JP2005138139A - 粉末プレス装置と粉末充填方法 - Google Patents

粉末プレス装置と粉末充填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 分割したパンチを用いずに、粉末成形体の密度分布を調整可能な技術を提供する。
【解決手段】 粉末プレス装置10は、成形孔20aが上面に開口しているダイ20と、その成形孔20aに挿通されて上部が成形孔20aとともに粉末充填用のキャビティ25を形成するロワーパンチ22と、粉末58を収容した状態でダイ上面20bをキャビティ25上まで移動して開放された底部からキャビティ25に粉末58を落下充填する粉箱52とを備えている。粉箱52内の所定部位には、粉末の流動を妨げる部材56が設けられている。ロワーパンチ22は、粉箱52からキャビティ25に粉末58が充填されて流動妨げ部材56とロワーパンチ22との間に粉末58が介在している状態で、ダイ20に対して相対的に上昇してキャビティ25に充填された粉末58の一部を粉箱52に戻す。
【選択図】 図5

Description

本発明は、粉末プレス装置と粉末充填方法に関するものである。詳しくは、粉末プレス装置で成形する粉末成形体の密度分布を調整する技術に関するものである。
成形孔が上面に開口しているダイと、その成形孔に挿通されて上部が成形孔とともに粉末充填用のキャビティを形成するロワーパンチと、粉末を収容した状態でダイ上面をキャビティ上までスライドし、開放された底部からキャビティに粉末を落下充填する粉箱とを備えた粉末プレス装置が知られている。キャビティに粉末を充填してから、アッパーパンチが降下してキャビティに充填された粉末をプレス加工し、成形孔とロワーパンチとアッパーパンチの形状に対応した粉末成形体が成形される。
キャビティに充填した粉末をプレス加工して粉末成形体を成形する場合、粉末成形体の密度分布が均一にならないことがある。例えば、キャビティ底部に形成された凸部同士の間隔が狭いと、その部分に粉末が充填されにくい。粉末が充填されにくい部分が存在すると、キャビティの充填密度が均一にならない。その状態のまま粉末をプレス加工すると、粉末成形体の密度分布も均一にならない。
また、粉末成形体の強度や硬さを部分的に大きくしたい等のニーズから、粉末成形体の密度分布を部分的に異ならせたいこともある。
特許文献1には、分割されたパンチがそれぞれ異なるストロークで粉末をプレス加工することにより、粉末成形体の密度分布を調整する技術が記載されている。
特開2000−26904号公報
上述したように、特許文献1に記載の技術では、分割されたパンチを用いることで粉末成形体の密度分布を調整する。しかしながらパンチを分割すると、パンチの構成が複雑になるし、パンチ同士のかじりが生じることもある。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、パンチを分割せずに粉末成形体の密度分布を調整可能な技術を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために創作された粉末プレス装置は、成形孔が上面に開口しているダイと、その成形孔に挿通されて上部が成形孔とともに粉末充填用のキャビティを形成するロワーパンチと、粉末を収容した状態でダイ上面をキャビティ上まで移動して開放された底部からキャビティに粉末を落下充填する粉箱とを備えている。粉箱内の所定部位には、粉末の流動を妨げる部材が設けられている。ロワーパンチは、粉箱からキャビティに粉末が充填されて前記流動妨げ部材とロワーパンチとの間に粉末が介在している状態で、ダイに対して相対的に上昇してキャビティに充填された粉末の一部を粉箱に戻す。
このように、ロワーパンチがダイに対して相対的に上昇してキャビティに充填された粉末の一部を粉箱に戻すと、流動妨げ部材とロワーパンチとの間に介在している粉末が圧縮され、その部分の充填密度が調整される。充填密度の高低は、プレス加工後の密度の高低に対応する。例えば、粉末の充填密度が高く調整されている部分は、プレス加工後の密度も高く調整される。よって、上記の粉末プレス装置によれば、粉末成形体の密度分布を調整することができる。
上記の粉末プレス装置において、粉箱は、外箱と、その外箱内に着脱可能に装着されるとともに粉末を収容する内箱とを有しており、前記流動妨げ部材は、内箱に取付けられていることが好ましい。
上記の粉末プレス装置では、外箱内に着脱可能に装着された内箱に流動妨げ部材が取付けられている。このため、内箱を交換することで、流動妨げ部材も交換することができる。また、充填密度を調整しない場合には、内箱を取外すだけでそれに対応できる。
本発明の粉末充填方法は、ダイの上面に開口する成形孔とその成形孔に挿通されたロワーパンチの上部とが形成するキャビティに粉末を充填する方法であり、粉末を収容した粉箱がダイ上面をキャビティ上まで移動して粉箱の開放された底部からキャビティに粉末を落下充填する工程と、粉箱内に設けられた粉末の流動を妨げる部材とロワーパンチとの間に粉末が介在している状態で、ロワーパンチがダイに対して相対的に上昇してキャビティに充填された粉末の一部を粉箱に戻す工程を備えている。
上記の粉末充填方法は、粉箱の開放された底部からキャビティに粉末を落下充填してから、流動妨げ部材とロワーパンチとの間に粉末が介在している状態で、ロワーパンチがダイに対して相対的に上昇してキャビティに充填された粉末の一部を粉箱に戻す。このため、流動妨げ部材とロワーパンチとの間に介在している粉末の充填密度が調整される。粉末の充填密度が調整されると、粉末成形体の密度分布が調整される。
後述する実施例に係る粉末プレス装置10の主要な特徴を記載する。
(1)粉末プレス装置10は、成形型部18と粉末充填部50を備えている。
(2)成形型部18は、ダイ20、ロワーパンチ22、アッパーパンチ24等を備えている。ダイ20には、上下に貫通する成形孔20aが形成されている。成形孔20aにはロワーパンチ22が挿通されており、成形孔20aとロワーパンチ22の上部とによって、粉末充填用のキャビティ25が形成される。アッパーパンチ24は、ロワーパンチ22の上方に配置されている。
(3)粉末充填装置50は、ダイ20上に装着されており、粉箱52、粉箱駆動部51を備えている。粉箱52は、粉箱本体57、中子53、流動妨げ部材56等を備えている。粉箱本体57と中子53は方形枠状に形成されており、粉箱本体57の内側に中子53がはまり込んでいる。流動妨げ部材56は、支持棒54に支持されて、粉箱52内に配置されている。
(4)粉箱52が粉末58を収容した状態でダイ20の上面をキャビティ25上まで移動すると、粉箱52からキャビティ25に粉末が落下充填される。
(5)粉箱52がキャビティ25上に移動した状態では、流動妨げ部材56は粉末が充填されにくいロワーパンチ22の薄肉キャビティ部34の上方に配置される。
(6)ダイ20に対してロワーパンチ22を相対的に上昇させると、キャビティ25に充填されている粉末58が粉箱52に戻される。粉末58が粉箱52に戻される過程で、流動妨げ部材56がその下方に位置している粉末58の上方への移動を妨げ、薄肉キャビティ部34の充填密度が高くなる。薄肉キャビティ部34の充填密度が高くなると、キャビティ25内の充填密度分布が均一になる。キャビティ25内の充填密度分布が均一になると、プレス成形後の粉末成形体の密度分布も均一になる。
粉末プレス装置10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、粉末プレス装置10で成形する粉末成形体12を例示している。以下においては、この形状の粉末成形体12を粉末プレス装置10で成形するものとして説明を進める。粉末成形体12は、円筒状の外周部14と、その外周部14内に設けられた円板部15を備えている。円板部15には、中央部に中央孔15bが形成され、その中央孔15bの周りに4つの周囲孔15aが形成されている。粉末成形体12は中間素材であり、焼結されて高強度な焼結体になる。
粉末プレス装置10は、図5に示されているように、成形型部18と、粉末充填部50を備えている。まず、成形型部18について説明する。図2に示されているように、成形型部18は、ダイ20、ロワーパンチ22、アッパーパンチ24、ロワーパンチ駆動部28、アッパーパンチ駆動部30を有している。ダイ20には、上下に貫通する成形孔20aが形成されている。成形孔20aの軸直角方向断面は円形である。この成形孔20aにロワーパンチ22が挿通され、成形孔20aとロワーパンチ22の上部とによって、粉末充填用のキャビティ25が形成される。アッパーパンチ24は、ロワーパンチ22の上方に配置されている。ロワーパンチ22とアッパーパンチ24は、それぞれロワーパンチ駆動部28とアッパーパンチ駆動部30によって上下方向に駆動される。パンチ22、24が駆動部28、30によってどのように駆動されるかについては、後述にて詳細に説明する。
図3に示されているように、ロワーパンチ22は、第1パンチ31、第2パンチ32、第3パンチ33を備えている。第1パンチ31は円筒状に形成されている。第2パンチ32は、第1パンチ31に挿通されている。図4に示されているように、第2パンチ32は、円柱状であるとともに、上下に貫通する中央パンチ孔32aと、その中央パンチ孔32aの周りに配置された4つの周囲パンチ孔32bを備えている。図3に示されているように、第3パンチ33は、第2パンチ32の中央パンチ孔32aに挿通される中央円柱部33aと、周囲パンチ孔32bに挿通される周囲円柱部33bを備えている。第1パンチ31、第2パンチ32、第3パンチ33は、軸方向に沿って相対的に移動することができる。アッパーパンチ24は、ロワーパンチ22と異なり一体成形されている。
図5に示されているように、粉末充填装置50は、ダイ20上に装着されており、粉箱52、粉箱駆動部51を備えている。図6に示されているように、粉箱52は、粉箱本体57、中子53、流動妨げ部材56、支持棒54、支持リング55を備えている。粉箱本体57と中子53は、方形枠状に形成されており、粉箱本体57の内側に中子53がはまり込んでいる。粉箱本体57と中子53の上部と底部は開放されている。流動妨げ部材56は、支持棒54を介して中子53と連結されることによって、粉箱52の中央部であるとともに粉箱52の底部よりも僅かに上方である位置に支持されている。流動妨げ部材56同士は、支持リング55によって連結されている。
キャビティ25に粉末を充填する際には、まず、図5に示されている位置に粉箱52を配置する。そして、粉箱52内に粉末58を供給する。この状態では、粉箱52の底部は、ダイ20の上面20bによって閉じられている。粉末58としては、例えば、鉄粉等の金属粉末、およびそれらをベースとする混合粉末を用いる。なお、図5および後述の説明にて参照する図7、8、11、12、13では、粉箱52の粉箱本体57と中子53を一体で図示している。
続いて、図7に示されているように、粉箱駆動部51に駆動されて粉箱52がキャビティ25に向かってダイ20の上面20b上を前進する。粉箱52が前進してキャビティ25にさしかかると、粉箱52の底部から粉末58が落下し、キャビティ25に粉末58が充填されて行く。この場合、支持棒54と支持リング55は細いので、充填の邪魔にならない。また、粉箱54とともに流動妨げ部材56も前進し、前進しつつキャビティ25に粉末が充填される。流動妨げ部材56が前進しつつキャビティ25に粉末が充填されると、流動妨げ部材56がその下方への粉末の充填を邪魔しても、粉末の充填が邪魔された部分には、流動妨げ部材56がさらに前進にした後、粉末が充填される。このため、流動妨げ部材56は粉末58の充填に影響を与えない(粉末充填の阻害要因にならない)。
図8は、粉箱52がキャビティ25の上方に移動し、粉箱52から落下した粉末58によって、キャビティ25が完全に充填された状態を図示している。
図9に示されているように、ロワーパンチ22では、第3パンチの中央円柱部33aと周囲円柱部33bに挟まれる部位(ハッチングで図示した部位)が狭くなっている。この部位は、粉末成形体12の中央孔15bと周囲孔15a間の薄肉部を成形する。以下においては、第3パンチの中央円柱部33aと周囲円柱部33bに挟まれる部位を「薄肉キャビティ部34」と言う。薄肉キャビティ部34は、粉末の充填が行われにくい。なぜならば、充填時に粉末58が中央円柱部33a、周囲円柱部33bと摩擦しながら落下する影響を受けるからである。このため、薄肉キャビティ部34の充填密度は、他の部位よりも低くなる。
図10に示されているように、粉箱52がキャビティ25の上方に移動した状態では、流動妨げ部材56は、薄肉キャビティ部34の上方に配置される。
次に、図11に示されているように、粉箱52がキャビティ25の上方に配置されている状態で、ダイ20に対してロワーパンチ22を相対的に上昇させる。具体的には、ロワーパンチ22の位置を維持したまま、ロワーパンチ22に対してダイ20を降下させる。ダイ20は、ダイ駆動部(図示省略)に駆動されて降下する。ダイ20に対してロワーパンチ22が相対的に上昇すると、キャビティ25に充填している粉末58が粉箱52に戻される。粉末58が粉箱52に戻される過程で、流動妨げ部材56がその下方に位置している粉末58の上方への移動を妨げる。上述したように、流動妨げ部材56は、薄肉キャビティ部34の上方に配置されている。よって、流動妨げ部材56が粉末58の上方への移動を妨げると、薄肉キャビティ部34に充填されている粉末58が圧縮され、薄肉キャビティ部34の充填密度が高くなる。流動妨げ部材56の位置と大きさは、圧縮後の薄肉キャビティ部34の充填密度が、その周囲部分と同じになるように調整されている。流動妨げ部材56の位置が高い、すなわち流動妨げ部材56と薄肉キャビティ部34の距離が大きいと、薄肉キャビティ部34の充填密度は低くなる。流動妨げ部材56の位置が低いと、薄肉キャビティ部34の充填密度は高くなる。流動妨げ部材56が大きいと、それによる粉末58の上方への移動がより妨げられる。よって、薄肉キャビティ部34の充填密度は高くなる。逆に、流動妨げ部材56が小さいと、薄肉キャビティ部34の充填密度は低くなる。このようにして調整される粉末の充填密度は、例えば、約5〜10(%)、約0.15〜0.3(g/cm)程度である。この調整によって、重力作用で粉末58を充填したときに生じる薄肉キャビティ部34の充填密度と、残余部の充填密度の相違を補うことができる。
上述した特許文献1(特開2000−26904号公報)に記載されている、分割されたパンチによって粉末をプレスする技術では、薄肉キャビティ部34の充填密度を調整することができない。薄肉キャビティ部34の形状に対応したパンチは小さくならざるを得ず、強度が不足してしまうからである。
流動妨げ部材56の形状は、方形板状であることに限られず、例えば、円板状であってもよい。流動妨げ部材56が円板状であると、ダイ20に対してロワーパンチ22が相対的に上昇して流動妨げ部材56が粉末58の上方への流動を妨げる場合に、それにともなって生じる水平方向への粉末58の流動が全水平方向に亘って均一になる。このため、その部分のプレス後の密度分布も全水平方向に亘って均一になる。
ダイ20に対してロワーパンチ22を相対的に上昇させた後、図12に示されているように、粉箱52を後退させる。粉箱52が後退すると、キャビティ25には粉末58が充填されたまま残される。そして、図13に示されているように、アッパーパンチ駆動部30に駆動されてアッパーパンチ24が降下し、粉末58をプレスする(加圧する)。この際には、ロワーパンチ駆動部28によって、第2パンチ32は所定距離だけ降下する。第1パンチ31と第3パンチ33は降下しない。図12に示されているように、アッパーパンチ24が降下する前のキャビティ25では、第1パンチがプレスする部位の深さは、第2パンチ32がプレスする部位よりも深い。このため、第2パンチ32が降下しないと、第1パンチがプレスした部位の密度は、第2パンチ32がプレスした部位よりも小さくなる。第2パンチ32が所定距離降下することによって、第1パンチ31がプレスする部位と、第2パンチ32がプレスする部位の密度が同じに調整される。
このようにして、図1に示されている粉末成形体12が成形される。上述したように、本実施例の粉末プレス装置10によれば、薄肉キャビティ部34と、その周囲部分の充填密度が同じになるように調整することができる。よって、密度分布が均一な粉末成形体12を得ることができる。
図14に示すような断面を有する密度分布が均一な粉末成形体60を粉末プレス装置で成形する場合、従来においては、ロワーパンチとアッパーパンチの少なくとも一方のパンチを分割していた。粉末成形体60は、突出部62とその他の部分で厚さが異なっているので、パンチを分割してプレスの程度を調整しないと、プレス成形後の密度分布が均一にならないからである。
このような形状の粉末成形体60をプレス成形する場合にも、本実施例の粉末プレス装置10を用いると、図15に示されているように、キャビティ25に充填されている粉末58に高充填密度部64を設けることができる。高充填密度部64の充填密度を適切に調整することにより、プレス成形後の粉末成形体60の密度分布の均一化が可能になる。
流動妨げ部材56は、水平な姿勢で配置しなくてもよい。例えば、平板状の流動妨げ部材56を水平方向に対して傾斜した姿勢で配置すると、粉末58の水平方向に沿った充填密度に勾配を与える(変化させる)ことができる。また、流動妨げ部材56を平板状でなく、曲面状に形成することによっても、粉末58の充填密度分布に勾配を与えることができる。さらには、流動妨げ部材56を平板状とした場合であっても、その平面形状によって粉末58の充填密度分布を変化させることができる。このように、流動妨げ部材56の姿勢や形状を種々選択することにより、粉末58の充填密度を自由に調整することができる。
粉末58の流動性は、プレスされた直後に失われる。従って、粉末58がプレスされる過程における粉末58の水平方向への流動は僅かである。よって、粉末58の充填密度が部分的に異なっていても、プレスされる過程で、その差を小さくするように粉末58が水平方向に大きく流動することはない。このため、粉末58の充填密度を調整することにより、プレス成形後の粉末成形体の密度を効果的に調整することができる。
本実施例の粉末プレス装置10は、粉末の充填密度分布を均一にするだけでなく、充填密度分布を部分的に異ならせるためにも用いることができる。充填密度分布を部分的に異ならせると、密度分布が部分的に異なる粉末成形体を成形することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例に係る粉末プレス装置が成形する粉末成形体を示す斜視図。 実施例に係る成形型部の縦断面図。 実施例に係るロワーパンチの斜視図。 実施例に係る第2パンチの斜視図。 実施例に係る粉末プレス装置の縦断面図(粉箱が前進する前の状態)。 実施例に係る粉箱の斜視図。 実施例に係る粉末プレス装置の縦断面図(粉箱が前進途中にある状態)。 実施例に係る粉末プレス装置の縦断面図(粉箱がキャビティ上に配置された状態)。 実施例に係るロワーパンチを上方から見た図。 図8のX−X線矢視図。 実施例に係る粉末プレス装置の縦断面図(ロワーパンチがダイに対して相対的に上昇した状態)。 実施例に係る粉末プレス装置の縦断面図(粉箱が後退した状態)。 実施例に係る粉末プレス装置の縦断面図(アッパーパンチが降下した後の状態)。 実施例に係る他の粉末成形体の断面図。 実施例に係る他の粉末成形体をプレス成形する前の粉末の充填状態を示す図。
符号の説明
10:粉末プレス装置
12:粉末成形体
14:外周部
15:円板部、15a:周囲孔、15b:中央孔
18:成形型部
20:ダイ、20a:成形孔、20b:上面
22:ロワーパンチ
24:アッパーパンチ
25:キャビティ
28:ロワーパンチ駆動部
30:アッパーパンチ駆動部
31:第1パンチ
32:第2パンチ、32a:中央パンチ孔、32b:周囲パンチ孔
33:第3パンチ、33a:中央円柱部、33b:周囲円柱部
34:薄肉キャビティ部
50:粉末充填部
51:粉箱駆動部
52:粉箱
53:中子
54:支持棒
55:支持リング
56:流動妨げ部材
57:粉箱本体
58:粉末
60:粉末成形体
62:突出部
64:高充填密度部

Claims (3)

  1. 成形孔が上面に開口しているダイと、
    その成形孔に挿通されて上部が成形孔とともに粉末充填用のキャビティを形成するロワーパンチと、
    粉末を収容した状態でダイ上面をキャビティ上まで移動して開放された底部からキャビティに粉末を落下充填する粉箱とを備えており、
    粉箱内の所定部位には、粉末の流動を妨げる部材が設けられており、
    ロワーパンチは、粉箱からキャビティに粉末が充填されて前記流動妨げ部材とロワーパンチとの間に粉末が介在している状態で、ダイに対して相対的に上昇してキャビティに充填された粉末の一部を粉箱に戻すことを特徴とする粉末プレス装置。
  2. 粉箱は、外箱と、その外箱内に着脱可能に装着されるとともに粉末を収容する内箱とを有しており、
    前記流動妨げ部材は、内箱に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の粉末プレス装置。
  3. ダイの上面に開口する成形孔とその成形孔に挿通されたロワーパンチの上部とが形成するキャビティに粉末を充填する方法であり、
    粉末を収容した粉箱がダイ上面をキャビティ上まで移動して粉箱の開放された底部からキャビティに粉末を落下充填する工程と、
    粉箱内に設けられた粉末の流動を妨げる部材とロワーパンチとの間に粉末が介在している状態で、ロワーパンチがダイに対して相対的に上昇してキャビティに充填された粉末の一部を粉箱に戻す工程、
    を備えることを特徴とする粉末充填方法。
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