JP2005141990A - マイクロ波加熱装置 - Google Patents
マイクロ波加熱装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005141990A JP2005141990A JP2003376025A JP2003376025A JP2005141990A JP 2005141990 A JP2005141990 A JP 2005141990A JP 2003376025 A JP2003376025 A JP 2003376025A JP 2003376025 A JP2003376025 A JP 2003376025A JP 2005141990 A JP2005141990 A JP 2005141990A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microwave
- heating
- opening
- thermocouple
- waveguide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Abstract
【解決手段】 マイクロ波が導入される加熱室9を囲む金属製の側壁22に、外部から加熱槽8内へ熱電対27を挿入するための開口23を設ける。開口23の周縁に、熱電対27の金属シース27bの外周に相対摺動自在に接触する金属製のカバー31を設ける。開口23の周縁と熱電対の金属シース27bとの間をカバー31で電気的に短絡する。開口23からの導波管モード及び同軸線モードのマイクロ波漏洩が阻止される。金属シース27bと電界を互いに直角にする必要がないので、設計上、使用上、大きい自由度が生まれる。
【選択図】 図1
Description
マイクロ波加熱による化学反応装置として、比較的容積の大きい炉を用いるものが製品化されている。代表的な製品は家庭用の電子レンジとほぼ同レベルの大きさのオーブン方式のものである。
また、特に化学反応を実験室レベルで多くの少量の試料に対して効率良く行うための小型簡易で比較的安価なマイクロ波加熱装置として、特許文献1に記載されたものが公知である。これは、マイクロ波電力を比較的低いレベルに抑えるとともに、装置を構成するコンポーネントの種類も必要最小限に抑え、試験管のような小型の加熱槽を受け入れる加熱室を導波管そのものとした装置である。この装置では、加熱槽を試験管とし、試料をその中に入れ、導波管の途上に設けられた開口から導波管内へ試験管を挿入できるようにしてある。試験管の上部は導波管から上方へ突出し、試験管内には熱電対が挿入され、試験管内の試料の温度を測定できるようになっている。
したがって、この発明は、加熱室内に配置される被加熱物である試料へ加熱室の外部から熱電対を挿入して温度測定できるマイクロ波加熱装置において、熱電対とこれを挿入する加熱室の開口との間からマイクロ波が漏洩するのを有効に防止できる小型簡易で、安価なマイクロ波加熱装置を提供することを目的とする。
マイクロ波は、導波管モードが支持筒25及びカバー31により遮断され、この状態で唯一漏れる可能性のある同軸モードがカバー31と金属シース27bの電気的短絡により遮断され、漏洩を阻止される。熱電対27の金属シース27bと開口23との短絡が部分的である場合、例えば、極端な場合、開口の周縁1ヶ所と金属シース27bの1ヶ所のみが接触している場合でも、開口23の大きさを小さくし、マイクロ波が遮断域に入るようにすれば漏洩防止の目的を果たすことができる。熱電対27により、加熱室9内に配置された加熱槽8内の被加熱物の温度計測を行い、マイクロ波発振器の出力を調整したり、試験データを作成する。
開口23からのマイクロ波の漏洩を考慮する場合、開口23、支持筒25、カバー31が全体として一つの導波管になっているものとみなせる。さらにこの導波管の中に金属シース27bが入る構造となるため、金属シース27bが内軸となる同軸線を構成することになる。したがって、電波の漏洩を完全に防ぐには、(1) 導波管(開口23、支持筒25、カバー31)の内寸法をマイクロ波が遮断状態となる程度に小さくし、かつその長さをマイクロ波が十分減衰できるよう長くすることが必要で、こうすることによって導波管モードで漏洩するマイクロ波を遮断することができる。残る同軸モードの漏洩は、(1)によって遮断できないので、(2) 金属シース27bとカバー31を電気的に短絡し全反射させる。上記(1)、(2)により、マイクロ波は、導波管モード、同軸モードとも遮断され、完全にの漏洩を防ぐことができる。
なお、開口34の内径を金属シース27bの外形にほぼ近い値とすることにより開口34と金属シース27bが電気的に接触して短絡状態を維持できるなら、そのような簡易的な方法によっても電気的短絡の目的を果たせることは言うまでもない。
2 本体
3 マイクロ波発振器
4 制御装置
5 無反射終端器
6 導波管
7 マイクロ波電界の方向
8 加熱槽
9 加熱部
10 加熱導波管ユニット
11 マイクロ波伝送方向
12 接続導波管
13 接続導波管
14 接続管部
15 接続管部
16 テーパ管
17 テーパ管
18 対向側壁
19 対向側壁
20 観察窓
21 採光窓
22 上壁
23 開口
24 支持台
25 支持筒
26 支持棒
27 熱電対
27a リード線
27b 金属シース
28 クランプ
31 カバー
32 筒状部
33 フィンガー
34 開口
35 スリット
Claims (6)
- マイクロ波が導入される加熱室内に配置された加熱槽内の被加熱物に、細長筒状の金属シースで被覆された熱電対を接近又は接触させて温度計測を行うことができるマイクロ波加熱装置であって、
前記加熱室を囲む金属製の側壁に、外部から前記加熱槽内へ前記熱電対を挿入するための開口が設けられると共に、この開口の周縁に、マイクロ波が遮断状態となる程度に内径が小さく、マイクロ波が十分減衰できる程度に長い金属管部と、熱電対の金属シースの外周に相対摺動自在に接触して電気的に短絡する金属製のカバーが設けられ、
前記開口からの導波管モード及び同軸線モードのマイクロ波漏洩が阻止されることを特徴とするマイクロ波加熱装置。 - 前記加熱室がオーブン型であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
- 前記加熱室が導波管の一部であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
- マイクロ波を発振するマイクロ波発振器と、マイクロ波を無反射で終端する無反射終端器と、前記マイクロ波発振器と無反射終端器とを接続しマイクロ波発振器から無反射終端器へマイクロ波を伝送する導波管とを具備し、この導波管の途上に被加熱物を収容する加熱槽を受け入れる前記加熱室を構成する加熱部を具備するマイクロ波加熱装置において、
前記導波管における加熱部の側壁に、外部から前記加熱槽内へ細長筒状の金属シースで被覆された熱電対を挿入するための開口が設けられると共に、この開口の周縁に、マイクロ波が遮断状態となる程度に内径が小さく、マイクロ波が十分減衰できる程度に長い金属管部と、熱電対の金属シースの外周に相対摺動自在に接触して電気的に短絡する金属製のカバーが設けられ、
前記開口からの導波管モード及び同軸線モードのマイクロ波漏洩が阻止されることを特徴とするマイクロ波加熱装置。 - 前記カバーが、前記熱電対の金属シースの外周に弾性的に接触する金属製の1個または複数のフィンガーを備えていることを特徴とする請求項1又は4に記載のマイクロ波加熱装置。
- 前記開口が、細長筒状の前記加熱槽を前記加熱室へ軸線方向に出し入れする出入り口を兼ねていることを特徴とする請求項1,3,4の何れかに記載のマイクロ波加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003376025A JP2005141990A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | マイクロ波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003376025A JP2005141990A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | マイクロ波加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005141990A true JP2005141990A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34687223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003376025A Pending JP2005141990A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | マイクロ波加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005141990A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007113873A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Takasago Ind Co Ltd | マイクロ波加熱炉 |
JP2007139272A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Takasago Ind Co Ltd | 連続式マイクロ波加熱炉 |
-
2003
- 2003-11-05 JP JP2003376025A patent/JP2005141990A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007113873A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Takasago Ind Co Ltd | マイクロ波加熱炉 |
JP2007139272A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Takasago Ind Co Ltd | 連続式マイクロ波加熱炉 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4759668B2 (ja) | マイクロ波加熱装置 | |
TW465259B (en) | Sensor positioning | |
KR100473794B1 (ko) | 플라즈마 전자밀도 측정 및 모니터링 장치 | |
EP2086285A1 (en) | Applicator and Apparatus for heating samples by microwave radiation | |
KR20090031746A (ko) | 정재파 측정부, 전자파 이용 장치, 정재파 측정 방법, 플라즈마 처리 장치 및 플라즈마 처리 방법 | |
EP1839741A1 (en) | Micro wave chemical reaction device | |
EP2244529B1 (en) | Device for Heating a Sample by Microwave Radiation | |
JP2005156523A (ja) | 粉体の誘電体の比誘電率の測定方法、それに用いる空洞共振器及びその適用装置 | |
CN103155271B (zh) | 用于太赫兹辐射的线型波导 | |
JP2005141990A (ja) | マイクロ波加熱装置 | |
US7528353B2 (en) | Microwave heating device | |
JP4369691B2 (ja) | マイクロ波化学反応装置 | |
KR100311433B1 (ko) | 마이크로파 플라즈마 처리장치 및 마이크로파 플라즈마 처리방법 | |
JP2005122926A (ja) | 導波管型マイクロ波加熱装置 | |
JP2008111816A (ja) | 液体の誘電率測定用マイクロセル及び誘電率測定方法 | |
CN113346211B (zh) | 一种电磁波传输波导 | |
JPH0680965B2 (ja) | 誘電体装荷テ−パ導波管 | |
RU156462U1 (ru) | Устройство для свч-нагрева диэлектрических материалов | |
KR200398765Y1 (ko) | 다용도 마이크로웨이브 발생장치 | |
RU2329618C1 (ru) | Лабораторная камера микроволнового нагрева | |
WO2023050375A1 (zh) | 气溶胶产生装置 | |
WO2020090812A1 (ja) | マイクロ波装置 | |
CN117981911A (zh) | 气溶胶产生装置及其微波加热组件 | |
CN117553318A (zh) | 一种微波双聚焦点火试验装置 | |
PL244854B1 (pl) | Aplikator mikrofalowy do przeprowadzania reakcji chemicznych |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060517 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20060517 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20091104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100310 |