JP2005148148A - 焦点検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 レンズの互換性を損なうことなく被写体の広い領域の焦点位置を簡単にかつ正確に検出することが可能な焦点検出装置を提供する。
【解決手段】 撮影レンズ(201)により結像した像を再結像させるための再結像レンズ(103)と、再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束を選択的に通過させるシャッタ手段(102)と、シャッタ手段を通過した2つの光束を時分割的に受ける撮像手段(104)と、この撮像手段で受けた2つの光束に基づいて撮影レンズの焦点状態を検出する焦点状態検出手段(108)とを備え、再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束の撮像手段へ導かれる領域の少なくとも一部が重なる焦点検出装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】 撮影レンズ(201)により結像した像を再結像させるための再結像レンズ(103)と、再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束を選択的に通過させるシャッタ手段(102)と、シャッタ手段を通過した2つの光束を時分割的に受ける撮像手段(104)と、この撮像手段で受けた2つの光束に基づいて撮影レンズの焦点状態を検出する焦点状態検出手段(108)とを備え、再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束の撮像手段へ導かれる領域の少なくとも一部が重なる焦点検出装置である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、焦点検出装置に関し、特に被写体の広い領域の焦点位置を簡単にかつ正確に検出することができる焦点検出装置に関する。
デジタルカメラやビデオカメラ等に用いられる焦点検出方法としては、いわゆる山登り方式、三角測距方式、位相差方式等が知られている。
山登り方式による焦点検出方法は、撮像素子の出力信号の高周波成分が最大になる位置に撮影レンズを駆動して被写体にピントを合わせる方式である。しかし、この方式は撮影レンズを駆動しながら被写体にピントを合わせる方式であるため、合焦状態に至るまでに比較的時間がかかるという問題がある。
一方、三角測距方式や位相差方式による焦点検出は、被写体までの距離やピントのずれ量を直接求めることができるため迅速な焦点検出が可能であり、特に速写性能が要求されるスチルカメラに向いた方式である。
この位相差方式による焦点検出技術として次の2つの技術が公知となっている。
その1つの技術は、2つの瞳を具備する焦点検出用絞り板を撮影レンズの光路中に配置し、遮蔽板で瞳を交互に隠ぺいして左像信号Lと右像信号Rを撮像素子から読み出し、上記左像信号Lと右像信号Rの相対的な位置ズレに基づいて焦点状態を検出するものである(例えば、特許文献1参照)。
また他の技術は、交換レンズの光軸を含まない領域にある被写体からの光束を交換レンズの射出瞳面の異なる領域を通過する一対の光束に分割し、再結像レンズにより上記光束より一対の光像を形成して受光手段で受け、上記一対の光像の相対的な偏位を検出することで交換レンズの焦点検出を行う焦点検出システムに関するものである(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−142723号公報
特開昭63−284526号公報
しかし、特許文献1記載の技術では、撮影レンズに遮蔽板を設ける必要があるため、その遮蔽板を組み込んだ専用の撮影レンズを使う必要がある。このため、特にレンズ交換式の撮影レンズを用いる一眼レフカメラではレンズの互換性を損ないユーザーに大きな負担を与えることとなる。
特許文献2記載の技術では、再結像像面で異なる領域からの光束の受光位置をそれぞれ分離する必要があるため、測距領域を容易に広げることができない。また、この再結像レンズにより結像した2つの像を受光する撮像素子の面積も大きくなるという点も指摘されていた。従って、被写体の広い領域に焦点を合わせたいときには、この点の解決が必要である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、レンズの互換性を損なうことなく被写体の広い領域の焦点位置を簡単にかつ正確に検出することが可能な焦点検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1に記載の焦点検出装置は、撮影レンズにより結像した像を再結像させるための再結像レンズと、再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束を選択的に通過させるシャッタ手段と、上記シャッタ手段を通過した上記2つの光束を時分割的に受ける撮像手段と、この撮像手段で受けた上記2つの光束に基づいて上記撮影レンズの焦点状態を検出する焦点状態検出手段とを備え、上記再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束の撮像手段へ導かれる領域の少なくとも一部が重なる。
また本発明にかかる請求項2に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記シャッタ手段は機械的シャッタである。
また本発明にかかる請求項3に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記シャッタ手段は電子シャッタである。
また本発明にかかる請求項4に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記シャッタ手段を通過した2つの光束によって上記撮像手段の撮像面に結像した2つの像の明るさ分布を補正する補正情報を予め記憶する不揮発性メモリを設け、上記焦点状態検出手段は上記補正情報に基づいて補正した上記2つの像に基づいて、上記撮影レンズの焦点状態を検出する。
また本発明にかかる請求項5に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記再結像光学系の光軸と撮影レンズの光軸が実質同一である。
また本発明にかかる請求項6に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束は撮影レンズの光軸に対して対称である。
また本発明にかかる請求項7に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記撮像手段の単位画素のサイズは複数の画素をまとめて仮想的な1つの画素とみなしたものである。
本発明の焦点検出装置によれば、レンズの互換性を損なうことなく被写体の広い任意の領域の焦点位置を簡単にかつ正確に検出することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る焦点検出装置を組み込んだ撮像装置の構成を示す図である。
図1は、本発明に係る焦点検出装置を組み込んだ撮像装置の構成を示す図である。
本実施の形態の撮像装置1は、第1CPU113と第2CPU15とを備えている。ここで、第1CPU113は、主として位相差方式による焦点検出機構100を統括して制御する。
第2CPU15は、山登り方式による焦点検出動作を制御すると共に、第1CPU113とリンケージを取りながら、位相差方式による焦点検出結果を取得して合焦動作を制御する。更に、第2CPU15は、撮像装置1を統括して制御する。
続いて、撮像装置1のうち、第2CPU15が統括する各部の構成と動作について説明する。
撮像装置1には撮影光学系として、ズームレンズ2及びフォーカスレンズ3が備えられている。被写体からの光束は、これらのレンズと絞り4を介して固体撮像素子であるCCD5上に被写体像を結ぶ。
操作スイッチ24のレリーズスイッチを操作して記録操作を行うと、CCD5で光電変換された信号は撮像回路6に入力され、この撮像回路6により、映像信号が生成される。この映像信号はA/D変換器7によってデジタルの映像信号(画像データ)に変換され、メモリ8に一時格納される。メモリ8の画像データは圧縮/伸張回路11の圧縮回路で圧縮された後、記録用メモリ12に記憶される。
また、操作スイッチ24から再生操作が行われた場合には、記録用メモリ12に圧縮されて記憶された画像データは圧縮/伸張回路11の伸張回路で伸張されてメモリ8に一時記憶される。そして、その画像データはD/A変換器9でアナログの映像信号に変換された後、LCD表示素子(LCD)10で再生画像として表示される。
A/D変換器7によってA/D変換された画像データはオート露出処理回路(以下、「AE処理回路」という。)13とオートフォーカス処理回路(以下、「AF処理回路」という。)14に入力される。AE処理回路13では、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度値を算出する等して被写体の明るさに対応したAE評価値を算出し、第2CPU15に出力する。
第2CPU15はそれぞれ第1、第2、第3のモータドライブ回路18、19、20を制御することにより、第1、第2、第3のモータ21、22、23を介して絞り4、フォーカスレンズ3、ズームレンズ2の駆動を制御する。
第2CPU15はAE評価値を基に、オート露出制御を行う。即ち第2CPU15は、第1のモータドライブ回路18を制御して第1のモータ21を回転駆動して、絞り4の絞り量を適正な値に調整する。
また、AF処理回路14は、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度成分から高周波成分をハイパスフィルタなどで抽出して、累積加算値を算出する。そして高域側の輪郭成分等に対応したAF評価値を算出し、第2CPU15に出力する。第2CPU15は、このAF評価値に基づいて合焦動作を行う。以下この原理に基づく焦点調節方式を「山登り方式」と呼ぶ。
第2CPU15にはタイミングジェネレータ(以下、「TG回路」という。)16から画面レートに同期した所定のタイミング信号が入力され、第2CPU15はこのタイミング信号に同期して、各種の制御動作を行う。
このTG回路16からのタイミング信号は撮像回路6にも入力され、撮像回路6はこの信号に同期して、色信号の分離等の処理を行う。また、TG回路16は所定のタイミングでCCD5を駆動するようにCCDドライバ17を制御する。
次に、第1CPU113が統括する位相差方式による焦点検出機構100の各部の構成と動作について説明する。
撮影光学系を通過した光束はコンデンサーレンズ101で集光される。コンデンサーレンズ101を通過した光束は、シャッタ102を介して、再結像レンズ103により固体撮像素子であるCCD104の撮像面に結像する。ここでシャッタ102は、光軸を挟んだ2つのシャッタを時分割的に開閉する、電子シャッタ又は機械的シャッタである。
CCD104で光電変換された信号は撮像回路105に入力され、撮像回路105により、映像信号が生成される。この映像信号はA/D変換器106によってデジタルの映像信号(画像データ)に変換され、メモリ107に一時格納される。
AF処理回路108は、メモリ107に格納された2つのシャッタ開口を通過した光束の所定領域(測距領域)の画像データを読み出す。そして、その画像データの相対的な間隔に基づいて、フォーカスレンズ3のピント位置からのずれ量であるデフォーカス量を演算する。以下この原理に基づく焦点調節方式を「位相差方式」と呼ぶ。
測距領域選択回路110は測距の対象となる被写体領域を選択する回路である。この被写体領域は、カメラの操作者により手動で選択するものであってもよいし、公知の視線検出装置により撮影者の視線により選択されたものでもよい。
測距領域選択回路110で選択された測距領域は、LCD109に表示される。LCD109は後述するように(図2参照)ピントグラス205とコンデンサーレンズ206の間に介設されており、上記測距領域はピントグラス205に結像した被写体像にスーパーインポーズされる。
第1CPU113にはTG回路111から画面レートに同期した所定のタイミング信号が入力され、第1CPU113はこのタイミング信号に同期して、各種の制御動作を行う。
このTG回路111からのタイミング信号は撮像回路105にも入力される。また、このTG回路111は所定のタイミングでCCD104を駆動するようにCCDドライバ112を制御する。
なお、第2CPU15にはメモリとして例えば電気的に書換可能で、不揮発性の読み出し専用メモリとしてのEEPROM25が接続されている。このEEPROM25には第2CPU15を介して各種の制御等を行うプログラム、各種の動作を行うのに使用されるデータ、後述する撮像素子5と撮像素子104の結像位置の関係を知るための情報、撮像素子5と撮像素子104の撮像面の明るさを補正するための情報等が格納されている。そしてこれらの情報は、撮像装置1の電源がONされた場合などに読み出されて使用される。
また第2CPU15は、電池26の電圧が所定の電圧値以下になった事を検出した場合には、LCD10に対して電池26の残量が少ない旨の表示、電池の充電或いは交換などを促す表示を行う。
図2は、本発明に係る焦点検出装置の構成を示す図である。この焦点検出装置は、上述の焦点検出機構100内に設けられている。
撮影光学系200を通過した被写体光束はハーフミラー201を透過しミラー202で反射した後、コンデンサーレンズ101に導かれる。コンデンサーレンズ101を透過した光束は、カメラの底面と平行な光束になるようにミラー204で反射される。従って、撮影光学系200により結像した被写体光束は、ミラー204で反射しシャッタ102を透過した後、再結像レンズ103でCCD104の撮像面に再結像される。
一方ハーフミラー201で反射した光束はピントグラス205に像を結び、この被写体像はLCD109、コンデンサーレンズ206、ペンタプリズム207、及び接眼レンズ208を介して、撮影者により観察される。
なお、ハーフミラー201、及びミラー202は、後述する(図8)2ndレリーズ動作に同期してそれぞれ支点P1、P2を中心に水平位置に回転する。これにより、撮像素子5には被写体光束が導かれ撮影が可能となる。すなわち、2ndレリーズまでは撮像素子5に入射する光束は、ハーフミラー201とミラー202により妨げられている。
図3は、シャッタ102の構成を示す図である。
シャッタ102は光軸を挟む左右対称な位置にLCDで構成されるシャッタ部A、Bを備えている。そして、シャッタ部A,BはLCDの働きにより交互に時分割的に光束の透過と遮光を行う。なおシャッタ102のシャッタ部A,Bは光軸を挟んで左右対称に配置されているが、必ずしもこのような構成である必要はなく、シャッタ部が開いたとき2つの光束が異なる開口を通過するようになっていればよい。例えば、シャッタ部Aは再結像レンズの光軸を中心とする所定領域に設定し、シャッタ部Bは再結像レンズの光軸から離れた位置を中心とする所定領域に設定してもよい。
図4は、シャッタの他の構成を示す図である。
光を遮断する回転板400には、光軸を挟んで2つの絞り開口部401a、401bが設けられている。マスク板402は回転軸407を中心にして左右に回動し、絞り開口部401aと絞り開口部401bを遮光する位置に選択的に移動する。そして絞り開口部401aとマスク板402で図3のシャッタ部Aを構成し、絞り開口部401bとマスク板402で図3のシャッタ部Bを構成する。
マスク板402の、回転軸407を挟んで回転板の絞り開口部401a,401bを遮光する部分と反対側の端部には永久磁石405aと405bが取り付けられている。ここで405aはN極、405bはS極とする。一方、撮像装置本体側にはソレノイド403aと403bが固定されている。上記ソレノイド403aと403bはそれぞれ吸着面404aと404bを有し、鉄心406a、406bを介して撮像装置本体に固定されている。
つぎに上記シャッタ102の動作を説明する。ソレノイド403a、403bに通電し、吸着面404a、404bがいずれもS極になるように通電すると、ソレノイド403aとマスク板402は吸引し、ソレノイド403bとマスク板402は反発する。その結果、図4に示すようにマスク板402が左方向に回動することにより、撮影レンズを透過した光束は絞り開口部401aを通過して撮像素子104の撮像面に導かれる。
一方ソレノイド403a、403bに通電し、吸着面404a、404bがいずれもN極になるように通電すると、ソレノイド403aとマスク板402は反発し、ソレノイド403bとマスク板402は吸着する。その結果、図4とは逆に右方向にマスク板402が回動し、撮影レンズを透過した光束は絞り開口部401bを通過して撮像素子104の撮像面に導かれる。
図2に戻り、ハーフミラー201によって反射した被写体光束はピントグラス205に結像する。この結像した像はコンデンサーレンズ206によって集光されて、ペンタプリズム207、接眼レンズ208を介して撮影者の眼に導かれる。
ピントグラス205とコンデンサーレンズ206の間にはLCD109が介設されている。このLCD109には図5に示すように測距領域選択回路110により選択された測距領域409が表示され、上記測距領域409はピントグラス205に結像した被写体像にスーパーインポーズされる。
図6は、本発明の測距光学系の基本原理を説明する図である。図6の(a)において、撮影光学系200を通過した被写体光束は1次結像面O1に結像する。PはCCD5の撮像面等価位置である。したがって図6の(a)はいわゆる前ピンの状態を示す。Pの近傍にはコンデンサーレンズ101が配置されている。コンデンサーレンズ101を透過した光束は光軸を挟む2つの開口部を選択的に透過し、図面上側の開口部を透過した光束と下側を透過した光束は再結像レンズ103により2次結像面O2に結像する。この場合、上記O2は、再結像レンズ103により結像した像を受ける位置に配置されたCCD104の前面に位置するので、上記シャッタ102の2つの開口部を透過した被写体光束による2つの像は上下にずれた像となる。図中、その2像の間隔はzで表わされる。
図6の(b)はO1が撮像面等価位置Pに一致する場合を示したものである。つまり撮影光学系200による像のピントが合った状態である。このとき2次結像面O2はCCD104の撮像面に一致し、シャッタ102の2つの開口部を透過した被写体光束による2つの像も上下にずれることなく一致する。
図6の(c)は図6の(a)とは逆にいわゆる後ピンの状態を示す。このとき上記シャッタ102の2つの開口部を透過した被写体光束による2つの像はCCD104の撮像面上で、図6の(a)の場合とは逆方向にずれる。
以上のことから、シャッタ102の2つの開口部を透過した被写体光束による2つの像のずれ方向とずれ量を演算することにより、撮影光学系200のピントずれ(デフォーカス)量がわかる。
図7は、本撮像装置の合焦動作の全体の流れを示すフローチャートである。
ステップS800で、AE処理回路13は、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度値を算出する等して被写体の明るさに対応したAE評価値を算出し、第2CPU15に出力する。ステップS801でレリーズスイッチの初段の第1のレリーズ(1stレリーズ)が行われたかどうかを判断し、それが行われるのを待つ待機状態となる。
ステップS801で1stレリーズが行われていれば、ステップS802において、第1CPU113は、測距領域選択回路110により選択された測距領域の位置を読み込む。
つぎにステップS803で第1CPU113は、この測距領域中の画像データについて位相差方式に基づきデフォーカス量を演算する。そしてステップS804においてデフォーカス量が予め決められた所定の値α以上のときは、ステップS805において第2CPU15は、位相差方式に基づきフォーカシングレンズ3を駆動する。すなわち、第2CPU15は第1CPU113からAF処理回路108で演算したデフォーカス量を受信し、このデフォーカス量に基づいて第2のモータドライブ回路19を制御して第2のモータ22を回転駆動して、フォーカシングレンズ3を駆動し、デフォーカス量が零になるようにフォーカシングレンズを駆動する。
つぎに、ステップS806において山登り方式に基づき所定の時間間隔で画像信号を読み出しながら画像信号に含まれる高周波信号成分が最大値になる位置にフォーカシングレンズ3を駆動する。すなわち、AF評価値を基に、第2のモータドライブ回路19を制御して第2のモータ22を回転駆動する。そして、AF処理回路14からの新たなAF評価値を得て、得られたAF評価値により、更に第2CPU15はその値が最大となるレンズ位置にフォーカスレンズ3を駆動して、合焦状態に設定する。
このように最終的に山登り方式に基づきフォーカシングレンズ3を駆動するのは、デフォーカス量の演算とそのデフォーカス量からフォーカシングレンズ3の駆動量に変換する過程で多くの誤差要因が積算されるため、精度を確保するのが難しい一方、山登り方式は撮影に用いる画像信号そのもののピント状態を評価するものであるため、精度を確保するのが比較的容易なためである。
ステップS804でデフォーカス量がαよりも小さいときは、位相差方式に基づくフォーカシングレンズの駆動は行わず、ステップS806において山登り方式に基づくレンズ駆動を行う。
図8は、合焦動作を説明する図である。図8に記載された座標の縦軸は、合焦動作開始時(=0秒)からの経過時間を示し、座標の横軸はレンズ位置(∞〜至近)を示している。
上述のようにデフォーカス量が所定量αよりも大きいときは、位相差方式による測距値に基づいてレンズを駆動する(0〜t1間)。これにより、レンズを高速に合焦点近傍に駆動することができる。そしてその後は、山登り方式によるレンズ駆動が実行される(t1〜t2間)。これにより、高精度に焦点を合わすことができる。
つぎに、ステップS806で1stレリーズが解除されたかどうかを判断し、それが行われるのを待つ待機状態となる。1stレリーズが解除されていなければ、つぎにステップS808で、2ndレリーズが行われたかどうかを判断し、2ndレリーズ操作が行われていなければJ801に分岐し、それが行われるのを待つ待機状態となる。ステップS808で2ndレリーズ操作が行われていれば、つぎにステップS809で、第2CPU15はAE評価値を基にオート露出制御を行い一連の撮影動作を終了する。
以上述べた本撮像装置の合焦動作は、位相差方式の高速性と山登り方式の高精度という両方のメリットを生かした方式である。
図9は、図7のステップS803に示すデフォーカス量演算の手順を示すフロー図である。
ステップS901において第1CPU113はLCDで構成されるシャッタ102を駆動し、図3に示すシャッタ部Aを透過状態、シャッタ部Bを遮蔽の状態にする。つぎに、ステップS902においてシャッタ部Aを透過した被写体光束による第1画像をCCD104で受光し、それによって生成された第1画像データをメモリ107の第1領域に記憶する。
つぎに、ステップS903において第1CPU113は上記シャッタ102を駆動し、図3に示すシャッタ部Bを透過状態、シャッタ部Aを遮蔽の状態にする。つぎに、ステップS904においてシャッタ部Bを透過した被写体光束による第2画像をCCD104で受光し、それによって生成された第2画像データをメモリ107の第2領域に記憶する。
つぎに、ステップS905において、第1画像と第2画像の明るさ分布を補正するために第1画像データと第2画像データとを後述する予めEEPROM25に記憶されている補正データによって補正する。具体的には画素データをEEPROM25に記憶された補正データである正規化データで除算して第1画像データと第2画像データを補正する。
つぎに、ステップS906においてデフォーカス量を求める。つぎにこのデフォーカス量の演算について詳細に説明する。
まず、上記デフォーカス量を求めるための相関演算の原理について説明する。
図10に示すように、第1の画像データ中の所定範囲の画像データ(以下、「基準像データ」と言う。)について、基線長方向にx番目の画素の出力をS(x)、第2の画像データ中の所定範囲の画像データ(以下、「参照像データ」と言う。)について、基線長方向にy番目の画像データの値をC(y)とする。そして対応する画素データの値の差の絶対値の和をとり、これをAとし、相関量とする。すなわちAは式(1)で表わされる。
A(m)= Σ|S(i+k)−C(j+k+m)| …… 式(1)
式(1)の変量はkであり、A(m)はkが0〜nの値をとるときの総和である。
式(1)の変量はkであり、A(m)はkが0〜nの値をとるときの総和である。
ここでiは基準像データの最初の画素の番号であり、jは参照像データの画素の最初の番号である。またkは基準像データ、参照像データの最初の画素から数えてk番目の画素データを意味する。参照像データはj+nに、さらに左右に±m程度の余裕を見込む。
ここで、参照像データについているmは第1CPU113の内部で、基準像データ番号は固定し、参照像データの番号を1個ずつ送っていく操作のためにつけられている。そしてmを順次1からpまで変えながら上記相関量Aを求め、相関量Aが最小値をとるとき基準像データと参照像データの像が一致するものとして、基準像データと参照像データの像の相対的な距離を求めることができる。
上記相関量A(m)は最小1画素ごとの値であるため基準像データと参照像データに関する像の相対的な距離の精度も1画素が限界となる。そこで、図11に示すように相関量Aが最小値をとる前後の相関量の幾何学的な関係から補間により1画素ピッチ以下の高い精度の相対的な距離を求める。この補間によると経験的に1/10画素以下の高い精度で基準部と参照部の像の相対的な距離を求めることが可能である。なお、上記補間演算は公知である。
次にデフォーカス量の算出方法について説明する。
1次結像面(撮像面)の許容錯乱円をδ、再結像レンズ103の倍率をβとすると、再結像レンズ103の後方に配置された位相差検出用の撮像素子104により許容錯乱円に相当する像を検出するに必要な画素のピッチPは、P=β・δで表わされる。上述の補間演算により上記ピッチPをさらにN分割できるとすると、P=N・β・δで表わされる。仮にβ=0.5、δ=20μm、N=20とするとP=200μmとなる。撮像素子104として汎用のエリアCCDを用いたとすると画素サイズは10μm角程度であるので、撮像素子104の画素ピッチをそのまま用いて、上記相関演算を行うと過剰な精度になるとともに、演算量も多くなる。
そこで、第1画像データの中から、図7のステップS802で読み込んだ測距領域の所定範囲の画像データ(基準像データ)を読み出して、画素データを水平方向及び垂直方向に複数合成して仮想的に求めたもの(以下「仮想画素」という。)を、基準像データを構成する1つの画素とする。図12は、仮想画素の構成を示す図である。そして、仮想画素を基線長方向に複数配列してラインセンサーを構成する。このラインセンサーの所定範囲の画像データが上述の基準像データに相当する。
つぎに同様にして第2画像データの中から、上記基準像データと同じ画像データの存在する可能性のある所定範囲の画像データの中から、基線長方向に上記基準像と同じ幅の画像データ(参照像データ)を読み出す。図13の(a)には測距領域と基準像データを、図13の(b)には参照像データを示す。
そして、このようにして求めた参照像データを基線長方向にシフトしながら上述の相関演算を行うことにより、基準像データと一致する参照像データの位置を求める。これにより基準像データと参照像データに関する像の相対的な距離、すなわち2像のずれ量が求まる。図6で説明したように、このずれ量は撮像面とフォーカシングレンズのピント位置との差であるデフォーカス量に相応した値となるので、上記ずれ量からデフォーカス量を求めることができる。
なお、上記ずれ量とデフォーカス量の関係は予めEEPROM25にテーブル表として記憶しておき、このテーブル表を参照することによりずれ量からデフォーカス量を求めてもよい。
以上の説明においては、CCD104のすべての画像データを読み出してメモリ107に記憶した後に、上記メモリ107の中から基準像データ、又は参照像データを読み出したが、撮像素子として特定の画素データにアクセスして、画素単位で画像データを読み出し可能なMOS型の撮像素子を用いて、撮像素子から直接基準像データ、又は参照像データを読み出すようにしてもよい。
上記相関演算により正確な2像のずれ量を求めるための前提条件として、シャッタ102の左右の開口部を透過した光束による第1画像と第2画像のCCD104の撮像面での明るさ分布が同一になっていることが必要である。
そこで撮像装置1の製造時に上記2つの像の明るさ分布を予めEEPROM25に記憶しておき、実際の撮影時に上記EEPROM25に記憶した補正情報に基づいて、上記2つの像の明るさ分布を補正して、正確な2つの像のずれ量を求めようというものである。
図14は、撮像装置1の製造時に上記EEPROM25に上記データを書き込むシステムの構成を示す図である。書き込み装置1201から撮像装置1の第1CPU113と第2CPU15に所定の信号が送られると、第1CPU113と第2CPU15は上記EEPROM25にデータを書き込むための動作を実行する。
図15は、EEPROM25への書き込み動作を示すフロー図である。
ステップS1301において、書き込み装置1201により撮像装置1をEEPROM25の書き込みモードに設定する。
ステップS1302において、第1CPU113はLCDで構成されるシャッタ102を駆動し、図3に示すシャッタ部Aを透過状態、シャッタ部Bを遮蔽の状態にすることにより、シャッタ部Aを透過した第1光束をCCD104で受光する。つぎに、ステップS1303においてCCD104の出力信号である第1画像データをメモリ107の第1領域に記憶する。
ステップS1304において、第1CPU113はLCDで構成されるシャッタ102を駆動し、図3に示すシャッタ部Bを透過状態、シャッタ部Aを遮蔽の状態にすることにより、シャッタ部Bを透過した第2光束をCCD104で受光する。つぎに、ステップS1305においてCCD104の出力信号である第2画像データをメモリ107の第2領域に記憶する。
次にステップS1306において、上記第1画像データ及び上記第2画像データの中の画像データの最大値を検出し、この最大値で他のすべての画素データを除算し、ステップS1307において除算した各々の値(正規化データ)をEEPROM25に記憶する。この正規化したデータで撮像素子104で撮像した第1画像データと第2画像データを除算することにより明るさの補正を行う。なお、上記補正データを正規化するのは、補正後のデータと通常の画像データのレベルをほぼ同じレベルに合わせるためである。
なお、すべての画素に対応する正規化データを記憶するとEEPROM25の容量が大きくなるので離散的に正規化データを記憶して、この正規化データを用いて離散的に補正し、画素の離散的な補正データから補間によりすべての画素の正規化データを求めるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、第1CPU113と第2CPU15が撮像装置1の機能を分担しているが、撮像装置1を1つのCPUで制御するように構成しても良い。
〔効果〕
以上説明したように、本実施の形態では撮影レンズにより結像した像を再結像し、この像に基づいて焦点状態を検出するので、撮影レンズの特性に依存しないで焦点状態を検出することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態では撮影レンズにより結像した像を再結像し、この像に基づいて焦点状態を検出するので、撮影レンズの特性に依存しないで焦点状態を検出することが可能となる。
また、本実施の形態では再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束を選択的に通過させるシャッタ102を設け、更にシャッタ102を透過した時分割された光束を一つの撮像素子104上に結像させるようにしている点に特徴を有している。
上述したように、特許文献2に記載された従来技術においては、本実施の形態のシャッタ102の代わりに2枚のレンズを配置し、それぞれのレンズを透過した光束をそれぞれの撮像素子上に結像させている。
従って、特許文献2に記載された従来技術では、2つの結像を同時に2つの撮像素子上に生成する関係で2つの光の相互の干渉をさけるため、測距可能な範囲を余り広くできないなどの設計上の制約があった。
また、特許文献2に記載された従来技術では、撮像素子上に同時に2つの像を結像させるため、偏芯光学系を用いることなり、像には偏芯に伴う歪が生じたものとなって焦点検出精度が低下しあるいは合焦精度に制約が生ずることとなった。
これに対し、本実施の形態では撮像素子上に時分割的に結像するため、偏芯光学系を用いることがなく、像の歪を少なくすることができる。従って、被写体の広い領域において焦点検出精度を向上させることができる。また、この効果として、撮像素子104の撮像をそのまま表示することも可能であり、またその撮像を画像解析に使用することもできる。
また、本実施の形態では撮像素子上に時分割的に結像するため、2つの光の相互の干渉が生じることがなく、各々の光束を広く取ることができるため、被写体の広い領域において焦点検出が可能となる。
更に本実施の形態では、従来のいわゆる位相差式光学システムとは異なり撮像手段上での受光位置を分離させる必要がなく、撮像手段は実質的に汎用の1つのエリアセンサーでよいのでコストを低減できる。
また、特許文献1に記載された従来技術では、撮影レンズの光軸中に焦点検出用の絞り板を設けているのに対して、本実施の形態では、撮影レンズの光軸をミラーによって反射させた光軸、言い換えれば撮影レンズの光軸と実質同一の光軸をもつ再結像光学系の光軸中にシャッタ手段を設けている。このため、従来技術での課題であるレンズ互換性の制約、撮影操作の妨げを解決することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…撮像装置、3…フォーカスレンズ、4…絞り、5…CCD、14…AF処理回路、15…第2CPU、25…EEPROM、101…コンデンサレンズ、102…シャッタ、103…再結像レンズ、104…撮像素子、108…AF処理回路、110…測距領域選択回路、113…第1CPU、200…撮影光学系。
Claims (7)
- 撮影レンズにより結像した像を再結像させるための再結像レンズと、
上記再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束を選択的に通過させるシャッタ手段と、
上記シャッタ手段を通過した上記2つの光束を時分割的に受ける撮像手段と、
この撮像手段で受けた上記2つの光束に基づいて上記撮影レンズの焦点状態を検出する焦点状態検出手段とを備え、
上記再結像レンズの少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束の撮像手段へ導かれる領域の少なくとも一部が重なることを特徴とする焦点検出装置。 - 上記シャッタ手段は機械的シャッタであることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記シャッタ手段は電子シャッタであることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記シャッタ手段を通過した2つの光束によって上記撮像手段の撮像面に結像した2つの像の明るさ分布を補正する補正情報を記憶する不揮発性メモリを設け、上記焦点状態検出手段は上記補正情報に基づいて補正した上記2つの像に基づいて、上記撮影レンズの焦点状態を検出することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記再結像光学系の光軸と撮影レンズの光軸が実質同一であることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記少なくとも2つの同一でない領域を通過する光束は撮影レンズの光軸に対して対称であることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記撮像手段の単位画素のサイズは複数の画素をまとめて仮想的な1つの画素とみなしたものであることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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2003
- 2003-11-11 JP JP2003381420A patent/JP2005148148A/ja active Pending
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