし、上記方法において、ベルトの材質、構造を一部的に変更するのはコスト的に不利であり、また、ベルトの厚さを増すと柔軟性がなくなるので小さい曲率で曲げられなくなり、ベルトのレイアウトが制限されるなど不具合があり、しかもいずれの方法においても振動の防止効果は十分とは言えない。また、前記プーリ間に別のテンションプーリを設置する如くのテンショナーを用いて張力の変動を吸収する手段もあるが、テンショナーの設置がエンジンなどの設計の自由度を阻害する問題がある。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、ベルト材質の変更やテンショナーの使用を必要としないでもベルトの弦振動を抑制できる振動抑制型背面リブ付きベルトを提供することを目的としている。
本発明の振動抑制型背面リブ付きベルトのうち、第1の発明は、2以上のプーリに巻き掛けてベルト伝動機構を構成するベルトのベルト本体の背面側に、ベルトの長手方向に沿って背面リブが形成されているとともに、該背面リブがベルトの幅方向に沿って設けられた間隙によって複数の背面リブ片に区分けされており、前記間隙は、ベルトが所定の振幅以上で弦振動したときに隣接する前記背面リブ片同士が前記間隙を縮めて互いに当接し干渉するように設定されていることを特徴とす。
前記背面リブは、ベルト本体と一体で設けることもできるし、別体で設けることもできる。また、隣接する背面リブ片同士の対向面は、互いに角度を成して設けてもよく、また、平行となるように設けても良い。すなわち隣接する背面リブ片同士の間隙は、V溝、U溝、凹溝、蟻溝などによって構成することができる。上記間隙をV溝で構成する場合、この角度θは、前記所定振幅時に隣接V溝間がなす角度と同角度とすることができる。また、V溝は、背面側縁部の対向面間隔をx、溝深さをH2として、x=2・H2・tanθで示すことができる。また、溝がV溝でない場合においても、ベルトの所定振幅時に当接する最も背面縁側の対向面の間隔をx、溝深さをH2、溝の底部中央を中心として上記背面縁側の対向面同士がなす角度をθとして、上記式によってxを求めることができる。
なお、背面リブ片同士が当接干渉をし始めるベルト振動の振幅量は、適宜定めることができ、ベルト伝動機構の適用箇所や許容振動音などを考慮して設定する。
また、隣接する背面リブ片間の対向面は、平面で構成することができ、また、ベルトの周速の変化を考慮して曲面で構成することができる。その場合、背面縁側に向かうに従って対向面間隔の増加割合が次第に増加するような曲面(曲率)で構成するのが望ましい。これによってベルト周速が低速から高速に至るまでベルトの振動をより効果的に抑えることができる。
なお、上記間隙は、背面リブに溝を形成することによって確保してもよく、またブロック状の背面リブ片を間隔をおいてベルト本体に設けることによって確保してもよい。
この発明の背面リブ付きベルトによれば、背面リブによってベルトの厚みを増して剛性を高めることができる。また、プーリ間におけるベルトが所定の振幅以上で振動した時には、隣接するリブ片同士が互いに当接して干渉することでベルトの弦振動を抑制することができる。したがって、ベルトの材質の変更やテンショナーの使用を必須とすることなく、ベルトの弦振動を抑制し、弦振動に起因する騒音を低減することができる。また、背面リブによってベルトの剛性を高めたにもかかわらず、背面リブ間の間隔によって、ベルトに柔軟性を確保でき、小さい曲率でベルトをプーリに巻き掛けることができる。
以下、この発明をタイミングベルト10に実施した例を添付の図を参照して説明する。
図1は、タイミングベルト10と、複数のタイミングプーリ21、22…を介して構成したベルト伝動機構の概略を示している。タイミングベルト10は、無端としたベルト本体11の内面12側に、タイミングプーリ21、22…と噛み合う歯13、13…がベルト本体11の長手方向に沿って一定の間隔で設けられていると共に、背面14側に、ベルト本体11の長手方向に沿って背面リブ15が形成されている。
背面リブ15は、図2に示したように、ベルト本体11の背面14側に、ベルト本体11と一体となって設けることができる。そして、背面リブ15には、図1、3に示したように、V字溝16が背面リブ15を複数の背面リブ片15a…15aに区分けする間隙として所定の間隔で設けられている。
上記V字溝16は、角度を成して互いに対向している対向面17、17を有しており、ベルト本体11が図4のように所定の振幅Lで内側に変形した時に、背面リブ片15a、15a同士が間隙を縮めて上記対向面17、17が当接して干渉するように設定されている。
すなわち、タイミングベルト10に上記のように背面リブ15を形成し、この背面リブを所定の間隙で複数の背面リブ片15aに区分けするように構成することによって、2つのプーリ21、22間でタイミングベルト10に弦振動が生じて、ベルト本体11が変形した場合には、図4に示すように前記V字形溝16の対向面17、17が互いに当接して曲げ剛性が急激に増加してそれ以上の弦振動を抑制し、減衰させることができる。
また、ベルト本体11の背面14側に背面リブ15を設けたことで、タイミングベルト10の剛性が強くなっているので、この点においても弦振動を抑制する効果がある。なお、タイミングベルト10の剛性が強くなる結果、通常は小さい曲率で曲げることが困難になるが、V字形溝16を設けて背面リブ15を複数の背面リブ片15aに区分けしているために、小さい曲率でベルトを曲げることも可能となり、タイミングプーリ21、22…との噛み合いを確実にして、伝動ロスを生じないようにできる。
次に、上記V字溝の形状の決定方法の一例を図5、6に基づいて説明する。前記ベルト本体11の背面14に、高さH1の背面リブ15を設け、そして背面リブ15内に深さH2、角度θのV字形溝16を設けた場合、幾何学的に次の関係が成り立つことになる。すなわち、図6に示すように、タイミングベルト11が上記対向面17、17の当接によって振動抑制され始めた状態では、タイミングベルト11は弧状に変形しており、その弧の中心に対し、隣接するV字溝16、16がなす角度は上記対向面17、17がなす角度θと同角度になる。したがって、振動抑制の作用が得たい状態を基にして上記V字溝の対向面角度θを設定することができる。また、V字溝の深さを用いて溝形状を表現すれば、対向面17、17における背面縁側の距離をxとして、x=2・H2・tan(θ/2)の式(1)で表すことができる。
なお、V字溝16における背面リブ15の高さH1と、V字形溝16の深さH2の比H2/H1が小さいほど減振動の振幅を小さく抑えることができる。また、V字形溝16を設けるピッチDは粗いほど弦振動の振幅を小さく抑えることができる。
また、隣接する背面リブ片間の間隙を、図7(a)のように、互いに平行をなす対向面27a、27aで構成してもよく、図7(b)のように蟻溝27b、27bとすることもでき、また、図7(c)のようにU溝27cとしてもよい。いずれにしても背面リブ片間の間隙量xによってベルトの弦振動が所定の振幅量以内になすように設定する。
なお、上記形状の間隙においても、背面リブ片同士の間隙量xに対し、間隙の底部中心から上記間隙量を示す最背面側位置までの角度をθとすれば、間隙量xは、上記式(1)から導き出すことができる。
さらに、ベルトの弦振動は、ベルトの周速にも関係がある。したがって、低速〜高速の間で周速が変化するベルト伝動機構では、平面で構成された対向面に代えて、図8のような、曲面で構成される対向面28、28として周速の変化に対応するようにしても良い。曲面の曲率をベルトの周速と弾性率を考慮して決定すると良い。
また上記の各実施形態では、V字溝16を背面リブ15の一部に設けたが、図9のように、ベルト本体11の背面14に台形状のリブブロック(背面リブ片)30、30…を互いに間隙31を設けて1列に並べて設けることもできる。
尚、以上ではタイミングベルト10を例として説明したが、Vプーリに巻き掛けられるVベルトにおいても同様に実施することができる。すなわち、本発明は、発明の範囲内においては、上記実施形態に限定されることなく適宜変更可能である。
この発明の一実施形態を示す一部概念図である。 同じく、タイミングベルトを示す断面図である。 同じく、タイミングベルトを示す一部拡大側面図である。 同じく、弦振動で変形したタイミングベルトを示す一部拡大側面図である。 弦振動におけるベルトの変形とV字形溝の関係を幾何学的に説明するタイミングベルトを示す一部側面図である。 同じく、弦振動におけるベルトの変形とV字形溝の関係を幾何学的に説明する変形したタイミングベルトの一部側面図である。 同じく、溝の形状の変更例を示す図であり、(a)は角溝で形成した図、(b)は蟻溝で形成した図、(c)はU字形溝で形成した図である。 同じく、溝の対向面を曲面で構成した実施形態のタイミングベルトを示す一部側面図である。 同じく、さらに他の実施形態のタイミングベルトを示す一部側面図である。
符号の説明
10 タイミングベルト
11 ベルト本体
12 内面
14 背面
15 背面リブ
15a 背面リブ片
16 V字溝
17 対向面
21 タイミングプーリ
22 タイミングプーリ
27a、27b、27c 対向面
30 リブブロック
31 間隙

Claims (5)

  1. 2以上のプーリに巻き掛けてベルト伝動機構を構成するベルトのベルト本体の背面側に、ベルトの長手方向に沿って背面リブが形成されているとともに、該背面リブがベルトの幅方向に沿って設けられた間隙によって複数の背面リブ片に区分けされており、前記間隙は、ベルトが所定の振幅以上で弦振動したときに隣接する前記背面リブ片同士が前記間隙を縮めて互いに当接し干渉するように設定されていることを特徴とする振動抑制型背面リブ付きベルト。
  2. 前記間隙は、ベルトの幅方向に沿って形成された溝で構成されていることを特徴とする請求項1記載の振動抑制型背面リブ付きベルト。
  3. 前記溝がV溝からなり、該V溝の対向面同士は、前記所定振幅時の隣接V溝間の角度差と同角度の角度差を有していることを特徴とする請求項1記載の振動抑制型背面リブ付きベルト。
  4. 前記溝は、前記所定振幅時に当接する背面縁側の対向面の間隔をx、溝深さをH2、前記溝の底部中央を中心として上記背面縁側の対向面同士がなす角度をθとして、x=2・H2・tanθで示されることを特徴とする請求項3記載の振動抑制型背面リブ付きベルト。
  5. 前記溝の対向面は、曲面で構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の振動抑制型背面リブ付きベルト。
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