JP2005132354A - 位置決め機構を備えた自転車構成部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造および組み付けが比較的簡単で安価であり、容易かつ確実に動作可能で、比較的軽量な自転車構成部品を提供する。さらに様々な部材間の不意の接触を減らし、可聴ノイズを低減させた指示者操作部材および緩衝部材を備えた位置決め機構を具備する自転車構成部品を提供する。
【解決手段】指示者操作部材60,62は、手動操作すべく配置、構成される。位置決め機構は、指示者操作部材に機械的に連結される。位置決め機構は、指示者操作部材の手動操作に応じて互いに係合すべく配置、構成された第1および第2部材54,84を具備する。緩衝部材255は、前記第1部材54の第1係合表面54cと前記第2部材84のいずれかに接触するように、前記第1部材54および前記第2部材84の少なくともいずれか一方に装着される。自転車構成部品は、自転車シフト作動装置20,22または自転車ディレイラ15,17であることが好ましい。
【選択図】図8

Description

本発明は、位置決め機構を備えた自転車構成部品に一般的に関するものである。特に、本発明は、位置決め機構を備えた自転車構成部品であって、位置決め機構における部品間の衝撃吸収および音量低減クッションを有する位置決め機構部品に載置された緩衝部材に関する。
自転車は、輸送手段であると同様に、リクリエーションとしての人気がより高まっている。さらに、自転車は、アマチュア、プロを問わず、コンペティティブなスポーツとしてとても人気を得るようになっている。自転車がリクリエーション、輸送手段または競技のいずれに用いられても、自転車産業は、自転車の様々な構成部品を絶えず改良している。より広く再設計される自転車部品の1つに、自転車の変速装置がある。
自転車の変速装置は、一般的にいくつかの構成部品が含まれている。特に、自転車の変速装置は、一般的にフロントおよびリアのシフト装置、フロントおよびリアのディレイラ、フロントおよびリアのスプロケットおよびチェーンを具備している。フロントおよびリアのシフト装置は、フロントおよびリアのディレイラをフロントおよびリアのスプロケット上のそれぞれにおいてチェーンを側方移動させるべく作動するように設計される。フロントおよびリアのスプロケットは、一般に、ライダによるぺダリング力がチェーンを介してリアホイールに伝達するように、フロントクランクおよびリアホイールにそれぞれ取り付けられている。
自転車のシフト装置は、制御ケーブルのインナーワイヤを締めたり緩めたりするための1または複数のレバーを具備するものが用いられている。他には、制御ケーブルのインナーワイヤを締めたり緩めたりするための回転ハンドグリップが用いられているものもある。ディレイラのそれぞれは、一般に、自転車フレームに取り付けられた固定部材、リンケージアッセンブリおよびチェーンガイドを備えた可動部材を具備している。それぞれのシフト装置の作動により、制御ケーブルは、可動部材およびそれぞれのディレイラのチェーンガイドを動かすべく作動する。一般的に、一方のシフト装置は、所定の制御ケーブルを介して所定のディレイラを制御し、他方のシフト装置は、他の制御ケーブルを介して他のディレイラを制御する。制御ケーブルは、一般に、シフト装置およびディレイラの間に取り付けられ、それぞれの制御ケーブルを締めたり緩めたりすることにより、スプロケット上のチェーンを側方へシフトさせる。
これらの従来の構成部品(すなわち、シフト装置およびディレイラ)においては、製造および組み付けが比較的複雑で高価である。加えて、これらの従来の構成部品は、比較的重く扱い難い場合がある。さらに、これらの典型的な構成部品は、常に容易かつ確実に操作できるとは限らない。最終的に、これらの従来の構成部品は、ギアやリンクのような様々な結合部材をよく用いるため、不意に互いが接触し、音を発してしまう。
上記の観点において、本発明の開示により、上述した従来技術の課題を解決する改良された位置決め機構を備えた自転車構成部品が当業者に明らかとなる。本発明は、当業者および他者の要求を解決するものであり、本開示により当業者に明らかとなる。
本発明の目的の1つは、製造および組み付けが比較的単純で安価な自転車構成部品を提供することにある。
本発明の他の目的は、容易かつ確実に動作可能で、比較的軽量な自転車構成部品を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、様々な部材間の不意の接触を減らしおよび/またはなくし、そのような接触による可聴ノイズを低減させた自転車構成部品を提供することにある。
前述の目的は、基本的に指示者操作部材および位置決め機構を具備する自転車構成部品を提供することによって達成される。指示者操作部材は、手動操作可能に構成・配置されている。位置決め機構は、指示者操作部材に機械的に連結されている。位置決め機構は、指示者操作部材の手動操作に応じてお互いが係合する(かみ合う)ように構成、配置された第1および第2部材ならびに第1および第2部材の少なくとも1つに装着され、第1および第2部材の第1および第2係合表面のいずれかに接触するような領域に緩衝部材を具備する。
本発明のこれらのおよび他の目的、特徴、形状および効果は、添付した図面とともに本発明の好ましい実施形態が開示された以下に示す詳細な説明により、当業者に明確になるであろう。
本発明の適用された実施形態を図面を参照しつつ説明する。この開示により、以下に示される本発明の実施形態が例示に過ぎず、添付された特許請求の範囲およびそれに等しい内容によって定められた本発明を限定するものではないことは、当業者にとって明らかであろう。
初めに、図1−5に示されるように、自転車10は、本発明の好適な実施形態におけるフロント(第1)シフト作動装置20およびリア(第2)シフト作動装置22を具備することが示されている。本発明の好適な実施形態において、これらの自転車構成部品20,22(すなわち、フロントおよびリアのシフト作動装置)は、以下に示すような、本発明に特有の特徴を用いた位置決め機構を備えている。自転車10は、フレーム12、駆動変速装置14、フロントホイール16およびリアホイール18を具備する。フレーム12は、ハンドルバー13を備えており、フレーム12にハンドルバー13の中心が取り付けられている。特に、ハンドルバー13は、フロントホイール16を介して自転車10を操縦するためにフレーム12のフロントフォークに固定される。
駆動変速装置14は、フロントディレイラ15、リアディレイラ17、チェーンC、リアホイール18に取り付けられた複数のリアスプロケットRSおよび複数のフロントスプロケットFSが取り付けられたフロントクランクFCを備えている。フロントおよびリアディレイラ15,17は、相対的に所定の方法により様々なスプロケットFCおよびRS間でチェーンCを側方移動/シフトさせるためにフレーム12に取り付けられる。リアスプロケットRSは、所定の方法により自転車10を進ませるために、チェーンCを介してリアホイール18を選択的に回転させるべく、フリーホイールを介してリアホイール18に取り付けられる。また、自転車構成部品15(すなわち、フロントディレイラ)も、以下に示すような、本発明に特有の特徴を用いた位置決め機構を備えている。
フロントシフト作動装置20は、相対的な所定の態様におけるフロントスプロケットFS上でフロントディレイラ15を側方へシフトさせるために、フロント(第1)ボーデン制御ケーブル21を介したフロントディレイラ15が有効に取り付けられている。同様に、リアシフト作動装置22は、相対的な所定の方法により、リアスプロケットRS上でリアディレイラ17を側方へシフトさせるために、リア(第2)ボーデン制御ケーブル23を介してリアディレイラ17が有効に取り付けられている。フロントおよびリアの制御ケーブル21,23は、長さを除いて同様のものであり、基本的に一般的なものである。換言すれば、制御ケーブル21,23のそれぞれは、基本的に、外部ケーシング内に摺動可能に収められたインナーワイヤを具備する。
フロントブレーキ19aは、自転車フレーム12のフロントフォークに取り付けられており、リアブレーキ19bは、自転車フレーム12のリアトライアングルに取り付けられている。フロントおよびリアのブレーキ19a,19bは、所定の方法により、フロントおよびリアのホイール16,18のそれぞれの回転を選択的に停止させるために、フロントおよびリアのホイール16,18のフロントおよびリアのリムに対する摩擦力を選択的に適用可能である。
自転車10の様々な部品は、以下に示すような、フロントディレイラ15、フロントシフト作動装置20およびリアシフト作動装置22を除いて、一般的である。このように、自転車10の残りの部品は、これら自転車構成部品15,20,22に関係するものを除き、ここでは詳細に述べたり示したりしない。さらに、この開示により本発明の趣旨から逸脱しない範囲で自転車10の種々の構成部品または部品についての様々な変更が可能となることは、当業者にとって明らかであろう。
上述したように、フロントシフト作動装置20は、フロント制御ケーブル21を介してフロントディレイラ15に有効に取り付けられ、リアシフト作動装置22は、リア制御ケーブル23を介してリアディレイラ17に有効に取り付けられる。例示する実施形態において、フロントおよびリアのシフト作動装置20,22のそれぞれは、以下に詳述するように、一体化されたブレーキ作動装置を具備している。しかし、シフト作動装置20,22がブレーキ作動装置とは別に設計可能であることも、この開示により当業者にとって明らかであろう。
本発明に係るフロントおよびリアのシフト作動装置20,22は、2002年1月10日出願の米国特許出願10/041,557号にしたがって構成される。このように、本発明に係るフロントおよびリアのシフト作動装置20,22は、米国特許出願10/041,557号にしたがっているが、本発明に係るフロントおよびリアのシフト作動装置20,22は、以下に示すように、本発明に係る特有の特徴を利用する位置決め機構を具備している。したがって、本発明に係るフロントおよびリアのシフト作動装置20,22は、本発明に係る特有の特徴を有する位置決め機構に関係するものを除いて、ここでは詳しく述べたり例示したりしない。換言すれば、この開示により本発明のシフト作動装置20,22の構造は、ここで説明され例示されるものを除いて、過去の開示および米国特許出願10/041,557号と同様であることは、当業者にとって明らかであろう。
<フロントシフト作動装置>
図1,2,4および6−18を参照し、フロントシフト作動装置20をより詳細に説明する。フロントシフト作動装置20は、フロントディレイラ15およびフロントスプロケットFS間の駆動装置すなわち変速装置14のチェーンCをともにシフトさせるための装着アッセンブリ24、巻き取り機構26、作動機構28および保持機構30を具備する。本実施形態において、フロントクランクFCは、少なくとも3つのフロントスプロケットFSが好適に取り付けられている。フロントシフト作動装置20は、フロントディレイラ15のシフト位置の数と一致する数の多くのシフト位置を具備していることが好ましい。もちろん、必要に応じておよび/または所望すれば、フロントディレイラ15およびフロントシフト作動装置20を異なる数に設計可能であることは、本開示により当業者にとって明らかであろう。
巻き取り機構26、作動機構28および保持機構30は、装着アッセンブリ24に取り付けられる。巻き取り機構26は、作動機構28および保持機構30によって、フロントディレイラ15を制御ケーブル21を介して複数のシフト位置のいずれか1つに選択的に維持すべく制御される。とりわけ、作動機構28および保持機構30は、複数のシフト位置のいずれか1つに巻き取り機構26を選択的に保持すべく、巻き取り機構26の回転を制御する。このように、制御ケーブル21のインナーワイヤおよびフロントディレイラ15は、複数のシフト位置に選択的に保持される。フロント制御ケーブル21のインナーワイヤは、フロントスプロケットFS間のフロントディレイラ15の作動/移動/シフト操作により、巻き取り機構26の回転によって、制御ケーブル21のインナーワイヤが引っ張られたり、緩められたりするように、巻き取り機構26に取り付けられる。
装着アッセンブリ24は、巻き取り機構26、作動機構28および保持機構30を支持するシフト作動装置ハウジングを形成するために互いに取り付けられた複数の固定部材を具備している。とりわけ、装着アッセンブリ24は、主装着部32、ベースプレート34、中間プレート36およびレバー保持プレート38を具備する。ベースプレート34、中間プレート36およびレバー保持プレート38は、主固定ボルト40(第1旋回軸)および補助固定ボルト42(第2旋回軸)によって、主装着部32に固定すべく取り付けられ、シフト作動装置ハウジングが形成される。また、フロントシフト作動装置20のさまざまな他の部品(すなわち、巻き取り機構26、作動機構28および保持機構30の部品)が移動可能または移動不能に装着アッセンブリ24に取り付けられる。以下に詳述する。
ベースプレート34、中間プレート36および保持プレート38は、固定ボルト40,42を介して主装着部32に固定すべく取り付けられる。これらの間には、巻き取り機構26、作動機構28および保持30を収納するスペースが設けられる。カバー44および表示機構46も、主装着部32に固定すべく取り付けられることが好ましい。カバー44および表示機構46は、比較的に一般的である。このため、カバー44および表示機構46は、ここでは詳しく述べたり、例示したりしない。さらに、カバー44および表示機構46は、明確のためにいくつかの図では省略してある。いずれにしても、表示機構46は、シフト作動装置20に有効に取り付けられ、所定の方法で様々なシフト位置を表示することが好ましい。
図4および図6に示されるように、ベースプレート34は、主装着部32と中間プレート36との間に位置している。中間プレート36は、ベースプレート34とレバー保持プレート38との間に位置している。レバー保持プレート38は、中間プレート36のベースプレート34とは反対側に位置している。このように、レバー保持プレート38は、主装着部32からもっとも離れて位置している。中間プレート36は、主固定ボルト40および補助固定ボルト42を介して主装着部32に固定かつ回転不能に取り付けられる。レバー保持プレート38は、固定ボルト40,42を介して中間プレート36および主装着部32に固定かつ回転不能に取り付けられる。
保持機構30は、ベースプレート34および中間プレート36の双方に取り付けられ、ベースプレート34が中間プレート36および主装着部32に対して回転するのを防止する。さらに、中間プレート36の一部は、ベースプレート34のT字形状の開口部に挿通され、ベースプレート34が回転するのを防止するとともに、後述するスペーサの役割を担う。上記配置により、レバー保持プレート38、中間プレート36、ベースプレート34および主装着部32は、互いに固定かつ回転不能に取り付けられ、ハウジングすなわち装着アッセンブリ24を形成する。
図4および図6−18を参照して、巻き取り機構26について詳述する。巻き取り機構26は、装着アッセンブリ24のベースプレート34と中間プレート36との間の主固定ボルト40上に装着される。巻き取り機構26は、ケーブル巻き取り部材52、ラチェット部材54、主付勢部材56およびユニットスペーサ58を具備する。本実施形態において、巻き取り部材52およびラチェット部材54は、互いに回転不能に取り付けられる別部材であることが好ましい。また、主付勢部材56は、予め決められた回転方向、例えば、図4に示される半時計回り方向CCWに、巻き取り部材52およびラチェット部材54を通常付勢するねじりばねであることが好ましい。巻き取り機構26は、作動機構28および保持機構30に作動可能に取り付けられ、複数のシフト位置のそれぞれで巻き取り部材52を選択的に保持する。
巻き取り部材52は、一片の単一部材として一体的に形成された段形状部材であることが好ましい。さらに、巻き取り部材52は、硬質プラスチックのような軽量で硬い材料で構成されることが好ましい。巻き取り部材52は、主固定ボルト40回りに回転可能となるように、装着アッセンブリ24に旋回可能に取り付けられる。ラチェット部材54は、巻き取り部材52に回転不能に取り付けられることが好ましく、巻き取り部材52と中間プレート36との間に位置する。このように、ラチェット部材54は、巻き取り部材52とともに回転する。後述するように、巻き取り部材52の回転移動は、ラチェット部材54によって制御される。巻き取り部材52は、制御ケーブル21のインナーワイヤを受けるように構成される。
ラチェット部材54は、薄い平面部材であることが好ましい。より好ましくは、ラチェット部材54は、金属薄板のような軽量で硬い材料で構成される。ラチェット部材54は、スプラインの入った中央開口部54a、外部開口表面54bおよび外部位置決め表面54cを具備している。スプラインの入った開口部54aは、巻き取り部材52の形状に合わせて受け入れるように構成され、ラチェット部材54を巻き取り部材52に予め決められた向きに回転不能に取り付けられる。このように、巻き取り部材52は、まるで一体であるかのように、ラチェット部材54とともに回転する。
作動表面54bは、以下に詳述するように、作動機構28の一部に係合すべく配置される。とりわけ、作動表面54bは、作動機構28の一部に選択的に係合されるべく設計された複数(3つ)の溝54b1を具備する。位置決め表面54cは、保持機構30の一部(これも後述)に係合すべく配置され、複数のシフト位置のうちの1つに、ラチェット部材54および巻き取り部材52を選択的に支持および保持する。とりわけ、位置決め表面54cは、複数(3つ)の突起部すなわち歯54c1を具備しており、保持機構30の一部に係合される。また、ラチェット部材54は、一対の止め54d,54eを具備することが好ましい。特に、止め54dは、止め54eが十分にシフトして止まる間の停止場所である。止め54d,54eは、保持機構30の一部に選択的に係合し、巻き取り部材52およびラチェット部材54の移動を制御する。
本実施形態において、ラチェット部材54は、圧縮性素材、例えば、図8−10に最も好ましく示されるような位置決め表面54cに施された弾性コーティング55を有している。弾性コーティング55は、後述するように、ラチェット部材54と保持機構30とが直接接触しないようにすべく、位置決め表面54cに粘着して取り付けられる、すなわち接着されることが好ましい。コーティング55は、衝撃吸収材料であるだけでなく消音材料でもあるエラストマ材料を含むことが好ましい。このような材料はよく知られている。言い換えれば、弾性コーティング55は、フロントシフト作動装置20における部材間の不意の直接的接触をなくす/減らし(すなわち、衝撃を吸収し)、このような直接的接触によって生じる可聴音(それぞれのシフト位置における「クリック」音のような)をなくす/減らす。これは、図8−10に示されるようなコーティング55が、様々な部材間で圧縮されるからである。もちろん、フロントシフト作動装置20の他の部品にも弾性コーティングおよび/または弾性部材が必要な箇所および/または所望の箇所に適応可能であることは、この開示により当業者にとって明らかとなるだろう。
図4に最もよく示されるように、付勢部材56は、好ましくはねじりばねであり、主固定ボルト40について回転することにより、巻き取り部材52およびラチェット部材54に付勢力を加えるべく構成される。付勢部材(ばね)56は、一端がベースプレート34に取り付けられ、他端が巻き取り部材52に取り付けられる。ユニットスペーサ58は、軽量の硬質材料で構成され、一端がベースプレート34の下側表面に接し、他端が中間プレート36に接する管状部材である。ばね56は、通常、図4の上から見て反時計回り方向CCWに巻き取り部材52を付勢すべく配置される。
作動機構28は、主付勢部材56の付勢力に逆らって時計回りに、ラチェット部材54を介して巻き取り部材52を移動させる。とりわけ、作動機構28は、後述する3つの予め決められたシフト位置の1つに巻き取り部材52を移動させることが好ましい。保持機構30は、巻き取り部材52およびラチェット部材54を後述する3つの予め決められたシフト位置のそれぞれに選択的に保持する。
図4、6−10および13−18を参照して、作動機構28をより詳細に説明する。作動機構28は、第1作動部材60(第1指示者操作部材)、第2作動部材62(第2指示者操作部材)、作動リンク64および追従リンク66を具備する。第1および第2作動部材60,62は、手動操作可能(すなわち、ライダの親指または他の指により直接または間接的に操作可能)に設計され、配置される。第1作動部材60は、作動リンク64、追従リンク66および装着アッセンブリ24とともに、第1作動部材60の移動を制御する4本棒のリンケージ(連動要素)を形成する。とりわけ、第1作動部材60は、作動リンク64および追従リンク66の双方に旋回可能に取り付けられる。作動リンク64は、主固定ボルト40に旋回可能に取り付けられ、追従リンク66は、補助固定ボルト42に旋回可能に取り付けられる。
作動リンク64には、爪機構68が作動的に、機械的に連結される。第1作動部材60がライダにより標準停止位置からシフト位置に押下されるか移動されると、爪機構68は、ラチェット部材54の作動表面54bに係合すべく構成される。このように、第1作動部材60がシフト位置に移動したとき、作動リンク64も爪機構68がラチェット部材54を付勢部材56の付勢力に逆らって所定のシフト位置に回転させるように移動する。このように、巻き取り部材52もシフトケーブル21のインナーワイヤを引き、フロントディレイラ15の所定のシフト位置にシフトするように回転する。
第1作動部材60が標準停止位置に復帰したとき、爪機構68は、中間プレート36に係合し、ラチェット部材54から爪機構の係合を解除する。しかし、保持機構30は、ラチェット部材54を係合し(すなわち、ラチェット部材54に施された弾性コーティング55に接触し)、ばね56の付勢力に逆らって新しいシフト位置に巻き取り部材52およびラチェット部材54を保持する。本実施形態において、第1作動部材60の移動によって、一回転方向における所定のシフト位置から次の隣接したシフト位置へ1回分だけ巻き取り部材52がシフトする。
第2作動部材62(第2指示者作動部材)は、保持機構30に作動的に、機械的に連結され、ラチェット部材54および巻き取り部材52を選択的に解放する。言い換えると、ライダは、第2作動部材62を押下または移動させ、ラチェット部材54から保持機構30の係合を解除する。そして、巻き取り部材52およびラチェット部材54は、ばね56の付勢力により回転可能となる。保持機構30は、巻き取り部材52およびラチェット部材54が第2作動部材62の押下ごとに1つのシフト位置だけ回転するように、構成・配置される。言い換えると、ラチェット部材54は、1つのシフト位置に回転した後、保持機構30に係合する。このように、本実施形態において、第2作動部材62の移動により、第1作動部材60の移動によって生じる回転方向とは逆の回転方向に、所定のシフト位置から次の隣接するシフト位置へ1回分だけ巻き取り部材52がシフトする。
図4,7および図11−18に最もよく示されるように、第1作動部材60は、薄く平らな部材である。第1作動部材60は、異形の金属薄板のような軽量硬質材料で構成されることが好ましい。第1作動部材60は、作動部60aおよびリンク部60bを具備する。リンク部60bは、作動部60aに対して垂直であることが好ましい。リンク部60bは、作動リンク64および追従リンク66にそれぞれ旋回可能に取り付けるための一対のピボットピンの上端を受けるべく構成される一対の孔を具備する。作動部60aは、図2に示されるように取り付けられたボタン71を有しており、ライダの親指か他の指で操作または押下可能に構成される。
また、第2作動部材62は、異形の金属薄板のような軽量硬化材料で構成された薄く平らな部材であることが好ましい。第2作動部材62は、補助固定ボルト42に摺動可能かつ旋回可能に装着される。とりわけ、第2作動部材62は、第2作動部材62と追従リンク66との間の補助固定ボルト42に装着されるスペーサ63上に旋回可能かつ摺動可能に装着される。
第2作動部材62は、細長い開口部62a、作動フランジ62bおよび解放フランジ62cを具備する。細長い開口部62aは、スペーサ63を受け入れる上端部を有している。解放フランジ62cは、スペーサ63といっしょに第2作動部材62の移動を制御すべく、中間プレート36の案内開口部に受け入れられ、固定される。第2作動部材62は、中間プレート36の装着フランジに旋回可能に取り付けられるタップレバー73により作動されることが好ましい。タップレバー73は、ライダが親指か他の指でタップレバー73を押下したときに、第2作動部材62が移動するように、作動フランジ62bに作動的に連結される。
爪機構68は、爪ピボットピン74、爪ばね76および爪部材すなわち巻き取り爪78を具備する。爪ピボットピン74は、作動リンク64の下端に取り付けられている。このように、第1作動部材60の移動により、作動する爪機構68は作動リンク64を介して移動する。爪部材78は、通常、作動リンク64に対して爪部材78を付勢する爪ねじ76を備えた爪ピボットピン74の上端に装着される。特に、爪ばね76は、爪部材78に取り付けられる上端、作動リンク64に取り付けられる下端および爪ピボットピン74を囲むコイル部を有する。作動リンク64は、爪部材78の移動制御を補助するべく構成される。
爪部材78は、ラチェット部材54の作動表面54bに選択的に接触すべく構成される。特に、作動リンク64が第1作動部材60によって移動したときに、爪部材78は、作動表面54bの溝54b1の1つに係合し、ラチェット部材54および巻き取り部材52を主固定ボルト40について回転させる。しかし、第1作動部材60および作動リンク64が標準停止位置にあるとき、爪部材78は、中間プレート36に接触している。言い換えると、中間プレート36は、作動リンク64および第1作動部材60が標準停止位置にあるときに作動表面54bの溝54b1に係合しないように、爪部材78を保持すべく形成および構成される。このように、例え、第2作動部材62がタップレバー73により作動しても、また例えば、保持機構30が後述するように解放されても、ラチェット部材54および巻き取り部材52は、主付勢部材56の付勢力により回転可能である。
追従リンク66は、第1作動部材60および補助固定ボルト42にスペーサ63を介して旋回可能に取り付けられる。復帰付勢部材(ばね)79は、通常、追従リンク66を停止位置に付勢する。このように、第1作動部材60および第1作動リンク64も、通常、復帰付勢部材(ばね)79によって停止位置に付勢される。これらの部材が4本棒リンケージアッセンブリの3つのリンクを形成するからである。
図5および図6−18を参照して、保持機構30についてより詳細に説明する。保持機構30は、保持ピボットピン80、保持付勢部材82および固定部材すなわち保持爪84を具備する。保持ピボットピン80は、ベースプレート34および中間プレート36に取り付けられる。固定部材84は、保持ピボットピン80上に回転可能に装着される。保持付勢部材82は、通常、予め決められた位置に向けて固定部材84を付勢する。固定部材84は、ラチェット部材54の位置決め表面54cに係合すべく配置、構成される。さらに、固定部材84も、第2作動部材62の解放フランジ62cに選択的に係合すべく配置、構成される。
とりわけ、保持ピボットピン80は、ベースプレート34に取り付けられる上端および中間プレート36に取り付けられる下端を有する。このように、保持ピボットピン80およびベースプレート34は、主装着部32に対して移動不能である。固定部材84は、中間プレート36に隣接した保持ピボットピン80の下端に配置される。付勢部材82は、ベースプレート34に係合される上端および固定部材84に係合される下端を有し、通常、固定部材84を予め決められた方向に付勢する。
固定部材84は、第1停止部84a、第2停止部84b、中心孔84c、ばね受けくぼみ84dおよび作動突起84eを具備する。保持ピボットピン80の下端は、固定部材84がベースプレート34と中間プレート36との間に位置するように、孔84cを受け入れる。第1および第2停止部84a,84bは、ラチェット部材54の歯54c1の向かい側に並んで配置される。ばね受けくぼみ84dは、付勢部材82の下端を受けるべく構成される。作動突起84eは、第2作動部材62の解放フランジ62cに隣接配置され、中間プレート36の案内孔に受け入れられる。
第2作動部材62がタップレバー73により作動するとき、解放フランジ62cは、作動突起84eに係合し、ばね82の付勢力に抗して固定部材84を回転させる。これにより、第1停止部84aが位置決め表面54cに係合することなく移動する。このように、ラチェット部材54および巻き取り部材52は、主付勢部材すなわちばね56の付勢力によって、1シフト位置分の回転が行われる。タップレバー73が解放されたとき、固定部材84は、ばね82の付勢力によって位置決め表面54cの次の歯に係合すべく回転し、ラチェット部材54および巻き取り部材52を所望のシフト位置において保持する。
フロントシフト作動装置20の動作についてより詳細に説明する。ライダが小さいフロントスプロケットFSからより大きいフロントスプロケットFSにフロントディレイラ15およびチェーンCをシフトさせたいとき、ライダは、フロント作動部材60を親指または他の指で押す。第1作動部材60は、シフト位置へ移動する。第1作動部材60のこの移動により、作動リンク64および追従リンク66がともに主および補助固定ボルト40,42についてそれぞれ回転する。作動リンク64が主固定ボルト40について回転すると、爪機構68は、作動リンク64とともに移動する。
爪機構68が移動すると、爪部材78は、中間プレート36に係合することなく移動する。そのとき爪部材78は、ラチェット部材54に係合し、ラチェット部材54および巻き取り部材52を1シフト位置分回転させる。ラチェット部材54が爪機構68により所定のシフト位置から次の隣接するシフト位置に回転すると、固定部材84は、そこの歯54c1のそれぞれには係合せずに移動し、次の歯54c1のそれぞれまたは止め54dに係合する。特に、ラチェット部材54が2つのシフト位置の間にある間、固定部材84は、歯54c1に係合せず、そのとき歯54c1が次のシフト位置におけるラチェット部材54を保持すべく再係合する。
第1作動部材60がライダにより解放されると、第1作動部材60は、標準位置に復帰する。第1作動部材60のこの移動により、作動リンク64および追従リンク66は、主および補助固定ボルト40,42のそれぞれについて回転する。作動リンク64および追従リンク66は、それらが標準位置に戻ってくるまで回転する。爪機構78は、作動リンク64とともに移動する。このように、爪部材78がラチェット部材54の作動表面54bに係合しないために、爪部材78は、復帰して中間プレート36に係合する。しかし、ラチェット部材54は、固定部材84によってそのシフト位置を保持する。ライダが再び小さいフロントスプロケットFSからより大きいフロントスプロケットFSにシフトさせたいとき、ライダは、親指または他の指でタップレバー73を押す。タップレバー73がライダによって操作されると、第2作動部材62は、標準停止位置からシフト位置へ移動する。特に、第2作動部材62の移動は、補助固定ボルト42に取り付けられる中間プレート36の案内孔およびスペーサ63によって制御される。第2作動部材62がシフト位置に移動すると、解放フランジ62cは、固定部材84に係合する。固定部材84は、ラチェット部材54の歯54c1の1つまたは止め54dに係合せずに、ばね82の付勢力に抗して回転する。そのとき、ラチェット部材54は、主付勢部材すなわちばね56の付勢力によって回転する。
固定部材84は、第2作動部材62の解放により、次の歯54c1または止め54dに係合する。特に、ライダがタップレバー73を押したとき、固定部材84は、54c1からの係合は解除される。しかし、ライダタップレバー73を解放したとき、第2作動部材62は、復帰ばね72の付勢力によって標準位置に復帰する。このように、解放フランジ62cは、固定部材84を解放する。言い換えると、第2作動部材62は、ライダによる比較的素早いレバー操作および解除に対応すべく設計される。このとき、固定部材84は、ラチェット部材54の次の隣接する歯54c1または止め54dに回転不能に係合され、大きいフロントスプロケットFSからより小さいフロントスプロケットFSへのシフトが終了する。この過程は、ライダの希望に応じて繰り返される。
もちろん、チェーンCがすでに最も小さいフロントスプロケットFSにある場合、固定部材84とラチェット部材54との間の止めにより、歯54c1の係合が解除されることを妨げることとなる。それゆえ、フロントディレイラ15が最も小さいフロントスプロケットFS上に位置するときにライダがタップレバー73を押した場合、シフトは生じないこととなる。同様に、チェーンCが最も大きなフロントスプロケットFSに配置されているような、フロントディレイラ15がトップ位置にあるとき、第1作動部材60は、固定部材84とラチェット部材54との間の止めによってシフトすることができない。このように、シフトはこのような状況では作動しない。
本実施形態において、ラチェット部材54、固定部材すなわち保持爪84および弾性コーティング55(緩衝部材)は、フロントシフト作動装置20の位置決め機構の部品を形成する。このように、ラチェット部材54および固定部材84のいずれか一方は、位置決め機構の第1部材として捉え、ラチェット部材54および固定部材84のいずれか他方は、位置決め機構の第2部材として捉えることができる。さらに、ラチェット部材54の位置決め表面54cおよび固定部材84の外周表面は、弾性コーティング55に接触する係合表面として捉えることができる。ラチェット部材54および固定部材84は、第1および第2作動部材60,62のそれぞれの手動操作に応じて、互いに係合するべく配置され構成される。もちろん、必要に応じておよび/または所望であれば、本発明の位置決め機構が追加の部品および/または異なる部品を具備してもよいことは、この開示により当業者にとって明らかであろう。弾性コーティング55は、ラチェット部材54と固定部材84との間の緩衝材として機能し、これら部材間における直接の接触を防ぐことができる。
ここで、図19−23を参照して、本発明のフロントディレイラ15についてより詳細に説明する。本発明のフロントディレイラ15は、2001年5月22日発行の米国特許6,234,927号にしたがって構成されている。このように、本発明のフロントディレイラ15は、米国特許6,234,927号にしたがって作動するが、後述するように、本発明のフロントディレイラ15が本発明に特有の特徴を利用する位置決め機構を具備する点が異なる。したがって、本発明のフロントディレイラ15は、本発明に特有な特徴を有する位置決め機構に関することを除いて、ここでは詳述したり、例示したりしない。言い換えれば、本発明のフロントディレイラ15について、ここで説明したり、例示すること以外が、米国特許6,234,927号に開示および例示されることと同様であることは、この開示によって当業者にとって明らかであろう。
したがって、フロントディレイラ15は、固定部材90、チェーンガイド92および固定部材90とチェーンガイド92との間に取り付けられたリンケージアッセンブリ94を具備する。固定部材90は、チェーンガイド92が引き込まれた(ローギア)位置から引き出された(ハイギア)位置まで移動するように、チェーンガイド92およびリンケージアッセンブリ94の下方に位置する。リンケージアッセンブリ94は、付勢部材(コイルばね)95が通常チェーンガイド92を自転車10のフレーム12へ向かって側方に付勢するように、設計されることが好ましい。
リンケージアッセンブリ94が引き出された位置でチェーンガイド92を保持するとき、チェーンガイド92は、最も外側のフロントスプロケットFSの上に位置する。チェーンガイド92およびリンケージアッセンブリ94の移動は、上述したように、フロントシフト作動装置20によって制御される。固定部材90は、一般的に、フレーム12のシートポスト部において直接的に締め付けられることが好ましい。図20に最もよく示されるように、固定部材90の一部は、リンケージアッセンブリ94の一部を形成する。
固定部材90は、略垂直な方向に延長された一対の略平行な装着フランジ91a,91bを有している。装着フランジ91a,91bは、後述するように、リンケージアッセンブリ94の一部を装着すべく構成される。以下で詳述するように、固定部材90は、リンケージアッセンブリ94のリンク(すなわち、移動不能のリンク要素(結合要素))の1つである。
チェーンガイド92は、硬質材料により構成されることが好ましい。例えば、チェーンガイド92は、所望の形状に曲げられる硬質金属薄板のような金属により構成されることが好ましい。チェーンガイド92は、一般的なチェーンの側方移動のためにチェーンに係合すべく適用された一対の垂直シフトプレートによって形成されたチェーン受けスロットを有している。また、チェーンガイド92は、リンケージアッセンブリ94とそれに取り付けるために略水平方向に延長された一対の装着フランジ93a,93bを有している。装着フランジ93a,93bは、チェーンガイド92に固定され移動不能に取り付けられたリンケージアッセンブリ94のリンク(すなわち、移動可能なリンク要素(結合要素))の1つを形成する。とりわけ、装着フランジ93aは、略水平部93cおよび略垂直部93dを有している。水平部93cは、調整ねじ93g,93hを受ける一対のねじ孔93e,93fを有している。調整ねじ93gは、ロー位置調整ねじであり、調整ねじ93hは、ハイ位置調整ねじである。調整ねじ93g,93hは、チェーンガイド92の移動範囲を制御するために、後述するようなリンケージアッセンブリ94の一部に係合する。言い換えると、水平部93cからの調整ねじ93g,93hの軸の長さをそれぞれ調整することにより、チェーンガイド92の引き込まれた(ローギア)位置および引き出された(ハイギア)位置がお互い独立して調整される。
トップカバー93iは、装着フランジ93a,93bの上に被せられる。トップカバー93iは、調整ねじ93g,93hのねじの直径よりわずかに小さい直径を形成する一対の孔を有する非金属またはプラスチック部材であることが好ましい。これにより、調整ねじ93g,93hは、カバー93iに螺合され、非金属材料は、トップカバー93iと調整ねじ93g,93hとの間に摩擦接合を生じる内部ねじ山を形成すべくカットまたはタップされる。したがって、調整ねじ93g,93hは、人によって調整されない限り、一般的には回転しないだろう。
リンケージアッセンブリ94は、内部リンク96、外部リンク98、固定下部リンク(すなわち、固定部材90)および可動上部リンク(チェーンガイド92の装着フランジ03a)を有する4本棒のリンケージアッセンブリ(連動要素)であることが好ましい。内部リンク96は、2つの主な部品で構成されることが好ましく、外部リンク98は、一体の部品で構成されることが好ましい。特に、内部リンク96は、ケーブル取り付け部材97aおよびケーブルガイドアダプタ97bを具備する。ケーブル取り付け部材97aおよびケーブルガイドアダプタ97bは、互いに固定して取り付けられることが好ましい。内部リンク96は、固定部材90の装着フランジ91およびチェーンガイド92の装着フランジ93aに旋回可能に取り付けられている。外部リンク98は、固定部材90の装着フランジ91a,91bに旋回可能に取り付けられ、チェーンガイド92の装着フランジ93a,93bに旋回可能に取り付けられる。
ケーブル取り付け部材97aは、ケーブル21のインナーワイヤに取り付けるための一般的なワイヤクランプを具備する。ケーブルガイドアダプタ97bは、略三角形状であり、シフトケーブル21がフロントディレイラ15へ自転車10のフレーム12にそって下向きに延びるトッププル型の場合、任意に取り外すことも可能である。言い換えると、ケーブルガイドアダプタ97bは、フロントディレイラ15の下方に位置するシフトケーブル21を有することを望む場合に、フロントディレイラ15に用いられる。したがって、ケーブルガイドアダプタ97bは、図19に最もよく示されるように、ケーブルガイドアダプタ97bの端部周りおよびケーブル21が自転車フレーム12に取り付けられる位置の下方にシフトケーブル21のインナーワイヤを案内する。
外部リンク98の上端は、チェーンガイド12の動きを引き込まれた位置と引き出された位置との間で制限するために、調整ねじ93g,93hを係合させるファン形状部材100が設けられる。とりわけ、ファン形状部材100は、図20−22に最もよく示されるように、ロー側止め表面(係合表面)101a、ハイ側止め表面(係合表面)101bおよび止め表面101a,101bのそれぞれから延長された一対の緩衝要素102a,102bが設けられる。緩衝要素102aを備えたロー側止め表面101aは、ロー側調整ねじ93gの自由端に係合されるように設計され、緩衝要素102bを備えたハイ側止め表面101bは、ハイ側調整ねじ93hの自由端に係合されるように設計される。
緩衝要素102a,102bは、ファン形状部材100の一対のくぼみ103a,103bに(押圧するようにして)部分的に受け入れられる円筒形部材であることが好ましい。緩衝要素102a,102bは、調整ねじ93g,93hの自由端に選択的に接触すべく配置され構成される。このように、調整ねじ93g,93hの自由端は、係合表面を形成する。緩衝要素102a,102bは、衝撃吸収材料であるだけでなく消音材料でもあるエラストマ材料を含む圧縮性の弾性部材であることが好ましい。このような材料はよく知られている。言い換えると、弾性緩衝要素102a,102bは、不意の、部材間の直接の接触をなくし/減らし(すなわち、衝撃を吸収し)、そのような直接の接触によって生じる可聴音(シフト位置に来た後における「クリック」音のような)をなくす/減らすことができる。
外部リンク98(ファン形状部材100を有する)、可動リンク(すなわち、調整ねじ93g,93h有するチェーンガイド92の装着フランジ93a)および弾性緩衝要素102(緩衝部材)は、フロントディレイラ15の位置決めまたは調整機構の部品を形成する。一対の緩衝要素102a,102bは、緩衝部材を形成する。このように、外部リンク(ファン形状部材100を有する)および可動リンク(すなわち、調整ねじ93g,93hを有するチェーンガイド92の装着フランジ93a)のいずれか一方は、この位置決め機構の第1部材として捉え、外部リンク(ファン形状部材100を有する)および可動リンク(すなわち、調整ねじ93g,93hを有するチェーンガイド92の装着フランジ93a)のいずれか他方は、位置決め機構の第2部材として捉えることができる。さらに、調整ねじ93g,93hの自由端は、弾性緩衝要素93g,93hが接触する係合表面として捉えることができる。外部リンク(ファン形状部材100を有する)および可動リンク(すなわち、調整ねじ93g,93hを有するチェーンガイド92の装着フランジ93a)は、フロントシフト作動装置20の手動操作に応じて、互いに係合すべく配置され構成される。弾性緩衝要素155は、チェーンガイド92(可動リンク要素)と外部リンク98との間で緩衝材として機能し、これら部材間の直接接触を防止する。もちろん、必要に応じておよび/または所望であれば、本発明の位置決め機構が追加の部品および/または異なる部品を具備してもよいことは、この開示により当業者にとって明らかであろう。
<リアシフト作動装置>
図3および図5を参照して、リア(第2)シフト作動装置22についてより詳細に説明する。リアシフト作動装置は、上述したように、米国特許出願10/041,557号にしたがって構成され、作動するが、リアシフト作動装置22が弾性コーティング155の施されたラチェット部材154を具備する点で異なる。弾性コーティング155は、フロントシフト作動装置20と同様であるが、弾性コーティング155がラチェット部材154の形状変更に応じて異なる形状を有している点で異なる。このように、リアシフト作動装置22は、リアシフト作動装置22がフロントシフト作動装置20より多くのシフト位置を有するために、リアシフト作動装置22の所定部品が変更されたことを除いて、フロントシフト作動装置20と略同じである。特に、リアディレイラ17は、フロントディレイラ15より多くのシフト位置を具備するため、リアシフト作動装置22は、フロントシフト作動装置20より多くのシフト位置を具備するように設計される。したがって、フロントシフト作動装置20の記述および例示がリアシフト作動装置22にも適用されることは、本開示により当業者にとって明らかであろう。
上記において、簡単のために、本発明のリアシフト作動装置22の部品は、本発明のフロントシフト作動装置20の部品と役割的には同様であるものについて、同じ符号に「100」を加えたものを付す。さらに、上記において、簡単のために、本発明のリアシフト作動装置22は、ここでは、詳細に述べたり、例示したりしない。むしろ、本発明のリアシフト作動装置22が米国特許出願10/041,557のリアシフト作動装置と本発明のリアシフト作動装置22が弾性コーティング55と略同様の弾性コーティング155を具備することを除いて、同様であることは、本開示により当業者にとって明らかであろう。
リアシフト作動装置22は、装着アッセンブリ124、巻き取り機構126、作動機構128およびリアディレイラ17およびリアスプロケットRS間の駆動装置すなわち変速装置14であるチェーンCに取り付けられた保持機構130を具備する。変速装置14は、3つより多いリアスプロケットRSに取り付けられることが好ましい。とりわけ、本実施形態において、変速装置14は、9つのリアスプロケットRSを有することが好ましい。このように、リアシフト作動装置22は、3つより多いシフト位置を有することが好ましい。とりわけ、リアシフト作動装置22は、9つのシフト位置を有することが好ましい。いずれにせよ、リアシフト作動装置22は、リアディレイラ17のシフト位置の数に一致する多数のシフト位置を有することが好ましい。もちろん、必要に応じておよび/または所望すれば、リアディレイラ17およびリアシフト作動装置22が異なる数に設計可能であることは、この開示により当業者にとって明らかであろう。
巻き取り機構126、作動機構128および保持機構130は、装着アッセンブリ124に取り付けられる。巻き取り機構126は、作動機構128および保持機構130によって、リアディレイラ17を制御ケーブル23を介して複数のシフト位置のいずれか1つに選択的に維持すべく制御される。とりわけ、作動機構128および保持機構130は、複数のシフト位置のいずれか1つに巻き取り機構126を選択的に保持すべく、巻き取り機構126の回転を制御する。このように、制御ケーブル23のインナーワイヤおよびリアディレイラ17も、複数のシフト位置に選択的に保持される。リア制御ケーブル23のインナーワイヤは、リアスプロケットRS間のリアディレイラ17の作動/移動/シフト操作により、巻き取り機構126の回転によって、制御ケーブル23のインナーワイヤが引っ張られたり、緩められたりするように、巻き取り機構126に取り付けられる。
装着アッセンブリ124は、巻き取り機構126、作動機構128および保持機構130を支持するシフト作動装置ハウジングを形成するために互いに取り付けられた複数の固定部材を具備している。とりわけ、装着アッセンブリ124は、主装着部132、ベースプレート134、中間プレート136およびレバー保持プレート138を具備する。ベースプレート134、中間プレート136およびレバー保持プレート138は、主固定ボルト140(第1旋回軸)および補助固定ボルト142(第2旋回軸)によって、主装着部32に固定すべく取り付けられるが、これら固定ボルトは、シフト作動装置ハウジングを形成するために互いに略平行であることが好ましい。また、リアシフト作動装置22のさまざまな他の部品(すなわち、巻き取り機構126、作動機構128および保持機構130の部品)が移動可能または移動不能に装着アッセンブリ124に取り付けられる。以下に詳述する。
巻き取り機構126は、装着アッセンブリ124のベースプレート134と中間プレート136との間の主固定ボルト140上に装着される。巻き取り機構126は、ケーブル巻き取り部材152、ラチェット部材154、主付勢部材156およびユニットスペーサ158を具備する。本実施形態において、巻き取り部材152およびラチェット部材154は、互いに回転不能に取り付けられる別部材であることが好ましい。また、主付勢部材156は、予め決められた回転方向、例えば、図5に示される時計回り方向CWに、巻き取り部材152およびラチェット部材154を通常時付勢するねじりばねであることが好ましい。巻き取り機構126は、作動機構128および保持機構130に作動可能に取り付けられ、複数のシフト位置のいずれか1つに巻き取り部材152を選択的に保持する。
作動機構128は、以下に示すような、より多くのシフト位置を有するラチェット部材154のために作動機構28を変更したものである。作動機構128は、第1作動部材160、第2作動部材162、作動リンク164および追従リンク166を具備する。第1作動部材160は、作動リンク164、追従リンク166および装着アッセンブリ124とともに、第1作動部材160の移動を制御する4本棒のリンケージ(連動要素)を形成する。とりわけ、第1作動部材160は、作動リンク164および追従リンク166の双方に旋回可能に取り付けられる。作動リンク164は、ピボットピン148(第2固定旋回軸)に旋回可能に取り付けられるとともに、主固定ボルト140に作動可能に取り付けられ、追従リンク166は、補助固定ボルト142(固定旋回軸)に旋回可能に取り付けられる。復帰付勢部材(ばね)179は、通常、追従リンク166を標準位置に付勢する。ボタン171は、第1作動部材160に取り付けられ、タップレバー173は、第2作動部材162に作動的に連結されることが好ましい。
作動リンク164は、作動的に連結される爪機構168を有することが好ましい。爪機構168は、第1作動部材160がライダによって標準停止位置からシフト位置に押されたまたは移動されたとき、ラチェット部材154に係合すべく構成される。爪機構168は、爪ピボットピン174、爪ばね176および爪部材178を具備する。爪部材178は、通常、作動リンク164に対して爪部材178を付勢する爪ねじ176を備えた爪ピボットピン174の上端に装着される。
保持機構130は、保持ピボットピン180、保持付勢部材182および固定部材184を具備する。保持ピボットピン180は、ベースプレート134および中間プレート136に取り付けられる。固定部材184は、保持ピボットピン180上に回転可能に装着される。保持付勢部材182は、通常、予め決められた位置に向けて固定部材184を付勢する。固定部材184は、ラチェット部材154の位置決め表面154cに係合すべく配置、構成される。さらに、固定部材184も、第2作動部材162に選択的に係合すべく配置、構成される。ラチェット部材154は、フロントシフト作動装置20と同様の方法で施された弾性コーティング155を有する。もちろん、必要に応じておよび/または所望であれば、本発明の位置決め機構が追加の部品および/または異なる部品を具備してもよいことは、この開示により当業者にとって明らかであろう。
<第2実施形態>
図24を参照して、本発明の第2実施形態である位置決め機構の変更例について説明する。第2実施形態の位置決め機構は、第1実施形態の位置決め機構のラチェット部材54の弾性コーティング55の代わりに複数の緩衝要素255が取り付けられるべく変更したラチェット部材254を具備することを除いて、第1実施形態の位置決め機構と同様である。このように、第2実施形態の位置決め機構は、ラチェット部材254、固定部材すなわち位置決め/保持爪(要素)84および複数の緩衝要素255を有する緩衝部材を具備する。
第2実施形態の位置決め機構は、第1実施形態のフロントシフト作動装置20に用いられるべく構成され、変更した自転車構成部品を形成する(すなわち、変更したラチェット部材254は、第1実施形態のフロントシフト作動装置20におけるラチェット部材54の代わりに用いられるべく構成される)。このような変更した自転車構成部品の残りの部材は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態における記述および例示による開示が、ここで説明し例示することを除いて、第2実施形態にも適用可能であることは、当業者にとって明らかであろう。さらに、第1実施形態と第2実施形態との類似性により、第1実施形態の部品と同様である第2実施形態の部品は、第1実施形態の部品と同じ符号を付すこととする。
ラチェット部材254は、スプラインの入った中央開口部254a、外部開口表面254bおよび外部位置決め表面254cを具備している。ラチェット部材254は、巻き取り部材52とともにまるで一体であるかのように回転する。作動表面254bは、作動機構28の一部(すなわち、爪部材78)に係合すべく配置される。とりわけ、作動表面254bは、爪部材78に選択的に係合されるべく設計された複数(3つ)の溝254b1を具備する。位置決め表面254cは、保持機構30の一部(すなわち、固定部材84)に係合すべく配置され、複数のシフト位置のうちの1つに、ラチェット部材254および巻き取り部材52を選択的に支持および保持する。とりわけ、位置決め表面254cは、複数(3つ)の突起部すなわち歯254c1を具備しており、固定部材84に係合される。また、ラチェット部材254は、一対の止め254d,254eを具備することが好ましい。特に、止め254dは、止め254eが十分にシフトして止まる間の停止場所である。止め254d,254eは、保持機構30の一部に選択的に係合し、巻き取り部材52およびラチェット部材254の移動を制御する。
止め254dおよび2つの歯254c1は、円筒形の緩衝要素255の1つが押圧するように(すなわち、フロントディレイラ15の緩衝要素102a,102bと同様の方法で)部分的に取り付けられるように形成されたくぼみ257をそれぞれ有している。ラチェット部材254は、弾性コーティングがラチェット部材254にはないことおよび緩衝要素255がくぼみ257に装着されることを除いて、ラチェット部材54と同様である。弾性緩衝要素255は、ラチェット部材254および固定部材84間の緩衝材として働き、これら部材間で直接的に接触することを防止する。緩衝要素255の材料は、第1実施形態の弾性コーティング55の材料と同様であることが好ましい。もちろん、必要に応じておよび/または所望であれば、本発明の位置決め機構が追加の部品および/または異なる部品を具備してもよいことは、この開示により当業者にとって明らかであろう。
<第3実施形態>
図25を参照して、本発明の第3実施形態である位置決め機構の変更例について説明する。第3実施形態の位置決め機構は、変更したラチェット部材354および緩衝要素355が取り付けられた変更固定部材384を具備することを除いて、第1実施形態の位置決め機構と同様である。このように、第3実施形態の位置決め機構は、ラチェット部材354、固定部材すなわち位置決め/保持爪(要素)384および緩衝要素355を有する緩衝部材を具備する。
第3実施形態の位置決め機構は、第1実施形態のフロントシフト作動装置20に用いられるべく構成され、変更した自転車構成部品を形成する(すなわち、変更したラチェット部材354および変更した固定部材384は、第1実施形態のフロントシフト作動装置20におけるラチェット部材54および固定部材84の代わりに用いられるべく構成される)。このような変更した自転車構成部品の残りの部材は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態における記述および例示による開示が、ここで説明し例示することを除いて、第3実施形態にも適用可能であることは、当業者にとって明らかであろう。さらに、第1実施形態と第3実施形態との類似性により、第1実施形態の部品と同様である第3実施形態の部品は、第1実施形態の部品と同じ符号を付すこととする。
ラチェット部材354は、弾性コーティングがラチェット部材354に施されていないことを除いて、ラチェット部材54と同様である。それゆえ、ラチェット部材354は、これ以上詳細には述べない。
固定部材384は、第1停止部384a、第2停止部384b、中央孔384c、ばね受けくぼみ384dおよび作動突起384eを具備する。第1および第2停止部384a,384bは、ラチェット部材354の歯の向かい側に並んで配置される。第1停止部384aは、円筒形の緩衝要素355が押圧するように(すなわち、フロントディレイラ15の緩衝要素102a,102bと同様の方法で)部分的に取り付けられるように形成されたくぼみ357を有する。緩衝要素355の材料は、第1実施形態の弾性コーティング55の材料と同様であることが好ましい。固定部材384は、緩衝要素355を有するくぼみ357の存在を除いて第1実施形態の固定部材84と同様である。弾性緩衝要素355は、ラチェット部材354および固定部材384間の緩衝代として働き、これら部材間で直接的に接触することを防止する。もちろん、必要に応じておよび/または所望であれば、本発明の位置決め機構が追加の部品および/または異なる部品を具備してもよいことは、この開示により当業者にとって明らかであろう。
ここで用いられる「略」、「約」および「およそ」等の程度を示す語は、最終的な結果が重要な変化をもたらさないような変更の適度な量を意味する。これらの語は、この変更が変更対象の言葉の意味を否定しない限り、用いられた語の少なくとも±5%の変更を含むように構成されるべきである。
ここで用いられる、「前方」、「後方」、「上向き」、「下向き」、「垂直」、「水平」、「下方」および「側方」や他の方向を表す語は、本発明を備えた自転車における各方向を示す。したがって、本発明に記載するために用いられたこれらの語は、本発明を備えた自転車について解釈すべきである。
本発明を例示するために、精選された実施形態のみを選んでいるが、添付された特許請求の範囲に定義された本発明を逸脱しない範囲で様々な変更や改良をなし得ることは、本開示により当業者にとって明らかであろう。さらに、前述した本発明に係る実施形態は、例示に過ぎず、添付された特許請求の範囲で定義された発明およびそれと同等の発明を限定する目的とするものではない。
図1は、本発明に係る自転車構成部品(すなわち、フロントおよびリアのシフト作動装置およびフロントディレイラ)を備えた自転車の側方正面図である。 図2は、本発明に係るフロントシフト作動装置の拡大透視図である。 図3は、本発明に係るリアシフト作動装置の拡大透視図である。 図4は、図2に示されるフロントシフト作動装置の分解透視図である。 図5は、。図3に示されるリアシフト作動装置の分解透視図である。 図6は、図2および図4に示されるフロントシフト作動装置の部分概略断面図である。 図7は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、実線は、ラチェット部材を備えた標準停止位置にある第1シフト作動部材を示し、破線は、説明のための爪部材および固定部材を示した図である。 図8は、図2、図4および図6に示されるフロントシフト作動装置における爪部材、ラチェット部材、固定部材および緩衝部材(すなわち、位置決め機構)の平面図であり、第1シフト位置におけるこれらの部材間の結合関係を示す図である。 図9は、図2、図4および図6に示されるフロントシフト作動装置における爪部材、ラチェット部材、固定部材および緩衝部材(すなわち、位置決め機構)の平面図であり、第2シフト位置におけるこれらの部材間の結合関係を示す図である。 図10は、図2、図4および図6に示されるフロントシフト作動装置における爪部材、ラチェット部材、固定部材および緩衝部材(すなわち、位置決め機構)の平面図であり、第3シフト位置におけるこれらの部材間の結合関係を示す図である。 図11は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、実線は、標準停止位置にある第2シフト作動部材を示し、破線は、説明のためのシフト位置を示した図である。 図12は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、実線は、標準停止位置にある第1シフト作動部材を示し、破線は、説明のためのシフト位置を示した図である。 図13は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、標準停止位置にある第2シフト作動部材を示し、フロントシフト作動部材の操作を説明するために、シフト位置におけるラチェット部材、爪部材、および固定部材を破線で示した図である。 図14は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、シフト位置にある第2シフト作動部材を示し、フロントシフト作動部材の操作を説明するために、中間位置におけるラチェット部材、爪部材、および固定部材を破線で示した図である。 図15は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、標準停止位置に復帰した第2シフト作動部材を示し、フロントシフト作動部材の操作を説明するために、シフト後におけるラチェット部材、爪部材、および固定部材を破線で示した図である。 図16は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、標準停止位置にある第1シフト作動部材を示し、フロントシフト作動部材の操作を説明するために、ラチェット部材、爪部材、および固定部材を破線で示した図である。 図17は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、シフト位置にある第1シフト作動部材を示し、フロントシフト作動部材の操作を説明するために、ラチェット部材、爪部材、および固定部材のシフト後の位置を破線で示した図である。 図18は、図2、図4および図5に示されるフロントシフト作動装置の所定部品の底面図であって、標準停止位置に復帰した第1シフト作動部材を示し、フロントシフト作動部材の操作を説明するために、シフト後におけるラチェット部材、爪部材、および固定部材を破線で示した図である。 図19は、本発明に係る自転車フレームのシートポスト部に取り付けられたフロントディレイラの透視図である。 図20は、図19に示されるフロントディレイラの分解部分透視図である。 図21は、図19および図20に示されるフロントディレイラのローギア位置における部分後方正面図である。 図22は、図19−図21に示されるフロントディレイラのハイギア位置における部分側方正面図である。 図23は、図19−図22に示されるフロントディレイラのリンク機構の1つを示す部分後方正面拡大図である。 図24は、本発明に係る第2実施形態における爪部材、ラチェット部材、固定部材および緩衝部材(すなわち、位置決め機構)の平面図である。 図25は、本発明に係る第3実施形態における爪部材、ラチェット部材、固定部材および緩衝部材(すなわち、位置決め機構)の平面図である。
符号の説明
20,22 フロントおよびリアシフト作動装置
60,62 第1および第2作動部材(指示者操作部材)
54,154,254,354 ラチェット部材(第1部材または第2部材)
84,184,384 固定部材(第2部材または第1部材)
54c、154c 位置決め表面(第1または第2係合表面)
84a,84b,184a,184b 第1および第2停止部(第2または第1係合表面)
55,155 弾性コーティング
257 くぼみ
255,355 緩衝要素
21,23 制御ケーブル
26,126 巻き取り機構
15,17 フロントおよびリアディレイラ
96 内部リンク
94 リンケージアッセンブリ
92 チェーンガイド
93g,93h 調整ねじ
101a,101b ロー側およびハイ側止め表面(当接面)

Claims (12)

  1. 手動操作すべく構成、配置された指示者操作部材および
    前記指示者操作部材に機械的に連結される位置決め機構を有し、
    前記位置決め機構は、
    前記指示者操作部材の手動操作に応じて、互いに係合すべく構成、配置された第1および第2部材と、
    前記第1部材の第1係合表面と前記第2部材の第2係合表面のいずれかに接触するように、前記第1部材および前記第2部材の少なくともいずれか一方に装着された緩衝部材とを具備することを特徴とする自転車構成部品。
  2. 前記緩衝部材は、前記第1および第2部材の少なくともいずれか一方に施されたコーティングによるものであり、前記第1および第2部材の間における直接の接触を防止すべく配置されることを特徴とする請求項1記載の自転車構成部品。
  3. 前記コーティングは、エラストマ材料であることを特徴とする請求項2記載の自転車構成部品。
  4. 前記第1および第2部材の少なくともいずれか一方は、前記緩衝部材を装着するくぼみを有し、前記緩衝部材は、前記第1および第2部材の間における直接の接触を防止すべく前記くぼみの外側に延出していることを特徴とする請求項1記載の自転車構成部品。
  5. 前記緩衝部材は、エラストマ材料であることを特徴とする請求項4記載の自転車構成部品。
  6. 前記緩衝部材は、衝撃吸収材料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自転車構成部品。
  7. 前記緩衝部材は、複数に分離した緩衝要素を具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自転車構成部品。
  8. 前記位置決め機構の前記第1および第2部材のいずれか一方は、ラチェット要素を含み、前記第1および第2部材のいずれか他方は、前記ラチェット要素に係合すべく構成される爪要素を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自転車構成部品。
  9. 前記ラチェット要素を備えた前記第1および第2部材のいずれか一方は、自転車制御ケーブルのインナーワイヤを受けるべく構成される巻き取り要素を含み、
    前記爪要素は、前記指示者作動部材の移動により前記巻き取り要素を選択的に解放すべく、前記指示者操作部材に作動的に連結されることを特徴とする請求項7記載の自転車構成部品。
  10. 前記位置決め機構の前記第1および第2部材のいずれか一方は、第1連動要素を具備し、前記第1および第2部材のいずれか他方は、第2連動要素を具備することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の自転車構成部品。
  11. 前記第1および第2連動要素のいずれか一方には、チェーンガイドが取り付けられることを特徴とする請求項9記載の自転車構成部品。
  12. 前記第1および第2連動要素のいずれか一方には、一対の調整ねじが螺合により取り付けられ、前記第1および第2連動要素のいずれか他方は、前記調整ねじと選択的に係合すべく配置された一対の当接面を有することを特徴とする請求項9または10記載の自転車構成部品。
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