JP2005140950A - 色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置 - Google Patents

色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005140950A
JP2005140950A JP2003376572A JP2003376572A JP2005140950A JP 2005140950 A JP2005140950 A JP 2005140950A JP 2003376572 A JP2003376572 A JP 2003376572A JP 2003376572 A JP2003376572 A JP 2003376572A JP 2005140950 A JP2005140950 A JP 2005140950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
level
subfields
color temperature
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003376572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4393157B2 (ja
Inventor
Akira Tanaka
晶 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Plasma Display Corp
Original Assignee
Pioneer Plasma Display Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Plasma Display Corp filed Critical Pioneer Plasma Display Corp
Priority to JP2003376572A priority Critical patent/JP4393157B2/ja
Publication of JP2005140950A publication Critical patent/JP2005140950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4393157B2 publication Critical patent/JP4393157B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

【課題】
映像入力信号の平均輝度レベルにかかわらず、表示画面の色温度の補償を正確に行う。
【解決手段】コーディング用LUT21は、サブフィールドの組合わせにより階調映像信号Fを生成する。APL検出部22は映像入力信号Mの平均輝度レベルCを検出し、輝度電力制御部23は輝度電力制御信号Dを出力する。放電維持パルス数規定LUT24は、放電維持パルス数Eを生成する。各SF状況検出部25は階調映像信号Fから表示画素の発光時のサブフィールドGを検出し、判定部26はサブフィールドGのうちの重み付けが最大のサブフィールドが閾値以上の場合、判定信号Hを出力する。特定色補償維持パルス数規定LUT27は放電維持パルス数Eに対応して特定色補償維持パルス数Jを出力し、信号レベル変換用倍率LUT28は信号レベル変換用倍率Lを出力する。乗算器29は、階調映像信号Fに信号レベル変換用倍率Lを乗じて階調映像信号Nを生成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置に係り、たとえば、映像入力信号の平均輝度レベルが比較的低い場合に用いて好適な色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置に関する。
プラズマ表示装置に用いられるプラズマ表示パネル(以下、「PDP」という)では、R(赤),G(緑),B(青)3色の蛍光を発する蛍光体を用いて画素毎に区切られた放電空間に生じた紫外線が可視光化される。また、PDPは、放電形式の違いにより、DC(直流)放電型とAC(交流)放電型に分類される。これらのうちのDC放電型では、電極が放電空間に直接露出し、一度放電が起こると、DC電流が流れ続ける。また、AC放電型では、発光状態にある表示画素に放電維持パルスが印加されることにより、同放電維持パルスの数に対応した輝度が得られる。DC放電型は、構造が簡単であるが、電極が放電に直接さらされるため、同電極の消耗が激しく、寿命が短いという欠点がある。一方、AC放電型は、電極が絶縁層で覆われているため、寿命が長いという長所がある。このため、現状では、AC放電型のものがPDPの主流になっている。
次に、AC放電型のPDPの代表的な構造について説明する。
この種のPDPでは、例えば図4に示すように、表示側となるガラス基板1上に、金属のバス電極が積層された透明導電膜からなる面放電電極2と、表面に酸化マグネシウム膜が付着された誘電体層3とが形成され、さらに黒色の格子状のブラックマトリクス4が画素を確定するように形成されている。裏面側のガラス基板5上には、データ電極6と白色グレーズ層7と、ストライプ状の白色の隔壁8とが形成され、同隔壁8で挟まれた溝の中には3原色(R,G,B、赤,緑,青)の蛍光を発する蛍光体9が各色毎に塗り分けられている。ガラス基板1,5の間には放電ガスが封入されている。
図5は、図4のPDPに用いられる階調表示方法を説明する図であり、横軸に時刻、縦軸に同PDP内の面放電電極の図示しない番号がとられている。
このPDPでは、同図に示すように、1フレーム(たとえば、16.7ms、「1TVフィールド」ともいう)が8つのサブフィールドSF1,SF2,…,SF8に分割され、これらのサブフィールドが、さらに走査期間と放電維持期間とに分割されている。各走査期間内の斜線は、各面放電電極に印加される走査パルスのタイミングを表す。この走査パルスとデータ電極に印加される表示データパルスとの両者が同時に加わると、書込み放電が発生する。図中の網かけされた部分(放電維持期間)は、表示セルが表示発光する期間である。これらの放電維持期間では、面放電電極2に放電維持パルスが印加される。走査期間に放電が発生した表示セルは、放電維持期間の長さに応じた強度の発光をする。図中の8つの放電維持期間の長さは、1:2:4:8:16:32:64:128の比に設定されているため、これらの放電維持期間における発光を組み合わせることにより、256の階調(0〜255)の画面が表示される。また、放電維持期間における放電維持パルスの回数により当該のサブフィールドにおける発光輝度が決定される。放電維持期間における放電維持パルスの周波数が高くなると、全体の発光回数が多くなり、発光輝度が高くなる。ただし、発光パルスの周波数が高くなると、PDPの消費電力が高くなる。
図6は、図4中の蛍光体9の放電維持パルス数に対する輝度を示す図であり、横軸には放電維持パルスの数の割合(%)、及び縦軸には放電維持パルスの数に対する蛍光体9の発光輝度がとられている。同図6では、青色蛍光体の発生する輝度が最大値で100とされ、他の色の蛍光体の輝度は同青色蛍光体を基準とする正規化値で表示されている。
同図6に示すように、各蛍光体のうち、赤色及び緑色のものは、輝度飽和が比較的起こりやすく、放電維持パルス数を大きくしても、これに対応して輝度が上昇しない。これに対し、青色の蛍光を発する蛍光体は、残光時間が短いため、輝度飽和が殆ど発生せず、放電維持パルス数に対する輝度のリニアリティが良好であり、同放電維持パルスの数に比例して輝度が上昇する。
図7は、従来のプラズマ表示装置における色温度変化補償方法を行うための信号処理回路の電気的構成の一例を示すブロック図である。
この信号処理回路は、同図に示すように、コーディング用LUT(Look Up Table 、ルック・アップ・テーブル)11と、APL(Average Picture Level 、映像入力信号の平均輝度レベル)検出部12と、輝度電力制御部13と、維持パルス数規定LUT14と、信号レベル変換用倍率LUT15と、乗算器16とから構成されている。コーディング用LUT11は、映像入力信号Mの1フレーム期間を階調レベル(たとえば、8〜10ビット)の相対比に応じて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、同各サブフィールドの組合わせにより、たとえば8〜16ビットの階調映像信号Fを生成する。
APL検出部12は、映像入力信号Mの1フレーム毎の平均輝度レベルC1,C2(=C1)を検出する。輝度電力制御部13は、平均輝度レベルC1に対応した輝度電力制御信号Dを出力する。放電維持パルス数規定LUT14は、輝度電力制御信号Dに対応した放電維持パルス数Eを生成してプラズマ表示装置の図示しない駆動手段へ送出する。信号レベル変換用倍率LUT15は、平均輝度レベルC2に対応したR,G,B毎の信号レベル変換用倍率Kを出力する。この信号レベル変換用倍率Kは、平均輝度レベルC2に対して一義的に経験則により決められた値に設定されている。乗算器16は、階調映像信号Fに信号レベル変換用倍率Kを乗じてR,G,B毎にレベルが設定された階調映像信号Nを生成し、プラズマ表示装置の図示しない信号制御手段へ送出する。
この信号処理回路では、平均輝度レベルC1が比較的低い場合には、PDPの画面のコントラスト感を増加させるために、輝度電力制御部13により放電維持パルス数Eが増加するように制御される。また、平均輝度レベルC1が比較的高い場合には、PDPの消費電力が過大になることを防止するために、輝度電力制御部13により放電維持パルス数Eが減少するように制御される。このため、平均輝度レベルC1が低い場合、放電維持パルス数Eが大きいときでも蛍光体が輝度飽和しない青色が相対的に強くなるため、白色色温度が上昇し、また、平均輝度レベルC1が高く、全白に近い場合、他の色(赤+緑=黄)が相対的に強くなるため、白色色温度が低下するという現象が発生する。
このような現象を回避するために、APL検出部12により映像入力信号MのR,G,Bの各信号から1フレームの平均輝度レベルC2が検出され、階調映像信号NのR,G,Bのレベルが同平均輝度レベルC2に基づいて設定される。すなわち、前述したように、平均輝度レベルC1が低い画像では、輝度レベルの高い部分の色温度が上がり、青色成分の強い画像になりやすい。このような場合、階調映像信号NのB(青色)の信号レベルは、信号レベル変換用倍率LUT15により、他の色に比べて低く設定され、色温度の変化を補償するように制御される。
上記のプラズマ表示装置の他、従来、この種の技術としては、たとえば、次のような文献に記載されるものがあった。
特許文献1に記載されたプラズマディスプレイ輝度制御装置では、R,G,B信号が入力される各アンプのゲインを設定するためのデータがゲイン補正器に記憶されている。輝度検出回路から出力される輝度制御信号がゲイン補正器に入力され、同輝度制御信号の値に対応したR,G,B信号の補正データが出力される。補正データはゲイン制御器に入力され、各アンプのゲイン制御値が変化して、ホワイトバランスが均一化される。
特許文献2に記載されたプラズマ・ディスプレイ・パネルでは、表示負荷率が高くなったとき、同表示負荷率が低い場合に比べ、緑色の発光強度を下げるか、青色の発光強度を上げるように補正して表示が行われる。また、表示負荷率が低くなったとき、同表示負荷率が高い場合に比べ、緑色の発光強度を上げるか、青色の発光強度を下げるように補正して表示が行われる。このため、表示負荷率にかかわらず白色の色温度値及び偏差値が一定に保たれ、高画質が得られる。
特開2002−044681号公報(第1頁、図1) 特開2001−013920号公報(第4頁、図5)
しかしながら、上記従来の色温度変化補償方法では、次のような問題点があった。
すなわち、図7の信号処理回路により行われる色温度変化補償方法では、たとえば、全体が暗い画面の中に一部分明るい場面(ハイライト、最も明るい部分)があるような特殊な画像については、色温度の変化を補償する効果が認められる。ところが、平均輝度レベルC1,C2の低い画像は、必ずしもハイライトが含まれているわけではなく、単に全体に暗い画像であることが多い。このような画像では、平均輝度レベルC1,C2が低いだけでなく、映像入力信号Mのピークレベルも低く、輝度レベルが比較的下位ビットの信号のみが表示に使われていることが多い。
この場合、全体的な放電維持パルス数を増加させても、表示に使われる有効な放電維持パルス数は、印加される維持パルス数よりも少ないものになる。このため、平均輝度レベルC2に応じて、階調映像信号NのたとえばB(青色)の信号レベルを低く設定すると、過補償となる。すなわち、平均輝度レベルC1,C2の低い一般的な画像では、上記の補償により色温度が下がり過ぎるという問題点がある。つまり、この信号処理回路では、平均輝度レベルC2のみで色温度を制御するので、蛍光体の実際の発光強度が階調映像信号Nのレベルの設定に反映されないため、このような問題点が発生する。
また、特許文献1に記載されたプラズマディスプレイ輝度制御装置及び特許文献2に記載されたプラズマ・ディスプレイ・パネルでも、上記とほぼ同様の問題点がある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、映像入力信号の1フレーム期間を階調レベルの相対比に応じて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドの組合わせにより階調映像信号を生成する映像信号処理部と、表示画素毎に区切られた放電空間に放電時に生じた紫外線をR(赤色)、G(緑色)又はB(青色)の蛍光を発する蛍光体を用いて可視光化し、発光状態にある前記表示画素に対し、前記映像信号処理部から出力される前記階調映像信号に基づいて、前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの放電維持期間に放電維持パルスを印加することにより、該放電維持期間における該放電維持パルスの数に対応した輝度を得るプラズマ表示パネルとを備え、前記映像入力信号の1フレーム毎の平均輝度レベルに応じて該1フレーム毎に前記放電維持パルスの数が調整されるプラズマ表示装置に用いられ、前記平均輝度レベルに基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定することにより、前記放電維持パルスの数の調整によって生じる前記表示画素の色温度変化を補償する色温度変化補償方法に係り、前記平均輝度レベルと共に前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記重み付けの大きさに基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の色温度変化補償方法に係り、前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記放電維持期間に発生する前記放電維持パルスの数に基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の色温度変化補償方法に係り、前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドのうちの前記重み付けの最も大きいサブフィールドの該重み付けを所定の閾値と比較し、該閾値以上の場合にのみ、当該の色温度変化の補償を行うことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の色温度変化補償方法に係り、前記放電維持パルス数を増加させたとき、前記各色に対応する蛍光体のうちの輝度飽和の少ない特定色の蛍光体に対応した前記階調映像信号のレベルを所定値まで低下させることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の色温度変化補償方法に係り、前記特定色は、前記各色のうちの1色又は2色であることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、画像表示方法に係り、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の色温度変化補償方法により前記映像入力信号を処理して生成された前記階調映像信号に基づいて前記プラズマ表示パネルに画像を表示することを特徴としている。
請求項7記載の発明は、映像入力信号の1フレーム期間を階調レベルの相対比に応じて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドの組合わせにより階調映像信号を生成する映像信号処理部と、表示画素毎に区切られた放電空間に放電時に生じた紫外線をR(赤色)、G(緑色)又はB(青色)の蛍光を発する蛍光体を用いて可視光化し、発光状態にある前記表示画素に対し、前記映像信号処理部から出力される前記階調映像信号に基づいて、前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの放電維持期間に放電維持パルスを印加することにより、該放電維持期間における該放電維持パルスの数に対応した輝度を得るプラズマ表示パネルと、前記映像入力信号の1フレーム毎の平均輝度レベルに応じて前記放電維持パルスの数を調整する輝度電力制御手段とを備えてなるプラズマ表示装置に係り、前記平均輝度レベルと共に前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記重み付けの大きさに基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定する色温度変化補償手段が設けられていることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のプラズマ表示装置に係り、前記色温度変化補償手段は、前記平均輝度レベルと共に前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記放電維持期間に発生する前記放電維持パルスの数に基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定する構成とされていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項7又は8記載のプラズマ表示装置に係り、前記色温度変化補償手段は、前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドを検出するサブフィールド状況検出部と、前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドのうちの前記重み付けの最も大きいサブフィールドの該重み付けが所定の閾値以上か否かを判定する判定部と、前記重み付けが前記閾値以上の場合にのみ、前記平均輝度レベル及び前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記放電維持パルスの数に基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定することにより、当該の色温度変化の補償を行うレベル設定部とから構成されていることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項7記載のプラズマ表示装置に係り、前記色温度変化補償手段は、前記放電維持パルス数を増加させたとき、前記各色に対応する蛍光体のうちの輝度飽和の少ない特定色の蛍光体に対応した前記階調映像信号のレベルを所定値まで低下させる構成とされていることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項10記載のプラズマ表示装置に係り、前記特定色は、前記各色のうちの1色又は2色であることを特徴としている。
この発明の構成によれば、映像入力信号の1フレーム毎の平均輝度レベル及び表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの重み付けの大きさに基づいて色温度を補償するようにしたので、PDPの蛍光体の実際の発光強度が階調映像信号のレベルの設定に反映され、平均輝度レベルの低い一般的な画像でも、補償により色温度が下がり過ぎることを回避できる。また、放電維持パルス数を増加させたとき、PDPの各色の蛍光体のうちの輝度飽和の少ない2色の蛍光体に対応した階調映像信号のレベルが所定値まで低下するようにしたので、正確な色温度変化補償を行うことができる。また、1色の蛍光体のみに対応した階調映像信号のレベルを調整する場合、性能は2色の蛍光体に対応した階調映像信号のレベルを調整する場合に比較して劣るが、比較的簡単な構成で上記に準じた効果が得られる。
プラズマ表示パネルの蛍光体の実際の発光強度が階調映像信号のR,G,Bのレベルの設定に反映される色温度変化補償方法を提供する。
図1は、この発明の第1の実施例であるプラズマ表示装置に用いられる色温度変化補償方法及び画像表示方法を実施するための信号処理回路の電気的構成を示すブロック図である。
この例の信号処理回路は、同図に示すように、コーディング用LUT21と、APL検出部22と、輝度電力制御部23と、放電維持パルス数規定LUT24と、各SF(サブフィールド)状況検出部25と、判定部26と、特定色補償維持パルス数規定LUT27と、信号レベル変換用倍率LUT28と、乗算器29とから構成されている。コーディング用LUT21は、映像入力信号Mの1フレーム期間を階調レベル(たとえば、8〜10ビット)の相対比に応じて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、同各サブフィールドの組合わせにより、たとえば8〜16ビットの階調映像信号Fを生成する。
APL検出部22は、映像入力信号Mの1フレーム毎の平均輝度レベルCを検出する。すなわち、映像入力信号MのR,G,Bの各信号は、たとえば8ビットのデジタル信号で入力される。PDPのようなマトリクス型のディスプレイでは、1フレーム分の映像入力信号は、同PDPの画素数に応じた数だけ入力される。たとえば、1024×768の画素数のものでは、R,G,B全部を合わせて約236万個の画素で構成されている。平均輝度レベルCは、これらの画素の信号レベルの全てを合計し、全画素数で割ってパーセンテージで表したものである。たとえば、R,G,B全部を合わせて4画素で構成されるディスプレイに入力される信号レベルが8ビット(最大255)で250、200、150、100の場合、平均した信号レベルは175になる。この信号レベルをパーセントで表記すると、
175/255×100=68.6(%)
となる。
たとえば、映像入力信号Mが“10100010”(8ビットパラレル)のとき、信号レベルは、1×128+0×64+1×32+0×16+0×8+0×4+1×2+0×1=162となる。つまり、APL検出部22は、映像入力信号Mの各ビットに対応した重み付けを各ビットの値にかけて加算することにより、当該の画素の信号レベルを算出する。算出された信号レベルの値は1画素分であるため、1フレームの平均輝度レベルは、1フレーム分の画素の信号レベルを合計し、画素数で割ることにより求められる。
輝度電力制御部23は、平均輝度レベルCに対応した輝度電力制御信号Dを出力する。放電維持パルス数規定LUT24は、輝度電力制御信号Dに対応した放電維持パルス数Eを生成して特定色補償維持パルス数規定LUT27及びプラズマ表示装置の図示しない駆動部へ送出する。
各SF(サブフィールド)状況検出部25は、階調映像信号Fから表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドGを検出する。判定部26は、発光時に組み合わされるサブフィールドGのうちの重み付けの最も大きいサブフィールドの同重み付けが所定の閾値以上か否かを判定し、同閾値以上の場合、判定信号Hを出力する。この閾値は、色温度変化の補償を行う必要がある大きな重み付けに対応して設定されている。特定色補償維持パルス数規定LUT27は、判定部26から判定信号Hが出力されたとき、平均輝度レベルCに応じた放電維持パルス数Eに対応して特定色を補償するための特定色補償維持パルス数Jを出力する。
信号レベル変換用倍率LUT28は、特定色補償維持パルス数Jに対応したR,G,B毎の信号レベル変換用倍率Lを出力する。乗算器29は、階調映像信号Fに信号レベル変換用倍率Lを乗じてR,G,B毎にレベルが設定された階調映像信号Nを生成し、プラズマ表示装置の図示しない信号制御手段へ送出する。特に、この実施例では、放電維持パルス数Eを増加させたとき、PDPの各色の蛍光体のうちの輝度飽和の少ない特定色(たとえば、青及び赤の2色)の蛍光体に対応した階調映像信号Nのレベルが所定値まで低下するようになっている。
図2は、図1の信号処理回路が用いられるプラズマ表示装置の電気的構成の一例を示す概略のブロック図である。
このプラズマ表示装置は、アナログインタフェース30と、PDPモジュール40とから構成されている。アナログインタフェース30は、クロマ・デコーダを備えるY/C(輝度色)分離回路31と、A/D(アナログ/デジタル)変換回路32と、PLL(位相ロック)回路を有する同期信号制御回路33と、画像フォーマット変換回路34と、逆γ変換回路35と、システム・コントロール回路36とから構成されている。PDPモジュール40は、デジタル信号処理制御回路41と、パネル部42と、DC/DCコンバータを内蔵するモジュール内電源回路43とから構成されている。デジタル信号処理制御回路41は、入力インタフェース信号処理回路44と、フレームメモリ45と、メモリ制御回路46と、ドライバ制御回路47とから構成されている。図1の信号処理部は、この入力インタフェース信号処理回路44の一部である。
パネル部42は、PDP60と、同PDP60の走査電極を駆動する走査ドライバ48と、データ電極を駆動するデータドライバ49A,49Bと、PDP60及び走査ドライバ48にパルス電圧を供給する高圧パルス回路50A,50Bと、同高圧パルス回路50A,50Bで発生する余剰電力を回収する電力回収回路51とから構成されている。PDP60は、表示画素毎に区切られた放電空間に生じた紫外線をR(赤色)、G(緑色)又はB(青色)の蛍光を発する蛍光体を用いて可視光化し、発光状態にある同表示画素に対し、図1の信号処理回路から出力される階調映像信号Nに基づいて放電維持パルスを印加することにより、同放電維持パルスの数に対応した輝度を得る。
このプラズマ表示装置では、概略的には、入力されたアナログ映像信号がアナログ・インタフェース30でデジタル映像信号に変換され、同デジタル映像信号がPDPモジュール40に供給される。たとえば、図示しないテレビチューナなどから出力されたアナログ映像信号は、Y/C分離回路31でR,G,Bの各色の輝度信号に分離された後、A/D変換回路32でデジタル映像信号に変換される。この後、デジタル映像信号の画素構成とPDPモジュール40の画素構成とが異なる場合には、同デジタル映像信号は画像フォーマット変換回路34で同PDPモジュール40に対応する画像フォーマットに変換される。
PDP60の入力信号に対する表示輝度の特性は線形的に比例するが、通常の映像信号はCRTの特性に合わせて予め補償(γ変換)されている。このため、A/D変換回路32においてアナログ映像信号のA/D変換が行われた後、逆γ変換回路35で逆γ変換が行われ、デジタル映像信号が生成される。このデジタル映像信号は、R,G,Bの映像入力信号MとしてPDPモジュール40へ送出する。
また、アナログ映像信号には、A/D変換用のサンプリングクロック及びデータクロック信号が含まれていないため、同期信号制御回路33に内蔵されているPLL回路で、アナログ映像信号と同時に供給される水平同期信号を基準としてサンプリングクロック及びデータクロック信号が生成され、PDPモジュール40へ出力される。
システム・コントロール回路36からは、各種制御信号がPDPモジュール40へ送出される。デジタル信号処理制御回路41では、入力インタフェース信号処理回路44でこれらの各種信号が処理された後、制御信号がパネル部42に送出される。同時に、メモリ制御回路46及びドライバ制御回路47からメモリ制御信号及びドライバ制御信号がパネル部42に送出される。
PDP60は、従来の図4と同様に構成され、たとえば1365×768画素を有している。PDP60では、走査ドライバ48で走査電極が制御され、かつデータドライバ49A,49Bでデータ電極が制御されることにより、これらの画素のうちの所定の画素の点灯又は非点灯が制御され、映像入力信号Mに対応した表示が行われる。また、ロジック用電源により、デジタル信号処理制御回路41及びパネル部42にロジック用電力が供給される。また、表示用電源からモジュール内電源回路43に直流電力が供給され、この直流電力の電圧が所定の電圧に変換された後、パネル部42に供給される。
次に、この例の色温度変化補償方法及び画像表示方法について説明する。
この実施例では、階調映像信号Nの特定色の信号レベルを下げて色温度変化を補償する方法を説明する。
AC放電型のPDP60では、輝度及び電力の制御のために、映像入力信号Mの平均輝度レベルCに応じて放電維持パルス数Eを変化させることが普通に行われている。たとえば、平均輝度レベルCが増大したとき、放電維持パルス数Eを低下させることにより、階調映像信号Nのレベルを低くしてPDP60の消費電力が過大になることが防止される。また、平均輝度レベルCが低い場合、PDP60の画面のコントラスト感を増加させるために放電維持パルス数Eを増加させるが、画面全体が強く発光するわけではないので、消費電力が過大になることはない。このようにして、放電維持パルス数Eは、画面の状態によって常に調整される。
ここで、階調映像信号NのR,G,Bのレベルを同一にしておき、PDP60のR,G,Bの各表示画素セルに同数の放電維持パルスを印加したとする。この場合、PDP60に用いられる蛍光体は、色によってその飽和傾向が異なるため、各色に対して放電維持パルスを同じ割合で増加させても、各色の輝度上昇にばらつきが生じ、ホワイトバランスが狂ってしまう。この狂いを補償するためには、放電維持パルスの数Eを増加させた動作状態のときに輝度飽和の少ない特定色の信号レベルを低下させればよい。この実施例では、信号レベルの制御の対象となる特定色は、R,G,Bのうちの2色(青及び赤)とする。
この実施例では、平均輝度レベルCのみでなく、表示画素の発光時に組み合わされる各サブフィールドの重み付けも、信号レベルの制御に使用する。一般に、PDPに用いられるサブフィールドは、映像入力信号よりも冗長度が大きくなるようにコーディングされる。このため、映像入力信号Mは、コーディング用LUT21で冗長度が大きくなるようにコーディングされて階調映像信号Fに変換される。
輝度電力の制御では、放電維持パルス数規定LUT24が用いられ、各サブフィールドの放電維持パルスの数Eが所定値に設定される。この場合、輝度電力制御部23は、映像入力信号Mの平均輝度レベルCに応じて各サブフィールドに対する最適な放電維持パルス数の組み合わせを放電維持パルス数規定LUT24から選択する。このときの各サブフィールドの放電維持パルス数は予め定まっているが、この定められた放電維持パルス数を用いたときに、各蛍光体が実際に発光する輝度レベルが、どの程度の輝度レベルになるかは、図6に示すように、予め実験的に確認されているものとする。たとえば、放電維持パルス数が100のとき、通常の蛍光体色では、輝度レベルは100のままで良いが、輝度飽和の少ない特定色では、輝度レベルが90になる信号レベルまで低下させる必要がある。
まず、各SF状況検出部25により、階調映像信号FのR,G,B信号別に一画面中で発光時に組み合わされるサブフィールドGが検出され、かつ同サブフィールドGから最大の重み付けのサブフィールドが検出される。この最大のサブフィールドの重み付けは、判定部26で所定の閾値と比較され、同閾値以上のとき、このサブフィールドが有効と判定され、同閾値に満たないとき、同サブフィールドはないものとされる。この閾値以上の重み付けを有するサブフィールドがある場合、すなわち色温度変化の補償を行う必要があり、判定部26から判定信号Hが出力されたとき、平均輝度レベルCに応じた放電維持パルス数Eに基づいて特定色補償維持パルス数LUT27が各サブフィールド毎に参照され、同各サブフィールド毎の特定色補償維持パルス数が得られる。
このようにして得られた特定色補償維持パルス数は、特定色補償維持パルス数LUT27により、重み付けが最大のサブフィールド以下の全サブフィールドにわたって加算され、特定色補償維持パルス数Jが得られる。また、特定色補償維持パルス数LUT27により、あらかじめ補償前の放電維持パルス数が加算されている。そして、信号レベル変換用倍率LUT28では、補償前の加算された放電維持パルス数に対する特定色補償維持パルス数Jの比率が求められ、R,G,B毎の信号レベル変換用倍率Lが出力される。階調映像信号Fは、乗算器29で信号レベル変換用倍率Lが乗じられ、同乗算器29からR,G,B毎にレベルが設定された階調映像信号Nが出力される。このようにして特定色の信号レベルが調整される。ただし、この調整は2回以上くり返さないようにする。この場合、電力制御は若干不正確になるが、実用上の支障はない。
以上のように、この第1の実施例では、平均輝度レベルC2及び表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの放電維持パルスの数に基づいて色温度が制御されるので、PDP60の蛍光体の実際の発光強度が階調映像信号Nのレベルの設定に反映され、平均輝度レベルCの低い一般的な画像でも、補償により色温度が下がり過ぎることが回避される。また、放電維持パルス数Eを増加させたとき、PDP60の各色の蛍光体のうちの輝度飽和の少ない青及び赤の2色の蛍光体に対応した階調映像信号Nのレベルが所定値まで低下するようにしたので、正確な色温度変化補償が行われる。
上記第1の実施例では、2色の蛍光体に対応した階調映像信号Nのレベルを調整するようにしたが、次の第2の実施例に示すように、1色の蛍光体のみに対応した階調映像信号Nのレベルを調整することにより、比較的簡単な構成で第1の実施例に準じた利点が得られるものもある。すなわち、PDP60に用いられる蛍光体のうち、青は放電維持パルス数に対する輝度のリニアリティが良好だが、緑や赤の蛍光体では放電維持パルス数を増加させても飽和傾向を生じる。このため、放電維持パルス数を増やすと、青の輝度レベルが相対的に他の色よりも高くなり、色温度が上昇する。この放電維持パルス数を増加させた動作状態のときに色温度変化を抑圧するには、青色の信号レベルを下げればよい。
図3は、この発明の第2の実施例であるプラズマ表示装置に用いられる色温度変化補償方法及び画像表示方法を実施するための信号処理回路の電気的構成を示すブロック図であり、第1の実施例を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この例の信号処理回路では、図1中の特定色補償維持パルス数規定LUT27及び信号レベル変換用倍率LUT28に代えて、異なる機能を有する青色補償維持パルス数規定LUT27A及び青色信号レベル変換用倍率LUT28Aが設けられている。青色補償維持パルス数規定LUT27Aは、判定部26から判定信号Hが出力されたとき、平均輝度レベルCに応じた放電維持パルス数Eに対応して青色を補償するための青色補償維持パルス数JBを出力する。青色信号レベル変換用倍率LUT28Aは、青色補償維持パルス数JBに対応した信号レベル変換用倍率LBを出力する。乗算器29は、階調映像信号Fに信号レベル変換用倍率LBを乗じてR,G,B毎にレベルが設定された階調映像信号Nを生成し、プラズマ表示装置の図示しない信号制御手段へ送出する。他は、図1と同様の構成である。
この例の色温度変化補償方法及び画像表示方法では、次の点が第1の実施例と異なっている。
すなわち、判定部26から判定信号Hが出力されたとき、青色補償維持パルス数規定LUT27Aから青色補償維持パルス数JBが出力される。そして、青色信号レベル変換用倍率LUT28Aから青色補償維持パルス数JBに対応した信号レベル変換用倍率LBが出力される。階調映像信号Fは、乗算器29で信号レベル変換用倍率LBが乗じられ、同乗算器29からR,G,B毎にレベルが設定された階調映像信号Nが出力される。このようにして青色の信号レベルが調整される。
以上のように、この第2の実施例では、青色の蛍光体のみに対応した階調映像信号Nのレベルを調整するようにしたので、性能は第1の実施例に比較して劣るが、比較的簡単な構成で第1の実施例に準ずる利点が得られる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、図1中の信号レベル変換用倍率LUT28及び乗算器29に代えて、階調映像信号Fから階調映像信号Nへ変換するルック・アップ・テーブルを設けても良い。同様に、図3中の信号レベル変換用倍率LUT28A及び乗算器29に代えて、階調映像信号Fから階調映像信号Nへ変換するルック・アップ・テーブルを設けても良い。
この発明の第1の実施例であるプラズマ表示装置に用いられる信号処理回路の電気的構成を示すブロック図である。 図1の信号処理回路が用いられるプラズマ表示装置の電気的構成を示すブロック図である。 この発明の第2の実施例であるプラズマ表示装置に用いられる信号処理回路の電気的構成を示すブロック図である。 AC放電型のPDPの構造を示す図である。 図4のPDPに用いられる階調表示方法を説明する図である。 図4中の蛍光体9の放電維持パルス数に対する輝度を示す図である。 従来のプラズマ表示装置に用いられる信号処理回路の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
9 蛍光体(PDPの一部)
21 コーディング用LUT(映像信号処理部)
22 APL検出部(輝度電力制御手段の一部)
23 輝度電力制御部(輝度電力制御手段の一部)
24 維持パルス数規定LUT(輝度電力制御手段の一部)
25 各SF状況検出部(色温度変化補償手段の一部)
26 判定部(色温度変化補償手段の一部)
27 特定色補償維持パルス数規定LUT(色温度変化補償手段の一部、レベル設定部の一部)
27A 青色補償維持パルス数規定LUT(色温度変化補償手段の一部、レベル設定部の一部)
28 信号レベル変換用倍率LUT(色温度変化補償手段の一部、レベル設定部の一部)
28A 青色信号レベル変換用倍率LUT(色温度変化補償手段の一部、レベル設定部の一部)
29 乗算器(映像信号処理部の一部、色温度変化補償手段の一部、レベル設定部の一部)
60 PDP(プラズマ表示パネル)

Claims (11)

  1. 映像入力信号の1フレーム期間を階調レベルの相対比に応じて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドの組合わせにより階調映像信号を生成する映像信号処理部と、表示画素毎に区切られた放電空間に放電時に生じた紫外線をR(赤色)、G(緑色)又はB(青色)の蛍光を発する蛍光体を用いて可視光化し、発光状態にある前記表示画素に対し、前記映像信号処理部から出力される前記階調映像信号に基づいて、前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの放電維持期間に放電維持パルスを印加することにより、該放電維持期間における該放電維持パルスの数に対応した輝度を得るプラズマ表示パネルとを備え、前記映像入力信号の1フレーム毎の平均輝度レベルに応じて該1フレーム毎に前記放電維持パルスの数が調整されるプラズマ表示装置に用いられ、前記平均輝度レベルに基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定することにより、前記放電維持パルスの数の調整によって生じる前記表示画素の色温度変化を補償する色温度変化補償方法であって、
    前記平均輝度レベルと共に前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記重み付けの大きさに基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定することを特徴とする色温度変化補償方法。
  2. 前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記放電維持期間に発生する前記放電維持パルスの数に基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定することを特徴とする請求項1記載の色温度変化補償方法。
  3. 前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドのうちの前記重み付けの最も大きいサブフィールドの該重み付けを所定の閾値と比較し、該閾値以上の場合にのみ、当該の色温度変化の補償を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の色温度変化補償方法。
  4. 前記放電維持パルス数を増加させたとき、前記各色に対応する蛍光体のうちの輝度飽和の少ない特定色の蛍光体に対応した前記階調映像信号のレベルを所定値まで低下させることを特徴とする請求項1記載の色温度変化補償方法。
  5. 前記特定色は、
    前記各色のうちの1色又は2色であること特徴とする請求項4記載の色温度変化補償方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の色温度変化補償方法により前記映像入力信号を処理して生成された前記階調映像信号に基づいて前記プラズマ表示パネルに画像を表示することを特徴とする画像表示方法。
  7. 映像入力信号の1フレーム期間を階調レベルの相対比に応じて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドの組合わせにより階調映像信号を生成する映像信号処理部と、表示画素毎に区切られた放電空間に放電時に生じた紫外線をR(赤色)、G(緑色)又はB(青色)の蛍光を発する蛍光体を用いて可視光化し、発光状態にある前記表示画素に対し、前記映像信号処理部から出力される前記階調映像信号に基づいて、前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの放電維持期間に放電維持パルスを印加することにより、該放電維持期間における該放電維持パルスの数に対応した輝度を得るプラズマ表示パネルと、
    前記映像入力信号の1フレーム毎の平均輝度レベルに応じて前記放電維持パルスの数を調整する輝度電力制御手段とを備えてなるプラズマ表示装置であって、
    前記平均輝度レベルと共に前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記重み付けの大きさに基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定する色温度変化補償手段が設けられていることを特徴とするプラズマ表示装置。
  8. 前記色温度変化補償手段は、
    前記平均輝度レベルと共に前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記放電維持期間に発生する前記放電維持パルスの数に基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定する構成とされていることを特徴とする請求項7記載のプラズマ表示装置。
  9. 前記色温度変化補償手段は、
    前記各サブフィールドのうちの前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドを検出するサブフィールド状況検出部と、
    前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドのうちの前記重み付けの最も大きいサブフィールドの該重み付けが所定の閾値以上か否かを判定する判定部と、
    前記重み付けが前記閾値以上の場合にのみ、前記平均輝度レベル及び前記表示画素の発光時に組み合わされるサブフィールドの前記放電維持パルスの数に基づいて前記階調映像信号のレベルを前記各色毎に設定することにより、当該の色温度変化の補償を行うレベル設定部とから構成されていることを特徴とする請求項7又は8記載のプラズマ表示装置。
  10. 前記色温度変化補償手段は、
    前記放電維持パルス数を増加させたとき、前記各色に対応する蛍光体のうちの輝度飽和の少ない特定色の蛍光体に対応した前記階調映像信号のレベルを所定値まで低下させる構成とされていることを特徴とする請求項7記載のプラズマ表示装置。
  11. 前記特定色は、
    前記各色のうちの1色又は2色であること特徴とする請求項10記載のプラズマ表示装置。
JP2003376572A 2003-11-06 2003-11-06 色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置 Expired - Fee Related JP4393157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003376572A JP4393157B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003376572A JP4393157B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005140950A true JP2005140950A (ja) 2005-06-02
JP4393157B2 JP4393157B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=34687568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003376572A Expired - Fee Related JP4393157B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4393157B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104259A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 株式会社日立製作所 プラズマディスプレイ装置
WO2010016140A1 (ja) * 2008-08-08 2010-02-11 株式会社 日立製作所 平面表示パネルの制御方法及びプラズマディスプレイパネルの制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104259A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 株式会社日立製作所 プラズマディスプレイ装置
WO2010016140A1 (ja) * 2008-08-08 2010-02-11 株式会社 日立製作所 平面表示パネルの制御方法及びプラズマディスプレイパネルの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4393157B2 (ja) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3939066B2 (ja) カラープラズマディスプレイ装置
US7733302B2 (en) Plasma display device and driving method thereof
KR100619483B1 (ko) 표시 패널의 구동방법 및 패널 표시장치
JP2000322025A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2004038177A (ja) プラズマディスプレイパネル駆動装置およびその方法
KR20010007432A (ko) 일정한 색온도 또는 색편차를 갖는 플라즈마 디스플레이패널
JP4160575B2 (ja) プラズマディスプレイ装置及びその駆動方法
KR20050052815A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 장치 및 방법
US7365711B2 (en) Driving apparatus of plasma display panel and method for displaying pictures on plasma display panel
JP4563787B2 (ja) プラズマディスプレイ装置及びその制御方法
JP4519493B2 (ja) 表示装置
JP4393157B2 (ja) 色温度変化補償方法、画像表示方法、及びプラズマ表示装置
US20050104811A1 (en) Apparatus and method of driving a plasma display panel
JP4215112B2 (ja) プラズマディスプレイの駆動方法及び装置
US20050140587A1 (en) Method and apparatus for decreasing an afterimage of a plasma display panel
JP2720801B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイパネル駆動装置
JP4379533B2 (ja) プラズマディスプレイの駆動方法及び装置
US7486260B2 (en) Plasma display panel having a driving apparatus and method for displaying pictures
KR100607258B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 화상처리 방법 및 화상처리장치
KR20030040722A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 구동장치
JP5110096B2 (ja) プラズマディスプレイの駆動方法及び装置
JP4947088B2 (ja) プラズマディスプレイの駆動方法及び装置
KR20060083041A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널 구동 장치 및 방법
KR20070027791A (ko) 플라즈마 디스플레이 장치 및 그 구동방법
JP2007304623A (ja) プラズマディスプレイ装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050418

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050328

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees