JP6454144B2 - チューブラック移送装置および診断機器 - Google Patents

Description

本発明は、生化学研究、生化学定期分析、臨床診断および臨床研究の分野であり、チューブラックを移送するためのチューブラック移送装置および少なくとも１つのそのようなチューブラック移送装置を備える体外診断機器に関する。

近年、さまざまな分析方法を提供する自動分析機器（「分析装置」）が市販されている。最新の分析装置は、通常、簡易でコスト効率の良い試料分析が可能な、試料管などの標準的な試料容器で試料を処理することができる。多くの試料をバッチ式または連続的に処理するために、複数の試料管を、試料分析のための自動機器で搬送される「ラック」と通常呼ばれる専用のチューブホルダに並べることが知られている。

前述を踏まえると、構造が簡易で頑丈で、容易に制御でき、かつコスト効率の良い方法で製造および保守が可能な、チューブラックを移送するための装置および体外診断機器を提供することが望ましい。

このような、そしてさらなる目的が、独立請求項によるチューブラック移送装置および診断機器によって達成される。好適な実施形態は、従属請求項に言及されている。

本明細書では同じ意味で「チューブ」と呼ばれる「試料管」は、どちらも試料収集試験管であり、患者から試料を受け取るために使用され、またその中に含まれる試料を診断目的のために分析検査室へ搬送するために使用される「一次管」とも呼ばれ、あるいは一次管から試料のアリコートを受け取るために使用してもよい「二次管」とも呼ばれる。一次試料管は、典型的には、ガラス製またはプラスチック製であり、閉鎖端と開放端を有し、典型的には栓によって閉じられる。二次管は、典型的には、プラスチック製であり、一次管に対してサイズおよび種類のバリエーションが少ない。特に、二次管は、一次管より小さくてもよく、例えばスクリュータイプなどの一種類または類似した種類の栓で閉じられるように設計されてもよい。試験管は、例えば半球状などの丸みを帯びた底部によって底部側が閉じられた、例えば円筒シャフトを有する例えば管状の試験管であってもよい。

本明細書で同じ意味で「ラック」と呼ばれる「チューブラック」は、試験管を保持するために複数のチューブ受け座を備えたチューブホルダに関連する。チューブラックは、例えば一列に並べられた、試験管を例えば直立状態で保持するように構成されてもよい。

本発明の第１の態様によれば、チューブラックを移送するための新しい装置が提案される。

チューブラック移送装置は、第１の方向に延びる第１のレールと第１の方向に直交する第２の方向に延びる第２のレールとを備え、第２のレールは、第１のレールに沿って移動可能であり、移送ヘッドは第２のレールに沿って移動可能である。少なくとも１つの移送ヘッドは、第２のレールに沿って移動可能なように、第２のレールに移動可能に固定される。具体的には、移送ヘッドは、以下のうちの少なくとも１つと連結されるように構成される少なくとも１つの制御ピンを備える。
チューブラックをラックキャリアから体外診断機器のサンプリング領域へ移送するための、第２の方向に並進可能な搬入プッシャー。
チューブラックを体外診断機器のサンプリング領域からラックキャリアへ移送するための搬出プッシャー。
チューブラックを、異なるラックキャリア間でおよび／または同じラックキャリアの異なる位置間で移送するためのチューブラック。

一実施形態において、チューブラックを移送するための装置は、移送レーンを介して、異なるラックキャリア間で、および／またはラックキャリアとサンプリング領域との間で、チューブラックを移送することができるように、第１の水平方向に沿って延び、少なくとも２つのラックキャリア間に配置される移送レーンを備える。

チューブラックを移送するための装置の一実施形態において、チューブラックを移送レーンに沿って移動させるために、第２のレールは、第１の水平方向に第２のレールとともに直線的に並進可能な移送レーンピンを備える。

一実施形態において、チューブラックを移送するための装置は、チューブラックを移送レーンから受け取り、移送レーンへ供給するように配置される、チューブラックを搬送するためのラック搬送シャトルを備える。

チューブラックを移送するための装置の一実施形態において、移送ヘッドは、少なくとも１つの搬入プッシャーに連結されるように構成される搬入プッシャー制御ピンと、少なくとも１つの搬出プッシャーに連結されるように構成される搬出プッシャー制御ピンとを備える。

チューブラックを移送するための装置の一実施形態において、移送ヘッドは、搬入プッシャーが第２の方向に並進することを防ぐことができる固定機構を解除するために少なくとも１つの搬入プッシャーに連結されるように構成される搬入プッシャー固定制御ピンを備える。

チューブラックを移送するための装置の一実施形態において、搬出プッシャーは、チューブラックを押すために第２の方向に傾斜可能であるように構成される。

本発明の第２の態様によって、試料を分析するための新しい体外診断機器が提案される。本機器は、１つまたは２つ以上の分析方法に関して試料を分析するように構成される。

診断機器は、生体試料の体外診断検査を行うための少なくとも１つの分析領域を備える。本機器は、チューブラックを搬入する／搬出するための少なくとも１つの試料ユニットと、試料を試料管から引き出すためのサンプリング領域をさらに備える。その上、本機器は、上述の実施形態の１つまたは２つ以上によるチューブラックを移送するための少なくとも１つの移送装置をさらに備える。

診断機器の一実施形態において、試料ユニットは、１つまたは２つ以上の搬入キャリア支持部を備える搬入キャリアセクションを備え、搬入キャリア支持部のそれぞれは、サンプリング領域に供給されるチューブラックを保持するためのラックキャリアを支持するように構成され、搬入キャリア支持部のそれぞれは、搬入プッシャーに連結される。試料ユニットは、１つまたは２つ以上の搬出キャリア支持部を備える搬出キャリアセクションを備え、搬出キャリア支持部のそれぞれは、サンプリング領域または搬入キャリアセクションから受け取られるチューブラックを保持するためのラックキャリアを支持するように構成され、搬出キャリア支持部のそれぞれは、搬出プッシャーに連結される。

診断機器の一実施形態において、チューブラックを搬入キャリアセクションからサンプリングユニットへまたは搬出キャリアセクションへ移送するために、およびチューブラックをサンプリングユニットから搬出キャリアセクションへ移送するために、搬入キャリアセクションおよび搬出キャリアセクションは移送レーンと連結される。

診断機器の一実施形態において、各ラックキャリアは、例えば一列に並んだチューブラックをガイドするためのチューブラックガイドを備える。

診断機器の一実施形態において、サンプリング領域は、チューブラックを支持するための１つまたは２つ以上のスロットを備える。

一実施形態において、診断機器は、試料ユニットの下に配置される第１のチューブラック移送装置およびサンプリング領域の下に配置される第２のチューブラック移送装置を備える。

本発明のさまざまな態様の上述の実施形態は、本発明の範囲から逸脱せずに、単独でまたはそれらの任意の組み合わせで使用されてもよい。

本発明の他のおよびさらなる目的、特徴、および利点が、以下の説明からより十分に明らかになるであろう。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の好適な実施形態を示し、上記の概要および下記の詳述とともに本発明の原理を説明するのに役立つ。

本発明による診断機器の例示的な実施形態の上面図である。 図１の機器の試料ユニットの斜視図である。 図２の拡大された詳細を示す。 図１の機器の試料ユニットの上面図である。 図１の機器の試料ユニットのチューブラック移送装置の斜視図である。 図５のチューブラック移送装置の上面図である。 ラックキャリアに連結された図５のチューブラック移送装置の斜視図である。 図７の拡大された詳細を示す。 ラック搬送シャトルを示した図１の機器の試料ユニットの斜視図である。 図９の拡大された詳細を示す。 ラック搬送シャトルを示した図１の機器の試料ユニットの別の斜視図である。 図１の機器の試料ユニットのラック搬送シャトルを示す。 図１の機器の試料ユニットの搬出キャリアセクションの斜視図である。 図１３の拡大された詳細を示す。 図１の機器の試料ユニットの搬出キャリアセクションの別の斜視図である。 キャリアセクションを示した図１の機器の試料ユニットの斜視図である。 図１の機器のサンプリング領域の上面図である。 図１７のサンプリング領域の斜視図である。 図１７のサンプリング領域の別の斜視図である。 図１の機器のサンプリング領域のチューブラック移送装置の斜視図である。 ラックキャリアに連結された図２０のチューブラック移送装置の斜視図である。 図２１の拡大された詳細を示す。

概して参照符号１で参照される本発明による例示的な体外診断機器を以下に説明する。機器１は、試料管５の使用に関する１つまたは２つ以上の分析方法に関して、試料を分析するように構成される。診断機器１におけるチューブラック７の自動移送のための、概して参照符号２、２’で参照されるチューブラック移送装置に関しても説明する。

特に図１〜４を参照すると、診断機器１は、生体試料の体外診断検査を行うための少なくとも１つの分析領域３（さらに詳述せず）、試料を試料管５から引き出すためのサンプリング領域４、およびチューブラック７を搬入する／搬出するための少なくとも１つの試料ユニット６を備える。それに基づいて、生体試料を含む試料管５を備えたチューブラック７が、試料ユニット６を用いて機器１に供給され、試料は分析領域３で分析されるようにサンプリング領域４で試料管５から引き出される。

図１に概略的に示されるように、機器１は、２つのチューブラック移送装置２、２’をさらに備え、第１のチューブラック移送装置２は、試料ユニット６内でチューブラック７を移送するために試料ユニット６の下に配置され、第２のチューブラック移送装置２’は、サンプリング領域４内でチューブラック７を移送するためにサンプリング領域４の下に配置される。

特に図２、３および４を参照すると、試料ユニット６は、機器１に対してチューブラック７を供給するために搬入キャリアセクション８およびチューブラック７を取り出すために搬出キャリアセクション９を備える。搬入キャリアセクション８および搬出キャリアセクション９は、第１の水平方向（ｘ）に沿って並んで配置される。チューブラック７を搬送するように構成される移送レーン４１は、搬入キャリアセクション８から搬出キャリアセクション９へ、第１の水平方向（ｘ）に沿って延びる。

具体的には、搬入キャリアセクション８は、それぞれが１つのラックキャリア１２を受容するように構成される複数の搬入キャリア支持部１０（図１６を参照）を備える。同様に、搬出キャリアセクション９は、それぞれが１つのラックキャリア１２を固定した位置で受容するように構成される複数の搬出キャリア支持部１１（図１５または１６を参照）を備える。図示された実施形態において、搬入キャリアセクション８および搬出キャリアセクション９の両方は、２つのキャリア支持部１０、１１を有する。しかしながら、限定されないが例えば、１つのキャリアセクション８、９に設けられた１つのキャリア支持部１０、１１または４つのキャリア支持部１０、１１などの、任意の他の数のキャリア支持部１０、１１が、使用者の特定の必要性に応じて構想され得ることが理解される。搬入キャリア支持部１０および搬出キャリア支持部１１は、第１の水平方向（ｘ）に沿って並んで配置される。

図示されるように、一実施形態において、細長いチューブラック７は、それぞれが１つの試料管５を保持するように構成され、チューブラック７の延在方向に沿って互いに対して連続的に配置される、複数のチューブ受け座１４を有する。チューブラック７は、例えば、５つのチューブ受け座１４を備えることができるが、任意の他の数のチューブ受け座１４およびその配置が、使用者の特定の必要性に応じて構想され得ることを、当業者は理解するであろう。

典型的に、試料管５はガラス製またはプラスチック製であり、液体を受容するための、例えば半球状などの丸みを帯びた底部によって底部側が閉じられた管状体を有することができる。試料管５は、チューブ受け座１４の中に直立状態で挿入することができる。

図示されるように、一実施形態において、「トレイ」と通常呼ばれる、細長いラックキャリア１２は、複数のチューブラック７を受容するように構成される。ラックキャリア１２は、ラックキャリア１２の延在方向に沿って次々に配置される複数のチューブラック７を受容することができ、チューブラック７のチューブ受け座１４は、ラックキャリア１２の延在方向に対して垂直に配置されている。具体的には、チューブラック７は、ラックキャリア１２の延在方向に沿って延びるラックガイド１３に沿ってガイド可能な（ガイドされる）ように、ラックキャリア１２上に置くことができる。一実施形態において、チューブラック７は、特にラックガイド１３とガイド係合されるように構成される。一実施形態において、ラックガイド１３は、チューブラック７をスライド可能にガイドするように構成されたガイドレールとして構成される。それに基づいて、ラックキャリア１２が、キャリア支持部１０、１１上に配置される場合、ラックガイド１３は、第１の水平方向（ｘ）に対して直交して配列された第２の方向（ｙ）に沿って延び、各チューブラック７のチューブ受け座１４は、第１の水平方向（ｘ）に沿って延びる。

続けて図２、３および４を参照すると、各搬入キャリア支持部１０は、搬入キャリア支持部１０上に配置されるラックキャリア１２から移送レーン４１の方へおよび移送レーン４１上へチューブラック７を押すために個々の搬入プッシャー１５を備える。このために、搬入プッシャー１５は、限定されないが例えばガイドレールなどの、第２の水平方向（ｙ）に沿って延びる細長いプッシャーガイド１８と並進可能に連結される。それに基づいて、搬入プッシャー１５は、プッシャーガイド１８によってガイドされる第２の方向（ｙ）に沿って並進させることができる。搬入キャリア支持部１０の搬入プッシャー１５は、チューブラック７を移送レーン４１上へ押すために搬入キャリア支持部１０上のラックキャリア１２上のチューブラック７を向いて配置される搬入プッシャー接触面１７を備える。図示されるように、一実施形態において、各搬入プッシャー１５は、チューブラック７を押すために搬入プッシャー接触面１７として用いられる面取り端部を備える、第１の水平方向（ｘ）に沿って延びる細長いプッシャープレート１６を有し、プッシャープレート１６は、支材１９を介してプッシャーガイド１８と連結される。各搬入プッシャー１５は、ラックキャリア１２を搬入キャリア支持部１０上へ置くために、または搬入キャリア支持部１０から取り出すために、対応する搬入キャリア支持部１０へ自由にアクセスできるようにパーキング領域５１に移動させることができる。

特に図８を参照すると、搬入プッシャー１５は、搬入プッシャー固定機構５２によって、第２の水平方向（ｙ）に対して、第１の係合要素２０によってもたらされるさまざまな停止位置で固定することができる。第１の係合要素２０は、搬入プッシャー１５の第２の係合要素２１と係合することができる。具体的には、一実施形態において、プッシャーガイド１８は、搬入プッシャー１５の第２の係合要素２１としての固定突起２１を挿入するための第１の係合要素として、複数の固定凹部２０を備える。搬入プッシャー１５は、搬入プッシャー１５の固定を解除するために作動することができる解除機構２２をさらに備える。一実施形態において、解除機構２２は、特に弾性部材の弾性力に抗して、固定凹部２０から固定突起２１を引くように構成される。

特に図５および６を参照すると、搬入プッシャー１５は、水平な２つのレール移動機構を備える第１のチューブラック移送装置２によって並進させることができる。具体的には、図示されるように、第１のレール２３は、第１の水平方向（ｘ）に延び、第２のレール２４は、第２の水平方向（ｙ）に延び、第２のレール２４は、第１のレール２３に沿って並進可能であるように、第１のレール２３に並進可能に固定される。具体的には、第１のレール２３は、第２のレール２４をガイドするために、第１のレール２３に沿って延びるレールガイド２５を備え、第２のレール２４は、レールガイド２５と係合する。それに基づいて、第２のレール２４は、第１のレール２３に沿って直線移動することができる。例えば第１のベルト駆動部２８に回転可能に連結された第１の電気モータ２７を備える第１の移動機構２６は、第１のレール２３に沿って第２のレール２４を自動的に並進させるために作動することができる。

さらに、第２のレール２４は、移送ヘッド２９を備え、移送ヘッド２９は、第２のレール２４に沿って並進可能であるように、第２のレール２４に並進可能に固定される。具体的には、第２のレール２４は、移送ヘッド２９をガイドするために第２のレール２４に沿って延びる移送ヘッドガイド３０を備え、移送ヘッド２９は移送ヘッドガイド３０と係合する。それに基づいて、移送ヘッド２９は、第２のレール２４に沿って直線移動させることができる。例えば第２のベルト駆動部３３に回転可能に連結された第２の電気モータ３２を備える第２の移動機構３１は、第２のレール２４に沿って移送ヘッド２９を並進させるために作動することができる。それに基づいて、移送ヘッド２９は、第１の水平方向（ｘ）および／または第２の水平方向（ｙ）の移動成分を有する水平面で移動させることができる。

図示されるように、一実施形態において、移送ヘッド２９は、チューブラック７の移動を制御するためにさまざまな制御ピンを備える。具体的には、一実施形態において、移送ヘッド２９は、搬入プッシャー１５を移動させるために、搬入プッシャー１５と連結されるように構成される、搬入プッシャー制御ピン３４と、搬入プッシャー固定制御ピン３５とを備え、搬入プッシャー固定制御ピン３５は、搬入プッシャー１５を第２の水平方向（ｙ）に並進させられるように、搬入プッシャー固定機構５２を解除するために搬入プッシャー１５と連結される。移送ヘッド２９は、下記でさらに記載されるように、搬出プッシャー３８と連結されるように構成される搬出プッシャー制御ピン３６をさらに備える。さらに、第２のレール２４は、第１の水平方向（ｘ）に、第２のレール２４とともに直線的に並進可能な移送レーンピン３７を備える。示された実施形態において、搬入プッシャー制御ピン３４、搬入プッシャー固定制御ピン３５、および移送レーンピン３７は、第１および第２の水平方向（ｘ、ｙ）に広がる水平面に対して垂直に（上方に）突き出す。それに対して、搬出プッシャー制御ピン３６は、第１の水平方向（ｘ）に突き出す。

特に図７および８を参照すると、搬入プッシャー１５は、搬入プッシャー制御ピン３４を移動させることによって、並進させることができる。具体的には、各搬入プッシャー１５は、第１の水平方向（ｘ）に開放した搬入プッシャー制御ピン凹部３９を備え、移送ヘッド２９を第１の水平方向（ｘ）に移動させることによって、搬入プッシャー制御ピン３４を容易に挿入できる。それに基づいて、移送ヘッド２９を第２の水平方向（ｙ）に移動させることによって、搬入プッシャー１５を第２の水平方向（ｙ）に移動させることができる。

特に図８を参照すると、搬入プッシャー固定制御ピン３５は、搬入プッシャー１５の並進を可能にするように、搬入プッシャー固定機構５２を解除するために使用することができる。具体的には、搬入プッシャー制御ピン３４を搬入プッシャー制御ピン凹部３９に挿入することによって、搬入プッシャー固定制御ピン３５は、搬入プッシャー１５の固定を解除するように、解除機構２２に連結された回転レバー４０と同時に接触させられる。より詳細には、一実施形態において、搬入プッシャー固定制御ピン３５を回転レバー４０に対して押すことによって回転レバー４０を回すと、搬入プッシャー１５の固定は、固定凹部２０から固定突起２１を、特に弾性要素の弾性力に抗して引くことによって解除される。後者の場合は、搬入プッシャー固定制御ピン３５と回転レバー４０との接触が解除されると、回転レバー４０は、搬入プッシャー１５を固定するために別の固定凹部２０に固定突起２１を挿入できるように、弾性要素の弾性力によって元に戻すことができる。

それに基づいて、搬入プッシャー１５を移送レーン４１の方へ移動させることによって、チューブラック７を、移送レーン４１上のラックキャリア１２から押すことができる。チューブラック７が移送レーン４１上に配置されると、チューブラックの凹部５８（図２１および２２を参照）と係合させることができる移送レーンピン３７を移動させることによって、チューブラック７を、移送レーン４１に沿って並進させることができる。具体的には、一実施形態において、移送レーンピン３７は、移送ヘッド２９を移動させることによって、移送レーン４１上で押されると、チューブラック７のチューブラック凹部５８と自動的に係合させられる。その結果、第２のレール２４を移動させることによって、移送レーンピン３７を移動させることによって、移送レーン４１上のチューブラック７を、第１の方向（ｘ）に並進させることができる。それに基づいて、チューブラック７を、第１の方向（ｘ）に沿って、搬入キャリアセクション８のラックキャリア１２から搬送させることができる。

特に図９から１２を参照すると、チューブラック７を搬送するためのラック搬送シャトル４２は、搬入キャリアセクション８と搬出キャリアセクション９との間の位置で、移送レーン４１に連結される。具体的には、ラック搬送シャトル４２は、チューブラック７を移送レーン４１から受け取るように、またはチューブラック７を移送レーン４１に供給するように構成される。さらに、ラック搬送シャトル４２は、チューブラック７をサンプリング領域４へ搬送およびサンプリング領域４から搬送するために、移送レーン４１とサンプリング領域４との間で移動させることができる。それに基づいて、移送レーン４１と連結されたラック搬送シャトル４２を用いて、チューブラック７を、搬入キャリアセクション８からサンプリング領域４へ、およびサンプリング領域４から搬出キャリアセクション９へ搬送することができる。

特に図１３〜１５を参照すると、各搬出キャリア支持部１１は、チューブラック７を移送レーン４１から搬出キャリア支持部１１上に配置されるラックキャリア１２へ押すための搬出プッシャー３８を備える。具体的には、搬出プッシャー３８は、搬出プッシャー３８の前の移送レーン４１上のチューブラック７に向かって配置される搬出プッシャー接触面４３を備え、搬出プッシャー３８は、搬出キャリア支持部１１の方へ向かっておよび搬出キャリア支持部１１から離れるように第２の水平方向（ｙ）に傾斜可能である。その結果、搬出プッシャー３８を搬出キャリア支持部１１の方へ傾斜させることによって、搬出プッシャー接触面４３は、チューブラック７をラックキャリア１２上へ押せるように、搬出プッシャー３８の前の移送レーン４１上に配置されるチューブラック７と接触させることができる。図示されるように、一実施形態において、各搬出プッシャー３８は、搬出プッシャー接触面４３を備えたプッシャーマウント４４を備え、プッシャーマウント４４は、搬出キャリアセクション９の基部４５に傾斜可能に固定される。

搬出プッシャー３８は、第１のチューブラック移送装置２によって回転させることができる。具体的には、搬出プッシャー制御ピン３６は、移送ヘッド２９を第１の水平方向（ｘ）に移動させることによって、一実施形態において図示されるようにフックにより形成された、搬出プッシャー制御ピン凹部４６と係合させることができる。搬出プッシャー制御ピン３６を、搬出プッシャー制御ピン凹部４６に挿入した後、移送ヘッド２９を第２の水平方向（ｙ）に移動させることによって、搬出プッシャー３８を搬出キャリア支持部１１の方へ傾けることができる。また搬出プッシャー制御ピン３６は、搬出プッシャー３８を、搬出キャリア支持部１１から離れた方へ移動させるためにも用いることができる。あるいは、一実施形態においては、搬出プッシャー３８の搬出キャリア支持部１１の方への動作が、弾性要素の弾性力に抗するものとし、搬出プッシャー制御ピン３６が搬出プッシャー制御ピン凹部４６と接触していない場合に弾性力は搬出プッシャー３８を戻すために用いられる。

特に図１６を参照すると、各キャリア支持部１０、１１は、ラックキャリア１２の正確な配置のために、１つまたは２つ以上の位置決め要素４７を備える。具体的には、図示されるように、一実施形態において、各キャリア支持部１０、１１は、ラックキャリア１２の対応する突起部（図示せず）を挿入するために複数のくぼみ部を備える。図示されるように、一実施形態において、ラックキャリア１２は、手動による搬送のために保持バウ（bow）５０を有する。一実施形態において、各キャリア支持部１０、１１は、例えば保持バウ５０を検知して、ラックキャリア１２の存在を検知するためのセンサ（図示せず）を備える。

それに基づいて、搬入キャリア支持部１０上にチューブラック７で満載のラックキャリア１２を配置することによって、チューブラック７を機器１に供給することができる。供給されたチューブラック７は、移送レーン４１およびラック搬送シャトル４２を介してサンプリング領域４に搬送することができる。さらに、チューブラック７と共にラックキャリア１２を取り出せるように、チューブラック７は、サンプリング領域４から搬出キャリア支持部１１上のラックキャリア１２へ搬送することができる。

特に図１７〜１９を参照すると、サンプリング領域４は、２つのスロット列５５に配置された複数のキャリアスロット５４を備えた（取り外し不可能な）ラックキャリア１２’を備え、スロット列５５のそれぞれは、第２の水平方向（ｙ）に延び、第１の水平方向（ｘ）に沿って並んで配置されている。さらに、サンプリング領域４は、第２の水平方向（ｙ）に沿って延びる列に配置された複数の搬入スロット４９を有する別のラックキャリア１２”を備え、搬入スロット４９のそれぞれは、チューブラック７をサンプリング領域４へ（手動で）搬入するために、チューブラック７を支持するように構成されている。それに基づいて、チューブラック７は、例えば緊急の場合に試料を優先的に分析するために、サンプリング領域４に直接供給することができる。第１のフリースペース５６は、ラックキャリア１２’と搬入スロット４９との中間に配置されている。同様に、第２のフリースペース５７は、ラックキャリア１２’の他方の側に配置されている。

サンプリング領域４において、チューブラック７は、水平な２つのレール移動機構を備える第２のチューブラック移送装置２’によって搬送することができる。具体的には、特に図１９〜２２を参照すると、第２のチューブラック移送装置２’は、第２の水平方向（ｙ）に延びる第１のレール２３’と第１の水平方向（ｘ）に延びる第２のレール２４’を備え、第２のレール２４’は、第１のレール２３’に沿って並進可能であるように第１のレール２３’に並進可能に取り付けられている。具体的には、第１のレール２３’は、第２のレール２４’をガイドするために、第１のレール２３’に沿って延びるレールガイド２５’を備え、第２のレール２４’は、レールガイド２５’と係合する。それに基づいて、第２のレール２４’は、第１のレール２３’に沿って並進することができる。特に図１９を参照すると、例えば第１のベルト駆動部２８’に回転可能に連結される第１の電気モータ２７’を備える第１の移動機構２６’は、第１のレール２３’に沿って第２のレール２４’を自動的に並進させるために作動することができる。

第２のレール２４’は、移送ヘッド２９’を備え、移送ヘッド２９’は、第２のレール２４’に沿って並進可能であるように第２のレール２４’と並進可能に固定される。具体的には、第２のレール２４’は、移送ヘッド２９’をガイドするために第２のレール２４’に沿って延びる移送ヘッドガイド３０’を備え、移送ヘッド２９’は移送ヘッドガイド３０’と係合する。それに基づいて、移送ヘッド２９’は、第２のレール２４’に沿って並進することができる。特に図１９を参照すると、例えば第２のベルト駆動部３３’に回転可能に連結される第２の電気モータ３２’を備える第２の移動機構３１’は、第２のレール２４’に沿って移送ヘッド２９’を並進させるために作動することができる。

それに基づいて、移送ヘッド２９’は、第１の水平方向（ｘ）および／または第２の水平方向（ｙ）に移動成分を有する水平面で移動させることができる。

図示されるように、一実施形態において、移送ヘッド２９’は、チューブラック７の移動を制御するためにラック制御ピン５３を備える。示された実施形態において、ラック制御ピン５３は、第１および第２の水平方向（ｘ、ｙ）に広がる水平面に対して垂直に突き出す。図２１および２２に示されるように、ラック制御ピン５３は、チューブラック７を移動させるためにチューブラック７のチューブラック凹部５８と係合させることができる。ラック制御ピン５３は、チューブラック７と直接、相互作用することによって、移送レーンピン３７と同様に用いることができる。

引き続き図１８および１９を参照すると、第２のレール２４’は、キャリアスロット５４のスロット列５５の延在方向に沿って、第２の水平方向（ｙ）に沿って移動させることができる。具体的には、第２のレール２４’は、２つのレールスロット５９を備え、レールスロット５９のそれぞれはチューブラック７を支持することができ、第１および第２のフリースペース５６、５７にそれぞれ配置される。それに基づいて、レールスロット５９は、第２のレール２４’を第２の水平方向（ｙ）に沿って移動させることによって、キャリアスロット５４と搬入スロット４９の両方と一列に並べることができる。その結果、チューブラック７は、ラック制御ピン５３を第２のレール２４’に沿って移動させることによって、搬入スロット４９からキャリアスロット５４へ、その間に配置されたレールスロット５９を介して容易に搬送させることができる。さらに、チューブラック７は、あるキャリアスロット５４から別のキャリアスロット５４へ、１つのレールスロット５９を介して搬送させることができる。図１８で最も良く示されるように、ラック制御ピン５３は、あるキャリアスロット５４から別のキャリアスロット５４にピンホール６０を通って移動させることができる。それに基づいて、ラック制御ピン５３は、チューブラック７をキャリアスロット５４内に入れたままにしておくために、キャリアスロット５４内のチューブラック７から外すことができる。さらに、ラック制御ピン５３は、チューブラック７をキャリアスロット５４から移動させるために、キャリアスロット５４内のチューブラック７と係合させることができる。

同様に、ラック制御ピン５３は、チューブラック７を試料ユニット６からサンプリング領域４へ、そして逆もまた同様に、搬送するために、ラック搬送シャトル４２内のラック７と係合させることができる。具体的には、チューブラック７を、レールスロット５９を介して移送することによって、チューブラック７を、ラック搬送シャトル４２からキャリアスロット５４へ、あるいは逆もまた同様に、搬送することができる。チューブラック７はまた、サンプリング領域４において、一方のスロット列５５のキャリアスロット５４から他方のスロット列５５の別のキャリアスロット５４へ、あるいは移送レーン４１’を介して搬入スロット４９からキャリアスロット５４へ搬送することもできる。

それに基づいて、チューブラック７は、同様の構造を有し得る２つのチューブラック移送装置２、２’を用いることによって、サンプリングユニット６とサンプリング領域４との間で、またサンプリング領域４内で、容易に搬送させることができる。

引き続き図１を参照すると、制御装置４８は、診断機器１におけるチューブラック７の自動移送のために据え付けられる。具体的には、チューブラック７を有するラックキャリア１２が（搬入プッシャー１５がパーキング領域５１にある状態で）搬入キャリア支持部１０上に置かれる場合、搬入プッシャー１５は、ラックキャリア１２上の最も近いチューブラック７と接触するまで、移送レーン４１の方へ移動させられる。到達した搬入プッシャー１５の位置は、ラックキャリア１２上の供給されたチューブラック７の存在と数を自動的に特定するために用いることができる。次に、搬入プッシャー制御ピン３４は搬入プッシャー１５と係合し、同時に搬入プッシャー固定機構５２は、搬入プッシャー固定制御ピン３５によって解除され、その後、（搬入プッシャー１５から最も遠い）移送レーン４１上で第１のチューブラック７を押せるように、移送ヘッド２９を移送レーン４１の方へ移動させる。移送レーン４１上で押されたチューブラック７は、第２のレール２４を移動させることなく、移送レーンピン３７の位置によって移送レーンピン３７と自動的に係合する。ここで、第２のレール２４を第１の水平方向（ｘ）に沿って移動させることによって、チューブラック７は、引き続きラック搬送シャトル４２によって搬送されるように、ラック搬送シャトル４２へ搬送される。スロット５４へ移送されるためにチューブラック７をチューブラック移送装置２’へ移送するために、ラック搬送シャトル４２は、サンプリング領域４へ移動させられる。次に、チューブラック７は、移送レーンピン３７と接触させられるように第２のチューブラック移送装置２’を作動させることによって、ラック搬送シャトル４２を介して、サンプリング領域４から移送レーン４１へ搬送される。ここで、第２のレール２４を第１の水平方向（ｘ）に沿って移動させることによって、チューブラック７は、搬出プッシャー３８の前の位置に搬送される。次に、搬出プッシャー制御ピン３６は、チューブラック７をラックキャリア１２上で押すために、搬出プッシャー３８を搬出キャリア支持部１１上のラックキャリア１２の方へ倒せるように、搬出プッシャー３８と係合する。さらに、制御装置４８は、キャリアスロット５４の利用可能性および／またはキャリアスロット５４に到達するための移動距離に基づいて、キャリアスロット５４を選択するために据え付けられる。

同様に、搬入キャリアセクション８におけるラックキャリア１２上のさらなるチューブラック７を、ラックキャリア１２上にチューブラックがなくなるまで、サンプリング領域４へ搬送することができる。一実施形態において、搬出キャリアセクション９におけるラックキャリア１２は、完全に充填され、搬出キャリアセクション９から手動で取り出される。搬出キャリアセクション９に対応して配置されるセンサ（図示せず）は、ラックキャリア１２の充填の程度を特定するために用いることができる。さらに、ラックキャリア１２上で押されたチューブラック７の数をカウントすることができる。

本発明の明らかに多くの変更や変形例が、上述を踏まえると可能である。したがって、添付の請求項の範囲内において、本発明は具体的に考案されたのとは別の方法で実施されてもよい。例えば、専用の搬入キャリアセクション８および搬出キャリアセクション９を有する代わりに、１つのキャリアセクションを、ラックキャリア１２の搬入および／または搬出のために用いることができる。さらに、同一のラックキャリア１２を、チューブラック７を供給することおよび受け取ることの両方に用いることができる。

上述のとおり、機器１は、先行技術に比べて多くの利点を有する。大きな利点は、機器がわずか数個の部品を備えたチューブラック移送装置を有することによって、構造がシンプルで頑丈であるという点である。複数のキャリアセクションおよびラックキャリアに対してチューブラックをそれぞれ搬送することは、わずか２つの電気モータによって制御可能な、制御ピンを備えたわずか１つの移動可能な移送ヘッドによって行うことができる。それに基づいて、チューブラックの搬送は容易に制御することができる。さらに、同程度の少ない数の部品によって、機器は低コストで作製することができ、長期保守不要の使用に適している。その結果、試料は、コスト効率の高い方法で処理することができる。

１ 診断機器
２、２’ チューブラック移送装置
３ 分析領域
４ サンプリング領域
５ 試料管
６ 試料ユニット
７ チューブラック
８ 搬入キャリアセクション
９ 搬出キャリアセクション
１０ 搬入キャリア支持部
１１ 搬出キャリア支持部
１２、１２’、１２” ラックキャリア
１３ ラックガイド
１４ チューブ受け座
１５ 搬入プッシャー
１６ プッシャープレート
１７ 搬入プッシャー接触面
１８ プッシャーガイド
１９ 支材
２０ 固定凹部
２１ 固定突起
２２ 解除機構
２３、２３’ 第１のレール
２４、２４’ 第２のレール
２５、２５’ レールガイド
２６、２６’ 第１の移動機構
２７、２７’ 第１のモータ
２８、２８’ 第１のベルト駆動部
２９、２９’ 移送ヘッド
３０、３０’ 移送ヘッドガイド
３１、３１’ 第２の移動機構
３２、３２’ 第２のモータ
３３、３３’ 第２のベルト駆動部
３４ 搬入プッシャー制御ピン
３５ 搬入プッシャー固定制御ピン
３６ 搬出プッシャー制御ピン
３７ 移送レーンピン
３８ 搬出プッシャー
３９ 搬入プッシャー制御ピン凹部
４０ 回転レバー
４１、４１’ 移送レーン
４２ ラック搬送シャトル
４３ 搬出プッシャー接触面
４４ プッシャーマウント
４５ 基部
４６ 搬出プッシャー制御ピン凹部
４７ 位置決め要素
４８ 制御装置
４９ 搬入スロット
５０ 保持バウ
５１ パーキング領域
５２ 搬入プッシャー固定機構
５３ ラック制御ピン
５４ キャリアスロット
５５ スロット列
５６ 第１のフリースペース
５７ 第２のフリースペース
５８ チューブラック凹部
５９ レールスロット
６０ ピンホール

Claims (15)

1. 生体試料の体外診断検査を行うための体外診断機器（１）においてチューブラック（７）を移送するためのチューブラック移送装置（２、２’）であって、第１の水平方向に延びる第１のレール（２３、２３’）と、前記第１の水平方向に直交する第２の水平方向に延びる第２のレール（２４、２４’）とを備え、前記第２のレール（２４、２４’）が、前記第１のレール（２３、２３’）に沿って移動可能で、前記第２のレール（２４、２４’）に沿って移動可能な少なくとも１つの移送ヘッド（２９、２９’）を備え、前記移送ヘッド（２９、２９’）が、少なくとも１つの制御ピン（３４、３５、３６、５３）を備え、前記少なくとも１つの制御ピンのそれぞれが、
   チューブラック（７）をラックキャリア（１２）から前記体外診断機器（１）のサンプリング領域（４）へ移送するための、前記第２の水平方向に並進可能な搬入プッシャー（１５）、
   チューブラック（７）を前記体外診断機器（１）のサンプリング領域（４）からラックキャリア（１２）へ移送するための搬出プッシャー（３８）、
   チューブラック（７）を、異なるラックキャリア（１２、１２’１２”）間でおよび／または同じラックキャリア（１２’）の異なる位置（５４）間で移送するためのチューブラック
   のうちのいずれか１つと連結されるように構成されるチューブラック移送装置（２、２’）。
2. チューブラック（７）を、移送レーン（４１）を介して、異なるラックキャリア（１２、１２’、１２”）間で、および／または、ラックキャリア（１２）と前記サンプリング領域（４）との間で、および／または、移送レーン（４１’）を介して前記サンプリング領域（４）内で移送することができるように、前記第１の水平方向に沿って延び、少なくとも２つのラックキャリア（１２）間にまたはラックキャリア（１２’）のスロット列（５５）間に配置される移送レーン（４１、４１’）を備える請求項１記載のチューブラック移送装置（２、２’）。
3. チューブラック（７）を前記移送レーン（４１）に沿って移動させるために、前記第２のレール（２４）が、前記第１の水平方向に、前記第２のレール（２４）とともに直線的に並進可能な移送レーンピン（３７）を備える請求項２記載のチューブラック移送装置（２）。
4. 前記移送ヘッド（２９）が、少なくとも１つの搬入プッシャー（１５）に連結されるように構成される搬入プッシャー制御ピン（３４）と、少なくとも１つの搬出プッシャー（３８）と連結されるように構成される搬出プッシャー制御ピン（３６）とを備える請求項１〜３のいずれか１項に記載のチューブラック移送装置（２）。
5. 前記移送ヘッド（２９）が、前記搬入プッシャー（１５）が前記第２の水平方向に並進することを防ぐことができる固定機構（５２）を解除するために少なくとも１つの搬入プッシャー（１５）と連結されるように構成される搬入プッシャー固定制御ピン（３５）を備える請求項１〜４のいずれか１項に記載のチューブラック移送装置（２）。
6. 生体試料の体外診断検査を行うための少なくとも１つの分析領域（３）と、
   チューブラック（７）を搬入する／搬出するための少なくとも１つの試料ユニット（６）と、
   試料を試料管（５）から引き出すためのサンプリング領域（４）と、
   請求項１〜５のいずれか１項に記載の、チューブラック（７）を移送するための少なくとも１つのチューブラック移送装置（２、２’）と
   を備える体外診断機器（１）。
7. 前記試料ユニット（６）が、１つまたは２つ以上の搬入キャリア支持部（１０）を備える搬入キャリアセクション（８）と、１つまたは２つ以上の搬出キャリア支持部（１１）を備える搬出キャリアセクション（９）とを備え、
   前記搬入キャリア支持部（１０）のそれぞれが、前記サンプリング領域（４）に供給されるチューブラック（７）を保持するためのラックキャリア（１２）を支持するように構成され、前記搬入キャリア支持部（１０）のそれぞれが、搬入プッシャー（１５）に連結され、
   前記搬出キャリア支持部（１１）のそれぞれが、前記サンプリング領域（４）または前記搬入キャリアセクション（８）から受け取られるチューブラック（７）を保持するためのラックキャリア（１２）を支持するように構成され、前記搬出キャリア支持部（１１）のそれぞれが、搬出プッシャー（３８）に連結される請求項６記載の体外診断機器（１）。
8. チューブラック（７）を、前記搬入キャリアセクション（８）から前記サンプリングユニット（４）へまたは前記搬出キャリアセクション（９）へ移送するために、およびチューブラック（７）を、前記サンプリングユニット（４）から前記搬出キャリアセクション（９）へ移送するために、前記搬入キャリアセクション（８）および前記搬出キャリアセクション（９）が移送レーン（４１）と連結される請求項７記載の体外診断機器（１）。
9. 各ラックキャリア（１２）が、一列に並んだチューブラック（７）をガイドするためのラックガイド（１３）を備える請求項７または８記載の体外診断機器（１）。
10. 前記試料ユニット（６）の下に配置される第１のチューブラック移送装置（２）および前記サンプリング領域（４）の下に配置される第２のチューブラック移送装置（２’）を備える請求項６〜９のいずれか１項に記載の体外診断機器（１）。
11. チューブラック(７）を、前記移送レーン（４１）から受け取り、前記移送レーン（４１）へ供給するように配置される、チューブラック（７）を搬送するためのラック搬送シャトル（４２）を備える請求項６〜１０のいずれか１項に記載の体外診断機器（１）。
12. 前記搬出プッシャー（３８）が、チューブラック（７）を押すために、前記第２の水平方向に傾斜可能であるように構成される請求項６〜１１のいずれか１項に記載の体外診断機器（１）。
13. 前記サンプリング領域（４）のラックキャリア（１２”）が、チューブラック（７）を支持するための１つまたは２つ以上の搬入スロット（４９）を備える請求項６〜１２のいずれか１項に記載の体外診断機器（１）。
14. 前記サンプリング領域（４）のラックキャリア（１２’）が、チューブラック（７）を受け取るための複数のキャリアスロット（５４）を備え、前記キャリアスロット（５４）が、少なくとも２つのスロット列（５５）に配置される請求項６〜１３のいずれか１項に記載の体外診断機器（１）。
15. チューブラック（７）を、一方のスロット列（５５）のキャリアスロット（５４）から他方のスロット列（５５）のキャリアスロット（５４）へ移送できるように、前記ラックキャリア（１２’）のキャリアスロット（５４）が、前記スロット列（５５）間に延びる移送レーン（４１’）と連結される請求項１４記載の体外診断機器（１）。

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