JP2008081570A - 乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法及びその装置 - Google Patents

乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、固形物濃度の高い有機性廃棄物から効率良くメタンガスを産生することのできる乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明は、有機性廃棄物を搬入する工程と、好気性微生物群により有機性廃棄物の水分を調整する工程と、有機性廃棄物を空気遮断式投入機でメタン本発酵槽に移送する工程と、メタン発酵生成菌溶液を散布しつつ、メタン本発酵槽内に敷いたレール上を走行する撹拌搬送機により有機性廃棄物を上下に撹拌し、メタン本発酵槽内に張ったガスフードでメタンガスを収容し、メタン本発酵槽の上部に設けたメタンガス吸引取出口からメタンガスを吸引して回収すると共に、メタン本発酵槽に残った有機性廃棄物を空気遮断式搬出機を利用して堆肥熟成ヤードに搬出する工程とからなる乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、固形物濃度の高い有機性廃棄物から効率良くメタンガスを産生することのできる乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法及びその装置に関するものである。
鶏、豚又は牛等の家畜の排泄物や家庭又はレストランの生ゴミなどの有機性廃棄物の処理については、従来から好気性菌による堆肥化が主流である。近年、脚光を浴びている循環型リサイクル方法は、嫌気性微生物を利用したメタン発酵法処理であるが、バッチ式であるため、1日の処理量が少なく、大量の水を使い、しかも設備費が大きい。
特許文献1に記載されているように、ラグーンタイプのような広大なメタン発酵処理設備を簡単に組み立て可能とし、またある箇所に破損が生じても、容易に回復でき、かつ容易にメタンガスを回収できるメタンガス回収システムの発明も公開されている。
特開平06−320188号公報
しかしながら、従来から行われている湿式のメタンガス発酵方法は、糞尿を混合した汚泥状で、有機物基質の含有率が10%以下であるため、有機性廃棄物の量が多い割にはメタン発酵の効率が低い。
また、特許文献1に記載の発明は、水分を多く含む有機性廃棄物を対象とする湿式のメタンガス回収システムであり、メタン発酵槽における水の流れを均一にする必要があるなど手間が掛かってしまう。
そこで、本発明は、固形物濃度の高い有機性廃棄物から効率良くメタンガスを産生することのできる乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するために、有機性廃棄物10を複数の部屋11bに仕切ったメタン発酵前処理ヤード11に搬入する有機性廃棄物搬入工程2と、前記メタン発酵前処理ヤード11内を移動させながら好気性及び通性嫌気性微生物群の働きにより有機性廃棄物10の水分及び有機性基質の分解を調整する好気性発酵工程3と、前記有機性廃棄物10を空気遮断式投入機12で空気を遮断しながらメタン本発酵槽13に移送する有機性廃棄物移送工程4と、前記メタン本発酵槽13内に敷いたレール14b上を走行する撹拌搬送機14により有機性廃棄物10を上下に撹拌7aしながら移動させ、発生したメタンガス13gをメタン本発酵槽13内に張った気密性の高いガスフード13i内に収容し、メタン本発酵槽13の上部又は横側に設けたメタンガス吸引取出口13aからメタンガス13gを吸引して回収すると共に、メタン本発酵槽13に残った有機性廃棄物10を空気遮断式搬出機15を利用して堆肥熟成ヤード16に搬出9aする嫌気性発酵工程5とからなることを特徴とする乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法1の構成とした。
本発明は、以上の構成であるから以下の効果が得られる。第1に、空気遮断式投入機の投入口を有機性廃棄物で塞いでいるので、空気を混入させることなく、有機性廃棄物をメタン本発酵槽に移送でき、絶対嫌気性を確保することが可能である。
第2に、有機性廃棄物に含まれる水分が60%前後に保たれているので、有機性廃棄物の固形濃度が高いため処理が容易であり、有機性廃棄物の含有率が高いのでメタン発酵の効率が良い。
第3に、メタン発酵生成菌溶液を散布し、有機性廃棄物を撹拌搬送機を使用して上下に十分に撹拌することにより、嫌気性メタン発酵菌の増殖が促進されるため、メタンガスの発生量も多くなる。
第4に、投入と排出が固定されているバッチ式のようにメタン発酵槽が独立しておらず、有機性廃棄物が投入から排出まで順次移送され、最終残渣である有機堆肥が自動的に排出されるので、設備的にも効率が良い。
本発明は、固形物濃度の高い有機性廃棄物から効率良くメタンガスを産生するという目的を、有機性廃棄物を複数の部屋に仕切ったメタン発酵前処理ヤードに搬入する有機性廃棄物搬入工程と、前記メタン発酵前処理ヤード内を移動させながら好気性及び通性嫌気性微生物群の働きにより有機性廃棄物の水分及び有機性基質の分解を調整する好気性発酵工程と、前記有機性廃棄物を空気遮断式投入機で空気を遮断しながらメタン本発酵槽に移送する有機性廃棄物移送工程と、前記メタン本発酵槽内の有機性廃棄物の乾燥を防ぐためにメタン発酵生成菌溶液を散布しつつ、前記メタン本発酵槽内に敷いたレール上を走行する撹拌搬送機により有機性廃棄物を上下に撹拌しながら移動させ、前記メタン本発酵槽内に気密性の高いガスフードを張り発生したメタンガスを収容しておき、前記メタン本発酵槽の上部に複数設けたメタンガス吸引取出口からメタンガスを吸引して回収すると共に、前記メタン本発酵槽に残った有機性廃棄物をピットから空気遮断式搬出機を利用して堆肥熟成ヤードに搬出する嫌気性発酵工程とからなる構成とすることで実現した。
以下に、添付図面に基づいて、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法及びその装置について詳細に説明する。図1は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の全工程を示すフローチャートである。
本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法1は、有機性廃棄物搬入工程2、好気性発酵工程3、有機性廃棄物移送工程4、及び嫌気性発酵工程5からなる。さらに、嫌気性発酵工程5は、メタン発酵生成菌溶液散布工程6、有機性廃棄物撹拌工程7、メタンガス取出し工程8、及び堆肥搬出工程9からなる。
有機性廃棄物搬入工程2は、有機性廃棄物10を複数の部屋11bに仕切ったメタン発酵前処理ヤード11に搬入する。尚、有機性廃棄物10とは、鶏糞、豚糞若しくは牛糞等の家畜排泄物、一般家庭から出る生ゴミ、又は業務用食料品廃棄物の生ゴミ等のことであり、これらを主として含むものや、これらの混合物も対象とする。
好気性発酵工程3は、メタン発酵前処理ヤード11内を移動させながら好気性及び通性嫌気性微生物群の働きにより、有機性廃棄物10の水分を発酵熱により蒸散させ、含水率を約80%から約55%に減少させると共に、多糖類、蛋白質、脂肪及び繊維質を中間的に分解してpH5〜7の弱酸性に調整する。
有機性廃棄物移送工程4は、メタン発酵前処理ヤード11から貯留槽12aに移された有機性廃棄物10を、空気遮断式投入機12で空気を遮断しながらメタン本発酵槽13に移送する。
嫌気性発酵工程5におけるメタン発酵生成菌溶液散布工程6は、メタン本発酵槽13内の有機性廃棄物10の乾燥を防ぐためにメタン発酵生成菌溶液13hを散布6aし、有機性廃棄物10の含水率を約60%に調整する。
嫌気性発酵工程5における有機性廃棄物撹拌工程7は、メタン本発酵槽13内に敷いたレール14b上を走行する撹拌搬送機14により有機性廃棄物10を上下に撹拌7aしながら移動させる。
嫌気性発酵工程5におけるメタンガス取出し工程8は、メタン本発酵槽13内に気密性の高いガスフード13iを張り、発生したメタンガス13gを収容しておき、メタン本発酵槽13の上部に複数設けたメタンガス吸引取出口13aからメタンガス13gを吸引8aして回収する。
嫌気性発酵工程5における堆肥搬出工程9は、メタン本発酵槽13に残った有機性廃棄物10をピット15aから空気遮断式搬出機15を利用して堆肥熟成ヤード16に搬出9aする。
図2は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の全体を示す平面図である。本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置1aは、メタン発酵前処理ヤード11、貯留槽12a、空気遮断式投入機12、メタン本発酵槽13、撹拌搬送機14、空気遮断式搬出機15、及び堆肥熟成ヤード16からなる。
メタン発酵前処理ヤード11は、搬入2aされた有機性廃棄物10を複数の部屋11bに順次移動させながら好気性及び通性嫌気性微生物群で発酵させる。尚、メタン発酵前処理ヤード11から出した有機性廃棄物10は、貯留槽12aに溜めておく。
空気遮断式投入機12は、貯留槽12aの斜面に沿って設置し、常時溜められた有機性廃棄物10により空気の混入を防ぎつつ、ギア12eで回転するコンベヤ12f上に複数設けたスクレーパー12gと枠体12bとで作る空間に一定量の有機性廃棄物10を収納して上方へ移送する。
メタン本発酵槽13は、空気遮断式投入機12から有機性廃棄物10を供給され、蒲鉾型外壁13jの上部に筒状のメタンガス吸引取出口13aを複数設け、内部にメタンガス13gをメタンガス吸引取出口13aへ吸引8aするための吸引用パイプ13dとメタン発酵生成菌溶液13hを散布6aするための供給用パイプ13eを通し、内壁に沿ってメタンガス13gを収容するためのガスフード13iを張った気密性の高い設備である。
撹拌搬送機14は、メタン本発酵槽13内に敷いたレール14b上にギア14eで回転するコンベヤ14fを設置した台車14aを載せ、コンベヤ14f上に複数設けたスクレーパー14gで撹拌7aしながら有機性廃棄物10を移動させる。
空気遮断式搬出機15は、撹拌搬送機14によりピット15aまで移動した有機性廃棄物10を端に集め、ギアで回転するコンベアに載せて移送する。尚、空気遮断式搬出機15は、空気遮断式投入機12と同様の設備である。
堆肥熟成ヤード16は、空気遮断式搬出機15から搬出9aされた有機性廃棄物10を堆肥として保管する。尚、堆肥熟成ヤード16は、メタン発酵前処理ヤード11と同様に複数の部屋に区切られ、堆肥を順次移動させる。堆肥は、含水率を40%以下にし、必要に応じて肥料成分を添加する。
尚、メタン発酵前処理ヤード11、メタン本発酵槽13及び堆肥熟成ヤード16の床下には、温水パイプ11c、14dを通し、温水を流すことにより、容器内の有機性廃棄物10を20〜60℃に温めることができる。
図3は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の好気性発酵工程で使用するメタン発酵前処理ヤードの内部を示す側面図である。好気性発酵工程3は、メタン発酵前処理ヤード11で行われる。
メタン発酵前処理ヤード11は、前処理を施すための設備である。前処理としては、有機性廃棄物10に含まれる水分の調整と、有機性廃棄物10の有機性基質の分解の調整とがあり、好気性微生物と通性嫌気性微生物の微生物群の働きを利用する。
尚、好気性微生物は、酸素が存在していないと増殖できない微生物であり、通性嫌気性微生物は、酸素が存在していても、また、酸素が全く存在していなくても、増殖が可能な微生物である。好気性発酵すると60〜70℃の熱を発する。
搬入2aされる有機性廃棄物10は、通常約80%の水分を含んでいるが、微生物群の発酵熱により水分を蒸散させて、約55%まで減少させる。また、有機性廃棄物10の多糖類、蛋白質、脂肪及び繊維質を中間的に分解し、pHの値を5〜7、即ち弱酸性に調整する。尚、中間的に分解するとは、完全に分解するのではなく、嫌気性発酵工程5で発酵しやすいように予め処置しておくのである。
メタン発酵前処理ヤード11は、地面17の上に建てたコンクリート製の設備であり、床下には複数本の温水パイプ11cを通す。温水を流して内部を20〜60℃に温めることにより、微生物群の働きを活性化させ、発酵を促進させることができる。
メタン発酵前処理ヤード11においては、設備内に仕切り11aを設けて複数の部屋11bに分割し、各部屋11bを発酵槽として使用する。各部屋11bに微生物群を繁殖させ、搬入2aされた有機性廃棄物10を発酵させる。
例えば、設備の内部を手前側と奥側に分け、さらに手前側を4つの部屋11bに仕切り、奥側も4つの部屋11bに仕切って、全部で8つの部屋11bを設けておき、1日目は第1の部屋11bに有機性廃棄物10を搬入2aし、2日目は第2の部屋11bに移し、・・・、8日目は第8の部屋11bに移し、9日目に貯留槽12aに送る、という具合に8日に渡って有機性廃棄物10を発酵させることができる。尚、部屋11b間を移動させる際は、カーシャベル等を使用して天地替えをしながら行う。
また、有機性廃棄物10の人手による作業を省くために、メタン発酵前処理ヤード11に仕切り11aを設けずに一直線状にし、撹拌搬送機を使用して移動させるようにすることも可能である。
図4は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の有機性廃棄物移送工程で使用する空気遮断式投入機を示す側面図である。有機性廃棄物移送工程4は、空気遮断式投入機12を設置した貯留槽12aで行われる。
メタン発酵前処理ヤード11で処理済みの有機性廃棄物10は、貯留槽12aに溜められる。貯留槽12aは、地面17に穴を掘り、地面17より高い位置まで枠を設けた容器である。
貯留槽12aには、複数体の空気遮断式投入機12を設置する。空気遮断式投入機12は、チェーンスクレーパー等の搬送手段を有する機械であり、ベルトコンベアやスクリューコンベア等を使用しても良い。
空気遮断式投入機12は、有機性廃棄物10を入れる側を貯留槽12aの底側にし、斜面状にした貯留槽12aの内壁に沿って設置する。また、有機性廃棄物10を出す側は、メタン本発酵槽13の内部へ貫通させる。
貯留槽12aには、常に有機性廃棄物10を満たし、有機性廃棄物10の上面が空気遮断式投入機12の貫通位置より下がらないようにする。これにより空気が混入しないように有機性廃棄物10をメタン本発酵槽13へ投入4aすることができる。
図5は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の空気遮断式投入機の内部構造を示す断面図である。空気遮断式投入機12は、枠体12b、投入口12c、放出口12d、ギア12e、コンベヤ12f、及びスクレーパー12g等からなる。
枠体12bは、空気遮断式投入機12の外枠であり、内部にギア12e、コンベヤ12f、及びスクレーパー12gからなる搬送手段を有する。また、貯留槽12a側の下端上面に投入口12cを有し、メタン本発酵槽13側の上端下面に放出口12dを有する。
投入口12cは、有機性廃棄物10を入れる穴であり、放出口12dは、有機性廃棄物10を出す穴である。投入口12cから放出口12dまで、搬送手段により有機性廃棄物10が運ばれる。
ギア12eは、上端側と下端側にある円盤状の歯車である。上端側のギア12eと下端側のギア12eにコンベヤ12fを掛け、ギア12eを回すことにより、コンベヤ12fを循環させることができる。
コンベヤ12fは、両端を繋いで環状にした湾曲可能な帯状の部材である。コンベヤ12fの動作は、上側を下降、下側を上昇させる。また、コンベヤ12fの表面には、一定間隔ごとに複数のスクレーパー12gを垂直に取り付ける。
スクレーパー12gは、有機性廃棄物10を掻き取りながら運搬するためのヘラ状の部材である。一のスクレーパー12g、隣りのスクレーパー12g、コンベヤ12fの表面、及び枠体12bの内壁で部屋が形成され、内部の空間に有機性廃棄物10を収納する。
投入口12cで一の部屋に有機性廃棄物10が入り込み、枠体12bの下側の内壁を擦るように有機性廃棄物10を上昇させ、放出口12dで有機性廃棄物10を落下させる。各部屋について繰り返すことで有機性廃棄物10の投入4aが行われる。
図6は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の嫌気性発酵工程で使用するメタン本発酵槽の外観を示す斜視図である。嫌気性発酵工程5は、メタン本発酵槽13で行われる。
メタン本発酵槽13は、半円状でコンクリート製の蒲鉾型外壁13jに覆われた設備である。蒲鉾型外壁13jは、風雨等の被害から守るために気密性の高い構造となっており、内側に張られるガスフード13iを保護する。また、絶対嫌気性のメタン発酵生成菌の働きを利用するため、地面17に接する土台13bについても、気密性の高いコンクリート施工する。
湾曲する上面には、複数本の筒状のメタンガス吸引取出口13aが取り付けられ、内部のメタンガス13gを回収することができる。尚、メタンガス吸引取出口13aの数は、5本程度が好ましい。
図7は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置のメタン本発酵槽の内部を示す側面図である。メタン本発酵槽13は、蒲鉾型外壁13j及びガスフード13iの内部に撹拌搬送機14等の装置が備えられる。
空気遮断式投入機12から投入4aされた有機性廃棄物10は、約2.5mの高さを有する発酵槽14cに蓄積され、メタン発酵生成菌溶液散布工程6、及び有機性廃棄物撹拌工程7が開始される。
メタン発酵生成菌溶液散布工程6は、蒲鉾型外壁13j及びガスフード13i内に通した供給用パイプ13eからメタン発酵生成菌溶液13hを発酵槽14c内の有機性廃棄物10に散布6aする。供給用パイプ13eには、散布6a用に数ヶ所の散布ノズル13fを設ける。尚、散布ノズル13fの数は、3ヶ所程度が好ましい。
メタン発酵生成菌溶液13hは、豚等の家畜の尿であり、BOD(生物化学的酸素要求量)を50〜80ppm程度まで下げたものを使用する。有機性廃棄物10の乾燥を防止し、メタン発酵生成菌の不足を補うことができるようになる。
有機性廃棄物撹拌工程7は、撹拌搬送機14を使用して有機性廃棄物10を撹拌7aする。有機性廃棄物10は、撹拌搬送機14で上下に撹拌7aされながら、1日に4m程度、10日前後かけて発酵槽14cの前端から後端まで徐々に搬送される。
撹拌搬送機14は、枠体のないチェーンスクレーパー等の搬送手段を有する機械であり、台車14aに搭載される。台車14aは、発酵槽14cの枠上に沿って発酵槽14cの前端から後端まで敷設されたレール上を移動する。
有機性廃棄物10の発酵が進むとメタンガス13gが発生し、メタンガス取出し工程8が行われる。発酵槽14cで発生したメタンガス13gは、上昇して蒲鉾型外壁13jの内側に張られたガスフード13i内に充満する。
メタンガス取出し工程8は、ガスフード13iの頂部に蒲鉾型外壁13jの前端から後端まで通した吸引用パイプ13dでメタンガス13gを吸引8aし、吸引用パイプ13dに連結するメタンガス吸引取出口13aからメタンガス13gを回収する。
ガスフード13iは、メタンガス13gが漏れないように、気密性の高い化学繊維の布地が好ましい。尚、ガスフード13i内の気圧が上がり過ぎた場合には、ガス圧安全弁13cを使用して気圧の調整をすることができる。
有機性廃棄物10が撹拌搬送機14により発酵槽14cの後端まで運ばれたら、堆肥搬出工程9が行われる。発酵後の有機性廃棄物10は、堆肥として二次利用することが可能である。
堆肥搬出工程9は、発酵槽14cの後端において左端から右端にかけて凹んだピット15aに落ちた有機性廃棄物10を一方の端に集め、空気遮断式搬出機15を使用して堆肥熟成ヤード16へ搬出9aする。
図8は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置のメタン本発酵槽の内部を示す正面図である。メタン本発酵槽13では、産生したメタンガス13gをガスフード13i内に貯蔵する。
蒲鉾型外壁13jの両端は、コンクリート製の土台13bにより地面17に固定する。蒲鉾型外壁13jの頂部には、メタンガス吸引取出口13a及びガス圧安全弁13cが貫通し、蒲鉾型外壁13j内に通した吸引用パイプ13dに連結される。
また、蒲鉾型外壁13jの左下端から吸引用パイプ13dまで、及び蒲鉾型外壁13jの右下端から吸引用パイプ13dまで、蒲鉾型外壁13jの内壁に沿うようにビニール製でシート状のガスフード13iが張られる。
発酵槽14c内の有機性廃棄物10の発酵によりメタンガス13gが発生すると、ガスフード13iを風船状に膨らます。蒲鉾型外壁13jとガスフード13iの二重構造であるため、気密性及び安全性が向上する。
ガスフード13i内のメタンガス13gは、吸引用パイプ13dから吸引して、メタンガス吸引取出口13aから回収することができる。尚、吸引用パイプ13dには、下面に吸引8a用の孔を有する。
蒲鉾型外壁13j内には、吸引用パイプ13dの下側に供給用パイプ13eも通され、下方の発酵槽14cにメタン発酵生成菌溶液13hを散布6aする。有機性廃棄物10の乾燥を防止し、発酵を促進させることができる。
発酵槽14cは、約2.5mの高さがあるコンクリート製の容器であるが、下側の約1.5mは地面17の下に埋め込んで設置される。また、床下側と左右両側の枠内には、温水パイプ14dを通して、保温することが可能である。
また、発酵槽14cの左右両側の枠上にはレール14bが敷かれ、台車14aの車輪をレール14bに載せて走行させることにより、撹拌搬送機14を発酵槽14cの前端から後端まで移動させることができる。
撹拌搬送機14は、発酵槽14cの内側に収まる幅を有し、有機性廃棄物10を十分に撹拌7aすることができる。下側の有機性廃棄物10を上側へ掘り起こすことにより全体を発酵させることができる。
蒲鉾型外壁13j内は、発酵により湿度が高くなるため、ガスフード13iに生じた結露は、蒲鉾型外壁13jの左下端又は右下端で水分を回収し、メタン発酵生成菌溶液13hに戻しても良い。
図9は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の有機性廃棄物撹拌工程で使用する撹拌搬送機を示す側面図である。撹拌搬送機14は、有機性廃棄物10を撹拌7a及び搬送するために使用する。
図9の上段に示すように、撹拌搬送機14は、レール14b上を走行する台車14aに搭載される。撹拌搬送機14は、上側のギア14eと下側のギア14eの間の掛けたコンベヤ14fの表面に複数のスクレーパー14gを取り付けたものである。
撹拌搬送機14の下側で、発酵槽14c内の有機性廃棄物10を削り取り、スクレーパー14gとスクレーパー14gの間に有機性廃棄物10を載せて、ギア14eの回転によりコンベヤ14fを上面を上昇させて、有機性廃棄物10を上方に運ぶ。
撹拌搬送機14の下側が前方に、撹拌搬送機14の上側が後方に傾いているために、前方にあった有機性廃棄物10は後方に運ばれて、撹拌搬送機14の上側を越えた所で落下する。
発酵槽14cの後端から前端に向かって台車14aを前進14hさせて、撹拌7aを繰り返す。尚、発酵槽14cの前端にある有機性廃棄物10は、約10〜12日掛けて発酵槽14cの後端まで移動する。
図9の下段に示すように、撹拌搬送機14が発酵槽14cの前端まで達したら、撹拌搬送機14の下端を持ち上げるように回動させ、発酵槽14cの後端まで台車14aを後進14iさせる。
尚、撹拌搬送機14の下端の持上げは、台車14aの前部において撹拌搬送機14の下端を引き上げる、又は、台車14aの後部において上下に伸縮するシリンダーを設置して撹拌搬送機14の上端を下げることにより行う。
図10は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法においてメタン本発酵槽に複数の発酵槽を設けた場合の撹拌搬送機の動作を示す図である。メタン本発酵槽13の発酵槽14cを複数配置しても、効率的に処理することができる。
図10の上段に示すように、蒲鉾型外壁13j内に発酵槽14cを2つ併設し、1台の台車14aを2つの発酵槽14cに渡すように配置する。台車14aに搭載する撹拌搬送機14は、1つの発酵槽14cを撹拌7aできる大きさで良い。
まず、上に記載した左発酵槽14cの前端に有機性廃棄物10を投入4aし、撹拌搬送機14が左発酵槽14c側にある状態で、台車14aを前進14hさせて撹拌7aを行う。台車14aが発酵槽14cの前端まで達したら、台車14aを後進14iさせて、発酵槽14cの後端まで戻す。
次に、下に記載した右発酵槽14cの前端に有機性廃棄物10を投入4aし、撹拌搬送機14を横移動14jさせて右発酵槽14c側にある状態で、台車14aを前進14hさせて撹拌7aを行う。台車14aが発酵槽14cの前端まで達したら、台車14aを後進14iさせて、発酵槽14cの後端まで戻す。
また、別の形態としては、図10の下段に示すように、蒲鉾型外壁13j内に発酵槽14cを2つ併設し、1台の台車14aを2つの発酵槽14cに渡すように配置する。台車14aに搭載する撹拌搬送機14は、1つの発酵槽14cを撹拌7aできる大きさで良い。
まず、上に記載した左発酵槽14cの前端に有機性廃棄物10を投入4aし、撹拌搬送機14が左発酵槽14c側にある状態で、台車14aを前進14hさせて撹拌7aを行う。
次に、下に記載した右発酵槽14cの後端に有機性廃棄物10を投入4aし、撹拌搬送機14を回転14kさせて右発酵槽14c側にある状態で、台車14aを後進14iさせて撹拌7aを行う。
図11は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法におけるメタンガス発生量を示すグラフである。メタン本発酵槽13は、約40mの長さがあり、前端に投入4aされた有機性廃棄物10は、1日に約4mずつ10日かけて後端まで移動する。
メタンガス発生量18は、有機性廃棄物10が投入4aされてから増加していき、約3日後に最大値18aとなり、その後数日間維持されるが、日数の経過とともに徐々に減少していく。
メタンガス発生量18は、有機性基質の乾物(水分0%換算)1m当たり60〜65mである。尚、有機性廃棄物10が発酵すると、メタンガス以外に、二酸化炭素、水、アンモニア、硫化水素等も発生する。
図12は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の実施例2であるメタン本発酵槽の外観を示す斜視図であり、図13は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の実施例2であるメタン本発酵槽の内部を示す側面図であり、図14は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の実施例2であるメタン本発酵槽の内部を示す正面図である。
メタン本発酵槽19では、上面ではなく前面及び後面にメタンガス吸引取出口19aを設ける。即ち、メタンガス吸引取出口19aは、吸引用パイプ13dを横方向に延長して外側に出したものである。ガスフード13i内に充満したメタンガス13gを、横側から取り出すことができ、作業が容易となる。
メタンガス吸引取出口19aが上方に突き出ないため、ガスフード13iの内側に吸引用パイプ13dを通すことが可能であり、吸引用パイプ13dとガスフード13iとの繋ぎ目からメタンガス13gが漏れるのを防ぐことができる。
尚、ガス圧安全弁13cは、メタン本発酵槽19の上面に2箇所程度設置する。ガスフード13i内に充満したメタンガス13gのガス圧を調整することにより、安全性を確保することができる。
また、供給用パイプ13eについても、前面又は後面に供給口を出せば、横側からメタン発酵生成菌溶液13hを供給することができる。
図15は、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の実施例3である撹拌搬送機を示す側面図である。
メタン本発酵槽13内の密閉されたガスフード13iの内部において、有機性廃棄物10からメタンガス13gを発生しやすくするために、撹拌搬送機20を使用して有機性廃棄物10を投入4a側の端から搬出9a側の端まで撹拌7aしながら一定量ずつ順次移送する。
撹拌搬送機20は、台車14aに搭載され、レール14b上を走行するが、有機性廃棄物10を撹拌7aするのに、スクリューコンベアを用いる。尚、空気遮断式投入機12及び空気遮断式搬出機15についても、スクリューコンベアを用いることが可能である。
撹拌搬送機20は、スクリュー20a、シャフト20b、軸受20c、底板20d、落下口20e、減速機20f及び油圧ケーブル20g等からなる。尚、電気的故障や事故を防ぐため、メタン本発酵槽13内では電気を使用しない。
スクリュー20aは、撹拌搬送機20の下端から上端まで螺旋状に巻かれた羽であり、有機性廃棄物10を載せて上方へ運搬することができる。
シャフト20bは、スクリュー20aの中心を通る軸であり、スクリュー20aを回転させることができる。尚、メタン本発酵槽13の底面に対して約45度傾斜する。
軸受20cは、底板20dに垂設され、シャフト20bと底板20dとが平行となるように、シャフト20bの上端と下端を保持する。
底板20dは、運搬中に有機性廃棄物10が落下しないようにするための板である。尚、スクリューコンベアを単純化し、摩擦が生じないようにするため、上側及び横側を覆う枠体は設けない。また、腐食しやすいので、底板20d等にはステンレスを使用する。
落下口20eは、底板20dの上方に空けられた穴であり、スクリュー20aで上方に運んだ有機性廃棄物10を落下させる。
減速機20fは、シャフト20bの上部に取り付けられ、油圧によりシャフト20bの回転を制御する。尚、動力としては、屋外に設置した油圧ポンプを利用し、屋外からケーブル操作する。
油圧ケーブル20gは、減速機20fと外部の油圧モーターとを繋ぐ線であり、往用と復用の2本が減速機20fに取り付けられる。尚、巻取機を用いて中間のケーブルの弛みを無くすことで、故障等を防止することができる。
スクリューコンベアは、幅が約25cmであり、幅が約4mのメタン本発酵槽13にスクリューコンベアを16基横に並べて設置することで、横一列をばらつきなく均等に撹拌7aすることができる。
撹拌7a後に撹拌搬送機20の位置を戻す際、スクリューコンベアの下端を持ち上げるために、台車14aに上下伸縮シリンダーを設置する。スクリューコンベアには負荷センサーも取り付け、撹拌搬送機20が停止したときに、上下伸縮シリンダーを動作させてレール14bと平行になるように持ち上げる。また、スクリューコンベアの下端を引き上げる方式を採っても良い。
尚、スクリュー20aは、台車14aから下へ延びる部分の高さは約2.5mであり、台車14aから上へ延びる部分の高さは約1mであるが、上部に減速機20fを設置することで、重さのバランスを取っている。
以上のように、本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法及びその装置は、空気遮断式投入機の投入口を有機性廃棄物で塞いでいるので、空気を混入させることなく、有機性廃棄物をメタン発酵槽に移送でき、絶対嫌気性を確保することが可能である。
また、有機性廃棄物に含まれる水分が60%前後に保たれているので、有機性廃棄物の固形濃度が高いため処理が容易であり、有機性廃棄物の含有率が高いのでメタン発酵の効率が良い。
さらに、メタン発酵生成菌溶液を散布し、有機性廃棄物を撹拌搬送機を使用して上下に十分に撹拌することにより、嫌気性メタン発酵菌の増殖が促進されるため、メタンガスの発生量も多くなる。
またさらに、投入と排出が固定されているバッチ式のようにメタン発酵槽が独立しておらず、有機性廃棄物が投入から排出まで順次移送され、最終残渣である有機堆肥が自動的に排出されるので、設備的にも効率が良い。
本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の全工程を示すフローチャートである。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の全体を示す平面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の好気性発酵工程で使用するメタン発酵前処理ヤードの内部を示す側面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の有機性廃棄物移送工程で使用する空気遮断式投入機を示す側面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の空気遮断式投入機の内部構造を示す断面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の嫌気性発酵工程で使用するメタン本発酵槽の外観を示す斜視図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置のメタン本発酵槽の内部を示す側面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置のメタン本発酵槽の内部を示す正面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法の有機性廃棄物撹拌工程で使用する撹拌搬送機を示す側面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法においてメタン本発酵槽に複数の発酵槽を設けた場合の撹拌搬送機の動作を示す図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法におけるメタンガス発生量を示すグラフである。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の実施例2であるメタン本発酵槽の外観を示す斜視図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の実施例2であるメタン本発酵槽の内部を示す側面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の実施例2であるメタン本発酵槽の内部を示す正面図である。 本発明である乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置の実施例3である撹拌搬送機を示す側面図である。
符号の説明
1 乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法
1a 乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置
2 有機性廃棄物搬入工程
2a 搬入
3 好気性発酵工程
4 有機性廃棄物移送工程
4a 投入
5 嫌気性発酵工程
6 メタン発酵生成菌溶液散布工程
6a 散布
7 有機性廃棄物撹拌工程
7a 撹拌
8 メタンガス取出し工程
8a 吸引
9 堆肥搬出工程
9a 搬出
10 有機性廃棄物
11 メタン発酵前処理ヤード
11a 仕切り
11b 部屋
11c 温水パイプ
12 空気遮断式投入機
12a 貯留槽
12b 枠体
12c 投入口
12d 放出口
12e ギア
12f コンベヤ
12g スクレーパー
13 メタン本発酵槽
13a メタンガス吸引取出口
13b 土台
13c ガス圧安全弁
13d 吸引用パイプ
13e 供給用パイプ
13f 散布ノズル
13g メタンガス
13h メタン発酵生成菌溶液
13i ガスフード
13j 蒲鉾型外壁
14 撹拌搬送機
14a 台車
14b レール
14c 発酵槽
14d 温水パイプ
14e ギア
14f コンベヤ
14g スクレーパー
14h 前進
14i 後進
14j 横移動
14k 回転
15 空気遮断式搬出機
15a ピット
16 堆肥熟成ヤード
17 地面
18 メタンガス発生量
18a 最大値
19 メタン本発酵槽
19a メタンガス吸引取出口
20 撹拌搬送機
20a スクリュー
20b シャフト
20c 軸受
20d 底板
20e 落下口
20f 減速機
20g 油圧ケーブル

Claims (5)

  1. 有機性廃棄物を複数の部屋に仕切ったメタン発酵前処理ヤードに搬入する有機性廃棄物搬入工程と、前記メタン発酵前処理ヤード内を移動させながら好気性及び通性嫌気性微生物群の働きにより有機性廃棄物の水分及び有機性基質の分解を調整する好気性発酵工程と、前記有機性廃棄物を空気遮断式投入機で空気を遮断しながらメタン本発酵槽に移送する有機性廃棄物移送工程と、前記メタン本発酵槽内に敷いたレール上を走行する撹拌搬送機により有機性廃棄物を上下に撹拌しながら移動させ、発生したメタンガスをメタン本発酵槽内に張った気密性の高いガスフード内に収容し、メタン本発酵槽の上部又は横側に設けたメタンガス吸引取出口からメタンガスを吸引して回収すると共に、メタン本発酵槽に残った有機性廃棄物を空気遮断式搬出機を利用して堆肥熟成ヤードに搬出する嫌気性発酵工程とからなることを特徴とする乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法。
  2. 好気性発酵工程において、有機性廃棄物の水分を発酵熱により蒸散させ、含水率を約80%から約55%に減少させると共に、多糖類、蛋白質、脂肪及び繊維質を中間的に分解してpH5〜7の弱酸性に調整することを特徴とする請求項1に記載の乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法。
  3. 嫌気性発酵工程において、メタン発酵生成菌溶液を散布して有機性廃棄物の含水率を約60%に調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の乾式撹拌連続型メタンガス発酵方法。
  4. 搬入された有機性廃棄物を複数の部屋に順次移動させながら好気性及び通性嫌気性微生物群で発酵させる発酵前処理ヤードと、前記発酵前処理ヤードから出した有機性廃棄物を溜める貯留槽と、前記貯留槽の斜面に沿って設置し、常時溜められた有機性廃棄物により空気の混入を防ぎつつ、コンベア上に複数設けたスクレーパーと枠体とで作る空間に一定量の有機性廃棄物を収納して上方へ移送する空気遮断式投入機と、前記空気遮断式投入機から有機性廃棄物を供給され、蒲鉾型外壁の上部又は横側に筒状のメタンガス吸引取出口を設け、内部にメタンガスをメタンガス吸引取出口へ吸引するための吸引用パイプとメタン発酵生成菌溶液を散布するための供給用パイプを通し、内壁に沿ってメタンガスを収容するためのガスフードを張った気密性の高いメタン本発酵槽と、前記メタン本発酵槽内に敷いたレール上にスクリューコンベアを設置した台車を載せ、螺旋状のスクリューで撹拌しながら有機性廃棄物を移動させる撹拌搬送機と、前記撹拌搬送機により運ばれた有機性廃棄物を端に集め、コンベアに載せて移送する空気遮断式搬出機と、前記空気遮断式搬出機から搬出された有機性廃棄物を堆肥として保管する堆肥熟成ヤードとからなることを特徴とする乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置。
  5. メタン発酵前処理ヤード、メタン本発酵槽及び堆肥熟成ヤードの床下に温水パイプを通し、20〜60℃に温めることを特徴とする請求項4に記載の乾式撹拌連続型メタンガス発酵装置。
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