JP2005140068A - 発電システム - Google Patents

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達郎 山岡
Shuichi Umezawa
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Abstract

【課題】吸気の組成変化および余分なエネルギー消費を招かずに吸気温度の調節を行える発電システムを提供する。
【解決手段】空気を吸引する空気吸引室に、燃焼室およびガスタービン室の外壁を囲む外覆の流出口から流出する空気を導く。燃焼室、ガスタービン室の外壁と外覆間の空間は、燃焼室、ガスタービン室からの輻射熱により外気よりも温度が高くなる。このため、吸気温度が低い場合に、空気吸引室への流量を調節することで、発電効率の向上を図れる。ガスタービン室の外壁と外覆間の空間の換気は元々必要なものであるから、余分なエネルギー消費を招くこともない。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を燃焼した燃焼ガスを用いて発電を行う発電システムに関する。
発電所において、燃料を燃焼した燃焼ガスを用いてガスタービンによる発電を行うガスタービン発電システムや、ガスタービンでの発電に加えて、ガスタービンの駆動に用いられた排ガスの熱で発生させた水蒸気を用いて蒸気タービンによる発電を行うコンバインドサイクル発電システムが用いられている。
ところで、ガスタービンを用いたコンバインドサイクル発電システムでは、燃料の燃焼に用いる空気(吸気)の温度によって発電の効率が変化し、発電効率が最大となる空気温度が存在することが知られている。
このため、発電効率が最大となる温度よりも大気温度が低い場合に、ガスタービン排ガスを混入したり、加熱器によって空気を加熱したりすることで発電効率を高くする技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−161164、第0002,0012欄
しかしながら、排ガスを混入した場合には、吸気の組成が本来の組成から変化することになり、燃焼の制御が難しくなる。また、加熱器で加熱した場合には、そのために余分なエネルギーを消費する可能性がある。
上記に鑑み、本発明は吸気の組成変化および余分なエネルギー消費を招かずに吸気温度の調節を行える発電システムを提供することを目的とする。
A.上記目的を達成するために、本発明に係る発電システムは、開口から空気を吸引する空気吸引室と、前記空気吸引室で吸引された空気を圧縮する空気圧縮機を有する空気圧縮室と、前記空気圧縮室で圧縮された空気を用いて、燃料を燃焼する燃焼室と、前記燃焼室で発生した燃焼ガスで駆動されるガスタービンを有するガスタービン室と、前記燃焼室および前記ガスタービン室の外壁を囲み、かつ空気が流入する第1の流入口と、空気が流出する第1の流出口とを有する第1の外覆と、前記流出口から流出する空気を前記空気吸引室に導く第1のダクトと、前記第1のダクトを流れる空気の流量を調節する第1の流量調節手段と、を具備することを特徴とする。
空気を吸引する空気吸引室に、燃焼室およびガスタービン室(以下、「燃焼室等」という)の外壁を囲む外覆の流出口から流出する空気が導かれる。燃焼室等の外壁と外覆の間の空間は、燃焼室等からの輻射熱により外気よりも温度が高くなる。このため、吸気温度が低い場合に、流出口から流出する空気の空気吸引室への流量を調節することで、吸気温度を上昇させて発電効率の向上を図ることができる。
流出口から流出する空気は、大気から流入したものであることから、燃焼に用いる吸気の組成が変化することがない。また、燃焼室等の外壁を囲む外覆中の換気は元々必要なものであることから、吸気の加熱に余分なエネルギーを消費することもない。
以上のように、吸気温度が低い場合に燃焼室等の外壁を囲む外覆の流出口から流出する空気を用いて吸気を加熱することで、吸気の組成変化および余分なエネルギー消費の双方を防止しつつ発電効率を向上できる。
(1)発電システムが、空気吸引室から前記空気圧縮室に流入する空気の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段による温度測定結果に基づいて前記第1の流量調節手段を制御する制御手段と、をさらに具備しても良い。
吸気の温度に応じて空気の流量を調節することで、吸気温度を常に適切な範囲として発電効率の向上を図ることができる。
(2)発電システムが、前記ガスタービン室に接続され、前記ガスタービンの駆動に用いられた燃焼ガスを導く排気ダクトと、前記排気ダクトの外壁を囲み、かつ空気が流入する第2の流入口と、空気が流出する第2の流出口とを有する第2の外覆と、前記第2の流出口から流出する空気を前記空気吸引室に導く第2のダクトと、前記第2のダクトを流れる空気の流量を調節する第2の流量調節手段と、をさらに具備してもよい。
吸気温度が低い場合に、排気ダクトの外壁を囲む外覆の流出口から流出する空気を用いて吸気を加熱することで発電効率を向上することができる。
第2の流出口から流出する空気は、大気から流入したものであることから、燃焼に用いる吸気の組成が変化することがない。また、排気ダクトの外壁を囲む外覆中の換気は元々必要なものであることから、吸気の加熱に余分なエネルギーを消費することもない。
ここで、発電システムが、前記空気吸引室から前記空気圧縮室に流入する空気の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段による温度測定結果に基づいて前記第1および第2の流量調節手段を制御する制御手段と、をさらに具備してもよい。
吸気の温度に応じて、第1、第2の流量調節手段を制御して、空気の流量を調節することで、吸気温度を常に適切な範囲として発電効率の向上を図ることができる。
(3)発電システムが、空気を用いて液体燃料を気化する気化器と、前記気化器での液体燃料の気化に用いられた空気を前記空気吸引室に導く第3のダクトと、前記第3のダクトを流れる空気の流量を調節する第3の流量調節手段と、をさらに具備し、前記燃焼室で燃焼される燃料が前記気化器で気化された燃料であってもよい。
吸気温度が高い場合に、液体燃料の気化に用いられた空気を空気吸引室に導入することで、吸気温度を低減して発電効率を向上することができる。
液体燃料の気化に用いられた空気は、大気から流入したものであることから、燃焼に用いる吸気の組成が変化することがなく、燃焼の制御に支障をきたすことがない。また、空気式の気化器では気化のための空気が元々必要なものであることから、吸気の冷却に余分なエネルギーを消費することもない。
B.本発明に係る発電システムは、開口から大気中の空気を吸引する空気吸引室と、前記空気吸引室で吸引された空気を圧縮する空気圧縮機を有する空気圧縮室と、前記空気圧縮室で圧縮された空気を用いて、燃料を燃焼する燃焼室と、前記燃焼室で発生した燃焼ガスで駆動されるガスタービンを有するガスタービン室と、前記ガスタービン室に接続され、前記ガスタービンの駆動に用いられた燃焼ガスを導く排気ダクトと、前記排気ダクトの外壁を囲み、かつ空気が流入する流入口と、空気が流出する流出口とを有する外覆と、前記流出口から流出する空気を前記空気吸引室に導くダクトと、前記ダクトを流れる空気の流量を調節する流量調節手段と、を具備することを特徴とする。
空気を吸引する空気吸引室に、排気ダクトの外壁を囲む外覆の流出口から流出する空気が導かれる。排気ダクトの外壁と外覆の間の空間は、排気ダクトからの輻射熱により外気よりも温度が高くなる。このため、吸気温度が低い場合に、流出口から流出する空気の空気吸引室への流量を調節することで、吸気温度を上昇させて発電効率の向上を図ることができる。
流出口から流出する空気は、大気から流入したものであることから燃焼に用いる吸気の組成が変化することがない。また、排気ダクトの外壁を囲む外覆中の換気は元々必要なものであることから、吸気の加熱に余分なエネルギーを消費することもない。
ここで、発電システムが、空気吸引室から前記空気圧縮室に流入する空気の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段による温度測定結果に基づいて前記流量調節手段を制御する制御手段と、をさらに具備しても良い。
吸気の温度に応じて空気の流量を調節することで、吸気温度を常に適切な範囲として発電効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、吸気の組成変化および余分なエネルギー消費を招かずに吸気温度の調節を行える発電システムを提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る発電システム10を表す模式図である。
発電システム10は、LNGタンク101、気化器102、空気吸引室103,空気圧縮室104,燃焼室111,ガスタービン室112,排気ダクト113,排熱回収ボイラー121,煙突122、蒸気タービン部123,復水器124、エンクロージャ131,132、ダクト141、151,161、制御用コンピュータ170を有し、ガスタービンGT、蒸気タービンSTを駆動することで発電を行うコンバインドサイクルの発電システムである。
発電システム10で生じる排冷熱、排熱によってガスタービンGTの吸気温度を調節し、発電の熱効率が良好となるように制御する。
LNGタンク101は,液化燃料たるLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)を蓄積するタンクである。LNGタンク101内のLNGはタンク内のポンプ105によって気化器102に送られる。
気化器102は、大気(空気)を用いてLNGを気化して気体状の天然ガスを発生する空気式の気化器である。気化したLNGは燃焼室111に送られる。
気化器102に図下方から流入する空気の熱によって気化器102内のLNGが気化される。LNGを気化して冷却された空気は図上方のダクト161から空気吸引室103に送られ、空気圧縮室104での吸気温度の調節に用いられ、発電システム10での発電効率の向上が図られる。
空気吸引室103は、大気(空気)を取り込む開口部106、取り込んだ空気中の塵埃等を除去する吸気フィルタ107、および空気圧縮室104に向かう空気の温度(吸気温度)を測定する温度測定器Sを有し、ダクト141、151,161に接続されている。
開口部106,ダクト141、151,161それぞれから、大気、エンクロージャ131、132内を冷却するエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気、LNGの気化に用いられる気化用空気が流入する。空気圧縮室104が空気を圧縮して強制的に燃焼室111に送り込んでいることから、空気吸引室103は大気に対して負圧となり、空気吸引室103内に空気が流入する。
開口部106から流入する大気(空気)にダクト141、151,161から流入する空気を混合することで、空気吸引室103に流入する空気の温度を調節し、発電システム10での発電効率の向上が図られる。即ち、発電効率が最大となる最適温度よりも温度測定器Sの測定温度が低ければ、ダクト141、151を開いてエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気によって空気温度を上昇させる。一方、最適温度よりも温度測定器Sの測定温度が高ければ、ダクト161を開いて気化用空気によって空気温度を低下させる。なお、この制御は制御用コンピュータ170によって行われる。
空気圧縮室104は、空気圧縮機108を有し、空気吸引室103から流入した空気を圧縮して、燃焼室111に供給するための区画である。この空気圧縮室104に流入する燃焼用空気の温度が適宜に調節されることで発電効率が大きくなる。このために、空気圧縮室104に流入する燃焼用空気の温度(吸気温度)を適宜に調節することが好ましい。
燃焼室111は、空気圧縮室104から流入する燃焼用空気と、気化器102で気化されたLNGとを混合して燃焼するための区画である。LNGを燃焼して発生した燃焼ガスはガスタービン室112へと流出する。
ガスタービン室112は,燃焼室111で発生された燃焼ガスにより回転されるガスタービンGTを有する。ガスタービンGTによって発電機(図示せず)を駆動することで、発電が行われる。
排気ダクト113は、ガスタービンGTの回転に用いられた排ガスを排熱回収ボイラー121に導くダクト(流路)である。
排熱回収ボイラー121は,排気ダクト113に接続され、ガスタービンGTからの排ガスの熱により水を蒸発させて水蒸気を発生する蒸気発生器である。
煙突122は,排熱回収ボイラー121で利用された排ガスを大気中に放出する。
蒸気タービン部123は,排熱回収ボイラー121で発生された蒸気により回転される蒸気タービンSTを有する。蒸気タービンSTによって発電機(図示せず)を駆動することで、発電が行われる。
復水器124は,蒸気タービンSTの回転に用いられた蒸気を冷却して水に戻し再利用する。
エンクロージャ131は、空気圧縮室104,燃焼室111,ガスタービン室112の外壁を大気から遮断する外覆である。空気圧縮室104,燃焼室111,およびガスタービン室112の外壁とエンクロージャ131との間に空間が形成され、この空間に流入口からエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気が流入し、流出口たるダクト141から流出する。エンクロージャ内冷却用空気によって燃焼室111,ガスタービン室112の外壁、おのび空間内の温度上昇を制限している。
エンクロージャ132は、排気ダクト113の外壁を大気から遮断する外覆である。排気ダクト113の外壁とエンクロージャ131との間に空間が形成され、この空間に流入口からエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気が流入し、流出口たるダクト151から流出する。エンクロージャ内冷却用空気によって排気ダクト113の温度上昇を制限している。
ダクト141は、冷却ファン142,ダンパー143,144を有し、エンクロージャ131から流出するエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気を空気吸引室103へと導く。冷却ファン142は、エンクロージャ131内の空間を換気、冷却するための送風手段であり、エンクロージャ内冷却用空気をエンクロージャ131内へ吸引し、燃焼室111およびガスタービン室112からの輻射熱で加熱された冷却空気を排出する。
ダクト141は途中で2つに分岐し、一方が大気に開放され、他方が空気吸引室103に接続されている。ダンパー143,144はそれぞれ、大気および空気吸引室103へのエンクロージャ内冷却用空気の流量を調節するための流量調節手段である。なお、ダンパー143,144は、必ずしもその双方が必須な訳ではなく、その一方のみでも差し支えない。例えば、ダンパー143のみでも空気吸引室103へのエンクロージャ内冷却用空気の流量を調節することが可能である。
ダクト151は、冷却ファン152,ダンパー153,154を有し、エンクロージャ132から流出するエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気を空気吸引室103へと導く。冷却ファン152は、エンクロージャ132内の空間を換気、冷却するための送風手段である。冷却ファン152は、エンクロージャ132内の空間を換気、冷却するための送風手段であり、エンクロージャ内冷却用空気をエンクロージャ132内へ吸引し、排気ダクト113からの輻射熱で加熱された冷却空気を排出する。
ダクト151は途中で2つに分岐し、一方が大気に開放され、他方がダクト141(結果的には、空気吸引室103)に接続されている。ダンパー153,154はそれぞれ、大気および空気吸引室103へのエンクロージャ内冷却用空気の流量を調節するための流量調節手段である。なお、ダンパー153,154は、必ずしもその双方が必須な訳ではなく、その一方のみでも差し支えない。例えば、ダンパー153のみでも空気吸引室103へのエンクロージャ内冷却用空気の流量を調節することが可能である。
なお、冷却ファン142,152に換えて、冷却ファンをダクト141,151の合流点Aと空気吸引室103の間に配置してもよい。この場合にはファンを1つ節約することが可能となる。
ダクト161は、ダンパー162,163を有し、気化器102から流出する気化用空気を空気吸引室103へと導く。ダクト161は途中で2つに分岐し、一方が大気に開放され、他方が空気吸引室103に接続されている。ダンパー162,163はそれぞれ、大気および空気吸引室103へのエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気の流量を調節するための流量調節手段である。なお、ダンパー162,163は、必ずしもその双方が必須な訳ではなく、その一方のみでも差し支えない。例えば、ダンパー162のみでも空気吸引室103へのエンクロージャ内冷却用空気の流量を調節することが可能である。
なお、ダクト161には、冷却ファンを設けていない、これは空気吸引室103の内部が大気に対して負圧であるために、必ずしもファンを用いなくても、気化器102から流出する気化用空気をダクト161内に導入することが可能だからである。
制御用コンピュータ170は、記憶部171、制御部172を有し、温度測定器S、冷却ファン142,152、ダンパー143,144,153,154,162,163に接続されて発電システム10を制御する。
記憶部171は、発電効率の向上を図るのに適した吸気温度が記憶される。
制御部172は、温度測定器Sから入力された吸気温度の測定結果に基づき、冷却ファン142,152、ダンパー143,144,153,154,162,163の動作を制御する。この結果、測定された吸気温度が記憶部171に記憶された吸気温度に一致するようになり、発電効率の向上が図られる。
(発電システム10の動作)
続いて、図を参照してこの第1実施形態の発電システム10の動作について説明する。
LNGタンク101内のLNGは気化器102で気化され、燃焼室111に送られる。一方、空気吸引室103では、開口部106から吸引した燃焼用空気、エンクロージャ131、132内を冷却するエンクロージャ内冷却用空気、気化器102でのLNGの気化に用いられた気化用空気が混合され、適宜な温度となり、空気圧縮室104に送られる。空気圧縮室104に送られた燃焼用空気は、圧縮され、燃焼室111で気化されたLNGと混合され、燃焼される。その後、燃焼ガスはガスタービンGTの駆動に用いられ、排気ダクト113を経由して、排熱回収ボイラー121での蒸気の発生に用いられ、煙突122から大気中に排ガスとして排出される。
排熱回収ボイラー121で発生した水蒸気は蒸気タービンSTの駆動に用いられた後に、復水器124で復水されて、排熱回収ボイラー121に再送され、水蒸気の発生に再利用される。
発電システム10では、制御用コンピュータ170により、以下のように排熱の回収、有効利用が図られる。
発電システム10の熱効率が最大となる吸気温度(以下、「最適温度」という)より大気温度が低い場合には、ダクト141,151からエンクロージャ131、132からのエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気の排気を空気吸引室103に流入する。この結果、燃焼用空気の温度を適宜に上昇させて、熱効率の向上が図られる。
一方、最適温度より大気温度が高い場合には、ダクト161から気化器102からの気化用空気の排気を空気吸引室103に流入する。この結果、燃焼用空気の温度を適宜に低下させて、熱効率の向上が図られる。
ダンパー143,144,153,154,162,163(以下、「ダンパー143等」という)によって、ダクト141,151、161から空気吸引室103へのエンクロージャ内冷却用空気、気化用空気の流量を調節して、燃焼用空気の温度(吸気温度)を制御して、最適運転点に近づけることができる。
以上は、制御部172が、温度検出器Sで測定された吸気温度と記憶部に記憶された最適温度を比較して、ダンパー143等を制御することによって行える。
冷却ファン142,152の起動時(ガスタービンGTの起動前)には、大気側のダンパー143,153を開にして、エンクロージャ131,132内を換気すればよい。そして、ガスタービンGTの起動後、必要に応じて吸気側のダンパー144,154の開閉量を変化させ、空気吸引室103への流入量を調整する。
ダクト161では、通常は大気開放(排気)側のダンパー162を開としておき、必要に応じて吸気側のダンパー163の開閉量を変化させ、空気吸引室103への流入量を調整する。
なお、ガスタービンGTの起動中は空気吸引室103が大気圧より負圧であるため、吸気側のダンパー163を開とすることで必要な流入量が確保される。即ち、空気吸引室103内が負圧であるため、分岐点から空気吸引室103に至るまでのダクト141,151、161によるコンダクタンスはさほど問題とはならず、ダクト141,151、161それぞれの流量および空気の温度を一定に保つことが容易である。
(実施例)
発電システム10につき、数値的検討を行った結果を示す。
ここでは、ダクト141,151内を流れるエンクロージャ内冷却用空気を用いて、吸気温度を15℃から26℃に上昇させる場合を考える。
ダクト141,151内を流れるエンクロージャ内冷却用空気、空気吸引部103からの吸気の流量、温度が以下のようなものとする。
ダクト141内のエンクロージャ内冷却用空気: 57t/時間、167℃
ダクト151内のエンクロージャ内冷却用空気: 110t/時間、167℃
空気吸引部103からの吸気: 1421t/時間、15℃
この場合、空気吸引部103からの吸気のうち1318t/時間にダクト141,151内の高温の空気の62%を混合すると、混合された吸気は1421t/時間、26℃となり、適切な吸気温度となる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施形態を説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る発電システム10aを表す模式図である。
発電システム10aでは、第1の実施形態と同様に、空気吸引室103の開口部106から吸引する空気の温度が最適値よりも低い場合にダクト141,151からのエンクロージャ内冷却用(吸気加熱用)空気で温度を調整する。一方、発電システム10aは、第1の実施形態のダクト161を有しないことから、空気吸引室103の開口部106から吸引する空気の温度が最適値よりも高い場合の温度調整は行わない。このように、大気温度の低い場合の調節のみを行ってもよい。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)例えば、上述の第1、第2の実施形態では、コンバインドサイクル方式の発電システムであったが、これに換えてガスタービン方式の発電システムに適用することもできる。
(2)また、排気ダクト113を有さず、ガスタービン室112と排熱回収ボイラー121とが直結している(従い、エンクロージャ132も有しない)発電システムに適用することもできる。
(3)エンクロージャ131,132からのエンクロージャ内冷却用空気に加えて(または、換えて)、他の熱媒体を吸気の加熱に用いることも可能である。
・ガスタービン室からの排気(燃焼ガス)を空気吸引室103に導入して吸気の加熱を行うことができる。燃焼ガスは大気より酸素濃度が低くなっているが、ダクト141,151からのエンクロージャ内冷却用空気に付加して用いれば、大幅な組成変化を招くことはない。例えば、ダクト141,151からのエンクロージャ内冷却用空気では吸気温度の上昇が不十分な場合に排気を用いることで吸気温度を上昇しつつ、吸気の組成変化を抑えることが可能となる。
・ガスタービンGTのベアリング(軸受け)の潤滑油を冷却するための冷却用媒体を用いて吸気を加熱することも可能である。
(4)気化器102からの気化用空気に加えて(または、換えて)、他の熱媒体を吸気の冷却に用いることも可能である。
・ガス導管等を経由して燃料ガスが供給される場合に、高温の燃料ガスを減圧して使用するときがあるが、この減圧の際に発生する冷熱を用いて吸気を冷却することが可能である。気化器102で気化された直後の燃焼ガスは高圧であるのが通例なので、圧力調整部(例えば、圧力調整弁等を利用)を設けて、燃焼室111に導入する前に減圧する場合が多い。この減圧の際に燃焼ガスの断熱膨張による冷熱が発生する。このため、例えば、圧力調整部に熱交換器を設けることで、この冷熱を吸気の冷却に利用することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る発電システムを表す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る発電システムを表す模式図である。
符号の説明
10 発電システム
101 LNGタンク
102 気化器
103 空気吸引室
104 空気圧縮室
105 ポンプ
106 開口部
107 吸気フィルタ
111 燃焼室
112 ガスタービン室
113 排気ダクト
121 排熱回収ボイラー
122 煙突
123 蒸気タービン部
124 復水器
131、132 エンクロージャ
141、151、161 ダクト

Claims (7)

  1. 開口から空気を吸引する空気吸引室と、
    前記空気吸引室で吸引された空気を圧縮する空気圧縮機を有する空気圧縮室と、
    前記空気圧縮室で圧縮された空気を用いて、燃料を燃焼する燃焼室と、
    前記燃焼室で発生した燃焼ガスで駆動されるガスタービンを有するガスタービン室と、
    前記燃焼室および前記ガスタービン室の外壁を囲み、かつ空気が流入する第1の流入口と、空気が流出する第1の流出口とを有する第1の外覆と、
    前記流出口から流出する空気を前記空気吸引室に導く第1のダクトと、
    前記第1のダクトを流れる空気の流量を調節する第1の流量調節手段と、
    を具備することを特徴とする発電システム。
  2. 前記空気吸引室から前記空気圧縮室に流入する空気の温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段による温度測定結果に基づいて前記第1の流量調節手段を制御する制御手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の発電システム。
  3. 前記ガスタービン室に接続され、前記ガスタービンの駆動に用いられた燃焼ガスを導く排気ダクトと、
    前記排気ダクトの外壁を囲み、かつ空気が流入する第2の流入口と、空気が流出する第2の流出口とを有する第2の外覆と、
    前記第2の流出口から流出する空気を前記空気吸引室に導く第2のダクトと、
    前記第2のダクトを流れる空気の流量を調節する第2の流量調節手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の発電システム。
  4. 前記空気吸引室から前記空気圧縮室に流入する空気の温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段による温度測定結果に基づいて前記第1および第2の流量調節手段を制御する制御手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項3記載の発電システム。
  5. 開口から大気中の空気を吸引する空気吸引室と、
    前記空気吸引室で吸引された空気を圧縮する空気圧縮機を有する空気圧縮室と、
    前記空気圧縮室で圧縮された空気を用いて、燃料を燃焼する燃焼室と、
    前記燃焼室で発生した燃焼ガスで駆動されるガスタービンを有するガスタービン室と、
    前記ガスタービン室に接続され、前記ガスタービンの駆動に用いられた燃焼ガスを導く排気ダクトと、
    前記排気ダクトの外壁を囲み、かつ空気が流入する流入口と、空気が流出する流出口とを有する外覆と、
    前記流出口から流出する空気を前記空気吸引室に導くダクトと、
    前記ダクトを流れる空気の流量を調節する流量調節手段と、
    を具備することを特徴とする発電システム。
  6. 前記空気吸引室から前記空気圧縮室に流入する空気の温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段による温度測定結果に基づいて前記流量調節手段を制御する制御手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項5記載の発電システム。
  7. 空気を用いて液体燃料を気化する気化器と、
    前記気化器での液体燃料の気化に用いられた空気を前記空気吸引室に導く第3のダクトと、
    前記第3のダクトを流れる空気の流量を調節する第3の流量調節手段と、をさらに具備し、
    前記燃焼室で燃焼される燃料が前記気化器で気化された燃料である
    ことを特徴とする請求項1または5のいずれか1項に記載の発電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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