JP2005142039A - 雷保護構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被保護物を直撃雷に対し確実に保護することができる雷保護構造を得る。
【解決手段】 雷保護構造は、導電性の受雷突針16と該受雷突針16の下方に配置された導電性リング18との間における、受雷突針16及び導電性リング18に接する所定半径の回転球体Sの外側に形成された保護範囲内に、第1の被保護物12を配置しており、導電性リング18は、平面視で第1の被保護物12を囲む閉曲線に沿う環状に設けられている。また、雷保護構造は、導電性リング18と導電性リング20との間における、導電性リング18、20に接する回転球体Sの外側に形成された保護範囲内に、第2の被保護物14を配置しており、導電性リング20は、平面視で第2の被保護物14を囲む閉曲線に沿う環状に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、建築物や鉄塔等の構造物に設けられたアンテナ等の被保護物を落雷に対し保護するために雷保護構造に関する。
従来から、建築物自体、鉄塔等に設けられたアンテナ、航空障害灯、その他電気設備等の外部雷保護構造として、建築物や鉄塔等の頂部に避雷針(受雷突針)を設けると共に、該避雷針を引下げ導線を介して地中の接地極に接続した構造が知られている。このような雷保護構造は、避雷針の先端、すなわち地表から最も離間した受雷部に落雷することを前提としており、該避雷針の先端から所定の保護角の範囲内にある円錐状の空間を、直撃雷から保護される保護範囲としている。
ところで、雷雲から生じる先駆放電(ステップトリーダ)の先端から所定の距離範囲内にある導電物には、落雷の可能性があることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。すなわち、先駆放電の先端は、その電荷に応じて、落雷までの距離rを1ステップで絶縁破壊することができる点に到達することから、先駆放電の先端を中心とする半径rの仮想球体(以下、回転球体という)に接する、または回転球体の内側に位置する導電物は直撃雷を受ける可能性がある。
このことを図6に基づいて説明する。図6には、アンテナ等の被保護物50が取り付けられた鉄塔52の頂部に、被保護物50を直撃雷から保護するための避雷針54を設けた構成が示されている。この図から、先駆放電の先端を中心Cとする回転球体Sの半径rよりも地表Gからの高さhが小である範囲では、鉄塔52の側面に落雷することはないが、高さhが半径r以上である範囲では、避雷針54の有無に拘わらず、先駆放電の先端の位置によっては鉄塔52の側面すなわち被保護物50が直撃雷を受ける可能性があることが判る。すなわち、回転球体Sを、地表Gに接触するまでの範囲内で、鉄塔52及び避雷針54にて構成される構造物に接触させつつ回転させた場合の各接触点が、直撃雷を受ける可能性があることになる。
この考え(以下、回転球体法という)に基づいて検討すると、単に避雷針54を設けた雷保護構造では、上記高さhが半径r以上である範囲に配置された被保護物50が直撃雷に対し保護されないことが判る。すなわち、図6の例では、ハッチングを施した高さhが半径rよりも小である範囲のみが直撃雷に対し保護され、鉄塔52における高さhが半径r以上である部分には、避雷針54の他に雷保護対策を施す(別個の受雷部を設ける)必要がある。
しかしながら、上記非特許文献1には、回転球体法に基づく雷保護についての要求仕様が記載されているのみであり、該回転球体法に基づく具体的な雷保護構造については、何ら示されていない。
日本工業標準調査会 審議、建築物等の雷保護、JIS A 4201:2003、日本規格協会発行、平成15年7月8日改定
本発明は、上記事実を考慮して、被保護物を直撃雷に対し確実に保護することができる雷保護構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る雷保護構造は、導電性の第1受雷部と該第1受雷部の下方または上方に配置された導電性の第2受雷部との間における、前記第1受雷部及び第2受雷部に接する所定半径の仮想球体の外側に、被保護物を配置する雷保護構造において、前記第2受雷部を、平面視で前記被保護物を囲む閉曲線に沿って設けた、ことを特徴としている。
請求項1記載の雷保護構造では、上下方向における第1受雷部と第2受雷部との間で、かつ第1受雷部及び第2受雷部に接する所定半径の仮想球体(以下、回転球体という)の外側に被保護物を配置している。このため、想定される最小半径の回転球体に対応して第1受雷部及び第2受雷部を設定することで、被保護物が直撃雷に対し確実に保護される。この最小半径は、例えば、被保護物が要求する保護レベルに応じて決めれば良い。
そして、第2受雷部が平面視で被保護物を囲む仮想閉曲線に沿って長手となるように設けられているため、簡単な構造で、各方向からの雷撃に対し被保護物を確実に保護することができる。換言すれば、被保護物を直撃雷に対し確実に保護する保護範囲を簡単な構造によって得る(設定する)ことができる。すなわち、例えば同等の雷保護効果を得るために、第2受雷部として水平面に沿う多数の受雷突針を放射状に設ける構成と比較して、第2受雷部を簡素化することができる。このため、上記多数の受雷突針を放射状に設ける構成では懸念される、各受雷突針が基端側で密に配されて保守スペースの確保が困難になる等の問題が生じることもない。
このように、請求項1記載の雷保護構造では、被保護物を直撃雷に対し確実に保護することができる。しかも、被保護物を直撃雷に対し確実に保護する構成を、簡単な構造で実現することができる。なお、請求項1における仮想閉曲線には、例えば、円形、矩形や六角形等の多角形、その他不定形の閉曲線が含まれる。また、請求項1における第1受雷部は、被保護物を直撃雷に対し保護するために独立して設けられた導電物には限定されず、例えば、被保護物が取り付けられた構造物自体、大地、または被保護物に近接して位置する他の構造物(の受雷部)等であっても良い。
請求項2記載の雷保護構造は、請求項1記載の雷保護構造において、前記第2受雷部を、前記閉曲線に沿って切れ目のない環状に形成した、ことを特徴としている。
請求項2記載の雷保護構造では、第2受雷部が上記閉曲線に沿う切れ目のない連続的な環状に形成されているため、第2受雷部における切れ目の距離と回転球体の半径との関係や、切れ目の位置と被保護物の配置との関係を考慮することなく、被保護物を直撃雷に対し確実に保護することができる。すなわち、第2受雷部の設計及び施工が簡素化される。
請求項3記載の雷保護構造は、請求項2記載の雷保護構造において、前記第2受雷部を円環状に形成した、ことを特徴としている。
請求項3記載の雷保護構造では、第2受雷部が円環状に形成されているため、第2受雷部自体の軸心から、平面視で第2受雷部の内側に設定される保護範囲の外縁までの距離が全周に亘り略一定であり、設計及び施工が容易である。
請求項4記載の雷保護構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の雷保護構造において、前記第1受雷部を、平面視で前記被保護物を囲む閉曲線に沿って設けた、ことを特徴としている。
請求項4記載の雷保護構造では、第1受雷部及び第2受雷部が共に平面視で被保護物を囲む仮想閉曲線に沿って長手となるように設けられているため、簡単な構造で、広い保護範囲を得ることができる。この構成は、特に、大型の被保護物または多数の被保護物を直撃雷に対し保護する場合に好適に適用される。
請求項5記載の雷保護構造は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の雷保護構造において、前記被保護物と前記仮想球体との最小距離を、雷雲の先駆放電が接近した際に該被保護物から発生する局部放電の長さよりも大きく設定した、ことを特徴としている。
請求項5記載の雷保護構造では、雷雲の先駆放電が接近した際に被保護物から発生する局部放電の先端が回転球体に接することがない。このため、この局部放電が先駆放電の先端の電荷に応じた絶縁破壊距離を短縮することがなく(先駆放電の先端を迎えに行くことがなく)、被保護物が直撃雷に対し一層確実に保護される。すなわち、従来の回転球体法では、被保護物からの局部放電について何ら考慮されていなかったが、本発明では少なくとも局部放電の長さの分だけ被保護物を保護範囲の内側に配置することにより、被保護物を直撃雷に対し一層確実に保護することができる。なお、局部放電の設計長さは、先駆放電の先端と被保護物との間の想定される電界に応じて決めることができる。
請求項6記載の雷保護構造は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の雷保護構造において、導電性の構造体に前記被保護物を取り付けると共に、該構造体に導電性の支持部材を介して前記第2受雷部を接続し、かつ、前記被保護物と前記支持部材との最小距離を、該支持部材に雷電流が流れたときに絶縁破壊を起こさない安全距離以上に設定した、ことを特徴としている。
請求項6記載の雷保護構造では、第2受雷部に落雷すると、支持部材から構造体に雷電流が流れる。このとき、被保護物と支持部材との最小距離が上記安全距離以上に設定されているため、被保護物と支持部材との間の空間が絶縁破壊されて被保護物に電流が流れることがない。すなわち、被保護物が、近接落雷の雷電流に対しても保護される。
なお、雷電流が流れたときに絶縁破壊を起こさない安全距離sは、例えば、雷保護構造の保護レベルで決まる係数をki、支持部材に流れる雷電流による係数をkc、最小距離を適用する点から構造体(等電位面)までの支持部材に沿った長さをLとした場合に、s=ki×kc×Lとして設定することができる。また、被保護物と支持部材との間に空気以外の絶縁材料を充填する場合には、安全距離sは、絶縁材料に係る係数をkmとして、s=ki×kc×L/kmとして設定することができる。
以上説明したように本発明に係る雷保護構造は、被保護物を直撃雷に対し確実に保護することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施の形態に係る雷保護構造を鉄塔設置設備に適用した例について、図1乃至図3に基づいて説明する。図1には、本発明の実施の形態に係る雷保護構造を適用した鉄塔設置設備の該略全体構成が正面図にて示されている。
この図示される如く、本実施の形態に係る雷保護構造は、鉄塔10に取付保持された第1及び第2の被保護物12、14を落雷に対し保護するものであって、本発明の要部である受雷部として受雷突針(避雷針)16及び導電性リング18、20と、鉄塔10における引下げ導線として機能する各主柱10Aと、各主柱10Aの基礎22にそれぞれ設けられた接地極とで構成されている。以下、受雷突針16及び導電性リング18、20について、被保護物12、14との配置関係と併せて説明する。
本実施の形態では、被保護物12は、鉄塔10の頂部に取付保持されている。第1の被保護物12としては、例えば、掃状アンテナ、マイクロウェーブアンテナ、航空障害灯等の導電物が挙げられる。図2(A)にも示される如く、第1の被保護物12は、左右一対設けられており、それぞれ鉄塔10の外縁近傍に配置されている。
一方、第2の被保護物14は、鉄塔10における第1の被保護物12の下方、すなわち鉄塔10の上部側方に取付保持されている。第2の被保護物14としては、例えば、マイクロウェーブアンテナ等の導電物が挙げられる。図2(B)にも示される如く、第2の被保護物14は、周方向に複数(図示例では6つ)設けられており、かつ、それぞれ鉄塔10の外方に張り出した状態で該鉄塔10に固定された導電性の被保護物支持部材24の外周部に取付保持されている。
以上説明した第1及び第2の被保護物12、14は、それぞれ鉄塔10における地表Gからの高さが回転球体Sの半径rよりも大である高さ方向の位置(範囲)に、それぞれ設置されている。ここで、本実施の形態における回転球体Sの半径rは、例えば、日本工業規格JIS A 4201:2003による保護レベルに応じて設定することができる。具体的には、例えば上記JIS規格における保護レベルIとした場合、半径rは20mと
して設定される。なお、回転球体Sについては、背景技術の項にて説明したので、ここでの説明は省略する。
そして、受雷突針16は、鉄塔10の頂部における軸心部近傍から、主柱10Aとの導通状態で立設されている。詳細は後述するが、受雷突針16の先端は、第1の被保護物12の上端よりも十分に上方に位置している。
また、導電性リング18は、第1の被保護物12の下方で、かつ第2の被保護物14の上方に設けられている。導電性リング18は、略円環状に形成されており、各主柱10Aからそれぞれ水平方向に略沿って突設された複数のリング支持部材(腕金)26の先端に固定されている。リング支持部材26は、導電性とされており、導電性リング18と主柱10Aとを導通状態で接続している。
本実施の形態では、導電性リング18は、その軸心が鉄塔10の軸心と略一致するように配置されている。この状態では、平面視で導電性リング18の内側に各第1の被保護物12が位置している。すなわち、導電性リング18は、平面視で第1の被保護物12を外側から囲む略水平面上の仮想閉曲線(本実施形態では仮想円)に沿って設けられ、かつ周方向に切れ目のない構成とされている。
一方、導電性リング20は、第2の被保護物14の下方に設けられている。導電性リング20は、略円環状に形成されており、各主柱10Aからそれぞれ水平方向に略沿って突設された複数のリング支持部材28の先端に固定されている。リング支持部材28は、導電性とされており、導電性リング20と主柱10Aとを導通状態で接続している。
本実施の形態では、導電性リング20は、その軸心が鉄塔10の軸心と一致するように配置されている。この状態では、平面視で導電性リング20の内側に各第2の被保護物14が位置している。すなわち、導電性リング20は、平面視で第2の被保護物14を外側から囲む略水平面上の仮想閉曲線(本実施形態では仮想円)に沿って設けられ、かつ周方向に切れ目のない構成とされている。
本実施の形態では、導電性リング18と導電性リング20とは、略同径とされている。すなわち、導電性リング18は、平面視で第2の被保護物14を外側から囲む略水平面上の仮想円に沿って設けられている。
以上説明した受雷突針16と導電性リング18とが第1の被保護物12を落雷に対し保護するようになっている。具体的には、受雷突針16及び導電性リング18にそれぞれ接する所定半径rの回転球体Sの外側(受雷突針16の根元及び導電性リング18の軸心に近接する側)に第1の被保護物12を配置することができる保護範囲が形成されるように、受雷突針16の長さ及び設置位置、導電性リング18の径及び設置高さが決められている。これにより、高さ方向における受雷突針16の先端と導電性リング18との間に配置された第1の被保護物12が基本的に直撃雷を受けない構成とされている。なお、本実施の形態では、導電性リング18の設置高さから受雷突針16の先端までの鉛直方向の距離、及び受雷突針16(導電性リング18の軸心部)から導電性リング18の外周部までの距離は、共に回転球体Sの半径rに対し十分に小とされている。
また、上記導電性リング18と導電性リング20とが第2の被保護物14を落雷に対し保護するようになっている。具体的には、導電性リング18、20にそれぞれ接する回転球体Sの外側(鉄塔10の軸心側)に第2の被保護物14を配置することができる保護範囲が形成されるように、それぞれ導電性リング18、20の径及び設置高さが決められている。これにより、高さ方向における導電性リング18、20間に配置された第2の被保護物14が基本的に直撃雷を受けない構成とされている。
以上説明したように、第1の被保護物12に対しては、受雷突針16が本発明における「第1受雷部」に、導電性リング18が本発明における「第2受雷部」にそれぞれ相当する。一方、第2の被保護物14に対しては、導電性リング18及び導電性リング20の何れか一方が本発明における「第1受雷部」に、他方が本発明における「第2受雷部」にそれぞれ相当する。また、導電性リング18、20を構造体としての鉄塔10に支持するためのリング支持部材26、28が、本発明における「支持部材」に相当する。
また、図3に示す第1の被保護物12と受雷突針16及び導電性リング18にそれぞれ接する回転球体Sとの離隔距離(最小距離、以下同じ)d1は、安全距離s1よりも大(d1>s1)となるように設定されている。同様に、第2の被保護物14と導電性リング18、20にそれぞれ接する回転球体Sとの離隔距離d2は、安全距離s2よりも大(d2>s2)となるように設定されている。ここで、安全距離s1、s2は、それぞれ雷雲から発生した先駆放電が接近した際に各被保護物12、14からそれぞれ発生する局部放電の長さとして設定されており、設計上は、先駆放電の先端と被保護物との間の想定される電界に応じて(かつ、安全率を見込んで)決めることができる。なお、安全距離s1、s2が異なる場合があることは言うまでもない。そして、この離隔距離d1、d2の決め方、すなわち雷保護構造の設計方法は、第2受雷部としての導電性リング18、20を備える構成に適用することに限定されることはなく、回転球体法に基づくあらゆる雷保護構造(受雷部システム)の設計に広く適用することができる。
さらに、第2の被保護物14と上下のリング支持部材26、28とのそれぞれの離隔距離d3は、それぞれ安全距離s3以上(d3≧s3)となるように設定されている。なお、離隔距離d3は、図2(B)に示される6つの第2の被保護物14のうち、直上及び直下にリング支持部材26、28が位置する2つの第2の被保護物14について、適用すれば良い。また、図3から明らかなように、各第2の被保護物14と各導電性リング18、20との最小距離は、安全距離s3以上である離隔距離d3よりも十分に大きい。
そして、安全距離s3は、リング支持部材26またはリング支持部材28に雷電流が流れたときに、該リング支持部材26またはリング支持部材28と第2の被保護物14との間に絶縁破壊を起こさない距離である。これらの安全距離s3は、鉄塔10(主柱10A)の側面を等電位面とみなして、以下の式によって得ることができる。
s3=ki×(kc/km)×L
ここで、kiは雷保護構造(雷保護システム)の保護レベルで決まる係数、kcはリング支持部材26、28に流れる雷電流に係る係数、kmは絶縁材料に係る係数、Lは離隔距離d3を適用する点から直近の等電位面である鉄塔10(主柱10A)の側面までのリング支持部材26、28に沿った長さである。本実施の形態において、例えば上記JIS規格による保護レベルを保護レベルIとすればki=0.1となり、また本実施の形態に
おける絶縁材料は空気であるからkm=1となるため、上式は、s3=0.1×kc×Lのように簡素化される。なお、係数kcの決め方は、上記JIS A4201:2003附属書1に記載された公知の技術と同様であるため、その説明を省略する。また、図3では、作図の都合上、安全距離s3を得るための距離Lが紙面に投影された如き長さで図示されているが、該距離Lがリング支持部材26、28の長手方向に沿う長さであることは上記の通りである。
一方、第1の被保護物12については、図示は省略するが、受雷突針16との間の離隔距離が、上記安全距離s3と同様の式によって得られる安全距離以上に設定されている。
なお、上記各離隔距離d1、d2、d3は、第1及び第2の被保護物12、14が、例えば遠隔操作によって姿勢を変化させるマイクロウェーブアンテナである場合には、この姿勢変化を考慮して設定される。すなわち、各離隔距離d1、d2、d3は、第1被保護物12または第2被保護物14の外縁の動作(姿勢変化)軌跡と、回転球体Sまたはリング支持部材26、28との最小距離として設定される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記構成の雷保護構造では、第1の被保護物12が、受雷突針16の先端と導電性リング18との間において、受雷突針16及び導電性リング18に接する回転球体Sの外側の保護範囲内に配置されているため、第1の被保護物12が直撃雷を受けることがない。同様に、第2の被保護物14が、その上下に配置された導電性リング18、20間において、各導電性リング18、20に接する回転球体Sの外側の保護範囲内に配置されているため、第2の被保護物14が直撃雷を受けることがない。
特に、第1の被保護物12と、受雷突針16及び導電性リング18に接する回転球体Sとの離隔距離d1が安全距離s1よりも大であるため、換言すれば、第1の被保護物12から発生する局部放電の先端が回転球体Sに接することがないため、第1の被保護物12が直撃雷を受けることが確実に防止される。同様に、第2の被保護物14と、導電性リング18、20に接する回転球体Sとの離隔距離d2が安全距離s2よりも大であるため、換言すれば、第2の被保護物14から発生する局部放電の先端が回転球体Sに接することがないため、第2の被保護物14が直撃雷を受けることが確実に防止される。
このように、本実施の形態に係る雷保護構造では、第1の被保護物12、第2の被保護物14をそれぞれ直撃雷に対し確実に保護することができる。
また、受雷突針16に落雷すると、この受雷突針16には雷電流が流れる。雷電流は、受雷突針16、引下げ導線である主柱10Aを流れて接地極である基礎22へ至り、大地へ流れて拡散される。
一方、導電性リング18または導電性リング20に落雷すると、雷電流は、リング支持部材26またはリング支持部材28、主柱10Aを流れて基礎22へ至り、大地へ流れて拡散される。このとき、第2の被保護物14とリング支持部材26、28との離隔距離d3が安全距離s3以下であるため、第2の被保護物14とリング支持部材26またはリング支持部材28との間の空気が絶縁破壊されて第2の被保護物14に電流が流れてしまうことが防止される。
以上により、本来保護構造では、第1の被保護物12及び第2の被保護物14を、直撃雷に対してのみならず、受雷突針16、導電性リング18、または導電性リング20への近接落雷に対しても、確実に保護することができる。
そして、第1の被保護物12に対する第2受雷部である導電性リング18が、平面視で第1の被保護物12を囲む閉曲線に沿って枠状に設けられているため、簡単な構造で、あらゆる方向からの雷撃に対し第1の被保護物12を確実に保護することができる。換言すれば、第1の被保護物12を直撃雷に対し確実に保護する保護範囲を簡単な構造によって得ることができる。
すなわち、例えば第1の被保護物12の下方で鉄塔10から水平方向に突出した受雷突針と受雷突針16とで、第1の被保護物をあらゆる方向の雷撃から保護する場合、該水平方向の受雷突針を多数設ける必要がある。そして、この構成では、各受雷突針の先端に回転球体Sを接触させて保護範囲を確定する必要があり設計及び施工が煩雑であるが、平面視で第1の被保護物12を囲むように導電性リング18を設けることで、上記設計及び施工上の煩雑な作業が不要となる。また、水平方向の受雷突針を多数備える構成では、鉄塔10の側面では該多数の受雷突針が密に配置されることとなり、保守スペースを確保することが困難となるが、本実施形態では導電性リング18を機械的に支持する所定数のリング支持部材26を設ければ足り、しかもリング支持部材26を鉄塔10側で密に配置する必要もないため、保守スペースを確保することができる。
同様に、導電性リング18または導電性リング20が、平面視で第2の被保護物14を囲む閉曲線に沿って枠状に設けられているため、設計及び施工を容易化するができる簡単な構造で、あらゆる方向からの雷撃に対し第2の被保護物14を確実に保護することができる。換言すれば、第2の被保護物14を直撃雷に対し確実に保護する保護範囲を簡単な構造によって得ることができる。特に、第2の被保護物に対する第1受雷部、第2受雷部である導電性リング18及び導電性リング20が、共に平面視で第2の被保護物14を囲む閉曲線に沿って枠状に設けられているため、簡単な構造で広い保護範囲を得ることができる。これにより、それぞれ鉄塔10の外側に突出し、かつ周方向に分散して配置された複数の第2の被保護物を、単にこれらの上下に導電性リング18及び導電性リング20を配置する簡単な構造で、直撃雷に雷に対し確実に保護することができる。また、このような複数の第2の被保護物14を保護するために導電性リング18及び導電性リング20を設けても、十分な保守スペースを確保することができる。
また、本発明に係る第1受雷部及び第2受雷部は、被保護物を囲む閉曲線に沿う方向(周方向)に切れ目等があっても良いが、本実施形態に係る導電性リング18、20は、周方向に切れ目なく連続した環状に形成されているため、該切れ目と被保護物の配置や該切れ目の両縁部に接触する回転球体Sと被保護物との関係を考慮することなく、被保護物を直撃雷に対し確実に保護することができる。すなわち、雷保護構造の設計及び施工が簡素化される。また、環状に形成された導電性リング18、20は、切れ目のある構成と比較して、剛性(機械的強度)が高いためにリング支持部材26の数を減らすことができ、設計、施工及び保守スペースの確保が一層容易となる。
特に、導電性リング18、20は、それぞれ円環状に形成されているため、高さ方向の各部において軸心部から保護範囲の外縁までの距離が全周に亘り略一定であり、第1または第2の被保護物12、14の配置や形状、動作範囲に応じて鉄塔10への取付方向を考慮する必要がなく、設計及び施工がより一層容易となる。
なお、上記の実施の形態では、鉄塔10に設けた雷保護構造自体が第1受雷部を有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図4に模式図にて示す変形例に係る構成とすることも可能である。
図4(A)には、鉄塔10の側面を第1受雷部とし、該第1受雷部と第2受雷部としての導電性リング18とで第2の被保護物14を落雷に対し保護する、第1変形例に係る雷保護構造が示されている。また、図4(B)には、大地の地表Gを第1受雷部とし、該第1受雷部と第2受雷部としての導電性リング18とで第2の被保護物14を落雷に対し保護する、第2変形例に係る雷保護構造が示されている。さらに、図4(C)には、周囲の建築物30を第1受雷部とし、該第1受雷部と第2受雷部としての導電性リング18とで第2の被保護物14及び第2の被保護物14よりも下方に設けられた第3の被保護物32を落雷に対し保護する、第3変形例に係る雷保護構造が示されている。
このように、本発明に係る雷保護構造は、平面視で被保護物を囲む閉曲線に沿って設けられた第2受雷部を少なくとも1つ備えていれば足り、独立した第1受雷部の有無や構成によって限定されることはない。
また、上記の実施の形態では、雷保護構造が円環状に形成された導電性リング18、20を備えた好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、本発明における第1受雷部または第2受雷部は、平面視で被保護物を囲む仮想閉曲線に沿って設けられていれば足りる。したがって、例えば、図5に示される如き第4変形例に係る構成とすることも可能である。図5には、平面視で被保護物12を囲む仮想平曲線iに沿って複数(本第4変形例では3つ)の導電性部材34が設けられている。各導電性部材34は、それぞれ支持部材36を介して鉄塔10に支持されている。すなわち、各導電性部材34にて構成される第1受雷部または第2受雷部は、導電性リング18、20を周方向に分割した如き構成とされている。さらに、この図に示すように、被保護物12が配置されていない部分では、導電性部材34間の間隔(切れ目)を、回転球体Sが主柱10Aに接するように大きく設定しても良い。本第4変形例に係る構成によっても、第1受雷部または第2受雷部が切れ目なく連続することによる効果を除いて、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。本第4変形例に係る構成は、例えば、比較的小型の被保護物を直撃雷に対し保護する場合に好適に適用される。
さらに、上記の実施の形態では、円環状に形成された導電性リング18、20が、平面視で被保護物12、14を囲む閉曲線に沿った第1受雷部または第2受雷部である構成として説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、導電性リング18、20の周方向の一部(とリング支持部材26、28と)を、本発明における平面視で被保護物12、14を囲む閉曲線に沿った第1受雷部または第2受雷部として把握することも可能である。また、本発明における仮想閉曲線は、平面視で被保護物を囲むものであれば円形(導電性リング18、20、または図5における仮想閉曲線i)に限定されることはなく、例えば、三角形、矩形、六角形等の多角形や楕円形であっても良く、不定形に形成されていても良い。
さらにまた、上記の実施の形態では、本発明に係る雷保護構造を自立式の鉄塔10に適用した構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、支線式の支柱や建築物等、雷撃から保護すべき被保護物を取付保持する如何なる構造物にも適用可能である。また、本発明に係る雷保護構造は、建築物自体の雷保護にも適用可能である。したがって、本発明に係る雷保護構造は、引下げ導線システムや接地システムの構成によって限定されることはない。
本発明の実施の形態に係る雷保護構造の該略全体構成を示す正面図である。 (A)は図1の2A−2A線から見た平面図、(B)は図1の2B−2B線から見た平面図である。 本発明の実施の形態に係る雷保護構造を拡大して示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る雷保護構造の変形例を示す図であって、(A)は第1変形例の模式図、(B)は第2変形例の模式図、(C)は第3変形例の模式図である。 本発明の実施の形態に係る雷保護構造の第4変形例を示す平面図である。 従来の雷保護構造を示す正面図である。
符号の説明
10 鉄塔(構造物)
12 第1の被保護物(被保護物)
14 第2の被保護物(被保護物)
16 受雷突針(第1受雷部)
18 導電性リング(第2受雷部、第1受雷部)
20 導電性リング(第2受雷部、第1受雷部)
26 リング支持部材(支持部材)
32 被保護物
34 導電性部材(第2受雷部、第1受雷部)
36 支持部材
S 回転球体(仮想球体)

Claims (6)

  1. 導電性の第1受雷部と該第1受雷部の下方または上方に配置された導電性の第2受雷部との間における、前記第1受雷部及び第2受雷部に接する所定半径の仮想球体の外側に、被保護物を配置する雷保護構造において、
    前記第2受雷部を、平面視で前記被保護物を囲む閉曲線に沿って設けた、ことを特徴とする雷保護構造。
  2. 前記第2受雷部を、前記閉曲線に沿って切れ目のない環状に形成した、ことを特徴とする請求項1記載の雷保護構造。
  3. 前記第2受雷部を円環状に形成した、ことを特徴とする請求項2記載の雷保護構造。
  4. 前記第1受雷部を、平面視で前記被保護物を囲む閉曲線に沿って設けた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の雷保護構造。
  5. 前記被保護物と前記仮想球体との最小距離を、雷雲の先駆放電が接近した際に該被保護物から発生する局部放電の長さよりも大きく設定した、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の雷保護構造。
  6. 導電性の構造体に前記被保護物を取り付けると共に、該構造体に導電性の支持部材を介して前記第2受雷部を接続し、
    かつ、前記被保護物と前記支持部材との最小距離を、該支持部材に雷電流が流れたときに絶縁破壊を起こさない安全距離以上に設定した、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の雷保護構造。
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