JP2005134540A - 画像サイズ縮小装置、表示コントローラ及び画像サイズ縮小方法 - Google Patents

画像サイズ縮小装置、表示コントローラ及び画像サイズ縮小方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 より小さな規模で、画像サイズの縮小後の画質劣化を抑えることができる画像サイズ縮小装置、表示コントローラ及び画像サイズ縮小方法を提供する。
【解決手段】 画像サイズ縮小装置10は、輝度成分のデータの高周波成分をカットする第1のフィルタ処理を行う第1のLPF20と、色差成分のデータの高周波成分をカットする第2のフィルタ処理を行う第2のLPF30と、前記第1及び第2のLPF20、30の出力を間引く間引き処理を行う間引き処理部40とを含む。第1のLPF20には、時分割で入力されるYUV422フォーマットの第1及び第2の輝度成分のデータを含む、複数の輝度成分のデータに対して前記第1のフィルタ処理を行う。第2のLPF30には、時分割でYUV422フォーマットの第1及び第2の色差成分のデータが入力される。第2のLPF30は、複数の第1の色差成分のデータに対して第2のフィルタ処理を行うと共に、複数の第2の色差成分のデータに対して第2のフィルタ処理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像サイズ縮小装置、表示コントローラ及び画像サイズ縮小方法に関する。
近年、表示パネルの高精細化が進んでいる。このような表示パネルを備えた携帯電話や個人携帯情報端末等の電子機器を用いて、ネットワークに接続して画像データの送受信を行い、例えば受信した画像データに対応した画像を表示パネルに表示できるようになっている。更にこれらの電子機器はデジタルカメラを内蔵し、撮像により得られた画像データに対応した画像を表示パネルに表示したり、該画像データをネットワークを介して他の電子機器に送信できるようになっている。
その一方で、電子機器の小型化及び低消費電力化の要求が強く、表示パネルのサイズを拡大させることは困難な状況である。このため、サイズの小さな表示パネルに画像を表示するため、受信した画像データや、撮像により得られた画像データの画像サイズを縮小させる処理を行っている。
このような画像サイズの縮小処理では、画像データの高周波成分をカットすることで、縮小後の画像の品質劣化を抑えている。
特開2002−258814号公報
画像データは、1ピクセルのR成分、G成分、B成分の各成分のデータを有するRGBフォーマットや、輝度成分Y及び色差成分U、Vの各成分のデータを有するYUVフォーマットで表現されることが多い。ローパスフィルタ(Low Pass Filter:LPF)を用いて画像データの高周波成分をカットする場合、例えば特許文献1に開示されているように、画像データの各成分ごとにLPFに送ることが考えられる。
ところが、画像データがRGBフォーマットである場合、例えば各色成分8ビットのフィルタ処理を行う3つのLPFを設ける必要が生じ、回路規模を増大させてしまう。一方、画像データがYUVフォーマット(例えばYUV444フォーマットやYUV442フォーマット)であっても同様に、3つのLPFを設ける必要が生じ、回路規模を増大させてしまう。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より小さな規模で、画像サイズの縮小後の画質劣化を抑えることができる画像サイズ縮小装置、表示コントローラ及び画像サイズ縮小方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、画像データの画像サイズを縮小するための画像サイズ縮小装置であって、輝度成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第1のフィルタ処理を行う第1のローパスフィルタと、色差成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第2のフィルタ処理を行う第2のローパスフィルタと、前記第1及び第2のローパスフィルタの出力を間引く間引き処理を行って前記画像データの画像サイズを縮小した画像データを出力する間引き処理部とを含み、前記画像データは、水平方向に隣接する2つのピクセル単位に第1及び第2の輝度成分のデータと第1及び第2の色差成分のデータとを有するYUV422フォーマットのデータであり、前記第1のローパスフィルタは、第1のタイミングで入力される前記第1の輝度成分のデータと該第1のタイミング後の第2のタイミングで入力される前記第2の輝度成分のデータとを含む、複数の輝度成分のデータに対して前記第1のフィルタ処理を行い、前記第2のローパスフィルタは、前記第1のタイミングで入力される前記第1の色差成分のデータを含む、複数の第1の色差成分のデータに対して前記第2のフィルタ処理を行うと共に、前記第2のタイミングで入力される前記第2の色差成分のデータを含む、複数の第2の色差成分のデータに対して前記第2のフィルタ処理を行う画像サイズ縮小装置に関係する。
本発明によれば、YUV422フォーマットの画像データを採用し、輝度成分及び色差成分に対してそれぞれ1つのローパスフィルタを設け、各ローパスフィルタに対して時分割で輝度成分のデータ、色差成分のデータを入力させてフィルタ処理を行わせるようにしたので、画像サイズ縮小装置の構成を簡素化できる。従って、より小さな規模で、画像サイズの縮小後の画質劣化を抑えることができる画像サイズ縮小装置を提供できる。
また本発明に係る画像サイズ縮小装置では、前記第1及び第2のローパスフィルタの出力を、YUV444フォーマットに変換するフォーマット変換部を含み、前記間引き処理部は、前記フォーマット変換部の出力に対し、前記間引き処理を行うことができる。
本発明によれば、第1及び第2のローパスフィルタの出力をYUV444フォーマットに変換して間引き処理を行うようにしたので、間引き処理において、ピクセル単位に間引いて画像サイズを縮小させることが可能となる。これにより、この間引き処理を行う間引き処理部の構成を簡素化できる。
また本発明に係る画像サイズ縮小装置では、前記第1のローパスフィルタは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタであってもよい。
また本発明に係る画像サイズ縮小装置では、前記第2のローパスフィルタは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタであってもよい。
また本発明に係る画像サイズ縮小装置では、前記第2のローパスフィルタは、第1の色差成分用の複数の遅延器と、第2の色差成分用の複数の遅延器と、前記第1の色差成分用の複数の遅延器の入力又は出力、或いは前記第2の色差成分用の複数の遅延器の入力又は出力のいずれか一方が入力される複数の乗算器と、前記複数の乗算器の出力を加算する加算器とを含み、前記複数の乗算器と前記加算器とが、第1及び第2の色差成分のデータの前記第2のフィルタ処理において共用化されていてもよい。
また本発明に係る画像サイズ縮小装置では、前記第2のローパスフィルタは、直列に接続された第1の色差成分用の第1〜第k(kは正の整数)の遅延器と、直列に接続された第2の色差成分用の第1〜第kの遅延器と、時分割で入力される第1及び第2の色差成分のデータを、第1の色差成分用の第1の遅延器又は第2の色差成分用の第1の遅延器に対して分配する分配部と、第1の色差成分用の第1の遅延器の入力と第2の色差成分用の第1の遅延器の入力のいずれかを選択出力する第1の切替部と、第j(2≦j≦k+1、jは正の整数)の切替部が第1の色差成分用の第jの遅延器の出力と第2の色差成分用の第jの遅延器の出力のいずれかを選択出力する第2〜第(k+1)の切替部と、前記第1〜第(k+1)の切替部の出力それぞれが接続される第1〜第(k+1)の乗算器と、前記第1〜第(k+1)の乗算器の出力を加算する加算器とを含み、第1の色差成分のデータに対する前記第2のフィルタ処理では、前記第1〜第(k+1)の切替部が、第1の色差成分用の第1の遅延器の入力及び第1の色差成分用の第1〜第kの遅延器の出力を選択出力し、第2の色差成分のデータに対する前記第2のフィルタ処理では、前記第1〜第(k+1)の切替部が、第2の色差成分用の第1の遅延器の入力及び第2の色差成分用の第1〜第kの遅延器の出力を選択出力することができる。
本発明においては、YUV422フォーマットの第1及び第2の色差成分のデータが時分割で入力されることに着目して、第2のローパスフィルタをFIRフィルタで構成し、FIRフィルタの各乗算器に対して、第1の色差成分用の遅延器と第2の色差成分用の遅延器のいずれかを入力させるようにしている。これにより、第2のローパスフィルタを構成する乗算器の数を減らすことができ、画像サイズ縮小装置の構成を簡素化できるようになる。
また本発明は、表示パネルを駆動する表示ドライバに画像データを供給する表示コントローラであって、上記のいずれか記載の画像サイズ縮小装置と、前記画像サイズ縮小装置の出力をRGBフォーマットに変換した画像データを、前記表示ドライバに対して出力するためのドライバインターフェースとを含む表示コントローラに関係する。
本発明によれば、より小さな規模で、画像サイズを縮小できる表示コントローラを提供できるようになる。
また本発明は、画像データの画像サイズを縮小するための画像サイズ縮小方法であって、輝度成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第1のフィルタ処理を行う第1のローパスフィルタと、色差成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第2のフィルタ処理を行う第2のローパスフィルタと、前記第1及び第2のローパスフィルタの出力を間引く間引き処理を行って前記画像データの画像サイズを縮小した画像データを出力する間引き処理部とを設け、水平方向に隣接する2つのピクセル単位に第1及び第2の輝度成分のデータと第1及び第2の色差成分のデータとを有するYUV422フォーマットの画像データのうち前記第1の輝度成分のデータを、第1のタイミングで前記第1のローパスフィルタに供給すると共に、前記第1の色差成分のデータを該第1のタイミングで前記第2のローパスフィルタに供給し、前記画像データのうち前記第2の輝度成分のデータを、前記第1のタイミング後の第2のタイミングで前記第1のローパスフィルタに供給すると共に、前記第2の色差成分のデータを該第2のタイミングで前記第2のローパスフィルタに供給し、前記第1のローパスフィルタは、前記第1のタイミングで入力される前記第1の輝度成分のデータと前記第2のタイミングで入力される前記第2の輝度成分のデータとを含む、複数の輝度成分のデータに対して前記第1のフィルタ処理を行い、前記第2のローパスフィルタは、前記第1のタイミングで入力される前記第1の色差成分のデータを含む、複数の第1の色差成分のデータに対して前記第2のフィルタ処理を行い、前記第2のタイミングで入力される前記第2の色差成分のデータを含む、複数の第2の色差成分のデータに対して前記第2のフィルタ処理を行う画像サイズ縮小方法に関係する。
また本発明に係る画像サイズ縮小方法では、前記第1及び第2のローパスフィルタの出力をYUV444フォーマットに変換し、該YUV444フォーマットの画像データに対して前記間引き処理を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 画像サイズ縮小装置
図1に、本実施形態における画像サイズ縮小装置の構成の概要を示す。本実施形態における画像サイズ縮小装置10は、第1及び第2のローパスフィルタ(Low Pass Filter:以下LPFと略す。)20、30と、間引き処理部40とを含む。画像サイズ縮小装置10は、YUV422フォーマットのMピクセル×Nピクセル(M、Nは正の整数)の画像サイズの画像データを、mピクセル×nピクセル(m、nは正の整数、但しm≦M、n≦N、m×n<M×N)の画像サイズの画像データに変換する処理を行う。
第1又は第2のLPF20、30、間引き処理部40の機能は、専用のハードウェア回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)或いはCPU(Central Processing Unit)及びこれらプロセッサを実行するためのプログラムにより実現される。
第1のLPF20は、YUV422フォーマットの画像データのうち輝度成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第1のフィルタ処理を行う。第2のLPF30は、YUV422フォーマットの画像データのうち色差成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第2のフィルタ処理を行う。間引き処理部40は、第1及び第2のLPF20、30の出力を間引く間引き処理を行って画像サイズが縮小された画像データを出力する。
図2(A)、(B)に、YUV422フォーマットの説明図を示す。図2(A)は、各ピクセルがRGBフォーマットで表現された画像データの模式図を示す。図2(A)では、水平方向にピクセルP11、P12、P13、P14、・・・が並び、垂直方向にP21、P31、・・・が並んでいる。各ピクセルは、R成分、G成分、B成分を有し、例えばピクセルP11は、R成分のデータR11、G成分のデータG11、B成分のデータB11を有することを示している。各ピクセルの画像データをRGBフォーマットで表わすと、各成分8ビットの計24ビットのデータとなる。例えば液晶表示パネル等の表示パネルの駆動では、RGBフォーマットの画像データが用いられる。
YUVフォーマットのYUV444フォーマットは、所定の変換式に従って、RGBフォーマットの画像データのR成分のデータ、G成分のデータ及びB成分のデータを、輝度成分Yのデータ、色差成分Uのデータ及び色差成分Vのデータに変換したものである。色差成分Uは、輝度と赤色成分の差に対応する。色差成分Vは、輝度と青色成分の差に対応する。図2(B)では、ピクセルP11のR成分のデータR11、G成分のデータG11、B成分のデータB11が、公知の変換式(変換行列)fに従って、輝度成分のデータY11、色差成分のデータU11、V11に変換されることを示している。同様に、ピクセルP12のR成分のデータR12、G成分のデータG12、B成分のデータB12が、輝度成分のデータY12、色差成分のデータU12、V12に変換されることを示している。
YUV422フォーマットは、人間の眼の視覚特性を利用して、YUV444フォーマットのデータサイズを縮小したフォーマットである。即ち人間の眼は、水平方向に隣接するピクセル間の輝度の違いに敏感である反面、該ピクセル間の色差の違いに敏感ではないことを利用している。更に、いわゆる自然画像では、水平方向に隣接するピクセル間の色差の変化が少ない。そこでYUV422フォーマットでは、水平方向に隣接する2ピクセル単位で色差成分を共有する。図2(B)におけるYUV422フォーマットは、水平方向に隣接するピクセルP11、P12について、ピクセルP12の色差成分を省略したデータとなっている。なお、本実施形態におけるYUV422フォーマットでは、ピクセルP11、P12の色差成分U11、U12を平均化したデータと、ピクセルP11、P12の色差成分V11、V12を平均化したデータとを、ピクセルP11、P12が共有するようにしてもよい。
このようにYUV422フォーマットでは、水平方向に隣接する2つのピクセルP11、P12に対して、輝度成分Y11(第1の輝度成分)のデータ、色差成分U11(第1の色差成分)、V11(第2の色差成分)、輝度成分Y12(第2の輝度成分)のデータを持つ。色差成分のデータが8ビットであるものとすると、YUV422フォーマットでは16ビットのデータを省略できる。
例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)やMPEG(Motion Picture Experts Group)では、YUVフォーマットの画像データが用いられる。
図1において、第1の輝度成分Y、第1の色差成分U、第2の色差成分V及び第2の輝度成分Yを有するYUV422フォーマットの画像データが、画像サイズ縮小装置10に入力されるものとする。第1のLPF20及び第2のLPF30に、第1のタイミングT1で第1の輝度成分Yのデータ及び第1の色差成分Uのデータが入力された後、第2のタイミングT2で第2の輝度成分Yのデータ及び第2の色差成分Vのデータが入力される。
そして、第1のLPF20は、第1のタイミングT1で入力される第1の輝度成分Yのデータと第2のタイミングT2で入力される第2の輝度成分Yのデータとを含む、複数の輝度成分のデータに対し、第1のフィルタ処理を行う。ここで第1のフィルタ処理は、順次入力される輝度成分のデータの変化率が所定の範囲内に収まるように平坦化して、輝度成分の高周波成分をカットする処理である。
また第2のLPF30は、第1のタイミングT1で入力される第1の色差成分Uのデータを含む、複数の第1の色差成分のデータに対して第2のフィルタ処理を行うと共に、第2のタイミングT2で入力される第2の色差成分のデータを含む、複数の第2の色差成分のデータに対して第2のフィルタ処理を行う。ここで第2のフィルタ処理は、順次入力される色差成分のデータの変化率が所定の範囲内に収まるように平坦化して、色差成分の高周波成分をカットする処理である。第2のLPF30で行われる第2のフィルタ処理は、第1及び第2の色差成分の各色差成分ごとに独立して行われる。
図3に、図1に示す画像サイズ縮小装置10の動作例の説明図を示す。ここでは、YUV422フォーマットの画像データが、(Y11,U11,V11,Y12)、(Y13,U13,V13,Y14)の順に入力される例を示している。
第1のタイミングT1で、第1のLPF20に第1の輝度成分Y11のデータが入力され、第2のLPF30に第1の色差成分U11のデータが入力される。ここで第1のLPF20は、第1の輝度成分Y11のデータと第1のタイミングT1以前に入力された他の輝度成分のデータとを用いて第1のフィルタ処理を行って、第1のフィルタ処理後のデータy11を出力する。同様に、第2のLPF30は、第1の色差成分U11のデータと第1のタイミングT1以前に入力された他の第1の色差成分のデータとを用いて第2のフィルタ処理を行って、第2のフィルタ処理後のデータu11を出力する。
第2のタイミングT2で、第1のLPF20に第2の輝度成分Y12のデータが入力され、第2のLPF30に第2の色差成分V11のデータが入力される。ここで第1のLPF20は、第2の輝度成分Y12のデータと第1のタイミングT1で入力された第1の輝度成分Y11のデータとを少なくとも含む、複数の輝度成分のデータを用いて第1のフィルタ処理を行って、第1のフィルタ処理後のデータy12を出力する。同様に、第2のLPF30は、第2の色差成分V11のデータと第2のタイミングT2以前に入力された他の第2の色差成分のデータとを用いて第2のフィルタ処理を行って、第2のフィルタ処理後のデータv11を出力する。
第3のタイミングT3で、第1のLPF20に第1の輝度成分Y13のデータが入力され、第2のLPF30に第1の色差成分U13のデータが入力される。ここで第1のLPF20は、第1〜第3のタイミングT1〜T3で入力された輝度成分Y11、Y12、Y13のデータのうち、少なくとも第2の輝度成分Y12のデータと第1の輝度成分Y13のデータとを含む、複数の輝度成分のデータを用いて第1のフィルタ処理を行って、第1のフィルタ処理後のデータy13を出力する。同様に、第2のLPF30は、第1の色差成分U13のデータと第1のタイミングT1で入力された第1の色差成分U11のデータとを少なくとも含む、複数の第1の色差成分のデータを用いて第2のフィルタ処理を行って、第2のフィルタ処理後のデータu13を出力する。
第4のタイミングT4で、第1のLPF20に第2の輝度成分Y14のデータが入力され、第2のLPF30に第2の色差成分V13のデータが入力される。ここで第1のLPF20は、第1〜第4のタイミングT1〜T4で入力された輝度成分Y11、Y12、Y13、Y14のデータのうち、第1の輝度成分Y13のデータと第2の輝度成分Y14のデータとを少なくとも含む複数の輝度成分のデータを用いて第1のフィルタ処理を行って、第1のフィルタ処理後のデータy14を出力する。同様に、第2のLPF30は、第2の色差成分V13のデータと第2のタイミングT2で入力された第2の色差成分V11のデータとを少なくとも含む複数の第2の色差成分のデータを用いて第2のフィルタ処理を行って、第2のフィルタ処理後のデータv13を出力する。
間引き処理部40は、このようにして得られた第1及び第2のフィルタ処理後のデータ(y11,u11,v11,y12)や(y13,u13,v13,y14)を用いた間引き処理を行って、画像サイズを縮小した画像データを出力する。
このように、YUV422フォーマットの画像データを採用し、輝度成分及び色差成分に対してそれぞれ1つのLPFを設け、各LPFに対して時分割で輝度成分のデータ、色差成分のデータを入力させてフィルタ処理を行わせるようにしたので、画像サイズ縮小装置の構成を簡素化できる。従って、より小さな規模で、画像サイズの縮小後の画質劣化を抑えることができる画像サイズ縮小装置を提供できる。
図4に、本実施形態における画像サイズ縮小装置の構成例のブロック図を示す。画像サイズ縮小装置100は、第1のLPF20としてのFIR(Finite Impulse Response)フィルタ110と、第2のLPF30としてのFIRフィルタ120と、間引き処理部130とを含む。間引き処理部130は、図1の間引き処理部40の機能を有する。
FIRフィルタ110の前段と後段に、フリップフロップ(FF1、FF3、FF4)が接続されている。FF1、FF3、FF4は、クロックCLKに同期してデータを取り込む。FF1には、輝度成分が順次入力される。例えば第1のタイミングT1で、YUV422フォーマットの輝度成分のデータY11、該第1のタイミングT1の次の第2のタイミングT2で、YUV422フォーマットの輝度成分のデータY12が入力される。FIRフィルタ110の出力データは、FF3、FF4の順にFF3、FF4に格納される。
FIRフィルタ120の前段と後段に、フリップフロップ(FF2、FF5、FF6)が接続されている。FF2、FF5、FF6は、クロックCLKに同期してデータを取り込む。FF2には、色差成分が順次入力される。例えば第1のタイミングT1で、YUV422フォーマットの色差成分のデータU11、該第2のタイミングT2で、YUV422フォーマットの色差成分のデータV11が入力される。FIRフィルタ120の出力データは、FF5、FF6の順にFF5、FF6に格納される。
図5に、FIRフィルタ110の構成例のブロック図を示す。ここでは、FIRフィルタ110が、4つの乗算器を有する場合の構成例を示している。
FIRフィルタ110は、直接に接続された3つの遅延器DLY1〜DLY3を含む。遅延器は、フリップフロップにより実現できる。遅延器DLY1の出力が、遅延器DLY2の入力に接続される。遅延器DLY2の出力が、遅延器DLY3の入力に接続される。
FIRフィルタ110は、それぞれフィルタ係数h1〜h4が入力される乗算器MUL1〜MUL4を含む。乗算器MUL1は、フィルタ係数h1と、遅延器DLY1の入力データとの乗算処理を行う。乗算器MUL2は、フィルタ係数h2と、遅延器DLY2の入力データとの乗算処理を行う。乗算器MUL3は、フィルタ係数h3と、遅延器DLY3の入力データとの乗算処理を行う。乗算器MUL4は、フィルタ係数h4と、遅延器DLY3の出力データとの乗算処理を行う。
FIRフィルタ110は、加算器ADD1を含む。加算器ADD1は、乗算器MUL1〜乗算器MUL4の各乗算結果を加算する処理を行う。ここでは、FIRフィルタ110が公知の構成であるため、その具体的な処理内容の説明を省略する。
FIRフィルタ110では、加算器ADD1の加算結果が、輝度成分の高周波成分をカットした出力データとなる。この出力データが、第1のフィルタ処理の処理結果である。
このような構成により、FIRフィルタ110は、YUV422フォーマットの輝度成分の高周波成分をカットしたデータを、順次出力できる。
なお画像サイズ縮小装置100に、外部からその設定値が書き換え可能なフィルタ係数設定レジスタを設け、該フィルタ係数設定レジスタの設定値をフィルタ係数h1〜h4とすることができる。
本実施形態では、FIRフィルタにより実現されるLPFのインパルス応答を考慮することで、YUV422フォーマットで時分割に入力される第1及び第2の色差成分のデータに対する第2のフィルタ処理を行うFIRフィルタ120の構成の簡素化を図る。
図6に、LPFのインパルス応答の波形の概略図を示す。横軸が時間で、縦軸がフィルタ係数を示している。このように、LPFの所定の特性を実現するために選択すべきフィルタ係数がある時間を基準に対称となっている。そのため、時間を適切に選ぶことで、図6では例えば2種類のフィルタ係数(H1、H2)を選択できる。
例えばFIRフィルタ120が、4つ遅延器DLY11、12、13、14を含むものとする。第1及び第2の色差成分が時分割で入力されるため、DLY11、13を第1の色差成分用に割り当て、DLY12、14を第2の色差成分用に割り当てる。その結果、FIRフィルタ120において、遅延器の入力又は出力を用いる乗算器の数を減らすことができる。
即ちFIRフィルタ120は、第1の色差成分用の複数の遅延器と、第2の色差成分用の複数の遅延器と、第1の色差成分用の複数の遅延器の入力又は出力、或いは第2の色差成分用の複数の遅延器の入力又は出力のいずれか一方が入力される複数の乗算器と、複数の乗算器の出力を加算する加算器とを含むことができる。そして、FIRフィルタ120では、複数の乗算器と加算器とが、第1及び第2の色差成分のデータの第2のフィルタ処理において共用化できることを意味する。
図7に、FIRフィルタ120の構成例を示す。
FIRフィルタ120は、直列に接続された第1の色差成分用の第1〜第k(kは正の整数)の遅延器DLY20−1〜DLY20−kと、直列に接続された第2の色差成分用の第1〜第kの遅延器とDLY30−1〜DLY30−kとを含む。
第1の色差成分用の第1の遅延器DLY20−1に入力された第1の色差成分のデータは、順次第1の色差成分用の第2の遅延器〜第kの遅延器DLY20−1〜DLY20−kに送られていく。この結果、第1の色差成分用の第1の遅延器DLY20−1に入力された第1の色差成分のデータは、時刻tで第1の色差成分用の第1の遅延器DLY20−1から出力される。そして、第1の色差成分用の第1の遅延器DLY20−1の出力は、時刻tで第1の色差成分用の第2の遅延器DLY20−2から出力される。以下、同様に、時刻t、t、・・・で、各遅延器からデータが出力される。
同様に第2の色差成分用の第1の遅延器DLY30−1に入力された第2の色差成分のデータは、順次第2の色差成分用の第2の遅延器〜第kの遅延器DLY30−1〜DLY30−kに送られていく。この結果、第2の色差成分用の第1の遅延器DLY30−1に入力された第2の色差成分のデータは、時刻tで第2の色差成分用の第2の遅延器DLY30−1から出力される。そして、第2の色差成分用の第1の遅延器DLY30−1の出力は、時刻tで第2の色差成分用の第2の遅延器DLY30−2から出力される。以下、時刻t、t、・・・で、各遅延器からデータが出力される。
FIRフィルタ120は、時分割で入力される第1及び第2の色差成分のデータを第1の色差成分用の第1の遅延器DLY20−1、又は第2の色差成分用の第1の遅延器DLY30−1に対して分配する分配部150を含む。分配部150は、第1の色差成分のデータを、第1の色差成分用の第1の遅延器DLY20−1に対して出力し、第2の色差成分のデータを、第2の色差成分用の第1の遅延器DLY30−1に対して出力する。
FIRフィルタ120は、第1〜第(k+1)の切替部SW−1〜SW−(k+1)を含む。第1の切替部SW−1は、第1の色差成分用の第1の遅延器DLY20−1の入力と第2の色差成分用の第1の遅延器DLY30−1の入力のいずれかを選択出力する。第j(2≦j≦k+1、jは正の整数)の切替部SW−jは、第1の色差成分用の第jの遅延器DLY20−jの出力と第2の色差成分用の第jの遅延器DLY30−jの出力のいずれかを選択出力する。第1の色差成分のデータに対する第2のフィルタ処理では、第1〜第(k+1)の切替部SW−1〜SW−(k+1)は、第1の色差成分用の第1の遅延器DLY20−1の入力及び第1の色差成分用の第1〜第kの遅延器DLY20−1〜DLY20−kの出力を選択出力する。第2の色差成分のデータに対する第2のフィルタ処理では、第1〜第(k+1)の切替部SW−1〜SW−(k+1)は、第2の色差成分用の第1の遅延器DLY30−1の入力及び第2の色差成分用の第1〜第kの遅延器DLY30−1〜DLY30−kの出力を選択出力する。
FIRフィルタ120は、第1〜第(k+1)の切替部SW−1〜SW−(k+1)の出力それぞれが接続される第1〜第(k+1)の乗算器MUL10−1〜MUL10−(k+1)と、第1〜第(k+1)の乗算器MUL10−1〜MUL10−(k+1)の出力を加算する加算器ADD10とを含む。第1〜第(k+1)の乗算器MUL10−1〜MUL10−(k+1)には、フィルタ係数h10−1〜h10−(k+1)が入力される。第2のフィルタ処理中において、フィルタ係数h10−1〜h10−(k+1)の値が図6に示すLPFのインパルス応答に従って適宜変更されたり、固定されたりする。
図8に、FIRフィルタ120の他の構成例を示す。ここでは、図8に示すLPFのインパルス応答に対応して、図7においてkが1の場合の構成例を示す。
図9に、FIRフィルタ110、120のタイミング動作例の説明図を示す。ここでは、図3に示す第1のタイミングT1が時刻t、第2のタイミングT2が時刻t、第3のタイミングT3が時刻t、第4のタイミングT4が時刻tに対応している。
時刻tで、FIRフィルタ110に第1の輝度成分Y11のデータが入力され、FIRフィルタ120に第1の色差成分U11のデータが入力される。ここでFIRフィルタ110は、第1の輝度成分Y11のデータと時刻t以前に入力された他の輝度成分のデータとを用いて第1のフィルタ処理を行って、第1のフィルタ処理後のデータY11Lを出力する。同様に、FIRフィルタ120は、第1の色差成分U11のデータと時刻t以前に入力された他の第1の色差成分のデータとを用いて第2のフィルタ処理を行って、第2のフィルタ処理後のデータU11Lを出力する。
時刻tで、FIRフィルタ110に第2の輝度成分Y12のデータが入力され、FIRフィルタ120に第2の色差成分V11のデータが入力される。ここでFIRフィルタ110は、時刻t、tで入力された第1の輝度成分Y11のデータと該第2の輝度成分Y12のデータとを少なくとも含む、複数の輝度成分のデータを用いて第1のフィルタ処理を行って、第1のフィルタ処理後のデータY12Lを出力する。同様に、FIRフィルタ20は、第2の色差成分V11のデータと、時刻t以前に入力された他の第2の色差成分のデータとを用いて第2のフィルタ処理を行って、第2のフィルタ処理後のデータV11Lを出力する。
時刻tで、FIRフィルタ110に第1の輝度成分Y13のデータが入力され、FIRフィルタ120に第1の色差成分U13のデータが入力される。ここでFIRフィルタ110は、時刻t、t、tで入力された輝度成分Y11、Y12、Y13のデータを用いて第1のフィルタ処理を行って、第1のフィルタ処理後のデータY13Lを出力する。同様に、FIRフィルタ120は、第1の色差成分U13のデータと時刻tで入力された第1の色差成分U11のデータとを用いて第2のフィルタ処理を行って、第2のフィルタ処理後のデータU13Lを出力する。
時刻tで、FIRフィルタ110に第2の輝度成分Y14のデータが入力され、FIRフィルタ120に第2の色差成分V13のデータが入力される。ここでFIRフィルタ110は、時刻t、t、t、tで入力された輝度成分Y11、Y12、Y13、Y14のデータを用いて第1のフィルタ処理を行って、第1のフィルタ処理後のデータY14Lを出力する。同様に、FIRフィルタ120は、第2の色差成分V13のデータと時刻tで入力された第2の色差成分V11のデータとを用いて第2のフィルタ処理を行って、第2のフィルタ処理後のデータV13Lを出力する。
図4において、間引き処理部130は、このようにして得られた第1及び第2のフィルタ処理後のデータ(Y11L,U11L,V11L,Y12L)や(Y13L,U13L,V13L,Y14L)を用いて間引き処理を行う。このような間引き処理部130は、フォーマット変換部132と、間引き回路134とを含む。
フォーマット変換部132は、FIRフィルタ110、120の出力を、YUV444フォーマットに変換する。より具体的には、高周波成分をカットした輝度成分のデータY11L、Y12Lと、高周波成分をカットした色差成分のデータU11L、V11Lとを有するYUV422フォーマットの画像データを、YUV444フォーマットの画像データに変換する。ここで、輝度成分のデータY11L、Y12Lは、FF3、FF4に保持されている。また色差成分のデータU11L、V11Lは、FF5、FF6に保持されている。
図10に、フォーマット変換部132の動作説明図を示す。
フォーマット変換部132は、輝度成分Y11L、色差成分U11L、V11L、輝度成分Y12Lを有するYUV422フォーマットの画像データから、2ピクセル分のYUV444フォーマットの画像データを生成する。
例えば図2(B)に示すようにYUV422フォーマットの画像データにおいて、ピクセルP12の色差成分が省略される場合、まず輝度成分Y11L、色差成分U11L、V11Lを有する画像データを、ピクセルP11に対応する画像データとして生成する。更に、輝度成分Y12L、色差成分U11L、V11Lを有する画像データを、ピクセルP12に対応する画像データとして生成する。即ちピクセルP12の色差成分は、ピクセルP11の色差成分をコピーする。
このようにYUV422フォーマットの画像データをYUV444フォーマットに変換することで、ピクセルごとに画像データをもつことができる。これにより、間引き回路134は、ピクセル単位で間引くことで画像サイズを縮小できるようになるので、間引き回路134の構成を簡素化できる。
図11(A)、(B)に、間引き回路134の動作説明図を示す。
図11(A)は、非間引き対象のピクセルを選択するピクセル選択回路の構成例を示す。間引き回路134はピクセル選択回路を含む。このピクセル選択回路によりピクセルを選択し、該ピクセル回路によって選択されなかったピクセルを間引くことで、画像サイズの縮小処理を行う。このようなピクセル選択回路は、ピクセルごとに、ピクセル選択信号PSELを生成する。
ピクセル選択回路は、x方向ピクセルカウンタ210と、x方向スケーリングカウンタ220と、コンパレータ230を含む。x方向ピクセルカウンタ210は、x方向(水平方向)にピクセル数をカウントする。x方向スケーリングカウンタ220は、x方向のピクセル数をカウントし、倍率の逆数の値ごとにカウント値を出力する。即ち、x方向の倍率が1/2倍(1/3倍)のとき、ピクセル数が0、1、2、3、4、・・・に増えていくと、x方向スケーリングカウンタ220が出力するカウント値は、0、0、2、2、4、・・・(0、0、0、3、3、・・・)となる。コンパレータ230は、x方向ピクセルカウンタ210のカウント値と、x方向スケーリングカウンタ220が出力するカウント値とが一致したとき1となり、不一致のとき0となる。
ピクセル選択回路は、y方向ピクセルカウンタ250と、y方向スケーリングカウンタ260と、コンパレータ270を含む。y方向ピクセルカウンタ250は、y方向(垂直方向)にピクセル数をカウントする。y方向スケーリングカウンタ260は、y方向のピクセル数をカウントし、倍率の逆数の値ごとにカウント値を出力する。即ち、y方向の倍率が1/2倍(1/3倍)のとき、ピクセル数が0、1、2、3、4、・・・に増えていくと、y方向スケーリングカウンタ260が出力するカウント値は、0、0、2、2、4、・・・(0、0、0、3、3、・・・)となる。コンパレータ270は、y方向ピクセルカウンタ250のカウント値と、y方向スケーリングカウンタ260が出力するカウント値とが一致したとき1となり、不一致のとき0となる。
ピクセル選択回路は、コンパレータ230、270の比較結果の論理積演算結果を、ピクセル選択信号PSELとして出力する。
図11(B)は、xが0〜3、yが0〜3のときのピクセル選択信号PSELの状態を示す。ここで、xが0、yが0のピクセル選択信号PSELの状態が、ピクセルP11が選択対象か、間引き対象かを示している。同様に、xが0、yが1のピクセル選択信号PSELの状態が、ピクセルP12が選択対象か、間引き対象かを示している。図11(B)では、ピクセル選択信号PSELが1のピクセルが選択対象であることを示している。
図12に、ピクセル選択信号PSELに基づく画像サイズの縮小処理の説明図を示す。例えば4ピクセル×4ピクセルの画像データに対し、図11(B)に示すようにピクセル選択信号PSELを求める。その結果ピクセル選択信号PSELが1のピクセルは、ピクセルP11、P13、P31、P33である。従って、これらのピクセルを選択することで、2ピクセル×2ピクセルの画像データを生成できる。
図4において、間引き回路134は、このようにして画像サイズが縮小された画像データを出力する。なお、間引き処理部130は、YUV444フォーマットの間引き回路134の出力をRGBフォーマットに変換して出力するようにしてもよい。
2. 表示コントローラへの適用例
上述した本実施形態における画像サイズ縮小装置は、画像サイズ縮小部として表示コントローラに適用できる。
図13に、本実施形態における画像サイズ縮小装置が適用された表示コントローラの構成例のブロック図を示す。
表示コントローラ300は、カメラインターフェース(InterFace:以下、I/Fと略す。)310と、画像サイズ縮小部320と、RGBフォーマット変換部325、メモリ330と、ドライバI/F340と、制御部350と、ホストI/F360とを含む。
カメラI/F310は、図示しないカメラモジュールに接続される。このカメラモジュールは、撮像により得られた画像データをYUV422フォーマットで出力する。カメラI/F310は、カメラモジュールで生成された画像データを受信するためのインタフェース処理を行う。画像サイズ縮小部320は、本実施形態における画像サイズ縮小装置が適用される。画像サイズ縮小部320は、YUV422フォーマットの画像データの画像サイズを縮小する処理を行う。RGBフォーマット変換部325は、画像サイズ縮小部320の出力をRGBフォーマットに変換する。メモリ330は、RGBフォーマット変換部325の出力であるRGBフォーマットの画像データを記憶する。ドライバI/F340は、メモリ330から所定の周期で画像データを読み出し、該画像データを、表示パネルを駆動する表示ドライバに対して供給する。ドライバI/F340は、表示ドライバに対して画像データを送信するためのインタフェース処理を行う。
制御部350は、カメラI/F310、画像サイズ縮小部320、RGBフォーマット変換部325、メモリ330及びドライバI/F340の制御を司る。制御部350は、例えばホストI/F360を介して図示しないホストからの指示に従って、カメラモジュールからの画像データの受信処理、該画像データの縮小処理、RGBフォーマットの変換処理、画像データのメモリ330への書き込み処理、メモリ330からの画像データの読み出し処理、表示ドライバへの該画像データの送信処理を行う。
図14に、図13に示す表示コントローラが適用される電子機器の構成例のブロック図を示す。ここでは、電子機器として、携帯電話機の構成例のブロック図を示す。但し、図13と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
携帯電話機400は、カメラモジュール410を含む。カメラモジュール410は、CCD(Charge-Coupled device)カメラを含み、CCDカメラで撮像した画像のデータを、YUV422フォーマットで表示コントローラ300に供給する。
携帯電話機400は、表示パネル420を含む。表示パネル420として、液晶表示パネルを採用できる。この場合、表示パネル420は、表示ドライバ430によって駆動される。表示パネル420は、複数の走査線、複数のデータ線、複数の画素を含む。表示ドライバ430は、複数の走査線の1又は複数本単位で走査線を選択する走査ドライバの機能を有すると共に、画像データに対応した電圧を複数のデータ線に供給するデータドライバの機能を有する。
表示コントローラ300は、表示ドライバ430に接続され、表示ドライバ430に対して画像データを供給する。
ホスト440は、表示コントローラ300に接続される。ホスト440は、表示コントローラ300を制御する。またホスト440は、アンテナ460を介して受信された画像データを、変復調部450で復調した後、表示コントローラ300に対して供給できる。表示コントローラ300は、画像サイズを縮小して、表示ドライバ430により表示パネル420に表示させる。
また、ホスト440は、カメラモジュール410で生成された画像データを、変復調部450で変調した後、アンテナ460を介して他の通信装置への送信を指示できる。このとき、表示コントローラ300は、カメラモジュール410で生成された画像データの画像サイズを縮小して、ホスト440に出力できる。
ホスト440は、操作入力部470からの操作情報に基づいて画像データの送受信処理や、カメラモジュール410の撮像、表示パネルの表示処理を行う。
なお、図14では、表示パネル420として液晶表示パネルを例に説明したが、これに限定されるものではない。表示パネル420は、エレクトロクミネッセンス、プラズマディスプレイ装置であってもよく、これらを駆動する表示ドライバに画像データを供給する表示コントローラに適用できる。
また本実施形態では、第1のLPF20がFIRフィルタで構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば第1のLPF20を、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタで構成してもよい。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
本実施形態における画像サイズ縮小装置の構成の概要のブロック図。 図2(A)、(B)はYUV422フォーマットの説明図。 図1に示す画像サイズ縮小装置の動作例の説明図。 本実施形態における画像サイズ縮小装置の構成例のブロック図。 第1のLPFとしてのFIRフィルタの構成例のブロック図。 第2のLPFとしてのFIRフィルタのインパルス応答の説明図。 第2のLPFとしてのFIRフィルタの構成例のブロック図。 図7に示すFIRフィルタにおいてkが1の場合の構成例を示す図。 図4に示す画像サイズ縮小装置のFIRフィルタの動作例の説明図。 フォーマット変換部の動作説明図。 図11(A)、(B)は、間引き回路の動作説明図。 ピクセル選択信号に基づく画像サイズの縮小処理の動作例の説明図。 本実施形態における画像サイズ縮小装置が適用された表示コントローラの構成例のブロック図。 図13に示す表示コントローラが適用される電子機器の構成例のブロック図。
符号の説明
10、100 画像サイズ縮小装置、20 第1のLPF、30 第2のLPF、
40、130 間引き処理部、110 FIRフィルタ(第1のLPF)、
120 FIRフィルタ(第2のLPF)、132 フォーマット変換部、
134 間引き回路

Claims (9)

  1. 画像データの画像サイズを縮小するための画像サイズ縮小装置であって、
    輝度成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第1のフィルタ処理を行う第1のローパスフィルタと、
    色差成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第2のフィルタ処理を行う第2のローパスフィルタと、
    前記第1及び第2のローパスフィルタの出力を間引く間引き処理を行って前記画像データの画像サイズを縮小した画像データを出力する間引き処理部とを含み、
    前記画像データは、
    水平方向に隣接する2つのピクセル単位に第1及び第2の輝度成分のデータと第1及び第2の色差成分のデータとを有するYUV422フォーマットのデータであり、
    前記第1のローパスフィルタは、
    第1のタイミングで入力される前記第1の輝度成分のデータと該第1のタイミング後の第2のタイミングで入力される前記第2の輝度成分のデータとを含む、複数の輝度成分のデータに対して前記第1のフィルタ処理を行い、
    前記第2のローパスフィルタは、
    前記第1のタイミングで入力される前記第1の色差成分のデータを含む、複数の第1の色差成分のデータに対して前記第2のフィルタ処理を行うと共に、前記第2のタイミングで入力される前記第2の色差成分のデータを含む、複数の第2の色差成分のデータに対して前記第2のフィルタ処理を行うことを特徴とする画像サイズ縮小装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1及び第2のローパスフィルタの出力を、YUV444フォーマットに変換するフォーマット変換部を含み、
    前記間引き処理部は、
    前記フォーマット変換部の出力に対し、前記間引き処理を行うことを特徴とする画像サイズ縮小装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1のローパスフィルタは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタであることを特徴とする画像サイズ縮小装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第2のローパスフィルタは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタであることを特徴とする画像サイズ縮小装置。
  5. 請求項4において、
    前記第2のローパスフィルタは、
    第1の色差成分用の複数の遅延器と、
    第2の色差成分用の複数の遅延器と、
    前記第1の色差成分用の複数の遅延器の入力又は出力、或いは前記第2の色差成分用の複数の遅延器の入力又は出力のいずれか一方が入力される複数の乗算器と、
    前記複数の乗算器の出力を加算する加算器とを含み、
    前記複数の乗算器と前記加算器とが、第1及び第2の色差成分のデータの前記第2のフィルタ処理において共用化されていることを特徴とする画像サイズ縮小装置。
  6. 請求項4において、
    前記第2のローパスフィルタは、
    直列に接続された第1の色差成分用の第1〜第k(kは正の整数)の遅延器と、
    直列に接続された第2の色差成分用の第1〜第kの遅延器と、
    時分割で入力される第1及び第2の色差成分のデータを、第1の色差成分用の第1の遅延器又は第2の色差成分用の第1の遅延器に対して分配する分配部と、
    第1の色差成分用の第1の遅延器の入力と第2の色差成分用の第1の遅延器の入力のいずれかを選択出力する第1の切替部と、
    第j(2≦j≦k+1、jは正の整数)の切替部が第1の色差成分用の第jの遅延器の出力と第2の色差成分用の第jの遅延器の出力のいずれかを選択出力する第2〜第(k+1)の切替部と、
    前記第1〜第(k+1)の切替部の出力それぞれが接続される第1〜第(k+1)の乗算器と、
    前記第1〜第(k+1)の乗算器の出力を加算する加算器とを含み、
    第1の色差成分のデータに対する前記第2のフィルタ処理では、
    前記第1〜第(k+1)の切替部が、第1の色差成分用の第1の遅延器の入力及び第1の色差成分用の第1〜第kの遅延器の出力を選択出力し、
    第2の色差成分のデータに対する前記第2のフィルタ処理では、
    前記第1〜第(k+1)の切替部が、第2の色差成分用の第1の遅延器の入力及び第2の色差成分用の第1〜第kの遅延器の出力を選択出力することを特徴とする画像サイズ縮小装置。
  7. 表示パネルを駆動する表示ドライバに画像データを供給する表示コントローラであって、
    請求項1乃至6のいずれか記載の画像サイズ縮小装置と、
    前記画像サイズ縮小装置の出力をRGBフォーマットに変換した画像データを、前記表示ドライバに対して出力するためのドライバインターフェースとを含むことを特徴とする表示コントローラ。
  8. 画像データの画像サイズを縮小するための画像サイズ縮小方法であって、
    輝度成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第1のフィルタ処理を行う第1のローパスフィルタと、色差成分のデータを平坦化して高周波成分をカットする第2のフィルタ処理を行う第2のローパスフィルタと、前記第1及び第2のローパスフィルタの出力を間引く間引き処理を行って前記画像データの画像サイズを縮小した画像データを出力する間引き処理部とを設け、
    水平方向に隣接する2つのピクセル単位に第1及び第2の輝度成分のデータと第1及び第2の色差成分のデータとを有するYUV422フォーマットの画像データのうち前記第1の輝度成分のデータを、第1のタイミングで前記第1のローパスフィルタに供給すると共に、前記第1の色差成分のデータを該第1のタイミングで前記第2のローパスフィルタに供給し、
    前記画像データのうち前記第2の輝度成分のデータを、前記第1のタイミング後の第2のタイミングで前記第1のローパスフィルタに供給すると共に、前記第2の色差成分のデータを該第2のタイミングで前記第2のローパスフィルタに供給し、
    前記第1のローパスフィルタは、
    前記第1のタイミングで入力される前記第1の輝度成分のデータと前記第2のタイミングで入力される前記第2の輝度成分のデータとを含む、複数の輝度成分のデータに対して前記第1のフィルタ処理を行い、
    前記第2のローパスフィルタは、
    前記第1のタイミングで入力される前記第1の色差成分のデータを含む、複数の第1の色差成分のデータに対して前記第2のフィルタ処理を行い、前記第2のタイミングで入力される前記第2の色差成分のデータを含む、複数の第2の色差成分のデータに対して前記第2のフィルタ処理を行うことを特徴とする画像サイズ縮小方法。
  9. 請求項8において、
    前記第1及び第2のローパスフィルタの出力をYUV444フォーマットに変換し、該YUV444フォーマットの画像データに対して前記間引き処理を行うことを特徴とする画像サイズ縮小方法。
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