JP2019107602A - メタン発酵システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で効率よくメタンガスを生成することが可能なメタン発酵システムを提供すること。【解決手段】メタン発酵システム(1)は、有機性廃棄物(12,13)を発酵させてメタンガスを生成するためのものである。メタン発酵システム(1)は、湿式メタン発酵法で処理される湿式メタン発酵槽(2)と、湿式メタン発酵法よりも水分の割合が少ない乾式メタン発酵法で処理される乾式メタン発酵槽(3)と、湿式メタン発酵槽におけるメタンガス回収後の残渣を、液分(15)と固形分(14)に分離し、固形分を乾式メタン発酵槽内へ導く固液分離機(4)とを備え、湿式メタン発酵槽は、乾式メタン発酵槽の上方に積層されている。【選択図】図2

Description

この発明は、メタン発酵システムに関し、特に、有機性廃棄物を発酵させてメタンガスを生成するためのメタン発酵システムに関する。
従来より、メタン発酵施設等において、一般的には家畜排除物や食品残渣、下水汚泥等のバイオマス原料から、種々の発酵技術によって、メタンガス等のバイオガスを生成させることが広く行われている。
たとえば、メタン発酵施設において、バイオマス原料からメタンガスを生成させる場合、嫌気性雰囲気下にてバイオマス原料を液化、加水分解等によって低分子化、酸生成させることで、低級脂肪酸及びアルコールを生成させる。そして、水素生成、酢酸生成によって生成した、水素+二酸化炭素、または酢酸を、細菌(メタン菌)を用いて発酵させることで、メタンガスが生成される。このようにして生成されたメタンガスを回収し、発電機、ボイラー、熱電供給システム等によって電力や熱を回収するようになっている。
ところで、メタン発酵の処理方式は、処理対象物の固形物濃度によって乾式メタン発酵法と湿式メタン発酵法に分類される。たとえば、特開2007−38057号公報(特許文献1)には、乾式メタン発酵法を行う乾式メタン発酵槽と乾式メタン発酵法を行う乾式メタン発酵槽を併用して用いたシステムが開示されている。
特開2007−38057号公報
一般的な湿式メタン発酵法は、水分量が多いため、生成されたメタンガスを取り出した後の残渣中の水分含有率が高い。一方で、一般的な乾式メタン発酵法は、水分量が少ないため、残渣中の水分含有率が低いものの、発酵槽内のpH変動が大きく、アンモニア濃度が高くなる場合があり、発酵不良または発酵阻害が発生してしまう可能性がある。
また、上述のように、特許文献1に記載のメタン発酵システムは、乾式メタン発酵法と湿式メタン発酵法を併用しているが、乾式メタン発酵槽と湿式メタン発酵槽の配置など、具体的な構造については、全く考慮されていない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡易な構成で効率よくメタンガスを生成することが可能なメタン発酵システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るメタン発酵システムは、有機性廃棄物を発酵させてメタンガスを生成するためのメタン発酵システムであって、湿式メタン発酵法で処理される湿式メタン発酵槽と、湿式メタン発酵法よりも水分の割合が少ない乾式メタン発酵法で処理される乾式メタン発酵槽と、湿式メタン発酵槽におけるメタンガス回収後の残渣を、液分と固形分に分離し、固形分を乾式メタン発酵槽内へ導く固液分離機とを備え、湿式メタン発酵槽は、乾式メタン発酵槽の上方に積層されている。
好ましくは、湿式メタン発酵槽は、地上に設置され、乾式メタン発酵槽は、地下に設置される。
好ましくは、湿式メタン発酵槽におけるメタンガス回収後の固形分を乾式メタン発酵槽内へ導く通路は、鉛直方向に延在している。
好ましくは、固液分離機は、固液分離後の液分を湿式メタン発酵槽に導く第1液路と、固液分離後の液分を乾式メタン発酵槽に導く第2液路とを含む。
好ましくは、湿式メタン発酵槽および乾式メタン発酵槽で発生されたメタンガスによって発電を行う熱電供給システムと、湿式メタン発酵槽に熱電供給システムの廃熱を供給する第1廃熱路と、乾式メタン発酵槽に熱電供給システムの廃熱を供給する第2廃熱路とをさらに備える。
好ましくは、乾式メタン発酵槽は、湿式メタン発酵槽を跨いで延びる長さを有しており、乾式メタン発酵槽の有機性廃棄物および固形分の投入口は、湿式メタン発酵槽の一方側に突出して設けられ、乾式メタン発酵槽の発酵後の廃棄物および固形分の残渣排出口は、湿式メタン発酵槽の他方側に突出して設けられている。
好ましくは、乾式メタン発酵槽は、複数の羽部と、複数の羽部の中心に取り付けられる回転可能な回転軸とを有し、複数の羽部は、回転軸を支点に回転し、湿式メタン発酵槽の廃棄物および固形分の投入口は、回転軸近傍に設けられ、湿式メタン発酵槽の発酵後の廃棄物および固形分の残渣排出口は、回転軸より外方に離れて設けられている。
本発明によれば、簡易な構成で効率よくメタンガスを生成することが可能なメタン発酵システムを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るメタン発酵システムの概要構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係るメタン発酵システムの工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るメタン発酵システムを模式的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るメタン発酵システムを模式的に示す平面図である。

本発明の実施の形態2に係るメタン発酵システムを模式的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係るメタン発酵システムを模式的に示す平面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一また
は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(メタン発酵システムの概要)
本発明の一実施形態に係るメタン発酵システムの概要について、図1を参照して説明する。
本実施の形態に係るメタン発酵システム1は、有機性廃棄物を発酵させてメタンガスを生成するためのものである。メタン発酵システム1は、湿式メタン発酵槽2と、乾式メタン発酵槽3と、固液分離機4とを備える。
湿式メタン発酵槽2は、地上100に設置される。湿式メタン発酵槽2は、有機性廃棄物としての第1原料12を湿式メタン発酵法で処理する。湿式メタン発酵法については、後述する。
湿式メタン発酵槽2の下方には、固液分離機4が設けられている。固液分離機4は、たとえば、地下101に設置される。固液分離機4は、湿式メタン発酵槽2におけるメタンガス回収後の残渣を、液分と固形分に分離し、固形分を乾式メタン発酵槽内へ導く。
湿式メタン発酵槽2の下方には、乾式メタン発酵槽3が積層されている。乾式メタン発酵槽3は、地下101に設置される。乾式メタン発酵槽3は、固液分離機4で分離された固形分および有機性廃棄物としての第2原料13を乾式メタン発酵法で処理する。乾式メタン発酵法は、湿式メタン発酵法よりも水分の割合が少ない。乾式メタン発酵法については、後述する。
湿式メタン発酵槽2で生成されたメタンガスおよび乾式メタン発酵槽3で生成されたメタンガスが熱電供給システム(CHP)5に供給されることで、電気と熱が発生する。
図2をさらに参照して、本実施の形態に係るメタン発酵システム1の工程について説明する。
まず、湿式メタン発酵槽2に有機性廃棄物としての第1原料12を投入して、湿式メタン発酵法で処理する。湿式メタン発酵法に用いられる第1原料12は、メタン発酵が可能な有機成分を含んでおり、湿式メタン発酵槽2に投入する際の含有水分率がたとえば80〜90%に調整されているものである。第1原料12は、たとえば、畜産系バイオマス、食品系バイオマス、汚泥などである。ここで、湿式メタン発酵法とは、第1原料12をメタン発酵させてメタンガスを発生させる方法である。湿式メタン発酵槽2の発酵温度は、たとえば、約40度である。
湿式メタン発酵槽2で発生したメタンガスを熱電供給システム5に供給し、メタンガスを原料として電気を発生させる。また、熱電供給システム5と湿式メタン発酵槽2とは、第1廃熱路6により連結されており、熱電供給システム5の廃熱は、第1廃熱路6で湿式メタン発酵槽2に供給される。これにより、熱電供給システム5の廃熱を有効活用することができる。
湿式メタン発酵槽2でメタンガスを回収した後の残渣は、第1通路44により固液分離機4に投入される。固液分離機4は、公知のものであり、湿式メタン発酵槽2から供給される残渣を液分15と固形分14とに分離する。
液分15は、湿式メタン発酵槽2および乾式メタン発酵槽3の水分調整に用いられる。具体的には、液分15は、排水処理部16で窒素分(N)およびリン分(P)が除去されて水分調整がされた後、第1液路41により湿式メタン発酵槽2に導かれ(返送され)、第2液路42により乾式メタン発酵槽3に導かれる(返送される)。湿式メタン発酵法では、排水量が多くなり、処理コストが高くなるという問題があった。本実施の形態では、液分15を湿式メタン発酵槽2および乾式メタン発酵槽3で再利用することができるため、排水量を減らすことができ、処理コストを安くすることができる。
固形分14は、第2通路45により乾式メタン発酵槽3に導かれる。また、熱電供給システム5と固液分離機4の固形分14とは、第3廃熱路8により連結されており、熱電供給システム5の廃熱を第3廃熱路8で固形分14に供給し、過剰な水分を蒸散させる。これにより、熱電供給システム5の廃熱を有効活用することができる。
乾式メタン発酵槽3には、第2通路45により固形分14が投入される。さらに、乾式メタン発酵槽3には、有機性廃棄物としての第2原料13が投入されて、乾式メタン発酵法で処理される。乾式メタン発酵法に用いられる第2原料13は、メタン発酵が可能な有機成分を含んでおり、投入の際の水分含有率が、たとえば、50〜60%である。第2原料13は、たとえば、草本系バイオマス、紙ごみなどである。ここで、乾式メタン発酵法とは、第2原料13をメタン発酵させてメタンガスを発生させる方法である。乾式メタン発酵槽3の発酵温度は、たとえば、約60度である。
乾式メタン発酵槽3で発生したメタンガスを熱電供給システム5に供給し、メタンガスを原料として電気を発生させる。また、熱電供給システム5と乾式メタン発酵槽3とは、第2廃熱路7により連結されており、熱電供給システム5の廃熱は、第2廃熱路7で乾式メタン発酵槽3に供給される。これにより、熱電供給システム5の廃熱を有効活用することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るメタン発酵システム1の具体的な構造について、図3,4を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係るメタン発酵システムを模式的に示す縦断面図であり、図4は、その平面図である。図3,図4において、矢印A1で示す方向を左右方向といい、図3において、矢印A2で示す高さ方向を上下方向という。
本実施の形態に係るメタン発酵システム1は、上述のように、湿式メタン発酵槽2と、乾式メタン発酵槽3と、固液分離機4とを備える。これらの構成について、具体的に説明する。
本実施の形態の湿式メタン発酵槽2は、第1槽本体20と、第1原料投入口21と、第1残渣排出口22とを含む。第1槽本体20は、たとえば、円柱形状であり、地上100に設置される。第1槽本体20の上壁には、第1原料12を撹拌するために用いるプロペラ24が取り付けられている。第1槽本体20の内部には、第1原料12が投入され、第1槽本体20の容量の約3分の2程度充填されていてもよい。第1原料12は、少なくともプロペラ24の高さ位置まで充填されることが望ましい。第1原料12は、図4で図示する第1原料投入口21から投入される。第1原料投入口21は、第1槽本体20の側壁に設けられていてもよい。
第1槽本体20の側壁には、湿式メタン発酵槽2の残渣を固液分離機4に導く第1残渣排出口22が設けられている。第1残渣排出口22から排出された残渣を固液分離機4に導く第1通路44は、鉛直方向に延在している。これにより、湿式メタン発酵槽2の残渣を重力で固液分離機4に導くことができる。
第1槽本体20の側壁にはU字状に延びる計測管25の両端が接続する。計測管25には計測機26が設置される。計測機26は、たとえば、メタン発酵液のpH、ORP(酸化還元電位)、単位体積に含まれるメタン生成菌の菌数、アンモニウムイオンNH 等を計測する。計測機26は、計測管25を流れるメタン発酵液の状態を検出する。なお図示しない変形例として、計測機を第1槽本体20の内壁面に設けてもよい。
第1槽本体20の上壁には、湿式メタン発酵槽2で発生したメタンガスを熱電供給システム5に供給するために第1ガス経路27が設けられている。これにより、メタンガスは、自動的に上方に移動するため、何ら機器を用いずとも熱電供給システム5に供給される。
第1通路44から固液分離機4に湿式メタン発酵槽2の残渣が投入される。本実施の形態の固液分離機4は、上下方向において、乾式メタン発酵槽3と湿式メタン発酵槽2との間に設けられ、地下101に設置される地下埋設型である。上述のように、固液分離機4は、公知のものであり、湿式メタン発酵槽2の残渣を液分15と固形分14とに分離する。具体的には、固液分離機4では、たとえば、脱水および乾燥により、液分15と固形分14との分離が行われる。脱水は、たとえば、公知の機器を用いて行われる。乾燥は、たとえば、温風を通気することにより行われる。地下101は、保温効果が高いため、固液分離機4を地下101に設置することで、乾燥効率が向上する。
固液分離機4により分離された液分15は、第1液路41(図3,4では図示せず、図2を参照のこと)で湿式メタン発酵槽2へ導かれる。この場合、液分15は、排水処理部16(図2)で窒素分(N)およびリン分(P)が除去されて水分調整がされた後、湿式メタン発酵槽2に返送される。
固液分離機4により分離された固形分14は、第2通路45で乾式メタン発酵槽3へ導かれる。固液分離機4の固形分14を乾式メタン発酵槽3へ導く第2通路45もまた、第1通路44と同様に、鉛直方向に延在している。これにより、固形分14を重力で乾式メタン発酵槽3へ導くことができる。
本実施の形態の乾式メタン発酵槽3は、第2槽本体30と、第2原料投入口31と、残渣排出口32とを含む。乾式メタン発酵槽3は、上下方向において、湿式メタン発酵槽2および固液分離機4の下方に設けられ、地下101に設置される地下埋設型である。
乾式メタン発酵槽3は、湿式メタン発酵槽2を跨いで延びる長さを有している。具体的には、乾式メタン発酵槽3の第2槽本体30は、湿式メタン発酵槽2の下方において左右方向に延び、湿式メタン発酵槽2を横切るように設けられる。第2槽本体30は、たとえば、湿式メタン発酵槽2の下端に沿って水平方向に延在している。
乾式メタン発酵槽3の第2原料13および固形分14の第2原料投入口31は、湿式メタン発酵槽の一方側に突出して設けられ、乾式メタン発酵槽3の発酵後の第2原料13および固形分14の残渣排出口32は、湿式メタン発酵槽2の他方側に突出して設けられている。なお、図4において、一方側を右側、他方側を左側とする。第2原料投入口31は、湿式メタン発酵槽2の右方から突出しており、残渣排出口32は湿式メタン発酵槽2に左方から突出している。第2原料投入口31は、固液分離機4の固形分14を乾式メタン発酵槽3へ導く第2通路45の上方に設けられている。すなわち、第2原料13と固形分14の乾式メタン発酵槽3への投入口は、上下方向において、重なっている。
第2槽本体30には、左右方向に延びるスクリュープロペラ33が設けられている。このスクリュープロペラ33の回転により、第2原料13および固形分14は、撹拌されながら左側に導かれ、ベルトコンベア35で地上に設けられる残渣排出口32まで導かれる。また、変形例として、第2槽本体30は、地上100に設けられる残渣排出口32に向かって上方に傾斜していてもよい。
第2槽本体30の残渣排出口32の近傍には、乾式メタン発酵槽3で発生したメタンガスを熱電供給システム5に供給するために第2ガス経路37が設けられている。これにより、メタンガスは、自動的に上方に移動するため、何ら機器を用いずとも熱電供給システム5に供給される。
熱電供給システム5の廃熱は、湿式メタン発酵槽2、乾式メタン発酵槽3および固液分離機4により分離された固形分14に供給される(図3,4では図示せず、図2を参照のこと)。廃熱の供給は、温水(約90度)を内部に有する管状部材(図示せず)により行われる。廃熱は、高い温度が必要となる乾式メタン発酵槽3に送られた後、固液分離機4の固形分14を経由して、低い温度を有する湿式メタン発酵槽2に送られて、発酵槽2,3および固液分離機4内の固形分14の加温および保温を行う。これにより、熱電供給システム5の廃熱を効率的に利用することができる。
湿式メタン発酵槽2は、乾式メタン発酵槽3の上方に積層されている。これにより、湿式メタン発酵槽2の固形分14は、重力で下方に位置する乾式メタン発酵槽3へ送られるため、余分な設備やエネルギーが必要とならない。また、湿式メタン発酵槽2が乾式メタン発酵槽3の上方に積層され、乾式メタン発酵槽3が地下に位置することで、メタン発酵システム1の設備をコンパクトにすることができる。
さらに、乾式メタン発酵槽3が地下101に設置されることで、乾式メタン発酵槽3の高さの分だけメタン発酵システム1の高さを低くすることができる。また、乾式メタン発酵槽3が地下101に設置されることで、乾式メタン発酵槽3の保温効果が向上するため、乾式メタン発酵槽3の温度を一定に保つことができ、別途乾式メタン発酵槽3を保温するための設備が不要である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るメタン発酵システムの構造について、図5,6を参照して説明する。図5は、本発明の実施の形態2に係るメタン発酵システムを模式的に示す縦断面図であり、図6はその平面図である。図5,6に示すように、実施の形態2におけるメタン発酵システム1Aは、基本的には、図3,図4に示す実施の形態1と同様の構成を備えているが、乾式メタン発酵槽3Aにおいて異なる。以下に実施の形態1に示したメタン発酵システム1との相違点のみ詳細に説明する。
本実施の形態における乾式メタン発酵槽3Aは、たとえば、略円柱形状であり、乾式メタン発酵槽3Aの直径は、湿式メタン発酵槽2の直径よりも大きく形成されている。また、乾式メタン発酵槽3Aは、湿式メタン発酵槽2に対して左右方向にずれている。
乾式メタン発酵槽3は、第2槽本体30Aと、複数の羽部37Aと、複数の羽部の中心に取り付けられる回転可能な回転軸36Aとを有する。回転軸36Aは、第2槽本体30Aに固定されている。複数の羽部37Aは、回転軸36Aを支点に回転する。乾式メタン発酵槽3の第2原料13および固形分14の投入口31Aは、回転軸36A近傍に設けられ、乾式メタン発酵槽3の発酵後の第2原料13および固形分14の残渣排出口32Aは、回転軸36Aより外方に離れて設けられている。これにより、複数の羽部37Aが回転軸36Aを中心に回転するにつれて、第2原料13および固形分14は、撹拌されながら外方に移動する。排出口34Aに設けられるベルトコンベア35は、実施の形態1と同様の構成である。
このような構成により、本実施の形態のメタン発酵システム1を用いることで、簡易な構成で効率よくメタンガスを発生させることができる。
なお、実施の形態1,2において、湿式メタン発酵槽2は、地上に設置され、乾式メタン発酵槽3,3Aは、地下に設置されるとしたが、限定的ではない。たとえば、湿式メタン発酵槽2および湿式メタン発酵槽2,2Aは、いずれも地上に設置されていてもよいし、地下に設置されていてもよい。この場合、湿式メタン発酵槽2は、乾式メタン発酵槽3,3Aの上方に積層されていればよい。
また、実施の形態1,2において、第2原料13を乾式メタン発酵槽3に投入したが、必ずしも第2原料13を投入する必要はなく、固液分離機4で分離した固形分14のみ投入してもよい。
また、本実施の形態1,2において、固液分離機4は、地下埋設型としたが、地上100に設置してもよい。
以上、本実施の形態1、2において、メタン発酵システム1の具体的な構成を示したが、これらの構成に限定されるものではない。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施
の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内に
おいて、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1,1A メタン発酵システム、2 湿式メタン発酵槽、3,3A 乾式メタン発酵槽、4 固液分離機、5 熱電供給システム(CHP)、6 第1廃熱路、7 第2廃熱路、8 第3廃熱路、12 第1原料、13 第2原料、14 固形分、15 液分、16 排水処理部、20 第1槽本体、21 第1原料投入口、22 第1残渣排出口、24 プロペラ、25 計測管、26 計測機、27 第1ガス経路、30,30A 第2槽本体、31 第2原料投入口、31A 投入口、32,32A 残渣排出口、33 スクリュー、34A 排出口、35 ベルトコンベア、36A 回転軸、37A 羽部、40 本体、41 第1液路、42 第2液路、44 第1通路、45 第2通路、100 地上、101 地下。

Claims (7)

  1. 有機性廃棄物を発酵させてメタンガスを生成するためのメタン発酵システムであって、
    湿式メタン発酵法で処理される湿式メタン発酵槽と、
    前記湿式メタン発酵法よりも水分の割合が少ない乾式メタン発酵法で処理される乾式メタン発酵槽と、
    前記湿式メタン発酵槽におけるメタンガス回収後の残渣を、液分と固形分に分離し、前記固形分を前記乾式メタン発酵槽内へ導く固液分離機とを備え、
    前記湿式メタン発酵槽は、前記乾式メタン発酵槽の上方に積層されている、メタン発酵システム。
  2. 前記湿式メタン発酵槽は、地上に設置され、前記乾式メタン発酵槽は、地下に設置される、請求項1に記載のメタン発酵システム。
  3. 前記湿式メタン発酵槽におけるメタンガス回収後の前記固形分を前記乾式メタン発酵槽内へ導く通路は、鉛直方向に延在している、請求項1または2に記載のメタン発酵システム。
  4. 前記固液分離機は、固液分離後の前記液分を前記湿式メタン発酵槽に導く第1液路と、固液分離後の前記液分を前記乾式メタン発酵槽に導く第2液路とを含む、請求項1〜3のいずれかに記載のメタン発酵システム。
  5. 前記湿式メタン発酵槽および前記乾式メタン発酵槽で発生されたメタンガスによって発電を行う熱電供給システムと、
    前記湿式メタン発酵槽に前記熱電供給システムの廃熱を供給する第1廃熱路と、
    前記乾式メタン発酵槽に前記熱電供給システムの廃熱を供給する第2廃熱路とをさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載のメタン発酵システム。
  6. 前記乾式メタン発酵槽は、前記湿式メタン発酵槽を跨いで延びる長さを有しており、
    前記乾式メタン発酵槽の前記有機性廃棄物および前記固形分の投入口は、前記湿式メタン発酵槽の一方側に突出して設けられ、前記乾式メタン発酵槽の発酵後の前記廃棄物および前記固形分の残渣排出口は、前記湿式メタン発酵槽の他方側に突出して設けられている、請求項1〜5のいずれかに記載のメタン発酵システム。
  7. 前記乾式メタン発酵槽は、複数の羽部と、複数の羽部の中心に取り付けられる回転可能な回転軸とを有し、前記複数の羽部は、前記回転軸を支点に回転し、
    前記湿式メタン発酵槽の前記廃棄物および前記固形分の投入口は、前記回転軸近傍に設けられ、
    前記湿式メタン発酵槽の発酵後の前記廃棄物および前記固形分の残渣排出口は、前記回転軸より外方に離れて設けられている、請求項1〜5のいずれかに記載のメタン発酵システム。
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