JP2005141927A - 分割コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 治具によるロック片の解除操作を可能とすると同時に、小型化を図る。
【解決手段】 サブコネクタ30の側面に設けられたロック突起38には、溝部39が設けられ、収容部12の内側壁に設けられたロック片26の係止面26Aには、溝部39内に入り込む解除用突起27が突設されている。治具Jにより溝部39内の解除用突起27の誘導面27Aを押圧してロック片26を撓み変形させることでロック突起38との係合を解除できる。これにより、ロック片26を従来よりも小さくできるので、ロック片26の撓みスペースも小さくでき、ハウジング本体11の小型化、ひいては雌雄コネクタ10,50の小型化を図ることができる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、分割コネクタに関する。
分割コネクタとして、ハウジング本体の内部に一個または複数個のサブコネクタハウジングを収容する形態のものが知られている(例えば特許文献1参照)。この分割コネクタの一例を図16に示すと、このものは、ハウジング本体1内にサブコネクタハウジング2を装着可能な収容部3が設けられており、その収容部3の内側壁には、一対のロック片4が片持ち状に延出して形成されている。各ロック片4は、内外に撓み変形可能とされ、サブコネクタハウジング2が収容部3に後方(同図の上方)から挿入され所定位置まで至ると、ロック片4の先端に設けられた係止面4Aがサブコネクタハウジング2の側面に設けられたロック突起5の後面に弾性的に係止して、サブコネクタハウジング2が抜け止め状態となる。また、各ロック片4の先端における係止面4Aより外側の端部には、解除用突起4Bがロック突起5の先端部よりも前側に突き出るように設けられている。メンテナンス等で一旦取り付けたサブコネクタハウジング2を取り外す必要のあるときには、前方から治具を差し込んで解除用突起4Bを外側へ押圧することで、ロック片4を撓み変形させロック突起5との係合を解除するようになっている。
特開2000−331738公報
ところで、上記の各ロック片4は、サブコネクタハウジング2の挿入時に外側に撓み変形するため、ハウジング本体1にはロック片4の撓みを許容するための撓みスペースSが設けられている。ここで、ロック片4の解除用突起4Bは、係止面4Aからロック突起5の先端よりも前方に突き出るだけの長さ寸法が必要であるから、その分ロック片4の全長も大きくなる。また、解除用突起4Bを係止面4Aに対して厚さ方向にずらして設ける必要があるため、その分ロック片4先端の厚さ寸法も大きくなる。これらの事情によりロック片4が大型化し、それに伴ってロック片4の撓みスペースSも大きくならざるを得ず、このことがハウジング本体1の小型化、ひいてはコネクタ全体の小型化の妨げになっていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、治具によるロック片の解除操作を可能とすると同時に、小型化を図ることの可能な分割コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、収容部が設けられたハウジング本体と、前記収容部内に後方から挿入可能なサブコネクタハウジングとを備えた分割コネクタであって、前記収容部の内側壁には、撓み変形可能なロック片が片持ち状に延出して形成されるとともに、そのロック片の先端部に設けられた係止面が前記サブコネクタハウジングの側面に設けられたロック突起の後面側に弾性的に係合することでこのサブコネクタハウジングが抜け止めされるようにしたものにおいて、前記ロック突起には、前方から治具を差し入れ可能な溝部が設けられる一方、前記ロック片の前記係止面には、前記ロック突起との係合状態において前記溝部内に入り込む解除用突起が突設され、前記治具により前記溝部内の前記解除用突起を押圧して前記ロック片を撓み変形させることで前記ロック突起との係合を解除可能としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記解除用突起には、前記治具の先端を前記サブコネクタハウジングの側面との間に誘い込むように傾斜した誘導面が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記解除用突起と前記溝部の壁面との間に前記溝部の幅方向について設定されたクリアランスが、前記サブコネクタハウジングと前記収容部の壁面との間に前記溝部の幅方向について設定されたクリアランスよりも大きくされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
治具によって溝部内の解除用突起を押圧してロック片を撓ませることで、ロック突起との係合を解除できる。従来のように解除用突起をロック突起より前方に突出させる必要がないのでロック片の長さ寸法を小さくでき、また解除用突起を係止面に対し厚さ方向にずらして設けずに済むのでその分ロック片先端の厚さ寸法を小さくすることができる。従って、ロック片の撓みスペースも小さくでき、これによりハウジング本体の小型化、ひいてはコネクタ全体の小型化を図ることができる。また、仮にロック片の係止面において解除用突起を設ける代わりに治具の先端を差し込み可能な凹所を設けた場合には、その分ロック片の肉が減ることになって強度の低下が懸念されるが、本構成では係止面から突出する解除用突起を設けたため、ロック片の強度の低下を回避できる。
<請求項2の発明>
解除用突起に誘導面が設けられているため、治具の先端を誘導面に突き当てて解除用突起を後方に押圧することで、誘導面の案内によりロック片がロック突起との係合解除方向に撓み変形する。従って、治具を後方に押し込むだけの操作でロック解除ができるので、作業性が良好になる。
<請求項3の発明>
溝部の幅方向について、解除用突起と溝部の壁面との間に設定されたクリアランスがサブコネクタハウジングと収容部の壁面との間に設定されたクリアランスよりも大きくされているため、ロック片がロック突起に係合する際に、解除用突起が溝部の壁面に干渉してロック片の動作が阻害されることがなく、ロックが確実にかかる。
本発明の一実施形態を図1から図15を参照して説明する。
本実施形態の雌コネクタ10(本発明の「分割コネクタ」に相当)は、図1に示すように、ハウジング本体11と、このハウジング本体11内に収容されるサブコネクタハウジング30(以下、「サブコネクタ」という)と、ハウジング本体11の下部に取り付けられる一対のリテーナ40とを備えて構成されており、雄コネクタ50(本発明の「相手コネクタ」に相当)と嵌合されるようになっている。なお、以下の説明においては、雌雄両コネクタ10,50について、互いに相手側と嵌合する側を前方とする。
ハウジング本体11は、合成樹脂製であって、図2から図4に示すように、全体としては横長の箱形をなしており、その左右方向の中央に後方に開放した収容部12が形成され、ここに後述するサブコネクタ30を収容可能となっている。この収容部12の前面(奥面)は、サブコネクタ30の前止まりとなる前面壁13で覆われるとともに、この前面壁13には、サブコネクタ30の各キャビティ32に対応した位置にそれぞれタブ挿通孔13Aが貫通して形成されている。また、ハウジング本体11の収容部12を挟んで左右両側には、雌端子金具15(本発明の「本体側端子金具」に相当)が直接に挿入される複数のキャビティ16が上下2段、かつ上下対称に形成されている。雌端子金具15は、前部に弾性接触片15Aを備えており、この弾性接触片15Aと対向面に突設された受け部15Bとの間に雄端子金具53のタブ部53Aを受け入れることで、雌雄両端子金具15,53の導通が取られるようになっている。また、各キャビティ16の前端には、雌端子金具15の前止まりとなる本体側前壁17が設けられ、ここにはタブ挿通孔17Aが貫通して形成されている。なおキャビティ16の本体側前壁17と前面壁13とは前端で一致しており、かつキャビティ16の本体側前壁17の厚さ寸法は前面壁13の厚さ寸法よりやや大きくされている(図13参照)。また、各キャビティ16の底面には、前端寄り位置に前後両端が支持された両持ち梁状のランス18が設けられている。このランス18は、上下に撓み変形可能とされ、挿入された雌端子金具15がこのランス18により一次係止されるようになっている。さらに、ハウジング本体11の下部には、左右両側のキャビティ16群に対応した位置でかつ前後方向の中央付近に一対のリテーナ装着孔19が設けられ(図1参照)、これらにそれぞれリテーナ40が下方から装着されるようになっている。また、ハウジング本体11の上面における左右方向の中央には、上下に撓み変形可能なロックアーム21が片持ち状に形成されている。
サブコネクタ30は、同じく合成樹脂製であって、図3から図5に示すように、横長の箱形をなし、ハウジング本体11の収容部12に対し後方から収容可能とされている。サブコネクタ30の内部には、雌端子金具31(本発明の「サブコネクタ側端子金具」に相当)が挿入される複数のキャビティ32が上下2段に形成されている。雌端子金具31は、前部に弾性接触片31Aを備えており、この弾性接触片31Aと対向面に突設された受け部31Bとの間に雄端子金具53のタブ部53Aを受け入れることで、雌雄両端子金具31,53の導通が取られるようになっている。この雌端子金具31は、ハウジング本体11に直接収容される雌端子金具15と同一形状のものであり、雌端子金具15の本数と雌端子金具31の本数はちょうど等しく(図示20本ずつ)されている。各キャビティ32の前端には、雌端子金具31の前止まりとなるサブコネクタ側前壁33が形成され、そのサブコネクタ側前壁33には各キャビティ32に対応した位置にタブ挿通孔33Aが開口されている。また、各キャビティ32内には、前端寄り位置に前後両端が支持された両持ち梁状のランス34が設けられている。このランス34は、上下方向に撓み変形可能とされ、挿入された雌端子金具31がこのランス34により一次係止されるようになっている。さらに、サブコネクタ30の上下面には、開閉可能な一体型リテーナ35が薄肉状のヒンジ部35A(図9を併せて参照)を介して一体に設けられている。この一体型リテーナ35を開放させた状態では、各キャビティ32に対する雌端子金具31の挿抜が許容され、一体型リテーナ35を閉じた状態では各キャビティ32内の雌端子金具31が抜け止め状態に二重係止されるようになっている。
なお収容部12の前面壁13の厚さ寸法とサブコネクタ側前壁33の厚さ寸法とを加えた大きさは、本体側前壁17の厚さ寸法よりも寸法dだけ大きくなるように設定されている。そのため、図13に示すように、サブコネクタ30をその本体側前壁17がハウジング本体11の前面壁13に突き当たる正規の装着位置まで挿入したときに、サブコネクタ30に収容される雌端子金具31の装着位置がハウジング本体11に収容される雌端子金具15の装着位置よりも寸法dだけ後方にずれている。
リテーナ40は、同じく合成樹脂製であって、図1,図6,図7に示すように、格子状の本体部41と、この本体部41の左右両側端から前後方向に延出した板状の側壁部42とを備えている。リテーナ40は、両側壁部42の上端内面側に設けられた係止爪42Aを、ハウジング本体11に各リテーナ装着孔19に面して設けられた係止突起22A,22Bに係合させることで、差し込み深さの浅い仮係止位置(図6(A)参照)と、差し込み深さの深い本係止位置(図6(B)参照)とに保持可能とされている。仮係止位置においては、リテーナ40の本体部41がキャビティ16より退避して雌端子金具15の挿抜が許容され、本係止位置においては本体部41の一部がキャビティ16内に進出して雌端子金具15に抜け止め状態で係止するようになっている。
一方、サブコネクタ30の左右両側面下部には、前端寄り位置にハウジング本体11への挿入方向(前後方向)に沿った誤挿入防止リブ37が突設されている(図8参照)。また、ハウジング本体11には、収容部12の内側面下部に、誤挿入防止リブ37の進入可能な誤挿入防止溝23が前後方向に沿って形成されており(図4参照)、これらの誤挿入防止リブ37と誤挿入防止溝23とによりサブコネクタ30の誤挿入(上下反転した姿勢での挿入等)が規制されるようになっている。また、各リテーナ40における収容部12側の側壁部42の外面下部には、前後方向に沿った検知リブ43が突設されている(図6,図8参照)。この検知リブ43は、リテーナ40が本係止位置にあるときには一部が誤挿入防止溝23内に進出し(図6(B)参照)、仮係止位置にあるときには全体が誤挿入防止溝23から退避する(図6(A)参照)ようになっている。また、サブコネクタ30の誤挿入防止リブ37は、サブコネクタ30が正規の装着位置にあるときにはリテーナ40の検知リブ43と干渉せず(図8(B)参照)、従ってリテーナ40の仮係止位置から本係止位置までの間の移動を妨げないが、サブコネクタ30が正規の装着位置よりも後退した位置にあるときには、検知リブ43と干渉してリテーナ40が本係止位置まで押し込めない(図8(A)参照)ようになっている。
ハウジング本体11の収容部12における左右両内側壁上部には、図9から図11に示すように、板状をなした一対のロック片26が互いに斜め後方内側へ向けて延出して形成されている。各ロック片26は、左右方向に撓み変形可能とされており、その先端には、収容部12の内側へ向かうにつれて僅かに後方に突出するように傾斜したいわゆる逆テーパ状の係止面26Aが形成されている。
一方、サブコネクタ30の両側面における上部前端には、上下一対に分割されたロック突起38が形成されており、上下のロック突起38間には前後方向に沿った溝部39が形成されている。各ロック突起38の前面側には、なだらかに傾斜した案内面38Aが形成されており、その後面側には先端側へ向かうにつれて僅かに後方へ張り出すように傾斜したいわゆる逆テーパ状の被係止面38Bが形成され、この被係止面38Bにロック片26の係止面26Aが係合可能となっている。また、ロック片26の係止面26Aにおける幅方向(上下方向)の中央には解除用突起27が突出して形成されており、係止面26Aがロック突起38の被係止面38Bに係合したときにこの解除用突起27が上下のロック突起38の中間に入り込むようになっている。この解除用突起27は、係止面26Aにおける厚さ寸法の範囲内からはみ出さないような大きさにされている。また、解除用突起27には、収容部12の内側に傾斜しかつ丸みを帯びた凸面状をなす誘導面27Aが形成されており、後述するように、ロック片26がロック突起38に係合した状態で、誘導面27Aとサブコネクタ30の側面との間に治具Jの先端を誘い込み、ロック片26の係合解除操作を行うことができるようになっている。なおハウジング本体11の前面壁13には、ロック片26の前方位置に治具Jを挿入可能な解除操作窓28が開口している。また、図10に示すように、ロック片26の係止面26Aとロック突起38との間には、前後方向についてクリアランスC1が設定されている。また、解除用突起27とロック突起38との間には、溝部39の幅方向(上下方向)についてクリアランスC2が設けられており、このクリアランスC2は、サブコネクタ30と収容部12の内壁との間に、同じく溝部39の幅方向(上下方向)について設けられたクリアランスC3よりも大きくなるように設定されている。
また、図7に示すように、ハウジング本体11の左右両側面下部には、雄コネクタ50に対する嵌合方向(前後方向)に沿って誤結防止リブ29が突設されている。この誤結防止リブ29は、リテーナ装着孔19を挟んで前後一対に分かれて形成されている。一方、各リテーナ40の外側の側壁部42の外面には、前後方向に沿った誤結防止リブ44が突設されており、リテーナ40が本係止位置に装着されたときにはこの誤結防止リブ44がハウジング本体11側の誤結防止リブ29とともに嵌合方向に沿ってほぼ一列に並び、リテーナ40が仮係止位置にあるときにはこの誤結防止リブ44がハウジング本体11側の誤結防止リブ29に対し下方に位置ずれするようになっている。
一方、雄コネクタ50は、図7,図12,図13に示すように、合成樹脂製の雄ハウジング51を備えている。雄ハウジング51の前面には、左右方向に広いフード状の嵌合部52が設けられ、この内側に雌コネクタ10を嵌合可能とされている。嵌合部52の奥端面には、雌コネクタ10の各キャビティ16,32に対応した位置に雄端子金具53が貫通状態で圧入係止されている。各雄端子金具53は、嵌合部52内に突出するタブ部53Aを備えており、各タブ部53Aの嵌合部52の奥端面からの突出寸法は全て等しくされている。また、嵌合部52の天井面における左右方向の中央には、ハウジング本体11のロックアーム21と係合することで雌雄両ハウジング11,51を正規嵌合状態でロックするためのロック受部54が形成されている。また、嵌合部52の左右両内側面下部には、ハウジング本体11及びリテーナ40の誤結防止リブ29,44が進入可能な誤結防止溝55が前後方向に沿って形成されており、これらの誤結防止リブ29,44と誤結防止溝55とにより雌コネクタ10の誤挿入(上下反転した姿勢での挿入等)が規制されるようになっている。
本実施形態は以上の構成であり、次のその作用を説明する。
組み付け手順の一例を示すと、まずサブコネクタ30の各キャビティ32に対応する雌端子金具31を挿入してから、一体型リテーナ35を閉じて雌端子金具31を抜け止め状態に二重係止する(図3参照)。
続いて、ハウジング本体11において各リテーナ40を仮係止位置としておき、サブコネクタ30を収容部12へ後方から挿入する。このとき、サブコネクタ30を例えば上下反転した姿勢で誤挿入しようとした場合には、誤挿入防止リブ37が収容部12の開口縁部に引っ掛かって挿入が規制される。サブコネクタ30の挿入が進むと、各ロック突起38の案内面38Aがロック片26に当接して、各ロック片26が互いに外側へ撓み変形する。そして、サブコネクタ30をそのサブコネクタ側前壁33がハウジング本体11の前面壁13に突き当たる正規の装着位置まで挿入すると、各ロック片26が互いに内側へ復元変形するとともに、その係止面26Aがロック突起38の被係止面38Bに係合し、サブコネクタ30が抜け止め状態になる(図9参照)。このとき、解除用突起27が溝部39内に入り込む。
次に、ハウジング本体11の各キャビティ16に対応する雌端子金具15を挿入し、各リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へと押し込む。ここで、誤ってサブコネクタ30が正規の装着位置まで至らない半挿入状態のままで、リテーナ40を本係止位置へ押し込もうとした場合には、図8(A)に示すように、リテーナ40の検知リブ43が誤挿入防止溝23内の誤挿入防止リブ37に突き当たり、リテーナ40の本係止位置への押し込みが規制される。これによりサブコネクタ30が半挿入状態であることが検知される。このようにサブコネクタ30の半挿入状態を検知するのに専用部材を用いずに既存の構成であるリテーナ40を利用して行うため、部品点数を増やすことなく、サブコネクタ30の半挿入状態を検知できる。
サブコネクタ30が正規の装着位置に装着された状態でリテーナ40が本係止位置へ押し込まれた場合には、図8(B)に示すように、検知リブ43がサブコネクタ30の誤挿入防止リブ37に干渉することなく誤挿入防止溝23内に進入して、リテーナ40が本係止位置に至り、各キャビティ16内の雌端子金具15が抜け止め状態で二重係止される。これにより、検知リブ43がサブコネクタ30の誤挿入防止リブ37の後面に係合し、サブコネクタ30が二重に係止された状態となる。以上により、雌コネクタ10の組み付けが完了する。
次に、図1,図13に示すように、雌雄両コネクタ10,50を正対させ、ハウジング本体11の誤結防止リブ29を雄ハウジング51の誤結防止溝55に挿入させつつ、雌コネクタ10を嵌合部52内に嵌合する。ここで、リテーナ40が正しく本係止位置に押し込まれていた場合には、ハウジング本体11の誤結防止リブ29とリテーナ40の誤結防止リブ44とが一列に整合することから、両誤結防止リブ29,44が雄ハウジング51の誤結防止溝55に進入して、嵌合が継続される。一方で、リテーナ40を本係止位置に押し込むことを失念したり、あるいは前述のように押し込み操作を行っても、サブコネクタ30が半挿入状態にあると検知リブ43が誤挿入防止リブ37に当たって押し込みができないことにより、リテーナ40が仮係止位置に留められていることがあり得る。この状態で雌雄両コネクタ10,50を嵌合した場合には、図7に示すように、リテーナ40の誤結防止リブ44がハウジング本体11の誤結防止リブ29に対して位置ずれしていることから、嵌合動作の途中でリテーナ40の誤結防止リブ44が嵌合部52の開口縁部に突き当たって嵌合が規制される。これにより、リテーナ40が半挿入状態にあることが確実に検知される。
雌雄両コネクタ10,50の嵌合が深まると、雄端子金具53のタブ部53Aが本体側前壁17のタブ挿通孔17A、あるいは前面壁13のタブ挿通孔13A及びサブコネクタ側前壁33のタブ挿通孔33Aを貫通してキャビティ16,32内に進入する。ここで、サブコネクタ30に装着された雌端子金具31は、ハウジング本体11に装着された雌端子金具15よりも寸法dだけ後方位置に装着されていることから、先にハウジング本体11のキャビティ16に進入したタブ部53Aが雌端子金具15に挿入され、それに次いでサブコネクタ30のキャビティ32に進入したタブ部53Aが雌端子金具31に挿入されることになる。ハウジング本体11側の雌端子金具15にタブ部53Aが挿入されると、図14に示すように、タブ部53Aの先端が弾性接触片15Aに接触した直後から、雌雄両端子金具15,53間に発生する挿入抵抗Paが弾性接触片15Aの弾性復元力に起因して急激に増大しピーク値に至る。その後、挿入抵抗Paは低減し、弾性接触片15Aの変形が止まってタブ部53Aと摺接する状態になると、低い値で安定するようになる。サブコネクタ30側の雌端子金具31とタブ部53Aとの間に発生する挿入抵抗Pbも挿入抵抗Paと同様の傾向を示すが、雌端子金具31が雌端子金具15に対し後方に位置ずれしている分、ピーク値に至るタイミングが遅くなる。全タブ部53Aと全雌端子金具15,31との間に発生する挿入抵抗Pcは、雌端子金具15とタブ部53A間の挿入抵抗Paと、雌端子金具31とタブ部53A間の挿入抵抗Pbとの合計であるから、この挿入抵抗Pcのピーク値は、雌端子金具31のタブ部53Aとの接触が雌端子金具15と同じタイミングで始まると仮定した場合の仮想挿入抵抗Pd(Paの倍程度の値になる)のピーク値よりも低くなる。このため、雌雄両コネクタ10,50間の嵌合操作力のピーク値が低減され、嵌合作業性が向上する。
このようにして、雌コネクタ10を嵌合部52の奥壁に突き当たる位置まで押し込むと、図15に示すように、ロックアーム21がロック受部54に係合して、雌雄両ハウジング11,51が正規嵌合状態にロックされる。
メンテナンス等において雌コネクタ10のサブコネクタ30をハウジング本体11より取り外す場合には、まず各リテーナ40を本係止位置から仮係止位置へと押し下げる。続いて、図9及び図10に示すように、ハウジング本体11の解除操作窓28から先端の尖った治具Jを内部に挿入し、その先端を上下のロック突起38間の溝部39に嵌め入れ、そのまま溝部39に沿って奥側へスライドさせる。すると、図11(A)に示すように治具Jの先端が、解除用突起27の誘導面27Aに突き当たって、その誘導面27Aとサブコネクタ30の側面との隙間に入り込む。ここで、治具Jは、一対のロック突起38間に形成された溝部39により解除用突起27と正しく当接する位置へと案内させることができるため、作業性に優れている。
そして、治具Jをさらに奥方へ押し込むと、ロック片26が、解除用突起27の誘導面27Aに案内されて、図11(B)に示すように、サブコネクタ30の側面から離間する側へ撓み変形し、ロック片26の係止面26Aとロック突起38の被係止面38Bとの係合が解除される。こうして、左右のロック片26の係合を解除してからサブコネクタ30をハウジング本体11に対して後方に引っ張ることで、サブコネクタ30を収容部12から抜き出すことができる。
以上のように、本実施形態によれば、治具Jによって溝部39内の解除用突起27を押圧してロック片26を撓ませることで、ロック突起38との係合を解除できる。従来のように解除用突起27をロック突起38より前方に突出させる必要がないのでロック片26の長さ寸法を小さくでき、また解除用突起27を係止面26Aに対し厚さ方向にずらして設けずに済むのでその分ロック片26先端の厚さ寸法を小さくすることができる。従って、ロック片26の撓みスペースも小さくでき、これによりハウジング本体11の小型化、ひいては雌雄コネクタ10,50の小型化を図ることができる。また、仮にロック片26の係止面26Aにおいて解除用突起27を設ける代わりに治具Jの先端を差し込み可能な凹所を設けた場合には、その分ロック片26の肉が減ることになって強度の低下が懸念されるが、本実施形態では係止面26Aから突出する解除用突起27を設けたため、ロック片26の強度の低下を回避できる。
また、解除用突起27に誘導面27Aが設けられているため、治具Jの先端を誘導面27Aに突き当てて解除用突起27を後方に押圧することで、誘導面27Aの案内によりロック片26がロック突起38との係合解除方向に撓み変形する。従って、治具Jを押し込むだけの操作でロック解除ができるので、作業性が良好になる。
溝部39の幅方向について、解除用突起27と溝部39の壁面(ロック突起38)との間に設定されたクリアランスC2がサブコネクタ30と収容部12の壁面との間に設定されたクリアランスC3よりも大きくされているため、ロック片26がロック突起38に係合する際に、解除用突起27が溝部39の壁面(ロック突起38)に干渉してロック片26の動作が阻害されることがなく、ロックが確実にかかる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明は、雄端子金具を収容する雄側のコネクタにも同様に適用することができる。
(2)本発明は、上記実施形態のように全て同一形状の端子金具のみを使用したものに限らず、複数種の互いに異なる形状の端子金具を使用したハイブリッド形式の分割コネクタにも適用することができる。
(3)上記実施形態では、ハウジング本体にも端子金具を装着可能なキャビティを設けたが、本発明によれば、ハウジング本体をキャビティのないフレーム状としても良い。
(4)ハウジング本体に収容されるサブコネクタハウジングの個数を2個以上に増やしても良い。
本実施形態における雌雄コネクタの嵌合前の状態を示す側断面図 ハウジング本体の正面図 サブコネクタをハウジング本体に組み付ける前の状態を示す側断面図 雌コネクタの背面図 サブコネクタの正面図 (A)リテーナを仮係止位置に組み付けた状態を示す部分拡大断面図 (B)リテーナを本係止位置に組み付けた状態を示す部分拡大断面図 リテーナが仮係止位置にあるときの雌雄コネクタの側断面図 (A)リテーナの押し込みが規制された状態を示す側断面図 (B)リテーナが本係止位置に押し込まれた状態を示す側断面図 サブコネクタのロック解除用の治具を挿入した状態を示す平断面図 サブコネクタのロック解除用の治具を挿入した状態を示す側断面図 (A)治具をロック片に当接させた状態を示す部分拡大平断面図 (B)治具によりロック片の係合を解除させた状態を示す部分拡大平断面図 雄コネクタの正面図 雌雄コネクタの嵌合前の状態を示す平断面図 雌雄端子金具間に発生する挿入抵抗の推移を示すグラフ 雌雄コネクタを正規嵌合した状態を示す側断面図 従来例における分割コネクタを示す断面図
符号の説明
10…雌コネクタ(分割コネクタ)
11…ハウジング本体
12…収容部
26…ロック片
26A…係止面
27…解除用突起
27A…誘導面
30…サブコネクタハウジング
38…ロック突起
39…溝部
J…治具

Claims (3)

  1. 収容部が設けられたハウジング本体と、前記収容部内に後方から挿入可能なサブコネクタハウジングとを備えた分割コネクタであって、
    前記収容部の内側壁には、撓み変形可能なロック片が片持ち状に延出して形成されるとともに、そのロック片の先端部に設けられた係止面が前記サブコネクタハウジングの側面に設けられたロック突起の後面側に弾性的に係合することでこのサブコネクタハウジングが抜け止めされるようにしたものにおいて、
    前記ロック突起には、前方から治具を差し入れ可能な溝部が設けられる一方、前記ロック片の前記係止面には、前記ロック突起との係合状態において前記溝部内に入り込む解除用突起が突設され、前記治具により前記溝部内の前記解除用突起を押圧して前記ロック片を撓み変形させることで前記ロック突起との係合を解除可能としたことを特徴とする分割コネクタ。
  2. 前記解除用突起には、前記治具の先端を前記サブコネクタハウジングの側面との間に誘い込むように傾斜した誘導面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分割コネクタ。
  3. 前記解除用突起と前記溝部の壁面との間に前記溝部の幅方向について設定されたクリアランスが、前記サブコネクタハウジングと前記収容部の壁面との間に前記溝部の幅方向について設定されたクリアランスよりも大きくされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の分割コネクタ。
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