JP2005141873A - ラジオ受信機 - Google Patents
ラジオ受信機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005141873A JP2005141873A JP2003379724A JP2003379724A JP2005141873A JP 2005141873 A JP2005141873 A JP 2005141873A JP 2003379724 A JP2003379724 A JP 2003379724A JP 2003379724 A JP2003379724 A JP 2003379724A JP 2005141873 A JP2005141873 A JP 2005141873A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- clock signal
- operation clock
- frequency
- clock signals
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Abstract
【課題】 複数種類のディスクの再生が可能なラジオ受信機において、従来と同程度の簡易な構成を維持して、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波によるノイズ音の発生及び受信感度の低下を防止する。
【解決手段】 本発明に係るラジオ受信機は、外部から供給される動作クロック信号に基づいて信号処理動作を実行するDSP6と、DSP6に動作クロック信号を供給するDIR7とを具え、DIR7は、ディスクの再生時に、DSP6に対する動作クロック信号を周波数の異なる複数種類の動作クロック信号の間でディスクの種類に応じて切り換える。そして、DIR7は、ラジオ放送信号の受信時に、DSP6に対する動作クロック信号を、前記複数種類の動作クロック信号の内、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波の周波数が受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換える。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明に係るラジオ受信機は、外部から供給される動作クロック信号に基づいて信号処理動作を実行するDSP6と、DSP6に動作クロック信号を供給するDIR7とを具え、DIR7は、ディスクの再生時に、DSP6に対する動作クロック信号を周波数の異なる複数種類の動作クロック信号の間でディスクの種類に応じて切り換える。そして、DIR7は、ラジオ放送信号の受信時に、DSP6に対する動作クロック信号を、前記複数種類の動作クロック信号の内、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波の周波数が受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、外部から供給される動作クロック信号に基づいてラジオ放送信号に対する信号処理動作を実行する信号処理回路を具えたラジオ受信機に関するものである。
従来のラジオ受信機は、チューナ回路、及びチューナ回路の動作を制御する制御回路を具えており、制御回路は外部から供給されるクロック信号に基づいて該制御動作を実行するが、クロック信号の周波数の2以上の整数倍の周波数が受信周波数と近似する場合に、ノイズ音が発生すると共に受信感度が低下する問題があった。以下、ある信号の周波数の2以上の整数倍の周波数を有する振動波を高調波という。
そこで、制御回路に対するクロック信号の高調波の周波数が受信周波数と近似する場合に、クロック信号の周波数をずらす受信装置が提案されている(特許文献1)。
該受信装置においては、クロック信号の標準周波数として4.5MHzの値が規定されており、例えば受信周波数が89.8MHzであるときには、クロック信号の標準周波数の20倍の周波数(4.5×20MHz=90MHz)が受信周波数と近似することになるため、クロック信号の周波数が標準周波数4.5MHzから4.51MHzにずらされる。
そこで、制御回路に対するクロック信号の高調波の周波数が受信周波数と近似する場合に、クロック信号の周波数をずらす受信装置が提案されている(特許文献1)。
該受信装置においては、クロック信号の標準周波数として4.5MHzの値が規定されており、例えば受信周波数が89.8MHzであるときには、クロック信号の標準周波数の20倍の周波数(4.5×20MHz=90MHz)が受信周波数と近似することになるため、クロック信号の周波数が標準周波数4.5MHzから4.51MHzにずらされる。
ところで、複数種類のディスクの再生が可能なラジオ受信機が知られている。この種のラジオ受信機は、ピックアップ回路、音声信号処理用DSP(Digital Signal Processor)及び、A/D変換処理動作を実行すると共にD/A変換処理動作を実行するAD/DA変換回路を具えており、ディスクの再生時には、ピックアップ回路によってディスクから読み出されたオーディオデータが前記音声信号処理用DSPに供給される。一方、ラジオ放送の受信時には、チューナ回路から得られるオーディオ信号が前記AD/DA変換回路に供給され、該回路では、外部から供給される動作クロック信号に基づいて該オーディオ信号にA/D変換処理を施す動作が実行され、これによって得られるデジタルのオーディオデータが前記音声信号処理用DSPに供給される。
音声信号処理用DSPでは、外部から供給される動作クロック信号に基づいて、入力されたオーディオデータに対する信号処理動作が実行され、これによって得られるオーディオデータが前記AD/DA変換回路に供給され、該回路では、外部から供給される動作クロック信号に基づいて該オーディオ信号にD/A変換処理を施す動作が実行される。これによって得られるアナログのオーディオ信号がスピーカに供給される。
特開平7−202737号公報
音声信号処理用DSPでは、外部から供給される動作クロック信号に基づいて、入力されたオーディオデータに対する信号処理動作が実行され、これによって得られるオーディオデータが前記AD/DA変換回路に供給され、該回路では、外部から供給される動作クロック信号に基づいて該オーディオ信号にD/A変換処理を施す動作が実行される。これによって得られるアナログのオーディオ信号がスピーカに供給される。
しかしながら、この種のラジオ受信機においても、AM放送の受信時には、音声信号処理用DSP及びAD/DA変換回路に供給される動作クロック信号の高調波の周波数が受信周波数と近似する場合にノイズ音が発生すると共に受信感度が低下し、FM放送の受信時には、基本クロック信号から動作クロック信号を作成する過程で発生する信号の高調波の周波数が受信周波数と近似する場合にノイズ音が発生すると共に受信感度が低下する問題があった。
そこで、上記従来の受信装置の様に動作クロック信号の周波数をずらすための回路を受信機本体に設けることが考えられるが、受信機全体の構成が複雑になる問題がある。
本発明の目的は、複数種類のディスクの再生が可能なラジオ受信機において、従来と同程度の簡易な構成を維持して、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波によるノイズ音の発生及び受信感度の低下を防止する。
そこで、上記従来の受信装置の様に動作クロック信号の周波数をずらすための回路を受信機本体に設けることが考えられるが、受信機全体の構成が複雑になる問題がある。
本発明の目的は、複数種類のディスクの再生が可能なラジオ受信機において、従来と同程度の簡易な構成を維持して、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波によるノイズ音の発生及び受信感度の低下を防止する。
ところで、複数種類のディスクの再生が可能なラジオ受信機においては、DSPは動作周波数を複数の周波数の間で切り換えて前記信号処理動作を実行することが可能であって、ディスクの再生時には、DSPに対する動作クロック信号が周波数の異なる複数種類の動作クロック信号の間でディスクの種類に応じて切り換えられる。
そこで、本発明者らは、ラジオ放送の受信時にこの動作クロック信号切換え機能を利用してDSP等の信号処理回路に対する動作クロック信号を切り換えることに想到し、本発明の完成に至った。
そこで、本発明者らは、ラジオ放送の受信時にこの動作クロック信号切換え機能を利用してDSP等の信号処理回路に対する動作クロック信号を切り換えることに想到し、本発明の完成に至った。
本発明に係るラジオ受信機は、ラジオ放送信号を受信すると共に複数種類のディスクを再生することが可能であって、外部から供給される動作クロック信号に基づいて、ラジオ放送信号の受信時には受信されたラジオ放送信号に対する信号処理動作を実行する一方、ディスクの再生時には再生された信号に対する信号処理動作を実行する信号処理回路と、信号処理回路に動作クロック信号を供給する制御回路とを具え、該制御回路は、ディスクの再生時に、信号処理回路に対する動作クロック信号を周波数の異なる複数種類の動作クロック信号の間でディスクの種類に応じて切り換える。そして特徴的構成において、該制御回路は、ラジオ放送信号の受信時に、信号処理回路に対する動作クロック信号を、前記複数種類の動作クロック信号の内、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波の周波数が受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換える。
本発明に係るラジオ受信機においては、ラジオ放送信号の受信時に、信号処理回路に対する動作クロック信号が、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波の周波数が受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換えられる。ここで、近似する範囲とは、ノイズ音が発生すると共に受信感度が低下する範囲をいい、該範囲には受信周波数と一致する周波数が含まれる。切換え後の動作クロック信号は、ディスクの再生時に切換え可能な複数種類の動作クロック信号の何れかの動作クロック信号であるので、信号処理回路は正常に信号処理動作を実行することが出来る。
この様にして、受信周波数に応じて信号処理回路に対する動作クロック信号を切り換えることによって、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波によるノイズ音の発生及び受信感度の低下を防止することが出来る。
又、従来のディスク再生が可能なラジオ受信機が有していた動作クロック信号切換え機能を利用するので、動作クロック信号を切り換えるための新たな回路は不要であり、受信機全体の構成が複雑となることはない。
この様にして、受信周波数に応じて信号処理回路に対する動作クロック信号を切り換えることによって、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波によるノイズ音の発生及び受信感度の低下を防止することが出来る。
又、従来のディスク再生が可能なラジオ受信機が有していた動作クロック信号切換え機能を利用するので、動作クロック信号を切り換えるための新たな回路は不要であり、受信機全体の構成が複雑となることはない。
具体的には、前記制御回路は、
受信周波数毎に信号処理回路に供給すべき動作クロック信号が規定されているテーブル手段と、
前記テーブル手段を参照して、信号処理回路に対する動作クロック信号を切り換える信号切換え手段
とを具えている。
受信周波数毎に信号処理回路に供給すべき動作クロック信号が規定されているテーブル手段と、
前記テーブル手段を参照して、信号処理回路に対する動作クロック信号を切り換える信号切換え手段
とを具えている。
上記具体的構成においては、信号切換え手段は、受信周波数毎に信号処理回路に供給すべき動作クロック信号が規定されているテーブル手段を参照することによって、動作クロック信号を短時間で切り換えることが出来る。
又、具体的には、前記制御回路の信号切換え手段は、
周波数の異なる複数種類の基本クロック信号の内、外部からの指令に応じた基本クロック信号を発生させる基本クロック信号発生手段と、
発生した基本クロック信号から動作クロック信号を作成して信号処理回路に出力するクロック信号作成手段と、
受信周波数の切換え時に、前記テーブル手段を参照して、前記複数種類の基本クロック信号の内、切換え先の受信周波数に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨の指令を基本クロック信号発生手段に発する制御手段
とを具えている。
周波数の異なる複数種類の基本クロック信号の内、外部からの指令に応じた基本クロック信号を発生させる基本クロック信号発生手段と、
発生した基本クロック信号から動作クロック信号を作成して信号処理回路に出力するクロック信号作成手段と、
受信周波数の切換え時に、前記テーブル手段を参照して、前記複数種類の基本クロック信号の内、切換え先の受信周波数に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨の指令を基本クロック信号発生手段に発する制御手段
とを具えている。
上記具体的構成においては、制御手段は、受信周波数の切換え時に、前記テーブル手段を参照して、切換え先の受信周波数に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨の指令を基本クロック信号発生手段に発し、基本クロック信号発生手段は、該指令を受けて、複数種類の基本クロック信号の内、指令に応じた基本クロック信号を発生させる。クロック信号作成手段は、該基本クロック信号から動作クロック信号を作成して信号処理回路に出力する。この様にして、受信周波数の切換え時に、信号処理回路に対する動作クロック信号が、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波の周波数が切換え先の受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換えられることになる。
本発明に係るラジオ受信機によれば、従来と同程度の簡易な構成を維持して、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波によるノイズ音の発生及び受信感度の低下を防止することが出来る。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係るラジオ受信機は、DVDを含む複数種類のディスクを互換性をもって再生することが可能であって、図1に示す如く、ラジオ放送波を受信するアンテナ(1)、チューナ回路(2)、光ディスク(20)からデータを読み出す光ピックアップ回路(3)、読み出されたデータにデコード処理などの所定の信号処理を施すAVデコーダ(4)、外部から供給される動作クロック信号に基づいてA/D変換処理動作及びD/A変換処理動作を実行するAD/DAコンバータ(5)、外部から供給される動作クロック信号に基づいてオーディオデータに対する信号処理動作を実行するオーディオDSP(6)、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号を作成して出力するDIR(Digital audio Interface Receiver)(7)、アンプ回路(8)及びスピーカ(9)を具えている。
前記DIR(7)には、周波数12.288MHzの基本クロック信号を発生させる水晶発振子(10)が接続され、前記AVデコーダ(4)には、複数の操作キーからなるキー入力装置(11)が接続されている。
又、上述のAD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)は、動作周波数を32KHz、44.1KHz及び48KHzの間で切り換えて前記動作を実行することが可能であって、前記AVデコーダ(4)には、周波数の異なる3種類の基本クロック信号を発生させることが可能なクロックジェネレータ(12)が接続されている。AVデコーダ(4)には、マイクロコンピュータが内蔵されており、上述のチューナ回路(2)、光ピックアップ回路(3)、AD/DAコンバータ(5)、オーディオDSP(6)、DIR(7)及びクロックジェネレータ(12)は、該マイクロコンピュータによって動作が制御されている。
本発明に係るラジオ受信機は、DVDを含む複数種類のディスクを互換性をもって再生することが可能であって、図1に示す如く、ラジオ放送波を受信するアンテナ(1)、チューナ回路(2)、光ディスク(20)からデータを読み出す光ピックアップ回路(3)、読み出されたデータにデコード処理などの所定の信号処理を施すAVデコーダ(4)、外部から供給される動作クロック信号に基づいてA/D変換処理動作及びD/A変換処理動作を実行するAD/DAコンバータ(5)、外部から供給される動作クロック信号に基づいてオーディオデータに対する信号処理動作を実行するオーディオDSP(6)、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号を作成して出力するDIR(Digital audio Interface Receiver)(7)、アンプ回路(8)及びスピーカ(9)を具えている。
前記DIR(7)には、周波数12.288MHzの基本クロック信号を発生させる水晶発振子(10)が接続され、前記AVデコーダ(4)には、複数の操作キーからなるキー入力装置(11)が接続されている。
又、上述のAD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)は、動作周波数を32KHz、44.1KHz及び48KHzの間で切り換えて前記動作を実行することが可能であって、前記AVデコーダ(4)には、周波数の異なる3種類の基本クロック信号を発生させることが可能なクロックジェネレータ(12)が接続されている。AVデコーダ(4)には、マイクロコンピュータが内蔵されており、上述のチューナ回路(2)、光ピックアップ回路(3)、AD/DAコンバータ(5)、オーディオDSP(6)、DIR(7)及びクロックジェネレータ(12)は、該マイクロコンピュータによって動作が制御されている。
先ず、ディスク再生時の動作について説明し、その後、ラジオ放送受信時の動作について説明する。
キー入力装置(11)に対してディスク再生操作が行なわれると、AVデコーダ(4)はこれを検知して、データの読出しを光ピックアップ回路(3)に指令すると共に、装填されている光ディスクの種類及び光ディスクに記録されているオーディオデータの種類を判別した後、前記3種類の基本クロック信号の内、該判別結果に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨をクロックジェネレータ(12)に指令する。光ピックアップ回路(3)は、前記読出し指令を受けて、光ディスク(20)からオーディオデータを読み出してAVデコーダ(4)に供給する動作を開始する一方、クロックジェネレータ(12)は、前記信号発生指令を受けて、基本クロック信号を発生させてAVデコーダ(4)に供給する動作を開始する。
AVデコーダ(4)は、入力されたオーディオデータに所定の信号処理を施すと共に、入力された基本クロック信号に基づいて新たなクロック信号を作成する。そして、信号処理を施したオーディオデータに該クロック信号及びその他の必要な情報を重畳してSPDIF(Sony/Philips Digital Interface)信号を作成し、該SPDIF信号をDIR(7)に供給する。
キー入力装置(11)に対してディスク再生操作が行なわれると、AVデコーダ(4)はこれを検知して、データの読出しを光ピックアップ回路(3)に指令すると共に、装填されている光ディスクの種類及び光ディスクに記録されているオーディオデータの種類を判別した後、前記3種類の基本クロック信号の内、該判別結果に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨をクロックジェネレータ(12)に指令する。光ピックアップ回路(3)は、前記読出し指令を受けて、光ディスク(20)からオーディオデータを読み出してAVデコーダ(4)に供給する動作を開始する一方、クロックジェネレータ(12)は、前記信号発生指令を受けて、基本クロック信号を発生させてAVデコーダ(4)に供給する動作を開始する。
AVデコーダ(4)は、入力されたオーディオデータに所定の信号処理を施すと共に、入力された基本クロック信号に基づいて新たなクロック信号を作成する。そして、信号処理を施したオーディオデータに該クロック信号及びその他の必要な情報を重畳してSPDIF(Sony/Philips Digital Interface)信号を作成し、該SPDIF信号をDIR(7)に供給する。
DIR(7)は、入力されたSPDIF信号に基づいて、32KHz、44.1KHz或いは48KHzの何れかの周波数の動作クロック信号を作成する。この様にして、装填されている光ディスクの種類及び光ディスクに記録されているオーディオデータの種類に応じた周波数の動作クロック信号が作成され、DIR(7)は、該動作クロック信号をAD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給すると共に、入力されたオーディオデータをオーディオDSP(6)に供給する。
オーディオDSP(6)では、動作クロック信号に基づいて、入力されたオーディオデータに所定の信号処理を施す動作が実行され、これによって得られたオーディオデータがAD/DAコンバータ(5)に供給される。AD/DAコンバータ(5)では、動作クロック信号に基づいて該オーディオデータにD/A変換処理を施す動作が実行され、これによって得られたアナログのオーディオ信号は、アンプ回路(8)に供給されて増幅された後、スピーカ(9)に供給される。この結果、光ディスク(20)から再生された音声がスピーカ(9)から外部へ出力されることになる。
オーディオDSP(6)では、動作クロック信号に基づいて、入力されたオーディオデータに所定の信号処理を施す動作が実行され、これによって得られたオーディオデータがAD/DAコンバータ(5)に供給される。AD/DAコンバータ(5)では、動作クロック信号に基づいて該オーディオデータにD/A変換処理を施す動作が実行され、これによって得られたアナログのオーディオ信号は、アンプ回路(8)に供給されて増幅された後、スピーカ(9)に供給される。この結果、光ディスク(20)から再生された音声がスピーカ(9)から外部へ出力されることになる。
上述の如く、ディスクの再生時には、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号がディスクの種類及びディスクに記録されているオーディオデータの種類に応じて32KHz、44.1KHz或いは48KHzの何れかの周波数の動作クロック信号に切り換えられる。
尚、外部から入力されたアナログのオーディオ信号の再生時には、水晶発振子(10)からDIR(7)に基本クロック信号が供給され、DIR(7)では、該基本クロック信号に基づいて周波数48kHzの動作クロック信号が作成されて、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給される。
尚、外部から入力されたアナログのオーディオ信号の再生時には、水晶発振子(10)からDIR(7)に基本クロック信号が供給され、DIR(7)では、該基本クロック信号に基づいて周波数48kHzの動作クロック信号が作成されて、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給される。
本発明に係るラジオ受信機は、上述の動作クロック信号切換え機能を利用して、AM放送の受信時に動作クロック信号を受信周波数に応じて切り換えるものであって、AVデコーダ(4)の内蔵レジスタ(図示省略)には、受信周波数毎にAD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給すべき動作クロック信号が規定された図2に示す動作クロック信号切換えテーブルが格納されている。動作クロック信号の周波数は、32KHz、44.1KHz或いは48KHzの何れかの値をとる。
図3は、本発明のラジオ受信機の製造工程において上記動作クロック信号切換えテーブルの作成に先立って作成されるテーブルを表わしている。該テーブルには、図示の如く、放送周波数毎に3種類の動作クロック信号32KHz、44.1KHz、48KHzについての書込み欄が設けられており、動作クロック信号の高調波の周波数が放送周波数と近似する場合には、該動作クロック信号についての書込み欄に×印が書き込まれる一方、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給すべき動作クロック信号についての書込み欄には○印が書き込まれる。ここで、近似する範囲とは、ノイズ音が発生すると共に受信感度が低下する範囲をいい、該範囲には放送周波数と一致する周波数が含まれる。例えば、放送周波数990KHzについては、動作クロック信号の周波数が32KHzであるときに該周波数の31倍の周波数(32×31KHz=992KHz)が該放送周波数と近似することになるため、32KHzの動作クロック信号についての書込み欄に×印が書き込まれ、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給すべき48KHzの動作クロック信号についての書込み欄に○印が書き込まれる。
この様にして作成されたテーブルに基づき、図2に示す動作クロック信号切換えテーブルが作成されて、図1に示すAVデコーダ(4)の内蔵レジスタに格納される。
この様にして作成されたテーブルに基づき、図2に示す動作クロック信号切換えテーブルが作成されて、図1に示すAVデコーダ(4)の内蔵レジスタに格納される。
本発明に係るラジオ受信機においては、図1に示すキー入力装置(11)に対してAM放送の受信周波数切換え操作、或いはAM放送への切換え操作が行なわれると、AVデコーダ(4)は、切換え先の受信周波数に応じたチューニング制御信号をチューナ回路(2)に供給すると共に、図2に示す動作クロック信号切換えテーブルを参照して、上述の3種類の基本クロック信号の内、切換え先の受信周波数に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨をクロックジェネレータ(12)に指令する。
チューナ回路(2)は、入力されたチューニング制御信号に基づきチューニング動作を行なって、アンテナ(1)にて受信されたラジオ放送波から1つの周波数の放送波を選択する。チューナ回路(2)から得られるオーディオ信号はAD/DAコンバータ(5)に供給される。
チューナ回路(2)は、入力されたチューニング制御信号に基づきチューニング動作を行なって、アンテナ(1)にて受信されたラジオ放送波から1つの周波数の放送波を選択する。チューナ回路(2)から得られるオーディオ信号はAD/DAコンバータ(5)に供給される。
一方、クロックジェネレータ(12)は、前記信号発生指令を受けて、基本クロック信号を発生させてAVデコーダ(4)に供給する動作を開始する。AVデコーダ(4)は、入力された基本クロック信号に基づいて新たなクロック信号を作成し、該クロック信号及びその他の必要な情報からSPDIF信号を作成してDIR(7)に供給する。
DIR(7)は、入力されたSPDIF信号に基づいて、32kHz、44.1kHz或いは48kHzの何れかの周波数の動作クロック信号を作成する。この様にして、高調波の周波数が切換え先の受信周波数と近似しない動作クロック信号が作成され、DIR(7)は、該動作クロック信号をAD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給する。
DIR(7)は、入力されたSPDIF信号に基づいて、32kHz、44.1kHz或いは48kHzの何れかの周波数の動作クロック信号を作成する。この様にして、高調波の周波数が切換え先の受信周波数と近似しない動作クロック信号が作成され、DIR(7)は、該動作クロック信号をAD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給する。
AD/DAコンバータ(5)では、動作クロック信号に基づいて上述の如くチューナ回路(2)から入力されたオーディオ信号にA/D変換処理を施す動作が実行され、これによって得られたデジタルのオーディオデータはオーディオDSP(6)に供給される。オーディオDSP(6)では、動作クロック信号に基づいて該オーディオデータに所定の信号処理を施す動作が実行され、これによって得られたオーディオデータが前記AD/DAコンバータ(5)に供給される。AD/DAコンバータ(5)では、前記動作クロック信号に基づいてオーディオDSP(6)から入力されたオーディオデータにD/A変換処理を施す動作が実行され、これによって得られたアナログのオーディオ信号は、アンプ回路(8)に供給されて増幅された後、スピーカ(9)に供給される。この結果、ラジオ放送の音声がスピーカ(9)から外部へ出力されることになる。
本発明に係るラジオ受信機においては、上述の如く、AM放送の受信時に、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号が受信周波数に応じて32KHz、44.1KHz或いは48KHzの何れかの周波数の動作クロック信号に切り換えられる。例えば、受信周波数が990KHzである場合には48KHzの動作クロック信号がAD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給され、受信周波数が1008KHzである場合には44.1KHzの動作クロック信号がAD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に供給される。
図4は、ラジオ放送の受信時に上記AVデコーダ(4)によって実行される手続きを表わしており、先ずステップS1では、ユーザにより受信周波数切換え操作或いはAM放送への切換え操作が行なわれたか否かを判断し、ノーと判断された場合には同じ判断を繰り返す。
一方、これらの操作の内、何れかの操作が行なわれてステップS1にてイエスと判断された場合には、ステップS2に移行して、切換え先の受信周波数に応じたチューニング制御信号をチューナ回路(2)に供給すると共に、図2に示す動作クロック信号切換えテーブルを参照して、切換え先の受信周波数に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨の指令をクロックジェネレータ(12)に出力する。この結果、受信周波数が切り替わると共に、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号が切換え先の受信周波数に応じた動作クロック信号に切り替わることになる。
一方、これらの操作の内、何れかの操作が行なわれてステップS1にてイエスと判断された場合には、ステップS2に移行して、切換え先の受信周波数に応じたチューニング制御信号をチューナ回路(2)に供給すると共に、図2に示す動作クロック信号切換えテーブルを参照して、切換え先の受信周波数に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨の指令をクロックジェネレータ(12)に出力する。この結果、受信周波数が切り替わると共に、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号が切換え先の受信周波数に応じた動作クロック信号に切り替わることになる。
本発明に係るラジオ受信機においては、上述の如く、ラジオ放送の受信時に、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号を高調波の周波数が受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換えることによって、動作クロック信号の高調波によるノイズ音の発生及び受信感度の低下を防止することが出来る。
又、従来のディスク再生が可能なラジオ受信機が有していた動作クロック信号切換え機能を利用するので、動作クロック信号を切り換えるための新たな回路は不要であり、受信機全体の構成は従来と同程度の簡易なものとなる。
又、従来のディスク再生が可能なラジオ受信機が有していた動作クロック信号切換え機能を利用するので、動作クロック信号を切り換えるための新たな回路は不要であり、受信機全体の構成は従来と同程度の簡易なものとなる。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、FM放送の受信時に、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号を、基本クロック信号から動作クロック信号を作成する過程で発生する信号の高調波の周波数が受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換えることも可能である。
又、上記実施の形態では、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号を3種類の動作クロック信号の間で切り換えているが、3種類の動作クロック信号に限らず、2種類或いは4種類以上の任意の複数種類の動作クロック信号の間で切り換えることが可能である。
例えば、FM放送の受信時に、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号を、基本クロック信号から動作クロック信号を作成する過程で発生する信号の高調波の周波数が受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換えることも可能である。
又、上記実施の形態では、AD/DAコンバータ(5)及びオーディオDSP(6)に対する動作クロック信号を3種類の動作クロック信号の間で切り換えているが、3種類の動作クロック信号に限らず、2種類或いは4種類以上の任意の複数種類の動作クロック信号の間で切り換えることが可能である。
(1) アンテナ
(2) チューナ回路
(3) 光ピックアップ回路
(4) AVデコーダ
(5) AD/DAコンバータ
(6) オーディオDSP
(7) DIR
(8) アンプ回路
(9) スピーカ
(12) クロックジェネレータ
(2) チューナ回路
(3) 光ピックアップ回路
(4) AVデコーダ
(5) AD/DAコンバータ
(6) オーディオDSP
(7) DIR
(8) アンプ回路
(9) スピーカ
(12) クロックジェネレータ
Claims (3)
- ラジオ放送信号を受信すると共に複数種類のディスクを再生することが可能であって、外部から供給される動作クロック信号に基づいて、ラジオ放送信号の受信時には受信されたラジオ放送信号に対する信号処理動作を実行する一方、ディスクの再生時には再生された信号に対する信号処理動作を実行する信号処理回路と、信号処理回路に動作クロック信号を供給する制御回路とを具え、該制御回路は、ディスクの再生時に、信号処理回路に対する動作クロック信号を周波数の異なる複数種類の動作クロック信号の間でディスクの種類に応じて切り換えるラジオ受信機において、該制御回路は、ラジオ放送信号の受信時に、信号処理回路に対する動作クロック信号を、前記複数種類の動作クロック信号の内、動作クロック信号或いは動作クロック信号の作成過程で発生する信号の高調波の周波数が受信周波数と近似しない動作クロック信号に切り換えることを特徴とするラジオ受信機。
- 前記制御回路は、
受信周波数毎に信号処理回路に供給すべき動作クロック信号が規定されているテーブル手段と、
前記テーブル手段を参照して、信号処理回路に対する動作クロック信号を切り換える信号切換え手段
とを具えている請求項1に記載のラジオ受信機。 - 前記制御回路の信号切換え手段は、
周波数の異なる複数種類の基本クロック信号の内、外部からの指令に応じた基本クロック信号を発生させる基本クロック信号発生手段と、
発生した基本クロック信号から動作クロック信号を作成して信号処理回路に出力するクロック信号作成手段と、
受信周波数の切換え時に、前記テーブル手段を参照して、前記複数種類の基本クロック信号の内、切換え先の受信周波数に応じた基本クロック信号を発生させるべき旨の指令を基本クロック信号発生手段に発する制御手段
とを具えている請求項2に記載のラジオ受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003379724A JP2005141873A (ja) | 2003-11-10 | 2003-11-10 | ラジオ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003379724A JP2005141873A (ja) | 2003-11-10 | 2003-11-10 | ラジオ受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005141873A true JP2005141873A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34689685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003379724A Withdrawn JP2005141873A (ja) | 2003-11-10 | 2003-11-10 | ラジオ受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005141873A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008152826A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Kenwood Corp | 音声データ処理装置及び音声データ処理方法 |
EP2149881A1 (en) | 2008-07-30 | 2010-02-03 | Funai Electric Co., Ltd. | Signal processing device |
-
2003
- 2003-11-10 JP JP2003379724A patent/JP2005141873A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008152826A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Kenwood Corp | 音声データ処理装置及び音声データ処理方法 |
EP2149881A1 (en) | 2008-07-30 | 2010-02-03 | Funai Electric Co., Ltd. | Signal processing device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8010214B2 (en) | Digital audio processing | |
JP2005141873A (ja) | ラジオ受信機 | |
JP2012182697A (ja) | 受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システム | |
JP4635841B2 (ja) | オーディオ装置及びオーディオ再生方法 | |
JP2009289385A (ja) | デジタルオーディオ信号処理装置、及び方法 | |
KR100622521B1 (ko) | 광 디스크 재생 장치 | |
JP2001160266A (ja) | オーディオ信号処理装置 | |
US6845413B2 (en) | Switchover device and information recording/reproducing apparatus having the switchover device | |
JP7083002B2 (ja) | 電子機器及びその音声制御方法 | |
US20100030352A1 (en) | Signal processing device | |
JP2000339875A (ja) | 受信機能付記録装置 | |
WO2006106672A1 (ja) | 増幅装置および情報処理装置 | |
KR100572862B1 (ko) | 제1 및 제2기기로 구성된 복합기기의 클럭공급장치 | |
JP2004319063A (ja) | オーディオ装置 | |
JP2003281870A (ja) | オーディオ再生機器 | |
JP2000011518A (ja) | 再生装置 | |
JP2003281826A (ja) | オーディオ再生機器 | |
JP2005056491A (ja) | オーディオ装置 | |
JP2004144872A (ja) | 記録媒体再生装置 | |
JP2006173765A (ja) | オーディオ装置 | |
JPH10308064A (ja) | 記録・再生装置 | |
KR19980078110A (ko) | 유무선 출력 기능을 갖는 사운드 카드 | |
JP2009259307A (ja) | 半導体集積回路、情報記録装置、及び、情報記録媒体 | |
KR20070106083A (ko) | 디지털 음원의 재생이 가능한 오디오 출력 장치 | |
JPH10200350A (ja) | 音響機器およびその情報表示方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060124 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061020 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20070727 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |