JP2005144809A - インクジェット式記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 夏季等で室温が上昇した使用環境下で、間欠的な印刷を行っても、着色剤の析出を抑制してプラテンに十分に染み込ませることができる。その結果として、プラテンの表面にインクの乾燥物が山積りになることを阻止できるので、後続の記録媒体が山積りに接触することを防いで記録媒体が汚れてしまうことを防止できる。
【解決手段】 本発明のインクジェット式記録装置は、プラテンが少なくとも油性溶剤を含浸させたインク吸収材からなっている。さらに、含浸させる油性溶剤が、融点が10℃以下でかつ沸点が150℃以上の油性溶剤から選ばれる化合物からなっている。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明のインクジェット式記録装置は、プラテンが少なくとも油性溶剤を含浸させたインク吸収材からなっている。さらに、含浸させる油性溶剤が、融点が10℃以下でかつ沸点が150℃以上の油性溶剤から選ばれる化合物からなっている。
【選択図】 図1
Description
本発明はインクジェット式記録装置およびインクジェット記録方法に係り、特に記録ヘッドをガイド軸に沿って移動して、記録ヘッドからインクを吐出させることで記録媒体に縁無し印刷を行うインクジェット式記録装置およびインクジェット記録方法に関する。
記録媒体における前後左右それぞれの端縁の余白をゼロにして印刷できるインクジェット式記録装置が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この公報に開示された記録装置によると、キャリッジに搭載された記録ヘッドの走査範囲を、記録媒体における左右の両端縁より外側に外れる位置まで移動するように設定して印刷動作を実行するように構成されている。
このインクジェット式記録装置で印刷を行う際には、図5(A)に示すように、記録媒体としての記録用紙100が矢印Aの副走査方向に搬送され、記録用紙100の前縁100Aが記録ヘッド101の下方に到達したとき、キャリッジが矢印Bの主走査方向に沿って往復動するとともに、記録ヘッド101からインク102を吐出させて記録用紙100への印刷を開始する。
この際、記録用紙100における前縁100Aの余白をゼロにして印刷を行うために、記録用紙100の前縁100Aから外側にインク102をはみ出させる。
この状態から記録用紙100が矢印Aの副走査方向に搬送されることにより、図5(B)の状態になると、記録用紙100における側縁100Bの余白をゼロにして印刷を行うために、矢印Bの主走査方向に沿うキャリッジの往復動距離を適宜調整することにより、記録用紙100の側縁100Bから外側にインク102をはみ出させる。
さらに、この状態から記録用紙100が矢印Aの副走査方向に搬送されることにより、図5(C)の状態になると、記録用紙100における後縁100Cの余白をゼロにして印刷を行うために、記録用紙100の後縁100Cから外側にインク102をはみ出させる。
ここで、記録用紙100の前縁100A、側縁100Bや後縁100Cから外側にはみ出したインク102は、図6に示すプラテン104に染み込ませる。例えば特許文献1では、プラテン104にインク吸収体として多孔質セラミック等を用いることが示されている。
しかし従来は、この構成で縁無し印刷を行う際にインクを用いた場合、特に夏季等で室温が上昇した使用環境下で、間欠的な印刷をおこなうと印刷と乾燥が繰り返される結果、プラテン104上に吐出されたインク102中の水分が蒸発して、着色剤分が析出することがある。
このため、図7に示すようにインク102をプラテン104に十分に染み込ませることができない場合があり、図8に示すようにプラテン104の表面にインク102およびその乾燥物が堆積(以下、「山積り105」という)する場合があった。
このように、プラテン104の表面に山積り105が発生すると、次の記録用紙100に印刷する際に、山積り105に記録用紙100の端面が接触して、記録用紙100の端面が汚れてしまうことが考えられる。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録媒体の端縁から外側にはみ出したインクをプラテンに十分に染み込ませることができるインクを用いたインクジェット式記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明のインクジェット式記録装置は、記録ヘッドをガイド軸に沿って移動して、記録ヘッドからインクを吐出させることで記録媒体に縁無し印刷を行う際に、記録媒体の縁の外側にはみ出したインクをプラテンに染み込ませるインクジェット式記録装置において、前記プラテンが少なくとも油性溶剤を含浸させたインク吸収材からなることを特徴とする。
本発明のインクジェット式記録装置は、油性溶剤が、融点が10℃以下でかつ沸点が150℃以上の油性溶剤から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする。
本発明のインクジェット式記録方法は、記録ヘッドをガイド軸に沿って移動して、記録ヘッドからインクを吐出させることで記録媒体に縁無し印刷を行う際に、記録媒体の縁の外側にはみ出したインクをプラテンに染み込ませるインクジェット式記録方法において、前記プラテンがあらかじめ少なくとも油性溶剤を含浸させておくことを特徴とする。
本発明のインクジェット式記録方法は、あらかじめ含浸させておく油性溶剤が、融点が10℃以下でかつ沸点が150℃以上の油性溶剤から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、既に図1において説明した部材等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。
図1および図2に示すように、本発明に係るインクを用いたインクジェット式記録装置10は、記録ヘッド11をガイド軸12に沿って矢印Bの主走査方向に移動して、記録ヘッド11からインクを吐出させることで記録用紙(記録媒体)13に縁無し印刷を行う際に、記録用紙13の外側にはみ出したインク14をプラテン15に染み込ませるように構成されている。
記録ヘッド11にはキャリッジ16が設けられ、このキャリッジ16がガイド軸12に移動自在に支持されている。これにより、記録ヘッド11をガイド軸12に沿って矢印Bの主走査方向に走査することができる。
キャリッジ16にはブラックインクカートリッジ17やカラーインクカートリッジ18が着脱自在に装填されている。ブラックインクカートリッジ17の先端は記録ヘッド11のノズル11Aに連通されている。
また、カラーインクカートリッジ18にはシアンのカートリッジ18A、マゼンタのカートリッジ18Bおよびイエローのカートリッジ18Cが備えられ、それぞれのカートリッジ18A、18B、18Cの先端は記録ヘッド11の各ノズル11B、11C、11Dに連通されている。
ガイド軸12の下方には、プラテン15がガイド軸12に平行に配置されている。プラテン15は、一例として発泡性樹脂が該当するが、布、綿やスポンジ等のその他の材料を使用することも可能である。
このプラテン15には、一方の端部15Aから他方の端部15Bに渡って全域に、油性溶剤が含浸されている。特に、油性溶剤として顔料分散に用いる樹脂を、溶解もしくは分散可能な油性溶剤を使用した場合、プラテンに着弾したインクと相溶しやすく、例え乾燥が進んでも、次に着弾したインクと相溶して流れやすくできる。
油性溶剤としては、融点が10℃以下でかつ沸点が150℃以上の油性溶剤が好ましく、ノナン(融点−53℃、沸点150℃)、デカン(融点−30℃、沸点174℃)、ドデカン(融点−10℃、沸点216℃)、デカリン(融点−42℃、沸点195℃)、ペンチルベンゼン(融点−75℃、沸点205℃)、α−ピネン(融点−64℃、沸点156℃)、灯油(融点0℃以下、沸点180−330℃)、軽油(融点0℃以下、沸点170−340℃)、スピンドル油、マシン油、アイソパーG(商品名、エクソン石油化学株式会社製)(融点−57℃、沸点163℃〜176℃)、アイソパーH(融点−63℃、沸点179℃〜187℃)、アイソパーL(融点−57℃、沸点189℃〜209℃)(アイソパー;エクソン社の商品名)、メシチレン(融点−44℃、沸点164℃)、テトラリン(融点−35℃、沸点207℃)、クメン(融点−96℃、沸点152℃)等の炭化水素類、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール(融点−70℃以下、沸点194℃)、1−デカノール(融点6℃、沸点232℃)、1,3−プロパンジオール(融点−32℃、沸点214℃)、1,3−ブタンジオール(融点−50℃以下、融点208℃)、1,5−ペンタンジオール(融点−16℃、沸点242℃)、ヘキシレングリコール(融点−50℃以下、沸点197℃)、オクチレングリコール(融点−40℃、沸点243℃)等のモノオール、ポリポール類、シクロヘキサノン(融点−45℃、沸点156℃)、酢酸ベンジル(融点−52℃、沸点214℃)、2−(ベンジルオキシ)エタノール(融点−25℃以下、沸点256℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(融点−80℃、沸点190℃)、チオジエタノール(融点−10℃、沸点282℃)等があげられる。融点が10℃以下であれば、インクジェット式記録装置の動作温度内で液体状でありプラテンに着弾したインクを素早く着弾した面の反対側に流し込める。また、沸点が150℃以上であれば、比較的蒸散しにくいために、長期間に渡ってその効果を維持することができるため、好ましい。
これらの油性溶剤は、それぞれ一種類のみをプラテン15に含浸させてもよいし、二種類以上を混合して含浸させてもよい。
このインクジェット式記録装置10によれば、キャリッジ16をガイド軸12に沿って矢印Bの主走査方向に移動させることにより、記録ヘッド11をガイド軸12に沿って走査し、併せて記録用紙13を記録ヘッド11の走査方向に直交する副走査方向(矢印A)へ紙送りする際に、それぞれのカートリッジ17、18A〜18Cから各ノズル11A〜11Bを介してインクを吐出することにより記録用紙13に印刷を行うことができる。
次に、インクジェット式記録装置10のインクジェット記録方法を図2〜図4に基づいて説明する。
インクジェット式記録装置10で印刷を行う際には、図2(A)に示すように、矢印Aの副走査方向に搬送されて記録用紙13の先端13Aが記録ヘッド11の下方に到達したとき、キャリッジが矢印Bの主走査方向に沿って往復動するとともに、記録ヘッド11からインク14を吐出させて記録用紙13への印刷を開始する。この際、記録用紙13における前縁13Aの余白をゼロにして印刷を行うために、記録用紙13の前縁13Aから外側にインク14をはみ出させる。
この状態から記録用紙13が矢印Aの副走査方向に搬送されることにより、図2(B)の状態になると、記録用紙13における側縁13Bの余白をゼロにして印刷を行うために、矢印Bの主走査方向に沿うキャリッジの往復動距離を適宜調整することにより、記録用紙13の側縁13Bから外側14にインクをはみ出させる。
さらに、この状態から記録用紙13が矢印Aの副走査方向に搬送されることにより、図2(C)の状態になると、記録用紙13における後縁13Cの余白をゼロにして印刷を行うために、記録用紙13の後縁13Cから外側にインク14をはみ出させる(図3参照)。
ここで、記録用紙13の前縁13A、側縁13Bや後縁13Cから外側にはみ出したインク14は、図3に示すプラテン15に染み込ませる。プラテン15には、一方の端部15Aから他方の端部15Bに渡って全域に油性溶剤を含浸されている。
このため、図4に示すように、記録用紙13の前縁13A、側縁13Bや後縁13Cから外側にはみ出したインク14をプラテン15に効率よく染み込ませることができる。よって、インクを用いたインクジェット式記録装置10の使用環境が、特に夏季等で室温が上昇した場合等でも、乾燥が進んで増粘する前に素早く吸収剤内部に染み込ませるできる。さらに、印刷装置の使用環境下で実質的に蒸散せず、よって、特に夏季等で室温が上昇した使用環境下で、間欠的な印刷を行っても、着色剤の析出を抑制してプラテンに十分に染み込ませることができる。その結果として、プラテンの表面にインクの乾燥物が山積りになることを阻止できるので、後続の記録媒体が山積りに接触することを防いで記録媒体が汚れてしまうことを防止できる。
なお、前記実施形態では、記録媒体として記録用紙13を例に説明したが、これに限らないで、その他の記録媒体に適用することも可能である。
さらに、本発明は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能であり、前述した実施形態において例示した記録ヘッド,ガイド軸およびプラテン等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所,厚さ寸法等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
さらに、本発明は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能であり、前述した実施形態において例示した記録ヘッド,ガイド軸およびプラテン等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所,厚さ寸法等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
次に、実施例1〜8と比較例1〜2について説明する。
実施例1〜4および比較例1のインクとして、アニオン型の水溶性樹脂で分散した顔料を用いたインクを使用した。ブラック顔料インク1は、カーボンブラックを6wt%、アニオン型の水溶性樹脂としてジョンクリル611(商品名、ジョンソンポリマー株式会社)を3wt%、グリセリンを15wt%、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを5wt%、オルフィンE1010(商品名、日信化学工業株式会社製)を1wt%、水酸化カリウムを0.15wt%、残りを純水とすることで100wt%とした分散インクを使用した。
シアン顔料インク1は、C.I.ピグメントブルー15:4を4wt%、アニオン型の水溶性樹脂としてジョンクリル611(商品名、ジョンソンポリマー株式会社)を4wt%にする以外はブラック顔料インク1と同様に調整した。
マゼンタ顔料インク1は、C.I.ピグメントレッド122を5wt%、アニオン型の水溶性樹脂としてジョンクリル611(商品名、ジョンソンポリマー株式会社)を1.5wt%にする以外はブラック顔料インク1と同様に調整した。
イエロー顔料インク1は、C.I.ピグメントイエロー74を6wt%、アニオン型の水溶性樹脂としてジョンクリル611(商品名、ジョンソンポリマー株式会社)を2wt%にする以外はブラック顔料インク1と同様に調整した。
実施例5〜8および比較例2のインクとして、油溶性樹脂で分散した顔料を用いたインクを使用した。ブラック顔料インク2は、カーボンブラックを10wt%、油溶性樹脂としてマレイン化ロジンを16wt%、エチルシクロヘキサンを38wt%、メチルシクロヘキサン35.5wt%、ポリエチレンワックス0.5wt%とした分散インクを使用した。
シアン顔料インク2は、C.I.ピグメントブルー15:4を6wt%、油溶性樹脂としてマレイン化ロジンを20wt%にする以外はブラック顔料インク2と同様に調整した。
マゼンタ顔料インク2は、C.I.ピグメントレッド122を7wt%、油溶性樹脂としてマレイン化ロジンを19wt%にする以外はブラック顔料インク2と同様に調整した。
イエロー顔料インク1は、C.I.ピグメントイエロー74を7wt%、油溶性樹脂としてマレイン化ロジンを19wt%にする以外はブラック顔料インク2と同様に調整した。
各々の実施例、比較例について、ブラックインクカートリッジ17にブラックインク、シアンのカートリッジ18Aにシアンインク、マゼンタのカートリッジ18Bにマゼンタインク、イエローのカートリッジ18Cにイエローインクをそれぞれ充填した。
油性溶剤として3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール(融点−70℃以下、沸点194℃)をウレタンフォームの発泡材に対して塗布量200g/m2で均一に塗布した。
インクはブラック顔料インク1、シアン顔料インク1、マゼンタ顔料インク1、イエロー顔料インク1を用い、インクジェット式記録装置としてEM−930C(商品名、セイコーエプソン株式会社製)の金属製プラテンの代わりに上記の含浸済みウレタンフォームを通紙とのギャップ2mmの位置に装着して、A4サイズ(210mm×297mm)の記録媒体に対して230mm×297mmの画像データを送り、40℃/20%RH環境下において縁なし印刷を行った。
判定は、2000枚連続印刷を行った状態で、以下の基準でおこなった。
AA:インク堆積が認められない、もしくはインク堆積が1mm以内である。
A :インク堆積は認められるが、1mmを超えて2mm未満であり通紙する紙の裏面に達していない。
B :インク堆積が通紙する紙の裏面に達しており、紙裏面にインクが再転写される。
AA:インク堆積が認められない、もしくはインク堆積が1mm以内である。
A :インク堆積は認められるが、1mmを超えて2mm未満であり通紙する紙の裏面に達していない。
B :インク堆積が通紙する紙の裏面に達しており、紙裏面にインクが再転写される。
用いた油性溶剤を2−(ベンジルオキシ)エタノール(融点−25℃以下、沸点256℃)に変える以外は、実施例1と同様にプラテン15を作成・装着して、評価を行った。
用いた油性溶剤をアイソパーH(融点−63℃以下、沸点216℃)に変える以外は、実施例1と同様にプラテン15を作成・装着して、評価を行った。
用いた油性溶剤を1−デカノール(融点6℃、沸点232℃)50重量%、デカン(融点−30℃、沸点174℃)50重量%に変える以外は、実施例1と同様にプラテン15を作成・装着して、評価を行った。
油性溶剤としてドデカン(融点−10℃、沸点216℃)をウレタンフォームの発泡材に対して塗布量200g/m2で均一に塗布した。
インクはブラック顔料インク2、シアン顔料インク2、マゼンタ顔料インク2、イエロー顔料インク2を用い、実施例1と同様に評価を行った。
用いた油性溶剤をペンチルベンゼン(融点−75℃、沸点205℃)に変える以外は、実施例5と同様にプラテン15を作成・装着して、評価を行った。
用いた油性溶剤をオクチレングリコール(融点−40℃、沸点243℃)に変える以外は、実施例5と同様にプラテン15を作成・装着して、評価を行った。
用いた油性溶剤を1−デカノール(融点6℃、沸点232℃)50重量%、デカリン(融点−42℃、沸点195℃)50重量%に変える以外は、実施例5と同様にプラテン15を作成・装着して、評価を行った。
<比較例1>
実施例1に対して、ウレタンフォームに油性溶剤を塗布しない以外は同様な方法で評価を行った。
実施例1に対して、ウレタンフォームに油性溶剤を塗布しない以外は同様な方法で評価を行った。
<比較例2>
実施例5に対して、ウレタンフォームに油性溶剤を塗布しない以外は同様な方法で評価を行った。
実施例5に対して、ウレタンフォームに油性溶剤を塗布しない以外は同様な方法で評価を行った。
油性溶剤、使用したインク種、および評価結果を表1にまとめて示す。
特に、実施例1、2、7、8ではインク堆積が極めて少ない、もしくはインク堆積が発生せず、用いるインクと油性溶剤が相溶する組み合わせは、特に好適である。
以上、説明したように、本発明によれば、プラテンが少なくとも油性溶剤を含浸させたインク吸収材からなることにより、記録媒体の縁の外側に印刷されたインクを、乾燥が進んで増粘する前に素早く吸収剤内部に染み込ませるできる。さらに、融点が10℃以上かつ沸点が150℃以上の化合物から選ばれることで、印刷装置の使用環境下で実質的に蒸散せず、よって、特に夏季等で室温が上昇した使用環境下で、間欠的な印刷を行っても、着色剤の析出を抑制してプラテンに十分に染み込ませることができる。その結果として、プラテンの表面にインクの乾燥物が山積りになることを阻止できるので、後続の記録媒体が山積りに接触することを防いで記録媒体が汚れてしまうことを防止できる。
10 インクジェット記録装置
11 記録ヘッド
12 ガイド軸
13 記録用紙(記録媒体)
14 インク
15.104 プラテン
11 記録ヘッド
12 ガイド軸
13 記録用紙(記録媒体)
14 インク
15.104 プラテン
Claims (4)
- 記録ヘッドをガイド軸に沿って移動して、記録ヘッドからインクを吐出させることで記録媒体に縁無し印刷を行う際に、記録媒体の縁の外側にはみ出したインクをプラテンに染み込ませるインクジェット式記録装置において、前記プラテンが少なくとも油性溶剤を含浸させたインク吸収材からなることを特徴とするインクジェット式記録装置。
- 前記油性溶剤が、融点が10℃以下でかつ沸点が150℃以上の油性溶剤から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
- 記録ヘッドをガイド軸に沿って移動して、記録ヘッドからインクを吐出させることで記録媒体に縁無し印刷を行う際に、記録媒体の縁の外側にはみ出したインクをプラテンに染み込ませるインクジェット式記録方法において、前記プラテンがあらかじめ少なくとも油性溶剤を含浸させておくことを特徴とするインクジェット式記録方法。
- あらかじめ含浸させておく油性溶剤が、融点が10℃以下でかつ沸点が150℃以上の油性溶剤から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット式記録方法。
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