JP2005145944A - 含硫黄入浴剤 - Google Patents

含硫黄入浴剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2005145944A
JP2005145944A JP2003417297A JP2003417297A JP2005145944A JP 2005145944 A JP2005145944 A JP 2005145944A JP 2003417297 A JP2003417297 A JP 2003417297A JP 2003417297 A JP2003417297 A JP 2003417297A JP 2005145944 A JP2005145944 A JP 2005145944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
sulfur
bathing agent
solution
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003417297A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kurihara
茂 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003417297A priority Critical patent/JP2005145944A/ja
Publication of JP2005145944A publication Critical patent/JP2005145944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】 従来の入浴剤は、含まれている特殊成分により療養効果を得られるとされているが、実際には顕著な効果が認められない。これは特殊成分が浴槽の水による希釈で、著しく濃度が下がる結果、効力が低下することによる。
【解決手段】 硫化水素イオンはごく少量でも十分効力を発揮するのでこれを特殊成分とする入浴剤を得るため硫化ナトリウムなどの含硫黄アルカリ金属塩を高濃度に水に溶解させる。この水溶液のアルカリ度は高く危険なため酸や酸性塩を添加するが、添加しすぎて酸性になると固体硫黄が析出して薬効が低下するのでPH7.5以上10以下となるように調整すると療養効果が高い安全な入浴剤を得ることが出来る。

Description

本発明は、著しい療養効果のある家庭用入浴剤に関する。
従来の家庭用入浴剤は療養効果がありとされた数種の無機塩類や有機塩類を混合したものが大半で、かつ多くは粉末や顆粒で提供されている。
あるいは風呂水に投入すると、炭酸水素ナトリウムや炭酸ナトリウムと弱酸が化学反応して炭酸ガスが発生する固形の入浴剤も広く使用されている。
しかしながらこれらの入浴剤は1回に使用する薬品の量はおよそ30gであって、約200リットルの容量を持つ家庭の浴槽で使用すると、塩類を用いた入浴剤では1リットルあたり0.15gの成分濃度となり温泉法で規定する療養泉の規定1g以上にほど遠い。他方、炭酸ガスが発泡する入浴剤も発生する炭酸ガス量はおよそ10gと推定されるので1リットルあたり50mgになり、この場合も温泉法での炭酸泉1リットルあたり1000mg以上との規定を満足できないので、大きな療養効果は期待できない。
「温泉療法の指針 ー改訂第3版ー 」,大野良雄ほか,社団法人日本温泉協会,平成3年,Dー3表 療養泉の特殊成分と限界値、P20〜21
温泉法によると「水1リットルに硫黄分が2mg以上」が硫黄泉の規定であるが、本発明はこの規定を充足し、安全で使いやすい入浴剤を提供することを目的とする。
さらに温泉法によると、硫黄泉固有の適応症として糖尿病があり、本入浴剤の使用で糖尿病の病状改善を図ることも本入浴剤の副次的な目的である。
問題解決の手段
含硫黄アルカリ金属塩として通常硫化ナトリウムや硫化カリウムが知られる。これらは通常結晶水を持った結晶の形態で比較的容易に入手可能である。これを水に溶かすと即座に溶解し、ほぼ100%加水分解してプラスイオンである水酸化イオンとマイナスイオンである硫化水素イオンに分かれ水中に存在する。
「新教養無機化学」,佐々木行美ほか,朝倉書店,1986年,3.1硫黄,P37
試みに硫化ナトリウムを水に溶かした際に発生する硫化水素イオンを硫黄成分として水1リットルあたり2mgを含む溶液を得ようとすると、硫化水素イオン1モルは33g、硫黄1モルは32gであるから、浴槽容量200リットルの場合は硫化水素イオンは2×200×(33÷32)=412mg存在する事が必要である。硫化ナトリウム・5水和物の1モルは168gであるから前述の硫化水素の成分量にするには硫化ナトリウムは412mg×(168÷33)=2097mgすなわち約2gが必要になる。
ところで固体の硫化ナトリウムは人体に有害で少量でも取り扱いは危険である。そこで本発明では硫化ナトリウムを水に溶かし液状とし、使用の際の便宜も考慮して1回分を100CCの容器に小分けした。従って水100CC当り2gであるから、1リットル当たり20g(0.12モル)の高濃度となるが、これはただちに水に溶けて水酸イオン0.12モルを生じることをもとに計算すると、溶液のPHは13前後の強アルカリ性となる。(実測したPHは12.5以上)
この強アルカリ性を緩和させるため希塩酸などの無機酸あるいはクエン酸などの有機酸を加えて溶液がPHを7.5以上10以下となるよう調整する。この際に消費した酸の量は100CCの溶液に対し5%に希釈した塩酸で5g前後であった。
PHが7.5を下回ると、酸性の液中では硫化水素イオンを含む溶液は硫化水素ガスを発生させると共に白濁する。硫化水素ガスは有毒でありまた、白濁減少は固体硫黄の沈殿であって、療養泉で規定する硫黄分とはならず、入浴剤の効果を低下させ事になるのでPHを7.5以下にしてはならない。
発明の効果
こうして硫化ナトリウム等の含有アルカリ金属塩の高濃度水溶液に酸を加えてPH7.5以上10.0以下となるよう調整して得られた溶液は療養効果を発揮するに十分な硫黄分を含み、しかも安全な入浴剤となる。
硫化水素の臭いを伴い白濁した入浴剤の出現を待望する声も根強くある。請求項1の入浴剤は硫化水素臭を有する無色あるいは淡黄色の透明な液体であるが、本発明の入浴剤に粘土等の微粒子を分散させ白濁させた液体が請求項2であり、請求項1の療養効果を減じる事なく、この要望に答える事ができる入浴剤となりうる。
なお、市販の入浴剤にはよく、「硫黄が含まず風呂釜をいためない」との表示があり本入浴剤もその悪影響があるか実際に使用して調査したが、液状のため風呂水投入してすぐ溶け込み、風呂の水の硫化水素イオン濃度は一様に2mg前後の低い値を取ることになることと、溶液が酸性でないので腐食性の遊離の硫化水素(硫化水素ガス)の発生が押さえられるため、同一の風呂釜(追い炊き機能付)と浴槽を用い約2か月試用しているが金属部分を含め風呂釜や浴槽への悪影響は皆無である。

Claims (2)

  1. 硫化ナトリリウム等の硫黄含有アルカリ金属塩を高濃度に含有する水溶液に、酸を添加しPHを7、5以上10.0以下に調整して得られた液体を主体とする入浴剤
  2. 請求項1にて得られた液体に粘土等の微粒子を添加し分散させて得られる白濁した入浴剤
JP2003417297A 2003-11-12 2003-11-12 含硫黄入浴剤 Pending JP2005145944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417297A JP2005145944A (ja) 2003-11-12 2003-11-12 含硫黄入浴剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417297A JP2005145944A (ja) 2003-11-12 2003-11-12 含硫黄入浴剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005145944A true JP2005145944A (ja) 2005-06-09

Family

ID=34697048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003417297A Pending JP2005145944A (ja) 2003-11-12 2003-11-12 含硫黄入浴剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005145944A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268608A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Shintaro Tanaka 体内脂肪分解排出法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268608A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Shintaro Tanaka 体内脂肪分解排出法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI107987B (fi) Menetelmä kovien pintojen desinfioimiseen klooridioksidilla
TWI492710B (zh) 高濃縮之生物殺滅活性組成物及水性混合物及製造此等之方法
US5972238A (en) Method of preparing aqueous chlorine dioxide solutions
BR0313368A (pt) Soluções ionizadas, fisiologicamente balanceadas aquosas estáveis, métodos de tratamento e processo para a preparação de uma solução
JP3832399B2 (ja) 殺菌殺藻剤組成物及び水系の殺菌殺藻方法
WO1992019554A1 (en) Stabilized divalent silver bactericides
JP7233925B2 (ja) 塩を電気分解して得られたものを原材料に用いた亜塩素酸水の製造方法
TW412601B (en) Copper etchant solution additive
CN102502510A (zh) 一种稳定性次氯酸钠溶液及其制备方法
CN111869678A (zh) 一种环保灭菌消毒组合物及其制备方法
JP3554749B2 (ja) 殺菌消毒剤
JP2005145944A (ja) 含硫黄入浴剤
SE8100161L (sv) Pumpbar vattenreningskomposition innehallande jern(ii)sulfat och forfarande for dess framstellning
JP2018035130A (ja) 水素発生方法
US3189518A (en) Composition for treating swimming pool water
JP5281465B2 (ja) 殺菌殺藻剤組成物、水系の殺菌殺藻方法および殺菌殺藻剤組成物の製造方法
KR20220078138A (ko) 폐수 처리를 위한 pH 조절용 조성물 및 이를 이용한 폐수 처리 방법
US3123554A (en) Method of disinfecting and automati-
CN114249404A (zh) 一种复合液体除硅剂及其制备方法、使用方法
CA2436808A1 (en) Liquid antimicrobial compositions
JPH08155459A (ja) 次亜塩素酸殺菌水及びこの殺菌水を生成するための添加 薬液
TWM597770U (zh) 含硼/氟廢水處理系統
JP2006205169A (ja) 汚染土壌中の重金属などの不溶化方法
MATUDAIRA 24. On Inorganic Sulphides as a Growth-Promoting Ingredient for Diatom
TWI720863B (zh) 利用藥劑去除廢水中大部分硼離子之藥劑之製備方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20040105

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Written amendment

Effective date: 20060702

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Effective date: 20060817

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061031