JP2005146188A - バイオマスガス発生炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、酸化層において酸化反応を均一に行って、安定的にバイオマスガスの生成を行うことができるバイオマスガス発生炉を提供することを技術的課題とする。
【解決手段】
本発明のバイオマスガス発生炉1は、空気供給手段として、炉本体2の側部から酸化層Cに空気を供給する側方部空気供給手段18と、前記攪拌手段5における回転軸6に送風路6aを形成するとともに先端部6bに酸化層Cに臨ませた噴風部6cを形成し、前記回転軸6の一端側に配設した送風ファン14からの送風を送風路6aを介して噴風部6aから供給する上方空気供給手段13とから構成する。また、前記回転軸6には先端部温度センサー16や中間温度センサー17a,17b,17cを配設し、該センサー16,17a,17b,17cの検出温度に基づいて、前記上方空気供給手段13の空気供給量の制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、木質系のバイオマス(生物資源)を原料にしてガスを発生させる装置(以下、「バイオマスガス製造装置」という)に関し、特にそのガス発生炉に関するものである。
従来、木質系のバイオマス(生物資源)を原料にし、可燃性成分(ガス)を含有するバイオマスガスを生成する前記バイオマスガス製造装置が知られている。バイオマスガス製造装置で生成されたバイオマスガスは、エンジンやボイラーなどの燃焼用の混合空気として活用され、発電などのために役立てられたり、また、バイオマスガスから抽出した可燃性成分(ガス)を燃料として活用したりされている。このバイオマスガス製造装置は、バイオマスガスを生成するバイオマスガス発生炉(以下、「ガス発生炉」という)と、生成されたバイオマスガスを冷却するガス冷却部と、バイオマスガスを精製するガス精製部とが構成される。該ガス発生炉は円筒状に構成され、該ガス発生炉内に供給したバイオマスに着火するとともに適量の空気(酸素)を供給することによってバイオマスガスが生成される。
バイオマスが供給されたガス発生炉内では、上層から順に、乾燥層、熱分解層、酸化層及び還元層が形成される。このような順で層が構成されるバイオマスガス製造装置は一般的にダウンドラフト方式と呼ばれ、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1には、ガス発生炉内の酸化層に外部から空気の供給を行う空気供給管路が構成してあり、酸化層における酸化反応の促進化が行われている。なお、バイオマスガスは前記還元層から生成され、この生成されたバイオマスガスはガス発生炉外に管路を介して吸引排出され、その後、前記ガス冷却部を経由してガス精製部で精製されて完成となる。
特開2003−253271号公報
ところで、前記ガス発生炉でバイオマスガスを安定的に生成するための課題としては、前記酸化層への空気供給の均一化がある。酸化層における空気の必要性は前述のように、バイオマスガスを生成するうえで重要な要素である。上記特許文献1においては、空気供給管路をガス発生炉の側部から酸化層に空気を供給するようにしてある。このため、酸化層における空気供給管路が臨んだ側部は供給された空気の割合が多くて酸化反応が良好に行われるが、酸化層の中心部では空気量が不足して良好な酸化反応が行われず、還元層から排出されるバイオマスガスに、不要なタール分が増加したり、前記可燃性成分が低下したりする要因となる懸念があった。
本発明は、上記問題点にかんがみ、酸化層において酸化反応を均一に行って、安定的にバイオマスガスの生成を行うことができるバイオマスガス発生炉を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1では、
バイオマスを供給する原料供給口が上部に形成された筒状の炉本体と、
該炉本体内に形成される酸化層に空気を供給する空気供給手段と、
前記炉本体の上部から下部に向け、かつ攪拌部材を周囲に形成した回転軸の回転作用によって前記炉本体内に供給されたバイオマスを攪拌する攪拌手段と、
前記酸化層の下方に形成される還元層から排出されるバイオマスガスを炉本体内から外に排出するガス排出手段と、
を有するバイオマスガス発生炉において、
前記空気供給手段は、炉本体の側部から酸化層に空気を供給する側方部空気供給手段と、前記攪拌手段における回転軸に送風路を形成するとともに先端部に酸化層に臨ませた噴風部を形成し、前記回転軸の一端側に配設した送風ファンからの送風を送風路を介して噴風部から供給する上方空気供給手段とから構成する、という技術的手段を講じた。
これにより、炉本体内に供給されたバイオマスは、攪拌手段の攪拌作用によってブリッジ現象が防止されるとともに、攪拌手段に備えられた上方空気供給手段の噴風部から、酸化層のバイオマスの中央部に空気(酸素)が供給される。また側方部空気供給手段からも、炉本体の側方から、酸化層のバイオマスの側部に空気の供給が行われる。これにより、酸化層に均一な空気供給がなされ、また、粒度が小さいバイオマスであってもブリッジ現象を生じることなく酸化層にバイオマスを安定供給できるので、酸化反応が均一して行われる。
請求項2では、前記回転軸の先端部には先端部温度センサーを配設するとともに、該先端部温度センサーが検知した温度に基づいて前記上方空気供給手段が供給する空気量を制御する制御部を構成する、という技術的手段を講じた。これにより、前記制御部は、前記先端部温度センサーが検出した温度が、所定の温度範囲外(例えば800℃〜1200℃)になったときには、前記上方空気供給手段を制御して空気の供給量を調整する。この調整は、前記所定の温度範囲の下限値よりも検出温度が低いときには空気供給量を増やし、また上限値よりも温度が高いときには空気供給量を減らして行う。これによって、酸化層の中央部分における供給空気がより安定し、酸化反応をより安定的に維持することができる。
請求項3では、前記先端部温度センサーが設けられた位置から回転軸他端側に添って向かった任意間隔ごとの位置には中間温度センサーを配設するとともに、前記制御部は、前記先端部温度センサーの検知温度と前記中間温度センサーの検出温度に基づいて前記上方空気供給手段が供給する空気量を制御する、という技術的手段を講じた。これによって、前記制御部は、前記中間温度センサー及び先端温度センサーからの検出温度が、酸化層の所定の温度範囲(例えば800℃〜1200℃)内であるかどうかの判定によって酸化層の高さを判定し、この判定結果に基づいて前記上方空気供給手段を制御して空気の供給量を調整する。この調整は、酸化層の層が低いときには空気供給量を増加し、酸化層の層が高いときには空気供給量を低下して行う。よって、酸化層の層厚が安定し、酸化反応もより安定するので、バイオマスガスの発生を更に効率的かつ安定的に行うことができる。
本発明の請求項1によれば、攪拌手段に備えた上方空気供給手段及び側方部空気供給手段によって、酸化層に均一な空気供給がなされ、また、粒度が小さいバイオマスであってもブリッジ現象を生じることなく酸化層にバイオマスを安定供給できるので、酸化反応が均一して行われる。よって、バイオマスガスの生成を安定化させることができる。
さらに請求項2によれば、前記回転軸の先端部には先端部温度センサーを配設するとともに、該先端部温度センサーが検知した温度に基づいて前記上方空気供給手段が供給する空気量を制御する制御部を構成することにより、酸化層の酸化反応をより安定的に維持できる。よって、バイオマスガスの生成を更に安定化できる。
また請求項3によれば、前記先端部温度センサーが設けられた位置から回転軸後端側に添って向かった任意間隔ごとの位置には、中間温度センサーを配設し、前記制御部は、前記先端部温度センサーの検知温度とともに、前記中間温度センサーの検出温度に基づいて前記上方空気供給手段が供給する空気量を制御することにより、各検知温度によって酸化層の厚みの高さを判定することができ、この判定結果に基づいて、空気の供給量を制御して酸化層の厚みを適正に維持することができる。これによって、酸化層の酸化反応を更に安定的に維持できて、バイオマスガスの生成をより安定化できる。これに加えて、バイオマスガス中への可燃性成分の生成が安定し、また不要なタール分の生成も低減する。
以下、本発明の最良の実施の形態を説明する。図1は、バイオマスガスを発生させる本発明のガス発生炉1の縦側断面図を示す。ガス発生炉1は、耐熱煉瓦(れんが)で構成し、内部に円筒状の空間部2aを立設した炉本体部2を有する。該炉本体部2の上部には、バイオマス原料を空間部2aに供給する原料供給手段3を構成する。該原料供給手段3は、バイオマス原料を移送する管路3aの間に、ロータリーバルブ3bと開閉弁3cを設け、管路3aの搬送終端側を炉本体部2の上部の原料供給口4に接続して構成する。前記開閉調節弁3cは、ロータリーバルブ3bよりも原料供給の上流側に配設する。管路3aは、バイオマス原料を流下できる傾斜角度に配設する。
前記空間部2aには、供給されたバイオマス原料を攪拌するための攪拌手段5を配設する。該攪拌手段5は、前記立設した空間部2aの中央位置に、垂下状の攪拌軸(回転軸)6と該攪拌軸6の周囲の上下方向に複数の攪拌棒(攪拌部材)7を構成する。前記空間部2aの上端には、前記管路3bや後述するモータ12を収納する枠体8を載置する。該枠体8には一対の軸受9,10を固設して前記攪拌軸6を回転自在にしてある。また枠体8内では、攪拌軸6に軸着したプーリー11と前記モータ12とを動力伝達ベルトで接続してある。
前記攪拌軸6には、空間部2aに空気を供給するための空気供給手段(以下、「上方空気供給手段」という)13が設けてある。該上方空気供給手段13は、内部を中空(送風路6a)にした前記攪拌軸6と、該攪拌軸6の上端部(前記軸受側)に接続した送風ファン14とを有する。中空とした前記攪拌軸6の先端部6bは、後述する酸化層Cに臨ませるように配設するとともに噴風部として空気噴風孔6cを設ける。前記攪拌軸6における前記送風ファン14の送風側には、送風量の調節を行う空気供給量調節弁15を配設する。
前記攪拌軸6の先端部6bには、温度センサー(以下、「先端部温度センサー」という)16を配設する。該先端部温度センサー16より上部の攪拌軸6には、任意の間隔ごとに配設した温度センサー(以下、「中間温度センサー」という)17a,17b,17cを配設する。該中間温度センサー17a,17b,17cは、後述する熱分解層B及び乾燥層Aの温度が検出できる位置に配設する。なお、空間部2aの上部にはレベルセンサー2bを配設する。
前記炉本体部2の側部には、空間部2aに形成される酸化層Bに空気を供給するための空気供給手段(以下、「側方空気供給手段」という)18を構成する。該側方空気供給手段18は、炉本体部2の側部に配設した、前記酸化層Bに向けて空気を供給する複数の空気供給管19と、該各空気供給管19に接続する送風ファン20とを有する。各空気供給管19の空気供給側の端部は、酸化層Bにおける周囲部分に臨ませて配設する。空気供給管19における送風ファン20の空気供給側には開閉調節弁21を配設する。
前記炉本体部2の下端の開口部22には、還元層Dにおける灰を貯留する貯留部23を接続する。該貯留部23は、前記開口部22を一方側に連通させた横長状に構成し、底部23aには、前記灰を搬送・排出するための排出スクリュー24を配設する。前記底部23aにおける排出スクリュー24の搬送終端側(貯留部の他方側)には、排出管25に接続した排出口26を設け、排出管25には開閉弁27を介在する。貯留部23における排出口26側の上部には、さらに上方に延設した空間部23bを有する。該空間部23bも耐熱煉瓦(れんが)で構成し、該空間部23bには、貯留部23内で発生したバイオマスガスをガス発生装置1の外に排出する開口部23cを設け、該開口部23cには排ガス管23dを接続する。該排ガス管23dは吸引ファン32に接続して、前記空間部23bで発生したバイオマスガスを吸引排出させるようにしてある。
前記中間温度センサー17a,17b,17c、先端部温度センサー16及びレベルセンサー2bは制御部28に接続する(図2参照)。該制御部28は前記上方空気供給手段13、ロータリーバルブ3b及び排出スクリュー24とも接続する。前記制御部28は、中央演算部(以下、「CPU」という)29に対して、入出力回路(以下、「I/O」という)34、読み出し専用回路(以下、「ROM」という)30及び読み出し・書き込み用回路(以下、「RAM」という)31を接続して構成する。
なお、図1に示した乾燥層A、熱分解層B、酸化層C及び還元層Dは、ガス発生炉1の運転の際に形成される層厚の状態を示す。
次に本発明のガス発生炉1の作用を説明する。まず、空状態の炉本体部2に、前記原料供給手段3から炭を空間部2aの3分の2程度(熱分解層Bが埋まるくらい)供給する。次いで、酸化層Cの炭に、図示しない着火窓から火をつけるともに、前記開閉調節弁21を手動で開き、送風ファン20から空気供給管19を介して酸化層Cに空気を供給する。次いで、バイオマス原料(木の小片、又は籾殻等から形成するブリケット)を空間部2aに原料供給手段3から供給し、空間部2aを満たす。この後、時間が経過するにつれて熱分解層Bで熱分解反応(後述する)が始まり、また乾燥層においてもバイオマス原料の乾燥作用が始まり、空間部2aにおいて、上方から乾燥層A、熱分解層B、酸化層C及び還元層Dが形成される。
前記乾燥層Aは100℃〜300℃の温度となり、バイオマス原料を乾燥すし、このとき水蒸気を発生する。熱分解層Bでは乾燥層Aから流下したものが熱分解反応を起こして、CO(一酸化炭素)、H2(水素)及びCH4(メタン)を生成し、温度は300℃〜600℃となる。酸化層Cでは熱分解層Bから流下したものが酸化反応を起こして、CO2(二酸化炭素)、H2O(水)、CO(一酸化炭素)及びCH4(メタン)を生成し、温度は900℃以上となる。還元層Dでは酸化層Cから流下したものが還元反応を起こして、CO(一酸化炭素)、H2(水素)及びCH4(メタン)を生成し、温度は600℃〜900℃となる。
前記還元層Dで生成された前記CO(一酸化炭素)、H2(水素)及びCH4(メタン)は前記吸引ファン32の吸引作用によって、空間部23bから開口部23c及び排ガス管23dを通り、バイオマスガスとして排出・回収される。なお、制御部28は前記レベルセンサ(上限及び下限センサ)2bからの信号により、空間部2a内におけるバイオマス原料の下限レベルを検知すると、前記ロータリーバルブ3bを駆動させて、新たなバイオマス原料を補充する。また、任意時間ごとに排出スクリュー24も駆動させて、還元層に残った灰を排出する。
次に、前記制御部28の作用を説明する。前記制御部28は酸化層Cに配設した前記先端部温度センサー16の検出信号から、酸化層Cの温度を検知することができる。制御部28は、この酸化層Cの検知温度が、前記ROM30に予め記憶した適正温度の900℃以上かどうかを判定し、適正温度よりも低いときには、正常(均一)な酸化反応が行われていないとして前記上方空気供給手段13を駆動させ、攪拌軸6の先端部6bにおける空気噴風孔6cから空気を酸化層Cに供給する。これにより、酸化層Cにおける中央部分には前記上方空気供給手段13からの空気供給が行われ、また酸化層Cにおける周囲部分には前記側方空気供給手段18からの空気供給が行われる。よって、酸化層Cにおける空気対バイオマス原料の割合を均一に適正範囲内にすることができ、酸化反応も均一に行わせることができる。このように、酸化層Cの前記検出温度が低くなるのは、空間部2aにおいてバイオマス原料の粒度が小さいなどして粒子間の通気性が悪いときに生じるが、原料が上記のようなものであったときでも酸化層Cの反応を良好にすることができる。また、前記攪拌手段5による攪拌作用により、バイオマス原料のブリッジ現象が防止でき、粒子間に空気を取り込ませることもできる。
また前記制御部28は、前記先端部温度センサー16及び中間温度センサー17a,17b,17cの各検出信号を受けて、空間部2aにおける各位置の温度を検知し、酸化層C、熱分解層B及び乾燥層Aの層厚を判定する。図3の(A)は各層が適正な厚みである例を示し、この場合、前記先端部温度センサー16が酸化層Cの適正温度である900℃以上の温度を検出し、中間温度センサー17a,17bが熱分解層Bの適正温度である300℃〜600℃の温度を検出し、中間温度センサー17cが乾燥層Aの適正温度である100℃〜300℃の温度を検出したときに、前記制御部28は前記各層が適正な厚みであると判定する。
一方、前記中間温度センサー17a,17b,17cが乾燥層Aの適正温度である100℃〜300℃の温度を検出するとともに、先端部温度センサー16が熱分解層Bの適正温度である300℃〜600℃の温度を検出したときには、前記制御部28は図3の(B)のように、乾燥層Aが厚く、熱分解層Bと酸化層Cが薄くなった不適正の状態と判定する。この判定がなされたときには、制御部28によって、前記上方空気供給手段13から酸化層Cに供給する空気供給量を増加して酸化反応を促進させる。この後、前記中間温度センサー17a,17bが熱分解層Bの適正温度を検出し、また、前記先端部温度センサー16が酸化層Cの適正温度を検出したら、その時点の前記空気供給量を維持する維持するように前記制御部28は前記上方空気供給手段13の制御を行う。これによって酸化層Cの層厚が適正化されるとともに、乾燥層Aと熱分解層Bの層厚も適正化され、酸化反応と熱分解反応が十分に行われる。よって、バイオマスガスの発生量が低下することがなく、また、バイオマスガス中への含有が好ましくないタール分は、適正な層厚の酸化層を流下する間に燃焼消滅されるので、低減することができる。
また、前記先端部温度センサー16と中間温度センサー17a,17bが酸化層Cの適正温度である900℃以上の温度を検出したときには、図3の(C)のように、酸化層Cが厚く、熱分解層Bと乾燥層Aが薄くなった不適正の状態と判定する。この判定がなされたときには、制御部28によって、前記上方空気供給手段13から酸化層Cに供給する空気供給量を低下させて、酸化反応を低下させる。この酸化反応が低下している際、前記中間温度センサー17a,17bが熱分解層Bの適正温度を検出し、また、前記先端部温度センサー16が酸化層Cの適正温度を検出したら、その時点の前記空気供給量を維持するように前記制御部28は前記上方空気供給手段13の制御を行う。これによって酸化層Cの層厚が適正化されるとともに、乾燥層Aと熱分解層Bの層厚も適正化され、酸化反応の進み過ぎを防止でき、バイオマスガス中の可燃性成分の減少を防ぐことができる。
なお、本発明において、前記中間温度センサーの数は上記に限定されるものではなく、適宜設定するものである。
本発明のガス発生炉(バイオマスガス発生炉)の縦側断面図を示す。 制御部28の構成を示すブロック図である。 ガス発生炉の乾燥層A、熱分解層B、酸化層C及び還元層Dにおける適正層厚例(A)と不適正層厚例(B),(C)を示す。
符号の説明
1 バイオマスガス発生炉(ガス発生炉)
2 炉本体部
2a 空間部
2b レベルセンサー
3 原料供給手段
3a 管路
3b ロータリーバルブ
3c 開閉弁
4 原料供給口
5 攪拌手段
6 攪拌軸(回転軸)
6a 送風路
6b 先端部
6c 空気噴風口(噴風部)
7 攪拌棒(攪拌部材)
8 枠体
9 軸受
10 軸受
11 プーリー
12 モータ
13 上方空気供給手段
14 送風ファン
15 空気供給量調節弁
16 先端部温度センサー
17a 中間温度センサー
17b 中間温度センサー
17c 中間温度センサー
18 側方空気供給手段
19 空気供給管
20 送風ファン
21 開閉調節弁
22 開口部
23 貯留部
23a 底部
23b 空間部
23c 開口部
23d 排ガス管
24 排出スクリュー
25 排出管
26 排出口
27 開閉弁
28 制御部
29 中央演算部(CPU)
30 読み出し専用回路(ROM)
31 読み出し・書き込み用回路(RAM)
32 吸引ファン
34 入出力回路(I/O)
A 乾燥層
B 熱分解層
C 酸化層
D 還元層

Claims (3)

  1. バイオマスを供給する原料供給口が上部に形成された筒状の炉本体と、
    該炉本体内に形成される酸化層に空気を供給する空気供給手段と、
    前記炉本体の上部から下部に向け、かつ攪拌部材を周囲に形成した回転軸の回転作用によって前記炉本体内に供給されたバイオマスを攪拌する攪拌手段と、
    前記酸化層の下方に形成される還元層から排出されるバイオマスガスを炉本体内から外に排出するガス排出手段と、
    を有するバイオマスガス発生炉において、
    前記空気供給手段は、炉本体の側部から酸化層に空気を供給する側方部空気供給手段と、前記攪拌手段における回転軸に送風路を形成するとともに先端部に酸化層に臨ませた噴風部を形成し、前記回転軸の一端側に配設した送風ファンからの送風を送風路6aを介して噴風部から供給する上方空気供給手段とから構成したことを特徴とするバイオマスガス発生炉。
  2. 前記回転軸の先端部には先端部温度センサーを配設するとともに、該先端部温度センサーが検知した温度に基づいて前記上方空気供給手段が供給する空気量を制御する制御部を構成することを特徴とする請求項1に記載のバイオマスガス発生炉。
  3. 前記先端部温度センサーが設けられた位置から回転軸他端側に添って向かった任意間隔ごとの位置には中間温度センサーを配設するとともに、前記制御部は、前記先端部温度センサーの検知温度と前記中間温度センサーの検出温度に基づいて前記上方空気供給手段が供給する空気量を制御することを特徴とする請求項2に記載のバイオマスガス発生炉。
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