JP2005131422A - 長繊維を利用した清掃用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の不織布などを用いた拭き取り用の清掃用物品はゴミの捕集効果が低く、また表面が硬質であった。
【解決手段】 基材シートの片面又は両面に長繊維層3が重ねられ、基材シートと長繊維層とが、長繊維3aの延びる方向と交叉する方向に延びる複数の接合線4により一体に接合され、且つ長繊維3aの延びる方向に間隔を開けて隣り合う接合線4a,4cで挟まれる領域に、他の接合線4bの末端部が6b存在している。よって接合線間で繊維の隙間(段差16)によるポケットが形成され、ゴミの補足効果が高くなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は長繊維を利用した清掃用物品に関する。更に詳しくはゴミ等の捕集能力に優れ、使い捨て用として使用されることに適した清掃用物品に関する。
従来、清掃用具として繊維で形成されたシートが使用されている。その中でも、特に清掃用モップ等の清掃用具に取り付けられて使用される不織布を用いた使い捨て製品は、使用が簡便であり、広く市場に出回っている。
この種の清掃用シートは、拭き取り領域が不織布で構成されているため、大きなゴミを取ることができない。また拭き取り領域が比較的硬質であるため、家具や調度品のように表面が軟質であったり、または塗装が施されている被清掃面を強く拭くと、その表面を傷つけるおそれがある。また拭き取り面が平坦であるため、拭き取り作業では汚れが主にシートの周辺部に付き、シートの中央部は汚れにくく、シートの中央部が有効に使用されない欠点がある。
また、特許文献1には、長繊維と熱溶着性シートとを熱溶着線で接合した拭き取り用具が開示されている。この拭き取り用具を用いれば、拭き取り用具を構成する繊維が容易に抜け落ちることなく清掃を行うことができる。しかし、この拭き取り用具は比較的大きなゴミを捕集しにくい。また、清掃時において清掃用物品の表面の拭き取り面のみが汚れると使用できない。すなわち、清掃用物品の内部の繊維が汚れる前に表面側の繊維が先に汚れてしまい使用不可能となってしまう。
特開平9−135798号公報
本発明の目的はゴミの捕集効果の高い清掃用物品を提供することにある。
本発明の更なる目的は、清掃用物品を構成する繊維を無駄無く使用することができる清掃用物品を提供することにある。
本発明の他の目的は、表面が軟質でありまた外観も良好な清掃用物品を提供することにある。
本発明の前記目的及び利点は、基材シートの片面又は両面に長繊維層が重ねられ、基材シートと長繊維層とが、長繊維の延びる方向と交叉する方向に延びる複数の接合線により接合され、且つ長繊維の延びる方向に間隔を開けて形成された接合線と接合線とで挟まれた領域に、他の接合線の末端部が存在していることを特徴とする清掃用物品によって達成される。
この清掃用物品の長繊維の延びる方向に間隔を開けて形成された接合線と接合線とで挟まれた領域において、他の接合線の末端部により基材シートへ押えられている長繊維と、押えられていない長繊維との間に、比較的大きな固形のゴミを補足することができる。また、細かな汚れも、他の接合線の末端部により基材シートへ押えられている長繊維と押えられていない長繊維との間から長繊維層の内部に入り込むため、長繊維層の表面の繊維のみでなく長繊維層の内部に位置する繊維もゴミの補足能力および汚れを付着する能力を発揮する。したがって、長繊維層の表面の繊維のみでなく層の内部の繊維も汚れ取りに寄与でき、シート全体として汚れ取り効果を高めることができる。
また表面に長繊維層が現れているため、シート表面が軟質であり、家具や調度品のように表面が軟質であったりまたは塗装が施されているものであっても、被拭き取り面を傷つけるようなことがない。
この清掃用物品では、長繊維の延びる方向に間隔を開けて形成された接合線と接合線とで挟まれた領域において、他の接合線の末端部により基材シートへ押えられている長繊維と、押えられていない長繊維との間に、シート厚み方向への隙間が生じていることが好ましい。この隙間部分で比較的大きな固形のゴミをさらに補足しやすくなる。
本発明の清掃用物品の基材シート及び長繊維層は熱可塑性樹脂を含有し、熱融着によって接合線が形成されていることが好ましい。熱溶着作業では、簡単な工程で必要な形状の接合線を容易に得ることができる。
接合線は長繊維の延びる方向に対して傾斜して形成されていることが好ましい。またこの場合、長繊維の延びる方向と直交する方向において、隣り合う接合線が互いに逆向きに傾斜している清掃用物品とすることが好ましい。接合線が設けられた部分では長繊維層の表面に凹部が形成されるが、接合線を傾斜させると前記凹部が多方向へ向くことになる。したがって多方向への拭き取りによるゴミの捕集効果を発揮させることができる。
さらに、複数の接合線が長繊維の延びる方向において一定の間隔をあけて並んで形成され、且つ接合線の末端部が長繊維の延びる方向において一直線に並んで形成されていることが好ましい。接合線の末端部が一直線上に間隔を開けて並んで形成されていると、見た目に美しく外観に優れた清掃用物品となる。
また、本発明の清掃用物品は拭き取り領域の中央部を嵩高くし、且つ拭き取り領域の周辺部の嵩を小さくすることが好ましい。この場合、清掃用物品の拭き取り領域全体を清掃において有効に活用することができる。このような形態にするためには、以下の方法を用いることが好ましい。
(1)拭き取り領域の周辺部の接合線の密度を、拭き取り領域の中央部の接合線の密度より高くする。
(2)拭き取り領域の周辺部を加圧して、周辺部の嵩を中央部の嵩より小さくする。
以上のように本発明の清掃用物品には繊維のポケットが形成されるため、比較的大きな固形のゴミも捕集することができる。また、小さなゴミや埃も長繊維にからめて捕集できる。従って、捕集効果の高い清掃用物品を得ることができる。また、ポケットにゴミを取り込むことにより、従来では使用されていなかった清掃用物品の内部の繊維まで有効に活用できるようになる。
更に、清掃用物品の中央部より周辺部の嵩を小さくすることにより、従来汚れにくかった中央部を有効活用することができる。
また、接合線を一定の間隔をあけて設置し、且つ接合線の末端部を一直線上にそろえることにより見た目に美しい清掃用物品を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の清掃用物品の実施の形態を示す斜視図、図2は前記清掃用物品の縁部の構造を示す拡大断面図である。
図1の清掃用物品1は、基材シート2の表裏両面に長繊維層3がY方向(縦方向)に延びて重ねられている。Y方向が長繊維層3を構成する長繊維3aの延びる方向である。個々の長繊維3aは清掃用物品1のY方向の全長にわたる長さを有している。そして、長繊維3aの延びるY方向と交叉する方向に延びる複数の接合線4が設けられている。この接合線4で基材シート2と長繊維層3とが一体に接合されている。
長繊維層3は、清掃用物品1のX方向(幅方向)の中央の領域に設けられ、清掃用物品1のX方向の両側部では、図2に示すように基材シート2の突出部2aの表裏両面に補助シート5,5が積層されている。したがって、長繊維層3のX方向の両側部は基材シート2と補助シート5の一部とで挟まれている。基材シート2の突出部2aと補助シート5,5とは接着剤や熱融着などにより互いに接合されている。また補助シート5が長繊維層3と重なる領域では、基材シート2、長繊維層3および補助シート5が前記接合線4により一体に接合されている。
図1に示すように、X方向の両側部にある補助シート5と5の間において、長繊維層3が清掃用物品1の表裏両面に現れている部分が拭き取り領域12である。またX方向の両側部の補助シート5が設けられている部分は、清掃用モップ(図8)などへ取付けるための取付け領域11となっている。なお、清掃用モップなどに取付けられず、手で保持して使用するものである場合には、前記取付け領域11を設けなくてもよい。
図3は図1の清掃用物品1の接合線4の配列を示す部分拡大平面図、図4は図1の清掃用物品1の接合線4が形成されている部分を拡大して示す部分斜視図である。
図3に示すように、接合線4a,4c,4e,4gはY方向に一定の間隔(配列ピッチP)を開けて、列14を形成するように配列されている。これらの接合線はX方向とY方向の両方向に対して傾斜して形成されている。またY方向へ列14を成す接合線4a,4c,4e,4gの傾き方向は同じである。更に、X方向において接合線の列14の隣には、接合線4b,4d,4fが接合線の列15を形成するように配置されている。接合線の列15を形成する接合線4b,4d,4fの傾き方向は、隣の列14の接合線の傾き方向と逆向きである。X方向に隣り合う接合線の列ごとに、接合線4の傾き方向が互いに逆向きである。なお、図1に示す例では、個々の接合線4の長さが同じであり、また全ての接合線4のY方向への配列ピッチPが同じである。
図4に示すように、長繊維層3はY方向へ延びる多数の長繊維3aによって構成されている。そして、図3と図4に示すように、長繊維層3の延びる方向に間隔を開けて隣り合う接合線4aと4cとに間に挟まれる領域13(図3のハッチングで示した部分)に、他の接合線4b(隣の列15を成す接合線)の末端部6bが存在している。また、X方向において隣合う列を構成する接合線4どうし、すなわち接合線の列14とその隣の接合線の列15は、X方向へわずかな重なった部分(重なり量をδで示す)を有して配列されている。その結果、Y方向に延びる長繊維3aはいずれかの箇所で必ず接合線4により基材シート2に接合されて拘束される。すなわち、接合線4のY方向への配列ピッチPよりも長い繊維が、拭き取り領域12に現れることがなくなる。したがって、拭き取りシート1からの繊維の抜けを防止できる。
また、Y方向へ列を成して並んでいる複数の接合線4の末端部6は、Y方向へ延びる一直線上に位置している。詳細を説明すると、接合線4a,4c,4eの末端部6a,6c,6eは直線状に並んで仮想ラインL1上に位置している。また、同様にして隣の列15を成す接合線の末端部6b,6d,6fは直線状に並んで仮想ラインL2上に位置している。そして、仮想ラインL1とL2とのX方向における間隔が前記重なり量δである。このようにして接合線4は規則的に並んでいるので、拭き取り領域12は見た目が美しく、良好な外観を呈するようになる。
図4に示すように、長繊維3aが延びるY方向において隣接する接合線4a、4cに挟まれた領域(図3における領域13)では、長繊維層3を構成する長繊維3aがやや膨らみをもってY方向へ延びている。この領域に、X方向に向かって隣にある接合線の列15にある接合線4bの末端部6bが位置している。したがって、前記末端部6bにより押えられている長繊維3aと、接合線4a,4b間で膨らみを形成している長繊維3aとの間では、シートの厚み方向へ隙間(図4に示す段差16)が形成され、この隙間の部分に繊維のポケットが形成される。
このような構成にすると、拭き取り領域12により被清掃面を拭き取る際に、比較的大きなゴミが前記の繊維のポケット内に入り込みやすくなるので、比較的大きなゴミの補足効果が高くなる。また細かなゴミや埃も前記ポケットから長繊維3aの間に入り込みやすくなり、且つ前記ポケット内の長繊維間でゴミや埃が保持されるので、拭き取り時にゴミや埃が周囲に分散しにくくなる。またポケットを介して汚れが入り込むため、長繊維層3の層の内部(基材シート2の近くに位置する繊維)にも汚れが付着することになる。すなわち拭き取り作業で汚れる繊維が清掃用物品の表面の繊維のみでなく、層の内部の繊維にも及ぶことになる。よって長繊維層3を構成する多数の長繊維3aが埃や汚れの拭き取りに関与し、拭き取り領域12全体での汚れの吸収量を多くできる。
この清掃用物品1では、拭き取り領域12に現れているのが長繊維層3であるため、拭き取り領域12が柔らかい拭き取り領域を構成する。よって軟質な被清掃面や塗装面などを傷つけることなく清掃することができる。
また、接合線4がX方向とY方向の双方に対して傾いて形成されていると、接合線4の部分で形成される長繊維層3の凹部がX方向とY方向の双方に向く。このため、この凹部により被清掃面の汚れの掻き取り効果を高くできる。また隙間(段差16)によるポケットもX方向とY方向の双方に開口するため、多方向から汚れをポケット内に入り込ませることができる。
特に、図1、図3、図4に示すように、X方向に隣合う列どうしで接合線4の傾きを逆方向にしておくと、接合線4で形成される凹部の向きと、前記隙間(段差16)によるポケットの向きが多方向になりる。したがって、多方向への拭き取りに際して、ゴミや埃や汚れの補足効果を発揮できる。
また、長繊維層3が基材シート2の表裏両面に設けられていると、清掃用物品を表裏両面使用できるので好ましい。但し、長繊維層3は基材シート2の片面のみに設けられていてもよい。
基材シート2及び長繊維層3は、熱可塑性樹脂を含有することが好ましい。この場合、長繊維層3と、基材シート2との接合を熱処理(熱エンボスロール加工)や超音波溶着手段を用いて熱融着させることができる。またこの方法においては、必要な数及び必要な形態の接合線4を容易に形成することができる。
基材シート2および補助シート5は、例えばスパンボンド法やスパンレース法によって形成された不織布、樹脂フィルム、合成繊維を含んだ布等、使用に耐えうる強度をもつものであればどのようなものも使用することができる。
長繊維層3は、糸状繊維又は短冊状繊維が同方向に束ねられたものである。
長繊維層は、例えば一般的にトウと呼ばれるものが使用される。長繊維層は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなどから製造される。この中でも、ポリエステル、特に芯がポリエステル、鞘がポリエチレンの複合繊維を用いることが好ましい。また、低融点ポリプロピレンも使用することができる。
短冊状繊維は、不織布やフィルム等のシート状のものを、幅寸法が極めて短い短冊状に分離し、短冊状のシートを束にしたものを使用することができる。また、不織布に比較的狭い間隔で切れ目を入れたものを束にして使用することもできる。
図5(A)(B)(C)(D)(E)(F)はそれぞれ本発明の他の実施の形態の清掃用物品の接合線のパターンの他の例を示す部分平面図である。
図5(A)に示すように、長繊維の延びる方向(Y方向)に対して全ての接合線4が直角の方向に延びている状態に形成することができる。図5(B)に示すように、長繊維の延びる方向(Y)に対して全ての接合4線が傾斜して延びており、且つ全ての接合線4が平行で同じ傾き方向となるように形成することができる。図5(C)に示すように、長繊維の延びる方向(Y方向)に対して全ての接合線が傾斜して延びており、且つ接合線4hと接合線4iとの角度が直角である状態に形成することができる。
図5(D)に示すように、全ての接合線が長繊維の延びる方向(Y方向)に対して直角に延びており、拭き取り領域を横断する長い接合線4jと4jとの間に、複数の短い接合線4kの末端部が存在している状態に形成することもできる。この場合、短い接合線4kの末端部に繊維のポケットが形成される。また、図5(E)に示すように、長い接合線4mと短い接合線4nが、長繊維の延びる方向(Y方向)に対して傾斜している状態に形成することもできる。また、図5(F)に示すように、溶着線4pと溶着線4qがそれぞれ2本(またはそれ以上)組を成しており、Y方向に隣合う接合線4pと4pとの間に、他の2本の接合線4q、4qの末端部が設けられていてもよい。
なお、本明細書において、「長繊維の延びる方向に間隔を開けて形成された接合線と接合線とで挟まれた領域に、他の接合線の末端部が存在していること」とは、図3に示すように、Y方向に列14を成す接合線4a,4c,4e・・・の末端部6a,6c,6e・・・が並ぶ仮想線L1と、隣の接合線の列15の接合線4b,4d,4f・・・の末端部6b,6d,6f・・・が並ぶ仮想線L2とが、δで示すようにX方向へ重なりを有しているものを意味する。または、末端部6a,6c,6e・・・と、隣の接合線の列の末端部6a,6c,6e・・・とが同一線(例えば仮想線L1)上に位置していることを意味する。ただし、末端部6a,6c,6e・・・と、隣の列15の末端部6b,6d,6f・・・とが、X方向にわずかに離れていてもよい。この場合には、列14にある末端部6a,6c,6e・・・と、隣の列15の末端部6b,6d,6f・・・とに間隔が形成され、この間隔部分の長繊維がY方向へ長い距離拘束されなくなるので、前記間隔部分に延びる長繊維を所定間隔で押えるために、更に他の短い接合線を設けることが好ましい。このような構成にすることによって、接合線との接合線との間に繊維のポケットを形成することができる。
図6(A)は本発明の清掃用物品の他の実施の形態の斜視図、図6(B)は図6(A)のB−B線による断面図である。
図6(A)の清掃用物品1は、基材シート2の表裏両面に長繊維層3が設けられている。長繊維層3が現れている部分が拭き取り領域12である。この拭き取り領域12の中央部分12a(図6(B)参照)では、配列された接合線4の密度が低く、接合線の個々の長さも長くなっている。それに対して拭き取り領域12の周辺部12bでは、接合線4rの密度が高く、且つ接合線4rの個々の長さが短くなっている。このようなパターンに接合線を形成すると、図6(B)の断面図に示すように、拭き取り領域12の中央部12aの嵩に比べて周辺部12bの嵩が小さくなる。この状態で清掃の拭き取り作業を行うと、汚れが周辺部12bのみならず中央部12aにも付着しやすくなる。特に清掃用モップのような平面的な用具に取付けて拭き取りを行うときに、拭き取り領域12の周辺部12bのみに汚れが付着し、中央部12aの繊維を拭き取りに有効に使用できないという問題が生じなくなる。
図7は本発明の清掃用物品の他の実施の形態の平面図である。
図7に示すものでは、拭き取り領域12に前記と同様に複数の接合線4が形成されているが、拭き取り領域12の周辺部に、加圧エンボスロールなどにより圧力をかけて、細かな凹部を加圧形成することにより嵩を小さくしている。よって図6に示した清掃用物品と同様の効果を得ることができる。この場合、周辺部は単に圧力によってのみ加圧されているため、繊維が仮止めされている状態になっている。よって、拭き取りを繰り返していると、周辺部において仮止めの状態で低くなっていた嵩が元へ戻る。従って、しばらく清掃に使用して中央部が汚れてきた頃に周辺部の嵩が元に戻り、それまで汚れにくかった周辺部を拭き取りに有効に活用できるようになる。
図8は本発明の清掃用物品の使用形態の一例である。
図8に示すように、清掃用物品1は清掃用モップ20に取り付けられて使用することができる。清掃用モップ20は、プレート21に柄22が取り付けられている。本発明の清掃用物品1は、拭き取り領域12が床などの被清掃対象物の対向面に設置され、清掃用物品1の両端部の取付け領域11がプレート21の上面に巻き上げられ、保持クリップ23により保持される。また、清掃用物品1を図8に示すような清掃用物品20に取り付けて使用する場合、保持クリップ23に挟みやすいように、清掃用物品の取付け領域11において保持クリップ23に挟まれる部分に複数の小さな切れ目を入れたり、エンボスをかけて柔らかくすることが好ましい。
但し、本発明の清掃用物品の使用は清掃用モップに取り付けて使用される場合に限られない。例えば、清掃用物品を手で保持して使用したり、ハンディモップに取り付けて使用することが可能である。
本発明の清掃用物品には、埃等を吸着しやすくするために油剤を含有させることが好ましい。油剤は、パラフィン等の鉱物油、ポリオレフィン等の合成油、シリコーン油、界面活性剤などである。また以上のべた油剤の他、本発明における清掃用物品に、例えば消臭剤、保湿剤、抗菌剤等の物質を含有させることができる。
本発明の清掃用物品の一例を示す斜視図、 図1に示す清掃用物品のII−II線の拡大断面図、 本発明の清掃用物品の接合線の配列を示す拡大平面図、 本発明の清掃用物品のポケット形成部分を示す拡大斜視図、 (A)(B)(C)(D)(E)(F)はそれぞれ本発明の清掃用物品の接合線のパターンの例を示す平面図、 (A)は本発明の清掃用物品の他の実施の形態の斜視図、(B)は(A)のB−B線の断面図、 本発明の清掃用物品の他の実施の形態の平面図、 本発明の清掃用物品の使用形態の一例を示す図、
符号の説明
1 清掃用物品
2 基材シート
3 長繊維層
3a 長繊維
4 接合線
5 補助シート
6 末端部
11 取り付け領域
12 拭き取り領域
13 接合線と接合線とで挟まれる領域
12a 中央部
12b 周辺部
14 列
15 列
16 段差(隙間)
20 清掃用モップ
23 保持クリップ
P 隣り合う接合線の間隔(ピッチ)
Y 長繊維の延びる方向
δ 重なり量
L 仮想ライン

Claims (9)

  1. 基材シートの片面又は両面に長繊維層が重ねられ、基材シートと長繊維層とが、長繊維の延びる方向と交叉する方向に延びる複数の接合線により接合され、且つ長繊維の延びる方向に間隔を開けて形成された接合線と接合線とで挟まれた領域に、他の接合線の末端部が存在していることを特徴とする清掃用物品。
  2. 長繊維の延びる方向に間隔を開けて形成された接合線と接合線とで挟まれた領域において、他の接合線の末端部により基材シートへ押えられている長繊維と、押えられていない長繊維との間に隙間が生じている請求項1記載の清掃用物品。
  3. 基材シート及び長繊維層が熱可塑性樹脂を含有し、熱融着によって接合線が形成されている請求項1又は2記載の清掃用物品。
  4. 接合線は長繊維の延びる方向に対して傾斜して形成されている請求項1、2又は3記載の清掃用物品。
  5. 長繊維の延びる方向と直交する方向において隣り合う接合線が、互いに逆向きに傾斜している請求項4記載の清掃用物品。
  6. 複数の接合線が長繊維の延びる方向へ一定の間隔をあけて並んで形成され、且つ接合線の末端部が長繊維の延びる方向において一直線上に並んでいる請求項4又は5記載の清掃用物品。
  7. 拭き取り領域の周辺部の接合線の密度が、拭き取り領域の中央部の接合線の密度より高い請求項1、2、3、4、5又は6記載の清掃用物品。
  8. 拭き取り領域の周辺部を加圧して、周辺部の嵩が中央部の嵩より小さくなっている請求項1、2、3、4、5又は6記載の清掃用物品。
  9. 油剤を含有する請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の清掃用物品。
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