JP2005129023A - 行政管理支援方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラムおよび行政管理支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】施策の目標に対する事業の寄与度に関する第1の寄与度情報を入力し(1)、分野に対する施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および施策におけるアウトカムの重要度に関する重要度情報を入力し(2)、入力された第1の寄与度情報と、第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、分野における施策の重要度の値および分野における事業の重要度の値を算出し、表示する(3)。さらに、分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報を入力し、入力された比較情報に基づいて、分野の重要度の値を算出する(4)。
【選択図】 図5
Description
記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出する算出工程と、を含んだことを特徴とする。
に関する第1の寄与度情報の入力を受け付ける第1の入力手段と、前記分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付ける第2の入力手段と、前記第1の入力手段によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力手段によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出する算出手段と、を備えたことを特徴とする。
要度の値を算出するため、重要度の適切な値を容易に算出することができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援システムが得られるという効果を奏する。
まず、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムの概要について説明する。図1は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムの概要を示す説明図である。図1において、行政管理支援システムは、ITを活用し、政策目標を見据えた事業およびリソース(人材105・財政106・情報107)の管理を支援する。そのために、行政に目的(政策)と手段(事業)の整合性・一貫性を持たせ、評価の仕組みを取り入れることによって、より高次元の政策目標達成を可能にする。
ここで、「PLAN(機能)」101においては、政策・施策・事業の計画立案を支援することによって、行政管理のベースとなる政策、財政(予算編成)、人材配置をバランスよく計画立案する。具体的には、下記に示すようなバランスを確保する。
システムのベースとなる、基本構想121ともいえる政策を立案するための政策シート131、基本計画122ともいえる施策を立案するための施策シート132、実施計画123ともいえる事務事業を立案するための事務事業シート133を作成する。
住民満足度(都市ベンチマーク)111と、アウトカム指標(成果)112と、アウトプット指標(結果)113およびインプット指標(計画)114という、いわゆる連結ピンと、AHP(階層分析法)を用いて、都市目標の達成手段としてバランスの取れた事業構築をおこなう。ここで、AHP(階層分析法)とは、目標への貢献度、全体における優先度などを基準に、事業や政策などの「重み」を算出する。すなわち、ある選択肢(事業
や政策)の「重み」を、上位目標への関連性の視点から、他の選択肢と比較することで算
出する。これによって、人間の意思決定を数値化することが可能となる。AHPの具体的な内容については後述する。
上記(1−2)政策バランスの確保によって構築された事業体系は、人口推計や定員管理などとリンクした、個別事業のコスト計画・実績を積み上げた「長期財政シミュレーション・モデル」で、財政バランスを検証する。
政策および財政のバランスの取れた事業体系は、ホランド理論に基づく「HRシミュレーション・モデル」で、事業実施に必要な人材と現在の在席人材との整合性を検証する。これによって、事業ごとに求められる人材の質・量を考慮した最適配置を実現する。ここで、ホランド理論とは、各人が持つ個性(パーソナリティ・タイプ)と、業務特性(ビジネス・ファミリー)を複数(たとえば6つ)に分類し、そのマッチングを図る方法である。
つぎに、「DO(機能)」102においては、政策体系の進捗状況の情報を提供することによって、状況確認のための指標情報などを適時に提供する。これによって、目的・内容・手段・対象などの途中検証・評価をおこなうことができ、その際、現状認識のための情報をタイムリーに共有することができる。具体的には、以下のような内容を含む。
政策から事務事業に至る進行管理データ、評価データを元に、総合計画の進行状況(評
価指標)をリアルタイムに表示し、庁内で共有することによって、事業や政策の進行状況
は、適時、管理者に報告される。
当初計画と大きな差異がある事業や、課題や問題点を抱えている事業などの懸念事項のある事業は、アラーム表示によって管理者に即時連絡され、これによって、迅速かつ的確な指示を促す情報を提供することができる。
事業実施にともなって得られるさまざまな情報は、貴重なナレッジとしてデータベースに蓄積される。
つぎに、「CHECK(機能)」103においては、目標達成状況の定量的・定性的観点からのチェックを実現するため、結果・成果・コストの各指標の目標達成度や他地域と比較した業績評価情報などを提供する。これによって、妥当性、効率性、有効性の評価および総合評価をすることができる。具体的には、以下の内容を含む。
事業や施策ごとに設定した指標の実績値を測定し、目標達成度を評価(定量)した上で、3E(経済性、効率性、有効性)などの観点から定性的な評価を実施する。
決算期には、事業(政策)別決算成果報告書を作成し、当初目標の達成状況と未達成の要因を表示する。そして、決算成果報告書において、当初目標(都市〜政策〜事業)の達成状況評価を総合的かつ体系的に取りまとめし、住民へのアカウンタビリティを実現する。
つぎに、「ACTION(機能)」104においては、自治体では業績評価結果に基づいて、事業・施策の効果を掘り下げて原因分析をおこない、対策を検討する。これによって、事業・施策の見直し、改善方策の検討をおこなうことができる。具体的には、以下の内容を含む。
評価の結果(蓄積したデータ)を次年度の事業計画策定(新規立案、継続、廃止など)
に活用する。
政策・施策・事務事業という行政全体のデータを人事異動や組織改変、次期総合計画の策定などの意思決定に活用する。
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムのシステム構成について説明する。図2は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムのシステム構成の概要を示す説明図である。図2において、行政管理支援システムは、庁内LAN200と、行政評価サーバー201と、財務会計システム202と、本庁/別館/出先等システム203と、DMZ(demilitarized zone)204と、住民/公共施設システム205と、から構成される。
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システム(サーバー211,241および情報端末装置231,251)のハードウエア構成について説明する。図3は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムおよび情報端末装置のハードウエア構成を示す説明図(ブロック図)である。サーバー211、241および情報端末装置231、251は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)307と、ディスプレイ308と、I/F(インタフェース)309と、キーボード311と、マウス312と、スキャナ313と、プリンタ314と、CD−ROM(RW)315と、CD−ROMドライブ316を備えている。
レイ、プラズマディスプレイなどである。
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムおよびその周辺の機能的構成について説明する。図4は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムおよびその周辺の機能的構成を示す説明図である。図4において、400はマネジメント・政策立案(機能)を示しており、401は都市像・都市目標を示しており、402は目標達成状況評価を示しており、403は政策体系管理(機能)を示しており、404は出力部を示しており、405は決算成果報告書を示している。
策評価結果を、決算成果報告書405として出力する。決算成果報告書405は、行政評価(政策評価・施策評価・事務事業評価)の評価結果や行政コストを、市民に分かりやすく公表するための資料である。さらには、各結果を住民へ情報公開(する機能)414も備えている。
図5は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の概要を示す説明図であり、図6は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の評価処理の手順を示すフローチャートであり、図7〜図12は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムを構成する情報処理装置の表示装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
つぎに、分野の比較処理について説明する。図13は、分野相互の重み比較を示すテーブルである。図12において入力されたデータに対応する数値を示している。すなわち、図12のインジケータ1201によって比較される2つの分野の重要度に基づいて、その重要度の比較を示す数値が入力される。この数値は、図13に示した数値(「7」,「5」,「3」,「1」,「1/3」,「1/5」,「1/7」)に限定されるものではなく、上記数値のかわりに、たとえば「4」,「3」,「2」,「1」,「1/2」,「1/3」,「1/4」を用いるようにしてもよい。
つぎに、細事業およびアウトカムの寄与度評価の処理の内容について説明する。ここでは5段階の絶対評価による処理をおこなう。図18は、行政評価データベース212に記憶される、評価水準を示したテーブルを示す説明図である。図18のテーブルには、5つの評価水準のうち、「非常に大きな寄与」は数値「5」となり、「わずかな寄与」は数値「1」となるように寄与の程度に応じて段階的に設定した登録されている。なお、この数値は、AHP理論上、別に固定的に定められているものではなく、評価の対象によっては、たとえば「9」,「7」,「5」,「3」,「1」であってもよい。
ての入力が完了した場合(ステップS2001:Yes)は、「非常に大きな寄与」、「大きな寄与」、「普通の寄与」、「小さな寄与」、「わずかな寄与」の5つの寄与度をペア比較行列とした場合の、最初の列の値をすべて合算する(ステップS2002)。そして、合算した結果について登録する(ステップS2003)。
つぎに、AHP理論による選択肢の評価処理の内容について説明する。ここでは、意思決定にあたって、AHP理論を導入し、評価基準(最大8個まで)に沿って、選択肢(最大10個まで)の重要度・優先順位を比較する。ここで、評価基準とは、選択肢の良し悪しを評価する際の基準となる視点である。評価基準の重要度の比較だけをおこなうこともできる。また、選択肢とは、意思決定の対象となるもので、どれか一つを選択すること、または優先順位を付けることが求められている複数の代替案である。
。
の1対1比較結果の有効度のチェックをおこなう。比較行列(正規化前)×重みベクトルによって、図41に示すテーブルを得て、さらに、重みベクトルで除算し、平均値(B)を算出する。この平均値(B)を図42に示す。この平均値から、下記の計算式によりCIを算定する。
n:評価基準の数
CI<0.1ならば、比較結果に有効性があると判断される。
CI>0.1ならば、比較結果に不整合がある可能性があるので、評価結果を再検討するように通知する。図41に示す平均値からは、CI=0.108389606となる。
102 DO(機能)
103 CHECK(機能)
104 ACTION(機能)
111 都市ベンチマーク
200 庁内LAN
201 行政評価サーバー
202 財務会計システム
203 本庁/別館/出先等システム
204 DMZ(demilitarized zone)
205 住民/公共施設システム
212 行政評価データベース
131 政策シート
132 施策シート
133 事務事業シート
134 細事業シート
401 都市像・都市目標
403 政策体系管理(機能)
405 決算成果報告書
Claims (13)
- 行政における政策と、前記政策における複数の分野と、前記分野ごとの複数の施策と、前記施策ごとの事業の管理を支援する行政管理支援方法において、
前記施策の目標に対する前記事業の寄与度に関する第1の寄与度情報の入力を受け付ける第1の入力工程と、
前記分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付ける第2の入力工程と、
前記第1の入力工程によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力工程によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出する算出工程と、
を含んだことを特徴とする行政管理支援方法。 - 前記分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報の入力を受け付ける第3の入力工程と、
前記第3の入力工程によって入力された比較情報に基づいて、前記分野の重要度の値を算出する第2の算出工程と、
を含んだことを特徴とする請求項1に記載の行政管理支援方法。 - 評価基準に関する情報および位置決定の対象となる選択肢に関する情報の入力を受け付ける第4の入力工程と、
前記第4の入力工程によって入力された評価基準に関する情報および選択肢に関する情報に基づいて、前記選択肢の重要度の値を算出する第3の算出工程と、
を含んだことを特徴とする請求項1または2に記載の行政管理支援方法。 - 前記第1、第2または第3の算出工程によって算出された重要度の値を表示する表示工程を含んだことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の行政管理支援方法。
- 前記第1、第2または第3の算出工程によって算出された重要度の値をデータベースに登録する登録工程を含んだことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の行政管理支援方法。
- 前記第1、第2または第3の算出工程は、AHP(階層分析法)に基づいて重要度の値を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の行政管理支援方法。
- 前記請求項1〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
- 行政における政策と、前記政策における複数の分野と、前記分野ごとの複数の施策と、前記施策ごとの事業の管理を支援する行政管理支援システムにおいて、
前記施策の目標に対する前記事業の寄与度に関する第1の寄与度情報の入力を受け付ける第1の入力手段と、
前記分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付ける第2の入力手段と、
前記第1の入力手段によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力手段によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出する算出手段と、
を備えたことを特徴とする行政管理支援システム。 - 前記分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報の入力を受け付ける第3の入力手段と、
前記第3の入力手段によって入力された比較情報に基づいて、前記分野の重要度の値を算出する第2の算出手段と、
を備えたことを特徴とする請求項8に記載の行政管理支援システム。 - 評価基準に関する情報および位置決定の対象となる選択肢に関する情報の入力を受け付ける第4の入力手段と、
前記第4の入力手段によって入力された評価基準に関する情報および選択肢に関する情報に基づいて、前記選択肢の重要度の値を算出する第3の算出手段と、
を備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の行政管理支援システム。 - 前記第1、第2または第3の算出手段によって算出された重要度の値を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載の行政管理支援システム。
- データベースと、
前記第1、第2または第3の算出手段によって算出された重要度の値を前記データベースに登録する登録手段と、
を備えたことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一つに記載の行政管理支援システム。 - 前記第1、第2または第3の算出手段は、AHP(階層分析法)に基づいて重要度の値を算出することを特徴とする請求項8〜12のいずれか一つに記載の行政管理支援システム。
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