JP2005149853A - 有機el装置、電子機器、および画像形成装置 - Google Patents

有機el装置、電子機器、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】有機EL装置を交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能な有機EL装置、有機EL装置を搭載した表示装置、および表示装置を搭載した電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】有機材料からなる発光層105を含む有機層を、第1電極(透明陽極102)と第2電極(反射陰極106)とで挟持し、第1電極と第2電極間に電源手段110により交流電圧を印加して交流駆動する有機EL装置1において、光射出面と反対側の面に設けられた基板(封止用基板108)に、当該基板の熱を外部に放熱するための放熱手段109を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機EL装置、電子機器、および画像形成装置に関し、詳細には、有機材料からなる発光層を含む有機層を、第1電極と第2電極とで挟持し、前記第1電極と前記第2電極間に交流電圧を印加して交流駆動し、基板の放熱性を改善した有機EL装置、電子機器、および画像形成装置に関する。
有機EL装置は、高輝度発光が可能であること、自発光の面状表示デバイスであること、および薄型化が可能であること等の長所を有するデバイスである。この有機EL装置は、有機層を積層して機能分離することによって大幅に発光効率の改善がなされ、印加電圧が低電圧でも高輝度な発光を実現している。有機EL装置は、通常、基板/第一電極/有機物層/第二電極の構成を有する。有機物層は、少なくとも有機材料からなる発光層を含むが、素子特性向上のためにさらに複数の電荷輸送層を含むものが多い。このような有機EL装置に、電圧を印加すると、発光層に一方の電極から電子が注入されるとともに、他方の電極からホールが注入され、電子とホールの再結合により励起された有機分子が基底状態に緩和するときに発光が得られる。有機EL装置は、発光層全体から発光が得られるので、面状発光素子となり、素子の第一電極側又は第二電極側を通して光を取り出すことになる。
かかる有機EL装置は、駆動初期には高輝度発光を示すが、連続発光すると徐々に効率が低下して輝度が低下するという問題がある。従来、一般に有機EL装置は直流電圧で駆動されることがほとんどであった。有機EL装置は、EL発光帯域を含む有機薄膜を陽極、陰極で挟む構成をしており、陽極から正孔、陰極から電子をそれぞれ注入することによって発光する電流注入型の発光デバイスである。このため、有機EL装置を駆動するためには陽極と陰極間に電圧を印加して電流を流す手段があればよく、単純に直流電圧を印加する方式が採用されていた。しかるに、直流電圧を印加する方式では、連続駆動時に有機薄膜中に電荷の蓄積が起こり、これが有機EL装置の劣化の一因となっていた。このように、有機EL装置は、高輝度を示すが、その寿命は他の発光素子と比べると短く、実用化の妨げとなっていた。
近時、有機EL装置の駆動寿命を長くする駆動方式として、交流電圧を印加する方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。交流駆動を行って有機薄膜に印加する電圧を周期的に変化させると、デバイスのon(発光)とoff(非発光)を周期的に繰り返すことができる。閾値以下の電圧であれば逆方向の電圧であっても電流はon状態と比較してほとんど流れずEL発光も起こらないので、非発光状態つまりoff状態になる。このようにデバイスを交流駆動すると、デバイスの劣化に関して、off時に劣化を回復させることができる。
特開平9−180972号公報
しかしながら、有機EL装置を交流駆動した場合には、発熱が多いため、熱の影響で有機層が劣化して有機EL装置の駆動寿命が期待したほど伸びないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、有機EL装置を交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能な有機EL装置、電子機器、および画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、有機材料からなる発光層を含む有機層を、第1電極と第2電極とで挟持し、前記第1電極と前記第2電極間に交流電圧を印加して交流駆動する有機EL装置において、光射出面と反対側の面に設けられた基板に、当該基板の熱を外部に放熱するための放熱手段を形成したことを特徴とする。
これにより、発光層に交流電圧を印加して、発光させるとともに、交流駆動に伴う発熱を、光射出面と反対側の面に設けられた基板に形成した放熱手段で、当該基板の発熱を外部に放熱することにより、有機層の温度を下げ、発熱に伴う有機層の劣化を防止することができる。この結果、有機EL装置を交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能な有機EL装置を提供することが可能となる。
また、本発明の好ましい態様によれば、下基板に、前記第1電極、前記有機層、および前記第2電極を順次積層し、前記第1電極、前記有機層、および前記第2電極を、放熱手段を形成した基板により封止し、前記第1電極側から光を射出することが望ましい。これにより、ボトムエミッション型の有機EL装置において、交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能となる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記基板に、第1電極、前記有機層、および前記第2電極を順次積層し、前記第2電極側から光を出射することが望ましい。これにより、トップエミッション型の有機EL装置において、交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能となる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記基板は、熱伝導率の高い材料で形成されていることが望ましい。これにより、基板の放熱を効率的に行うことができ、より効率的に発熱を取り除くことができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記放熱手段は、放熱フィン、ヒートパイプ、およびペルチェ素子のいずれかで構成されていることが望ましい。これにより、放熱手段を簡単または低コストな構造とすることができるとともに、放熱を効率的に行うことができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記交流駆動では、順方向側では定電流駆動し、逆方向側では閾値以下の一定電圧を印加することが望ましい。これにより、逆方向側では閾値以下の一定電圧を印加しているので、逆方向の電圧であっても電流はon状態と比較してほとんど流れずEL発光も起こらないため、非発光状態つまりoff状態になり、デバイスの劣化に関して、off時に劣化を回復することができ、発光層をより長寿命することができ、また、順方向では定電流駆動しているので、安定した輝度制御を行うことができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記有機層は、前記発光層と正孔注入/輸送層とで構成されていることが望ましい。これにより、有機EL装置の発熱をさらに減らすことができ、長寿命化できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明の有機EL装置を電子機器に搭載することが望ましい。これにより、有機EL装置を交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能な有機EL装置を搭載した電子機器を提供することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明の有機EL装置を画像形成装置に搭載することが望ましい。これにより、有機EL装置を交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能な有機EL装置を搭載した画像形成装置を提供することができる。
以下に、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例1にかかる有機EL装置1の部分断面構造を示す図である。実施例1にかかる有機EL装置1は、交流駆動されるボトムエミッション型の有機EL装置である。同図において、101は透明基板(下基板)、102は透明陽極(第1電極)、103はバンク、104は正孔注入/輸送層(有機層)、105は発光層(有機層)、106は反射陰極(第2電極)、107は封止用接着材、108は封止用基板(光射出面と反対側の面に設けられた基板)、109は放熱手段、110は電源手段を示している。
必要に応じてTFTやTFD等のスイッチング素子が形成された透明基板101上には、その画素領域にITOからなる透明陽極102が成膜・パターニングされて形成されている。また、透明基板101上には、各画素領域(正孔注入/輸送層104および発光層105)を隔てるバンク(隔壁)103が形成されている。透明陽極102上には、有機層である正孔注入/輸送層104および発光層105が順次積層されて形成されている。正孔注入/輸送層104と発光層105は、有機高分子材料をインクジェット法で塗布して形成することができる。なお、正孔注入/輸送層104および発光層105を、低分子有機材料を蒸着して形成することにしてもよい。正孔注入/輸送層104の材料としては、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリチオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の混合物の有機材料を用いることができる。また、発光層105の材料としては、例えば、フルオレン系高分子誘導体、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素等の有機材料を用いることができる。なお、実施例1では、有機層を、2層構造としているが、単層型(発光層)、3層型(電子輸送層/発光層/ホール輸送層)、4層型(電子注入層/発光層/ホール輸送層/ホール注入層)、5層型(電子注入層/電子輸送層/発光層/ホール輸送層/ホール注入層)のいずれを使用することにしてもよい。
また、発光層105およびバンク103上の全面にはAl/ITO等からなる反射陰極106が形成されている。反射陰極106上の全面には封止用接着材107が塗布されている。この封止用接着材107上には、封止用基板108が積層されている。具体的には、反射陰極106上の全面に、熱硬化樹脂または紫外線硬化樹脂からなる封止用接着剤107を塗布し、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気下で封止用基板108を重ねた後、加熱または紫外線照射して、封止用接着剤107を硬化させて、封止用基板108を接合する。封止用基板108には、熱伝導率が高く放熱性の良い金属板を使用することができ、例えば、銅板を使用することができる。
封止用基板108の背面の少なくとも一部には、封止用基板108の熱を外部に放熱するための放熱手段109が形成されている。かかる放熱手段109は、封止用基板108の背面の一部に形成することにしても良いし、全面に形成することにしても良い。放熱手段109としては、例えば、放熱フィン、ヒートパイプ、およびペルチェ素子等を使用することができる。なお、放熱手段109としては、放熱フィン、ヒートパイプ、およびペルチェ素子のいずれか1つを用いてもよいし、これらの2つ以上を組み合わせて使用することにしてもよい。
上記構成の有機EL装置1において、電源手段110により透明陽極102と反射陰極106間に交流電圧を印加して交流駆動を行う。これにより、発光層105に反射陰極106から電子が注入されるとともに、透明陽極102から正孔注入/輸送層104を介してホールが注入され、電子とホールの再結合により励起された有機分子が基底状態に緩和するときに発光が得られ、この発光光が透明基板101側(光射出面側)から射出される。
図2は、電源手段110により有機EL装置1の電極間に印加される電圧波形の一例を示す図、図3は、有機EL装置1の電極間に流れる電流Iと発光輝度Lumiの関係の一例を示す図、図4は、有機EL装置1の電極間に印加される電圧Vと電極間に流れる電流Iとの関係の一例を示す図である。電源手段110は、図2に示すように、交流駆動する場合に、マイナス側(逆方向側)は閾値以下の一定レベルの電圧VLを印加し、プラス側(順方向側)は所望の輝度を得るための定電流制御を行なう。かかる定電流制御を具体的に説明すると、まず、図3において、所望の輝度L0を得るための電流I0を決定し、つぎに、図4において、電流I0を得るための電圧V0を決定する。そして、電源手段110は、プラス側(順方向側)に所望の輝度を得るための電圧V0を印加する。
上記EL装置1において、連続点灯寿命試験を行った。電源手段110により透明陽極102と反射陰極106間に、周波数f=100Hzの矩形波で、マイナス側(逆方向側)に−6V、プラス側(順方向側)に所望輝度を得るための定電流を連続的に印加して交流定電流駆動した。この条件では、連続点灯寿命時間は約3000時間であった。これに対して、直流定電流駆動した場合には、連続点灯寿命時間は500時間であった。
つぎに、放熱手段109の効果を確認するために、放熱手段109を使用しないで、同様の条件で連続点灯寿命試験を行った。電源手段110により透明陽極102と反射陰極106間に、周波数f=100Hzの矩形波で、マイナス側(逆方向側)に−6V、プラス側(順方向側)に所望輝度を得るための定電流を連続的に印加して交流定電流駆動したところ、基板温度は約60℃に達し、連続点灯寿命時間は約600時間であった。これに対して、直流定電流駆動した場合は、基板温度は約50℃に達し、連続点灯寿命時間は400時間であった。
以上の実験結果より、交流駆動した場合には、直流駆動した場合に比して、基板温度が高くなる。また、交流駆動した場合には、直流駆動した場合に比して、連続点灯時間寿命が長くなる。さらに、交流駆動する場合には、放熱手段109を使用して、基板の熱を外部に放熱させることにより、連続点灯寿命が長くなることが確認された。
以上説明したように、上記実施例1によれば、有機材料からなる発光層105を含む有機層を、第1電極(透明陽極102)と第2電極(反射陰極106)とで挟持し、第1電極と第2電極間に電源手段110により交流電圧を印加して交流駆動する有機EL装置1において、光射出面と反対側の面に設けられた基板(封止用基板108)に、当該基板の熱を外部に放熱するための放熱手段109を形成したものである。
これにより、発光層105に交流電圧を印加して発光させるとともに、交流駆動に伴う発熱を、光射出面と反対側の面に設けられた基板に形成した放熱手段109で、当該基板の熱を外部に放熱することにより、有機層の温度を下げ、発熱に伴う有機層の劣化を防止することができる。この結果、有機EL装置を交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能な有機EL装置を提供することが可能となる。
また、上記実施例1によれば、下基板(透明基板101)に、第1電極、有機層、および第2電極を順次積層し、第1電極、有機層、および第2電極を、基板(封止用基板108)により封止し、第1電極側から光を射出することとしたので、ボトムエミッション型の有機EL装置1において、交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、長寿命化が可能となる。
また、上記実施例1によれば、光射出面と反対側の面に設けられた基板(封止用基板108)を熱伝導率の高い材料で形成しているので、基板の放熱を効率的に行うことができ、より効率的に発熱を取り除くことができる。
また、上記実施例1によれば、放熱手段109を、放熱フィン、ヒートパイプ、およびペルチェ素子のいずれかで構成することとしたので、放熱手段を簡単または低コストな構造とすることができるとともに、放熱を効率的に行うことができる。
また、上記実施例1によれば、電源手段110により交流駆動する場合に、逆方向側では閾値以下の一定電圧を印加しているので、逆方向の電圧であっても電流はon状態と比較してほとんど流れずEL発光も起こらないため、非発光状態つまりoff状態になり、デバイスの劣化に関して、off時に劣化を回復することができ、発光層をより長寿命化することが可能となり、また、順方向側では定電流駆動しているので、安定した輝度制御を行うことができる。
図5は、本発明の実施例2にかかる有機EL装置2の部分断面構造を示す図である。実施例2にかかる有機EL装置2は、トップエミッション型の有機EL装置である。同図において、201は放熱用基板(光射出面と反対側の面に設けられた基板)、202は放熱手段、203は反射陽極(第1電極)、204は正孔注入/輸送層、205は発光層、206はバンク、207は透明陰極(第2電極)、208は封止用接着材、209は封止用基板、210はレンズアレイ、211は電源手段を示している。
放熱用基板201には、必要に応じてTFTやTFD等のスイッチング素子が形成される。放熱用基板201には、熱伝導率が高く放熱性の良い金属・金属酸化物(たとえば、サファイアなど)・薄いガラスを用いることができる。放熱用基板201の背面の少なくとも一部には、放熱用基板201の熱を外部に放熱するための放熱手段202が形成されている。かかる放熱手段202は、放熱用基板201の背面の一部に形成することにしても良いし、全面に形成することにしても良い。放熱手段202としては、例えば、放熱フィン、ヒートパイプ、およびペルチェ素子等を使用することができる。なお、放熱手段として、放熱フィン、ヒートパイプ、およびペルチェ素子の2つ以上を組み合わせて使用することにしてもよい。
放熱用基板201には、その画素領域にAl/ITOから反射陽極203が成膜・パターニングされて形成されている。また、放熱用基板201上には、各画素領域(正孔注入/輸送層204および発光層205)を隔てるバンク(隔壁)206が形成されている。反射陽極203上には、有機層である正孔注入/輸送層204および発光層205が順次積層されて形成されている。正孔注入/輸送層204と発光層205は、有機高分子材料をインクジェット法で塗布して形成することができる。なお、正孔注入/輸送層204および発光層205を、低分子有機材料を蒸着して形成することにしてもよい。
正孔注入/輸送層204の材料としては、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリチオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の混合物の有機材料を用いることができる。また、発光層205の材料としては、例えば、フルオレン系高分子誘導体、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素等の有機材料を用いることができる。
また、発光層205およびバンク206上の全面にはITOからなる透明陰極207が形成されている。透明陰極207上の全面には、封止用接着材208が形成されている。この封止用接着材208上には、透明な封止用基板209が積層されている。具体的には、透明陰極207上の全面に、熱硬化樹脂または紫外線硬化樹脂からなる封止用接着材208を塗布し、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気下で封止用基板209を重ねた後、加熱または紫外線照射して、封止用接着材208を硬化させて、封止用基板209を接合する。そして、封止用基板209上には、発光層205の光を集光するためのレンズアレイ210が形成されている。
上記構成の有機EL装置2において、電源手段211により反射陽極203と透明陰極207間に交流電圧を印加して交流駆動を行う。これにより、発光層205に透明陰極207から電子が注入されるとともに、反射陽極203から正孔注入/輸送層204を介してホールが注入され、電子とホールの再結合により励起された有機分子が基底状態に緩和するときに発光が得られ、この発光光が封止用基板209側(光射出面側)から射出される。
上記EL装置2において、実施例1と同様な連続点灯寿命試験を行った。電源手段211により反射陽極203と透明陰極207間に、周波数f=100Hzの矩形波で、マイナス側(逆方向側)に−6V、プラス側(順方向側)に所望輝度を得るための定電流を連続的に印加して交流定電流駆動した。この条件では、連続点灯寿命時間は約3000時間であった。これに対して、直流定電流駆動した場合には、連続点灯寿命時間は500時間であった。
つぎに、放熱手段201の効果を確認するために、放熱手段202を使用しないで、同様の条件で連続点灯寿命試験を行った。電源手段211により反射陽極203と透明陰極207間に、周波数f=100Hzの矩形波で、マイナス側(逆方向側)に−6V、プラス側(順方向側)に所望輝度を得るための定電流を連続的に印加して交流定電流駆動したところ、基板温度は約60℃に達し、連続点灯寿命時間は約600時間であった。これに対して、直流定電流駆動した場合は、基板温度は約50℃に達し、連続点灯寿命時間は400時間であった。
以上の実験結果より、実施例1と同様に、交流駆動した場合には、直流駆動した場合に比して、基板温度が高くなる。また、交流駆動した場合には、直流駆動した場合に比して、連続点灯時間寿命が長くなる。さらに、交流駆動する場合には、放熱手段202を使用して、基板の熱を外部に放熱させることにより、連続点灯寿命が長くなることが確認された。
以上説明したように、上記実施例2によれば、基板(放熱用基板201)に、第1電極、有機層、および第2電極を順次積層し、第2電極側から光を出射するトップエミッション型の有機EL装置2において、交流駆動した場合に、その発熱を効率的に取り除いて、その長寿命化が可能となる。
(電子機器への適用例)
つぎに、本発明に係る有機EL装置を適用可能な電子機器の具体例について図6を参照して説明する。図6−1は、本発明に係る有機EL装置を可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)300の表示部に適用した例を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ300は、キーボード301を備えた本体部302と、本発明に係る有機EL装置を適用した表示部303とを備えている。図6−2は、本発明に係る有機EL装置を携帯電話機400の表示部に適用した例を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機400は、複数の操作ボタン401のほか、受話口402、送話口403とともに、本発明に係る有機EL装置を適用した表示部404を備えている。
本発明に係る有機EL装置は、上述した携帯電話機やノートパソコン以外にも、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、およびPOS端末機などの電子機器に広く適用することができる。
(画像形成装置への適用例)
つぎに、本発明に係る有機EL装置を画像形成装置に適用した場合について図7を参照して説明する。図7は、本発明に係る有機EL装置を画像形成装置500の露光手段(プリンタヘッド)に適用した例を示す模式的な断面図である。
同図に示すように、画像形成装置500は、潜像を形成する感光体501と、感光体501を帯電する帯電手段(帯電ローラ)502と、画像データに応じた光を感光体501に書き込む、本発明の有機EL装置を適用した露光手段(プリンタヘッド)502と、露光手段502から照射される光を集光する集光手段(ロッドレンズアレイ)503と、感光体501にトナー像を形成する現像手段505と、感光体501に形成されたトナー像を転写紙に転写する転写手段(転写ローラ)506と、転写紙を搬送する転写紙搬送手段507とを備えている。かかる構成の画像形成装置500では、帯電、露光、現像、および転写のプロセスを経て転写紙にトナー像が印字される。
本発明の有機EL装置は、有機EL表示装置、エレクトロミック調光ガラス、電子ペーパー、照明装置、およびプリンタヘッド等に広く利用可能である。また、本発明に係る電子機器は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯型パーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、およびPOS端末機などの電子機器に広く利用することができる。また、本発明に係る画像形成装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、デジタル複合機などの画像形成装置に広く利用することができる。
本発明の実施例1に係る有機EL装置の部分断面図。 電源手段により有機EL装置の電極間に印加される電圧波形の一例を示す図。 有機EL装置の電極間に流れる電流Iと発光輝度Lumiの関係の一例を示す図。 有機EL装置の電極間に印加される電圧Vと電極間に流れる電流Iとの関係の一例を示す図。 本発明の実施例2に係る有機EL装置の部分断面図。 実施例に係る有機EL装置を備えたパソコンの斜視図。 実施例に係る有機EL装置を備えた携帯電話機の斜視図。 実施例に係る有機EL装置を備えた画像形成装置の断面図。
符号の説明
1、2 有機EL装置、101 透明基板(下基板)、102 透明陽極(第1電極)、103 バンク、104 正孔注入/輸送層(有機層)、105 発光層(有機層)、106 反射陰極(第2電極)、107 封止用接着材、108 封止用基板、109 放熱手段、110 電源手段 201 放熱用基板、202 放熱手段、203 反射陽極(第1電極)、204 正孔注入/輸送層、205 発光層、206 バンク 207 透明陰極、208 封止用接着材、209 封止用基板、210 レンズアレイ、211 電源手段、300 コンピュータ、301 キーボード、302 本体部、303 表示部、400 携帯電話機、401 操作ボタン、402 受話口、403 送話口、404 表示部、500 画像形成装置、501 感光体、502 帯電手段(帯電ローラ)、503 露光手段(プリンタヘッド)、504 集光手段(ロッドレンズアレイ)、505 現像手段、506 転写手段(転写ローラ)、507 転写紙搬送手段

Claims (9)

  1. 有機材料からなる発光層を含む有機層を、第1電極と第2電極とで挟持し、前記第1電極と前記第2電極間に交流電圧を印加して交流駆動する有機EL装置において、
    光射出面と反対側の面に設けられた基板に、当該基板の熱を外部に放熱するための放熱手段を形成したことを特徴とする有機EL装置。
  2. 下基板に、前記第1電極、前記有機層、および前記第2電極を順次積層し、前記第1電極、前記有機層、および前記第2電極を、前記基板により封止し、前記第1電極側から光を射出することを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  3. 前記基板に、第1電極、前記有機層、および前記第2電極を順次積層し、前記第2電極側から光を出射することを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  4. 前記基板は、熱伝導率の高い材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の有機EL装置。
  5. 前記放熱手段は、放熱フィン、ヒートパイプ、およびペルチェ素子のいずれかで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の有機EL装置。
  6. 前記交流駆動では、順方向側では定電流駆動し、逆方向側には一定電圧を印加することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の有機EL装置。
  7. 前記有機層は、前記発光層と正孔注入/輸送層とで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の有機EL装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の有機EL装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の有機EL装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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