JP2005135812A - 有機el表示装置 - Google Patents

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Yuji Hayata
祐二 早田
Kiyoshi Tamai
喜芳 玉井
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Abstract

【課題】
有機EL表示装置において、表示色の切り替えを効果的に行う。
【解決手段】
白表示を行う有機ELパネル101と、有機ELパネル101の前面に配置されたλ/4板102と、λ/4板の視認側に配置された偏光板103と、TN液晶パネル104と、赤色系のカラー偏光板105を有している。通常表示においてTN液晶パネルはOFF状態にあり、有機ELパネル101からの白色光がそのまま表示される。所定モードにおいてTN液晶パネルがON状態となり、有機ELパネル101からの白色光が赤色に切替えられて表示される。又、λ/4板と偏光板によって、有機ELパネルの光反射を防止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は有機EL表示装置に関し、特に、カラー偏光板を用いて表示色を変化させる有機EL表示装置に関する。
近年の情報通信分野における急速な技術開発の進展に伴い、CRTに代わるフラットディスプレイに大きな期待が寄せられている。なかでも有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイは、高速応答性、視認性、輝度などの点において優れているため、盛んに研究がなされている。当初の有機EL素子構造は、有機薄膜の2層積層構造を有し、発光層にトリスアルミニウムを使用し、10V以下の低電圧駆動によって緑色の発光を生じ、1000cd/m2の輝度が得られた。
最近の研究においては、正孔注入電極と電子注入電極に挟まれた有機層が1〜10層程度の様々な積層型の有機EL素子が開発されている。有機EL材料に関しては、低分子を使用するもの、あるいは高分子を使用するものが研究されている。有機EL素子の製造方法としては、低分子化合物を真空蒸着法等による薄膜形成する方法のみならず、高分子系化合物をスピンコート法、インクジェット、ダイコート、フレキソ印刷といった方法で薄膜形成して有機EL素子を形成する方法が提案されている。
有機EL素子は、有機薄膜層を挟む正孔注入電極と電子注入電極の間に電圧を印加することによって、電流駆動によって有機EL素子を発光させる。駆動方法としては、画素を構成する有機EL素子の選択のためにスイッチ素子を使用するアクティブ駆動、あるいは、スイッチ素子を使用しないパッシブ駆動などが知られている。
有機ELディスプレイは、単色発光によって表示を行うものや、部分的に異なる色で表示するエリアカラー表示、あるいは、フルカラーの表示を行うものが知られている。単色有機ELディスプレイは、単色の有機EL素子を備えており、例えば、赤色、青色、緑色あるいは白色の発光を行う有機EL素子が知られている。
一方、カラー表示を行う有機EL素子は、表示領域を複数のエリアに区分し、各エリアで異なる色の表示を行うエリアカラー表示を行う有機ELディスプレイや、各画素がRGBの色を表示することによってカラー表示を行う有機ELディスプレイが知られている。画素レベルでRGBの異なる色を表示するために、有機EL素子の有機層がRGBのいずれかの色で発光するもの、あるいは、白表示を行う有機EL素子の前にRGBのカラーフィルタ層を形成することによってカラー表示を行うものなどが知られている。
尚、モノクロームの画像表示装置にカラー偏光板を適用してカラー画像表示装置を構成することが知られている(特許文献1を参照)。具体的には、モノクローム陰極線管の蛍光面の混合蛍光体は、波長450〜480nmの青色発光蛍光体、波長520nm〜550nmの緑色発光蛍光体、波長600〜630nmの赤色発光蛍光体である。
モノクローム陰極線管の前に設置される3枚のカラー偏光フィルタは、それぞれ波長550nm以下、波長520nm以上波長710nm以下、波長480nm以下および波長600nm以上の波長域で吸収軸の透過率が20%以下である。カラー偏光フィルタ相互間の透過スペクトルの重なり部分に存在する蛍光面の発光をきわめて低く抑制でき、不必要なスペクトルの混入が抑制して混色を防止し、色純度の低下を抑制する。
特開2001−112013号公報
表示装置のアプリケーションとして、通常の表示動作において特定色による表示を行い、所定のケースにおいて表示色を切替えることが要求される場合がある。このような表示装置において、表示品質が優れていること、あるいは、シンプルな構造によって表示色の変換を実現することは極めて重要なファクタとなる。
従って、本発明の一つの目的は、表示色の切り替えを効果的に行うことができる有機EL表示装置を提供することである。本発明の他の目的は、有機EL表示装置の表示品質を向上することである。本発明の他の目的は、有機EL表示装置においける表示色の切り替え及び表示品質の向上を、効率的な構成によって実現することである。
本発明の第1の態様は、情報表示を行う表示領域を有する有機ELパネルと、前記表示領域の視認側に配置された位相差板と、前記位相差板の視認側に配置され、液晶層に印加する電界によって透過光の偏光方向を制御する液晶パネルと、前記位相差板の視認側において、前記液晶パネルを挟むように配置された偏光板及びカラー偏光板とを備える。この構成を有することによって、単色表示領域を有する有機ELパネルにおいて、表示品質を向上し効果的に表示色の切り替えを行うことができる。
前記液晶パネルはTNタイプの液晶パネルであることが、表示品質あるいはシンプルな構成の点から好ましい。これによって、さらに、前記カラー偏光板の透過軸と前記偏光板の透過軸との間の角度がほぼ90°であることが好ましい。これによって、無電界状態において有機ELからの表示色での表示を行うことができる。さらに、前記偏光板の透過軸と前記液晶パネルの前記偏光板に対向する側における液晶の配向方向との間の角度が、ほぼ平行もしくはほぼ90°であることが表示品質の点から好ましい。
あるいは、前記カラー偏光板の透過軸と前記偏光板の透過軸との間の角度が、前記液晶パネルによって透過光の偏光方向が回転される角度とほぼ同一であることが好ましい。これによって、無電界状態において有機ELからの表示色での表示を行うことができる。あるいは、前記位相差板はλ/4板であることが好ましい。また、前記カラー偏光板は前記液晶パネルの視認側に配置され、前記偏光板は前記液晶パネルの反視認側に配置され、前記位相差板の延伸軸と前記偏光板の透過軸との間の角度は、ほぼ45°であることが好ましい。これによって、効果的に有機ELパネルによる反射光を遮断し、表示品質を向上することができる。
本発明によれば、有機EL表示装置において効果的に表示色の切り替えを行うことができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
図1は、本実施形態における表示装置100の概略構成を示す断面図である。図1において、101は、画像表示を行うことができる有機EL(Electro Luminescence)パネル((OLED(Organic Light Emitting Diode)))、102は位相差板の一例であるλ/4板、103は所定方向に振動する直線偏光を選択的に透過する偏光板である。104は表示色切り替えのために透過光の偏光状態を制御する液晶パネルである。本形態においては、好ましい例として、TNタイプの液晶パネルが使用される。105はカラー偏光板である。表示装置100において、視認側から、カラー偏光板105、TN液晶パネル104、偏光板103、λ/4板102、有機ELパネル101の順に積層配置されている。
有機ELパネル104は、典型的には、単色光による表示を行う。好ましくは、白色光を発光する有機EL素子を使用する有機ELパネルが使用される。有機ELパネル101は、ドット表示あるいはセグメント表示などによって、画像あるいは文字などの情報表示を行うことができる。尚、以下の記載においては、この白発光有機ELパネルを例として説明される。
TN液晶パネル104は、表示領域全体の光の偏光状態を同様に制御する。具体的には、TN液晶パネル104の2つの透明基板の内側それぞれに、透明電極が表示領域全面に渡って形成され、液晶層がスタティックに駆動される。外部からの信号に応じて、透明電極対によって、表示領域全体の液晶層に同様の電界が印加される。
図2は、表示装置100の表示動作を説明する図である。図2においては、カラー偏光板105として赤色偏光板を使用する例が示されている。図2に示されるように、有機ELパネル101からの白色光は、TN液晶パネル104の状態に応じて、白色光もしくは赤色光として表示面側(視認側)に表示される。TN液晶パネル104がOFF状態にある、つまり、液晶層に電界が印加されていない場合、有機ELパネル101からの白色光は、白色光として視認される(白表示状態)。
一方、TN液晶パネル104がON状態にある、つまり、液晶層に電界が印加されている場合、有機ELパネル101からの白色光は、赤色光として視認される(赤表示状態)。表示装置100は、例えば、自動車のインストルメントパネルなどに適用することができる。表示装置100は、通常においては白色によって速度などを表示し、緊急時などに表示色を赤色に変更することができる。
図3を参照して、カラー偏光板105の機能について説明する。カラー偏光板105は、透過軸と平行な方向に振動する直線偏光を可視光域のほぼ全域において透過し、透過軸と垂直な方向に振動する直線偏光を、所定の波長域について選択的に透過する。図3に示すように、カラー偏光板105の透過軸が紙面上の左右方向と平行である場合を例として説明する。
図3に示すように、自然光301がカラー偏光板105に入射すると、紙面と平行な透過軸方向の直線偏光は、可視光全波長領域(白色光)において、カラー偏光板105を透過する。透過軸と垂直方向(紙面垂直方向)の直線偏光は、所定波長域においてのみ、カラー偏光板105を透過する。赤色系カラー偏光板を例とすれば、カラー偏光板105は赤色の光を選択的に透過する。他の波長域の光は、カラー偏光板105に大きく吸収される。
一方、図3に示すように、紙面と平行な透過軸方向の白色直線偏光302がカラー偏光板105に入射すると、その白色直線偏光がカラー偏光板105を透過する。あるいは、透過軸方向と垂直方向(紙面垂直方向)の白色直線偏光303がカラー偏光板105に入射すると、カラー偏光板105は、所定色の紙面垂直方向の直線偏光を選択的に透過する。本例においては赤系の色が透過される。他の波長域の光は、カラー偏光板105に大きく吸収される。以上のように、カラー偏光板105は、入射光の偏光方向に応じて、透過光の波長を変化させる。
カラー偏光板105の光学特性は、カラー偏光板を製造する際に自由に設定することができる。カラー偏光板は、例えば、2色性色素を高分子に含浸配向させることによって形成することができる。図4は、赤色系のカラー偏光板(図4(a))と青色系のカラー偏光板(図4(b))のそれぞれの光学特性の一例を示している。図4の各グラフにおいて、X軸は光の波長を示しており、Y軸は光の透過率を示している。
各グラフにおいて、カラー偏光板単体に光を入射した場合、カラー偏光板の他にもう一枚の偏光板を用意し、その偏光板とカラー偏光板との透過軸が平行に配置されている場合(平行配置)、偏光板とカラー偏光板との透過軸が直交配置されている場合(直交配置)、のそれぞれの透過率と波長の関係が示されている。図4に示すように、各カラー偏光板は、透過軸と直交方向の直線偏光が入射すると、所定波長域以外の光を大きく吸収する。尚、図から理解されるように、各カラー偏光板は、赤あるいは青などの指定色以外の光の一部についても、相応の透過率を有することができる。
表示装置100の光学的動作について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、表示装置100の構成要素の方向性を示している。偏光板103もしくはカラー偏光板105の透過軸と、液晶パネル104のそれらに対向する透明基板における配向方向は、ほぼ平行となっている。つまり、偏光板103の透過軸に対して、TN液晶パネル104の背面透明基板104aにおけるラビング方向(配向方向)は、ほぼ平行である。TN液晶パネル104の前面透明基板104bのラビング方向(配向方向)は、背面透明基板104aにおけるラビング方向とほぼ90°ねじれている。カラー偏光板105の透過軸は、前面透明基板104bにおけるラビング方向と平行である。
上記は、各構成要素の方向性の好ましい関係の一つを示しており、各軸の角度はこれに限定されるものではない。例えば、偏光板103の透過軸とTN液晶パネル104の背面基板104aにおけるラビング方向の角度をほぼ90°に設定する。さらに、カラー偏光板105の透過軸は、背面基板104aにおけるラビング方向の角度をほぼ90°に設定することができる。このとき、TN液晶パネル104の前面基板104bのラビング方向は、背面基板104aにおけるラビング方向と90°ねじれている。ここで、λ/4波長板102の延伸軸と偏光板103の透過軸の角度は、反射光を効果的に防止するためにほぼ45°が好ましい。
図6を参照して、表示装置100による表示動作について説明する。図6(a)はTN液晶パネル104がOFFの状態にある表示装置100を示している。図6(b)はTN液晶パネル104がONの状態にある表示装置100を示している。図6における各構成要素の軸方向は、図5に示された好ましい一例と同一である。図6(a)に示すように、TN液晶パネル104がOFFの状態にある場合、有機ELパネルからの白色光はカラー偏光板を透過し、ユーザに対して白色の表示色による表示画面が示される。一方、TN液晶パネル104がONの状態にある場合、図6(b)に示すように、有機ELパネル101からの白色光の内の所定波長の光が透過する。本例においては、赤色の光がカラー偏光板105を透過し、ユーザに対して赤色の表示色による表示画面が示される。
まず、偏光板103とλ/4板102による反射防止機能について説明する。視認側から光が有機ELパネル101に入射すると、有機ELパネル101内の金属電極などによって入射光が反射される。この反射光は、表示画像の視認性の低下あるいはコントラストの低下をもたらす。このため、有機ELパネル101による反射光を抑制することが好ましい。有機ELパネル101の前面に配置されたλ/4板102、及びそのλ/4板102の前に配置された偏光板103によって、有機ELパネル101による反射光を遮断することができる。
視認側から入射した光の内、偏光板103の透過軸方向に平行な直線偏光成分のみが、偏光板103を透過する。図6の例においては、紙面と平行な方向の直線偏光のみが、偏光板103を透過し、偏光板103は他の成分の光を透過しない。偏光板103を透過した直線偏光は、λ/4板102によって円偏光に変換され、有機ELパネル101に入射する。
有機ELパネル101によって反射された光は再びλ/4板102に入射し、円偏光状態から直線偏光状態に変換される。この直線偏光の偏光方向は、偏光板103からλ/4板102に入射した直線偏光と90°ずれており、これらは垂直となっている。λ/4板102によって直線偏光に変換された光の偏光方向は、偏光板103の透過軸と直交であるので、有機ELパネル101による反射光は偏光板103を透過することなく、偏光板103で遮光される。これによって、有機ELパネル101による反射光を遮断することができる。
次に、有機ELパネル101からの白色光の状態変化について説明する。有機ELパネル101から照射された白色光はλ/4板102を透過し、偏光板103に入射する。偏光板103によって、偏光板103の透過軸方向に振動する直線偏光成分の光が、選択的に透過される。本例においては、紙面と平行な偏光方向の直線偏光が偏光板103を透過する。
TN液晶パネル104がOFF状態である場合、直線偏光は、TN液晶パネル104の背面透明基板104aを透過し、さらに、配向膜によってねじれ状態にある液晶層を透過する。TN液晶パネルはTNタイプであるので、直線偏光の偏光方向は、液晶のねじれ状態に従って90°変化させられる。本例においては、紙面に平行な方向から紙面に垂直な方向に偏光方向が90°回転する。
背面透明基板104bを透過した光はカラー偏光板105に入射する。図6(a)に示すように、カラー偏光板105の透過軸と直線偏光の偏光方向は平行である。従って、カラー偏光板105は入射光の可視光域において光を透過し、有機ELパネル101からの白色光が、色変化されることなく表示面において表示される。
次に、TN液晶パネル104がON状態である場合について、図6(b)を参照して説明する。TN液晶パネル104がON状態にセットされ、液晶層に電界が印加されると、液晶分子の長軸が電界と平行(基板平面と垂直)方向に配列し、入射光の偏光状態を変化させることなく入射光を透過する。尚、有機ELパネル101による反射光の遮断については、TN液晶パネル104がOFF状態である場合と同様である。
有機ELパネル101から照射された白色光はλ/4板102を透過し、偏光板103に入射する。偏光板103によって、偏光板103の透過軸方向に振動する直線偏光成分の光が、選択的に透過される。本例においては、紙面と平行な偏光方向の直線偏光が偏光板103を透過する。
直線偏光は、TN液晶パネル104の背面透明基板104aを透過し、さらに、印加電界によって、基板面と垂直方向に配列された液晶層を透過する。直線偏光の偏光方向が液晶層によって変化させられることなく、直線偏光は液晶層を透過する。直線偏光は、前面透明基板104bを透過し、カラー偏光板105に入射する。
このとき、直線偏光の偏光方向は、偏光板103の透過軸方向と平行であり、つまり、紙面と平行な方向である。カラー偏光板105の透過軸は、偏光板103の透過軸に対してほぼ90°の角度であり、紙面と垂直な方向である。従って、カラー偏光板105に入射した直線偏光の内、所定波長域の光のみが透過し、有色光が表示面において視認される。本例においては、赤色光によって画像が表示される。
上記のように、有機ELパネル101とTN液晶パネル104の間に配置された偏光板103は、有機ELパネル101の反射防止機能、さらに、有機ELパネルからの光の表示色の変更機能に寄与する。カラー偏光板、偏光板及びλ/4板を使用することによって、少ない光学要素によって、表示色の切り替えと表示品質の向上を効果的に達成することができる。
尚、TN液晶パネル104は、分離された透明電極を有することによって、複数の表示セグメントを備えることができる。各セグメントに対して異なる制御を行うことによって、表示色の変化による表示をより効果的に行うことができる。尚、好ましくは、上記のように、TN液晶パネルがOFF状態において有機ELパネルの発光色による通常表示を行い、TN液晶パネルがON状態においてカラー偏光板による表示色切り替えを行うが、光学素子の軸配置を変更することによって、TN液晶パネルがON状態において有機ELパネルの発光色による通常表示を行い、TN液晶パネルがOFF状態においてカラー偏光板による表示色切り替えを行うことも可能である。
表示装置100の構成において、λ/4板102と偏光板103は、有機ELパネル101もしくはTN液晶パネル104のいずれに付着することも可能である。例えば、λ/4板102と偏光板103の双方を、有機ELパネル101に付着し、この有機ELパネル101とTN液晶パネル104を積層配置することによって表示装置100を構成することができる。シンプルな構造、表示品質の点などからTN液晶パネル104が好ましいが、STNなどの他のタイプの液晶パネルを使用することが可能である。
あるいは、λ/4板102と偏光板103の双方を、TN液晶パネル104に付着し、このTN液晶パネル104と有機ELパネル101を積層配置することによって表示装置100を構成することができる。偏光板103は、好ましくは、TN液晶パネル104に付着される。これによって、製造段階におけるTN液晶パネル104の検査を効果的に行うことができる。尚、λ/4板102、偏光板103及びカラー偏光板105の配置関係は、本発明の範囲において変更することができる。
いくつかの表示装置について評価を行った。図7は、評価を行った表示装置における各構成部品の軸配置を示している。図7を参照して、各実施例について、以下に説明する。
実施例1.
TNの90°の左ツイストで、ΔnLC・dLC=1200nmになるようにTN液晶パネル104を調整した。カラー偏光板105として、赤色系カラー偏光板((株)ポラテクノ製 R−18255T)を使用し、偏光板103として住友化学工業(株)製SR−W062APを使用した。λ/4板102としては、ΔnF・dF=138nmのλ/4板を使用した。
表示色切り替え用のTN液晶パネル104を視認側から見た場合に、TN液晶パネル104の視認側の配向膜の配向軸を基準として反時計回りで、カラー偏光板105の透過軸の角度をθ1、偏光板103の透過軸の角度をθ2、λ/4板102の延伸軸の角度をθ3とした場合、θ1=90°、θ2=0°、θ3=−45°とした。有機ELパネル101の白色発光色に対して、表示色切り替え用のTN液晶パネル104を10VでのStatic駆動によって駆動したところ、下記表のように、OFF時には白色の発光色で、ON時には良好な赤色で画像表示が行われ、良好な表示色切り替えを行うことができた。
尚、表1において、「LCDなし」とは、2枚の偏光板の間に液晶パネル104が存在しない場合、「LCD−OFF」は、2枚の偏光板の間に液晶パネル104が存在し、液晶パネル104がOFF状態にある場合、「LCD−ON」は、2枚の偏光板の間に液晶パネル104が存在し、液晶パネル104がON状態にある場合を示している。x、yは、それぞれx−y色度座標における、x及びy座標値を示している。これらの点は、以下のほかの表において同様である。
Figure 2005135812
実施例2.
TNの90°の左ツイストで、ΔnLC・dLC=1200nmになるようにTN液晶パネル104を調整した。カラー偏光板105として、青色系カラー偏光板((株)ポラテクノ製 V32−18245T)を使用し、偏光板103として住友化学工業(株)製SR−W062APを使用した。λ/4板102としては、ΔnF・dF=138nmのλ/4板を使用した。その他の条件は、実施例1と同様である。下記表のように、OFF時には白色の発光色で、ON時には良好な青色で画像表示が行われ、良好な表示色切り替えを行うことができた。
Figure 2005135812
実施例3.
TNの90°の左ツイストで、ΔnLC・dLC=1200nmになるようにTN液晶パネル104を調整した。カラー偏光板105として、橙色系カラー偏光板((株)ポラテクノ製 A−18275T)を使用し、偏光板103として住友化学工業(株)製SR−W062APを使用した。λ/4板102としては、ΔnF・dF=138nmのλ/4板を使用した。その他の条件は、実施例1と同様である。下記表のように、OFF時には白色の発光色で、ON時には良好な橙色で画像表示が行われ、良好な表示色切り替えを行うことができた。
Figure 2005135812
本実施形態における、表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。 本実施形態における、表示装置の表示動作を示す図である。 本実施形態における、カラー偏光板の光学機能を説明する図である。 本実施形態における、カラー偏光板の光学特性を示す図である。 本実施形態における、表示装置の構成要素の軸配置を示す図である。 本実施形態における、表示装置の表示動作を説明する図である。 実施例に示された表示装置の構成要素の軸配置を示す図である。
符号の説明
100 表示装置
101 有機ELパネル
102 λ/4波長板
103 偏光板
104 TN液晶パネル
105 カラー偏光板

Claims (8)

  1. 情報表示を行う表示領域を有する有機ELパネルと、
    前記表示領域の視認側に配置された位相差板と、
    前記位相差板の視認側に配置され、液晶層に印加する電界によって透過光の偏光方向を制御する液晶パネルと、
    前記位相差板の視認側において、前記液晶パネルを挟むように配置された偏光板及びカラー偏光板と、
    を備える、有機EL表示装置。
  2. 前記液晶パネルはTNタイプの液晶パネルである、請求項1に記載の有機EL表示装置。
  3. 前記カラー偏光板の透過軸と前記偏光板の透過軸との間の角度がほぼ90°である、請求項2に記載の有機EL表示装置。
  4. 前記偏光板の透過軸と前記液晶パネルの前記偏光板に対向する側における液晶の配向方向との間の角度が、ほぼ平行もしくはほぼ90°である、請求項3に記載の有機EL表示装置。
  5. 前記カラー偏光板の透過軸と前記偏光板の透過軸との間の角度が、前記液晶パネルによって透過光の偏光方向が回転される角度とほぼ同一である、請求項1に記載の有機EL表示装置。
  6. 前記位相差板はλ/4板である、請求項1から5に記載の有機EL表示装置。
  7. 前記カラー偏光板は前記液晶パネルの視認側に配置され、
    前記偏光板は前記液晶パネルの反視認側に配置され、
    前記位相差板の延伸軸と前記偏光板の透過軸との間の角度は、ほぼ45°である、
    請求項1から6のいずれかに記載の有機EL表示装置。
  8. 前記表示領域は単色光によって情報表示を行う、請求項1から7のいずれかに記載の有機EL表示装置。
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