JP2005144117A - 粉末回収装置 - Google Patents

Abstract

【課題】圧力容器の粉末回収には、粉末が固まるなど容易に回収できずに圧力容器内に残るなど問題があった。また微粒子の粉末は飛散し作業者に有害であり環境を汚染する問題もある。
【解決手段】 圧力容器の粉末回収に圧縮空気を噴射送り圧力容器を加圧状態にし、その加圧状態を一気に開放することで空気と共に粉末を回収する。この加圧、開放を数回繰り返す事で粉末の回収をより完全なものとする。
【選択図】 図１

Description

本発明は、圧力容器内の粉末の回収に関するものである。

図２ に示すように圧力容器内の粉末を回収する場合、集塵機等で吸引回収している。

圧力容器、例えば消火器本体内の粉末を集塵機等で吸引し回収しているが、従来の吸引では容易に吸引できず圧力容器内に残るなど問題があった。また、微粒子の粉末は飛散し作業者等に有害であり、環境を汚染する場合がある。

圧力容器に吸気管挿入口を有する蓋で密閉し、噴射孔付きの先の尖った噴射ノズルを持った噴射管を内蔵した二重構造の吸気管を挿入し、粉末中に圧縮空気を噴射する。その時、吸気管と粉末回収タンクの間のバルブは閉じている。粉末が圧力容器内に拡散充満し加圧状態になった時、吸気管のバルブを開き粉末回収タンクにその圧力をを一気に開放し、空気と共に粉末を回収する。この加圧、開放を数回繰り返す事により、粉末の回収をより完全なものとする。

以上説明のように、本発明の粉末回収装置は、圧力容器内の粉末を回収する場合において粉末が外部に飛散しないので、作業者に害を与えない。また、一般的に工場内にあるコンプレッサーを利用して粉末を回収するので、集塵機等を必要としない。

本発明の実施の形態について図面１を参照しつつ説明する。

図１は、本発明の粉末回収装置の実施の形態を示す説明図である。
粉末の飛散を防ぐため圧力容器１に、パッキンの付いた蓋１０をして密封する。蓋１０には吸気管７を挿入するための挿入口１０ａを開けておく。吸気管７を挿入した時、吸気管７と蓋１０の挿入口１０ａとの隙間から圧縮空気及び粉末がもれないようにシール１０ｂをしておく。蓋１０は圧力容器１内を加圧（噴射）した時、蓋１０のパッキン面と圧力容器１の開口面との間に隙間ができないように充分な力で押えておく。また、噴射管８の先端に噴射孔９ａのついた先の尖った噴射ノズル９を備えている。その噴射管８は吸気管７に内蔵され二重構造となっている。吸気管７の内径と噴射管８の外径との間は充分な隙間がある。噴射管８を内蔵した吸気管７を蓋１０の挿入口１０ａより圧力容器１の粉末２の中に挿入し、圧縮空気を噴射ノズルより噴射する。粉末２が圧力容器１内に拡散充満し加圧状態になった時、吸気管７の吸気バルブ６を開き粉末回収タンク４にその圧力を開放し、空気と共に粉末２を回収する。また、必要に応じ回収した粉末１１を随時補助バルブ１２を開き補助タンク１３に回収する。

粉末が固まり回収が困難な粉末が入っている圧力容器例えば、消火器などの圧力容器内の粉末回収には圧縮空気を噴射する事で粉末が粉砕し、さらに微粒子が外部に出る事が無いので特に有効である。

本発明の粉末回収装置を示す正面図である 従来の粉末回収装置である

符号の説明

１ 圧力容器
２ 粉末
３ コンプレッサー
４ 粉末回収タンク
４ａ エアーフィルター
５ 噴射バルブ
６ 吸気バルブ
７ 吸気管
８ 噴射管
９ 噴射ノズル
９ａ 噴射孔
１０ 蓋
１０ａ 挿入口
１０ｂ シール
１１ 回収した粉末
１２ 補助バルブ
１３ 補助タンク

Claims (1)

1. 密閉した圧力容器内に、噴射孔付きの先の尖った噴射ノズルを持った噴射管を内蔵した二重構造の吸気管を挿入し、噴射孔より粉末中に圧縮空気を噴射し、粉末が圧力容器内に拡散充満し加圧状態になった時、その加圧された圧力容器の内容積より十分な大きさの内容積を持った粉末回収タンクに圧力を開放する。なお、粉末回収タンクには残圧を逃がすためのエアーフィルターが設けられている。加圧された圧力容器内の圧力を粉末回収タンクに一気に開放する事で、空気と共に粉末を回収することを特徴とする粉末回収装置。

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