JP2005134349A - マイクロチップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記マイクロチップ1は、複数の液体をドット状にスポットし、固定化することができる底面13と、前記底面に対して実質的に垂直に延びる側面14とで囲まれた液溜まり部12を、基板11の一方の表面に有するマイクロチップであって、前記液溜まり部底面と前記液溜まり部側壁との境界領域にテーパ15を有する。
【選択図】図1
Description
本明細書における「分析」には、分析対象物質の存在の有無を判定する「検出」と、分析対象物質の量を決定する「定量」が含まれる。
このマイクロチップでは、マイクロチップ上に固定化する物質(例えば、分析対象物質に特異的に結合可能なパートナー、あるいは、分析対象物質それ自体)は、例えば、前記物質を含む液体(例えば、溶液又は懸濁液)の形で、前記液溜まり部の底面にドット状にスポットすることにより、液溜まり部の底面に固定化することができる。
前記分析は、例えば、予め分析対象物質が標識化されていた場合には、その標識物質を指標として分析することができる。あるいは、分析対象物質が予め標識化されていない場合には、例えば、前記分析対象物質に特異的に結合可能なパートナーに適当な標識物質を結合させたものを、液溜まり部に添加することにより、固定化したパートナーに結合した分析対象物質と標識化パートナーとの結合反応を実施し、続いて、未反応の標識化パートナーを除去し、液溜まり部を洗浄した後、固定化したパートナーに結合した分析対象物質に結合した標識化パートナーの標識物質を指標として、分析することができる。
本発明のマイクロチップの好ましい態様によれば、前記液溜まり部の横断面形状が角を有しない。
また、本発明のマイクロチップの別の好ましい態様によれば、前記液溜まり部底面に、スポットする液体を溜めることのできる複数の凹部を有する。
また、本発明のマイクロチップの好適態様によれば、スポットする液体を溜めることのできる複数の凹部を液溜まり部底面に設けることにより、一定量の溶液を一定位置及び一定の形で一定面積にスポットさせることができる。
本発明のマイクロチップの一態様を図1に示す。図1に示す態様では、マイクロチップ1における基板11の一方の表面に、液溜まり部12が設けられている。なお、貫通孔18a及び半円形窪み18bは、マイクロチップ1を測定装置(図示せず)に配置する際に、マイクロチップの位置決めのために設けたものである。
前記液溜まり部12は、複数の液体(例えば、溶液又は懸濁液)19をドット状にスポットし、固定化することのできる底面13と、前記底面に対して実質的に垂直に延びる側壁14とに囲まれた空間である。前記底面13と前記側壁14との境界領域には、テーパ15が設けられている。また、液溜まり部の横断面形状は、概略正方形であって、且つ正方形の頂点に該当するコーナーには全て丸みをもたせており、角(かど)を有していない。
基板の形状は、例えば、測定装置又は測定条件などに応じて適宜決定することができ、例えば、矩形(長方形又は正方形)であることができる。
基板が矩形形状である場合には、一片の長さは、通常、0.5〜15cmであり、好ましくは1〜8cmである。また、厚さは、通常、2〜25mmであり、好ましくは4〜7mmである。
底面形状が矩形である場合には、その一片の長さは、通常、0.2〜10cmであり、好ましくは0.5〜5cmである。
液溜まり部の深さは、例えば、反応に用いる検体量や反応又は検出の効率に応じて適宜決定することができ、通常、1〜20mmであり、好ましくは3〜6mmである。
前記テーパの形状としては、例えば、断面形状として曲線(円弧)からなる形状(図3)、又は断面形状として直線からなる形状(図4)などを挙げることができる。
前記テーパは、底面と側壁との境界領域の全部に亘って設けることもできる(例えば、図1)し、あるいは、底面と側壁との境界領域の一部にのみ設けることもできる。
前記凹部の横断面形状(又は底面形状)は、特に限定されるものではなく、例えば、円形又は楕円形を挙げることができ、円形が好ましい。また、凹部の底面と側壁との境界領域に、テーパを設けることもできるし、テーパを設けないでおくこともできるが、テーパを設けることが好ましい。
また、前記凹部の大きさは、特に限定されるものではなく、反応基板上に固定化する物質数に合わせて変更することができ、例えば、円形である場合には、その直径は、通常、0.5〜5mmであり、好ましくは1〜3mmである。
11・・・基板;12・・・液溜まり部;13・・・底面;14・・・側壁;
15・・・テーパ;16・・・凹部。
Claims (3)
- 複数の液体をドット状にスポットし、固定化することができる底面と、前記底面に対して実質的に垂直に延びる側面とで囲まれた液溜まり部を、基板の一方の表面に有するマイクロチップであって、
前記液溜まり部底面と前記液溜まり部側壁との境界領域にテーパを有することを特徴とする、マイクロチップ。 - 前記液溜まり部の横断面形状が角を有しない、請求項1に記載のマイクロチップ。
- 前記液溜まり部底面に、スポットする液体を溜めることのできる複数の凹部を有する、請求項1又は2に記載のマイクロチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003373687A JP2005134349A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | マイクロチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003373687A JP2005134349A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | マイクロチップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005134349A true JP2005134349A (ja) | 2005-05-26 |
Family
ID=34649637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003373687A Pending JP2005134349A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | マイクロチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005134349A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8906323B2 (en) | 2007-10-18 | 2014-12-09 | Rohm Co., Ltd. | Microchip |
-
2003
- 2003-10-31 JP JP2003373687A patent/JP2005134349A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8906323B2 (en) | 2007-10-18 | 2014-12-09 | Rohm Co., Ltd. | Microchip |
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