JP2005137592A - システムキッチン - Google Patents

Abstract

【課題】 カウンター面上に一時的に載置してもカウンター面上に水が溜まることなく、使い勝手の良い水切りバスケットを備えたシステムキッチン。
【解決手段】 シンク（１）に設置可能な水切りバスケットと、水切りバスケットを載置するためのトレーとを備えている。トレーは、カウンター面（３）の所定位置に置かれたときに水切りバスケットから垂れ落ちる水をシンクの内部に向かって導くように構成されている。トレーは、まな板を立てた状態で保持するためのまな板ホルダーを有する。また、水切りバスケットは、ペットボトルを逆さま状態で保持するためのペットボトルホルダーを有する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、システムキッチンに関し、特にシステムキッチンにおいてシンクに設置可能な水切りバスケットに関するものである。

従来、システムキッチンにおいてシンクに設置可能な水切りバスケットが知られている。水切りバスケットは、シンクの中に落とし込むように設置され、洗いたての皿やコップなどを収納して水切りするために用いられる。

水切りバスケットがシンクの中に落とし込むように設置されていると、大きな鍋などを洗うときやシンクを掃除するときなどに、水切りバスケットが邪魔になって作業がしにくい。そこで、シンク内の作業に際して、洗いたての皿やコップなどを収納した状態で水切りバスケットをほぼ水平なカウンター面上に一時的に載置することがある。

この場合、水切りバスケット内の皿やコップなどからカウンター面上へ水が垂れ落ちて、カウンター面上に溜まってしまう。その結果、水切りバスケットをシンクに戻してカウンター面上で作業を開始する前にカウンター面上に溜まった水を拭き取る必要があり、従来の水切りバスケットの使い勝手が悪いという不都合があった。

本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、カウンター面上に一時的に載置してもカウンター面上に水が溜まることなく、使い勝手の良い水切りバスケットを備えたシステムキッチンを提供することを目的とする。

前記課題を解決するために、本発明では、シンクに設置可能な水切りバスケットと、
前記水切りバスケットを載置するためのトレーとを備え、
前記トレーは、カウンター面の所定位置に置かれたときに前記水切りバスケットから垂れ落ちる水をシンクの内部に向かって導くように構成されていることを特徴とするシステムキッチンを提供する。

本発明の好ましい態様によれば、前記トレーは、まな板を立てた状態で保持するためのまな板ホルダーを有する。また、前記水切りバスケットは、ペットボトルを逆さま状態で保持するためのペットボトルホルダーを有することが好ましい。また、前記水切りバスケットを収納するための収納部を備え、前記収納部は、通気性の前扉を有することが好ましい。

本発明では、シンクに設置可能な水切りバスケットを載置するためのトレーを備えている。そして、このトレーは、カウンター面の所定位置に置かれたときに水切りバスケットから垂れ落ちる水をシンクの内部に向かって導くように構成されている。したがって、本発明では、水切りバスケットをトレーに載せた状態でカウンター面上に置いても、水切りバスケットから垂れ落ちる水がカウンター面上に溜まることなく、使い勝手の良い水切りバスケットを実現することができる。

また、本発明では、トレーが、まな板を立てた状態で保持するためのまな板ホルダーを有することが好ましい。この構成により、たとえばフラット対面型のシステムキッチンにおいて、リビングルーム（以下、ダイニングルームも含む概念とする）から見えにくい姿勢に立てた状態でまな板を保持することができ、美観の観点から好都合である。

また、本発明では、水切りバスケットが、ペットボトルを逆さま状態で保持するためのペットボトルホルダーを有することが好ましい。この構成により、本来的に水切りが困難なペットボトルを容易に水切りすることができる。

また、本発明では、水切りバスケットを収納するための収納部を備え、この収納部が通気性の前扉を有することが好ましい。この構成により、半乾き状態の水切りバスケットを通気性の良好な空間に収納することができ、衛生の観点から好都合である。

本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図１は、本発明の実施形態にかかるシステムキッチンの構成を概略的に示す上面図である。また、図２は、本実施形態における水切りバスケットの構成を概略的に示す図である。また、図３は、本実施形態におけるトレーの構成を概略的に示す図である。なお、本実施形態では、フラット対面型のシステムキッチンに本発明を適用している。

図１を参照すると、本実施形態のシステムキッチンＳにはシンク１が設けられ、シンク１に隣接して例えば湯水混合型の水栓２が設けられている。また、シンク１を除く領域に設けられたカウンター面３は、背面パネル（不図示）からリビングルームＬに向かって張り出した奥行きの比較的大きな天板で覆われている。こうして、シンク１の後方には、比較的広いカウンター面３が確保されている。

また、シンク１の排出口１ａの上方には、たとえば洗剤やスポンジなどを載置するための洗剤バスケット４が設置されている。本実施形態のようなフラット対面型のシステムキッチンＳでは、シンク１の前方に立ってカウンター越しにリビングルームＬを見渡すことができ、キッチン側およびリビングルームＬ側の双方からカウンター面３にアクセスすることができるように構成されている。

また、本実施形態のシステムキッチンＳは、シンク１に設置可能な水切りバスケット５を備えている。水切りバスケット５は、図２に示すように、洗いたての皿やコップなどを収納して水切りするのに適切な網カゴ状の形態を有する。水切りバスケット５は、図２（ａ）に示す一対の湾曲部５ａが図１に示すシンク１の一対のコーナー部１ｂに対応するように位置決めされて、シンク１の中に落とし込むように設置される。

水切りバスケット５には、ペットボトル（不図示）を逆さま状態で保持するための一対のペットボトルホルダー５ｂが設けられている。ペットボトルホルダー５ｂは、上方に向かって延びる全体的に棒状の形態を有する。ペットボトルホルダー５ｂの使用に際しては、ペットボトルのキャップを外し、ペットボトルホルダー５ｂがペットボトルの口を通るような状態で、すなわち逆さま状態でペットボトルが保持される。

また、本実施形態のシステムキッチンＳは、水切りバスケット５を載置するためのトレー６を備えている。トレー６は、水切りバスケット５を載せた状態でカウンター面３の所定位置に置かれたときに、水切りバスケット５から垂れ落ちる水をシンク１の内部に向かって導くように構成されている。具体的には、トレー６の底部は、図３（ｂ）に示すように、ほぼ水平なカウンター面３上に安定的に置くことができるような構造を有する。

また、トレー６の表面側のほぼ中央には、図３（ａ）に示すように、一定のピッチで配置された複数（図３（ａ）では８個）の細長いライン部６ａが設けられている。これら複数のライン部６ａの上面は１つの水平面に沿うように設定されているので、これら複数のライン部６ａの上にコップや茶碗などを安定的に置くことができる。

このとき、トレー６には、水切りバスケット５から垂れ落ちる水が図中の矢印に沿って排出口６ｂへ導かれるように表面勾配が設けられている。したがって、排出口６ｂが図１に示すシンク１のサイド部１ｃから僅かに内側に突出するように位置決めして、水切りバスケット５を載せたトレー６がカウンター面３上に置かれることになる。

なお、トレー６には、まな板を立てた状態で保持するためのまな板ホルダー７が設けられている。まな板ホルダー７は、複数のライン部６ａを挟んで排出口６ｂとは反対側に設けられ、間隔を隔てて立設された一対のフレーム７ａと７ｂとにより構成されている。ここで、フレーム７ａおよび７ｂは、トレー６がカウンター面３の所定位置に置かれたときにシステムキッチンＳの奥行き方向に沿って延びるように配置されている。

換言すれば、水切りバスケット５を載せたトレー６をカウンター面３の所定位置に置いて、図３（ｂ）に示すように一対のフレーム７ａと７ｂとの間にまな板１０を差し込んで立てたとき、リビングルームＬ側からまな板１０の端面側が見えるようにまな板１０が保持されることになる。

また、本実施形態では、水切りバスケット５を収納するための収納部８を備えている。収納部８は、図４に示すように、通気性の前扉８ａを有し、たとえばワークトップ（カウンター面）の背後に設けられている。本実施形態では、たとえば半乾き状態の水切りバスケット５であっても、トレー６とともにあるいは単体で、収納部８に収納される。

以上のように、本実施形態では、シンク１に設置可能な水切りバスケット５を載置するためのトレー６が、カウンター面３の所定位置に置かれたときに水切りバスケット５から垂れ落ちる水をシンク１の内部に向かって導くように構成されている。したがって、本実施形態では、水切りバスケット５をトレー６に載せた状態でカウンター面３上に置いても、水切りバスケット５から垂れ落ちる水がカウンター面３上に溜まることなく、使い勝手の良い水切りバスケット５を実現することができる。

特に、本実施形態では、まな板１０を立てた状態で保持するためのまな板ホルダー７がトレー６に設けられているので、フラット対面型のシステムキッチンＳにおいて、リビングルームＬから見えにくい姿勢に立てた状態でまな板１０を保持することができ、美観の観点から好都合である。

また、本実施形態では、ペットボトルを逆さま状態で保持するためのペットボトルホルダー５ｂが水切りバスケット５に設けられているので、本来的に水切りが困難なペットボトルを容易に水切りすることができる。

また、本実施形態では、水切りバスケット５を収納するための収納部８を備え、この収納部８が通気性の前扉８ａを有する構成を採用しているので、半乾き状態の水切りバスケット５を通気性の良好な空間に収納することができ、衛生の観点から好都合である。

なお、上述の実施形態では、フラット対面型のシステムキッチンに本発明を適用しているが、これに限定されることなく、一般的にシンクを有するシステムキッチンに本発明を適用することができる。

本発明の実施形態にかかるシステムキッチンの構成を概略的に示す上面図である。 本実施形態における水切りバスケットの構成を概略的に示す図である。 本実施形態におけるトレーの構成を概略的に示す図である。 本実施形態において水切りバスケットを収納するための収納部の構成を概略的に示す図である。

符号の説明

１ シンク
１ａ 排出口
１ｂ コーナー部
１ｃ サイド部
２ 水栓
３ カウンター面
４ 洗剤バスケット
５ 水切りバスケット
５ａ 湾曲部
５ｂ ペットボトルホルダー
６ トレー
６ａ ライン部
６ｂ 排出口
７ まな板ホルダー
８ 収納部
１０ まな板

Claims (4)

1. シンクに設置可能な水切りバスケットと、
   前記水切りバスケットを載置するためのトレーとを備え、
   前記トレーは、カウンター面の所定位置に置かれたときに前記水切りバスケットから垂れ落ちる水をシンクの内部に向かって導くように構成されていることを特徴とするシステムキッチン。
2. 前記トレーは、まな板を立てた状態で保持するためのまな板ホルダーを有することを特徴とする請求項１に記載のシステムキッチン。
3. 前記水切りバスケットは、ペットボトルを逆さま状態で保持するためのペットボトルホルダーを有することを特徴とする請求項１または２に記載のシステムキッチン。
4. 前記水切りバスケットを収納するための収納部を備え、
   前記収納部は、通気性の前扉を有することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載のシステムキッチン。

Images