JP2005142052A - 基板加熱ヒータ及びそれを備えた真空処理装置 - Google Patents

基板加熱ヒータ及びそれを備えた真空処理装置 Download PDF

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Eishiro Sasagawa
英四郎 笹川
Moichi Ueno
茂一 上野
Eiichiro Otsubo
栄一郎 大坪
Masayuki Fukagawa
雅之 深川
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Abstract

【課題】基板処理条件に合わせて発熱量の分布を制御することができ、また基板温度の分布が最適になるように調整することができる基板加熱ヒータ、及びそれを備える真空処理装置を提供すること。
【解決手段】
本発明による基板加熱ヒータ40は、複数の棒状ヒータ10と、複数の棒状ヒータ10の各々と接続される複数の温度制御部50、65、66、67、68、69とを備える。各々の棒状ヒータ10は複数の発熱部11、12、13を有する。複数の温度制御部50、65、66、67、68、69は複数の発熱部11、12、13における発熱量をそれぞれ制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、真空処理装置とその基板加熱ヒータ、特に発熱密度を制御可能な基板加熱ヒータに関する。
真空処理装置としてプラズマCVD(Chemical Vapour Deposition)装置、スパッタリング装置、ドライエッチング装置などが知られている。それら真空処理装置において基板が処理される際、その基板は基板加熱ヒータにより加熱される。これにより適正な基板処理条件が満たされる。
図1は、特許文献1に記載された真空処理装置と基板加熱ヒータの構造を示す概略図である。基板処理装置111は製膜室112を備え、製膜室112は図示しない真空ポンプによって減圧される。製膜室112内には、ラダー電極(放電電極)113などを備える製膜ユニット114が設置されている。この製膜ユニット114の両側に、ヒータカバー115を介して基板加熱ヒータ116が設置されている。ヒータカバー115は接地電極である。被処理体である基板Kは、ラダー電極113に対向するように配置され、ヒータカバー115により支持される。基板Kが図示されない基板搬送装置により搬入されヒータカバー115に設置された後、基板搬送台車は搬出され、ヒータカバー115は基板加熱ヒータ116から製膜ユニット114方向へ移動する。その結果、ヒータカバー115とラダー電極(放電電極)113との距離は所定の距離となる。基板Kを基板加熱ヒータ116により加熱しながら製膜処理などが行われる。
図1に示されるように、この基板加熱ヒータ116は、複数のヒータユニット121から構成されている。ヒータユニット121は、導入パイプ122が接続された集電ボックス123と、複数のカートリッジヒータ(棒状ヒータ)124を備える。導入パイプ122は、製膜室112の壁面を通して外部へ接続され、発熱エレメントへ電力を供給する配線類が製膜室112外部へと導出されている。この時、製膜室112は、真空シール(図示されない)で密閉されている。複数のカートリッジヒータ124は、互いに間隔をあけて略平行に設置されている。また、各々のカートリッジヒータ124は、管体と、その管体内に配設された発熱エレメント(発熱体)を備える。その発熱エレメントに電力が供給され、カートリッジヒータ124は発熱する。管体は集電ボックス123とともに気密に構成され、その内部は略大気圧に保たれる。
このようなカートリッジ型の基板加熱ヒータ116は、軽量化及び低コスト化の面で優れる。また、カートリッジヒータ124を長尺化させ、またカートリッジヒータ124の本数を増加させることによって、このような基板加熱ヒータ116を、被処理体である基板Kの大型化に対応させることは容易である。更に、発熱エレメント(コイル)の巻き密度の分布をあらかじめ設定することにより、基板加熱ヒータ116は発熱量に分布が生じるように構成され得る。
特開2002−212738号公報
本発明の目的は、基板処理条件に合わせて発熱量の分布を制御することができる基板加熱ヒータ、及びそれを備える真空処理装置を提供することである。
本発明の他の目的は、基板温度の分布が最適になるように調整することができる基板加熱ヒータ、及びそれを備える真空処理装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、容易に大型化できる基板加熱ヒータ、及びそれを備える真空処理装置を提供することである。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による基板加熱ヒータ(40)は、複数の棒状ヒータ(10)と、複数の棒状ヒータ(10)の各々と接続される複数の温度制御部(50、65、66、67、68、69)とを備える。各々の棒状ヒータ(10)は複数の発熱部(11、12、13)を有する。複数の温度制御部(50、65、66、67、68、69)は複数の発熱部(11、12、13)における発熱量をそれぞれ制御する。
本発明による基板加熱ヒータ(40)は、並列に配置された複数のヒータユニット(41)を備える。複数のヒータユニット(41)の各々は、複数の棒状ヒータ(10)と、複数の棒状ヒータ(10)の各々と接続される複数の温度制御部(50、65、66、67、68、69)とを備える。各々の棒状ヒータ(10)は複数の発熱部(11、12、13)を有する。複数の温度制御部(50、65、66、67、68、69)は複数の発熱部(11、12、13)における発熱量をそれぞれ制御する。
本発明による基板加熱ヒータ(40)において、複数の発熱部(11、12、13)は各々の棒状ヒータ(10)の長手方向に沿って分布してもよい。複数の棒状ヒータ(10)は同一面に沿って配列されてもよい。複数の棒状ヒータ(10)は互いに略平行に配列されてもよい。複数の棒状ヒータ(10)が配列される方向は、各々の棒状ヒータ(10)の長手方向に略直角であると好ましい。
本発明による基板加熱ヒータ(40)において、各々の棒状ヒータ(10)は、第1発熱部(11)と、第2発熱部(12)と、第3発熱部(13)を複数の発熱部(11、12、13)として含む。第2発熱部(12)は、第1発熱部(11)と第3発熱部(13)の間に位置する。
本発明による基板加熱ヒータ(40)において、複数の棒状ヒータ(10)は、複数の第1棒状ヒータ(10a)と、複数の第2棒状ヒータ(10b)を含む。複数の第1棒状ヒータ(10a)の各々は、第1発熱部(11)と第3発熱部(13)を含む。複数の第2棒状ヒータ(10b)の各々は、第2発熱部(12)を含む。第2発熱部(12)は第1発熱部(11)と第3発熱部(13)の間の領域に対応して位置する。複数の第1棒状ヒータ(10a)と複数の第2棒状ヒータ(10b)は交互に配置されてもよい。
本発明による基板加熱ヒータ(40)において、複数の温度制御部(65、66)は、第1温度制御部(66)と、第2温度制御部(65)とを含む。第1温度制御部(66)は、第1発熱部(11)と第3発熱部(13)における発熱量を制御する。第2温度制御部(65)は、第2発熱部(12)における発熱量を制御する。
本発明による基板加熱ヒータ(40)において、複数の温度制御部(65、68、69)は、第1温度制御部(68)と、第2温度制御部(65)と、第3温度制御部(69)を含む。第1温度制御部(68)は、第1発熱部(11)における発熱量を制御する。第2温度制御部(65)は、第2発熱部(12)における発熱量を制御する。第3温度制御部(69)は、第3発熱部(13)における発熱量を制御する。
本発明による基板加熱ヒータ(40)において、各々の棒状ヒータ(10)の内部に、複数の発熱部(11、12、13)に対応して複数の発熱体(21、22、23)が形成される。複数の発熱体(21、22、23)は、複数の温度制御部(50、65、66、67、68、69)から導電線(20a、20b、20c、35)を介してそれぞれ電力が供給されることにより発熱する。
本発明による基板加熱ヒータ(40)において、ヒータカバー(60)は前期複数の棒状ヒータ(10)に対向するように距離をおいて設置される。各々の棒状ヒータ(10)の少なくとも一端は、ヒータカバー(60)から離れる方向へ屈曲していてもよい。複数の棒状ヒータ(10)の内部の空所は絶縁物で充填されていてもよい。
本発明による真空処理装置(100)は、上記の基板加熱ヒータ(40)を備える。
本発明による真空処理装置(100)は、上記の基板加熱ヒータ(40)と、基板加熱ヒータ(40)に対向するように距離をおいて配置されたヒータカバー(60)と、複数の温度センサー(62、63、64)とを備える。ヒータカバー(60)は、複数の発熱部(11、12、13)にそれぞれ相対する複数の加熱部(56、57、58)を含む。複数の温度センサー(62、63、64)は、複数の加熱部(56、57、58)における温度をそれぞれ測定する。複数の温度センサー(56、57、58)の各々により測定された温度データは、複数の温度制御部(50、65、66、67、68、69)のいずれかに入力される。
本発明による真空処理装置(100)は、基板加熱ヒータ(40)と、基板加熱ヒータ(40)に対向するように距離をおいて配置されたヒータカバー(60)と、複数の温度センサー(62、63、64)とを備える。ヒータカバー(60)は、第1、第2、第3発熱部(11、12、13)にそれぞれ相対する第1、第2、第3加熱部(56、57、58)を含む。複数の温度センサー(62、63、64)は、第1、第2、第3加熱部(56、57、58)における温度をそれぞれ測定する第1、第2、第3温度センサー(62、63、64)を含む。第1温度センサー(62)及び第3温度センサー(64)によりそれぞれ測定された第1温度データ及び第3温度データは、第1温度制御部(66)に入力される。第2温度センサー(63)により測定された第2温度データは、第2温度制御部(65)に入力される。第1温度制御部(66)は、第1温度データと前期第3温度データに基づいて、第1発熱部(11)と第3発熱部(13)における発熱量を制御する。第2温度制御部(65)は、第2温度データに基づいて、第2発熱部(12)における発熱量を制御する。第2温度制御部(65)は、第2発熱部(12)における発熱量を制御する制御情報を第1温度制御部(67)に出力してもよい。この時、第1温度制御部(67)は、制御情報に基づいて、第1発熱部(11)と第3発熱部(13)における発熱量を制御する。
本発明による真空処理装置(100)は、基板加熱ヒータ(40)と、基板加熱ヒータ(40)に対向するように配置されたヒータカバー(60)と、複数の温度センサー(62、63、64)とを備える。ヒータカバー(60)は、第1、第2、第3発熱部(11、12、13)にそれぞれ相対する第1、第2、第3加熱部(56、57、58)を含む。複数の温度センサー(62、63、64)は、第1、第2、第3加熱部(56、57、58)における温度をそれぞれ測定する第1、第2、第3温度センサー(62、63、64)を含む。第1、第2、第3温度センサー(62、63、64)によりそれぞれ測定された温度データは、第1、第2、第3温度制御部(68、65、69)にそれぞれ入力される。第1、第2、第3温度制御部(68、65、69)は、温度データに基づいて第1、第2、第3発熱部(11、12、13)における発熱量をそれぞれ制御する。
本発明による真空処理装置(100)は、互いに略平行に配置された複数の棒状ヒータ(70)と、複数の棒状ヒータ(70)に対向するように配置されたヒータカバー(60)と、開口部を有する金属板(71)とを備える。金属板(71)は、複数の棒状ヒータ(70)とヒータカバー(60)との間に挿入され、複数の棒状ヒータ(70)の端部を覆うように配置される。その端部は、上部加熱領域56及び下部加熱領域58に相当する。
本発明の基板加熱ヒータ、及びそれを備える真空処理装置によれば、基板処理条件に合わせて基板加熱ヒータにおける発熱量の分布を制御することができる。
本発明の基板加熱ヒータ、及びそれを備える真空処理装置によれば、基板温度の分布は最適になるように調整される。
本発明の基板加熱ヒータ、及びそれを備える真空処理装置によれば、基板加熱ヒータを容易に大型化することができる。
添付図面を参照して、本発明による基板加熱ヒータ、及びそれを備える真空処理装置について説明する。
図2は、本発明に係る基板処理装置の構成の一例を示す概略図である。基板処理装置100は製膜室80を備え、製膜室80は図示しない真空ポンプによって減圧される。製膜室80内には、放電電極(ラダー電極)81などを備える製膜ユニット82が設置されている。この放電電極81に対向するようにヒータカバー60が設置される。ヒータカバー60は接地電極である。ヒータカバー60の放電電極81と反対側には基板加熱ヒータ40が設置される。被処理体である基板61は、放電電極81に対向するように配置され、ヒータカバー60により支持される。ここで、基板61は、図示されない基板搬送台車により製膜室80に搬入され、基板搬送台車が製膜室80から出た後、ヒータカバー60は製膜ユニット82の方へ移動する。基板処理時において、基板61は、製膜ユニット82側へ移動したヒータカバー60を介して、基板加熱ヒータ40により加熱され適切な温度に保たれる。
本発明において、基板加熱ヒータ40は、複数の棒状ヒータ(ヒータカートリッジ)10と、その複数の棒状ヒータ10の各々へ電力を供給するために接続される複数の温度制御部50を備える。また、図2に示されるように、基板加熱ヒータ40は複数のヒータユニット41を含んでもよい。ヒータユニット41は、複数の棒状ヒータ10と、その複数の棒状ヒータ10の各々へ電力を供給するために接続される複数の温度制御部50を一つの単位として備える。複数の温度制御部50は、製膜室80外部の大気雰囲気中にあってもよい。以下、本発明に係る棒状ヒータ10の構成と、その棒状ヒータ10における発熱量分布を制御する手段について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図3は、第一の実施の形態に係る棒状ヒータの構成を示す概略図である。図中の矢印Aはヒータカバー60の方向を示す。本実施の形態において、棒状ヒータ10は複数の発熱部を有する。例えば、図3において、棒状ヒータ10は、上部発熱部11、中央発熱部12、下部発熱部13を備える。これら発熱部は棒状ヒータ10の長手方向に沿って分布している。また、中央発熱部12は、上部発熱部11と下部発熱部13の間に位置する。ここで、棒状ヒータ10の上部発熱部11と下部発熱部13の長さは、中央発熱部12の長さの0.1〜0.2倍の値に設定される。また、棒状ヒータ10の端部には、それら発熱部を挟むように上部非発熱部14と下部非発熱部15が存在し、これにより発熱部に電力の供給を安定して行えるようになっている。
棒状ヒータ10の外殻は管体30で構成される。図3において、管体30は屈曲部31を有し、下部発熱部13及び下部非発熱部15の一部で屈曲している。後述されるように、これは下部非発熱部15をヒータカバー60(矢印A方向)から隔離するためである。棒状ヒータ10の一端部は、集電ボックス32に接続される。集電ボックス32は端子台33を備える。端子台33には、導入パイプ34を用いて真空雰囲気である製膜室80の壁面を通過して大気下の外部へと通された導電線35が接続される。ここで、棒状ヒータ10、集電ボックス32、及び導入パイプ34は、それらの内部が略大気圧となるように密閉してあり、ガスなどが製膜室80内へ漏出しないように処置してある。これにより、後述の発熱エレメント付近での異常放電の発生が抑制される。
管体30の内部には、複数の発熱部に対応するように、例えば発熱素線をコイル状に巻くことで発熱密度を調整した複数の発熱エレメント(発熱体)が設けられる。図3において、上部発熱部11に対応するように上部発熱エレメント21が配設される。また、中央発熱部12に対応するように中央発熱エレメント22が配設される。また、下部発熱部13に対応するように下部発熱エレメント23が配設される。例えば図3において、二本の導電線20a、20bが管体30の内部に配設されている。導電線20aは、上部発熱エレメント21と下部発熱エレメント23を含む。また、導電線20bは、中央発熱エレメント22を含む。それら導電線20a、20bは端子台33に接続されている。管体30の内部の空所は、各発熱エレメント21、22、23と各導電線20a、20bにおいて内部短絡が発生しないように、MgOなどからなる絶縁物で充填されていてもよい。
導電線20a、20bには、複数の温度制御部50(図2参照)から導電線35を介して電力が供給される。導電線20a及び20bに電力が供給されると、上部、下部発熱エレメント21、23及び中央発熱エレメント22がそれぞれ発熱する。ここで、導電線20a、20bへ供給される電力は、その複数の温度制御部50によって別々に制御される。すなわち、上部、下部発熱エレメント21、23における発熱量と中央発熱エレメント22における発熱量は別々に制御される。これにより、棒状ヒータ10の発熱量の分布、特に長手方向の発熱量の分布を制御することが可能になる。
図3に示すように、管体30は屈曲部31を有する。下部非発熱部15や集電ボックス32などの配線部はヒータカバー60(矢印A方向)から離れて位置するようになる。これにより、ヒータカバー60は一部の上部非発熱部14を除いて、発熱が制御された部分に対面するようになる。この時、上部非発熱部14もヒータカバー60から離れて位置するようになるので、上部発熱部11からの輻射伝熱とヒータカバー60内部の熱伝導により、ヒータカバー60上部も加熱されることになる。従って、ヒータカバー60をより均一に加熱することが可能になる。但し、棒状ヒータ10の形状は図3に示される形状に限られない。図4に示されるように、棒状ヒータ10は直管型に形成されてもよい。この時、棒状ヒータ10は発熱部11、12、13がヒータカバー60全域と対向するだけ十分な長さを有することが望ましい。また、図5に示されるように、棒状ヒータ10は両端に屈曲部31a、31bを有してもよい。この時、棒状ヒータ10の発熱部11、12、13は、ヒータカバー60のほぼ全域に対向し、ヒータカバー60を更に均一に加熱することが可能になる。なお、図4及び図5において、棒状ヒータ10の形状以外の構成は図3に示したものと同様である。
図6Aは、第一の実施の形態に係る基板加熱ヒータの構成を示す全体図である。基板加熱ヒータ40は、複数の棒状ヒータ10を備える。被処理体である基板を支持するヒータカバー60は、この基板加熱ヒータ40に対向するように距離をおいて配置される。複数の棒状ヒータ10、あるいは複数の棒状ヒータ10の中央発熱部12は、同一面(図6A中のYZ面)に沿って配列されてもよい。また、複数の棒状ヒータ10、あるいは複数の棒状ヒータ10の中央発熱部12は、互いに間隔をあけて略平行に配列されてもよい。これらのことにより、基板加熱ヒータ40の発熱部をヒータカバー60に対して均一に配置することが可能である。棒状ヒータ10とヒータカバー60は距離をおいて設置されるため、複数の棒状ヒータ10のピッチ間に対応する領域も加熱される。また、多少の温度分布は、ヒータカバー60内部の熱伝導により解消される。
また、基板加熱ヒータ40は、複数の棒状ヒータ10を備えるヒータユニット41を含んでいてもよい。複数の棒状ヒータ10を並べる際のピッチ(間隔)は、ヒータカバー60のY方向温度分布が均一になるように選定される。例えば、ピッチは、棒状ヒータ径の2〜4倍程度に設定される。図6Aにおいては、図3に示された棒状ヒータ10がY方向に複数配置され、ヒータユニット41が構成される。一つのヒータユニット41は、一つの集電ボックス32を備える。また、複数の棒状ヒータ10が一つの集電ボックス32に接続される。
このようなヒータユニット41がY方向に複数並列に配置され、基板加熱ヒータ40が構成される。棒状ヒータ10あるいはヒータユニット41を用いることは、棒状ヒータ10を箱型の容器に収納する必要がないので、基板加熱ヒータ40の軽量化、低コスト化において優れる。また、棒状ヒータ10をZ方向へ長尺化したり、新たな棒状ヒータ10あるいはヒータユニット41を適宜追加することによって、基板加熱ヒータ40を容易に大型化することができる。すなわち、被処理体である基板が大型になった場合でも、本発明に係る基板加熱ヒータ40を容易に適用することが可能である。
尚、図6Bに示されるように、基板加熱ヒータ40のヒータカバー60に対向する面以外の面、即ち基板加熱ヒータ40の裏面及び上下両面は反射板45により覆われていてもよい。これにより、基板加熱ヒータ40による発熱がヒータカバー60の方向(図中の矢印A)以外へ散逸することを防止することができる。すなわち、ヒータカバー60の加熱効率を向上させてヒータカバー60全体にわたる温度均一性を向上させるとともに、周囲の部材の温度上昇を抑制することができる。
図6Aに示されるように、複数の棒状ヒータ10及び複数のヒータユニット41が配列される方向(図中のY方向)は、棒状ヒータ10の長手方向(図中のZ方向)に略直角であることが好適である。前述の通り、複数の棒状ヒータ10の各々は複数の発熱部を含み、その複数の発熱部はZ方向に分布する。従って、棒状ヒータ10の発熱量のZ方向の分布が制御される。また、複数の棒状ヒータ10及び複数のヒータユニット41がY方向に配列される。従って、棒状ヒータ10ごとに、あるいはヒータユニット41ごとに発熱量が制御される。すなわち、基板加熱ヒータ40の発熱量の分布は、Y方向、Z方向両方に対して制御される。また、基板加熱ヒータ40の発熱量の分布を制御することによって、加熱される基板の温度分布が最適になるように制御することが可能である。
図7は、上記のような構成の基板加熱ヒータ40を使用することによるヒータカバー(基板)の加熱の一例を示す。図7において、複数の棒状ヒータ10の発熱部と加熱されるヒータカバー60が示される。複数の棒状ヒータ10は、YZ平面に沿って互いに平行に配列されている。ヒータカバー60のY方向には、第一加熱領域51、第二加熱領域52、第三加熱領域53、第四加熱領域54、第五加熱領域55の5領域が形成される。ヒータカバー60のZ方向には、上部加熱領域56、中央加熱領域57、下部加熱領域58の3領域が形成される。上部、中央、下部加熱領域56、57、58は、棒状ヒータ10の上部、中央、下部発熱部11、12、13にそれぞれ相対する。これにより、ヒータカバー60において最大15領域の温度が制御され得る。図3に示された棒状ヒータ10のように、上部発熱エレメント21と下部発熱エレメント23が同じ導電線20aによって制御される場合、ヒータカバー60において最大10領域の温度が制御され得る。
ヒータカバー(基板)60において、第一加熱領域51、第五加熱領域55、上部加熱領域56、下部加熱領域58といった周辺領域は冷めやすい傾向にある。すなわち、周辺領域の温度は中央領域(周辺領域以外)の温度よりも低くなり易い傾向がある。特に、ヒータカバー60の四隅の温度は低くなり易い傾向がある。これを解決するために、例えば図7において、周辺領域と中央領域に対して異なる発熱量が与えられる。例えば発熱エレメントの線径とコイル状に巻く密度を適正化することで、必要な発熱容量を発熱エレメントに保持させることができる。領域Z1は、第二〜第四加熱領域52〜54が上部加熱領域56及び下部加熱領域58と重なる領域により規定される。領域Z2は、中央加熱領域57が第一加熱領域51及び第五加熱領域55と重なる領域により規定される。領域Z3は、第一加熱領域51及び第五加熱領域55が上部加熱領域56及び下部加熱領域58と重なる領域により規定される。領域Z4は、中央加熱領域57が第二〜第四加熱領域52〜54と重なる領域により規定される。また、中央加熱領域57のZ方向の幅をl1、上部及び下部加熱領域56、58のZ方向の幅をΔl1とする。第二〜第四加熱領域52〜54を合わせた領域のY方向の幅をl2、第一及び第五加熱領域51、55のY方向の幅をΔl2とする。この時、Δl1及びΔl2は、例えばΔl1=(0.1〜0.2)×l1及びΔl2=(0.1〜0.2)×l2となるようにそれぞれ設定される。領域Z1に対する発熱密度が、領域Z4に対する発熱密度の例えば2〜6倍になるように、発熱エレメントの発熱容量が調整され、また発熱エレメントに供給する電力が制御される。同様に、領域Z2に対する発熱密度は、領域Z4に対する発熱密度の例えば2〜6倍になるよう制御される。同様に、領域Z3に対する発熱密度は、領域Z4に対する発熱密度の例えば8〜12倍になるように制御される。このような発熱密度の分布により、ヒータカバー(基板)60の温度分布は均一になり得る。
上記のような基板加熱ヒータ40を備える真空処理装置100において、棒状ヒータ10の各発熱部における発熱量を制御する手段を以下に示す。図8は、例として図3に示された棒状ヒータ10を備える真空処理装置100において、上部、中央、下部発熱部11、12、13における発熱量を制御する手段を示す。図8において、棒状ヒータ10(基板加熱ヒータ40)に対向するようにヒータカバー60が配置されている。また、基板61は、ヒータカバー60により棒状ヒータ10の反対側に支持される。
図8において、棒状ヒータ10に導電線35(図3参照)を介して中央域温度制御部65と上下域温度制御部66が接続される。中央域温度制御部65は、中央発熱部12における発熱量を制御する。また、上下域温度制御部66は、上部発熱部11及び下部発熱部13における発熱量を制御する。例えば、中央域温度制御部65は、導電線20bを流れる電流量を制御することによって、中央発熱エレメント22における発熱量を制御する。また、上下域温度制御部66は、導電線20aを流れる電流量を制御することによって、上部発熱エレメント21及び下部発熱エレメント23における発熱量を制御する。例えば、図7に示されたように、ヒータカバー60の周辺領域に対する発熱量は、中央領域に対する発熱量よりも大きくなるように制御される。
真空処理装置100は、ヒータカバー60上の温度分布を測定する温度センサーを備えてもよい。図8において、上部域温度センサー62は、ヒータカバー60の基板61設置側とは反対側の面にある上部加熱領域56に接続され、上部加熱領域56における温度を測定する。中央域温度センサー63は、ヒータカバー60の基板61設置側とは反対方向面の中央加熱領域57に接続され、中央加熱領域57における温度を測定する。下部域温度センサー64は、ヒータカバー60の基板61設置側とは反対方向の面の下部加熱領域58に接続され、下部加熱領域58における温度を測定する。中央域温度センサー63により測定された温度データは、中央域温度制御部65に入力される。上部、下部域温度センサー62、64により測定された温度データは、上下域温度制御部66に入力される。これら入力された温度データに基づいて、上部、中央、下部加熱領域56、57、58の各温度が目標設定温度に近づくように、各温度制御部50は各発熱部における発熱量を制御する。例えば、その制御としてPID(Proportional、Integral、Differential)制御が挙げられる。これにより、ヒータカバー60の温度分布は、基板61を処理するのに最適な温度分布に素早く達し、またはその最適な温度分布に保たれる。
図9は、図3に示された棒状ヒータ10を備える真空処理装置100において、上部、中央、下部発熱部11、12、13における発熱量を制御する別の手段を示す。図9において、棒状ヒータ10に導電線35を介して中央域温度制御部65と上下域温度調整器67が接続される。中央域温度センサー63により測定された温度データは、中央域温度制御部65に入力される。上部、下部域温度センサー62、64により測定された温度データは、上下域温度調整器67に入力される。中央域温度制御部65は、入力された温度に基づいて、中央発熱部12における発熱量を制御する。中央域温度制御部65は、例えば、導電線20bを流れる電流量を制御することによって、中央発熱エレメント22における発熱量を制御する。
この時、中央域温度制御部65は、導電線20bへ供給する電力量などの制御情報を上下域温度調整器67にも出力する。上下域温度調整器67は、その制御情報に基づいて上部発熱部11及び下部発熱部13における発熱量を制御する。上下域温度調整器67は、例えば、導電線20aと導電線20bを流れる電流の比率を外部からの制御情報として固定あるいは調整することによって、上部発熱エレメント21及び下部発熱エレメント22における発熱量を制御する。このような制御は、基板の加熱条件や処理条件が比較的限定されている場合に有効である。さらに、上下域温度調整器67は、中央域温度制御部65に比べて非常に簡易なものとなるので、装置のコストダウンがはかれる。尚、この時、上部、下部域温度センサー62、64から入力された温度データは、温度の監視に用いられる。
以上に説明されたように、本実施の形態において基板加熱ヒータ40の発熱量分布は温度制御部50(65、66、67)により制御される。これにより、被処理体である基板61(ヒータカバー60)の温度分布が最適になるように制御することが可能になる。尚、このような基板加熱ヒータの温度制御部50は、外部から直接操作されてもよいし、遠隔操作されてもよい。
(第二の実施の形態)
図10は、第ニの実施の形態に係る棒状ヒータ10の構成を示す概略図である。本実施の形態における棒状ヒータ10の構成は、発熱部の制御と発熱エレメントの構成以外の点で、第一の実施の形態における棒状ヒータ10の構成と同様である。すなわち、本実施の形態において、上部発熱部11と中央発熱部12と下部発熱部13における発熱量は、それぞれ独立に制御される。管体30の内部には、上部発熱部11に対応する上部発熱エレメント21、中央発熱部12に対応する中央発熱エレメント22、下部発熱部13に対応する下部発熱エレメント23が配設される。例えば、図10において、三本の導電線20a、20b、20cが管体30の内部に配設されている。導電線20aは、上部発熱エレメント21を含む。導電線20bは、下部発熱エレメント23を含む。導電線20cは、中央発熱エレメント22を含む。それら導電線20a、20b、20cは端子台33に接続されている。
尚、このような棒状ヒータ10を複数備える基板加熱ヒータ40の構成は、図6Aや図6Bに示された構成と同様である。また、棒状ヒータ10の形状は、図4に示されるような直管型でもよいし、図5に示されるような両端に屈曲部31a、31bを有する形状でもよい。
図11は、図10に示された棒状ヒータ10を備える真空処理装置100において、上部、中央、下部発熱部11、12、13における発熱量を制御する手段を示す。図11において、棒状ヒータ10に導電線35を介して中央域温度制御部65、上部域温度制御部68、下部域温度制御部69が接続される。また、第一の実施の形態における場合と同様に、真空処理装置100はヒータカバー60の温度分布を測定する複数の温度センサーを備える。上部、中央、下部域温度センサー62、63、64のそれぞれにより測定された温度データは、上部、中央、下部域温度制御部68、65、69にそれぞれ入力される。これら入力された温度データに基づいて、上部、中央、下部加熱領域の各温度が目標設定温度となるように、各温度制御部50は各発熱部における発熱量を制御する。すなわち、中央域温度制御部65は、中央発熱部12における発熱量を制御する。上部域温度制御部68は、上部発熱部11における発熱量を制御する。下部域温度制御部69は、下部発熱部13における発熱量を制御する。例えば、中央域温度制御部65は、導電線20cを流れる電流量を制御することによって、中央発熱エレメント22における発熱量を制御する。上部域温度制御部68は、導電線20aを流れる電流量を制御することによって、上部発熱エレメント21における発熱量を制御する。下部域温度制御部69は、導電線20bを流れる電流量を制御することによって、下部発熱エレメント23における発熱量を制御する。
このように、本実施の形態において、上部発熱部11、中央発熱部12、下部発熱部13における発熱量は複数の温度制御部50(65、68、69)によってそれぞれ独立に制御される。これにより、ヒータカバー60(基板61)の温度分布は、更に好適な温度分布になるように制御される。その制御としてPID制御が例示される。尚、棒状ヒータ10が更に複数の発熱部を有する場合も、その複数の発熱部における発熱量は上記手段と同様に制御される。
(第三の実施の形態)
第三の実施の形態において、基板加熱ヒータは異なった種類の棒状ヒータを含む。例えば、図12A及び図12Bは、本実施の形態に係る第1棒状ヒータ10a及び第2棒状ヒータ10bをそれぞれ示す。第1、第2棒状ヒータ10a、10bの構成は、発熱部と発熱エレメントの構成以外の点で、第一の実施の形態における棒状ヒータ10の構成と同様である。
図12Aにおいて、第1棒状ヒータ10aは、上部発熱部11と下部発熱部13を有する。これら発熱部の位置は、第一の実施の形態における位置に対応する。この時、第1棒状ヒータ10aの管体30の内部には一本の導電線20が配設される。導電線20は、上部発熱エレメント21と下部発熱エレメント23を含む。導電線20は端子台33に接続されている。導電線20に電力が供給されると、上部、下部発熱エレメント21、23が発熱する。
図12Bにおいて、第2棒状ヒータ10bは中央発熱部12を有する。この中央発熱部12の位置は、第一の実施の形態における位置に対応する。この時、第2棒状ヒータ10bの管体30の内部には一本の導電線20cが配設される。導電線20cは、中央発熱エレメント22を含む。導電線20cは端子台33に接続されている。導電線20cに電力が供給されると、中央発熱エレメント22が発熱する。
このように、第1棒状ヒータ10aと第2棒状ヒータ10bは、異なる発熱部の分布を有する。この時、第1棒状ヒータ10aと第2棒状ヒータ10bにおける発熱量は、複数の温度制御部50により独立に制御される。つまり、図12Aにおける導電線35と図12Bにおける導電線35は、別々の温度制御部50に接続される。なお、第1、第2棒状ヒータ10a、10bの形状は、図4に示されるような直管型でもよいし、図5に示されるような両端に屈曲部31a、31bを有する形状でもよい。
図13は、第三の実施の形態に係る基板加熱ヒータの構成を示す全体図である。基板加熱ヒータ40は、複数の棒状ヒータ(10a、10b)を備える。複数の棒状ヒータは、複数の第1棒状ヒータ10aと複数の第2棒状ヒータ10bを含む。被処理体である基板を支持するヒータカバー60は、この基板加熱ヒータ40に対向するように配置される。複数の棒状ヒータは、同一面(図13中のYZ面)に沿って配列されてもよい。複数の棒状ヒータは、互いに間隔をあけて略平行に配列されてもよい。また、図13に示されるように、複数の第1棒状ヒータ10aと複数の第2棒状ヒータ10bは交互に配置されてもよい。複数の第1棒状ヒータ10aと複数の第2棒状ヒータ10bは対称に配置されてもよい。但し、棒状ヒータの構成本数により対称に配置できない場合は、中央部分で第1棒状ヒータ10aもしくは第2棒状ヒータ10bを連続配置とすることで対応する。これらのことにより、基板加熱ヒータ40の発熱部をヒータカバー60に対して均一に配置することが可能である。また、図7に示されたように、加熱されるヒータカバー60の周辺領域は冷え易いので、複数の棒状ヒータの配列の端は第1棒状ヒータ10aであることが好適である。
また、第一の実施の形態と同様に、基板加熱ヒータ40は、複数の第1棒状ヒータ10aと複数の第2棒状ヒータ10bを備えるヒータユニット41を含んでもよい。図13においては、第1、第2棒状ヒータ10a、10bがY方向に複数配置され、ヒータユニット41が構成される。複数の第1棒状ヒータ10aと複数の第2棒状ヒータ10bを設置する際のピッチ(間隔)は、ヒータカバー60のY方向温度分布が均一となるように、第一及び第二の実施の形態と同等もしくは若干小さく設定することが好適である。このようなヒータユニット41がY方向に複数並列に配置され、基板加熱ヒータ40が構成される。ヒータユニット41を用いることは、棒状ヒータ10を箱型の容器に収納する必要がなくなるので、基板加熱ヒータ40の軽量化、低コスト化において優れる。また、棒状ヒータ10をZ方向に長尺化したり棒状ヒータ10の本数を追加する、またはヒータユニット41の数を増すことによって基板加熱ヒータ40を容易に大型化することが可能である。
本実施の形態において、棒状ヒータ10の製作にあたり、第1棒状ヒータ10a、第2棒状ヒータ10bの構成が第一の実施の形態における棒状ヒータ10よりも簡素になるという利点がある。なお、基板加熱ヒータ40に接続される温度制御部50の構成は、図8や図9に示された構成と同様である。但し、本実施の形態においては、中央域温度制御部65は、複数の第2棒状ヒータ10bに接続される。また、上下域温度制御部66あるいは上下域温度調整器67は、複数の第1棒状ヒータ10aに接続される。
図13に示されるように、複数の棒状ヒータ(10a、10b)及び複数のヒータユニット41が配列される方向(図中のY方向)は、棒状ヒータの長手方向(図中のZ方向)に略直角であることが好適である。前述の通り、第1棒状ヒータ10aと第2棒状ヒータ10bは、Z方向に異なる発熱部の分布を有する。また、第1棒状ヒータ10aと第2棒状ヒータ10bは、別の温度制御部50に接続される。更に、複数の棒状ヒータ及び複数のヒータユニット41がY方向に配列される。従って、基板加熱ヒータ40の発熱量の分布は、Y方向、Z方向両方に対して制御される。また、基板加熱ヒータ40の発熱量の分布を制御することによって、加熱される基板の温度分布が最適になるように制御することが可能である。
(第四の実施の形態)
第三と第四の実施の形態に係る基板加熱ヒータの構成の差異は、第三の実施の形態における第一棒状ヒータ10aに代わって、図14に示される第一棒状ヒータ10cが使用される点である。すなわち、本実施の形態に係る第一棒状ヒータ10cおいて、上部発熱部11と下部発熱部13は、それぞれ独立に制御される。管体30の内部には、上部発熱部11に対応する上部発熱エレメント21、下部発熱部13に対応する下部発熱エレメント23が配設される。図14において、ニ本の導電線20a、20bが管体30の内部に配設されている。導電線20aは、上部発熱エレメント21を含む。導電線20bは、下部発熱エレメント23を含む。それら導電線20a、20bは端子台33に接続されている。
本実施の形態において、基板加熱ヒータ40に接続される温度制御部50の構成は、図11に示された構成と同様である。但し、中央域温度制御部65は、複数の第2棒状ヒータ10bに接続される。また、上部域温度制御部68及び下部域温度制御部69は、複数の第1棒状ヒータ10cに接続される。すなわち、中央域温度制御部65は、中央加熱領域57の温度が目標設定温度になるように、中央発熱部12における発熱量を制御する。上部域温度制御部68は、上部加熱領域56の温度が目標設定温度となるように、上部発熱部11における発熱量を制御する。下部域温度制御部69は、下部加熱領域58の温度が目標設定温度となるように、下部発熱部13における発熱量を制御する。例えば、中央域温度制御部65は、導電線20cを流れる電流量を制御することによって、中央発熱エレメント22における発熱量を制御する。上部域温度制御部68は、導電線20aを流れる電流量を制御することによって、上部発熱エレメント21における発熱量を制御する。下部域温度制御部69は、導電線20bを流れる電流量を制御することによって、下部発熱エレメント23における発熱量を制御する。
このように、本実施の形態において、棒状ヒータ10b、10cの製作容易性は保たれ、更に、上部発熱部11、中央発熱部12、下部発熱部13における発熱量はそれぞれ独立に制御される。これにより、ヒータカバー60(基板61)の温度分布は、更に好適な温度分布になるように制御される。
(第五の実施の形態)
図15は、第五の実施の形態に係る基板加熱ヒータ40の構成を示す概略図である。図15は、第一の実施の形態における図6Bに対応する図である。本実施の形態において、基板加熱ヒータ40は複数の棒状ヒータ70を備える。複数の棒状ヒータ70の各々の内部には、少なくとも一本の発熱エレメント(発熱体)24が配設される。この発熱エレメント24としてコイルが例示される。コイルの巻き密度を場所によって変化させることによって、棒状ヒータ70の温度は分布を持ち得る。ヒータカバー60は、基板加熱ヒータ40に対向するように配置される。
本実施の形態において、発熱エレメント24のコイル巻き密度などを調整することにより、棒状ヒータ70の端部(上部と下部)における発熱密度が中央部における発熱密度よりも大きくなるように、棒状ヒータ70は形成されている。基板加熱ヒータ40(複数の棒状ヒータ70)とヒータカバー60の間に、開口部を有する金属板(パンチメタル反射板)71が挿入される。そのパンチメタル反射板71は、基板加熱ヒータ40の上下部の高発熱密度領域を覆うように配置される。これにより、ヒータカバー60には、第一の実施の形態と同様に上部加熱領域56、中央加熱領域57、下部加熱領域58が形成される。基板処理条件、特に製膜圧力条件により棒状ヒータ70とヒータカバー60の間の伝熱状態が変わるため、上部加熱領域56と下部加熱領域58に対する加熱量が適切な値とならずに、ヒータカバー60の上下部温度が中央よりも高かったり、逆に低くなってしまう場合がある。この時は、基板処理条件に合わせてパンチメタル反射板71の開口部の面積を変更して棒状ヒータ70から上部、下部加熱領域56、58への伝熱量を調整する。このことによって、ヒータカバー60における温度分布を調整することが可能になる。
図1は、従来の真空処理装置の構成を示す概略図である。 図2は、本発明に係る真空処理装置の構成を示す概略図である。 図3は、第一の実施の形態に係る基板加熱ヒータの棒状ヒータの構成を示す概略図である。 図4は、第一の実施の形態に係る基板加熱ヒータの棒状ヒータの他の構成を示す概略図である。 図5は、第一の実施の形態に係る基板加熱ヒータの棒状ヒータの更に他の構成を示す概略図である。 図6Aは、第一の実施の形態に係る基板加熱ヒータの構成を示す全体図である。 図6Bは、第一の実施の形態に係る基板加熱ヒータの構成を示す概略図である。 図7は、第一の実施の形態に係る基板加熱ヒータによるヒータカバーの加熱を示す概略図である。 図8は、第一の実施の形態に係る真空処理装置の構成を示す概略図である。 図9は、第一の実施の形態に係る真空処理装置の他の構成を示す概略図である。 図10は、第ニの実施の形態に係る基板加熱ヒータの棒状ヒータの構成を示す概略図である。 図11は、第二の実施の形態に係る真空処理装置の構成を示す概略図である。 図12Aは、第三の実施の形態に係る基板加熱ヒータの第一棒状ヒータの構成を示す概略図である。 図12Bは、第三の実施の形態に係る基板加熱ヒータの第二棒状ヒータの構成を示す概略図である。 図13は、第三の実施の形態に係る基板加熱ヒータの構成を示す概略図である。 図14は、第四の実施の形態に係る基板加熱ヒータの第一棒状ヒータの構成を示す概略図である。 図15は、第五の実施の形態に係る基板加熱ヒータの構成を示す概略図である。
符号の説明
10 棒状ヒータ
11 上部発熱部
12 中央発熱部
13 下部発熱部
20a、20b、20c 導電線
21 上部発熱エレメント
22 中央発熱エレメント
23 下部発熱エレメント
40 基板加熱ヒータ
41 ヒータユニット
50 温度制御部
56 上部加熱領域
57 中央加熱領域
58 下部加熱領域
60 ヒータカバー
62 上部域温度センサー
63 中央域温度センサー
64 下部域温度センサー
65 中央域温度制御部
66 上下域温度制御部
67 上下域温度調整器
68 上部域温度制御部
69 下部域温度制御部

Claims (20)

  1. 複数の棒状ヒータと、
    前記複数の棒状ヒータの各々と接続される複数の温度制御部とを具備し、
    前記各々の棒状ヒータは複数の発熱部を有し、
    前記複数の温度制御部は前記複数の発熱部における発熱量をそれぞれ制御する
    基板加熱ヒータ。
  2. 並列に配置された複数のヒータユニットを具備し、
    前記複数のヒータユニットの各々は、
    複数の棒状ヒータと、
    前記複数の棒状ヒータの各々と接続される複数の温度制御部とを具備し、
    前記各々の棒状ヒータは複数の発熱部を有し、
    前記複数の温度制御部は前記複数の発熱部における発熱量をそれぞれ制御する
    基板加熱ヒータ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記複数の発熱部は前記各々の棒状ヒータの長手方向に沿って分布する
    基板加熱ヒータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記複数の棒状ヒータは同一面に沿って配列される
    基板加熱ヒータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記複数の棒状ヒータは互いに略平行に配列される
    基板加熱ヒータ。
  6. 請求項4又は5において、
    前記複数の棒状ヒータが配列される方向は、前記各々の棒状ヒータの長手方向に略直角である
    基板加熱ヒータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記各々の棒状ヒータは、
    第1発熱部と、
    第2発熱部と、
    第3発熱部を前記複数の発熱部として含み、
    前記第2発熱部は前記第1発熱部と前記第3発熱部の間に位置する
    基板加熱ヒータ。
  8. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記複数の棒状ヒータは、
    複数の第1棒状ヒータと、
    複数の第2棒状ヒータを含み、
    前記複数の第1棒状ヒータの各々は、第1発熱部と第3発熱部を前記複数の発熱部として含み、
    前記複数の第2棒状ヒータの各々は、第2発熱部を前記複数の発熱部として含み、
    前記第2発熱部は前記第1発熱部と前記第3発熱部の間の領域に対応して位置する
    基板加熱ヒータ。
  9. 請求項8において、
    前記複数の第1棒状ヒータと前記複数の第2棒状ヒータは交互に配置される
    基板加熱ヒータ。
  10. 請求項7乃至9のいずれかにおいて、
    前記複数の温度制御部は、
    前記第1発熱部と前記第3発熱部における発熱量を制御する第1温度制御部と、
    前記第2発熱部における発熱量を制御する第2温度制御部を含む
    基板加熱ヒータ。
  11. 請求項7乃至9のいずれかにおいて、
    前記複数の温度制御部は、
    前記第1発熱部における発熱量を制御する第1温度制御部と、
    前記第2発熱部における発熱量を制御する第2温度制御部と
    前記第3発熱部における発熱量を制御する第3温度制御部を含む
    基板加熱ヒータ。
  12. 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
    前記各々の棒状ヒータの内部に、前記複数の発熱部に対応して複数の発熱体が形成され、
    前記複数の発熱体は、前記複数の温度制御部から導電線を介してそれぞれ電力が供給されることにより発熱する
    基板加熱ヒータ。
  13. 請求項1乃至12のいずれかにおいて、
    ヒータカバーは前期複数の棒状ヒータに対向するように設置され、
    前記各々の棒状ヒータの少なくとも一端は、前記ヒータカバーから離れる方向へ屈曲している
    基板加熱ヒータ。
  14. 請求項1乃至13のいずれかにおいて、
    前記複数の棒状ヒータの内部の空所は絶縁物で充填されている
    基板加熱ヒータ。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載された基板加熱ヒータを具備する
    真空処理装置。
  16. 請求項1乃至14のいずれかに記載された基板加熱ヒータと、
    前記基板加熱ヒータに対向するように距離をおいて配置されたヒータカバーと、
    複数の温度センサーとを具備し、
    前記ヒータカバーは、前記複数の発熱部にそれぞれ相対する複数の加熱部を含み、
    前記複数の温度センサーは、前記複数の加熱部における温度をそれぞれ測定し、
    前記複数の温度センサーの各々により測定された温度データは、前記複数の温度制御部のいずれかに入力される
    真空処理装置。
  17. 請求項10に記載された基板加熱ヒータと、
    前記基板加熱ヒータに対向するように距離をおいて配置されたヒータカバーと、
    複数の温度センサーとを具備し、
    前記ヒータカバーは、前記第1、第2、第3発熱部にそれぞれ相対する第1、第2、第3加熱部を含み、
    前記複数の温度センサーは、前記第1、第2、第3加熱部における温度をそれぞれ測定する第1、第2、第3温度センサーを含み、
    前記第1温度センサー及び前記第3温度センサーによりそれぞれ測定された第1温度データ及び第3温度データは、前記第1温度制御部に入力され、
    前記第2温度センサーにより測定された第2温度データは、前記第2温度制御部に入力され、
    前記第1温度制御部は、前記第1温度データと前期第3温度データに基づいて、前記第1発熱部と前記第3発熱部における発熱量を制御し、
    前記第2温度制御部は、前記第2温度データに基づいて、前記第2発熱部における発熱量を制御する
    真空処理装置。
  18. 請求項17において、
    前記第2温度制御部は、前記第2発熱部における発熱量を制御する制御情報を前記第1温度制御部に出力し、
    前記第1温度制御部は、前記制御情報に基づいて、前記第1発熱部と前記第3発熱部における発熱量を制御する
    真空処理装置。
  19. 請求項11に記載された基板加熱ヒータと、
    前記基板加熱ヒータに対向するように距離をおいて配置されたヒータカバーと、
    複数の温度センサーとを具備し、
    前記ヒータカバーは、前記第1、第2、第3発熱部にそれぞれ相対する第1、第2、第3加熱部を含み、
    前記複数の温度センサーは、前記第1、第2、第3加熱部における温度をそれぞれ測定する第1、第2、第3温度センサーを含み、
    前記第1、第2、第3温度センサーによりそれぞれ測定された温度データは、前記第1、第2、第3温度制御部にそれぞれ入力され、
    前記第1、第2、第3温度制御部は、前記温度データに基づいて前記第1、第2、第3発熱部における発熱量をそれぞれ制御する
    真空処理装置。
  20. 互いに略平行に配置された複数の棒状ヒータと、
    前記複数の棒状ヒータに対向するように距離をおいて配置されたヒータカバーと、
    開口部を有する金属板とを具備し、
    前記金属板は、前記複数の棒状ヒータと前記ヒータカバーとの間に挿入され、前記複数の棒状ヒータの端部を覆うように配置された
    真空処理装置。
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