JP2005135840A - コネクタ付ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 ケーブルの長さや種類が変更されても、常に最適な波形整形処理、および各ペア線間スキューのバラツキを均一化できるコネクタ付ケーブルを提供する。
【解決手段】 ケーブル2の両端にコネクタ3t,3rをそれぞれ取り付けたコネクタ付ケーブル1において、受信側コネクタ3rあるいは送信側コネクタ3tに、受信信号あるいは送信信号の波形整形を行う波形整形素子4を内蔵したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ケーブルの両端にコネクタをそれぞれ取り付けたコネクタ付ケーブルに係り、特に、信号を安定して長距離伝送するコネクタ付ケーブルに関するものである。
電子機器間や通信機器間の接続に使用されるコネクタ付ケーブルとして、図9に示すようなコネクタ付ケーブル91がある。このコネクタ付ケーブル91は、ケーブル92の一端に送信側コネクタ93tを取り付けると共に、ケーブル92の他端に受信側コネクタ93rを取り付けたものである。
コネクタ付ケーブル91は、例えば、送信側の通信機器94tと受信側の通信機器94r間の接続に使用される。送信側の通信機器94tは、基板95tと、二つの差動信号を生成する信号源96とを備え、その基板95tには送信側コネクタ93tが接続される。受信側の通信機器94rは、基板95rと、受信器97と、受信信号の波形整形を行う波形整形素子(アンプ・イコライザ用)98とを備え、その基板95rには受信側コネクタ93rが接続される。
通信機器94t,94r間で通信を行うと、送信信号t9は、コネクタ93t、ケーブル92、コネクタ93rを介することにより、コネクタ93rに達すると信号波形が歪んで受信信号r9になり、伝送特性に悪影響を及ぼす。この信号波形の歪みはケーブル長が長くなるほど大きくなり、ある長さ以上には信号を伝送することは不可となる。
そこで、一般に受信側の通信機器94rでは、信号の伝送距離を延ばすために、受信器97の前段となる基板95rに波形整形素子(あるいは波形整形回路)98を設けている。この波形整形素子98では、ごく一般的な波形整形処理、すなわち、伝送信号波形が持つ低周波から高周波領域に亘るスペクトラムを一定値に整え、さらに低周波から高周波領域の位相補償、各ペア線間の遅延時間(スキュー)の改善、および信号増幅を行う等の処理がなされる。
したがって、受信信号r9は、波形整形素子98によって整形され、送信信号t9と同等の整形信号s9となって受信器97で受信される。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
特開平6−284118号公報 特開平9−36301号公報
一般にコネクタ付ケーブルの伝送特性、すなわち伝送波形の歪み具合は、ケーブルの長さ・構造・材質に大きく依存する。
しかしながら、上述したように、ごく一般的な波形整形処理機能が組み込まれた波形整形素子98は、通常、受信側の通信機器94rの基板95rに搭載されるので、ケーブルの長さ・構造・材質によって常に最適なものに取り替えられることはない。
そのため、コネクタ付ケーブル91では、ケーブル92の長さや種類を変更した場合、信号の波形処理が適切に行われず、伝送特性の改善が期待通りになされないという問題がある。
より詳細には、コネクタ付ケーブル91に高周波成分および低周波成分を含むランダムのロジック信号を伝送した場合、受信側コネクタ93rと受信器97において、図10に示すようなアイパターンが測定できるので、このアイパターンの開口率(信号波形の目の開き具合)によってケーブルの伝送特性(デジタル信号波形の波形品質)を評価することが広く行われている。アイパターン開口率が大きいと、信号識別が確かになり、伝送エラーの発生頻度が低くなる。
図10に示すように、ケーブル長10mのあるコネクタ付ケーブル(typeA)91では、ケーブル通過後波形のアイハイトは300mVであり、整形後波形のアイハイトは950mVであった。これに対し、typeAと同じケーブル長であるが、typeAとはケーブルの種類が異なるケーブルコネクタ付ケーブル(typeB)91では、ケーブル通過後の波形のアイハイトは300mVであったが、整形後波形のアイハイトは700mVであった。
つまり、コネクタ付ケーブル91を用いたインターフェイスでは、ケーブルの種類の違いにより、波形整形素子98の波形復元(整形)効果に違いが生じる。ただし、図10では、各アイパターンにおいて、横軸を時間にとり、縦軸をアイパターン開口率の指標となるアイハイト(mV)にとっている。アイハイトはアイパターンの最小振幅である。
また、図11に示すように、コネクタ付ケーブル91を用いて、パラレルに複数の信号を伝送する場合、ペア1とペア2とからなる送信信号t11は、各ペア線の電気長の違いによりスキューが発生するので、コネクタ93rに達すると、例えばペア1よりペア2が遅れた受信信号r11になる。スキューの発生度合いはケーブルの種類によって異なるため、波形整形素子98ではスキューを適切に調整することができず、伝送特性が悪化(劣化)したままの受信信号r11が受信器97で受信される。
つまり、コネクタ付ケーブル91を用いたインターフェイスでは、各ペア線間のスキューのバラツキによって、複数の信号が同時に伝送されなくなるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、ケーブルの長さや種類が変更されても、常に最適な波形整形処理、および各ペア線間スキューのバラツキを均一化できるコネクタ付ケーブルを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、ケーブルの両端にコネクタをそれぞれ取り付けたコネクタ付ケーブルにおいて、受信側コネクタあるいは送信側コネクタに、受信信号あるいは送信信号の波形整形を行う波形整形素子を内蔵したコネクタ付ケーブルである。
請求項2の発明は、ケーブルの両端にコネクタをそれぞれ取り付けたコネクタ付ケーブルにおいて、受信側コネクタに受信信号の波形整形を行う波形整形素子を内蔵すると共に、送信側コネクタに送信信号の波形整形を行う波形整形素子を内蔵したコネクタ付ケーブルである。
請求項3の発明は、上記波形整形素子は、上記各コネクタがそれぞれ備えるコネクタ基板に形成された回路網に対して、抵抗、インダクタ、コイルのうち少なくとも一つを接続して構成される請求項1または2記載のコネクタ付ケーブルである。
請求項4の発明は、上記波形整形素子は、上記各コネクタがそれぞれ備えるコネクタ基板に形成された回路網に対して、その回路網の一部を開放あるいは短絡して構成される請求項1または2記載のコネクタ付ケーブルである。
本発明によれば、ランダムのデジタル信号の伝送特性が向上し、信号の伝送距離を延長でき、ケーブルを細径化できるという優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の好適実施の形態であるコネクタ付ケーブルを用いたインターフェイスの一例を示す概略図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るコネクタ付ケーブル1は、ケーブル2の一端に送信側コネクタを3tを取り付けると共に、ケーブル2の他端に受信側コネクタ3rを取り付け、その受信側コネクタ3rに受信信号の波形整形を行う能動(アクティブ)素子としての波形整形素子(アンプ・イコライザ用)4を内蔵したものである。
各コネクタ3t,3rは、配線パターンや電気部品で構成される回路網が形成された図示しないコネクタ基板をそれぞれ備えている。波形整形素子4は、受信側コネクタ3rが備えるコネクタ基板に搭載され、そのコネクタ基板に形成された回路網の一部を構成する。
ケーブル2としては、主に周波数がGHz領域の高周波信号(デジタル信号あるいはアナログ信号)を高速で通信する通信ケーブル、例えば、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、2心平行同軸ケーブルを使用する。2心平行同軸ケーブルは、内部導体の外周にそれぞれ絶縁体を形成してなる二本並列のコアと、これらコアを覆う外部導体とを備えた同軸ケーブルである。
コネクタ付ケーブル1は、例えば、送信側の通信機器5tと受信側の通信機器5r間の接続に使用される。送信側の通信機器5tは、基板6tと、二つの差動信号を生成する信号源7とを備える。基板6tには、信号源7が搭載されると共に、信号源7と送信側コネクタ3t間を結ぶ配線パターン8tが形成される。また、基板6tには送信側コネクタ3tが接続されることで、送信側の通信機器5tとケーブル2とが電気的に接続される。
受信側の通信機器5rは、基板6rと、受信器9とを備える。基板6rには、受信器9が搭載されると共に、受信器9と受信側コネクタ3r間を結ぶ配線パターン8rが形成される。また、基板6rには受信側コネクタ3rが接続されることで、受信側の通信機器5rとケーブル2とが電気的に接続される。
波形整形素子4は、図2に示すように、受信側のコネクタ3rが備えるコネクタ基板に形成された回路網に対して、抵抗Rを着脱可能に設け、その抵抗Rを波形整形素子本体21に接続して構成される。
本実施の形態では、波形整形素子本体21としては、例えば、図示しない複数の演算増幅器(OPアンプ)と、片側に設けられる6端子のリード22iと、反対側に設けられる6端子のリード22oとを備えたDIP型のICを使用した。
波形整形素子本体21では、ごく一般的な波形整形処理、すなわち、伝送信号波形が持つ低周波から高周波領域に亘るスペクトラムを一定値に整え、さらに低周波から高周波領域の位相補償、各ペア線間の遅延時間(スキュー)の改善、および信号増幅を行う等の処理がなされる。
波形整形素子4は、4つのリード22iを入力端子(in)として使用すると共に、入力端子に対向する4つのリード22oを出力端子(out)として使用し、1つのリード22iを+電源端子(V+)として使用すると共に、+電源端子に対向する1つのリード22oを−電源端子(V−)として使用し、残りのリード22i,22o間に抵抗Rを接続して構成される。
波形整形素子4の抵抗Rの抵抗値は、ケーブル2の特性(長さ・構造・材質)に応じて生じる信号の減衰量に対して、受信信号r1(図1参照)を適切に増幅するなどの最適な波形整形処理を行える値に設定される。
波形整形素子4は、図3(a)に示すように、抵抗R=30Ωのとき、入力信号の周波数fが高くなるにつれて増幅率Aが徐々に高くなる特性曲線31aに従う特性を有する。また、波形整形素子4は、図3(b)に示すように、抵抗R=60Ωのとき、入力信号の周波数fが低いと増幅率Aが非常に低く、入力信号の周波数fが高くなるにつれて増幅率Aがほぼ指数関数的に高くなる特性曲線31bに従う曲線を有する。
本実施の形態では、波形整形素子本体21に抵抗Rを接続した波形整形素子4の例で説明したが、波形整形素子としては、受信側のコネクタ3rが備えるコネクタ基板に形成された回路網に対して、その回路網の一部を開放あるいは短絡して構成してもよい。例えば、図2の波形整形素子本体21において、抵抗Rが接続されたリード22i,22o間を開放したり、そのリード22i,22o間にジャンパ線を接続して短絡したりする。
本実施の形態の作用を説明する。
図1に示すように、通信機器5t,5r間で通信を行うと、信号源7で生成された矩形波状の送信信号t1は、送信側コネクタ3t、ケーブル2、受信側コネクタ3rを介することにより、ケーブル2の特性に応じて、受信側コネクタ3rに達すると信号波形が歪んで受信信号r1になる。
このとき、波形整形素子4の抵抗Rの抵抗値は、ケーブル2の特性(長さ・構造・材質)に応じて生じる信号の減衰量に対して、受信信号r1を適切に増幅するなどの最適な波形整形処理を行える値に予め設定されている。
したがって、受信信号r1は、受信側コネクタ3rに内蔵された波形整形素子4によって整形され、送信信号t1と同等の矩形状の整形信号s1となって受信器9で受信される。
さらに、ケーブル2とは長さや種類が異なるケーブル2x(図示せず)を使用する場合は、受信側コネクタ3rのコネクタ基板からケーブル2に対応した抵抗Rを取り外し、ケーブル2xの特性に対応した抵抗Rx(図示せず)を受信側コネクタ3rに組み込めば、ケーブルの長さや種類によらず、受信信号の波形整形処理を常に簡単に最適化できる。
ここで、本実施の形態に係るコネクタ付ケーブルの伝送特性(アイパターン)を測定した結果を図4に示す。
まず、ケーブル長10mのあるコネクタ付ケーブル(typeA)1と、typeAと同じケーブル長であるが、typeAとはケーブルの種類が異なるケーブルコネクタ付ケーブル(typeB)1とを用意した。
typeAの受信側コネクタ3rのコネクタ基板には、R=30Ω、図3(a)の特性曲線31aに従う特性を有する波形整形素子4を搭載し、typeBの受信側コネクタ3rのコネクタ基板には、抵抗Rだけを組み換え、R=60Ω、図3(b)の特性曲線31bに従う特性を有する波形整形素子4を搭載した。
伝送特性の評価は、各ケーブルに、最大振幅が1000mVのランダムのロジック信号を伝送してアイパターンを測定し、そのアイパターンからアイハイト(mV)を求めて行った。図4では、各アイパターンにおいて、横軸を時間にとり、縦軸をアイパターン開口率の指標となるアイハイト(mV)にとっている。アイハイトはアイパターンの最小振幅である。
図4に示すように、typeAでは、ケーブル通過後波形のアイハイトは300mVであり、整形後波形のアイハイトは1000mVであった。また、typeBにおいても、ケーブル通過後の波形のアイハイトは300mVであり、整形後波形のアイハイトは1000mVであった。本実施の形態に係るコネクタ付ケーブル1は、図4と図10とを比較すれば、従来例に比べ、最大で30%程度も伝送特性を改善できたことがわかる。
つまり、コネクタ付ケーブル1を用いたインターフェイスでは、抵抗Rを組み換えさえすれば、ケーブルの種類の違いによらず、波形整形素子4の波形復元(整形)効果は同じになり、簡単に伝送特性を改善できる。
このように、本実施の形態に係るコネクタ付ケーブル1は、受信側コネクタ3rに受信信号r1の波形整形を行う波形整形素子4を内蔵し、ケーブル2の特性に対応した波形整形素子4を構成する抵抗Rを着脱可能に設けたので、コネクタ付ケーブル1のロットによらず、あるいはケーブル2の長さや種類が変更されても、受信信号r1の波形整形処理を常に簡単に最適化でき、所望の伝送特性の改善を行うことができる。
これにより、高周波成分および低周波成分を含むランダムのデジタル信号の伝送特性が向上し、信号の伝送距離を延長できる。
また、コネクタ付ケーブル1は、高周波信号の減衰量を低下させるために内部導体を太くする必要がなく、ケーブル2を細径化できる。
ケーブル2の特性に対応した波形整形素子4の最適化は、受信側コネクタ3rのコネクタ基板に形成された回路網の一部(本実施の形態では、抵抗R)の組み換えのみで簡単に行うことができる。
このため、コネクタ付ケーブル1をインターフェイスでは、ケーブル2の長さや種類によらず、通信機器5t,5rの各基板6t,6r、コネクタ3t,3rのコネクタ基板、波形整形素子本体21は取り換える必要がなく、同じものが使用できるので、量産効果による原価低減を図ることができる。
次に、第2の実施の形態を説明する。
図5に示すように、コネクタ付ケーブル51は、受信側コネクタ3rに、図1および図2の波形整形素子4の機能に加え、受信信号r5の各ペア線間の遅延時間(スキュー)のバラツキを改善(均一化)する機能を有する波形整形素子(アンプ・イコライザ用)52を内蔵したものである。
波形整形素子52は、図6に示すように、受信側のコネクタ3rが備えるコネクタ基板に形成された回路網に対して、インダクタLを着脱自在に設けると共に、コンデンサCを着脱自在に設け、これらインダクタLおよびコンデンサCを、図1および図2の波形整形素子4の抵抗Rに並列接続したものである。
波形整形素子52のインダクタLのインダクタンス値およびコンデンサCの容量値は、ケーブル2の特性(長さ・構造・材質)に応じて生じる各ペア線間のスキューのバラツキに対して、受信信号r5のペア1とペア2との遅延時間を一致させるなどの適切な波形整形処理を行える値に設定される。
コネクタ付ケーブル51を用いて、パラレルに複数の信号を伝送する場合、矩形波状のペア1と矩形波状のペア2とからなる送信信号t5は、各ペア線の電気長の違いによりスキューが発生するので、コネクタ3rに達すると、例えばペア1よりペア2が遅れた受信信号r5になる。
スキューの発生度合いはケーブル2の長さや種類によって異なるが、ケーブル2に対応したインダクタLおよびコンデンサCを着脱自在に設けて構成される波形整形素子52により、ケーブル2の長さや種類によらず、受信信号r5のスキューを適切に簡単に調整できるので、受信信号r5は、ペア1とペア2との遅延時間が一致して伝送特性が改善された整形信号s5として受信器9で受信される。
つまり、コネクタ付ケーブル51を用いたインターフェイスでは、ケーブル2の長さや種類によらず、各ペア線間のスキューのバラツキを均一化できるので、複数の信号を常に同時に伝送できる。
第3の実施の形態を説明する。
図7に示すように、コネクタ付ケーブル71は、送信側コネクタ3tに、送信信号t7の波形整形を行う波形整形素子(プリエンファシス用)72を内蔵したものである。プリエンファシスとは、雑音や歪みに対して高周波成分が妨害を受けやすいので、ケーブル2を伝送することによる高周波信号の減衰量を求めておき、その減衰量を補償するように予め送信側において送信信号t7の高周波成分を増幅することをいう。
波形整形素子72は、詳細は図示していないが、送信側コネクタ3のコネクタ基板に形成された回路網に対して、ケーブル2の特性に対応した抵抗、インダクタ、コンデンサを着脱可能に設け、これら抵抗、インダクタ、コンデンサを図2の波形整形素子本体21に適宜接続したり、回路網の一部を開放あるいは短絡したりして構成される。
コネクタ付ケーブル71を用いたインターフェイスでは、送信信号t7は、波形整形素子72によって波形整形され、高周波成分が増幅された増幅信号a7になって送信される。増幅信号a7は、ケーブル2を伝送する間に減衰するが、受信側コネクタ3rに達すると送信信号t7と同等の受信信号r7になり、この受信信号r7が受信器9で受信される。
コネクタ付ケーブル71によっても、図1のコネクタ付ケーブル1と同様の作用効果が得られる。
第4の実施の形態を説明する。
図8に示すように、コネクタ付ケーブル81は、受信側コネクタ3rに図1の波形整形素子4を内蔵すると共に、送信側コネクタ3tに図7の波形整形素子72を設けたものである。
コネクタ付ケーブル81を用いたインターフェイスでは、送信信号t8は、波形整形素子72によって波形整形され、高周波成分が増幅された増幅信号a8になって送信される。増幅信号a8は、ケーブル2を伝送する間に減衰し、受信側コネクタ3rに達すると信号波形が歪んだ受信信号r8になる。受信信号r8は、波形整形素子4によって整形され、送信信号t8と同等の整形信号s8となって受信器9で受信される。
コネクタ付ケーブル81を用いれば、送信側および受信側の両端において信号の波形整形を行うことができるので、受信側で信号の波形整形を行う図1のコネクタ付ケーブル1や、送信側で信号の波形整形を行う図7のコネクタ付ケーブル71を用いる場合よりも、信号の長距離伝送を行うことができる。
本発明の好適実施の形態であるコネクタ付ケーブルを用いたインターフェイスの一例を示す概略図である。 波形整形素子の一例を示す概略図である。 図3(a)は、図2の波形整形素子のR=30Ωにおける特性を示す図である。図3(b)は、図2の波形整形素子のR=60Ωにおける特性を示す図である。 図1に示したコネクタ付ケーブルの伝送特性(アイパターン)を示す図である。 第2の実施の形態であるコネクタ付ケーブルを用いたインターフェイスの一例を示す概略図である。 波形整形素子の一例を示す概略図である。 第3の実施の形態であるコネクタ付ケーブルを用いたインターフェイスの一例を示す概略図である。 第4の実施の形態であるコネクタ付ケーブルを用いたインターフェイスの一例を示す概略図である。 背景技術のコネクタ付ケーブルを用いたインターフェイスの一例を示す概略図である。 背景技術のコネクタ付ケーブルの伝送特性(アイパターン)を示す図である。 背景技術のコネクタ付ケーブルを用いたインターフェイスのペア間スキューを示す概略図である。
符号の説明
1 コネクタ付ケーブル
2 ケーブル
3r 受信側コネクタ
3t 送信側コネクタ
4 波形整形素子
r1 受信信号

Claims (4)

  1. ケーブルの両端にコネクタをそれぞれ取り付けたコネクタ付ケーブルにおいて、受信側コネクタあるいは送信側コネクタに、受信信号あるいは送信信号の波形整形を行う波形整形素子を内蔵したことを特徴とするコネクタ付ケーブル。
  2. ケーブルの両端にコネクタをそれぞれ取り付けたコネクタ付ケーブルにおいて、受信側コネクタに受信信号の波形整形を行う波形整形素子を内蔵すると共に、送信側コネクタに送信信号の波形整形を行う波形整形素子を内蔵したことを特徴とするコネクタ付ケーブル。
  3. 上記波形整形素子は、上記各コネクタがそれぞれ備えるコネクタ基板に形成された回路網に対して、抵抗、インダクタ、コイルのうち少なくとも一つを接続して構成される請求項1または2記載のコネクタ付ケーブル。
  4. 上記波形整形素子は、上記各コネクタがそれぞれ備えるコネクタ基板に形成された回路網に対して、その回路網の一部を開放あるいは短絡して構成される請求項1または2記載のコネクタ付ケーブル。
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