JP2005147268A - 薬液弁 - Google Patents

薬液弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2005147268A
JP2005147268A JP2003385554A JP2003385554A JP2005147268A JP 2005147268 A JP2005147268 A JP 2005147268A JP 2003385554 A JP2003385554 A JP 2003385554A JP 2003385554 A JP2003385554 A JP 2003385554A JP 2005147268 A JP2005147268 A JP 2005147268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve seat
chemical
mounting plate
meat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003385554A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4210202B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Nagao
敏行 長尾
Shigeru Osugi
滋 大杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP2003385554A priority Critical patent/JP4210202B2/ja
Publication of JP2005147268A publication Critical patent/JP2005147268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4210202B2 publication Critical patent/JP4210202B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)

Abstract

【課題】 シール性能及びボディの耐久性を向上させることができる薬液弁を提供すること。
【解決手段】 肉盗み2a,2b,2cが設けられた射出成形品であるボディ2に弁座5が内設され、弁座5に当接又は離間するダイアフラム7が押圧バネ13で弁座5方向に付勢されている薬液弁1において、略円筒構造を有する突起部16a,16b,16cを取付板16に設け、突起部16a,16b,16cをボディ2の肉盗み2a,2b,2cに嵌め込むようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体を制御する薬液弁に関する。
流体を制御する薬液弁には、例えば、特許文献1に示すものがある。ここでは、後述する本発明の薬液弁1との差異を明確にするために、特許文献1に示す薬液弁と基本構造が同様であって公然に使用されている薬液弁100を用いて説明する。図5は、従来の薬液弁100の断面図である。
薬液弁100は、ボディ101にアクチュエータ組立102が連結されている。ボディ101には、入力ポート104と出力ポート105とを連通させる弁座106が内設されている。アクチュエータ組立102には、ピストンロッド107が摺動可能に保持されている。ピストンロッド107は、下端部がボディ101に突き出し、ダイアフラム108が螺設されている。アクチュエータ組立102には、押圧バネ109が縮設され、ピストンロッド107に常時弁座106方向の力を作用させている。よって、薬液弁100は、操作ポート110に操作流体が供給されていない間は、押圧バネ109の弾圧力でダイアフラム108を弁座106に当接させる。一方、薬液弁100は、操作ポート110に操作流体が供給されると、押圧バネ109の弾圧力に抗してピストンロッド107を移動させ、ダイアフラム108を弁座106から離間させる。かかる薬液弁100は、ボディ101に連結した取付板111を図示しない半導体製造装置にネジ止めすることにより、図示しない半導体製造装置に組み付けられる。
ところで、薬液弁100は、耐腐食性の観点よりボディ101、ダイアフラム108、取付板111などが樹脂で成形されている。ボディ101は、ブロック状をなし、入力ポート104と出力ポート105とを連通させる流路が形成されているため、肉厚が均等でない。ボディ101は、射出成形によって形成されるが、肉厚が不均等のままであると、樹脂を冷却する際に肉厚部と肉薄部との収縮率が異なったり、樹脂を金型に注入する際にボイドが発生するなどして流路表面や側面などが凸凹になり、所望の形状が出せないおそれがある。そのため、ボディ101には、肉盗み101a,101b,101cが施され、余分な肉を省いて肉厚の均一化を図っている。
特開2001−153261号公報(第5〜7頁、第1図。)
しかしながら、従来の薬液弁100は、ボディ101の肉盗み101a,101b,101cが空洞であるため、ボディ101の強度が低下し、シール性能やボディ101の耐久性が悪い問題があった。
ボディ101は、押圧バネ109の弾圧力が弁座106から取付板111へと作用する。ボディ101は、肉盗み101a,101b,101cが取付板111を取り付けられる底部に施され、強度が低下している。ボディ101は、弁座106が円筒部112の上端開口部に設けられ、弁座106と同軸上に弁孔113が形成されている。円筒部112は、弁孔113に直交するように第1流路113が開設されて入力ポート104と弁座106とを連通させており、肉厚が円周方向に均一でない。そのため、ボディ101は、押圧バネ109の弾圧力が弁座106に作用すると、円筒部112が強度の弱い入力ポート104側に歪んだり、肉盗み101a,101b,101cの内周面が歪むなどして、弁座106が入力ポート104側に沈み込むことがあった。薬液弁100は、弁座106がダイアフラム108に対して僅かでも傾くと、シール力の均一性が損なわれ、流体漏れが発生する問題がある。
また、薬液弁100は、閉弁時に円筒部112が歪んでも、開弁時に押圧バネ109の弾圧力を解除すると、円筒部112がもとの形状に戻っていた。そのため、薬液弁100が開閉弁動作を繰り返すと、ボディ101は、円筒部112が繰り返し応力を発生し、劣化しやすかった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、シール性能及びボディの耐久性を向上させることができる薬液弁を提供することを目的とする。
本発明に係る薬液弁は、次のような構成を有している。
(1)肉盗みが設けられた射出成形品であるボディに弁座が内設され、弁座に当接又は離間する弁体が付勢手段で弁座方向に付勢された薬液弁において、ボディに取り付けられる取付板に、肉盗みに嵌め込まれる突起部を設けたことを特徴とする。
(2)(1)に記載の発明において、肉盗みが弁座と同心円状に形成され、突起部が略円筒構造を有していることを特徴とする。
上記構成を有する発明の作用効果について説明する。
薬液弁は、弁体が付勢手段に付勢されて弁座に当接し、流体を遮断する。付勢手段の付勢力は、弁座を介してボディに作用する。ボディは、樹脂成形時の収縮率の相違やボイドなどによって流路表面などが凸凹にならないように肉盗みが設けられ、付勢手段の付勢力が肉盗みを潰す方向に作用する。しかし、ボディは、肉盗みに取付板の突起部が嵌め込まれて取付板と一体化されている。そのため、ボディは、肉盗みの内周面が取付板の突起部に支持されて補強され、付勢手段の付勢力が弁座に作用しても歪みにくく、肉盗みが空洞の場合より強度が向上する。これにより、弁座は、付勢手段の付勢力で弁体に押し潰されたり倒されたりしにくくなり、シール力の均一性が確保される。また、薬液弁が開閉弁動作を繰り返しても、ボディは、繰り返し応力を発生せず、劣化しにくい。よって、本発明の薬液弁によれば、シール性能及びボディの耐久性を向上させることができる。
ここで、付勢手段の付勢力は、弁体を介して弁座に作用し、その力がボディから取付板へと伝達される。取付板の突起部は、ボディの肉盗みに弁座と同心円状に嵌め込まれるため、付勢手段の付勢力が突起部に垂直に作用し、突起部が取付板に接続する付け根部分に片寄った力が作用しない。またこのとき、付勢手段の付勢力は、突起部全体にほぼ均一に分散される。そのため、取付板は、付勢手段の付勢力に対する突起部の強度が強く、取付板がボディを安定して支えるため、ボディの歪みを防止することができる。
次に、本発明に係る薬液弁の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、薬液弁1の断面図であって、閉弁状態を示す。図2は、図1のAA断面図である。
薬液弁1は、例えば、半導体製造装置に設置される。薬液弁1は、ボディ2にアクチュエータ組立19を連結したものであり、アクチュエータ組立19に内設されるピストンロッド10に従ってダイアフラム7を弁座5に当接又は離間させるエアオペレイトバルブである。
ボディ2は、耐腐食性などの観点からPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(四フッ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などのフッ素樹脂を射出成形でブロック状に成形したものである。ボディ2には、入力ポート3と出力ポート4が形成され、入力ポート3と出力ポート4との間に弁座5が一体成形されている。ボディ2には、シリンダ6とカバー8を積み重ねられ、4本の図示しない連結ネジがカバー8からシリンダ6、ボディ2へと貫き通され、ボディ2、シリンダ6、カバー8を一体化している。これにより、ボディ2にアクチュエータ組立19が連結されている。
ボディ2とシリンダ6との間には、ダイアフラム7の周縁部7cが狭持されている。ダイアフラム7は、円柱状の弁体部7aに薄膜部7bを介して肉厚の周縁部7cを接続したものであって、弁体部7aが弁座5に当接又は離間するように配設されている。
シリンダ6は、中空孔を備える円筒形状に成形されたものであり、カバー8との間にピストン室9が形成されている。ピストン室9は、ピストンロッド10が摺動可能に装填され、一次室9Aと二次室9Bに気密に区画されている。一次室9Aには、シリンダ6に開設された操作ポート11が連通している。また、二次室9Bには、カバー8に開設された排気ポート12が連通するとともに、押圧バネ13が縮設され、ピストンロッド10に常時弁座5方向の力を作用させている。ピストンロッド10は、下端部がボディ101に突き出し、ダイアフラム7が螺設されている。そのため、操作ポート11から一次室9Aに供給する操作流体を制御すれば、一次室9Aと二次室9Bとの圧力を変動させて、ダイアフラム7に上下方向の駆動力を与えることができる。ピストンロッド10の上端部には、カバー8に貫き通されたインジケータ14が螺合され、インジケータ14をカバー8の穿通孔8aから出し入れするようになっている。
このような薬液弁1は、図1に示すように、ボディ2の下端面に取付板16が固設されている。薬液弁1は、取付板16が半導体製造装置にネジ止めされ、入力ポート3と出力ポート4に継手17,18を介して配管が接続されることにより、半導体製造装置に組み付けられる。尚、継手17,18は、耐腐食性などの観点よりフッ素樹脂を射出成形で成形されている。また、取付板16は、フッ素樹脂より強度の強い樹脂を射出成形して、ボディ2より強度を強くしている。本実施の形態では、取付板16は、フッ素樹脂より強度が強く、成形性に優れ、さらに、雰囲気に対する耐腐食を確保しうるPPS(ポリフェニレンサルファイド)を使用している。このように、取付板16をボディ2より強度を強くすることにより、取付板16がボディ2を支える力が大きくなり、ボディ2の強度を強くすることができる。
ここで、薬液弁1のボディ2は、射出成形によって形成され、入力ポート3と出力ポート4とを弁座5を介して連通させる流路が形成されている。ボディ2は、アクチュエータ組立19が連結する連結口21が開設され、連結口21と同軸上に円筒部22が内設されている。円筒部22には、連結口21と同軸上に弁孔23が形成され、弁孔23の開口端部に弁座5が設けられている。弁孔23には、入力ポート3と同軸上に設けられた第1流路24が直交するように形成されている。そのため、円筒部22には、第1流路24が貫いており、肉厚が均一な円筒構造になっていない。また、連結口21の開口部外周には、ダイアフラム7の周縁部7cを位置決めするための嵌合溝25が環状に設けられている。そのため、嵌合溝25にダイアフラム7の周縁部7cを嵌め込んでボディ2にアクチュエータ組立19を連結することにより、連結部21の内周面と円筒部25の外周面との間に連通路26が環状に形成される。連通路26には、出力ポート4と同軸上に設けられた第2流路27が直交するように連通している。連通路26は、第1流路24との干渉を避けて弁座5と第2流路27とを連通させるように、底面が斜めに形成されている。従って、薬液弁1は、入力ポート3が第1流路24、弁孔23、弁座5、連通路26、第2流路27を介して出力ポート4と連通する。
このように流路が形成されたボディ2は、肉厚が各部で不均一である。例えば、ボディ2は、円筒部22が肉薄であるのに対して、取付板16を取り付けられる底部が肉厚である。このままの状態でボディ2を射出成形すると、フッ素樹脂を金型に流し込む際にボイドが発生したり、金型に流し込んだフッ素樹脂を冷却する際にフッ素樹脂の収縮率が肉厚部と肉薄部とで不均一になることがある。この場合、ボディ2は、流路表面などが凸凹になって所望の形状を出せないおそれがある。
この対策として、ボディ2には、肉厚部分に肉盗み2a,2b,2cが施されている。ボディ2は、強度が欲しい部分の肉を残し、それ以外の強度的に問題のない部分の肉を盗むことにより肉厚をできる限り均一にしている。本実施の形態では、ボディ2は、弁座5に押圧バネ13の弾圧力が作用するため、弁座5の真下に肉を残し、アクチュエータ組立19側から荷重のかからない弁孔23、連通路26、嵌合溝26の下方に肉盗み2a,2b,2cを施して、肉厚の均一化を図っている。肉盗み2a,2b,2cには、取付板16に突設された突起部16a,16b,16cがきっちり嵌め込まれている。突起部16a,16b,16cと肉盗み2a,2b,2cとは、対応した構造をなす。そこで、先ず突起部16a,16b,16cの構造を説明した後、肉盗み2a,2b,2cについて簡単に説明する。
図3は、取付板16の平面図である。図4は、取付板16の斜視図である。図3及び図4の斜線は、断面を示すものではなく、図4の突起部16a,16b,16cの上端面形状を図3において認識しやすくするためのものである。具体的には、図3に示す突起部16aの斜線部は、図4に示す突起部16aの上端面X1を示している。図3に示す突起部16bの斜線部は、図4に示す突起部16bの上端面X2を示している。図3に示す突起部16cの斜線部は、図4に示す突起部16cの上端面X3を示している。
取付板16の突起部16a,16b,16cは、略円筒構造を有している。略円筒構造にしたのは、応力集中を避けて剛性を確保するためである。また、突起部16a,16b,16cは、取付板16に対して同心円状に突設されている。同心円状にしたのは、ボディ2にアクチュエータ組立19側から作用する力を取付板16全体に均一に分散させるためである。かかる突起部16a,16b,16cは、ボディ2に形成された流路と干渉しないように、高さ調整されたり、切りかかれたりしている。
突起部16aは、取付板16の中央部に円筒状に突設され、ボディ2の肉盗み2aに嵌め込まれる。突起部16aは、弁孔23に干渉しないように、突起部16b,16cより高さが低くなっている。上端面X1は、第1流路24に対して平行になるよう水平に設けられている。
また、突起部16bは、突起部16aの外側に円筒状に突設され、ボディ2の肉盗み2bに嵌め込まれる。突起部16bは、上端面X2が連通路26の底面に対して平行になるように斜めに形成されている。突起部16bは、第1流路24と干渉しないように切欠部Y1が高さ方向に長く切りかかれている。
また、突起部16cは、突起部16cの外側に円筒状に突設され、ボディ2の肉盗み2cに嵌め込まれる。突起部16cは、突起部16a,16bより高さが高く、上端面X3が嵌合溝25の底面と平行になるように水平に形成されている。突起部16cは、第1,2流路24,27と干渉しないように切欠部Y2,Y3が高さ方向に長く切りかかれている。
かかる取付板16に対し、ボディ2は、図1及び図2に示すように、肉盗み2a,2b,2cが取付板16の突起部16a,16b,16cと同一寸法若しくは若干小さい寸法で施されている。肉盗み2a,2b,2cは、弁座5と同心円状に形成されている。肉盗み2a,2b,2cを弁座5と同心円状に形成したのは、弁座5に作用する荷重を取付板16に均一に伝達するためである。肉盗み2a,2b,2cは、流路と干渉することを避けるようにボディ2に施されている。
肉盗み2aは、弁孔23の下方に浅く形成されている。また、肉盗み2bは、連通路26の下方に斜めに形成されている。また、肉盗み2cは、嵌合溝25の下方に設けられ、連結孔21の周りの肉を盗むように深く形成されている。肉盗み2a,2b,2cは、底部に残る肉の肉厚が均一になるように厚さが調整されている。
薬液弁1は、図1及び図2に示すように、ボディ2の肉盗み2a,2b,2cに取付板16の突起部16a,16b,16をきっちり嵌め込み、連結口21にアクチュエータ組立19を組み付けて、図示しない連結ネジをアクチュエータ組立19からボディ2を介して取付板16へと貫き通して締結することにより、組み立てられる。
続いて、上記構成を有する薬液弁1の動作について説明する。
操作ポート11から一次室9Aに操作流体を供給しない場合には、図1に示すように、ピストンロッド10が押圧バネ13に押し下げられて、ダイアフラム7の弁体部7aを弁座5に当接させる。そのため、入力ポート3に供給された薬液が出力ポート4から出力されない。
一方、操作ポート11から一次室9Aに操作流体を供給すると、ピストンロッド10が押圧バネ13に抗して上昇し、ダイアフラム7の弁体部7aを弁座5から離間させる。そのため、入力ポート3に供給された薬液が弁開度に応じた流量で出力ポート4から出力される。
ここで、薬液弁1が閉弁しているときは、ダイアフラム7の弁体部7aが、ピストンロッド10を介して押圧バネ13の弾圧力で弁座5をシールする。そのため、ボディ2には、押圧バネ13の弾圧力が取付板16を押し付ける方向に作用する。
これに対し、ボディ2は、肉盗み2a,2b,2cに取付板16の突起部16a,16b,16cがきっちり嵌め込まれ、取付板16と一体化されている。これにより、ボディ2は、肉盗み2a,2b,2cの内周面が取付板16の突起部16a,16b,16cに支持されて補強され、肉盗み2a,2b,2cに肉が詰まっているのと同じような状態になる。つまり、ボディ2の強度が、肉盗み101a,101b,101cを空洞にしている従来の薬液弁100(図5参照)より向上する。押圧バネ13の弾圧力は、弁座5から円筒部22を介して取付板16に作用する他、肉盗み2a,2b,2cから突起部16a,16b,16cの上端面X1,X2,X3(図4参照)を介して取付板16全体に分散して作用する。そのため、ボディ2は、弁座5に押圧バネ13の弾圧力が作用しても、円筒部22が歪んでゆがみにくく、弁座5が押圧バネ13の弾圧力で沈み込んだり、ダイアフラム7に押し潰されたり倒されたりしにくい。これにより、薬液弁1は、シール力の均一性が確保され、流体漏れを防止することが可能である。
特に、ボディ2は、取付板16の突起部16a,16b,16cが弁座5と同心円状に肉盗み2a,2b,2cにきっちり嵌め込まれている。そのため、弁座5に作用する押圧バネ13の弾圧力は、突起部16a,16b,16cの上端面X1,X2,X3に対してほぼ図中垂直方向に作用し、突起部16a,16b,16cが取付板16に接続する付け根部分に片寄った力が作用しない。またこのとき、押圧バネ13の弾圧力は、突起部16a,16b,16c全体に分散され、突起部16a,16b,16cが取付板16に接続する付け根部分に作用する荷重が小さくなる。そのため、取付板16は、押圧バネ13の弾圧力に対する突起部16a,16b,16cの強度が強く、ボディ2の歪みを防止する。
ここで、薬液弁1は、開閉弁動作を繰り返し、ボディ2に繰り返し荷重が作用する。すなわち、薬液弁1は、閉弁時には、ダイアフラム7の弁体部7aが弁座5に衝突して衝撃荷重を与え、さらに、押圧バネ13の弾圧力が弁座5に作用するが、開弁時には、それらの荷重が解除される。しかし、ボディ2は、強度が向上して閉弁時に歪みにくいため、薬液弁1の開閉弁動作に合わせて繰り返し応力を発生しにくい。よって、ボディ2は、薬液弁1が開閉弁動作を繰り返しても、劣化しにくい。
従って、本実施の形態の薬液弁1は、ボディ2に取り付けられる取付板16に、肉盗み2a,2b,2cに嵌め込まれる突起部16a,16b,16cを設けたので、ボディ2の強度が向上し、シール性能及びボディ2の耐久性を向上させることができる。
このことは、薬液弁1を半導体製造装置の分配装置に設置した場合のように、薬液弁1が高圧の薬液を制御するときに特に有益である。すなわち、分配装置は、タンクに貯められている薬液を半導体製造工程で使用される各処理装置に分配して供給するものである。薬液弁1は、一般的に半導体製造工程で使用されるの各処理装置に設置されて300〜500kPaの薬液を制御するが、分配装置に設置されると、約700kPaの薬液を制御する必要がある。この場合、薬液弁1は、流体圧に抗してダイアフラム7を弁座5に当接させるために、押圧バネ13の弾圧力が300〜500kPaの薬液を制御する場合より大きく設定される。これに対して、薬液弁1は、ボディ2の強度が肉盗み101a,101b,101cが空洞である従来の薬液弁100(図5参照)より向上しているため、押圧バネ13の弾圧力が大きくなっても、弁座5がダイアフラム7に押し潰されたり倒されたりしにくく、シール力の均一性が確保される。そのため、薬液弁1は、分配装置に設置されて高圧の薬液を制御する場合でも、優れたシール性能を発揮することができる。
また、薬液弁1は、肉盗み2a,2b,2cが弁座5と同心円状に形成され、突起部16a,16b,16cが略円筒形状に形成されており、取付板16がボディ2を安定して支えるため、ボディ2の歪みを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
(1)例えば、上記実施の形態では、ボディ2の肉盗み2a,2b,2cと取付板16の突起部16a,16b,16cとを円筒形状に設けたが、ボディ2の肉厚を均一にするものであれば、形状はこれに限定されない。
(2)例えば、上記実施の形態では、半導体製造装置に設置したが、使用用途をこれに限定するものではない。また、薬液の流体圧などもこれに限定されるものではなく、300〜500kPaより低圧の流体を制御する薬液弁に同様の構造を適用して、ボディの強度を向上させるようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係り、薬液弁の断面図であって、閉弁状態を示す。 同じく、図1のAA断面図である。 同じく、取付板の平面図である。 同じく、取付板の斜視図である。 従来の薬液弁の断面図である。
符号の説明
1 薬液弁
2 ボディ
2a,2b,2c 肉盗み
5 弁座
7 ダイアフラム
13 押圧バネ
16 取付板
16a,16b,16c 突起部

Claims (2)

  1. 肉盗みが設けられた射出成形品であるボディに弁座が内設され、前記弁座に当接又は離間する弁体が付勢手段で前記弁座方向に付勢された薬液弁において、
    前記ボディに取り付けられる取付板に、前記肉盗みに嵌め込まれる突起部を設けたことを特徴とする薬液弁。
  2. 請求項1に記載する薬液弁において、
    前記肉盗みが前記弁座と同心円状に形成され、前記突起部が略円筒構造を有していることを特徴とする薬液弁。
JP2003385554A 2003-11-14 2003-11-14 薬液弁 Expired - Fee Related JP4210202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003385554A JP4210202B2 (ja) 2003-11-14 2003-11-14 薬液弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003385554A JP4210202B2 (ja) 2003-11-14 2003-11-14 薬液弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005147268A true JP2005147268A (ja) 2005-06-09
JP4210202B2 JP4210202B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=34693576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003385554A Expired - Fee Related JP4210202B2 (ja) 2003-11-14 2003-11-14 薬液弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4210202B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075686A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Ckd Corp 流体用機器
JP2009024749A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Ckd Corp ダイアフラム式流体機器
JP2010138998A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Toho Kasei Kk
CN103133741A (zh) * 2011-12-02 2013-06-05 喜开理株式会社 流体控制阀
JP2013145044A (ja) * 2011-12-12 2013-07-25 Ckd Corp 流体制御弁

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06201065A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Toshiba Corp 温度調整回路付き薬液弁
JP2001153261A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Ckd Corp 薬液用エアオペレイトバルブ
JP2001220781A (ja) * 2000-02-07 2001-08-17 Toto Ltd 樹脂水栓
JP2003247650A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Ckd Corp 薬液制御弁

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06201065A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Toshiba Corp 温度調整回路付き薬液弁
JP2001153261A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Ckd Corp 薬液用エアオペレイトバルブ
JP2001220781A (ja) * 2000-02-07 2001-08-17 Toto Ltd 樹脂水栓
JP2003247650A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Ckd Corp 薬液制御弁

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075686A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Ckd Corp 流体用機器
JP2009024749A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Ckd Corp ダイアフラム式流体機器
JP2010138998A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Toho Kasei Kk
CN103133741A (zh) * 2011-12-02 2013-06-05 喜开理株式会社 流体控制阀
KR101408126B1 (ko) * 2011-12-02 2014-06-16 씨케이디 가부시키 가이샤 유체제어밸브
JP2013145044A (ja) * 2011-12-12 2013-07-25 Ckd Corp 流体制御弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP4210202B2 (ja) 2009-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7389969B2 (en) Chemical liquid valve
US6116866A (en) Reed valve for a pump
US8104740B2 (en) Flow control device
JP6873991B2 (ja) 流体制御弁、及び流体制御弁製造方法
KR100883613B1 (ko) 정압 레귤레이터
JP6905948B2 (ja) ブロックへのガスケットの装着構造およびガスケット
JP5366649B2 (ja) 樹脂ダイヤフラム式流体制御弁
JP2006161594A (ja) バルブ装置
JP4210202B2 (ja) 薬液弁
US7380569B2 (en) Valve body for backflow prevention valve
CN108005751A (zh) 用于调节或者控制流体压力的单元
JP2019210984A (ja) ガスケットの装着構造及びガスケット
JP2019210986A (ja) ガスケットの装着構造及びガスケット
US20070157800A1 (en) Pump sealing apparatus
JPH07293743A (ja) チェック弁
KR102165250B1 (ko) 다이아프램 밸브
JP6720013B2 (ja) プラグおよびプラグ構造
JP2019219034A (ja) ガスケットの装着構造
JP2007177686A (ja) 燃料タンク用のシール部材
JP3737050B2 (ja) 定圧レギュレータ
JP2005221043A (ja) 燃料タンクにおけるバルブのシール構造
WO2022209629A1 (ja) コネクタ
JP2003097747A (ja) 背圧弁
JPH0640539U (ja) 双方向弁
JP2000120895A (ja) ダイヤフラム型減圧弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4210202

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees