JP2005142113A - 防水ケーブルの製造方法及び防水ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】組立作業の効率を図ることができ、組立にかかる所要時間及び所要工数を抑制することができる防水ケーブルの組立方法及び防水ケーブルを提供する。
【解決手段】防水ケーブル1は複数の被覆電線2とドレイン線3と導体シートとシース5と防水チューブ24を備えている。導体シートは被覆電線2とドレイン線3を覆っている。シース5は被覆電線2の両端末部2a,2bとドレイン線3の端末部3aを露出させて導体シート等を覆っている。防水チューブ24はシース5の端末部5aとこの端末部5aから露出した被覆電線2などを覆っている。防水チューブ24の一端部24aとシース5の端末部5aとは高周波溶着装置により溶着されている。防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2の被覆部とは高周波溶着装置により溶着されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、被覆電線を更に被覆する絶縁層を備え、この絶縁層の端末部から絶縁層と被覆電線との間に液体が浸入することを防止しかつ絶縁層と被覆電線との間から漏れた液体が外部に漏れ出ることを防止する防水ケーブルに関する。
例えば、移動体としての自動車には、種々のランプやモータなどの電子機器が搭載される。このため、前述した自動車は、電子機器に電力や信号を供給するために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の被覆電線と、コネクタなどを備えている。被覆電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えている。コネクタは、導電性の板金からなる端子金具と、端子金具を収容する絶縁性の合成樹脂からなるコネクタハウジングとを備えている。前述したワイヤハーネスは、コネクタが前述した電子機器のコネクタに嵌合することなどにより、自動車に配索されるとともに、各電子機器に所望の電力や信号を供給する。
前述した被覆電線として、主に、芯線に外部からの電気的なノイズが浸入することを防止するために、シールド電線が用いられることがある。シールド電線は、前述した芯線と被覆部にくわえ、シールド層としての前記被覆部の外周に巻かれる編組と、該編組を被覆する絶縁層とを備えている。編組は、導電性の金属からなる複数の素線が編まれて構成されている。絶縁層は、絶縁性の合成樹脂などからなる。この種のシールド電線は、編組が、芯線内に外部から電気的なノイズが浸入することを防止する。
また、前述したシールド電線は、一端が前述した自動車のエンジンルームなどの外部から水などの液体が浸入する空間に配され、他端が電子機器としてのECU(Electronic Control Unit)に接続されることがある。この場合、前述した一端側からシールド電線の絶縁層と被覆部との間などに水などの液体が浸入することがある。
このため、シールド電線の他端側から前記絶縁層と被覆部との間に浸入した水などの液体がECUに浸入することを防止するために、従来から種々の防水構造(則ち、防水ケーブルのことをいい、例えば、特許文献1参照)が用いられている。
前述した特許文献1に記載された防水構造則ち防水ケーブルは、絶縁層の端末、該端末から露出した被覆電線及びシールド層を、樹脂でモールドしている。こうすることで、前述した防水ケーブルは、絶縁層と被覆電線との間に浸入した水などの液体が、前記他端部から漏れ出て、前述したECU内に浸入することを防止している。勿論、前述したように、樹脂でモールドされる被覆電線の端末には、前述したECUと被覆電線とを接続するために端子金具が取り付けられている。
特開2002−42917号公報
前述した特許文献1に示された防水ケーブルでは、前述した被覆電線の端末に端子金具を取り付けた後、絶縁層の端末、該端末から露出した被覆電線及びシールド層を樹脂でモールドしなければならなかった。このため、前述した被覆電線の端末に端子金具をを取り付けた後、樹脂でモールドする部分を、樹脂成形する型間に位置付けて、モールドしてきた。
このため、一端端子金具を取り付けた被覆電線などを再度、樹脂成形する型間に位置付けるなどの作業にかかる工数が増加する傾向であった。また、前述した端子金具を被覆電線に取り付けるための加工装置と、前述した樹脂成形を行う加工装置とは、別体であるため、端子金具を被覆電線に取り付けた後、樹脂でモールドする一連の作業を自動化することは困難であった。このため、前述した防水ケーブルの組立作業の効率が低く、組立にかかる所要時間が長時間化する傾向であった。
したがって、本発明の目的は、組立作業の効率を図ることができ、組立にかかる所要時間及び所要工数を抑制することができる防水ケーブルの組立方法及び防水ケーブルを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の防水ケーブルの製造方法は、被覆電線と、合成樹脂からなり前記被覆電線を更に被覆するとともに該被覆電線の端末部を露出させた絶縁層と、を備え、前記絶縁層の端末部から該絶縁層と前記被覆電線との間に液体が浸入することを防止するとともに前記絶縁層の端末部から漏れた液体が外部に漏れ出ることを防止する防水ケーブルの製造方法において、合成樹脂からなる防水チューブ内に前記絶縁層の端末部と該絶縁層の端末部から露出した被覆電線を通し、前記防水チューブの一端部と該一端部内の前記絶縁層の端末部とを高周波電圧が印加される一対の電極間に挟んで、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、前記防水チューブの一端部と前記絶縁層の端末部とを互いに溶着するとともに、前記防水チューブの他端部と該他端部内の前記被覆電線とを高周波電圧が印加される一対の電極間に挟んで、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、前記防水チューブの他端部と前記被覆電線の被覆部とを互いに溶着することを特徴としている。
請求項2に記載の本発明の防水ケーブルの製造方法は、請求項1記載の防水ケーブルの製造方法において、前記一対の電極には、互いの間に前記防水チューブを挟んだ際にこの防水チューブを互いの間に位置付ける絶縁体からなる一対の保持部材が取り付けられており、これら一対の保持部材は、前記一対の電極が互いに相対する方向に交差する方向に沿って互いに間隔をあけているとともに、前記高周波電圧が印加されて加熱されて溶けた防水チューブが一対の電極間からはみ出すことを防止することを特徴としている。
請求項3に記載の本発明の防水ケーブルの製造方法は、請求項1又は請求項2記載の防水ケーブルの製造方法において、前記防水ケーブルは、前記絶縁層内に収容されかつ前記被覆電線を覆うとともに導体からなるシールド層と、前記絶縁層内に収容されかつ前記シールド層と電気的に接続したドレイン線と、前記ドレイン線と電気的に接続した第2の被覆電線と、を更に備え、前記防水チューブの他端部と前記被覆電線の被覆部とを互いに溶着する際に、一対の電極間に更に第2の被覆電線を挟んで、前記防水チューブの他端部と前記第2の被覆電線の被覆部とを更に互いに溶着することを特徴としている。
請求項4に記載の本発明の防水ケーブルは、被覆電線と、合成樹脂からなり前記被覆電線を更に被覆するとともに該被覆電線の端末部を露出させた絶縁層と、を備え、前記絶縁層の端末部から該絶縁層と前記被覆電線との間に液体が浸入することを防止するとともに前記絶縁層の端末部から漏れた液体が外部に漏れ出ることを防止する防水ケーブルにおいて、合成樹脂からなりかつ内側に前記絶縁層の端末部と該絶縁層の端末部から露出した被覆電線を通す防水チューブを備え、前記防水チューブの一端部と該一端部内の前記絶縁層の端末部とが高周波電圧が印加される一対の電極間に挟まれて、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、前記防水チューブの一端部と前記絶縁層の端末部とが互いに溶着されているとともに、前記防水チューブの他端部と該他端部内の前記被覆電線とが高周波電圧が印加される一対の電極間に挟まれて、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、前記防水チューブの他端部と前記被覆電線の被覆部とが互いに溶着されていることを特徴としている。
請求項5に記載の本発明の防水ケーブルは、請求項4記載の防水ケーブルにおいて、前記絶縁層内に収容されかつ前記被覆電線を覆うとともに導体からなるシールド層と、前記絶縁層内に収容されかつ前記シールド層と電気的に接続したドレイン線と、前記ドレイン線と電気的に接続した第2の被覆電線と、を更に備え、前記第2の被覆電線の被覆部と前記防水チューブの他端部とが前記一対の電極間に挟まれて、これらの一対の電極に高周波電圧が印加されることで互いに溶着されていることを特徴としている。
請求項1に記載した本発明の防水ケーブルの製造方法によれば、絶縁層と絶縁層の端末部から露出した被覆電線を防水チューブ内に通し、防水チューブなどを高周波電圧が印加される電極間に挟むなどして、絶縁層と防水チューブとを溶着するとともに、被覆電線と防水チューブとを溶着する。このように、所謂高周波溶着により、絶縁層と防水チューブとを溶着するとともに、被覆電線と防水チューブとを溶着することで、絶縁層と被覆電線との間から漏れ出た液体を防水チューブ内に閉じ込めておくことができる。
請求項2に記載した本発明の防水ケーブルの製造方法によれば、一対の保持部材が電極間から溶けた防水チューブなどが電極間からはみ出ることを防止する。このため、防水チューブと絶縁層とを確実に高周波溶着して、これらの間を確実に水密に保つことができる。また、防水チューブと被覆電線の被覆部とを確実に高周波溶着して、これらの間を確実に水密に保つことができる。
請求項3に記載した本発明の防水ケーブルの製造方法によれば、ドレイン線と接続した第2の被覆電線と防水チューブとを、所謂高周波溶着により溶着する。このため、第2の被覆電線と防水チューブとの間を確実に水密に保つことができる。
請求項4に記載した本発明の防水ケーブルによれば、所謂高周波溶着により、絶縁層と防水チューブとが溶着されているとともに、被覆電線と防水チューブとが溶着されている。このため、絶縁層と被覆電線との間から漏れ出た液体を防水チューブ内に確実に閉じ込めておくことができる。このように、高周波溶着により、絶縁層と被覆電線それぞれと防水チューブとを溶着することで、組み立てられている。
請求項5に記載した本発明の防水ケーブルによれば、ドレイン線と接続した第2の被覆電線と防水チューブとが所謂高周波溶着により溶着されている。このため、第2の被覆電線と防水チューブとの間を確実に水密に保つことができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、高周波電圧を短時間印加することで溶着対象物同士を溶着できる高周波溶着により、絶縁層と防水チューブとを溶着しかつ被覆電線と防水チューブとを溶着することで、防水ケーブルを組み立てることができる。このため、防水ケーブルの組立作業を容易に行うことができる。したがって、防水ケーブルの組立作業の効率を図ることができ、組立にかかる所要時間と工数を抑制することができる。
また、高周波加熱により絶縁層及び被覆電線それぞれと防水チューブとを内部から加熱するので、これらを均一に加熱でき、互いに溶着できる。また、高周波加熱により絶縁層及び被覆電線それぞれと防水チューブとを内部から加熱するので、電極間に挟んだ箇所以外の絶縁層及び被覆電線それぞれと防水チューブとを加熱することを防止でき、これらの破損などを確実に防止できる。
請求項2に記載の本発明は、防水チューブと絶縁層との間と、防水チューブと被覆電線の被覆部との間を確実に水密に保つことができる。このため、絶縁層と被覆電線との間から漏れ出た液体を防水チューブ内に閉じ込めておくことができる。したがって、絶縁層と被覆電線との間から漏れ出た液体が防水ケーブルの外部に漏れ出ることを確実に防止できる。また、勿論、絶縁層の端末部からこの絶縁層と被覆電線との間に水などの液体が浸入することを防止できる。
請求項3に記載の本発明は、ドレイン線と接続した第2の被覆電線と防水チューブとの間を確実に水密に保つことができる。このため、絶縁層と被覆電線との間から漏れ出た液体が、第2の被覆電線と防水チューブとの間を通して、防水ケーブルの外部に漏れ出ることを確実に防止できるとともに、第2の被覆電線と防水チューブとの間を通して、防水チューブ内に水などの液体が浸入することを防止できる。
請求項4に記載の本発明は、高周波電圧を短時間印加する溶着対象物同士を溶着する高周波溶着により、絶縁層と防水チューブとを溶着しかつ被覆電線と防水チューブとを溶着することで、組み立てられる。このため、組立作業を容易に行うことができる。したがって、組立作業の効率を図ることができ、組立にかかる所要時間と工数を抑制することができる。
請求項5に記載の本発明は、ドレイン線と接続した第2の被覆電線と防水チューブとの間を確実に水密に保つことができる。このため、絶縁層と被覆電線との間から漏れ出た液体が、第2の被覆電線と防水チューブとの間を通して、防水ケーブルの外部に漏れ出ることを確実に防止できるとともに、第2の被覆電線と防水チューブとの間を通して、防水チューブ内に水などの液体が浸入することを防止できる。
以下、本発明の一実施形態にかかる防水ケーブル及び該防水ケーブルの製造方法を、図1ないし図9を参照して説明する。図2などに示す防水ケーブル1は、図1に示すように、両端にコネクタ8が取り付けて、自動車に配索されるワイヤハーネス9を構成する。ワイヤハーネス9は、一端がエンジンルームなどの外部から水などの液体が浸入可能な空間20に位置付けられる。このため、防水ケーブル1の後述の被覆電線2の一方の端末部2bは、前述した空間20に配される。
ワイヤハーネス9のコネクタ8は、導電性の板金からなる図示しない端子金具と、絶縁性の合成樹脂からなるコネクタハウジング21とを備えている。一方のコネクタ8は、エンジンルームなどの前述した空間20内に配される電子機器に接続し、他方のコネクタ8は、電子機器としてのECU(Electronic Control Unit)22に接続する。
防水ケーブル1は、図1及び図2に示すように、複数の被覆電線2と、一本のドレイン線3と、シールド層としての導体シート4(図3に示す)と、絶縁層としてのシース5と、第2の被覆電線23と、防水チューブ24を備えている。
被覆電線2は、互いに平行に配されている。図示例では、被覆電線2は、3本設けられている。被覆電線2は、図3及び図4に示すように、芯線6と被覆部7とを備えている。芯線6は、複数の素線が撚られて形成されている。素線は、導電性の金属からなる。このため、芯線6は、導電性の金属からなる。芯線6は、断面丸形に形成されている。また、芯線6は、一本の素線から構成されても良い。被覆部7は、円管状に形成されており、絶縁性の合成樹脂からなり、芯線6を被覆している(収容している)。被覆電線2は、前述した芯線6と被覆部7とを備えて、断面丸形に形成されている。また、被覆電線2は、可撓性を有している。
さらに、被覆電線2の一方の端末部2bには、前述したコネクタ8が取り付けられて、前述したエンジンルームなどの空間に配される。被覆電線2の他方の端末部2aには、前述したECU22に接続するコネクタ8が取り付けられる。
ドレイン線3は、複数の被覆電線2と平行に配されている。ドレイン線3は、複数の素線が撚られて形成されている。素線は、導電性の金属からなる。このため、ドレイン線3は、導電性の金属からなる。ドレイン線3は、断面丸形に形成されている。また、ドレイン線3は、一本の素線から構成されても良い。
導体シート4は、アルミニウム又はアルミニウム合金などの導電性の金属からなり、シート状に形成されている。導体シート4は、可撓性を有している。導体シート4は、前述した被覆電線2とドレイン線3の外周に巻かれて、これらを覆っている(被覆している)。導体シート4は、ドレイン線3と電気的及び機械的に接続している。導体シート4は、被覆電線2の芯線6に外部から電気的なノイズが侵入することを防止するとともに、被覆電線2の芯線6から外部に電気的なノイズが放出されることを防止する。前述した電気的なノイズは、ドレイン線3を介して、後述の図示しないアース回路に導かれる。
シース5は、絶縁性の合成樹脂などからなり円管(パイプ)状に形成されている。シース5は、可撓性を有している。シース5は、図3に示すように、複数の被覆電線2とドレイン線3を前述した導体シート4毎収容している。このため、シース5は、被覆電線2を覆っている(被覆している)。また、シース5は、前述した被覆電線2とドレイン線3の長手方向の中央部を収容しており、被覆電線2の両端末部2a,2bとドレイン線3の端末部3aとを露出させている。
第2の被覆電線23(図4などに示す)は、前述した被覆電線2と構成が等しいので、被覆電線2と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。第2の被覆電線23の芯線6は、ジョイント端子25(図1及び図2に示す)によりドレイン線3の端末部3aと電気的及び機械的に接続されている。第2の被覆電線23は、コネクタ8の図示しない端子金具を介して、ECU22の図示しないアース回路に接続する。第2の被覆電線23は、前述した電気的なノイズをドレイン線3から伝送されるとともに、図示しないアース回路に導く。
防水チューブ24は、絶縁性の合成樹脂などからなり円管(パイプ)状即ちチューブ状に形成されている。防水チューブ24は、シース5のECU22寄りの端末部5aと、この端末部5aから露出した被覆電線2及びドレイン線3と、前述したジョイント端子25と第2の被覆電線23のジョイント端子25寄りの端末部とを収容する。このように、防水チューブ24は、シース5の端末部5aと、シース5の端末部5aから露出した被覆電線2とドレイン線3を、内側に通している。
防水ケーブル1には、防水チューブ24の一端部24aとシース5とが溶着した第1の溶着箇所1aと、防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2及び第2の被覆電線23の被覆部7とが溶着した第2の溶着箇所1bとが形成されている。第1の溶着箇所1aでは、図3に示すように、防水チューブ24の一端部24aと、シース5の端末部5aの前記一端部24a内に収容されかつ一端部24aに重なる部分とが、全周に亘って溶着している。
第1の溶着箇所1aでは、互いに溶着した防水チューブ24の一端部24aとシース5の端末部5aの前述した部分とが隙間を生じることなく、密着している。第1の溶着箇所1aでは、互いに溶着した防水チューブ24の一端部24aとシース5の端末部5aの前述した部分との間が、水密になっている。即ち、第1の溶着箇所1aでは、互いに溶着した防水チューブ24の一端部24aとシース5の端末部5aの前述した部分との間を通して外部から防水チューブ24内に水などの液体が浸入することを防止するとともに、防水チューブ24の一端部24aとシース5の端末部5aの前述した部分との間を通して防水チューブ24内の水などの液体が防水チューブ24外に漏れ出ることを防止する。
第2の溶着箇所1bでは、防水チューブ24の他端部24bと、被覆電線2,23の被覆部7の前記他端部24b内に収容されかつ他端部24bに重なる部分とが、全周に亘って溶着している。第2の溶着箇所1bでは、互いに溶着した防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7の前述した部分とが隙間を生じることなく、密着している。第2の溶着箇所1bでは、互いに溶着した防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7の前述した部分との間が、水密になっている。
即ち、第2の溶着箇所1bでは、互いに溶着した防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7の前述した部分との間を通して外部から防水チューブ24内に水などの液体が浸入することを防止するとともに、防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7の前述した部分との間を通して防水チューブ24内の水などの液体が防水チューブ24外に漏れ出ることを防止する。
このように、防水チューブ24がシース5の端末部5aと被覆電線2,23を覆ってこれらと溶着されていることで、防水ケーブル1は、前記シース5の端末部5aからシース5と被覆電線2,23との間に液体が浸入することを防止する。さらに、防水チューブ24がシース5の端末部5aと被覆電線2,23を覆ってこれらと溶着されていることで、防水ケーブル1は、前記シース5の端末部5aから防水チューブ24内に漏れた液体が防水チューブ24の外部に漏れ出ることを防止する。
前述した構成の防水ケーブル1は、図5ないし図9に示す高周波溶着装置10a,10bにより、前述した溶着箇所1a,1bが形成される。則ち、防水ケーブル1は、図5ないし図9に示す高周波溶着装置10a,10bにより、防水チューブ24の一端部24aとシース5とが溶着されるとともに、防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7とが溶着される。
高周波溶着装置10a,10bは、図5ないし図9に示すように、一対の電極11a,11bと、交流電源12と、保持部材としての一対のガイド板14などを備えている。電極11a,11bは、導電性の金属からなり、互いに間隔をあけて相対して配されている。電極11a,11bの互いに相対する面13には、前述した防水ケーブル1の溶着箇所1a,1bの外形に沿った凹凸が形成されている。
また、一対の電極11a,11bは、前述した面13が互いに接離するように移動自在に支持されている。なお、接離とは、互いに近づいたり離れたりすることである。交流電源12は、周波数が例えば40MHz(メガヘルツ)などの0.5kHz(キロヘルツ)〜数十MHz(メガヘルツ)の高周波電圧を、一対の電極11a,11b間に印加する。
ガイド板14は、それぞれ、絶縁体としての木材からなり、板状に形成されている。ガイド板14は、電極11aに取り付けられている。一対のガイド板14は、電極11a,11bが互いに接離する(相対する)方向に直交(交差)する方向に沿って、互いに間隔をあけて配されている。ガイド板14は、前記面13に連なりかつ面13上の防水ケーブル1を互いの間に位置付けることのできる電極11aの表面に取り付けられている。また、ガイド板14は、図示しないボルトなどにより電極11aに着脱自在になっている。更に、ガイド板14は、互いに近づいた電極11a,11bそれぞれに密に接触する。ガイド板14は、電極11a,11b間に位置付けられた高周波加熱されて溶けた溶着対象物が電極11a,11b間からはみ出ることを防止する。
前述した構成の高周波溶着装置10a,10bは、一対の電極11a,11bの前述した面13間に互いに溶着する複数の溶着対象物を挟み、これらの電極11a,11bを互いに近づける方向に加圧した状態で、交流電源12から高周波電圧を一対の電極11a,11b間に印加する。そして、高周波溶着装置10a,10bは、電極11a,11b間に挟んだ溶着対象物の誘電損失により該溶着対象物を発熱させる(加熱する)。高周波溶着装置10a,10bは、溶着対象物の少なくとも一部を溶かして、これらの溶着対象物を互いに溶着する。このように、高周波溶着装置10a,10bは、溶着対象物を所謂高周波加熱する。
前述した構成の防水ケーブル1を、以下のように組み立てる。まず、被覆電線2の両端末部2a,2bにコネクタ8の端子金具を取り付け、これら複数の被覆電線2の外周にドレイン線3が取り付けられた導体シート4を巻く。このとき、導体シート4でドレイン線3を覆いかつドレイン線3を被覆電線2と平行にする。導体シート4毎、複数の被覆電線2とドレイン線3をシース5で被覆する。このとき、シース5の両端末部5a,5bから被覆電線2を露出させ、端末部5aからドレイン線3を露出させる。ジョイント端子25でドレイン線3と第2の被覆電線23とを接続する。
シース5と、シース5の端末部5aから露出した被覆電線2、ドレイン線3、ジョイント端子25及び第2の被覆電線23を、防水チューブ24内に挿入する。防水チューブ24で、シース5の前述した空間20から離れた側の端末部5aと、被覆電線2,23のシース5寄りの部分を覆っておく。その後、防水チューブ24の一端部24aとシース5とを以下のように溶着し、防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7とを以下のように溶着する。則ち、前述した溶着箇所1a,1bを以下のように組み立てる。
防水チューブ24の一端部24aとシース5とを溶着する際、即ち第1の溶着箇所1aを組み立てる際には、まず、図5に示すように、一対の電極11a,11bを互いに離しておく。そして、図5中下方に位置する一方の電極11aの前述した面13に防水チューブ24の一端部24aと、この一端部24a内に位置付けられたシース5、導体シート4、被覆電線2及びドレイン線3を置く。
そして、一対の電極11a,11bを互いに近づける方向に加圧する。図6に示すように、一対の電極11a,11b間に防水チューブ24の一端部24aと、この一端部24a内に位置付けられたシース5、導体シート4、被覆電線2及びドレイン線3を挟む。そして、交流電源12から高周波電圧を一対の電極11a,11b間に印加する。すると、電極11a,11bそれぞれの極性が前述した周波数で変化する。
高周波溶着装置10aは、防水チューブ24とシース5などを構成している分子の双極子を一斉に動かし、互いに衝突・振動・摩擦することで防水チューブ24の一端部24aとシース5などを自らの内部から発熱させる。則ち、高周波溶着装置10aは、防水チューブ24とシース5などの誘電損失により、これらの防水チューブ24の一端部24aとシース5などを加熱する。このため、一対の電極11a,11b間に挟まれた防水チューブ24の一端部24aとシース5などを短時間で均一に加熱する(所謂高周波加熱する)とともに、電極11a,11bで挟まれた箇所以外を加熱しない。加熱された(発熱した)防水チューブ24の一端部24aとシース5などは、少なくとも一部が溶ける。
そして、高周波電圧を印加して、所定時間が経過すると、交流電源12からの一対の電極11a,11bへの高周波電圧の印加を停止する。すると、加熱された(発熱した)防水チューブ24の一端部24aとシース5などは、少なくとも一部が溶けているため、冷却されて、互いにくっつく。こうして、防水チューブ24の一端部24aとシース5とが互いに溶着する。そして、図6に示すように、防水チューブ24の一端部24aとシース5とが全周に亘って互いに溶着した第1の溶着箇所1aが形成される。
防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7とを溶着する際、即ち第2の溶着箇所1bを組み立てる際には、まず、図7に示すように、一対の電極11a,11bを互いに離しておく。そして、図7中下方に位置する一方の電極11aの前述した面13に防水チューブ24の他端部24bと、この他端部24b内に位置付けられた被覆電線2,23を置く。
そして、一対の電極11a,11bを互いに近づける。すると、防水チューブ24は、可撓性を有するので、電極11a,11bに押されるなどして、図8に示すように、徐々に厚みが薄くなるように扁平に変形する。その後、一対の電極11a,11bを互いに近づける方向に加圧する。図9に示すように、一対の電極11a,11b間に防水チューブ24の他端部24bと、この他端部24b内に位置付けられた被覆電線2,23を挟む。そして、交流電源12から高周波電圧を一対の電極11a,11b間に印加する。すると、電極11a,11bそれぞれの極性が前述した周波数で変化する。
高周波溶着装置10bは、防水チューブ24と被覆電線2,23の被覆部7を構成している分子の双極子を一斉に動かし、互いに衝突・振動・摩擦することで防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7などを自らの内部から発熱させる。則ち、高周波溶着装置10bは、防水チューブ24と被覆部7の誘電損失により、これらの防水チューブ24の他端部24bと被覆部7を加熱する。このため、一対の電極11a,11b間に挟まれた防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7などを短時間で均一に加熱する(所謂高周波加熱する)とともに、電極11a,11bで挟まれた箇所以外を加熱しない。加熱された(発熱した)防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7などは、少なくとも一部が溶ける。
そして、高周波電圧を印加して、所定時間が経過すると、交流電源12からの一対の電極11a,11bへの高周波電圧の印加を停止する。すると、加熱された(発熱した)防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7などは、少なくとも一部が溶けているため、冷却されて、互いにくっつく。こうして、防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2の被覆部7とが互いに溶着する。そして、図9に示すように、防水チューブ24の他端部24bと被覆電線2,23の被覆部7とが全周に亘って互いに溶着した第2の溶着箇所1bが形成される。こうして、前述したの防水ケーブル1が得られる。
このように得られた防水ケーブル1は、両端末部2a,2bに取り付けられた端子金具がコネクタハウジング21内に挿入されて、ワイヤハーネス9に組み立てられる。そして、ワイヤハーネス9は、端末部2bに取り付けられたコネクタ8が前述した空間20に配された電子機器と接続され、端末部2aに取り付けられたコネクタ8が前述したECU22と接続され、第2の被覆電線23が所定のアース回路などと接続されて、自動車などに配索される。このように、被覆電線2の端末部2bは、エンジンルームなどの外部から水などの液体が浸入する空間20に配される。
防水ケーブル1は、被覆電線2の芯線6に浸入しようとする電気的なノイズと、被覆電線2の芯線6から放出されようとする電気的なノイズとを、導体シート4及び該導体シート4に接続したドレイン線3などを介して、前記アース回路則ち防水ケーブル1外に逃がす。このように、防水ケーブル1は、被覆電線2の芯線6を電気的にシールドする。
また、空間20内に配された被覆電線2の端末部2bとシース5の端末部5bとの間に浸入した水などの液体が、シース5の端末部5aと被覆電線2との間から防水チューブ24内に導かれることがある。このとき、第1の溶着箇所1aではシース5と防水チューブ24とが溶着し、第2の溶着箇所1bでは被覆電線2,23の被覆部7と防水チューブ24とが溶着しているので、防水チューブ24内に浸入した水などの液体が防水チューブ24内に閉じ込められる。このように、防水チューブ24内に浸入した水などの液体が、防水チューブ24即ち防水ケーブル1外に漏れ出ることがない。
本実施形態によれば、シース5とシース5の端末部5aから露出した被覆電線2,23を防水チューブ24内に通し、防水チューブ24などを高周波電圧を印加する電極11a,11b間に挟むなどして、シース5と防水チューブ24とを溶着する。さらに、シース5と被覆電線2,23と防水チューブ24とを溶着する。また、前述した空間20に位置付けられた端末部5bと被覆電線2との間に浸入した水などの液体が、シース5と被覆電線2,23との間から防水チューブ24内に漏れ出ても、所謂高周波溶着によりシース5及び被覆電線2,23それぞれと防水チューブ24とを溶着しているので、該液体を防水チューブ24内に閉じ込めておくことができる。このため、高周波溶着により、シース5と防水チューブ24とを溶着するとともに、シース5と被覆電線2,23と防水チューブ24とを高周波溶着することで、防水ケーブル1を組み立てることができる。
このため、高周波電圧を極めて短時間印加することで、溶着対象物を溶着する高周波溶着により、シース5と防水チューブ24とを溶着するとともに、被覆電線2,23と防水チューブ24とを溶着することで、防水ケーブル1を組み立てることができる。このため、防水ケーブル1の組立作業を容易に行うことができる。さらに、作業にかかる所要時間を短くすることができる。したがって、組立作業の効率を図ることができ、組立にかかる所要時間と工数を抑制することができる。
また、高周波加熱によりシース5と被覆電線2,23の被覆部7と防水チューブ24とを内部から加熱するので、これらを均一に加熱でき、互いに溶着できる。また、高周波加熱によりシース5と被覆電線2,23の被覆部7と防水チューブ24とを内部から加熱するので、電極11a,11b間に挟んだ箇所以外のシース5と被覆電線2,23と防水チューブ24とを加熱することを防止でき、これらの破損などを確実に防止できる。これにより、第1の溶着箇所1aではシース5と防水チューブ24との間を水密に保つことができ、第2の溶着箇所1bでは被覆電線2,23の被覆部7と防水チューブ24との間を水密に保つことができる。
一対のガイド板14は、電極11a,11b間から溶けたシース5、被覆電線2,23の被覆部7及び防水チューブ24などがはみ出ることを防止する。このため、防水チューブ24とシース5とを確実に高周波溶着して、これらの間を確実に水密に保つことができる。また、防水チューブ24と被覆電線2,23の被覆部7とを確実に高周波溶着して、これらの間を確実に水密に保つことができる。
ドレイン線3と接続した第2の被覆電線23と防水チューブ24とを、所謂高周波溶着により溶着する。このため、第2の被覆電線23と防水チューブ24との間を確実に水密に保つことができる。
このため、シース5と被覆電線2との間から防水チューブ24内に漏れ出た液体を防水チューブ24内に閉じ込めておくことができる。したがって、シース5と被覆電線2,23との間から漏れ出た液体が防水ケーブル1の外部に漏れ出ることを確実に防止できる。また、勿論、シース5の端末部5aからこのシース5と被覆電線2,23との間に水などの液体が浸入することを防止できる。
さらに、一対の電極11a,11bの極性を変えて(電極11a,11bのうち一方を一定時間プラスにした後、他方をプラスに切り換えて)溶着することで、防水チューブ24とシース5との密着性をより良くすることができ、防水チューブ24と被覆電線2,23の被覆部7との密着性をより良くすることができる。なぜなら、溶着作業中に、電極11a,11bのうち一方のプラスとし他方をマイナスにしたままにすると、芯線6などに高周波電圧がはね返されて、防水チューブ24に溶解しない箇所が生じるからである。
次に、本発明の発明者らは、本発明の防水ケーブル1の性能を確認した。結果を、表1に示す。
Figure 2005142113
前記表1に結果を示した実験では、後述する比較例、本発明品それぞれに環境試験(サーマルショック試験)を施す前及び施した後、シール性を測定した。サーマルショック試験とは、比較例、本発明品それぞれを、−50℃の雰囲気中と+120℃の雰囲気中に交互に1時間づつ放置し、100回繰り返した。
比較例とは、前述した実施形態において防水チューブ24を用いずに前記被覆電線2とシース5の端末部5aとを樹脂でモールドしたものであり、前述した試験を施した後、シース5内に50kPa(キロパスカル)の気体を加圧して、樹脂でモールドした被覆電線2とシース5との間から加圧した気体が漏れるか否かを測定した。本発明品とは、前述した実施形態の防水ケーブル1であり、前述した試験を施した後、シース5内に50kPa(キロパスカル)の気体を加圧して、前述した溶着箇所1a,1bから加圧した気体が漏れるか否かを測定した。
表1によると、本発明品は、如何なる場合においても、溶着箇所1a,1bから気体が漏れることが無かった。このため、高周波加熱を利用した高周波溶着により、防水チューブ24とシース5とを溶着し、防水チューブ24と被覆電線2,23の被覆部7とを溶着することで、これらの間を確実に水密にできることが明らかとなった。
これに対し、比較例は、環境試験(サーマルショック試験)を施す前では、50kPaの気体を加圧しても、漏れが認められなかった。しかしながら、比較例は、環境試験(サーマルショック試験)を施した後では、40kPaの気体を加圧すると、気体のもれが認められた。このため、比較例は、シース5と被覆電線2との間を水密に保つことが困難であることが明らかとなった。
前述した実施形態では、被覆電線2を3本設けている。しかしながら、本発明では、被覆電線2を何本設けても良い即ち1本以上設ければ良い。
前述した実施形態では、一対のガイド板14の双方を電極11aに取り付けている。しかしながら、本発明では、一方のガイド板14を電極11aに取り付け、他方のガイド板14を電極11bに取り付けても良く、一対のガイド板14の双方を電極11bに取り付けても良い。要するに、本発明では、一対のガイド板14それぞれを電極11a,11bのうちいずれか一方に取り付ければ良い。
さらに、本発明では、電極11a,11b間から溶けた防水チューブ24などがはみ出ることを防止できれば、保持部材としてガイド板14の他に絶縁体からなる如何なる部材を設けても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る防水ケーブルを備えたワイヤハーネスの構成を示す平面図である。 図1に示された防水ケーブルの平面図である。 図2中のIII−III線に沿う断面図である。 図2中のIV−IV線に沿う断面図である。 図2に示された防水ケーブルの第1の溶着箇所を形成する高周波溶着装置の一方の電極に溶着前の防水チューブの一端部などを置いた状態を示す説明図である。 図5に示された高周波溶着装置で第1の溶着箇所を形成した状態を示す説明図である。 図2に示された防水ケーブルの第2の溶着箇所を形成する高周波溶着装置の一方の電極に溶着前の防水チューブの他端部などを置いた状態を示す説明図である。 図7に示された電極を互いに近づけた状態を示す説明図である。 図7に示された高周波溶着装置で第2の溶着箇所を形成した状態を示す説明図である。
符号の説明
1 防水ケーブル
2 被覆電線
2a,2b 端末部
3 ドレイン線
4 導体シート(シールド層)
5 シース(絶縁層)
5a 端末部
7 被覆部
11a 電極
11b 電極
14 ガイド板(保持部材)
23 第2の被覆電線
24 防水チューブ
24a 一端部
24b 他端部

Claims (5)

  1. 被覆電線と、合成樹脂からなり前記被覆電線を更に被覆するとともに該被覆電線の端末部を露出させた絶縁層と、を備え、前記絶縁層の端末部から該絶縁層と前記被覆電線との間に液体が浸入することを防止するとともに前記絶縁層の端末部から漏れた液体が外部に漏れ出ることを防止する防水ケーブルの製造方法において、
    合成樹脂からなる防水チューブ内に前記絶縁層の端末部と該絶縁層の端末部から露出した被覆電線を通し、
    前記防水チューブの一端部と該一端部内の前記絶縁層の端末部とを高周波電圧が印加される一対の電極間に挟んで、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、前記防水チューブの一端部と前記絶縁層の端末部とを互いに溶着するとともに、
    前記防水チューブの他端部と該他端部内の前記被覆電線とを高周波電圧が印加される一対の電極間に挟んで、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、前記防水チューブの他端部と前記被覆電線の被覆部とを互いに溶着することを特徴とする防水ケーブルの製造方法。
  2. 前記一対の電極には、互いの間に前記防水チューブを挟んだ際にこの防水チューブを互いの間に位置付ける絶縁体からなる一対の保持部材が取り付けられており、
    これら一対の保持部材は、前記一対の電極が互いに相対する方向に交差する方向に沿って互いに間隔をあけているとともに、前記高周波電圧が印加されて加熱されて溶けた防水チューブが一対の電極間からはみ出すことを防止することを特徴とする請求項1記載の防水ケーブルの製造方法。
  3. 前記防水ケーブルは、前記絶縁層内に収容されかつ前記被覆電線を覆うとともに導体からなるシールド層と、
    前記絶縁層内に収容されかつ前記シールド層と電気的に接続したドレイン線と、
    前記ドレイン線と電気的に接続した第2の被覆電線と、を更に備え、
    前記防水チューブの他端部と前記被覆電線の被覆部とを互いに溶着する際に、一対の電極間に更に第2の被覆電線を挟んで、前記防水チューブの他端部と前記第2の被覆電線の被覆部とを更に互いに溶着することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防水ケーブルの製造方法。
  4. 被覆電線と、合成樹脂からなり前記被覆電線を更に被覆するとともに該被覆電線の端末部を露出させた絶縁層と、を備え、前記絶縁層の端末部から該絶縁層と前記被覆電線との間に液体が浸入することを防止するとともに前記絶縁層の端末部から漏れた液体が外部に漏れ出ることを防止する防水ケーブルにおいて、
    合成樹脂からなりかつ内側に前記絶縁層の端末部と該絶縁層の端末部から露出した被覆電線を通す防水チューブを備え、
    前記防水チューブの一端部と該一端部内の前記絶縁層の端末部とが高周波電圧が印加される一対の電極間に挟まれて、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、前記防水チューブの一端部と前記絶縁層の端末部とが互いに溶着されているとともに、
    前記防水チューブの他端部と該他端部内の前記被覆電線とが高周波電圧が印加される一対の電極間に挟まれて、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、前記防水チューブの他端部と前記被覆電線の被覆部とが互いに溶着されていることを特徴とする防水ケーブル。
  5. 前記絶縁層内に収容されかつ前記被覆電線を覆うとともに導体からなるシールド層と、
    前記絶縁層内に収容されかつ前記シールド層と電気的に接続したドレイン線と、
    前記ドレイン線と電気的に接続した第2の被覆電線と、を更に備え、
    前記第2の被覆電線の被覆部と前記防水チューブの他端部とが前記一対の電極間に挟まれて、これらの一対の電極に高周波電圧が印加されることで互いに溶着されていることを特徴とする請求項4記載の防水ケーブル。
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