JP2005145264A - 垂直離着陸機 - Google Patents

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Abstract

【課題】垂直離着陸機において、推力を容易に、しかも迅速に変更することができる技術を提供する。
【解決手段】ダクテッドファン2を備えた垂直離着陸機1であって、ダクテッドファン2に導入される空気が流れる空気導入リップ部23において、空気が流れるときに発生する負圧の大きさを変更する圧力変更手段24を備える。空気導入リップ部23を流れる空気の圧力分布を変化させることにより、該空気導入リップ部23から発生する推力の大きさを変更する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ダクテッドファンを備えた垂直離着陸機に関する。
従来のヘリコプターにおいては、メインローターのピッチ角を変更するコレクティブピッチ制御により推力を調整していた。
このコレクティブピッチ制御では、エンジン回転数は一定とされ、メインローターのピッチ角の変更のみにより推力が調整される。しかし、ピッチ角を変更すると、メインローターの空気抵抗が変化するのでエンジンの負荷も変化してしまう。そのため、エンジン回転数が変動することがあり、これにより機体の高度が変動することがあった。
また、コレクティブピッチ制御では、操縦者の熟練した飛行技術を必要とし、操縦者が推力の変動を予測して推力の調整を行う必要があった。
ここで、大型のメインローターを備えたヘリコプター等では、該メインローターの慣性モーメントが大きいため、前記エンジン回転数の変動をある程度抑制することができた。
一方、トラフの空気偏向によってピッチおよびロール制御を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2003−512215号公報
前記コレクティブピッチ制御を行うためには、複雑な機構を必要とし、そのため質量も大きくなる。また、メインローター中央部にコレクティブピッチ機構を備えると、その分メインローターの有効面積が減少してしまい、推力発生の効率が悪化する。そのため、エンジンに要求される出力も大きくなり、エンジンの大型化が必要となる。しかし、小型の垂直離着陸機では大型エンジンの搭載が困難なため、前記コレクティブピッチ制御を行うことも困難となる。
また、メインローターのピッチ角を変更することにより生じたエンジン回転数の変動を、エンジンの出力制御で補うことができる。しかし、エンジン回転数を変更しようとしてエンジン制御を行っても、エンジン回転数はすぐには変化せず、その間、機体の高度が変動してしまう。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、垂直離着陸機において、推力を迅速に変更することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明による垂直離着陸機は、以下の手段を採用した。すなわち、
ダクテッドファンを備えた垂直離着陸機であって、
前記ダクテッドファンに導入される空気が流れる空気導入リップ部において、空気が流れるときに発生する負圧の大きさを変更する圧力変更手段を備えることを特徴とする。
本発明の最大の特徴は、空気導入リップ部を流れる空気の圧力分布を変化させることにより、該空気導入リップ部から発生する推力の大きさを変更することにある。
ここで、空気導入リップ部は、ダクト部の最上流に位置し、ダクト部の中心側から外側へ、且つ、下流側から上流側へ広がるダクト部の内壁面により形成される。ダクテッドファンが作動すると、空気導入リップ部の面上に空気の流れが発生し、ダクト内に空気が流入する。そして、空気導入リップ部の面上では、空気の流れにより負圧が発生する。この負圧の発生した方向へ空気導入リップ部が引き寄せられ、この引き寄せる力は推力の一部となる。その点、本発明では、圧力変更手段を備えることにより、空気導入リップ部での負圧の大きさをコントロールすることができ、推力の大きさをもコントロールすることができる。
本発明においては、前記圧力変更手段は、機体を傾ける方向に位置する前記空気導入リップ部の箇所における負圧を他の箇所よりも相対的に小さくすることができる。
また、空気導入リップ部の一部の負圧を変更することにより、ダクテッドファンに回転力を与えることができ、姿勢制御を行うことが可能となる。
空気導入リップ部で発生する負圧の大きさを一部分で変更すると、負圧が小さい箇所では推力が小さくなり、負圧が大きい箇所では推力が大きくなる。これにより、モーメントが発生する。従って、ダクトを傾けたい方向に位置する箇所の負圧を相対的に減少させることによりモーメントを発生させて、ダクトを傾けることが可能となり、機体の姿勢制御が可能となる。なお、負圧を相対的に減少させるためには、傾けたい方向に位置する箇所の負圧を小さくしてもよく、また、傾けたい方向と逆方向に位置する箇所の負圧を大きくしても良い。
本発明においては、前記圧力変更手段は、前記空気導入リップ部で発生する負圧の大きさを減少させるときに該空気導入リップ部から突出する複数の突出手段からなるようにしても良い。
このような突出手段が、空気導入リップ部から突出すると、該空気導入リップ部を流れる空気の流れを妨げる。そのため、突出手段よりも外側での空気導入リップ部では、負圧の発生が抑制される。これにより、推力を減少させることが可能となる。また、突出手段が空気導入リップ部から突出していなければ、該空気導入リップ部の広い範囲を空気が流れ、大きな負圧が発生する。従って、大きな推力を得ることが可能となる。
本発明においては、前記圧力変更手段は、前記空気導入リップ部を流れる空気中に高圧ガスを噴射する複数の高圧ガス噴射手段からなるようにしても良い。
高圧ガス噴射手段から高圧ガスを噴射することにより、空気導入リップ部での負圧の発生が抑制される。これにより、推力を減少させることが可能となる。また、高圧ガスを噴射する際の反動により推力を減少させることができる。
本発明に係る垂直離着陸機では、ダクテッドファンの空気導入リップ部を流通する空気の負圧の発生を抑制することにより、推力を速やかに減少させることができる。これにより、機体の姿勢制御や高度制御をより精度良く行うことができる。
以下、本発明に係る垂直離着陸機の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る垂直離着陸機の斜視図である。
垂直離着陸機1の前部および後部には、夫々ダクテッドファン2が2つずつ設けられて
いる。
また、図2は、本実施例に係る他の垂直離着陸機の斜視図である。
このように、垂直離着陸機1の前部および後部に、夫々ダクテッドファン2を1つずつ設けるようにしても良い。
垂直離着陸機1の中央部には、該垂直離着陸機1を操縦する操縦者Hが着座するための乗員席4が設けられている。また、乗員席4の下には、駆動源3が配置されている。
ダクテッドファン2の駆動方式としては、例えば、高圧ガス、電力、原動機軸出力等を採用可能であり、駆動方式に応じて駆動源3および駆動力をダクテッドファン2に伝達する伝達系の構成も異なる。
ダクテッドファン2は、駆動源3から供給された駆動力により高速で回転し、機体下方への空気流を生み出すことで、機体に対してほぼ垂直上方に推力を発生する。このダクテッドファン2の推力によって、垂直離着陸機1は、垂直方向に離陸/着陸することができる。
図3は、本実施例に係るダクテッドファンの概略構成を示した上面図である。
ダクテッドファン2は、駆動源3から供給された駆動力により高速回転するローターハブ部21、ローターハブ部21に接続された4枚のダクトローター22、ダクトローター22に空気を導く空気導入リップ部23、空気導入リップ部23の表面上で開閉する複数のシャッター24を備えて構成されている。
ここで、図4は、シャッター24が閉じられているときの空気導入リップ部23の状態を示した図であり、図3に示した切断線A−Aにより切断したときの空気導入リップ部の断面図である。また、図5は、シャッターが閉じられているときの該シャッター24の斜視図である。さらに、図6は、シャッターが閉じられているときの図3に示した切断線A−Aと直行する線により切断した断面図である。
空気導入リップ部23には、複数の穴29が設けられ、その穴を塞ぐようにシャッター24が設置されている。シャッター24が閉じているときの該シャッター24の上面(外側の面)は、空気導入リップ部23の上面とほぼ同一の面上にある。シャッター24は、接続部25を介して回転軸26に接続されている。回転軸26は、該回転軸26の軸方向が空気導入リップ部23の表面上を流通する空気の流通方向と直角となるように設置される。回転軸26の両端は、穴29の側面で支持されている。また、回転軸26はギア27を介してモータ28の出力軸と接続されている。該モータ28は、直流電源(図示省略)と電気的に接続され該電源から電力の供給を受けて作動する。
なお、シャッター24は、ケーブル、油圧リンク、空気圧を用いて作動させても良い。
また、モータ28には、該モータ28を制御するECU5が電気的に接続されている。ECU5からの信号によりモータ28が制御され、以てシャッター24の開閉制御がなされる。
図4における矢印は、空気導入リップ部23の表面上に発生する負圧の大きさを示している。この矢印の長さが長いほど負圧が大きいことを示している。そして、破線は、空気導入リップ部23の表面における負圧の大きさの分布を示している。
一方、図7は、シャッター24が開けられているときの空気導入リップ部23の状態を示した図であり、図3に示した切断線A−Aにより切断したときの空気導入リップ部の断面図である。また、図8は、シャッター24が開けられているときの該シャッター24の
斜視図である。さらに、図9は、シャッター24が開けられているときの図3に示した切断線A−Aと直行する線により切断した断面図である。
図7における矢印は、空気導入リップ部23の表面上に発生する負圧の大きさを示している。この矢印の長さが長いほど負圧が大きいことを示している。そして、破線は、空気導入リップ部23の表面における負圧の大きさの分布を示している。
シャッター24が閉じた状態でモータ28に通電すると、モータ28および回転軸26が回転し、その結果シャッター24が回転軸26を中心に回転して該シャッター24が開かれる。これにより、シャッター24は空気導入リップ部の面上から突出することとなる。また、モータ28に電力を供給する電源の極性を入れ替えることにより、開いたシャッター24が閉じられる。
図4に示される負圧分布と図7に示される負圧分布とを比較して分かるように、シャッター24が閉じられている状態のほうがより大きな負圧が発生する。これは、シャッター24が開かれている場合には、空気導入リップ部23上の空気の流れが、該シャッター24により遮られ、負圧の発生が抑制されるからである。このように、シャッター24が閉じていると空気導入リップ部23上の負圧が大きくなり、ダクテッドファン2の上方に該ダクテッドファン2を吸い上げる力が大きくなる。その結果、垂直離着陸機1の推力が大きくなる。一方、シャッター24が開いていると空気導入リップ部23上の負圧が小さくなり、ダクテッドファン2の上方に該ダクテッドファン2を吸い上げる力が小さくなる。その結果、垂直離着陸機1の推力が小さくなる。
このように、シャッター24の開閉により垂直離着陸機1の推力を調整することができ、しかも、推力の調整にかかる時間は、シャッター24の開閉にかかる時間のみであり、応答性が良い。
ここで、図10は、従来のコレクティブピッチ制御による推力の減少、及び本実施例による推力の減少を行った場合の推力の時間推移を示したタイムチャート図である。
従来のコレクティブピッチ制御では、エンジン回転数を一定に維持しつつローターのピッチ角を変更することにより、ローターから得られる推力を増減している。
しかし、ローターのピッチ角を変更すると、該ローターの空気抵抗が増減し、ローターの回転数、すなわちエンジン回転数が変動してしまう。そして、エンジン回転数の変動を抑制しようとエンジンの出力制御が行われるが、エンジン回転数の増減が検出されてから、このエンジン回転数の増減を打ち消すためのエンジンの出力制御が完了するまでには時間がかかる。これにより、ローターから得られる推力が変動し、目標推力に収束するまでに時間がかかっていた。
その点、本実施例によるシャッター24の開閉により推力の調整をすれば、応答性が良く、従って速やかに目標推力に収束させることができる。
また、本実施例によるダクテッドファン2によれば、従来のコレクティブピッチ制御により推力を増減させるものと比較して、ローターハブ部21を小型化することができる。これにより、ダクトローター22の有効面積を広くすることができ、ダクテッドファン2からより多くの推力を得ることができるので、効率が高い。従って、低出力のエンジンで垂直離着陸機1を飛行させることができる。
なお、本実施例によるシャッター24と、従来のコレクティブピッチ制御を行うダクトローターとを組み合わせて使用しても良い。
また、シャッター24の開度を検出するセンサを取り付け、該シャッター24の開度を
調整することにより、推力を調整するようにしても良い。すなわち、シャッター24の開度(空気導入リップ部23からの突出量)が大きくなるほど、負圧が小さくなるので、要求される推力に応じてシャッター24の開度を調整するようにしても良い。
図11は、本実施例に係るダクテッドファンの概略構成を示した上面図である。
本実施例によるダクテッドファン2は、空気導入リップ部23に高圧ガス噴射孔201を複数備えている。その他の構成は、実施例1のものと同様であるため、以下では相違する部分を中心に説明する。
空気導入リップ23には、ダクテッドファン2の上方へ向けて開けられた高圧ガス噴射孔201が複数備えられている。そして、高圧ガス噴射孔201には、高圧ガス通路6が接続されている。この高圧ガス通路6には、高圧ガス供給源7が接続されている。高圧ガス供給源7は、例えば、ガスタービンエンジン、コンプレッサー、蓄圧タンク等を用いることができ、ガスタービンエンジンからの抽気、コンプレッサーにより圧縮された空気、蓄圧タンクからの空気等が高圧ガス通路6に供給される。
高圧ガス通路6の途中には、ソレノイドバルブ8が設けられている。このソレノイドバルブ8は、ECU5と電気的に接続され、該ECU5からの信号により作動する。ECU5からの信号により、ソレノイドバルブ8が開かれると、高圧ガス通路6に高圧ガスが流通し、高圧ガス噴射孔201から高圧ガスが噴射される。
ここで、図12は、高圧ガス噴射孔201から高圧ガスが噴射されていないときの空気導入リップ部23の状態を示した図であり、図11における切断線B−Bにより切断したときの空気導入リップ部の断面図を示している。また、図13は、高圧ガス噴射孔の斜視図である。さらに、図14は、高圧ガス噴射孔が設けられている箇所における空気導入リップ部の斜視図である。
図12における矢印は、空気導入リップ部23の表面上に発生する負圧の大きさを示している。この矢印の長さが長いほど負圧が大きいことを示している。そして、破線は、空気導入リップ部23の表面における負圧の大きさの分布を示している。
一方、図15は、高圧ガス噴射孔201から高圧ガスが噴射されているときの空気導入リップ部23の状態を示した断面図である。
図15における矢印は、空気導入リップ部23の表面上に発生する負圧の大きさを示している。この矢印の長さが長いほど負圧が大きいことを示している。そして、破線は、空気導入リップ部23の表面における負圧の大きさの分布を示している。
図12に示される負圧分布と図15に示される負圧分布とを比較して分かるように、高圧ガス噴射孔201から高圧ガスが噴射されていない状態のほうがより広い範囲で負圧が発生する。これは、高圧ガス噴射孔201から高圧ガスが噴射されている場合には、この高圧ガスの圧力により、負圧が打ち消されるからである。このように、高圧ガス噴射孔201から高圧ガスが噴射されていないと空気導入リップ部23の広い範囲で負圧が発生するため、空気導入リップ部23全体として負圧が大きくなり、ダクテッドファン2の上方に該ダクテッドファン2を吸い上げる力が大きくなる。その結果、垂直離着陸機1の推力が大きくなる。一方、高圧ガス噴射孔201から高圧ガスが噴射されていると空気導入リップ部23上の負圧が小さくなり、ダクテッドファン2の上方に該ダクテッドファン2を持ち上げる力が小さくなる。その結果、垂直離着陸機1の推力が小さくなる。
また、高圧ガスの噴射により、ダクテッドファン2に下方向の推力を与えることもでき
る。これにより、機体を下降させることができる。
このように、高圧ガス噴射孔201から高圧ガスが噴射するか否かにより垂直離着陸機1の推力を調整することができ、しかも、推力の調整にかかる時間は、ソレノイドバルブ8の開閉にかかる時間のみであり、応答性が良い。
また、本実施例によるダクテッドファン2によれば、従来のコレクティブピッチ制御により推力を増減させるものと比較して、ローターハブ部21を小型化することができる。これにより、ダクトローター22の有効面積を広くすることができ、エンジン出力に対して発生するダクテッドファン2の推力を向上させ、効率を高くすることができる。従って、小さい出力のエンジンで垂直離着陸機1を飛行させることができる。
なお、本実施例による高圧ガス噴射と、従来のコレクティブピッチ制御を行うダクトローターとを組み合わせて使用しても良い。
また、高圧ガスの噴射圧力を調整することにより、推力を調整するようにしても良い。すなわち、高圧ガスの噴射圧力が大きくなるほど、負圧が小さくなるので、要求される推力に応じて高圧ガスの噴射圧力を調整するようにしても良い。
本実施例では、前記実施例にて説明したダクテッドファン2を用いて、図2に示した垂直離着陸機1の姿勢制御を行う。なお、本実施例では、実施例1によるシャッター24を用いた垂直離着陸機1の姿勢制御について説明するが、実施例2による高圧ガスの噴射を用いても同様な制御が可能である。
図16は、本実施例に係る垂直離着陸機1の姿勢制御を行っているときのシャッターの状態を示したダクテッドファンの上面視である。
また、図17は、図16に示した切断線C−Cによりダクテッドファンを切断した断面図であり、空気導入リップ部に発生する負圧の状態を示した図である。
図16におけるダクテッドファン2の中心線Dよりも左側に位置しているシャッター24が全て開かれ、右側に位置しているシャッター24は全て閉じられている。シャッター24をこのような状態とすると、空気導入リップ部23上に発生する負圧は図17に示すダクテッドファン2の左側が小さくなり、右側が大きくなる。このように、空気導入リップ部23上に圧力分布が生じ、図17に示したダクテッドファン2の右側の推力が左側よりも大きくなるため、ダクテッドファン2を左回りに回転させるモーメントが発生する。これにより、ダクテッドファン2は、図17の左側へ向けて傾く。
このように、ダクテッドファン2を傾けたい方向に位置するシャッター24を開いて負圧を減少させることにより、ダクテッドファン2を任意の方向に傾けることができる。これにより、機体の姿勢制御や斜め方向への移動を容易に行うことができる。
なお、シャッター24の開度を検出するセンサを取り付け、該シャッター24の開度を調整することにより、推力を調整するようにしても良い。すなわち、シャッター24の開度(空気導入リップ部23からの突出量)が大きくなるほど、負圧が小さくなるので、モーメントが大きくなり、ダクテッドファン2の傾き角を大きくすることができる。
また、シャッター24の代わりに高圧ガス噴射孔201を備えている場合には、傾けたい方向に位置する高圧ガス噴射孔201から高圧ガスを噴射して、ダクテッドファン2を任意の方向に傾けることができる。
本発明の実施例に係る垂直離着陸機の斜視図である。 本発明の実施例に係る他の垂直離着陸機の斜視図である。 実施例1に係るダクテッドファンの概略構成を示した上面図である。 シャッターが閉じられているときの空気導入リップ部の負圧の状態を示した図であり、図3に示した切断線A−Aにより切断したときの空気導入リップ部の断面図である。 シャッターが閉じられているときの該シャッターの斜視図である。 シャッターが閉じられているときの図3に示した切断線A−Aと直行する線により切断した断面図である。 シャッターが開けられているときの空気導入リップ部の負圧の状態を示した図であり、図3に示した切断線A−Aにより切断したときの空気導入リップ部の断面図である。 シャッターが開けられているときの該シャッターの斜視図である。 シャッター24が開けられているときの図3に示した切断線A−Aと直行する線により切断した断面図である。 従来のコレクティブピッチ制御による推力の減少、及び実施例1による推力の減少を行った場合の推力の時間推移を示したタイムチャート図である。 実施例2に係るダクテッドファンの概略構成を示した上面図である。 高圧ガス噴射孔から高圧ガスが噴射されていないときの空気導入リップ部の負圧の状態を示した図であり、図11における切断線B−Bにより切断したときの空気導入リップ部の断面図を示している。 高圧ガス噴射孔の斜視図である。 高圧ガス噴射孔が設けられている箇所における空気導入リップ部の斜視図である。 高圧ガス噴射孔から高圧ガスが噴射されているときの空気導入リップ部の負圧の状態を示した断面図である。 実施例3に係る垂直離着陸機の姿勢制御を行っているときのシャッターの状態を示したダクテッドファンの上面視である。 図16に示した切断線C−Cによりダクテッドファンを切断した断面図であり、空気導入リップ部に発生する負圧の状態を示した図である。
符号の説明
1 垂直離着陸機
2 ダクテッドファン
3 駆動源
4 乗員席
5 ECU
6 高圧ガス通路
7 高圧ガス供給源
8 ソレノイドバルブ
21 ローターハブ部
22 ダクトローター
23 空気導入リップ部
24 シャッター
25 接続部
26 回転軸
27 ギア
28 モータ
29 穴
201 高圧ガス噴射孔
H 操縦者

Claims (4)

  1. ダクテッドファンを備えた垂直離着陸機であって、
    前記ダクテッドファンに導入される空気が流れる空気導入リップ部において、空気が流れるときに発生する負圧の大きさを変更する圧力変更手段を備えることを特徴とする垂直離着陸機。
  2. 前記圧力変更手段は、機体を傾ける方向に位置する前記空気導入リップ部の箇所における負圧を他の箇所よりも相対的に小さくすることを特徴とする請求項1に記載の垂直離着陸機。
  3. 前記圧力変更手段は、前記空気導入リップ部で発生する負圧の大きさを減少させるときに該空気導入リップ部から突出する複数の突出手段からなることを特徴とする請求項1または2に記載の垂直離着陸機。
  4. 前記圧力変更手段は、前記空気導入リップ部を流れる空気中に高圧ガスを噴射する複数の高圧ガス噴射手段からなることを特徴とする請求項1または2に記載の垂直離着陸機。
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