JP2005154088A - 容器移載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検体を収納するチューブ状の容器を、コンタミネーションを防止しつつ、第1ラックから第2ラックへ円滑かつ確実に移し換えることができる容器移載装置を提供すること。
【解決手段】本発明の容器移載装置1は、検体を収納するチューブ状の容器を、第1ラック100から、容器を2n行×m列に並べて保持する第2ラック200へ移し換える装置であって、1列に並ぶn本の容器を同時に把持し得る把持機構と、把持機構を移動させる移動手段4と、第2ラック200へ移し換えられた容器の上端開口を覆う容器覆い手段5とを備える。容器覆い手段5は、第2ラック200の1列の片側半分にある容器の上端開口を覆う第1の状態と、当該列の全部の容器の上端開口を覆う第2の状態とをとり得るように構成されており、容器覆い手段5が第2ラック200の1列の片側半分にある容器の上端開口を覆った状態で、当該列の残り半分の部分へ容器を移し換え可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラックに保持された検体を収納する容器を他のラックへ移し換える容器移載装置に関する。
従来、検体(試料)を自動で分注する分注装置や検体を自動で分析する検体分析装置などにおいては、各検体は、試験管のようなチューブ状の容器に収容され、この容器は、複数本の単位でこれらを1列に並べて保持する小さいラックに保持され、ラック毎搬送される。
また、検体を保存する際などには、多数の容器を行列状に並べて保持する大きいラックが用いられる。
このため、例えば、検体分析装置で分析するための子検体を分注装置で分注し終えた残りの親検体を保存する際などには、小さいラックに保持された容器を大きいラックへ移し換えることが行われる。
しかしながら、従来、ラックに保持された検体を収納する容器を他のラックへ移し換える装置は無かった。このため、ラックに保持された容器を他のラックへ移し換えるのは、人手に頼っているので、例えば病院や検査センターなどで多数の検体を処理する場合、多大な手間と時間を要するという問題があった。
なお、上記のような事情により、本願では、特許法第36条第4項第2号の規定に基づいて記載すべき先行技術文献情報は無い。
本発明の目的は、検体を収納するチューブ状の容器を、コンタミネーションを防止しつつ、第1ラックから第2ラックへ円滑かつ確実に移し換えることができる容器移載装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 検体を収納するチューブ状の容器を、前記容器を複数本保持する第1ラックから、前記容器を行列状に並べて保持する第2ラックへ移し換える容器移載装置であって、
1列に並ぶ複数本の前記容器を同時に把持し得る把持機構と、
前記把持機構を少なくとも前記容器の長手方向に移動させる移動手段と、
前記第2ラックへ移し換えられた前記容器の上端開口を覆う容器覆い手段と、
前記把持機構、前記移動手段および前記容器覆い手段の作動を制御する制御手段とを備え、
前記容器覆い手段は、前記第2ラックの1列のうちの一部にある前記容器の上端開口を覆う第1の状態と、当該列の全部の前記容器の上端開口を覆う第2の状態とをとり得るように構成されており、
前記容器覆い手段が前記第2ラックの1列のうちの一部にある前記容器の上端開口を覆った状態で、当該列の残りの部分へ前記容器を移し換え可能であることを特徴とする容器移載装置。
(2) 検体を収納するチューブ状の容器を、前記容器を複数本保持する第1ラックから、前記容器を2n行×m列(ただし、n、mは、それぞれ2以上の整数)に並べて保持する第2ラックへ移し換える容器移載装置であって、
1列に並ぶn本の前記容器を同時に把持し得る把持機構と、
前記把持機構を少なくとも前記容器の長手方向に移動させる移動手段と、
前記第2ラックへ移し換えられた前記容器の上端開口を覆う容器覆い手段と、
前記把持機構、前記移動手段および前記容器覆い手段の作動を制御する制御手段とを備え、
前記容器覆い手段は、前記第2ラックの1列の片側半分にある前記容器の上端開口を覆う第1の状態と、当該列の全部の前記容器の上端開口を覆う第2の状態とをとり得るように構成されており、
前記容器覆い手段が前記第2ラックの1列の片側半分にある前記容器の上端開口を覆った状態で、当該列の残り半分の部分へ前記容器を移し換え可能であることを特徴とする容器移載装置。
(3) 前記容器覆い手段は、前記容器の上端開口を覆い得る覆い部材と、前記覆い部材を移動させる移動機構とを備える上記(1)または(2)に記載の容器移載装置。
(4) 前記覆い部材は、本体と、前記本体に対し変位可能に設置された可動部と、前記可動部を移動させる駆動手段とを有し、前記可動部の変位により、前記第1の状態と前記第2の状態とに変化する上記(3)に記載の容器移載装置。
(5) 前記容器覆い手段は、前記第2ラックの移し換え先の列の隣の列に保持された前記容器に当接し得る当接部を備え、この当接部によって当該容器の姿勢を規制する機能を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の容器移載装置。
(6) 前記容器覆い手段は、姿勢を規制する対象とする前記容器が、移し換え中の前記容器から離間するように、その姿勢を規制する上記(5)に記載の容器移載装置。
(7) 前記第1ラックを搬送する搬送機構を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の容器移載装置。
(8) 前記第2ラックを搬送する搬送機構を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の容器移載装置。
本発明の容器移載装置によれば、検体を収納するチューブ状の容器を第1ラックから第2ラックへ円滑かつ確実に移し換えることができる。特に、第2ラックへ移し換えられた容器の上端開口を覆う容器覆い手段を設けたことにより、把持機構により把持して移し換え中の容器に収納された検体が万一飛び跳ねた場合であっても、その飛沫が第2ラックに保持された移し換え済みの容器内に混入するのを防ぐことができ、コンタミネーションを確実に防止することができる。
以下、本発明の容器移載装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の容器移載装置の実施形態を示す平面図、図2は、図1に示す容器移載装置における把持機構を示す斜視図、図3は、図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図、図4は、図3の状態における第2ラックおよび覆い部材の平面図、図5ないし図7は、それぞれ、図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図、図8は、図7の状態における第2ラックおよび覆い部材の平面図、図9は、図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図、図10は、図9の状態における第2ラックおよび覆い部材の平面図、図11は、図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図、図12は、図11の状態における第2ラックおよび覆い部材の平面図、図13は、図1に示す容器移載装置の概略的なブロック図である。
図1に示す容器移載装置1は、第1ラック100に保持された検体を収納するチューブ状の容器300を第2ラック200へ移し換える装置であり、装置本体2と、複数本の容器300を同時に把持し得る把持機構3と、把持機構3を移動させる移動手段4と、第2ラック200へ移し換えられた容器300の上端開口を覆う容器覆い手段5と、第1ラック100を搬送する第1ラック搬送機構11と、第2ラック200を搬送する第2ラック搬送機構12と、容器300に付されたバーコードラベル(第1情報担体)が担持する情報を読み取る容器用バーコードリーダ(第1読み取り装置)13と、第2ラック200に付されたバーコードラベル(第2情報担体)が担持する情報を読み取る第2ラック用バーコードリーダ(第2読み取り装置)14とを備えている。
図3に示すように、容器300は、上下方向に長いチューブ状(有底筒状)をなす、試験管のような容器である。この容器300には、検体(例えば血液、血液成分等の体液)が収納(収容)されている。図示の構成では、容器300は、その上端開口部の外周に、全周に渡り突出形成されたフランジ302を有している。
図示を省略するが、容器300の外周面には、収納されている検体に関する(対応する)情報(例えば検体ID番号、患者ID番号、患者氏名、病院名、採血日時、容器ID番号等)が担持されたバーコードが付されたバーコードラベルが貼着されている。
図1に示すように、第1ラック100は、複数本(本実施形態では5本)の容器300を立てた状態(起立状態)で第1ラック100の長手方向に一列に並べて保持し得るように構成されている。すなわち、第1ラック100には、容器300の下側の部分が挿入する凹部(穴)101が一列に並んで5個形成されている。
図4に示すように、第2ラック200は、複数本(本実施形態では50本)の容器300を立てた状態(起立状態)で行列状(本実施形態では10行×5列)に並べて保持し得るよう構成されている。すなわち、第2ラック200には、容器300の下側の部分が挿入する凹部(穴)203が10行×5列に並んで50個形成されている。
この第2ラック200は、後述する把持機構3が把持し得る容器300の本数をn(nは、2以上の整数)としたとき、容器300を2n行×m列(mは、以上の整数)に並べて保持するものとされる。本実施形態の場合、後述するようにn=5であるので、第2ラック200が保持する容器300の数は、10行×5列の50個に限らず、例えば10行×10列の100個でもよい。
第2ラック200の凹部203の配列ピッチは、第1ラック100の凹部101の配列ピッチと等しくなっている。すなわち、第1ラック100に保持された容器300の配列ピッチと、第2ラック200に保持された容器300の配列ピッチとは、互いに等しくなる。
図示を省略するが、第2ラック200の側面には、当該第2ラック200を特定する情報(例えばラックID番号等)等が担持されたバーコードが付されたバーコードラベルが貼着されている。
図1に示すように、装置本体2には、第1ラック100をその長手方向に搬送する第1ラック搬送機構11が設置されている。第1ラック搬送機構11は、例えばベルト搬送機構(ベルトコンベア)などで構成されている。
第1ラック搬送機構11の上流側(図1中左側)には、容器300を保持した第1ラック100を複数貯留する第1ラック供給部(図示せず)が設けられており、容器300を保持した第1ラック100は、この第1ラック供給部より第1ラック搬送機構11へ供給される。
第1ラック搬送機構11へ供給された第1ラック100は、図1中の右方向へ搬送され、所定の停止位置21まで来ると、図示しないラックストッパ機構の作動により、一旦停止させられる。停止位置21では、後述する把持機構3および移動手段4の作動により、当該第1ラック100が保持する容器300が第2ラック200へ移し換えられる。移し換え後、空になった第1ラック100は、第1ラック搬送機構11の作動により、さらに図1中の右方向へ搬送され、排出される。
また、装置本体2には、第2ラック200をその長手方向に沿って搬送する第2ラック搬送機構12が第1ラック搬送機構11と並行(平行)するように設置されている。第2ラック搬送機構12は、例えばベルト搬送機構(ベルトコンベア)などで構成されている。
第2ラック搬送機構12の上流側(図1中の左側)には、空きの第2ラック200を複数貯留する第2ラック供給部22が隣接して設けられている。第2ラック供給部22に貯留された第2ラック200は、図示しない押し出し機構の作動により図1中の上方向に押し出され、第2ラック搬送機構12の上流部へ順次供給される。第2ラック供給部22における第2ラック200の進行方向は、第2ラック搬送機構12の搬送方向に対しほぼ垂直方向である。
第2ラック搬送機構12の上流部へ供給された空きの第2ラック200は、図1中右方向へ搬送され、所定の停止位置23まで来ると、図示しないラックストッパ機構の作動により、一旦停止させられる。第1ラック100が保持していた容器300は、停止位置23に停止した第2ラック200へ移し換えられる。
移し換えが終わると、容器300を保持した第2ラック200は、第2ラック搬送機構12の作動により、さらに図1中の右方向に搬送される。
第2ラック搬送機構12の下流側(図1中の右側)には、移し換えられた容器300を保持した第2ラック200を複数貯留する第2ラック排出部24が隣接して設けられている。第2ラック搬送機構12の下流部へ搬送された第2ラック200は、図示しない押し出し機構の作動により図1中の下方向に押し出され、第2ラック排出部24へ排出される。第2ラック排出部24おける第2ラック200の進行方向は、第2ラック搬送機構12の搬送方向に対しほぼ垂直方向である。
第1ラック搬送機構11の上流側には、容器300に付されたバーコードラベルが担持する情報を読み取る容器用バーコードリーダ13が設置されている。容器用バーコードリーダ13は、第1ラック搬送機構11により搬送された第1ラック100が容器用バーコードリーダ13を通過する際に、当該第1ラック100に保持された各容器300のバーコードラベルに対しそれぞれ読み取りを行う。
第2ラック搬送機構12の上流側には、第2ラック200に付されたバーコードラベルが担持する情報を読み取る第2ラック用バーコードリーダ14が設置されている。第2ラック用バーコードリーダ14は、第2ラック200が第2ラック供給部22から第2ラック搬送機構12の上流部に供給された際、当該第2ラック200のバーコードラベルに対し読み取りを行う。
図2に示すように、本実施形態における把持機構(つかみ機構)3は、1列に並んだ5本の容器300を同時に把持し得るものであり、容器300の外周面を押圧する押圧部材31と、この押圧部材31との間で容器300を挟持する平板状の板部材32と有する5箇所の部分が並設された構成になっている。把持機構3における各容器300に対応する5個所の部分は、互いに同様の構成であるので、以下ではそのうちの1箇所について代表して説明する。
押圧部材31は、容器300に対する接触部にほぼV字状の凹部(切欠き)311を有しており、この凹部311を構成する2つの平面が容器300の上端付近の外周面に接触(当接)する。把持機構3は、押圧部材31が凹部311を有することにより、容器300を遊び(がたつき)なく確実に把持することができ、特に、凹部311がほぼV字状をなすことにより、容器300の外径にかかわらず、容器300を遊び(がたつき)なく確実に把持することができる。
5個の押圧部材31は、共に、1つの板状の支持部材33により支持されている。支持部材33は、板部材32とほぼ平行な姿勢で設置されている。各押圧部材31の凹部311と反対側には、2本の棒状のピン30が突出するように設けられており、このピン30が支持部材33に形成された貫通孔331に挿入することにより、支持部材33が各押圧部材31を支持している。各押圧部材31は、それぞれ、ピン30が貫通孔331内を摺動することにより、支持部材33に対し移動可能になっている。
押圧部材31と支持部材33との間には、押圧部材31を容器300に対する押圧方向に付勢するコイルバネ(付勢部材)34が設置されている。図示の構成では、コイルバネ34は、その内側にピン30が挿入した状態で設置されており、各押圧部材31に対し2つずつ設けられている。
板部材32は、平板状の部材である。本実施形態では、板部材32は、容器300のフランジ302に対応する位置に、フランジ302が挿入し得る逃げ部(開口)321を有している。これにより、フランジ302を有する容器300を把持する場合であっても、フランジ302が邪魔にならず、板部材32が容器300の上端付近の外周面に確実に当接するので、把持機構3は、容器300を確実に把持することができる。
板部材32は、把持機構3のフレーム35に固定されている。図示の構成では、5本の容器300に対する板部材32が一体的に形成されているが、板部材32は、複数に分割されていてもよい。
なお、押圧部材31および板部材32の容器300に接触する部分は、滑り防止手段として、例えばゴム等の弾性材料の被覆が施されていてもよい。
このような把持機構3では、容器300を挟持する押圧部材31および板部材32のうち、板部材32側においては、容器300からの張り出し幅がほぼ板部材32の板厚のみであり、極めて少ない。そして、容器移載装置1は、把持機構3で把持した容器300を第2ラック200に1列ずつ移し換えていく際に、板部材32側の列から順に容器300を並べていく(図9、図11参照)。これにより、第2ラックに保持された(既に移し換えた)隣の列の容器300との隙間が狭い場合であっても、隣の列の容器300に把持機構3(板部材32)が接触、干渉することがない。よって、容器移載装置1は、第2ラック200が保持する容器300の列と列との間隔(凹部203の列と列との間隔)が比較的小さい場合であっても、容器300の移し換えを円滑に行うことができる。
支持部材33は、フレーム35に設けられた図示しないガイドシャフトに案内されることによりフレーム35に対し移動可能に設置されており、フレーム35に固定された板部材32に対し接近・離間するように移動する。
図3に示すように、フレーム35には、支持部材33を移動させることにより把持機構3を開閉させる駆動手段36が設置されている。駆動手段36は、支持部材33を移動させる送りねじ361と、この送りねじ361をベルト362を介して回転させる把持機構開閉用モータ363とを有している。把持機構開閉用モータ363の出力軸が所定方向に回転すると、支持部材33およびすべての押圧部材31が板部材32に接近するように移動し、把持機構開閉用モータ363の出力軸が逆方向に回転すると、支持部材33およびすべての押圧部材31が板部材32から離間するように移動する。
把持機構3で容器300をつかむ前には、押圧部材31と板部材32とが離間し、その両者の間に容器300の上端部が位置する状態とされる。容器300をつかんでいない状態では、コイルバネ34の長さは、自然長になっている。なお、ピン30は、図示しない係止部が支持部材33に係止することにより、図6に示す状態以上には貫通孔331から抜けないようになっており、これにより、押圧部材31は、支持部材33から離脱しないようになっている。
把持機構3で容器300をつかむときには、把持機構開閉用モータ363を作動させて支持部材33を板部材32に接近させると、押圧部材31と板部材32とが容器300の外周面に接触し、容器300が押圧部材31と板部材32とで挟まれ、さらにコイルバネ34が圧縮され、コイルバネ34の弾性力(押圧力)により、押圧部材31と板部材32との間で容器300がしっかりと挟持される(図2および図3参照)。
容器移載装置1は、このような把持機構3を容器300の長手方向を含む3次元方向に移動させる移動手段4を有している。移動手段4は、把持機構3を容器300の長手方向、すなわち上下方向(鉛直方向)に移動させる把持機構昇降機構41と、把持機構3を水平方向(図1中の上下方向)に移動させる把持機構水平移動機構42とで構成される。
図3に示すように、把持機構昇降機構41は、支柱411と、支柱411に沿って上下方向に移動可能なブラケット412とを有している。ブラケット412には、把持機構3のフレーム35が固定されている。支柱411には、例えば送りねじ、ラック&ピニオンギアなどの機構(図示せず)と、これを駆動するモータ(図示せず)とが設けられており、これらの機構の作動により、ブラケット412を上下方向に移動させることができるようになっている。これにより、把持機構昇降機構41は、把持機構3を上下方向に移動させる。
図1および図3に示すように、把持機構水平移動機構42は、装置本体2の両方の側部付近にそれぞれ設置され、互いに平行に位置するレール421、422と、レール421、422間に架け渡されるように設置され、レール421、422に対し垂直な姿勢になっている移動梁423とを有している。レール421、422は、装置本体2の上面から所定距離離間した高さに設置されており、第1ラック搬送機構11により搬送される第1ラック100などと干渉しないようになっている。
移動梁423には、把持機構昇降機構41の支柱411が移動梁423の長手方向に移動可能に設置されている。
この把持機構水平移動機構42は、例えば送りねじ、ラック&ピニオンギアなどの機構(図示せず)と、これを駆動するモータ(図示せず)とを有し、これらの作動により、移動梁423をレール421、422に沿って移動させるとともに、支柱411を移動梁423に沿って移動させることができるようになっている。これにより、把持機構昇降機構41および把持機構3は、図1中の上下方向および左右方向に移動する。
図1に示すように、容器覆い手段5は、停止位置23に停止した第2ラック200の近くに設置されている。この容器覆い手段5は、第2ラック200へ移し換えた容器300の上端開口を覆うものである。この容器覆い手段5を設けたことにより、把持機構3が把持して移し換えている最中の容器300に収納された検体が移動中の衝撃等の原因で万一飛び跳ねた場合であっても、その飛沫が第2ラック200に保持された他の容器300に混入するのを防ぐことができ、コンタミネーションを確実に防止することができる。
図3に示すように、容器覆い手段5は、覆い部材51と、覆い部材51を移動させる覆い部材移動機構52とを備えている。
覆い部材移動機構52には、例えば送りねじ、ラック&ピニオンギアなどの機構(図示せず)と、これを駆動するモータ(図示せず)とが内蔵されており、これらの機構の作動により、覆い部材51を上下方向(鉛直方向)および水平方向(図3中の左右方向)に移動させることができるようになっており、第2ラック200へ容器300が移し換えられた後、それらの容器300上端開口を覆い部材51が覆うような位置に覆い部材51を移動させることができる。
図4に示すように、覆い部材51は、覆い部材本体53と、覆い部材本体53に対し変位可能に設置された可動部54と、可動部54を移動させる駆動手段としてのエアシリンダ55とを有している。
覆い部材本体53の先端部531の幅は、第2ラック200の10行分の幅のうち、片側半分の5行分を覆い得る幅になっている。また、可動部54の幅は、第2ラック200の10行分の幅のうち、残り半分の5行分を覆い得る幅になっている。
可動部54は、エアシリンダ55の作動により、覆い部材本体53の先端部531より手前側に退避した第1の状態(図4に示す状態)と、先端部531と同じ位置まで前進した第2の状態(図10に示す状態)とに変位する。
図3に示すように、覆い部材本体53の先端には、水平面にほぼ垂直な姿勢になっている板状の当接部532が設置されている。また、可動部54の先端にも、同様の当接部541が設置されている。
図7、図9および図11に示すように、容器覆い手段5は、把持機構3が把持した容器300を第2ラック200へ移し換える際、第2ラック200中の、移し換え先の列の隣の列に保持された容器300の側部(フランジ302または容器300の胴部の外周面)に当接部532、541の内面を当接させ、これらの容器300を図中の右方向に引き寄せるように覆い部材移動機構52を作動させる。これにより、これらの容器300は、移し換え中の(把持機構3が把持する)容器300から離間するように(遠ざかるように)、その姿勢(傾斜の向き)が規制される。その結果、容器300の移し換えの際、第2ラック200中の移し換えを行う列の隣の列に保持された容器300と、把持機構3や把持機構3が把持した容器300とが接触、干渉するのをより確実に防止することができ、容器の移し換えを円滑、確実に行うことができる。
図13に示すように、容器移載装置1は、前述したような容器移載装置1の各部がそれぞれ接続された制御手段15を備えている。この制御手段15は、CPU(Central Processing Unit)と、シーケンサとを有し、ソフト的およびハード的に構成されている。なお、制御手段15には、さらに、記憶部(記憶手段)71、表示部72および操作部(入力部)73がそれぞれ接続されている。
記憶部71は、プログラムやデータ等を記憶(記録)する、制御手段15に読み取り可能な記憶媒体(記録媒体)を有している。この記憶媒体は、例えば、RAM(Random Access Memory:揮発性、不揮発性のいずれをも含む)、FD(Floppy Disk(「Floppy」は登録商標))、HD(Hard Disk)、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等のような、磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体は、記憶部71に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体には、容器移載装置1の各部に対応する各種アプリケーションプログラム、後述するような容器移載装置1の制御動作を実行するためのプログラム等の各種プログラムおよび各種データが予め記憶されているとともに、各プログラムで処理されたデータおよび制御手段15に接続された各部からの入力データ等が記憶される。
制御手段15は、記憶部71に記憶された各種プログラムおよびデータを必要に応じて読み出し、そのプログラムおよびデータに基づいて、容器移載装置1の各部の作動を制御する。
なお、制御手段15は、シーケンサを有さずにすべてソフト的に構成されていてもよく、または、シーケンサのみを用いてすべてをシーケンス制御で行うようにハード的に構成されていてもよい。
第1ラック搬送機構11および第2ラック搬送機構12は、それぞれ、制御手段15に接続されており、制御手段15は、第1ラック搬送機構11および第2ラック搬送機構12の作動をそれぞれ制御する。
容器用バーコードリーダ13および第2ラック用バーコードリーダ14は、それぞれ、制御手段15に接続されている。容器用バーコードリーダ13および第2ラック用バーコードリーダ14は、それぞれ、バーコードラベルから読み取った情報を制御手段15へ出力する。
制御手段15は、これら容器用バーコードリーダ13および第2ラック用バーコードリーダ14から入力された情報を、記憶部71に記憶する。これらの情報は、管理用データ(管理用情報)の作成等に用いられる。
把持機構3の把持機構開閉用モータ363は、ドライバ(駆動回路)75を介して、制御手段15に接続されており、制御手段15は、ドライバ75を介して、把持機構開閉用モータ363の作動を制御する。
把持機構昇降機構41は、制御手段15に接続されており、制御手段15は、把持機構昇降機構41の作動を制御する。把持機構昇降機構41を駆動するモータは、パルスモータ(ステッピングモータ)で構成されており、制御手段15は、オープンループ制御により把持機構昇降機構41を制御する。すなわち、制御手段15は、把持機構昇降機構41を駆動するモータに対する駆動パルス数を監視することにより、把持機構3の上下方向の位置(高さ)を把握している。なお、このような構成に限らず、把持機構3の上下方向の位置を検出する検出器を設け、制御手段15がクローズドループ制御により把持機構昇降機構41を制御するようにしてもよい。
把持機構水平移動機構42は、制御手段15に接続されており、制御手段15は、把持機構水平移動機構42の作動を制御する。把持機構水平移動機構42を駆動するモータは、パルスモータ(ステッピングモータ)で構成されており、制御手段15は、オープンループ制御により把持機構水平移動機構42を制御する。すなわち、制御手段15は、把持機構水平移動機構42を駆動するモータに対する駆動パルス数を監視することにより、把持機構3の水平方向の位置を把握している。なお、このような構成に限らず、把持機構3の水平方向の位置を検出する検出器を設け、制御手段15がクローズドループ制御により把持機構水平移動機構42を制御するようにしてもよい。
覆い部材移動機構52は、制御手段15に接続されており、制御手段15は、覆い部材移動機構52の作動を制御して、覆い部材51を移動させる。
容器覆い手段5のエアシリンダ55は、エアシリンダ駆動手段を介して制御手段15に接続されており、制御手段15により作動が制御される。
表示部72は、例えばCRT(Cathode-Ray Tube)、液晶ディスプレイなどで構成されており、例えば操作画面、データ入力画面などを表示する。
操作部73は、例えばマウス、キーパッド、キーボードなどで構成されており、データ入力等の際に操作する。
また、制御手段15は、容器移載装置1の他に分注装置(図示せず)、分析装置(図示せず)等の各種の装置を含む検体処理システムの全体を管理する管理システム500に接続されている。
制御手段15は、管理用データ(管理用情報)等を管理システム500へ出力(送信)し、管理システム500は、その管理用データを、そのまま、または適宜編集等して、図示しない記憶部(記憶手段)に記憶(記録)する。
次に、図3〜図12に基づいて、容器移載装置1の制御動作を順を追って説明する。
[1] 制御手段15は、第1ラック搬送機構11、第2ラック搬送機構12および図示しないラックストッパ機構の作動をそれぞれ制御して、容器300を保持した第1ラック100を停止位置21に停止させ、空きの第2ラック200を停止位置23に停止させる。
[2] 制御手段15は、把持機構水平移動機構42の作動を制御して、把持機構3を停止位置21に停止した第1ラック100の上方に移動させる。また、把持機構3は、押圧部材31が板部材32から離間した状態(開いた状態)とされる。
[3] 図3に示すように、制御手段15は、把持機構昇降機構41の作動を制御して、把持機構3を所定の位置まで下降させ、押圧部材31と板部材32との間に容器300の上端付近の部分が位置するようにする。次いで、制御手段15は、把持機構開閉用モータ363を作動させ、把持機構3に容器300をつかませる。容器覆い手段5の覆い部材51は、第2ラック200を覆わない位置にある。また、図4に示すように、エアシリンダ55は、収縮状態とされ、可動部54は、引っ込んだ状態になっている。
[4] 図5に示すように、制御手段15は、把持機構昇降機構41の作動を制御して、把持機構3を所定の位置まで上昇させ、容器300を持ち上げて、第1ラック100の凹部101内から抜去する。
[5] 制御手段15は、把持機構水平移動機構42の作動を制御して、把持機構3でつかんだ5本の容器300を水平移動させ、第2ラック200の図4中で上から5列目、すなわち一番下の列の左側の5個の凹部203の上方に位置させた後、把持機構昇降機構41の作動を制御して、把持機構3を下降させ、把持機構3でつかんでいる容器300の下側をそれらの凹部203内に挿入させる。これにより、第2ラック200の図4中で上から5列目の左側の5個の凹部203に容器300が移し換えられた。第2ラック200の凹部203の内径は、容器300の外径よりもやや大きくなっており、凹部203の内周面と容器300の外周面との間には、隙間(遊び)があるので、第2ラック200へ移し換えられた容器300は、鉛直方向に対しいずれかの向きにやや傾斜した姿勢になっている(図6参照)。
次いで、制御手段15は、把持機構開閉用モータ363を作動させ、押圧部材31を板部材32から離間させて、把持機構3の容器300に対する把持を解除する。さらに、制御手段15は、把持機構昇降機構41を作動させて把持機構3を所定位置まで上昇させた後、把持機構水平移動機構42を作動させて把持機構3を第1ラック100の上方に移動させる(図6参照)。また、この間に、制御手段15は、第1ラック搬送機構11を作動させて、空になった1つ目の第1ラック100を下流側に搬送して排出するとともに、2つ目の第1ラック100を停止位置21まで搬送する。また、制御手段15は、覆い部材移動機構52の作動を制御して、覆い部材51を上昇させた後、第2ラック200の方へ向かって水平方向に前進させ、覆い部材51の覆い部材本体53の先端部531を、第2ラックへ移し換えた容器300の上方に位置させる。
[6] 図7に示すように、制御手段15は、把持機構3を所定の位置まで下降させ、2つ目の第1ラック100が保持する容器300を把持機構3につかませ、これらの容器300を持ち上げる。また、制御手段15は、覆い部材移動機構52の作動を制御して、第2ラック200へ移し換えられた容器300の上端部が当接部532の内側に位置するように、覆い部材51を下降させた後、覆い部材51を覆い部材移動機構52側に向かって水平方向に移動させる。これにより、第2ラック200へ移し換えられた容器300のフランジ302に当接部532が当接し、これらの容器300の上端部が覆い部材移動機構52側に引き寄せられて、これらの容器300の姿勢が第2ラック200の空いている側から遠ざかるように傾斜するような姿勢に規制される(図7参照)。
図8に示すように、この状態では、第2ラック200の図8中で上から5列目の左側の5個の凹部203に移し換えられた容器300の上端開口を覆い部材本体53の先端部531が覆っている。これにより、この後に把持機構3が把持した容器300を第2ラック200の他の領域へ移し換える際、それらの容器300内の検体が移動の衝撃によって万一飛び跳ねた場合であっても、その飛沫が第2ラック200にある容器300内に混入するおそれがなく、コンタミネーションを確実に防止することができる。また、図8の状態では、可動部54が引っ込んだ(退避した)状態になっているので、第2ラック200の図8中で上から5列目の右側の5個の凹部203については可動部54によって覆われていない。これにより、この後、これらの凹部203に容器300を移し換える際、支障無く行うことができる。
[7] 制御手段15は、把持機構水平移動機構42および把持機構昇降機構41の作動を制御して、図7において把持機構3でつかんでいる5本の容器300を、第2ラック200の図8中で上から5列目の右側の5個の凹部203に移し換える。次いで、覆い部材移動機構52およびエアシリンダ55の作動を制御して、覆い部材51を一旦上昇させた後エアシリンダ55を伸長させて可動部54を前進させ、さらに覆い部材51を下降させる。これにより、図9および図10に示す状態となる。この状態では、図10に示すように、第2ラック200の図中で上から5列目の右側の5個の凹部203へ移し換えられた5本の容器300の上端開口を可動部54が覆っているので、これらの容器300内の検体についても飛沫の混入によるコンタミネーションを防止することができる。また、この状態では、図9に示すように、当接部541は当接部532と同じ位置まで前進し、これらの5本の容器300の姿勢を規制する。
[8] 次いで、制御手段15は、次の第1ラック100に保持された5本の容器300を、第2ラック200の図10中で上から4列目の左側の5個の凹部203へ移し換える。このとき、把持機構3における容器300を挟持する部分の一方が板部材32で構成されていることにより、移し換え先の隣の列の容器300との隙間が狭い場合であっても、その隙間に板部材32が容易に挿入することができる。よって、容器移載装置1は、容器300が挿入する凹部203の配列ピッチが比較的小さい第2ラック200に対しても容器300の移し換えを円滑に行うことができる。
また、このとき、前述したように、移し換え先の隣の列の容器300の姿勢が容器覆い手段5により規制されているので(図9参照)、これらの容器300と、下降する容器300や把持機構3(板部材32)とが接触、干渉するのをより確実に防止することができ、容器300を円滑かつ丁寧に移し換えることができ、容器300の破損等を確実に防止することができる。
次いで、制御手段15は、覆い部材移動機構52およびエアシリンダ55の作動を制御して、覆い部材51を一旦上昇させ、エアシリンダ55を収縮させて可動部54を退避させた状態とし、さらに覆い部材51を前進させた後、下降させる。これにより、図11および図12に示す状態となる。この状態では、図12に示すように、第2ラック200の図中で上から4列目の左側の5個の凹部203へ移し換えられた5本の容器300の上端開口を覆い部材本体53の先端部531が覆っているので、これらの容器300内の検体についても飛沫の混入によるコンタミネーションを防止することができる。さらに、可動部54が引っ込んだ(退避した)状態になっているので、第2ラック200の図10中で上から4列目の右側の5個の凹部203については可動部54によって覆われていない。これにより、この後、これらの凹部203に容器300を移し換える際、支障無く行うことができる。
[9] 以後、容器移載装置1は、同様にして、第2ラック200の図12中で上から4列目の右側、上から3列目の左側および右側、上から2列目の左側および右側、上から1列目の左側および右側にも順次容器300を5本ずつ移し換える。
そして、当該第2ラック200への移し換えが終了したら、制御手段(情報作成手段)15は、記憶部71に記憶されている、容器用バーコードリーダ13が各容器300のバーコードラベルから読み取った情報と、第2ラック用バーコードリーダ14が第2ラック200のバーコードラベルから読み取った情報とを読み出し、これらの情報に基づいて、第2ラック200に保持(収納)された各容器300をそれぞれ特定する管理データ(管理情報)を作成し、その管理データを管理システム500へ出力(送信)する。また、作成した管理データを記憶部71に記憶してもよい。
また、前記容器300の第2ラック200への移し換えが終了したら、制御手段15は、第2ラック搬送機構12を作動させ、当該第2ラック200を下流側へ搬送し、第2ラック排出部24へ排出するとともに、次の空きの第2ラック200を停止位置23に搬送し、この第2ラック200に対して同様に容器300を第1ラック100から移し換え、前記と同様に、管理用データを作成し、管理システム500へ出力(送信)する。そして、容器移載装置1は、このような作動を繰り返す。
以上、本発明の容器移載装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、容器移載装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、第2ラックの行数が、把持機構が把持する容器の本数の2倍であるが、3倍以上であってもよい。この場合、容器覆い手段は、容器を覆う領域を3段階以上に可変するように構成すればよい。
また、覆い部材の可動部の、覆い部材本体に対する可動方向は、前述した実施形態と垂直な方向であってもよい。
本発明の容器移載装置の実施形態を示す平面図である。 図1に示す容器移載装置における把持機構を示す斜視図である。 図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図である。 図3の状態における第2ラックおよび覆い部材の平面図である。 図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図である。 図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図である。 図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図である。 図7の状態における第2ラックおよび覆い部材の平面図である。 図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図である。 図9の状態における第2ラックおよび覆い部材の平面図である。 図1に示す容器移載装置の構成および作動状態を示す断面側面図である。 図11の状態における第2ラックおよび覆い部材の平面図である。 図1に示す容器移載装置の概略的なブロック図である。
符号の説明
1 容器移載装置
11 第1ラック搬送機構
12 第2ラック搬送機構
13 容器用バーコードリーダ
14 第2ラック用バーコードリーダ
15 制御手段
2 装置本体
21 停止位置
22 第2ラック供給部
23 停止位置
24 第2ラック排出部
3 把持機構
30 ピン
31 押圧部材
311 凹部
32 板部材
321 逃げ部
33 支持部材
331 貫通孔
34 コイルバネ
35 フレーム
36 駆動手段
361 送りねじ
362 ベルト
363 把持機構開閉用モータ
4 移動手段
41 把持機構昇降機構
411 支柱
412 ブラケット
42 把持機構水平移動機構
421、422 レール
423 移動梁
5 容器覆い手段
51 覆い部材
52 覆い部材移動機構
53 覆い部材本体
531 先端部
532 当接部
54 可動部
541 当接部
55 エアシリンダ
56 エアシリンダ駆動手段
71 記憶部
72 表示部
73 操作部
75 ドライバ
100 第1ラック
101 凹部
200 第2ラック
202 底
203 凹部
300 容器
302 フランジ
500 管理システム

Claims (8)

  1. 検体を収納するチューブ状の容器を、前記容器を複数本保持する第1ラックから、前記容器を行列状に並べて保持する第2ラックへ移し換える容器移載装置であって、
    1列に並ぶ複数本の前記容器を同時に把持し得る把持機構と、
    前記把持機構を少なくとも前記容器の長手方向に移動させる移動手段と、
    前記第2ラックへ移し換えられた前記容器の上端開口を覆う容器覆い手段と、
    前記把持機構、前記移動手段および前記容器覆い手段の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記容器覆い手段は、前記第2ラックの1列のうちの一部にある前記容器の上端開口を覆う第1の状態と、当該列の全部の前記容器の上端開口を覆う第2の状態とをとり得るように構成されており、
    前記容器覆い手段が前記第2ラックの1列のうちの一部にある前記容器の上端開口を覆った状態で、当該列の残りの部分へ前記容器を移し換え可能であることを特徴とする容器移載装置。
  2. 検体を収納するチューブ状の容器を、前記容器を複数本保持する第1ラックから、前記容器を2n行×m列(ただし、n、mは、それぞれ2以上の整数)に並べて保持する第2ラックへ移し換える容器移載装置であって、
    1列に並ぶn本の前記容器を同時に把持し得る把持機構と、
    前記把持機構を少なくとも前記容器の長手方向に移動させる移動手段と、
    前記第2ラックへ移し換えられた前記容器の上端開口を覆う容器覆い手段と、
    前記把持機構、前記移動手段および前記容器覆い手段の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記容器覆い手段は、前記第2ラックの1列の片側半分にある前記容器の上端開口を覆う第1の状態と、当該列の全部の前記容器の上端開口を覆う第2の状態とをとり得るように構成されており、
    前記容器覆い手段が前記第2ラックの1列の片側半分にある前記容器の上端開口を覆った状態で、当該列の残り半分の部分へ前記容器を移し換え可能であることを特徴とする容器移載装置。
  3. 前記容器覆い手段は、前記容器の上端開口を覆い得る覆い部材と、前記覆い部材を移動させる移動機構とを備える請求項1または2に記載の容器移載装置。
  4. 前記覆い部材は、本体と、前記本体に対し変位可能に設置された可動部と、前記可動部を移動させる駆動手段とを有し、前記可動部の変位により、前記第1の状態と前記第2の状態とに変化する請求項3に記載の容器移載装置。
  5. 前記容器覆い手段は、前記第2ラックの移し換え先の列の隣の列に保持された前記容器に当接し得る当接部を備え、この当接部によって当該容器の姿勢を規制する機能を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の容器移載装置。
  6. 前記容器覆い手段は、姿勢を規制する対象とする前記容器が、移し換え中の前記容器から離間するように、その姿勢を規制する請求項5に記載の容器移載装置。
  7. 前記第1ラックを搬送する搬送機構を有する請求項1ないし6のいずれかに記載の容器移載装置。
  8. 前記第2ラックを搬送する搬送機構を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の容器移載装置。
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