JP2005151551A - オーサリングシステム及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォーマット上若しくは記録媒体上における1再生単位を基準としてアクセスを行うことができるようにする。
【解決手段】デジタルVTR2からの映像信号を遅延する画像遅延装置3と、エディット・リストに登録されている頭出し点のタイムコードデータを基準として得られるタイムコードデータと、当該タイムコードデータの示す映像信号に対応する、予測方向に応じたピクチャタイプを示すピクチャタイプデータとに基いて、デジタルVTR2からの遅延されていないタイムコードデータに対応する映像信号のピクチャタイプを判定し、この判定結果に基いて、エンコードシーケンス指示データを出力するカット判定回路9と、エンコードシーケンス指示データが示すピクチャタイプとなるよう、デジタルVTR2から供給される映像信号に対して予測処理を行う画像タイプ制御部5とを有する。
【選択図】図2
Description
1.エンコード時(オーサリングあるいはマスタリングと呼ばれることもある)に、それぞれのトラックの開始点をタイムコードで指定しておく。トラックの番号は、例えば、1番から順番に増えていくとする。
2.エンコードを行なうときに、あるトラック番号で指定されたタイムコードに相当する映像または音声データがディスク上のどこに記録されたかを、そのディスクフォーマットで使用されている絶対番地方式によりディスクアドレスを覚えておく。{CDの場合は、絶対タイムコードが、DVD(Digital Video Disk)の場合にはセクタ・アドレスの使用が予定されている。}
3.全てのトラック開始点について、トラック番号とそのディスクアドレスのペアの情報が出来上がったら、それをTOC(Table Of Contents)としてディスク上の物理的に最初にアクセスされる場所の近傍(通常は、ディスクの最内周)におく。
4.再生機は、このTOCを読み、メモリーなどの記憶しておけば、ユーザーがあるトラックを指定したとき、即座にディスク上の絶対番地が判明するので、 直接その番地へピックアップを進めて、再生すべきトラックの最初のデータを 読むことができる。
図8における凡例において、Iピクチャとは、それ自身独立して再生が可能な画像のことであり、Pピクチャとはそれよりも前方(過去)にあるIまたはPピクチャからの予測を使った画像であり、Bピクチャとは、それ自身よりも前方(過去)にあるIまたはPピクチャからの予測と後方(未来)にあるIまたはPピクチャからの予測の両方を使用した画像のことである。なお、I、B、Pに添えられた数字「xx」は原画像における画面の順番を表し、小さい数字が過去を大きい数字が未来を表している。また、実線の矢印は、どの画像からどの画像が予測されているかの関係を示す。
次に、GOPは完全に独立でないために起こる問題について図9を参照して説明する。図9は、あるGOP Nの先頭を頭出し点とした場合の問題の様子を示す説明図である。図9Aにはデコーダ入力が、図9Bには再生画像が示されている。今、連続的に圧縮エンコードされたGOPの列があり、デコーダに入力されるものとする。さて、このようなGOP列に対して、再生機が頭出し動作を行なったとする。このときの再生機のピックアップが位置する頭出し点は、GOPNのデコーダ入力で見たときの先頭であるI2ピクチャであるとする。
*頭出し点をGOPの先頭からオフセットさせる。
例えば、トラックの先頭として頭出しをさせたいピクチャをGOP Nの先頭ではなく、最初から後ろにずらしてIピクチャを頭出し点として指定しておき再生開始可能点と一致させておけば良いのではないか、とも思えるが、それでは次の問題が解決していない。
MPEG2のルールでは、Bピクチャの枚数(Iピクチャどうしまたは、IピクチャとPピクチャの間隔、MPEG用語を用いればMの数)に制約はない。画質と符号効率から見てBピクチャの枚数は任意に選べることになっている。従って、頭出し点をGOPの先頭からどのくらいずらしたら良いのかエンコードしてみないことには何とも言えない。
元々、頭出し点を作品上の特定の位置に指定したいのでGOPの区切りをずらそうとしたのに、エンコードしてみて実際にGOPを構築してみないと頭出し点が求まらないと言う、いわば「鶏と卵」の関係に陥ってしまう。
さらに、タイムコードの問題がある。MPEG2では、タイムコードは各ピクチャごとに持つことは出来ない。オプションとしてGOPヘッダをGOPの先頭に配置することが出来、このGOPヘッダにタイムコードを打つことができる。「打つ」とは、GOPヘッドに相当する記録媒体上にタイムコードデータを記録することである。予想されるDVDのフォーマットでも、形は異なるが、やはりGOPごとにタイムコードを打つことが可能である。この場合、タイムコードの値はどうするべきであろうか?
通常の、逐次再生を考えた場合、GOPの構造(どのピクチャが何枚使われているかということ)とは無関係に一意にタイムコードの値を決めるとすれば、極自然に考えて、GOPに含まれるピクチャの中で最初に再生表示されるべきピクチャに対応するタイムコードとなるはずである。図9の例で言えば、データ列の最初から逐次再生されてきたとすれば、B0ピクチャがGOP Nのなかでは一番最初に再生されるべき画像であるから、GOP Nに付随させるべきタイムコードは、B0ピクチャの時間「t=0」の値となる。
そうなると、頭出し可能点がGOP Nにおいて表示順で見ると先頭ではないイントラピクチャI2になってしまうと、それに対応するタイムコードは「t=2」の値であるが、それそのものの値はGOP Nに付随するデータとしてはデータストリーム中には存在しなくなる。元々、タイムコードで指定された頭出し点(この例で言えば、I2ピクチャの「t=2」)であるが、そのタイムコードが最終的にデータとしてストリーム中に存在しないと、頭出し点が正しくエンコードされたかをデータそのものから確認をすることが困難となってしまう。さらに、頭出し点をタイムコードと頭出し点が記録されたディスク上の記録アドレスの対で表し、それをTOCに登録するという従来の「頭出し点検索システム」から見ても、検索される側のデータのアドレスに位置する情報を読み出してみても、それに付随すべきタイムコードが直接的に確認できないのは問題である。
また、GOPに付随しているタイムコードから常に固定値のフレームだけ進んだところを頭出し点とするということは、結果的に問題点1に帰着してしまう。
*CLOSED GOPを適用する方法
図10は、MPEG2における「CLOSED GOP(クローズド・GOP)」の概念を示す説明図である。図10Aには原画像が、図10Bにはエンコーダ出力が、図10Cにはデコーダ入力が、図10Dには再生画像が夫々示されている。
〔本形態の概要〕
例えばDVDのように、デジタル映像及び音声データ等が、相変化型の光ディスク、光磁気ディスク、読み出し専用の光ディスク等のディスク状記録媒体に記録されたメディアにおいては、CDで行なわれているようなトラック・ジャンプによる頭出し、あるいは、VIDEO CDのPLAYBACK CONTROL(PBC)機能と同じくユーザーが指定した特定の場所から再生を開始するランダムアクセス機能がある。本形態では、例えばDVDに記録されるMPEG2の映像信号の圧縮エンコードにおいて、トラック・ジャンプやPLAYBACKCONTROLなどに代表される特定の場所から再生を開始する機能(頭出し再生と呼ぶことにする)を有する再生機のために、エンコードを行なう際に、
1.トラック(もしくはPLAYBACK CONTROLの1再生単位であるPLAY ITEM)の切れ目などの頭出し点では、必ずGOP(GROUPOF PICTURE)の区切りを入れる。
2.かつ、「カットのあるシーケンス」をトラック(もしくはPLAYBACKCONTROLの1再生単位であるPLAY ITEM)の切れ目などの頭出し点に該当するGOPに適用し、その点の前後のピクチャにおいてお互いに前方または後方予測を必要としないコーディングをする。そして、これによって、 頭出し点の画像が必ずイントラピクチャになるようにすることで、どのような 再生機で解釈したとしても、必ず頭出し点のピクチャが一意に決まるようにし、 その結果、安定した頭出し再生を提供できる。
さて、カットのあるシーケンスで構成されたGOPの先頭が、トラックの先頭などの頭出し点であった場合についてみてみる。図1Dに示されるデコーダ入力で見てみると、カットのあるGOPの先頭は、I0ピクチャ(GOP内で、最も最初に表示されるべき画像がイントラピクチャ)であるから、デコードの順番で見ても、図1Eに示される再生された画像における順番で見ても、どちらも先頭の画像となることは明らかである。
2.かつ、そのGOPは、カットのあるシーケンスにより構成する。
このルールで圧縮エンコードされた画像データにおいては、図1Dにおいて実線の矢印で示される頭出し点から再生を開始しようとする場合、「最初にデコードする画像=最初に表示する画像」の関係があるので、どのような再生機であっても、必ずI0ピクチャからの再生とならざるを得ない。よって、頭出し点は、一意に決定できるのである。さらに、頭出し点の画像に付随するタイムコードは、そのままGOPに付随するタイムコードとして適用できるので、正しい位置に頭出し点が来るようにエンコード出来たかは、エンコード後のタイムコードを見ればよいので、簡単に判定が可能である。
図2に、一実施の形態としてのオーサリングシステムの構成例を示す。まず、圧縮エンコードされる対象のマスターテープ(マスターとして用いられるビデオ・テープ・カセット)1は、デジタルVTR2で再生される。マスターテープ1に付随しているところの、各頭出し点がタイムコードで指定されたデータが書き込まれたフレキシブル・ディスク6は、頭出し点読み取り部7にセットされる。読み取られた頭出し点の情報は、さらに、頭出し点修正装置8により、頭出し点のタイムコード値の微調整や追加または削除が可能となっている。以上の手段で決定されたマスターテープ1に対する頭出し点のタイムコードの情報は、カット判定回路9に送られる。また、デジタルVTR2で再生されるマスターテープ1には、あらかじめタイムコードが記録され、そのデジタルVTR2からのタイムコードデータは、カット判定回路9と画像タイプ制御部5に夫々供給されている。
カットシーケンス0は、図4Bに示されるように、Iピクチャの位置が、通常シーケンスに比べて前に2枚ずれて「0番」のピクチャがIピクチャとなる。しかし、直前のピクチャはPピクチャであるので、GOPはI0ピクチャから始まり、シーケンスの都合上P9までのN=10となる。その後は通常のシーケンスが続く。
カットシーケンス1は、図4Cに示されるように、Iピクチャの位置が、通常シーケンスに比べて前に1枚ずれて「1番」のピクチャがIピクチャとなり、かつ、直前の「0番」のピクチャは、通常ではBピクチャであるが、Pピクチャとされる。GOPはI1ピクチャから始まり、シーケンスの都合上P10までのN=10となる。その後は通常のシーケンスが続く。なお、直前のGOPは、P0ピクチャまでを含むので、それに限りN=10となる。
カットシーケンス3は、図4Eに示されるように、Iピクチャの位置が、通常シーケンスに比べて後ろに1枚ずれて「3番」のピクチャがIピクチャとされる。ただし、「2番」のピクチャまでは通常のシーケンスが延ばされる。GOPはI3ピクチャから始まり、シーケンスの都合上P12までのN=10となる。その後は通常のシーケンスが続く。なお、直前のGOPは、B0とB1とP2ピクチャまでを含むので、それに限りN=12となる。
カットシーケンス5は、図4Gに示されるように、Iピクチャの位置が、通常シーケンスに比べて後ろに3枚ずれて「5番」のピクチャがIピクチャとされる。ただし、「2番」のピクチャまでは通常のシーケンスが延ばされ、かつ、I5ピクチャの直前の2枚のうち「3番」はBピクチャ、「4番」のピクチャはPピクチャとされる。GOPはI5ピクチャから始まり、シーケンスの都合上P14までのN=10となる。その後は通常のシーケンスが続く。なお、直前のGOPは、B0、B1、P2、B3、P4ピクチャまでを含むので、それに限りN=13となる。
カットシーケンス7は、図4Iに示されるように、カットシーケンス6と同様に、単純にIピクチャの位置を後ろにずらすと直前のGOPの長さが長くなり過ぎるので、別のルールとされ、短めの通常シーケンスが置かれ、その後に改めてカットのあるシーケンスが置かれる。B0ピクチャから始まる通常のシーケンスがP5ピクチャまで続けられ、かつ、その後の「6番」にPピクチャが続けられ、ここでN=7でGOPが打ち切られる。その直後の「7番」のピクチャが、カットのあるシーケンスのIピクチャとされる。GOPはI7ピクチャから始まり、シーケンスの都合上P16までのN=10となる。その後は通常のシーケンスが続く。
次に、図2に示したオーサリングシステムにおける主要な動作について、図5〜図7を参照して説明する。
ステップS2では、図2に示したカット判定回路9が、RAMに保持しているEDLデータEDLd中から、最初のカット番号データについて登録されているタイムコードデータを読み取り、以降のNフレーム分のシーケンスリストデータSLdを生成する。例えば2GOP分のタイムコードデータを生成して内部RAM9bに保持すると共に、内部ROM9aから通常のシーケンスデータSd、即ち、ピクチャタイプデータを読み出し、当該ピクチャタイプデータを、内部RAM9bに保持されている先頭のGOP用のタイムコードデータに対応させて登録する。尚、次のGOP用としてシーケンスリストデータSLdに登録されているタイムコードデータに対するピクチャタイプデータの登録は、先頭のGOPの最後の画像について処理を行った後、上述したように、頭出し点の有る無しに応じてシーケンスデータSdを選択してから行われる。
ステップS4では、図2に示したカット判定回路9が、デジタルVTR2からのタイムコードデータを読み取る。
ステップS5では、図2に示したカット判定回路9が、読み取ったタイムコードデータの値と、内部RAM9bに保持されているシーケンスリストデータSLdに登録されているタイムコードデータの値を比較する。
ステップS6では、図2に示したカット判定回路9が、読み取ったタイムコードデータの値が、現在のGOPの最後に相当するタイムコードデータの値に等しいか否かを判断し、「YES」であればステップS7に移行し、「NO」であればステップS9に移行する。
ステップS8では、図2に示したカット判定回路9が、読み取ったタイムコードデータの値から例えば9フレームまで順次値をインクリメントすると共に、各値が、内部RAM9bに保持されているEDLに登録されているタイムコードデータの値と一致するか否かを検出する。このとき、カット判定回路9は、一致を検出した場合には、次のGOPに頭出し点が含まれることを示すデータと、読み取ったタイムコードから何フレーム目が一致したのかを示すデータを、一致しない場合にはその旨を示すデータを、内部RAM9bに記憶する。
ステップS9では、図2に示したカット判定回路9が、内部RAM9bに保持されているシーケンスリストデータSLdから、現在のタイムコードデータと、ピクチャタイプデータを読み、これらのデータを、エンコードシーケンス指示データとして、図2に示した画像タイプ制御部5に供給する。ここで「現在のタイムコードデータ」とは、シーケンスリストデータSLd上における現在の処理対象画像のタイムコードデータである。
ステップS11では、図2に示したカット判定回路9が、内部RAM9bに保持しているデータ、即ち、次のGOPに頭出し点が含まれることを示すデータ、若しくは一致しないことを示すデータに基づき、次のGOPに頭出し点が含まれるか否かを判断し、「YES」であればステップS12に移行し、「NO」であればステップS13に移行する。
ステップS13では、図2に示したカット判定回路9が、次のGOPのために、内部ROM9aから通常のシーケンスデータSdを読み出し、当該シーケンスデータSdを、内部RAM9bのシーケンスリストデータSLdに登録する。
ステップS18では、カット判定回路9が、“2”枚目か否かを判断し、「YES」であればステップS19に移行して、内部ROM9aに記憶されている、カットシーケンス1のシーケンスデータSdを選択し、ステップS17に移行して、上記カットシーケンス1のシーケンスデータSdを読み出し、当該データを、内部RAM9bにロードし、再びステップS4に移行する。
ステップS22では、カット判定回路9が、“4”枚目か否かを判断し、「YES」であればステップS23に移行して、内部ROM9aに記憶されている、カットシーケンス3のシーケンスデータSdを選択し、ステップS17に移行して、上記カットシーケンス3のシーケンスデータSdを読み出し、当該データを、内部RAM9bにロードし、再びステップS4に移行する。
ステップS26では、カット判定回路9が、“6”枚目か否かを判断し、「YES」であればステップS27に移行して、内部ROM9aに記憶されている、カットシーケンス5のシーケンスデータSdを選択し、ステップS17に移行して、上記カットシーケンス5のシーケンスデータSdを読み出し、当該データを、内部RAM9bにロードし、再びステップS4に移行する。
ステップS30では、カット判定回路9が、“8”枚目か否かを判断し、「YES」であればステップS31に移行して、内部ROM9aに記憶されている、カットシーケンス7のシーケンスデータSdを選択し、ステップS17に移行して、上記カットシーケンス7のシーケンスデータSdを読み出し、当該データを、内部RAM9bにロードし、再びステップS4に移行する。
ステップS32では、カット判定回路9が、“9”枚目か否かを判断し、「YES」であればステップS33に移行して、内部ROM9aに記憶されている、カットシーケンス8のシーケンスデータSdを選択し、ステップS17に移行して、上記カットシーケンス7のシーケンスデータSdを読み出し、当該データを、内部RAM9bにロードし、再びステップS4に移行する。
本方式は、MPEGビデオ(もしくは、それに類似するビデオ圧縮)を記録するものの全てに適応可能である。(MMCDであろうがSDであろうが、将来あるであろうMPEGビデオ記録再生機の全て、記録媒体には無関係である。)
あらかじめ指定したタイムコードフレームにおける特定の頭出し点(それがどの理由で頭出し点として指定されたかは問わない)は、エンコードされた画像データの並び方の性格上、確実に一意的に、頭出し点としてアクセスし再生可能となる。
そして、一意に決定できるということは、CDにおけるTOCのように、頭出し点をその画像のタイムコードと記録された媒体上の絶対番地のペアとして記録しても、そのTOCにおける情報と実際に頭出し再生される画像とは矛盾がなくなることが保証される。
従って、伝統的なトラック機構によるアクセスのみならず、PLAYBACKCONTROLなどのようにより複雑なランダムアクセスの機構においても、頭出し点をその画像のタイムコードと記録された媒体上の絶対番地のペアとして取り扱うというルールのもとにおいても、全く同様に適用できる。将来、ゲーム用の動画など、インタラクティブに頭出ししなければならない場合にも応用可能である。
また、図2においては、最適なエンコードが行えるまでN回エンコードを行う、いわゆる2パス以上のシステムを示しているが、いわゆる1パスのシステムでも同様である。1パスのシステムの場合、量子化レベル制御回路15、量子化レベル修正装置16、出力レート決定装置18、ストレージ装置22、モニタ用デコーダ21が不用となる。1パスのシステムの場合、量子化レベルは固定だからである。そして、エントロピー符号化器17の出力は、ストリーム出力装置19に入力される。
2 デジタルVTR
3 画像遅延装置
4 操作部
5 画像タイプ制御部
6 フレキシブル・ディスク
7 頭出し点読み取り部
8 頭出し点修正装置
9 カット判定回路
9a ROM
Sd シーケンスデータ
9b RAM
EDLd EDLデータ
SLd シーケンスリストデータ
10 DCT
11 量子化器
12 逆量子化器
13 逆DCT
15 量子化レベル制御回路
16 量子化レベル修正装置
17 エントロピー符号化器
18 出力レート決定装置
19 ストリーム出力装置
20 出力端子
21 モニタ用デコーダ
22 ストレージ装置
23 エンコーダ制御部
Claims (13)
- 連続する映像信号から、符号化される映像信号のみの符号化情報、符号化される映像信号と当該映像信号の前若しくは後の映像信号との差分の符号化情報、或いは符号化される映像信号と当該映像信号の前後の映像信号との差分の符号化情報の組み合わせからなるグループを生成する符号化方法であって、
連続する映像信号を符号化する際に、上記映像信号のフォーマット上における1再生単位、又は記録媒体上における1再生単位の区切り部分が、上記グループ内に含まれるときには、上記区切り部分に対応する映像信号を、当該映像信号のみを用いて符号化すると共に、当該映像信号を上記グループの先頭とする符号化方法。 - 上記映像信号の区切り部分は、上記符号化された映像信号が上記記録媒体上に記録された際における、ランダムアクセス可能な頭出し点である請求項1記載の符号化方法。
- 上記各区切り部分に対応する上記映像信号の時間情報と、上記連続した映像信号の時間情報とを比較することにより、符号化される上記映像信号が上記区切り部分であることが検出される請求項1記載の符号化方法。
- 連続する映像信号から、或いは符号化する映像信号のみの第1のピクチャタイプの符号化情報、符号化する映像信号と当該映像信号の前若しくは後の映像信号との差分の第2のピクチャタイプの符号化情報、或いは符号化する映像信号と当該映像信号の前後の映像信号との差分の第3のピクチャタイプの符号化情報の組み合わせからなるグループを生成する符号化方法であって、
頭出し点のタイムコードデータからなる頭出し点リストデータに登録されているタイムコードデータに基いて、連続するタイムコードデータと、当該タイムコードデータに対応する符号化情報のタイプを示すピクチャタイプデータとからなるシーケンスリストデータを生成するシーケンスリスト生成ステップと、
上記シーケンスリストを参照することにより、入力される映像信号のタイムコードデータの値に対応するピクチャタイプデータを求め、当該ピクチャタイプデータの示すピクチャタイプとなるように、入力映像信号を符号化するよう指示する符号化指示ステップと、
上記頭出し点リストに登録されている頭出し点が、次のグループ内に含まれるか否かを検出する検出ステップと、
上記検出ステップにおいて、上記頭出し点リストに登録されている頭出し点が、次のグループ内に含まれることが検出されないときには、上記シーケンスリストの内容が、少なくとも次のグループ内の先頭の映像信号のピクチャタイプが、上記第2若しくは第3のピクチャタイプであることを示す内容となるように更新し、上記検出ステップにおいて、上記頭出し点リストに登録されている頭出し点が、次のグループ内に含まれることが検出されたときには、次のグループの先頭を上記頭出し点にすると共に、上記シーケンスリストの内容が、少なくとも次のグループ内の先頭の映像信号のピクチャタイプが、上記第1のピクチャタイプであることを示す内容となるように更新するシーケンスリスト更新ステップとを含む符号化方法。 - 予測が用いられることなしに符号化される第1のピクチャタイプの映像信号、並びに前方予測または後方予測または両方向予測が用いられて符号化される第2、第3のピクチャタイプの映像信号からなるグループを生成する符号化方法であって、
頭出し点のタイムコードデータからなる頭出し点リストデータに登録されているタイムコードデータから連続するタイムコードデータを得ると共に、映像信号のピクチャタイプを示すピクチャタイプデータからなり、且つ、上記グループの先頭に対して指定されるピクチャタイプデータが示すピクチャタイプが、上記第2若しくは第3のピクチャタイプとなる第1のシーケンスデータの内容に基いて、上記連続するタイムコードデータについて夫々ピクチャタイプを指定して、少なくとも2グループ分以上のシーケンスリストデータを生成するステップ(ST1)と、
信号源からの映像信号に付与されているタイムコードデータを読み取るステップ(ST2)と、
上記シーケンスリストデータを参照することにより、入力される映像信号のタイムコードデータの値に対応するピクチャタイプデータを求め、当該ピクチャタイプデータの示すピクチャタイプとなるように、入力映像信号を符号化するよう指示するステップ(ST3)と、
上記頭出し点リストに登録されている頭出し点が、次のグループ内に含まれるか否かを検出するステップ(ST4)と、
上記ステップ(ST4)において、上記頭出し点リストに登録されている頭出し点が、次のグループ内に含まれることが検出されないときには、上記シーケンスリストの内容を、上記第1のシーケンスデータで更新し、上記ステップ(ST4)において、上記頭出し点リストに登録されている頭出し点が、次のグループ内に含まれることが検出されたときには、現時点において処理対象となっている映像信号から上記頭出し点までの映像信号の数を検出し、検出した数だけ先の位置から次のグループとなるシーケンスデータを選択し、当該シーケンスデータにより、上記シーケンスリストの内容を更新するステップ(ST5)とを含む符号化方法。 - 信号源からの映像信号を遅延する遅延手段と、
頭出し点の登録された頭出し点リストデータに登録されている頭出し点のタイムコードデータを基準として得られるタイムコードデータと、当該タイムコードデータの示す映像信号に対応する、予測方向に応じたピクチャタイプを示すピクチャタイプデータとに基いて、上記信号源からの遅延されていないタイムコードデータに対応する映像信号のピクチャタイプを判定し、当該判定結果に基いて、指示データを出力する判定手段と、
上記判定手段からの指示データが示すピクチャタイプとなるよう、上記遅延手段から供給される映像信号に対して予測処理を行う予測処理手段と、
上記予測処理手段からの出力に対して符号化処理を施す符号化手段とを有する符号化装置。 - 上記判定手段は、上記シーケンスデータの記憶された記憶手段を有し、
上記シーケンスデータは、
複数の映像信号からなるグループの先頭の映像信号のピクチャタイプが、前若しくは後ろのグループの映像信号が用いられて予測されて得られるピクチャタイプとなる基準シーケンスデータと、
複数の映像信号からなるグループの先頭の映像信号のピクチャタイプが、予測処理の行われないピクチャタイプとなり、且つ、当該グループの先頭の位置が、基準となる位置から1つづつずれた、N種類のシーケンスデータとからなり、
上記判定手段は、
上記頭出し点リストデータを参照して、現在処理中のグループよりも先のグループ内のタイムコードデータの値と、頭出し点のタイムコードデータの値が一致したときには、基準となる位置から上記頭出し点までの映像信号の数を検出し、当該映像信号の数と同じ数だけ、グループの先頭の位置が基準となる位置からずれているシーケンスデータを選択する請求項6記載の符号化装置。 - 信号源からの映像信号を遅延する遅延手段と、
頭出し点の登録された頭出し点リストデータに登録されている頭出し点のタイムコードデータを基準として得られるタイムコードデータと、当該タイムコードデータの示す映像信号に対応する、予測方向に応じたピクチャタイプを示すピクチャタイプデータとに基いて、上記信号源からの遅延されていないタイムコードデータに対応する映像信号のピクチャタイプを判定し、当該判定結果に基いて、指示データを出力する判定手段と、
上記判定手段からの指示データが示すピクチャタイプとなるよう、上記遅延手段から供給される映像信号に対して予測処理を行う予測処理手段と、
上記予測処理手段からの出力に対して符号化処理を施す符号化手段と、
上記符号化手段からの出力を保持する保持装置と、
上記保持装置に保持された情報を、記録媒体の記録フォーマットに対応するデータ列に変換して出力する出力装置とを有するオーサリングシステム。 - 上記符号化手段は、連続する映像信号から、或いは符号化する映像信号のみの第1のピクチャタイプ、符号化する映像信号と当該映像信号の前若しくは後の映像信号との差分の第2のピクチャタイプ、或いは符号化する映像信号と当該映像信号の前後の映像信号との差分の第3のピクチャタイプの情報を符号化し、
上記遅延手段における遅延量は、上記第1または第2のピクチャタイプが出現する周期以上であることを特徴とする請求項8記載のオーサリングシステム。 - 上記判定手段は、上記シーケンスデータの記憶された記憶手段を有し、
上記シーケンスデータは、
複数の映像信号からなるグループの先頭の映像信号のピクチャタイプが、前若しくは後ろのグループの映像信号が用いられて予測されて得られるピクチャタイプとなる基準シーケンスデータと、
複数の映像信号からなるグループの先頭の映像信号のピクチャタイプが、予測処理の行われないピクチャタイプとなり、且つ、当該グループの先頭の位置が、基準となる位置から1つづつずれた、N種類のシーケンスデータとからなり、
上記判定手段は、
上記頭出し点リストデータを参照して、現在処理中のグループよりも先のグループ内のタイムコードデータの値と、頭出し点のタイムコードデータの値が一致したときには、基準となる位置から上記頭出し点までの映像信号の数を検出し、当該映像信号の数と同じ数だけ、グループの先頭の位置が基準となる位置からずれているシーケンスデータを選択する請求項8記載のオーサリングシステム。 - 信号源からの映像信号を遅延する遅延手段と、
頭出し点の登録された頭出し点リストデータに登録されている頭出し点のタイムコードデータを基準として得られるタイムコードデータと、当該タイムコードデータの示す映像信号に対応する、予測方向に応じたピクチャタイプを示すピクチャタイプデータとに基いて、上記信号源からの遅延されていないタイムコードデータに対応する映像信号のピクチャタイプを判定し、当該判定結果に基いて、指示データを出力する判定手段と、
上記判定手段からの指示データが示すピクチャタイプとなるよう、上記遅延手段から供給される映像信号に対して予測処理を行う予測処理手段と、
上記予測処理手段からの出力に対して符号化処理を施す符号化手段と、
上記符号化手段からの出力を、記録媒体の記録フォーマットに対応するデータ列に変換して出力する出力装置とを有するオーサリングシステム。 - 上記判定手段は、上記シーケンスデータの記憶された記憶手段を有し、
上記シーケンスデータは、
複数の映像信号からなるグループの先頭の映像信号のピクチャタイプが、前若しくは後ろのグループの映像信号が用いられて予測されて得られるピクチャタイプとなる基準シーケンスデータと、
複数の映像信号からなるグループの先頭の映像信号のピクチャタイプが、予測処理の行われないピクチャタイプとなり、且つ、当該グループの先頭の位置が、基準となる位置から1つづつずれた、N種類のシーケンスデータとからなり、
上記判定手段は、
上記頭出し点リストデータを参照して、現在処理中のグループよりも先のグループ内のタイムコードデータの値と、頭出し点のタイムコードデータの値が一致したときには、基準となる位置から上記頭出し点までの映像信号の数を検出し、当該映像信号の数と同じ数だけ、グループの先頭の位置が基準となる位置からずれているシーケンスデータを選択する請求項11記載のオーサリングシステム。 - 上記符号化手段は、連続する映像信号から、或いは符号化する映像信号のみの第1のピクチャタイプ、符号化する映像信号と当該映像信号の前若しくは後の映像信号との差分の第2のピクチャタイプ、或いは符号化する映像信号と当該映像信号の前後の映像信号との差分の第3のピクチャタイプの情報を符号化し、
上記遅延手段における遅延量は、上記第1または第2のピクチャタイプが出現する周期以上であることを特徴とする請求項11記載のオーサリングシステム。
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