JP2005135572A - 記憶媒体から検索されたデータにおけるエラーを訂正する方法およびシステムならびにコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ読取り可能な記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数のデータブロックに関連付けられる複数の冗長ブロックは、記憶媒体から検索される。記憶媒体から検索された複数のデータブロックからのエラーを有するデータブロックの数は、決定される。エラーを有するデータブロックの数が冗長ブロックの数を上回る場合、データブロックは、データセグメントにおいて訂正される。ここで、データセグメントは、記憶媒体から検索された複数のデータブロックの各々の一部分からのデータを含む。
【選択図】 図4
Description
1.発明の分野
この出願は、概して、記憶媒体から検索されたデータを訂正することに関し、より特定的には、エラーを有するデータブロックが冗長ブロックよりも多く存在するデータを訂正することに関する。
本願は2003年10月10日付けで出願され、「エラーを有するデータブロックが冗長ブロックよりも多く存在するデータの訂正(Correcting Data Having More Data Blocks with Errors than Redundancy Blocks)」と題され、先に仮出願された米国仮出願連続番号第60/510,657号と、これと同様に題され、2003年10月17日付けで出願された米国出願第10/688,027号との優先権を主張し、その全体が引用によりこの明細書中に援用されている。
記憶装置における記憶媒体にデータを書込むことにより、データが記憶装置に記憶される。記憶されたデータは、記憶媒体からそのデータを読出すことにより記憶装置から後で検索することができる。しかしながら、いくつかの理由で、記憶装置から検索されたデータにはエラーが存在する可能性がある。すなわち、記憶されたデータを検索することができなくなるか、または記憶媒体に元々記憶されているデータとは異なることとなる。たとえば、記憶媒体に記憶されたデータの一部分が時間が経つにつれて劣化する可能性があり、このため、記憶されたデータのその部分を後で適切に読出すことができなくなる。
具体的な一実施例においては、記憶媒体から検索されたデータにおけるエラーは、複数のデータブロックを記録媒体から検索することによって訂正される。複数のデータブロックに関連付けられる複数の冗長ブロックがまた記憶媒体から検索される。記憶媒体から検索された複数のデータブロックからエラーを有するデータブロックの数が決定される。エラーを有するデータブロックの数が冗長ブロックの数を上回ると、データブロックはデータセグメントにおいて訂正される。ここで、データセグメントは記憶媒体から検索された複数のデータブロックの各々の一部分からのデータを含んでいる。
以下の説明では多数の特定の構成、パラメータなどを記載する。しかしながら、このよ
うな説明が、この発明の範囲を限定するものとして意図されるのではなく、具体的な実施例をより良く説明するために提供されていることを認識されたい。
冗長ブロック206は16個のデータブロック204のために事前に生成および記憶されている。上述のように、任意の数のデータブロックのために任意の数の冗長ブロックを生成および記憶し得ることを認識されたい。
ティ202においてデータブロック204および冗長ブロック206の各々の8ビットの記号を含む。したがって、データブロック204が2kバイトの長さである場合、2000個の符号語と2000個のデータセグメントとが存在する。しかしながら、符号語210およびデータブロック204はどのような長さであってもよいことを認識されたい。
がないことにも留意されたい。この場合、次のデータセグメントが処理される。シンドロームS0、S1、S2およびS3が、残余ブロックに基づいて生成されるのではなく、直接得られ得ることを認識されたい。
てもデータセグメントを訂正することができない。
等しくない場合、エラー位置xは正しくない。これらの付加的なチェックにより、単一のエラーの失敗−訂正率が約224の5にまで低減される。
Claims (45)
- 記憶媒体から検索されたデータにおけるエラーを訂正する方法であって、
前記記憶媒体から複数のデータブロックを検索するステップと、
前記複数のデータブロックに関連付けられる複数の冗長ブロックを前記記憶媒体から検索するステップと、
前記記憶媒体から検索された前記複数のデータブロックから、エラーを有するデータブロックの数を決定するステップと、
前記エラーを有するデータブロックの数が前記記憶媒体から検索された冗長ブロックの数を上回るかどうかを判断するステップと、
前記エラーを有するデータブロックの数が前記冗長ブロックの数を上回る場合、データセグメントにおける前記データブロックを訂正するステップとを含み、データセグメントは前記記憶媒体から検索された前記複数のデータブロックの各々の一部分からのデータを含む、方法。 - 前記エラーを有するデータブロックの数が前記冗長ブロックの数を超えない場合、前記冗長ブロックを用いて前記データブロックを訂正するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- エラーを有するデータブロックの数を決定するステップは、
検索されたデータブロックに関連付けられるチェックサムを前記記憶媒体から検索するステップと、
前記検索されたデータブロックに基づいて新しいチェックサムを生成するステップと、
前記検索されたデータブロックがエラーを有するかどうかを判断するために前記検索されたチェックサムを前記新しいチェックサムと比較するステップとを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記チェックサムは巡回冗長コードである、請求項3に記載の方法。
- データセグメントにおける前記データブロックを訂正するステップは、データセグメントについて、
a)シンドロームを得るステップと、
b)前記得られたシンドロームに基づいてエラー位置の多項式を生成するステップと、
c)前記エラー位置の多項式を用いて前記データセグメント内のエラー位置を決定するステップと、
d)前記データセグメント内において前記決定されたエラー位置に基づいてエラー値を生成するステップと、
e)前記生成されたエラー値を用いて前記データセグメント内の前記決定されたエラー位置におけるデータを訂正するステップとを含む、請求項1に記載の方法。 - a)はさらに、
前記検索されたデータブロックに基づいて1つ以上の新しい冗長ブロックを生成するステップと、
前記1つ以上の新しい冗長ブロックと前記検索された冗長ブロックとに基づいて1つ以上の残余ブロックを生成するステップと、
データセグメントのために、前記1つ以上の残余ブロックに基づいてシンドロームを生成するステップとを含む、請求項5に記載の方法。 - データセグメントに対する前記残余ブロックが0である場合、
前記データセグメントにエラーがないと判断するステップと、
別のデータセグメントについてa)〜e)を繰返すステップとをさらに含む、請求項6に記載の方法。 - b)は、前記得られたシンドロームと前記エラー位置の多項式の係数とに基づいて前記データセグメントに2つ未満のエラーが存在するかどうかを判断するステップを含む、請求項5に記載の方法。
- 前記データセグメントに2つ未満のエラーが存在する場合、前記得られたシンドロームのうちの2つのシンドロームに基づいて前記データセグメント内の第1のエラー位置を決定する、請求項8に記載の方法。
- 前記得られたシンドロームのうちの2つのシンドロームに基づいて前記データセグメント内における第2のエラー位置を決定するステップをさらに含み、前記第2のエラー位置を決定するのに用いられる前記2つのシンドロームのうち少なくとも1つは、前記第1のエラー位置を決定するのに用いられる前記2つのシンドロームのうち少なくとも1つとは異なり、前記第1のエラー位置と前記第2のエラー位置とが同じであるならば、前記データセグメント内における前記第1のエラー位置が確認される、請求項9に記載の方法。
- 前記得られたシンドロームのうちの2つのシンドロームに基づいて前記データセグメント内における第3のエラー位置を決定するステップをさらに含み、前記第3のエラー位置を決定するのに用いられる前記2つのシンドロームのうち少なくとも1つは、前記第1および前記第2のエラー位置を決定するのに用いられる前記2つのシンドロームのうち少なくとも1つとは異なり、前記データセグメント内における前記第1のエラー位置は、前記第1のエラー位置と前記第2のエラー位置と前記第3のエラー位置とが同じであるかどうか確認される、請求項10に記載の方法。
- 前記エラー値は前記シンドロームのうちの1つである、請求項9に記載の方法。
- 前記データセグメントに2つのエラーが存在する場合、表を用いて前記エラー位置の多項式を解く、請求項8に記載の方法。
- 前記データセグメントに2つのエラーが存在する場合、エラーを有する前記データセグメント内の2つのエラー位置を決定するために網羅的な探索を用いて前記エラー位置の多項式を解く、請求項8に記載の方法。
- 前記網羅的な探索は、チェックサムによってエラーを有していると示されるデータブロックに対応する前記データセグメントにおける位置で実行される、請求項14に記載の方法。
- 前記網羅的な探索を実行することにより、前記データセグメントにおける3つ以上の位置にエラーがあることが見出された場合、前記データセグメントが訂正不可能であると判断する、請求項14に記載の方法。
- 前記シンドロームと前記エラー位置とに基づいてエラー値が生成される、請求項14に記載の方法。
- e)は、前記決定されたエラー位置のために訂正されたデータを得るために、前記生成されたエラー値と前記決定されたエラー位置におけるデータとを乗算するステップを含む、請求項5に記載の方法。
- 別のデータセグメントについてa)〜e)を繰返すステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
- 記憶媒体から検索されたデータにおけるエラーを訂正するシステムであって、
データバッファを含み、前記データバッファは、
前記記憶媒体から検索された複数のデータブロックと、
前記記憶媒体から検索された前記複数のデータブロックに関連付けられる複数の冗長ブロックとを含み、前記システムはさらに、
プロセッサを含み、前記プロセッサは以下のステップを実行するよう構成され、前記以下のステップは、
前記記憶媒体から検索された前記複数のデータブロックから、エラーを有するデータブロックの数を決定するステップと、
前記エラーを有するデータブロックの数が前記記憶媒体から検索される冗長ブロックの数を上回るかどうかを判断するステップと、
前記エラーを有するデータブロックの数が前記冗長ブロックの数を上回る場合、データセグメントにおける前記データブロックを訂正するステップとを含み、データセグメントは、前記記憶媒体から検索された前記複数のデータブロックの各々の一部分からのデータを含む、システム。 - 前記エラーを有するデータブロックの数が前記冗長ブロックの数を超えない場合、前記冗長ブロックを用いて前記データブロックを訂正するステップをさらに含む、請求項20に記載のシステム。
- 前記データブロックはデータセグメントにおいて以下のステップを実行することによって訂正され、前記以下のステップは、データセグメントについて、
a)シンドロームを得るステップと、
b)前記得られたシンドロームに基づいてエラー位置の多項式を生成するステップと、
c)前記エラー位置の多項式を用いて前記データセグメント内のエラー位置を決定するステップと、
d)前記データセグメント内における前記決定されたエラー位置に基づいてエラー値を生成するステップと、
e)前記生成されたエラー値を用いて前記データセグメント内の前記決定されたエラー位置におけるデータを訂正するステップとを含む、請求項20に記載のシステム。 - b)は、前記得られたシンドロームと前記エラー位置の多項式の係数とに基づいて前記データセグメントに2つ未満のエラーが存在するかどうかを判断するステップを含む、請求項22に記載のシステム。
- 前記データセグメントに2つ未満のエラーが存在する場合、前記得られたシンドロームのうちの2つのシンドロームに基づいて前記データセグメント内の第1のエラー位置を決定する、請求項23に記載のシステム。
- 前記エラー値は前記シンドロームのうちの1つである、請求項24に記載のシステム。
- 前記データセグメントに2つのエラーが存在する場合、表を用いて前記エラー位置の多項式を解く、請求項23に記載のシステム。
- 前記データセグメントに2つのエラーが存在する場合、エラーを有する前記データセグメント内における2つのエラー位置を決定するために網羅的な探索を用いて前記エラー位置の多項式を解く、請求項23に記載のシステム。
- 前記網羅的な探索は、チェックサムによってエラーを有していると示されるデータブロックに対応する前記データセグメントにおける位置で実行される、請求項27に記載のシステム。
- 前記網羅的な探索を実行することにより前記データセグメントにおける3つ以上の位置にエラーがあることが見出される場合、前記データセグメントが訂正不可能であると判断する、請求項27に記載のシステム。
- エラー値は、前記シンドロームと前記エラー位置とに基づいて生成される、請求項27に記載のシステム。
- e)は、前記決定されたエラー位置のために訂正されたデータを得るために、前記生成されたエラー値と前記決定されたエラー位置におけるデータとを乗算するステップを含む、請求項22に記載のシステム。
- 別のデータセグメントについて、a)〜e)を繰返すステップをさらに含む、請求項22に記載のシステム。
- 記憶媒体から検索されたデータにおけるエラーをコンピュータに訂正させるためのコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体は、以下のステップをコンピュータに実行させるための命令を含み、前記以下のステップは、
前記記憶媒体から複数のデータブロックを検索するステップと、
前記複数のデータブロックに関連付けられる複数の冗長ブロックを前記記憶媒体から検索するステップと、
前記記憶媒体から検索された前記複数のデータブロックから、エラーを有するデータブロックの数を決定するステップと、
前記エラーを有するデータブロックの数が前記記憶媒体から検索された冗長ブロックの数を上回るかどうかを判断するステップと、
前記エラーを有するデータブロックの数が前記冗長ブロックの数を上回る場合、データセグメントにおける前記データブロックを訂正するステップとを含み、データセグメントは前記記憶媒体から検索された前記複数のデータブロックの各々の一部分からのデータを含む、コンピュータ読取り可能な記憶媒体。 - 前記エラーを有するデータブロックの数が前記冗長ブロックの数を超えない場合、前記冗長ブロックを用いて前記データブロックを訂正するステップをさらに含む、請求項33に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- データセグメントにおける前記データブロックを訂正するステップは、
データセグメントについて、
a)シンドロームを得るステップと、
b)前記得られたシンドロームに基づいてエラー位置の多項式を生成するステップと、
c)前記エラー位置の多項式を用いて前記データセグメント内のエラー位置を決定するステップと、
d)前記データセグメント内における前記決定されたエラー位置に基づいてエラー値を生成するステップと、
e)前記生成されたエラー値を用いて前記データセグメント内の前記決定されたエラー位置におけるデータを訂正するステップとを含む、コンピュータ読取り可能な記憶媒体。 - b)は、前記得られたシンドロームと前記エラー位置の多項式の係数とに基づいて前記データセグメントに2つ未満のエラーが存在するかどうかを判断するステップを含む、請求項35に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- 前記データセグメントに2つ未満のエラーが存在する場合、前記得られたシンドロームのうちの2つのシンドロームに基づいて前記データセグメント内における第1のエラー位置を決定する、請求項36に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- 前記エラー値は前記シンドロームのうちの1つである、請求項37に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- 前記データセグメントに2つのエラーが存在する場合、テーブルを用いて前記エラー位置の多項式を解く、請求項36に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- 前記データセグメントに2つのエラーが存在する場合、エラーを有する前記データセグメント内における2つのエラー位置を決定するために網羅的な探索を用いて前記エラー位置の多項式を解く、請求項36に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- 前記網羅的な探索は、チェックサムによってエラーを有していると示されるデータブロックに対応する前記データセグメントにおける位置で実行される、請求項40に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- 前記網羅的な探索を実行することにより前記データセグメントにおける3つ以上の位置にエラーがあることが見出された場合、前記データセグメントが訂正不可能であると判断する、請求項40に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- エラー値は、前記シンドロームと前記エラー位置とに基づいて生成される、請求項40に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- e)は、前記決定されたエラー位置のために訂正されたデータを得るために、前記生成されたエラー値と前記決定されたエラー位置におけるデータとを乗算するステップを含む、請求項35に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- 別のデータセグメントについて、a)〜e)を繰返すステップをさらに含む、請求項35に記載のコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
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