JP2005151882A - 犬用歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】歯ブラシを把持した手を左右に反転させることなく、臼歯の内側面、外側面及び頂部を同時に磨くことができる犬用歯ブラシを提供することにある。
【解決手段】歯ブラシ本体11の先端部に植毛されたブラシ部12を有し、基端部に把持部13を有した犬用歯ブラシ10において、ブラシ部12は、歯ブラシ本体11の長手方向に沿って少なくとも三列のブラシ毛を有し、両側ブラシ毛14は、犬の臼歯の内側面及び外側面に接触し、中央ブラシ毛15は臼歯の頂部に接触して、同時に磨くことができる構成であり、前記両側ブラシ毛14の毛先14aは、互いに接近する方向に湾曲していることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】歯ブラシ本体11の先端部に植毛されたブラシ部12を有し、基端部に把持部13を有した犬用歯ブラシ10において、ブラシ部12は、歯ブラシ本体11の長手方向に沿って少なくとも三列のブラシ毛を有し、両側ブラシ毛14は、犬の臼歯の内側面及び外側面に接触し、中央ブラシ毛15は臼歯の頂部に接触して、同時に磨くことができる構成であり、前記両側ブラシ毛14の毛先14aは、互いに接近する方向に湾曲していることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、飼主が犬の臼歯及び前歯を磨くことができる犬用歯ブラシに関する。
昨今の少子化、高齢化の影響で、兄弟の無い一人っ子や高齢者の単身住まいの増加に伴い、都会の孤独な生活の中で暖かいふれあいが欲しい、ストレスを癒したいといったニーズの増大がペットブームの大きな背景になっている。
ペットの中でも犬が最も多く、飼主は、犬の散歩、毛の手入れを行って犬に対する愛情を注ぐと共に、飼主自身の健康増進を図っている。また、ペットブームに伴ってドッグフードの需要も多く、犬の栄養バランスを考えて多種多様なフードが市販されている。
従って、人間と同様に、犬の歯も歯垢や歯石が蓄積され、歯肉炎を起こして口臭が発生するという問題がある。そこで、従来においては、人間が使用する歯ブラシと基本的には同一の形状で、柄の部分を若干長くし、ブラシ部を大きくした犬用歯ブラシが市販されている。この犬用歯ブラシは、飼主または獣医が犬の頭部を人間の腕で脇の下に抱え込むようにして犬の頭部を押え、歯ブラシに犬用歯磨きペーストを付けて臼歯や前歯を磨いている。
しかしながら、従来の犬用歯ブラシは、柄の先端部に真直ぐなブラシ毛を植毛しただけの構造である。従って、例えば、臼歯を磨く場合、上歯、下歯に拘わらず、臼歯の内側面と外側面を磨くときにはブラシの柄の部分を左右に反転させたり、傾けながら前後に往復運動させる必要があり、また、臼歯の頂部を磨く場合には、ブラシの柄を上下に反転させながら前後にスライドさせる必要がある。
このため、歯ブラシを持った手指が疲労するという問題があり、また、犬は歯磨き中、静止していることは稀であり、嫌がって動くために、短時間に臼歯を満遍なく磨くことは困難であり、あやして犬の機嫌をとりながら歯磨きしているのが実情である。
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、歯ブラシを把持した手を左右に反転させることなく、臼歯の内側面、外側面及び頂部を同時に磨くことができ、しかも把持しやすく、手指の疲労を軽減できる犬用歯ブラシを提供することにある。
この発明は、前記目的を解決するために、請求項1は、歯ブラシ本体の先端部に植毛されたブラシ部を有し、基端部に把持部を有した犬用歯ブラシにおいて、前記ブラシ部は、前記歯ブラシ本体の長手方向に沿って少なくとも三列のブラシ毛を有し、両側ブラシ毛は、犬の臼歯の内側面及び外側面に接触し、中央ブラシ毛は臼歯の頂部に接触して、同時に磨くことができる構成であり、前記両側ブラシ毛の毛先は、互いに接近する方向に湾曲していることを特徴とする。
請求項2は、請求項1の前記把持部は、犬を象った形状であり、その上面部及び下面部には人間の複数の指先と係合する係合凹部が設けられていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1の前記把持部は、犬を象った形状であり、その上面部及び下面部には人間の複数の指先と係合する係合凹部が設けられているとともに、前記把持部の端末部には犬の前歯用ブラシ部を有していることを特徴とする。
この発明によれば、歯ブラシ本体の長手方向に沿って少なくとも三列のブラシ毛を有し、両側ブラシ毛は、犬の臼歯を挟んでその内側面及び外側面に接触し、中央ブラシ毛は臼歯の頂部に接触して、同時に磨くことができる構成であり、歯ブラシを把持した手を左右に反転させることなく、臼歯の内側面、外側面及び頂部を同時に磨くことができる。しかも、両側ブラシ毛の毛先は、互いに接近する方向に湾曲しているため、隅々まで磨けるとともに、把持しやすく、手指の疲労を軽減できるという効果がある。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は一実施形態を示し、図1は犬用歯ブラシを示し、(a)は側面図、(b)は平面図、図2はブラシ部を示し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は臼歯を磨いている状態の正面図、図3は上歯を磨いている状態の斜視図、図4は下歯を磨いている状態の斜視図である。
図1〜図4に示すように、犬用歯ブラシ10は、例えば、合成樹脂材料からなる棒状の歯ブラシ本体11の先端部には植毛されたブラシ部12が設けられ、基端部には把持部13が設けられている。ブラシ部12は、歯ブラシ本体11の長手方向に沿って少なくとも三列のブラシ毛を有し、両側ブラシ毛14は、犬の臼歯Aの内側面A1(舌側)及び外側面A2(頬側)に接触し、中央ブラシ毛15は臼歯Aの頂部A3に接触して、同時に磨くことができる構成である。
すなわち、歯ブラシ本体11の先端部における前面には三列に植毛穴16が設けられ、これら植毛穴16には合成繊維からなるブラシ毛17を複数本ずつ引き揃えた状態に垂直に植毛されている。そして、両側ブラシ毛14の毛先14aは、例えば加熱手段によって両側ブラシ毛14の毛先14aが互いに接近する方向に湾曲されている。また、中央ブラシ毛15は真直ぐなブラシ毛17で、両側ブラシ毛14の長さの略半分の長さである。
また、把持部13は、犬を象った形状であり、その上面部18における犬の頭部に位置する箇所には第1の係合凹部21が設けられている。把持部13の下面部19のおける犬の口先部に位置する箇所、喉部に位置する箇所、腹部に位置する箇所及び尻部に位置する箇所には、順番に第2の係合凹部22、第3の係合凹部23、第4の係合凹部24、第5の係合凹部25が設けられている。
そして、歯ブラシ本体11のブラシ部12を下向きにした状態(犬の下歯を磨く場合)において、把持部13を人間が把持したとき、第1の係合凹部21または上面部18に親指a、第2の係合凹部22に小指b、第3の係合凹部23に薬指c、第4の係合凹部24に中指d、第5の係合凹部25に人差指eのそれぞれ指先が係合するようになっている。
なお、歯ブラシ本体11のブラシ部12を上向きにした状態(犬の上歯を磨く場合)において、把持部13を人間が把持したとき、第1の係合凹部21に小指b、第3の係合凹部23に親指a、第5の係合凹部25に人差指eのそれぞれ指先が係合し、薬指c及び中指dは、上面部18における犬の背中に位置する箇所に押し当てることができるようになっている。
さらに、把持部13における犬の尾の部分は斜め上方に向かって湾曲した突出部20が設けられ、この突出部20には犬の前歯用ブラシ部26が設けられている。この前歯用ブラシ部26は、ブラシ部12と同様に植毛穴に合成繊維からなるブラシ毛を複数本ずつ引き揃えた状態に垂直に植毛したものである。
また、歯ブラシ本体11の柄の部分にはブラシ部12から1cm間隔に目盛27が付されている。この目盛27は犬の口腔に挿入した歯ブラシ本体11の挿入深さが判るようにしたものである。従って、犬の種類、大きさによって口腔の深さ、臼歯の位置も異なるが、目盛27を観ることによってブラシ部12の位置を判断できる。
前述のように構成された犬用歯ブラシ10によれば、飼主または獣医が犬の頭部を人間の腕で脇の下に抱え込むようにして犬の頭部を押え、犬用歯ブラシ10のブラシ部12に犬用歯磨きペーストを付ける。そして、歯ブラシ本体11の把持部13を把持してブラシ部12を臼歯Aに押し当てると、ブラシ部12は、三列のブラシ毛を有し、両側ブラシ毛14は、犬の臼歯Aの内側面A1及び外側面A2に接触し、中央ブラシ毛15は臼歯Aの頂部A3に接触する。さらに、両側ブラシ毛14の毛先14aが互いに接近する方向に湾曲しているため、毛先14aが歯頚部B部に接触する。
従って、把持部13を把持した手で前後方向に往復運動させると、ブラシ部12が臼歯Aの内側面A1、外側面A2、頂部A3及び歯頚部B部を同時に磨くことができる。このとき、犬用歯ブラシ10を把持した手を左右に反転させることなく、前後方向に往復運動させるだけで、臼歯Aを隅々まで満遍なく磨くことができる。また、前歯においては、前歯用ブラシ部26に犬用歯磨きペーストを付け、把持部13を把持して前歯用ブラシ部26を前歯に押し当て、上下動させることにより、磨くことができる。
従って、飼主が愛犬の歯を容易に短時間に磨くことができ、犬の歯垢や歯石を除去でき、歯肉炎を起こして口臭が発生するという問題を解消できる。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合わせてもよい。
10…犬用歯ブラシ、11…歯ブラシ本体、12…ブラシ部、13…把持部、14…両側ブラシ毛、15…中央ブラシ毛
Claims (3)
- 歯ブラシ本体の先端部に植毛されたブラシ部を有し、基端部に把持部を有した犬用歯ブラシにおいて、
前記ブラシ部は、前記歯ブラシ本体の長手方向に沿って少なくとも三列のブラシ毛を有し、両側ブラシ毛は、犬の臼歯の内側面及び外側面に接触し、中央ブラシ毛は臼歯の頂部に接触して、同時に磨くことができる構成であり、前記両側ブラシ毛の毛先は、互いに接近する方向に湾曲していることを特徴とする犬用歯ブラシ。 - 前記把持部は、犬を象った形状であり、その上面部及び下面部には人間の複数の指先と係合する係合凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の犬用歯ブラシ。
- 前記把持部は、犬を象った形状であり、その上面部及び下面部には人間の複数の指先と係合する係合凹部が設けられているとともに、前記把持部の端末部には犬の前歯用ブラシ部を有していることを特徴とする請求項1に記載の犬用歯ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003395813A JP2005151882A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | 犬用歯ブラシ |
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JP2003395813A JP2005151882A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | 犬用歯ブラシ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005151882A true JP2005151882A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34721479
Family Applications (1)
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JP2003395813A Pending JP2005151882A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | 犬用歯ブラシ |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012231968A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | In Clover:Kk | ペット用歯ブラシ |
JP2015080596A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-27 | 鮎澤 義二 | 改良型歯ブラシ |
JP2015126819A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | ライオン商事株式会社 | 犬猫用口腔内清掃具 |
US10244856B1 (en) * | 2015-11-23 | 2019-04-02 | Casie Marie Horsky | Universal phalangi grip system for toothbrush and utensils |
WO2023195692A3 (ko) * | 2022-04-04 | 2024-04-25 | 정우용 | 칫솔 |
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2003
- 2003-11-26 JP JP2003395813A patent/JP2005151882A/ja active Pending
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WO2023195692A3 (ko) * | 2022-04-04 | 2024-04-25 | 정우용 | 칫솔 |
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