JP2005130733A - フロート及びその製造方法 - Google Patents

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博 大野
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博 河野
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Abstract

【課題】 自然景観を維持する天然物様のフロートの提供。
【解決手段】 熱可塑性樹脂よりなる密封中空体1と、該中空体の外周に被着された表面層を備え、該表面層が、植物が根を張ることが可能な天然繊維の絡合体3よりなるフロート2である。このため、フロート表面を覆う天然繊維によりフロートは表面が木材の樹皮に似せられ、水上でフロートは一見して木材が浮遊しているように見受けられようになり、自然の景観に調和し環境の保全に貢献するものとなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表面に天然繊維層を備え、天然物様の外観を呈するフロート及びその製造方法に関する。
近時、水辺の修景や水面に動植物の生息の場を確保するとともに水質浄化に役立つ植生浮島が提案されている(特許文献1)。この公報には、発泡スチロールにウレタン樹脂を被覆したフロートを枠体に固定しこの上にネットを張り、さらにこの上にヤシ繊維等の植物繊維よりなる植物繊維塊を載せ、これをネットにて覆った構造の植生浮島が開示されている。
またポリプロピレン樹脂等オレフィン系樹脂と木粉とを混合して押出し成形した後、表面をサンディングあるいはブラッシング等研削加工することにより、多数の微細な溝を形成し光散乱の違いによる色の濃淡模様を現出し、木目様の模様を得る合成木材も提案されている(特許文献2、3)。
特開平8−72787号公報 特開平2000−141326号公報 特開平2003−94505号公報
特許文献1に開示の植生浮島にあっては、実際に植物が植えられる植物基盤材とこれを水面に浮かせるフロートとはそれぞれ別体に構成され、フロートとしては従来の典型的な構造のフロート、すなわち発泡スチロールをウレタンで被覆したものが使用されている。かかるフロートは自然な景観をもつ植生浮島とするために植物基盤材等で覆い隠す必要があり、その構造は大掛かりなものとなりやすい。
また通常、植生浮島は、チェーンを介して錨につながれ水底に係留されるが、浮島の水面での移動の際これに加わる力を水平方向とするために、近辺に浮揚せしめられたカウンターフロートを介して錨につながれることが多い。特許文献1ではこの構造は省略されている。この文献にあるように浮島の枠体から直接錨に繋ぐと、浮島が波、風、水流により横方向の力を受けたとき、チェーンに引っ張られ、浮島に沈む方向の力がかかってしまうからである。
このようなカウンターフロートを使用する場合、カウンターフロートを覆い隠すものは何もないから、明らかに人工物であることが分かり、浮島のみ自然物のごとく擬装してもその効果は不完全なものとなる。
特許文献2,3に開示の人工木材は、外観が木材様であるのみで、これに植物の根を這わせることはできず、植生浮島の材料として使用することはできない。
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、一見して木材等自然物のような外観を備え、植物が根を張ることが可能なフロート及びその製造方法を実現したものである。
本発明(請求項1)にかかるフロートは、熱可塑性樹脂よりなる密封中空体と、該中空体の外周に被着された表面層とを備え、該表面層が、植物が根を張ることが可能な天然繊維の絡合体よりなるものである。かかる構成によれば、フロートは、一見して自然物のように見え、その表面には植物が根が張ることができる。
本発明(請求項2)にかかるフロートは、上記密封中空体が細長い円筒形状を有し、上記表面層が樹皮様に形成されて、木材の外観を呈するものである。かかる構成によれば、水面に浮かべたとき、一見して木材が浮いているように見えるから、自然の景観が維持される。
本発明(請求項3)は、熱可塑性樹脂をブロー成形にて中空体に成形するに際し、樹脂パリソンと金型との間に植物が根を張ることが可能な天然繊維の絡合体にて構成される表面層を介在させ、ブロー成形と同時に上記表面層の内側部分を上記中空体の樹脂表面に埋め込ませて両者を結合させて、フロートを製造するものである。
本発明(請求項1)によれば、フロートが自然物のような外観を呈するから、水面に浮かべたとき、周囲の自然景観に溶け込んだ浮島を構成することができる。またその表面の天然繊維絡合体に直接植物の根を張らせることができるから、従来のようなフロートと植生基盤材とを別体とする必要はなく、簡易な構造の植生浮島が実現できる。
本発明(請求項2)によれば、フロートに木材の外観を付与することにより、これに植物が生え、水面に浮かんでいる状態でも観る者に何ら違和感を与えることなく、自然景観を維持することができる。
本発明(請求項3)によれば、ブロー成形の際に天然繊維絡合体が樹脂パリソンに埋まりこむごとく結合されるから、両者は一体化し、容易に分離することはない。また1回の成形で、同時に繊維絡合体との結合をなすことができる。
1は、フロート2の本体部を構成する円筒形状の密封中空体で、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂にて形成されている。フロート形成材料としては、他に、PE樹脂,ABS樹脂、PVC樹脂等が利用できる。上記密封中空体1は、大きさが例えば図3等に示すように、直径(D)600mm,長さ(L)1500mmとした細長い円筒形状のものとすることができる。
3は上記密封中空体1の外周表面部にヤシ繊維4等を不規則に絡めて形成された厚さ約2cmの天然繊維からなる絡合体で、該密封中空体1の表面層を形成している。
上記天然繊維の絡合体3は、図1に示すようなヤシ4等の繊維が不規則に絡み合ったものや、図3および図4に示したような紐状5にしてメッシュ状、あるいは格子状の模様に密に編んだものが使用できる。なお、メッシュ状や格子状に編んだものは、その網目や格子の大きさを5mm〜50mmのものとすることができる。
こうしてフロート2の表面が天然繊維で覆われたものであると、表面は天然の木材の樹皮に似せられるので、湖沼P等に浮遊設置したフロート2は、一見して木材が浮かんでいるという自然物のように見え、自然景観が維持される。
またこうして形成したフロート2の天然繊維からなる表面の絡合体3は植物が根を張ることが可能なものなので、これに植物6を稙裁すれば、その植物6の根が張り、図5に示すように順調に成育し、植物6が繁茂した自然な景観の浮島に見えるようになる。
ここで、上記密封中空体1の表面に絡ませたヤシ繊維4やメッシュ状、格子状の紐5より成る絡合体3は、密封中空体1の表面に埋まり込む状態で設けられており、摩擦等の外部作用がかかっても表面層の絡合体3が剥がれて分離したりしないように強固に形成されている。
このような天然繊維のフロート表面への埋め込み構造は、上記フロート本体、すなわち密封中空体1を熱可塑性樹脂にてブロー成形する製造方法により一体に形成することができる。
図6はそのブロー成形によるフロート製造方法を示している。7,7は円筒状の密封中空体1を形成する2つの金型、8は2つの金型7,7の型合わせ部中心部位置に設けられ、上部からフロートの形成材料である樹脂パリソン9を抽出させるための抽出ノズル、10は上記抽出ノズル8から抽出される樹脂パリソン9の中空部内に下部からエアを送り込むブロー成形させるためのエアノズルである。3,3は、金型7,7と樹脂パリソン9の間に介在するよう設けられた上記表面層の形成部としての天然繊維からなる絡合体で、ブロー成形する前に金型7,7の金型凹所11,11の内面に密着設置される。
金型7,7の型締め(矢印F,F)と同時に、樹脂パリソン9の抽出及びエアの吹き込みによるブロー成形により、樹脂パリソン9が金型内面に押し当たるよう膨脹し、円筒形状の密封中空体1を形成し、同時に膨出力により表面層すなわち天然繊維の絡合体3,3の内側部分3b,3bが、膨出形成される中空体1の樹脂表面に埋め込まれる。これにより、ヤシ繊維やひも状物が樹脂製の中空体1の表面に一体に結合し、分離したりしない表面層が形成される。
こうして表面層(絡合体3)が分離しなく、また従来の硬質フロートに網を掛けた物のような摩擦による損耗が少ないフロート2となるので、フロート自身が分解してゴミを飛散させるようなことは無くなり、水域周辺の環境が保全される。
なお、図4に示す実施例のフロート2のように、フロートを枠体に固定したり、あるいはフロートを複数個束ね、より大きなフロートとして使用する場合に便利なように、固定バンドを通し一体化固定するためのバンド固定溝12をフロート2の周面に複数個形成するものとしてもよい。実施例では、このバンド固定溝12は、溝幅(C)100mmに形成されている。
以上のように、本発明によるフロートは、自然の景観の中で違和感が出ない様に木材の外観を持ち且つ、表面への植物の成長が可能なものであるので、フロートしての十分な浮力が得られるだけでなく、より自然の景観と調和し、またゴミなどの飛散原因にならないという景観、環境の保全に寄与できるフロートとなる。
本発明に係るフロートの外観斜視図である。 図1におけるA−A断面図である。 本発明に他の実施例に係るフロートの外観斜視図である。 本発明のさらに別の実施例に係るフロートの外観斜視図である。 フロート表面に植物を植え、成長した様相を示す本発明のフロートの外観斜視図である。 ブロー成形によるフロートの製造方法を示す図である。
符号の説明
1 密封中空体
2 フロート
3 天然繊維よりなる絡合体
4 ヤシ繊維
5 紐
6 植物
7,7 金型
8 抽出ノズル
9 樹脂パリソン
10 エアノズル

Claims (3)

  1. 熱可塑性樹脂よりなる密封中空体と、該中空体の外周に被着された表面層とを備え、該表面層が、植物が根を張ることが可能な天然繊維の絡合体よりなることを特徴とするフロート
  2. 上記密封中空体が細長い円筒形状を有し、上記表面層が樹皮様に形成されて、木材の外観を呈する請求項1記載のフロート
  3. 熱可塑性樹脂をブロー成形にて中空体に成形するに際し、樹脂パリソンと金型との間に植物が根を張ることが可能な天然繊維の絡合体にて構成される表面層を介在させ、ブロー成形と同時に上記表面層の内側部分を上記中空体の樹脂表面に埋め込ませて両者を結合させるフロートの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101475859B1 (ko) * 2012-03-05 2014-12-23 서동한 부유화분
CN107640297A (zh) * 2017-09-19 2018-01-30 青岛万祥如光机械技术研究有限公司 一种漂浮平台及其制作方法
CN107651131A (zh) * 2017-09-19 2018-02-02 青岛万祥如光机械技术研究有限公司 一种漂浮大陆及其制作方法

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