JP2005131558A - 廃棄物処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 廃棄物自身が有する未利用のエネルギーを廃棄物処理に利用して、廃棄物処理に要する外部からのエネルギー消費量を低減するとともに、エネルギー利用効率の向上が可能な廃棄物処理方法を提供する。
【解決手段】 余剰汚泥S1を脱水工程2および乾燥工程4を経て堆肥化する廃棄物処理方法であって、余剰汚泥S1と高水分の有機性廃棄物とをバイオガス化工程6においてメタン発酵させてバイオガスG1を取出し、バイオガス化工程6において排出されるメタン発酵処理汚泥S4を脱水工程2で脱水し、脱水工程2で得られた脱水汚泥S2を乾燥工程4で乾燥する際、バイオガスG1を燃料として発生した蒸気B1を、乾燥工程4において用いられる乾燥装置の吸収冷凍機へ熱源として供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水処理施設から排出された余剰汚泥や有機性廃棄物を処理する処理方法に関する。
従来、図4に示すように、水処理施設から排出される余剰汚泥S1は、脱水工程71において、ベルトプレスやスクリュープレス等の脱水機によって脱水され、次に、乾燥工程72において、乾燥装置によって乾燥された後、堆肥化(コンポスト化)される。この際、上記乾燥装置は、外部から供給される商業電力73によって駆動して、汚泥を乾燥している。
しかしながら上記の従来形式では、乾燥工程72において、外部からの電力供給を必要とするため、廃棄物処理のために外部からの多大なエネルギーが消費され、現在問題となっている地球温暖化等が促進されてしまう恐れやエネルギーコストが増加する恐れがある。
上記問題の対策として、生ごみをメタン発酵槽でメタン発酵させ、このメタン発酵で得られたバイオガスを燃料として発電装置に供給して発電し、この際に発生する廃熱を利用して、メタン発酵残渣を乾燥設備で乾燥し、堆肥化する処理システムがある(特許文献1参照)。
しかしながら上記のような処理システムでは、バイオガスを燃料として蒸気を発生させ、この蒸気を用いて発電装置を駆動して発電するため、バイオガスのエネルギー利用効率(エネルギー変換効率)が低いといった問題がある。
また、汚泥をメタン発酵させてバイオガスを発生させ、このバイオガスを発電プラントのガスタービンへ供給して発電する処理システムもある(特許文献2参照)。
特開2003−23887 特開平5−288327
本発明は、廃棄物自身が有する未利用のエネルギーを廃棄物処理に利用して、廃棄物処理に要する外部からのエネルギー消費量を低減するとともに、エネルギー利用効率の向上が可能な廃棄物処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明では、水処理において生じる余剰汚泥を脱水工程および乾燥工程を経て堆肥化する廃棄物処理方法であって、上記余剰汚泥の少なくとも一部をバイオガス化工程においてメタン発酵させてバイオガスを取出し、上記バイオガス化工程において排出されるメタン発酵処理汚泥を上記余剰汚泥と共に脱水工程で脱水し、上記脱水工程で得られた脱水汚泥を乾燥工程で乾燥する際、上記バイオガスを燃料として発生した蒸気を、乾燥工程において用いられる乾燥装置を構成する吸収冷凍機へ熱源として供給するものである。
これによると、余剰汚泥自身が有する未利用のエネルギーを、バイオガスとして取り出し、乾燥装置の吸収冷凍機の熱源として利用することができる。このため、乾燥装置を駆動させる際に要する外部からの商業電力の消費量を低減することができる。また、バイオガスを燃料として蒸気を発生させ、この蒸気を乾燥装置の吸収冷凍機の熱源として利用する方が、上記蒸気を用いて発電装置を駆動させ発電した電力を利用して電気式の冷凍機を作動させる場合に比べ、エネルギー利用効率が向上する。また、蒸気を低コストで生産することができる。
また、本第2発明では、バイオガス化工程において、高水分の有機性廃棄物を余剰汚泥と共にメタン発酵させるものである。
これによると、バイオガス化工程において、十分な量のバイオガスを効率良く取り出すことができる。
本第3発明では、水処理において生じる余剰汚泥を脱水工程および乾燥工程を経て堆肥化する廃棄物処理方法であって、上記乾燥工程において乾燥した乾燥汚泥の少なくとも一部をバイオガス化工程においてメタン発酵させてバイオガスを取出し、上記バイオガス化工程において排出されるメタン発酵処理汚泥を上記乾燥汚泥と共に堆肥化し、上記脱水工程で得られた脱水汚泥を乾燥工程で乾燥する際、上記バイオガスを燃料として発生した蒸気を、乾燥工程において用いられる乾燥装置を構成する吸収冷凍機へ熱源として供給するものである。
これによると、乾燥汚泥自身が有する未利用のエネルギーを、バイオガスとして取り出し、乾燥装置の吸収冷凍機の熱源として利用することができる。このため、乾燥装置を駆動させる際に要する外部からの商業電力の消費量を低減することができる。また、バイオガスを燃料として蒸気を発生させ、この蒸気を乾燥装置の吸収冷凍機の熱源として利用する方が、上記蒸気を用いて発電装置を駆動させ発電した電力を利用して電気式の冷凍機を作動させる場合に比べ、エネルギー利用効率が向上する。また、蒸気を低コストで生産することができる。
また、本第4発明では、バイオガス化工程において、低水分の有機性廃棄物を乾燥汚泥と共にメタン発酵させるものである。
これによると、バイオガス化工程において、十分な量のバイオガスを効率良く取り出すことができる。
本発明は、汚泥自身が有する未利用のエネルギーを、バイオガスとして取り出し、乾燥装置の吸収冷凍機の熱源として利用することができるため、乾燥装置を駆動させる際に要する外部からの商業電力の消費量を低減することができる。また、バイオガスを燃料として蒸気を発生させ、この蒸気を乾燥装置の吸収冷凍機の熱源として利用する方が、上記蒸気を用いて発電装置を駆動させ発電する場合に比べ、エネルギー利用効率が向上する。
また、バイオガス化工程において、有機性廃棄物を汚泥と共にメタン発酵させることにより、十分な量のバイオガスを効率良く取り出すことができる。さらに、蒸気を低コストで生産することができる。
以下、本発明における実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、1は、水処理施設から排出される余剰汚泥を堆肥化(コンポスト化)する廃棄物処理工程である。すなわち、廃棄物処理工程1は、ベルトプレスやスクリュープレス等の脱水機を用いて余剰汚泥S1を脱水する脱水工程2と、脱水工程2で脱水された脱水汚泥S2を低温除湿乾燥装置3で乾燥する乾燥工程4と、乾燥工程4で乾燥された乾燥汚泥S3を堆肥化する堆肥化工程5と、上記余剰汚泥S1を湿式用のメタン発酵槽でメタン発酵させる湿式バイオガス化工程6と、この湿式バイオガス化工程6で取出されたバイオガスG1を燃料として蒸気B1を発生させる蒸気発生工程7と、上記余剰汚泥S1と共に高水分(含水率約80%以上)の有機性廃棄物(廃アルコールや野菜等)を湿式用のメタン発酵槽に供給して湿式バイオガス化工程6でメタン発酵させる高水分有機性廃棄物供給工程9と、上記乾燥汚泥S3を乾式用のメタン発酵槽でメタン発酵させる乾式バイオガス化工程11と、この乾式バイオガス化工程11で取出されたバイオガスG2を燃料として蒸気B2を発生させる蒸気発生工程12と、上記乾燥汚泥S3と共に低水分(含水率約80%未満)の有機性廃棄物(落葉,ジャガイモ,にんじん,ハム,肉,古紙等)を乾式用のメタン発酵槽に供給して乾式バイオガス化工程11でメタン発酵させる低水分有機性廃棄物供給工程14とを有している。
次に、上記低温除湿乾燥装置3の構成を以下に説明する。
すなわち、図2に示すように、上記低温除湿乾燥装置3は、乾燥機本体21と、乾燥機本体21へ乾燥対象物である脱水汚泥S2を投入する投入装置23と、乾燥機本体21へ空気循環路24を通して乾燥用の循環空気Aを供給する空気調和機25と、空気調和機25に冷水循環路26、温水循環路27を通して冷水および温水を供給する冷温水供給装置28とを有している。
乾燥機本体21は、ハウジング(乾燥室)29の天井部に循環空気Aを供給する空気供給口30を有し、ハウジング29の下部に循環空気Aを排出する空気排出口31を有している。ハウジング29の内部には脱水汚泥S2を搬送する複数のネットコンベア32を多段に配置しており、ネットコンベア32は金網材等からなる搬送面が通気性を有し、複数のネットコンベア32で九十九折れの多層状の搬送軌道を形成している。ハウジング29の天井部に形成した脱水汚泥S2を投入するための対象物投入口33は搬送軌道の最上層の軌道始端に対向しており、ハウジング29の底部に形成した乾燥汚泥S3を排出する乾燥物排出口34は搬送軌道の最下層の軌道終端に対向している。
対象物投入口33に配置した投入装置23はケーシング36の内部に一対のロール37を有しており、ロール37は外周面に多条溝を形成してなり、ロール37の間に投入する脱水汚泥S2を面状に延展するとともに多数の線形状物(うどん状)に形成して搬送軌道に投下するものである。
空気調和機25は調和室39の内部に冷却除湿コイル40、再加熱コイル41を循環空気Aの流れ方向に沿って順次に配置しており、調和室39に循環空気Aを乾燥機本体21に供給する送風機42を接続している。調和室39は還気口43が空気循環路24の還気路44を介して乾燥機本体21のハウジング29の空気排出口31に連通しており、送風機42の送気口46が空気循環路24の送気路47を介して空気供給口30に連通している。
また、冷温水供給装置28は、温水蓄槽48と、冷水蓄槽49と、アンモニア吸収冷凍機50とを有している。上記温水蓄槽48は温水を貯留して空気調和機25の再加熱コイル41との間に温水循環路27を形成し、冷水蓄槽49は冷水を貯留して空気調和機25の冷却除湿コイル40との間に冷水循環路26を形成している。
図3に示すように、上記アンモニア吸収冷凍機50は、アンモニア(冷媒)と水(吸収剤)との溶液を用いるものであり、再生器51と凝縮器52と蒸発器53と吸収器54とで構成されている。すなわち、上記溶液を再生器51で加熱すると、沸点の低いアンモニアが蒸発して凝縮器52に流入し、凝縮器52で冷却されて液体になった後、蒸発器53で吸熱して冷凍作用を行う。一方、アンモニア濃度(冷媒濃度)が薄くなった溶液は再生器51から吸収器54へ送られ、蒸発器53からのアンモニアを吸収した後にポンプ55で再生器51へ戻される。尚、上記再生器51では、上記蒸気発生工程7,12(図1参照)において発生した蒸気B1,B2を熱源として上記溶液を加熱している。図2に示すように、上記凝縮器52は温水蓄槽48に配置され、上記蒸発器53は冷水蓄槽49に配置されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
水処理施設から排出される余剰汚泥S1(含水率96〜99%)は脱水工程2において脱水機で脱水されて脱水汚泥S2(含水率70〜87%)となり、この脱水汚泥S2は乾燥工程4において低温除湿乾燥装置3で乾燥されて乾燥汚泥S3(含水率30〜70%)となる。
上記乾燥工程4において、低温除湿乾燥装置3による脱水汚泥S2の乾燥は以下のようにして行われる。すなわち、図2に示すように、上記脱水汚泥S2は、一対のロール37間に投入されて面状に延展されるとともに多数の線形状物に形成されて対象物投入口33からネットコンベア32の搬送軌道に投下される。また、空気調和機25から送風機42で供給される循環空気Aは、送気口46から送気路47を通り、空気供給口30からハウジング29の内部に流入し、ハウジング29の底部に向けて下向流で流れる。これにより、上記脱水汚泥S2は、ハウジング29の内部の搬送軌道を移動しながら循環空気Aと接触して乾燥され、乾燥汚泥S3として乾燥物排出口34からハウジング29の外へ排出される。
上記循環空気Aは、乾燥機本体21で脱水汚泥S2を乾燥させて脱水汚泥S2から蒸発した水分を含んで、空気排出口31から還気路44を通って還気口43から空気調和機25へ還流する。空気調和機25では、循環空気Aを、冷却除湿コイル40で冷却・除湿した後、再加熱コイル41で再加熱し、送風機42で乾燥機本体21へ循環させる。
また、冷却除湿コイル40では冷水循環路26を通して冷水蓄槽49との間で循環する冷水の冷熱によって循環空気Aを冷却して除湿し、循環空気Aの熱量を奪って温度上昇した冷水は冷水蓄槽49に滞留する所定容量の冷水塊中に拡散する。したがって、冷却除湿コイル40の入口と出口とにおける冷水の温度変化に比べて冷水蓄槽49における冷水の温度変化は単位時間当たりにおいて緩やかとなる。
また、再加熱コイル41では温水循環路27を通して温水蓄槽48との間で循環する温
水の温熱によって循環空気Aを再加熱し、循環空気Aに熱量を奪われて温度降下した温水は温水蓄槽48に滞留する所定容量の温水塊中に拡散する。したがって、再加熱コイル41の入口と出口とにおける温水の温度変化に比べて温水蓄槽48における温水の温度変化は単位時間当たりにおいて緩やかとなる。
また、アンモニア吸収冷凍機50においては、図3に示すように、アンモニアと水との溶液が再生器51で蒸気B1,B2によって加熱され、アンモニアが蒸発して凝縮器52に流入し、凝縮器52で冷却されて液体になる際に放熱して温水蓄槽48(図2参照)の温水を加熱し、その後、蒸発器53で吸熱して冷水蓄槽49(図2参照)の冷水を冷却する。
上記のようにして低温除湿乾燥装置3により乾燥され乾燥物排出口34から排出された乾燥汚泥S3は図1に示すように堆肥化工程5において堆肥化される。
上記のような汚泥処理において、図1に示すように、余剰汚泥S1に加えて高水分の有機性廃棄物を処理する場合、余剰汚泥S1の全部を湿式用のメタン発酵槽へ供給すると共に、高水分有機性廃棄物供給工程9において上記高水分の有機性廃棄物を湿式用のメタン発酵槽へ供給し、余剰汚泥S1と高水分の有機性廃棄物とを湿式バイオガス化工程6においてメタン発酵させる。上記メタン発酵によって取出されたバイオガスG1(メタンガス等)は蒸気ボイラーを加熱する燃料として使用され、これにより、蒸気発生工程7において蒸気B1が発生する。この蒸気B1は、乾燥工程4において用いられる低温除湿乾燥装置3のアンモニア吸収冷凍機50の再生器51(図3参照)へ、溶液を加熱するための加熱熱源として供給される。
したがって、余剰汚泥S1自身および高水分の有機性廃棄物自身が有する未利用のエネルギーを、バイオガスG1として取り出し、低温除湿乾燥装置3のアンモニア吸収冷凍機50の熱源として利用することができる。このため、低温除湿乾燥装置3の冷凍機50を駆動させる際に要する外部からの商業電力の消費量を低減することができる。
また、バイオガスG1を燃料として蒸気B1を発生させ、この蒸気B1をアンモニア吸収冷凍機50の熱源として利用する方が、上記蒸気B1を用いて発電装置を駆動させ発電した電力を利用して電気式の冷凍機を作動させる場合に比べ、エネルギー利用効率が向上する。尚、上記蒸気B1を用いて発電装置を駆動させ発電した電力を利用して電気式の冷凍機を作動させる場合のエネルギー利用効率が約30%であるのに対し、上記蒸気B1をアンモニア吸収冷凍機50の熱源として利用する場合のエネルギー利用効率は70%以上になる。
また、上記湿式バイオガス化工程6においてメタン発酵により排出されるメタン発酵処理汚泥S4は、脱水工程2において脱水機で脱水されて脱水汚泥S2となり、その後、乾燥工程4において乾燥されて乾燥汚泥S3となり、その後、堆肥化工程5において堆肥化される。さらに、上記脱水工程2において、余剰汚泥S1から脱離して脱水機から排水された脱離水は水処理工程17によって処理される。
尚、上記湿式バイオガス化工程6において、高水分の有機性廃棄物を余剰汚泥S1と共にメタン発酵させることによって、十分な量のバイオガスG1を効率良く取り出すことができる。また、蒸気B1を低コストで生産することができる。
また、図1に示すように、余剰汚泥S1に加えて低水分の有機性廃棄物を処理する場合、余剰汚泥S1の全部を脱水工程2において脱水して脱水汚泥S2とし、この脱水汚泥S2を乾燥工程4において低温除湿乾燥装置3で乾燥して乾燥汚泥S3とし、この乾燥汚泥S3の全部を乾式用のメタン発酵槽へ供給すると共に、低水分有機性廃棄物供給工程14において上記低水分の有機性廃棄物を乾式用のメタン発酵槽へ供給し、乾燥汚泥S3と低水分の有機性廃棄物とを乾式バイオガス化工程11においてメタン発酵させる。上記メタン発酵によって取出されたバイオガスG2(メタンガス等)は蒸気ボイラーを加熱する燃料として使用され、これにより、蒸気発生工程12において蒸気B2が発生する。この蒸気B2は、乾燥工程4において用いられる低温除湿乾燥装置3のアンモニア吸収冷凍機50の再生器51(図3参照)へ、溶液を加熱するための加熱熱源として供給される。
したがって、乾燥汚泥S3自身および低水分の有機性廃棄物自身が有する未利用のエネルギーを、バイオガスG2として取り出し、低温除湿乾燥装置3のアンモニア吸収冷凍機50の熱源として利用することができる。このため、低温除湿乾燥装置3の冷凍機50を駆動させる際に要する外部からの商業電力の消費量を低減することができる。また、バイオガスG2を燃料として蒸気B2を発生させ、この蒸気B2をアンモニア吸収冷凍機50の熱源として利用する方が、上記蒸気B2を用いて発電装置を駆動させ発電した電力を利用して電気式の冷凍機を作動させる場合に比べ、エネルギー利用効率が向上する。尚、上記蒸気B2を用いて発電装置を駆動させ発電した電力を利用して電気式の冷凍機を作動させる場合のエネルギー利用効率が約30%であるのに対し、上記蒸気B2をアンモニア吸収冷凍機50の熱源として利用する場合のエネルギー利用効率は70%以上になる。
また、上記乾式バイオガス化工程11においてメタン発酵により排出されるメタン発酵処理汚泥S5は堆肥化工程5において堆肥化される。尚、上記乾式バイオガス化工程11において、低水分の有機性廃棄物を乾燥汚泥S3と共にメタン発酵させることによって、十分な量のバイオガスG2を効率良く取り出すことができる。また、蒸気B2を低コストで生産することができる。
上記実施の形態では、余剰汚泥S1と高水分の有機性廃棄物とを処理する場合、湿式バイオガス化工程6においてメタン発酵させた後、堆肥化し、また、余剰汚泥S1と低水分の有機性廃棄物とを処理する場合、乾式バイオガス化工程11においてメタン発酵させた後、堆肥化している。しかしながら上記の処理方法に限定されるものではなく、例えば、高水分の有機性廃棄物と低水分の有機性廃棄物とが共に存在する場合、余剰汚泥S1と高水分の有機性廃棄物とを湿式バイオガス化工程6においてメタン発酵させるとともに、低水分の有機性廃棄物のみを乾式バイオガス化工程11においてメタン発酵させてもよい。或いは、高水分の有機性廃棄物のみを湿式バイオガス化工程6においてメタン発酵させるとともに、乾燥汚泥S3と低水分の有機性廃棄物とを乾式バイオガス化工程11においてメタン発酵させてもよい。
また、上記実施の形態では、余剰汚泥S1と高水分の有機性廃棄物とを処理する場合、余剰汚泥S1の全部を湿式バイオガス化工程6における湿式用のメタン発酵槽へ供給しているが、余剰汚泥S1の一部のみを湿式用のメタン発酵槽へ供給し、残りの余剰汚泥S1をメタン発酵処理汚泥S4と共に脱水工程2で脱水してもよい。また、余剰汚泥S1と低水分の有機性廃棄物とを処理する場合、乾燥汚泥S3の全部を乾式バイオガス化工程11における乾式用のメタン発酵槽へ供給しているが、乾燥汚泥S3の一部のみを乾式用のメタン発酵槽へ供給し、残りの乾燥汚泥S3をメタン発酵処理汚泥S5と共に堆肥化工程5で堆肥化してもよい。
また、上記実施の形態では、余剰汚泥S1と高水分の有機性廃棄物とを処理する場合に用いる装置(湿式用のメタン発酵槽等)と、乾燥汚泥S3と低水分の有機性廃棄物とを処理する場合に用いる装置(乾式用のメタン発酵槽等)とを個別に設けているが、これら装置を兼用してもよい。
また、上記実施の形態では、高水分又は低水分の有機性廃棄物が無かったり或いは不足し、このために湿式バイオガス化工程6において取出されるバイオガスG1又は乾式バイオガス化工程11において取出されるバイオガスG2の量が不足した場合、燃料を補充して、蒸気発生工程7,12において必要な量の蒸気B1,B2を発生させてもよい。
上記実施の形態では、吸収冷凍機の一例として、アンモニアを冷媒とし水を吸収剤とするアンモニア吸収冷凍機を用いているが、水を冷媒とし臭化リチウムを吸収剤とする臭化リチウム吸収冷凍機を用いてもよい。
本発明の実施の形態における廃棄物処理方法を示す模式図である。 同、廃棄物処理方法で使用される低温除湿乾燥装置の構成を示す図である。 同、廃棄物処理方法で使用される低温除湿乾燥装置の一部を構成するアンモニア吸収冷凍機の図である。 従来の廃棄物処理方法を示す模式図である。
符号の説明
2 脱水工程
3 低温除湿乾燥装置
4 乾燥工程
6 湿式バイオガス化工程
11 乾式バイオガス化工程
50 アンモニア吸収冷凍機
B1,B2 蒸気
G1,G2 バイオガス
S1 余剰汚泥
S2 脱水汚泥
S3 乾燥汚泥
S4,S5 メタン発酵処理汚泥

Claims (4)

  1. 水処理において生じる余剰汚泥を脱水工程および乾燥工程を経て堆肥化する廃棄物処理方法であって、上記余剰汚泥の少なくとも一部をバイオガス化工程においてメタン発酵させてバイオガスを取出し、上記バイオガス化工程において排出されるメタン発酵処理汚泥を上記余剰汚泥と共に脱水工程で脱水し、上記脱水工程で得られた脱水汚泥を乾燥工程で乾燥する際、上記バイオガスを燃料として発生した蒸気を、乾燥工程において用いられる乾燥装置を構成する吸収冷凍機へ熱源として供給することを特徴とする廃棄物処理方法。
  2. バイオガス化工程において、高水分の有機性廃棄物を余剰汚泥と共にメタン発酵させることを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理方法。
  3. 水処理において生じる余剰汚泥を脱水工程および乾燥工程を経て堆肥化する廃棄物処理方法であって、上記乾燥工程において乾燥した乾燥汚泥の少なくとも一部をバイオガス化工程においてメタン発酵させてバイオガスを取出し、上記バイオガス化工程において排出されるメタン発酵処理汚泥を上記乾燥汚泥と共に堆肥化し、上記脱水工程で得られた脱水汚泥を乾燥工程で乾燥する際、上記バイオガスを燃料として発生した蒸気を、乾燥工程において用いられる乾燥装置を構成する吸収冷凍機へ熱源として供給することを特徴とする廃棄物処理方法。
  4. バイオガス化工程において、低水分の有機性廃棄物を乾燥汚泥と共にメタン発酵させることを特徴とする請求項3記載の廃棄物処理方法。
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