JP2005129023A - 行政管理支援方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラムおよび行政管理支援システム - Google Patents

行政管理支援方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラムおよび行政管理支援システム Download PDF

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龍基 松浦
Yasutsugu Ota
康嗣 太田
Tatsuhisa Yamamoto
辰久 山本
Satoshi Iida
聡 飯田
Sho Ogawa
祥 小川
Shigehiro Honjo
重弘 本荘
Noboru Yamamoto
昇 山元
Koichi Inano
公一 稲野
Toshihiko Arikawa
利彦 有川
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Abstract

【課題】政策目標を見据えた適切な事業と、人材・財政・情報などのリソースの管理を支援すること。
【解決手段】施策の目標に対する事業の寄与度に関する第1の寄与度情報を入力し(1)、分野に対する施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および施策におけるアウトカムの重要度に関する重要度情報を入力し(2)、入力された第1の寄与度情報と、第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、分野における施策の重要度の値および分野における事業の重要度の値を算出し、表示する(3)。さらに、分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報を入力し、入力された比較情報に基づいて、分野の重要度の値を算出する(4)。
【選択図】 図5

Description

この発明は、IT(Information Technology)を活用して、行政の管理を支援する行政管理支援方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラムおよび行政管理支援システムに関する。
近年、行政、特に地方行政を取り巻く環境は、住民や企業の地方行政に対するニーズの質的な高度化・多様化、財政事情の悪化や地方分権といった大きな変化がおきている。そういった中で抜本的行財政改革の推進や国の情報公開法を契機とするアカウンタビリティ(説明責任、透明性への要求の高まり)の必要性は日増しに高まってきている。こうした背景の中、地方行政は今後ますます地域課題に対して迅速かつ的確に施策立案をおこない、迅速な意思決定と効率的な業務処理をおこなうことができる「高度な政策組織体」へと変革することが必要である。
従来、政策が立案され、立案された政策に沿って、施策・事務事業が計画実行されていたが、その場合に、職員の経験と勘のみによる場合がほとんどであった。また、職員は、職員の仕事の実体である事務事業についてのみ評価をおこなう場合がほとんどであった。
本来は施策・政策を実現するための事務事業であり、施策・政策を評価せずして事務事業を評価することは「結果(実現・達成したこと)ではなく、手段(実行したこと)だけを評価している」ものでしかなく、その意味で政策・施策評価は事務事業評価以上に重要なものである。
しかしながら、上記従来の方法にあっては、立案された政策・施策・事業の評価を客観的におこなうことは困難であったという問題点があった。また、適切な政策・施策・事業の評価が得られていないので、それらに基づく、リソース(人材・財政・情報)の管理が最適になされていないという問題があった。これでは、立案された政策が、理想とする都市像と乖離してしまう場合もあり、住民の満足度を必ずしも得られていないという問題点があった。
この発明は、上記課題(問題点)を解決するためになされたものであり、政策目標を見据えた適切な事業と、人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラムおよび行政管理支援システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明にかかる行政管理支援方法は、行政における政策と、前記政策における複数の分野と、前記分野ごとの複数の施策と、前記施策ごとの事業の管理を支援する行政管理支援方法において、前記施策の目標に対する前記事業の寄与度に関する第1の寄与度情報の入力を受け付ける第1の入力工程と、前記分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付ける第2の入力工程と、前記第1の入力工程によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力工程によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前
記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出する算出工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項1に記載の発明によれば、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を客観的にかつ的確におこなうことができる。
また、請求項2に記載の発明にかかる行政管理支援方法は、請求項1に記載の発明において、前記分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報の入力を受け付ける第3の入力工程と、前記第3の入力工程によって入力された比較情報に基づいて、前記分野の重要度の値を算出する第2の算出工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項2に記載の発明によれば、政策における複数の分野の重要度の決定を客観的にかつ的確におこなうことができる。
また、請求項3に記載の発明にかかる行政管理支援方法は、請求項1または2に記載の発明において、評価基準に関する情報および位置決定の対象となる選択肢に関する情報の入力を受け付ける第4の入力工程と、前記第4の入力工程によって入力された評価基準に関する情報および選択肢に関する情報に基づいて、前記選択肢の重要度の値を算出する第3の算出工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項3に記載の発明によれば、複数の選択肢のうち、評価基準に基づいた適切な選択肢を客観的にかつ的確に抽出することができる。
また、請求項4に記載の発明にかかる行政管理支援方法は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記第1、第2または第3の算出工程によって算出された重要度の値を表示する表示工程を含んだことを特徴とする。
この請求項4に記載の発明によれば、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を容易に確認することができる。
また、請求項5に記載の発明にかかる行政管理支援方法は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記第1、第2または第3の算出工程によって算出された重要度の値をデータベースに登録する登録工程を含んだことを特徴とする。
この請求項5に記載の発明によれば、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価の調整を容易におこなうことができる。
また、請求項6に記載の発明にかかる行政管理支援方法は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記第1、第2または第3の算出工程が、AHP(階層分析法)に基づいて重要度の値を算出することを特徴とする。
この請求項6に記載の発明によれば、重要度の適切な値を容易に算出することができる。
また、請求項7に記載の発明にかかるプログラムは、前記請求項1〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させることができる。
また、請求項8に記載の発明にかかる行政管理支援システムは、行政における政策と、前記政策における複数の分野と、前記分野ごとの複数の施策と、前記施策ごとの事業の管理を支援する行政管理支援システムにおいて、前記施策の目標に対する前記事業の寄与度
に関する第1の寄与度情報の入力を受け付ける第1の入力手段と、前記分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付ける第2の入力手段と、前記第1の入力手段によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力手段によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出する算出手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項8に記載の発明によれば、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を客観的にかつ的確におこなうことができる。
また、請求項9に記載の発明にかかる行政管理支援システムは、請求項8に記載の発明において、前記分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報の入力を受け付ける第3の入力手段と、前記第3の入力手段によって入力された比較情報に基づいて、前記分野の重要度の値を算出する第2の算出手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項9に記載の発明によれば、政策における複数の分野の重要度の決定を客観的にかつ的確におこなうことができる。
また、請求項10に記載の発明にかかる行政管理支援システムは、請求項8または9に記載の発明において、評価基準に関する情報および位置決定の対象となる選択肢に関する情報の入力を受け付ける第4の入力手段と、前記第4の入力手段によって入力された評価基準に関する情報および選択肢に関する情報に基づいて、前記選択肢の重要度の値を算出する第3の算出手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項10に記載の発明によれば、複数の選択肢のうち、評価基準に基づいた適切な選択肢を客観的にかつ的確に抽出することができる。
また、請求項11に記載の発明にかかる行政管理支援システムは、請求項8〜10のいずれか一つに記載の発明において、前記第1、第2または第3の算出手段によって算出された重要度の値を表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
この請求項11に記載の発明によれば、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を容易に確認することができる。
また、請求項12に記載の発明にかかる行政管理支援システムは、請求項8〜11のいずれか一つに記載の発明において、データベースと、前記第1、第2または第3の算出手段によって算出された重要度の値を前記データベースに登録する登録手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項12に記載の発明によれば、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価の調整を容易におこなうことができる。
また、請求項13に記載の発明にかかる行政管理支援システムは、請求項8〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記第1、第2または第3の算出手段が、AHP(階層分析法)に基づいて重要度の値を算出することを特徴とする。
この請求項13に記載の発明によれば、重要度の適切な値を容易に算出することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、第1の入力工程が、施策の目標に対する事業の寄与度に関する第1の寄与度情報の入力を受け付け、第2の入力工程が、分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付け、算出工程が、前記第1の入力工程によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力工程によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出するため、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を客観的にかつ的確におこなうことができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、第3の入力工程が、前記分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報の入力を受け付け、第2の算出工程が、前記第3の入力工程によって入力された比較情報に基づいて、前記分野の重要度の値を算出するため、政策における複数の分野の重要度の決定を客観的にかつ的確におこなうことができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、第4の入力工程が、評価基準に関する情報および位置決定の対象となる選択肢に関する情報の入力を受け付け、第3の算出工程が、前記第4の入力工程によって入力された評価基準に関する情報および選択肢に関する情報に基づいて、前記選択肢の重要度の値を算出するため、複数の選択肢のうち、評価基準に基づいた適切な選択肢を客観的にかつ的確に抽出することができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、表示工程が、前記第1、第2または第3の算出工程によって算出された重要度の値を表示するため、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を容易に確認することができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、登録工程が、前記第1、第2または第3の算出工程によって算出された重要度の値をデータベースに登録するため、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価の調整を容易におこなうことができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記第1、第2または第3の算出工程が、AHP(階層分析法)に基づいて重要度の値を算出するため、重要度の適切な値を容易に算出することができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させることによって、請求項1〜6のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することが可能なプログラムが得られるという効果を奏する。
また、請求項8に記載の発明によれば、第1の入力手段が、施策の目標に対する事業の寄与度に関する第1の寄与度情報の入力を受け付け、第2の入力手段が、分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付け、算出手段が、前記第1の入力手段によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力手段によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出するため、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を客観的にかつ的確におこなうことができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援システムが得られるという効果を奏する。
また、請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明において、第3の入力手段が、前記分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報の入力を受け付け、第2の算出手段が、前記第3の入力手段によって入力された比較情報に基づいて、前記分野の重要度の値を算出するため、政策における複数の分野の重要度の決定を客観的にかつ的確におこなうことができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援システムが得られるという効果を奏する。
また、請求項10に記載の発明によれば、請求項8または9に記載の発明において、第4の入力手段が、評価基準に関する情報および位置決定の対象となる選択肢に関する情報の入力を受け付け、第3の算出手段が、前記第4の入力手段によって入力された評価基準に関する情報および選択肢に関する情報に基づいて、前記選択肢の重要度の値を算出するため、複数の選択肢のうち、評価基準に基づいた適切な選択肢を客観的にかつ的確に抽出することができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援システムが得られるという効果を奏する。
また、請求項11に記載の発明によれば、請求項8〜10のいずれか一つに記載の発明において、表示手段が、前記第1、第2または第3の算出手段によって算出された重要度の値を表示するため、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を容易に確認することができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援システムが得られるという効果を奏する。
また、請求項12に記載の発明によれば、請求項8〜11のいずれか一つに記載の発明において、登録手段が、前記第1、第2または第3の算出手段によって算出された重要度の値をデータベースに登録するため、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価の調整を容易におこなうことができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援システムが得られるという効果を奏する。
また、請求項13に記載の発明によれば、請求項8〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記第1、第2または第3の算出手段が、AHP(階層分析法)に基づいて重
要度の値を算出するため、重要度の適切な値を容易に算出することができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる行政管理支援システムが得られるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる行政管理支援方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラムおよび行政管理支援システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
(行政管理支援システムの概要)
まず、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムの概要について説明する。図1は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムの概要を示す説明図である。図1において、行政管理支援システムは、ITを活用し、政策目標を見据えた事業およびリソース(人材105・財政106・情報107)の管理を支援する。そのために、行政に目的(政策)と手段(事業)の整合性・一貫性を持たせ、評価の仕組みを取り入れることによって、より高次元の政策目標達成を可能にする。
また、行政評価(機能)100の考えを取り入れた、新しい行政のマネジメントサイクル(「PLAN」101、「DO」102、「CHECK」103、「ACTION」104)を創出する。これによって、手作業では困難な、「現実」の洗い出しが可能となり、行政サービス108の向上が住民のためのまちづくりを実現する。このように、行政に「経営」の視点を導入する。
(1)「PLAN(機能)」101
ここで、「PLAN(機能)」101においては、政策・施策・事業の計画立案を支援することによって、行政管理のベースとなる政策、財政(予算編成)、人材配置をバランスよく計画立案する。具体的には、下記に示すようなバランスを確保する。
(1−1) データシートの作成:
システムのベースとなる、基本構想121ともいえる政策を立案するための政策シート131、基本計画122ともいえる施策を立案するための施策シート132、実施計画123ともいえる事務事業を立案するための事務事業シート133を作成する。
(1−2) 政策バランスの確保:
住民満足度(都市ベンチマーク)111と、アウトカム指標(成果)112と、アウトプット指標(結果)113およびインプット指標(計画)114という、いわゆる連結ピンと、AHP(階層分析法)を用いて、都市目標の達成手段としてバランスの取れた事業構築をおこなう。ここで、AHP(階層分析法)とは、目標への貢献度、全体における優先度などを基準に、事業や政策などの「重み」を算出する。すなわち、ある選択肢(事業
や政策)の「重み」を、上位目標への関連性の視点から、他の選択肢と比較することで算
出する。これによって、人間の意思決定を数値化することが可能となる。AHPの具体的な内容については後述する。
(1−3) 財政バランスの確保:
上記(1−2)政策バランスの確保によって構築された事業体系は、人口推計や定員管理などとリンクした、個別事業のコスト計画・実績を積み上げた「長期財政シミュレーション・モデル」で、財政バランスを検証する。
(1−4) 人材配置バランスの確保:
政策および財政のバランスの取れた事業体系は、ホランド理論に基づく「HRシミュレーション・モデル」で、事業実施に必要な人材と現在の在席人材との整合性を検証する。これによって、事業ごとに求められる人材の質・量を考慮した最適配置を実現する。ここで、ホランド理論とは、各人が持つ個性(パーソナリティ・タイプ)と、業務特性(ビジネス・ファミリー)を複数(たとえば6つ)に分類し、そのマッチングを図る方法である。
(2)「DO(機能)」102
つぎに、「DO(機能)」102においては、政策体系の進捗状況の情報を提供することによって、状況確認のための指標情報などを適時に提供する。これによって、目的・内容・手段・対象などの途中検証・評価をおこなうことができ、その際、現状認識のための情報をタイムリーに共有することができる。具体的には、以下のような内容を含む。
(2−1) 総合計画進行管理:
政策から事務事業に至る進行管理データ、評価データを元に、総合計画の進行状況(評
価指標)をリアルタイムに表示し、庁内で共有することによって、事業や政策の進行状況
は、適時、管理者に報告される。
(2−2) 懸念管理:
当初計画と大きな差異がある事業や、課題や問題点を抱えている事業などの懸念事項のある事業は、アラーム表示によって管理者に即時連絡され、これによって、迅速かつ的確な指示を促す情報を提供することができる。
(2−3) 現場情報の蓄積:
事業実施にともなって得られるさまざまな情報は、貴重なナレッジとしてデータベースに蓄積される。
(3)「CHECK(機能)」103
つぎに、「CHECK(機能)」103においては、目標達成状況の定量的・定性的観点からのチェックを実現するため、結果・成果・コストの各指標の目標達成度や他地域と比較した業績評価情報などを提供する。これによって、妥当性、効率性、有効性の評価および総合評価をすることができる。具体的には、以下の内容を含む。
(3−1) 事後評価:
事業や施策ごとに設定した指標の実績値を測定し、目標達成度を評価(定量)した上で、3E(経済性、効率性、有効性)などの観点から定性的な評価を実施する。
(3−2) 決算管理:
決算期には、事業(政策)別決算成果報告書を作成し、当初目標の達成状況と未達成の要因を表示する。そして、決算成果報告書において、当初目標(都市〜政策〜事業)の達成状況評価を総合的かつ体系的に取りまとめし、住民へのアカウンタビリティを実現する。
(4)「ACTION(機能)」104
つぎに、「ACTION(機能)」104においては、自治体では業績評価結果に基づいて、事業・施策の効果を掘り下げて原因分析をおこない、対策を検討する。これによって、事業・施策の見直し、改善方策の検討をおこなうことができる。具体的には、以下の内容を含む。
(4−1) 評価の反映:
評価の結果(蓄積したデータ)を次年度の事業計画策定(新規立案、継続、廃止など)
に活用する。
(4−2) データの活用:
政策・施策・事務事業という行政全体のデータを人事異動や組織改変、次期総合計画の策定などの意思決定に活用する。
(行政管理支援システムのシステム構成)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムのシステム構成について説明する。図2は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムのシステム構成の概要を示す説明図である。図2において、行政管理支援システムは、庁内LAN200と、行政評価サーバー201と、財務会計システム202と、本庁/別館/出先等システム203と、DMZ(demilitarized zone)204と、住民/公共施設システム205と、から構成される。
行政評価サーバー201は、SQLサーバー211と、SQLサーバー211に接続される行政評価データベース212と、Webシステム213とを備えている。また、財務会計システム202は、サーバー221を備え、行政評価サーバー201との情報連携をおこなう。また、本庁/別館/出先等システム203は、複数のクライアント231を備え、Webブラウザ232およびGUIアプリケーション233を起動する。
DMZ204は、評価結果公開サイトのホームページに関する情報を管理するWebサーバー241と、ファイアーウォール242を備えている。さらに、DMZ204を介して、インターネット250経由で、住民/公共施設システム205の閲覧用端末装置251によって評価結果公開サイトのホームページを閲覧することができる。
(ハードウエア構成)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システム(サーバー211,241および情報端末装置231,251)のハードウエア構成について説明する。図3は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムおよび情報端末装置のハードウエア構成を示す説明図(ブロック図)である。サーバー211、241および情報端末装置231、251は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)307と、ディスプレイ308と、I/F(インタフェース)309と、キーボード311と、マウス312と、スキャナ313と、プリンタ314と、CD−ROM(RW)315と、CD−ROMドライブ316を備えている。
ここで、CPU301は、行政管理支援システム(サーバー)211,241の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD306は、CPU301の制御にしたがってFD307に対するデータのリード/ライトを制御する。FD307は、FDD306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD307に記録されたデータを情報処理装置へ読み取らせたりする。着脱可能な記録媒体として、FD307のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。ディスプレイ308は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。たとえば、CRT、TFT液晶ディスプ
レイ、プラズマディスプレイなどである。
I/F(インタフェース)309は、通信回線310を通じてネットワークに接続され、ネットワークを介して、他のサーバーや情報処理装置に接続される。そして、I/F309は、庁内LAN200またはインターネット250などのネットワークと内部とのインタフェースを司り、他のサーバーや情報処理装置からのデータの入出力を制御する。I/F309は、たとえばモデムやLANアダプタなどである。
キーボード311は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス312は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様の機能を備えるものであれば、トラックボール、ジョイスティック、十字キー、ジョグダイヤルなどであってもよい。
スキャナ313は、画像を光学的に読み取り、情報処理装置内に画像データを取り込む。また、プリンタ314は、画像データや文書データを印刷する。たとえば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなどである。また、CD−RW315は着脱可能な記録媒体である。CD−ROM(RW)ドライブ316はCD−RW315に対するデータのリード/ライトを制御する。また、300は上記各部を接続するためのバスまたはケーブルである。
(行政管理支援システムの機能的構成)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムおよびその周辺の機能的構成について説明する。図4は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムおよびその周辺の機能的構成を示す説明図である。図4において、400はマネジメント・政策立案(機能)を示しており、401は都市像・都市目標を示しており、402は目標達成状況評価を示しており、403は政策体系管理(機能)を示しており、404は出力部を示しており、405は決算成果報告書を示している。
また、411はマクロ情報データベースを示しており、412は指標データベースを示しており、413は評価基準(データ)を示しており、414は住民への情報公開(機能)を示しており、415は連携用データベース(DB)を示しており、416はEUC機能(統計・分析)を示している。
また、421は政策査定(機能)を示しており、422は財政査定(機能)を示しており、423は組織・人事査定(機能)を示しており、424は予算(機能)を示している。
マネジメント・政策立案(機能)400において立案された政策は、行政管理支援システムの政策体系管理(機能)403において、各シート131〜134に基づいて、体系的に管理され、マクロ情報データベース411などからの情報を得て、都市像・都市目標401となる。この都市像・都市目標401は、指標データベース412において記憶・管理されており、その一部は評価基準413となる。
また、政策体系管理(機能)403は、政策(総合計画の施策の方向に相当する。)情報の管理と評価をおこなう。また、施策(総合計画の施策の柱・施策に相当する。)情報の管理と立案、評価をおこなう。また、事務事業(総合計画の体系の最下位に位置する予算単位事業に相当する。)情報の管理と立案、進行管理、評価をおこなう。
また、行政管理支援システムの出力部404は、事業評価結果や、施策評価結果や、政
策評価結果を、決算成果報告書405として出力する。決算成果報告書405は、行政評価(政策評価・施策評価・事務事業評価)の評価結果や行政コストを、市民に分かりやすく公表するための資料である。さらには、各結果を住民へ情報公開(する機能)414も備えている。
また、連携用DB415は、行政評価データベース212と、財務会計システム202とのデータの連携をおこなうためのものであり、また、EUC機能(統計・分析)416は、行政評価データベース212からXMLあるいはCSV形式によってデータを受信し、データの統計・解析をおこなう。具体的には、EUC機能416では、対前年比較における、年度別評価履歴、起債依存度、事業進捗率、予算支出予定、事業別総合評価のランキングなどの解析をおこなう。
また、行政管理支援システムによって評価された政策は、政策査定(機能)421によって政策目標適合度などが査定され、財政査定(機能)422によって債務償還能力の測定(地方債格付け)をおこない、また、事業積み上げ型の決算統計シミュレータによるシミュレーションをおこなう。より具体的には、全事務事業のコスト、財源情報の積み上げとトレンド推計により、財政(歳入・歳出)全体のシミュレーションをおこなう。またそれらと連携して公債や基金などについての推計もおこなう。これらが決算統計の考え方の中心となる。
さらに、組織・人事査定(機能)423によって、組織・人事マッチングをおこなう。人材マッチングとは、各事務事業で求められている人材の性質・量と現在の在籍職員情報(性質・量)についてマッチングをとることである。たとえば、その他組織体系図による人事異動シミュレーションなどである。これらによって、予算(機能)424による予算が決定されることになる。
(評価処理の内容)
図5は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の概要を示す説明図であり、図6は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の評価処理の手順を示すフローチャートであり、図7〜図12は、この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムを構成する情報処理装置の表示装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
図5において、政策として「まちづくり」があった場合に、その政策の分野が複数(分野A〜分野C)存在する。そして、各分野ごとに複数の施策が存在する。施策は、一つまたは複数のアウトカムとその施策の施策目標とからなる。そして、各施策ごとに複数の事業が存在する。
図6のフローチャートにおいて、まず、(1)事業の施策目標に対する寄与度を入力する(ステップS601)。図7に示す事務事業シート133の入力画面上の「施策目標への寄与」の「寄与度」欄701において、この事務事業の施策目標への寄与度について1〜5の値を入力する。また、図8は、事務事業シート133の入力内容確認画面である。入力された値は、AHPの適用により、この数値を重みに換算する。図8において、「寄与度」欄には寄与度(普通の寄与度)が入力されていることを示している(801)。
つぎに、(2)施策アウトカムの分野への寄与度およびアウトカムの施策における重要度を入力する(ステップS602)。図9に示す施策シート132の入力画面上のアウトカム指標欄(「政策分野への寄与度」欄901)において、政策分野への寄与度について1〜5の値を入力するとともに、図10に示す施策シート132の入力画面上のアウトカム指標欄(「施策内での重要度」欄1001)において、施策内での重要度について1〜5の値を入力する。
つぎに、(3)施策の分野における重要度および分野における事業の重要度を表示する(ステップS603)。上記ステップS601の(1)およびステップS602の(2)の結果を受けて自動計算される。入力機能は特に不要であり、内部計算と表示機能のみを有する。すなわち、(3)=(1)×(2)となる。図11に、分野別戦略シートの基本情報表示画面を示す。図11において、各施策ごとに分野に対する重要度指数を表示する(1101)とともに、各細事業ごとに分野に対する細事業の重要度指数を表示する(1102)。
つぎに、(4)分野相互の比較により、各分野の重要度を評価・入力する(ステップS604)。図12に示す分野AHP評価画面において、重要度について1〜5の値を測定する。具体的には、インジケータ1201を操作して入力する。ここで、比較の対象となる分野として、「(1)健康福祉」、「(2)教育文化」、「(3)環境共生」、「(4)快適安全」、「(5)産業活力」、「(6)自治体経営」の6つの分野をそれぞれ1対1で比較する。この分野別評価画面で測定した分野間の重要度を用いることによって、行政全体で政策分野・施策・事業間の重要度比較をおこなうことが可能になる。
(分野の比較処理)
つぎに、分野の比較処理について説明する。図13は、分野相互の重み比較を示すテーブルである。図12において入力されたデータに対応する数値を示している。すなわち、図12のインジケータ1201によって比較される2つの分野の重要度に基づいて、その重要度の比較を示す数値が入力される。この数値は、図13に示した数値(「7」,「5」,「3」,「1」,「1/3」,「1/5」,「1/7」)に限定されるものではなく、上記数値のかわりに、たとえば「4」,「3」,「2」,「1」,「1/2」,「1/3」,「1/4」を用いるようにしてもよい。
図14は、分野の比較処理の手順を示すフローチャートである。図14のフローチャートにおいて、まず、図12に示したインジケータ1201によるすべての入力が完了したか否かを判断する(ステップS1401)。ここで、すべての入力が完了するのを待って、すべての入力が完了した場合(ステップS1401:Yes)は、「(1)健康福祉」、「(2)教育文化」、「(3)環境共生」、「(4)快適安全」、「(5)産業活力」、「(6)自治体経営」の6つの分野をペア比較行列とした場合の、最初の列の値をすべて合算する(ステップS1402)。そして、合算した結果について登録する(ステップS1403)。
具体的には、「(1)健康福祉」の列のすべての数値(「1」,「1/5」,「1/5」,「1/3」,「1」,「1/3」)を合算し(「1」+「1/5」+「1/5」+「1/3」+「1」+「1/3」)、その合算値(3.0667)を「計(A)」の欄に登録する。
つぎに、最後の列について合算処理をおこなったか否かを判断する(ステップS1404)。ここで、最後の列でない場合(ステップS1404:No)は、つぎの列の値(「(2)教育文化」)をすべて合算し(ステップS1405)、ステップS1403に戻って合算した結果について登録する。図15に示すテーブルは、すべての列について合算処理がおこなわれ、合算した結果が登録された状態を示しており、これが正規化前の状態である。
そして、最後の列(「(6)自治体経営」)について合算処理をおこなった場合(ステップS1404:Yes)は、つぎに、図15のテーブルにおいて、最初の列の最初の行の値をその列の合算値で除算する(ステップS1406)。具体的には、最初の列(「(1)健康福祉」)の最初の行の値(「1」)を合算値(「3.0667」」で除算し、その除算結果(「0.3261」)を、図16に示すテーブルの、図15に対応する欄に登録する(ステップS1407)。
つぎに、最後の行についての除算処理をおこなったか否かを判断する(ステップS1408)。ここで、最後の行でない場合(ステップS1408:No)は、つぎの行(「(2)教育文化」)の値(「1/5」)を合算値(「3.0667」」で除算し(ステップS1409)、ステップS1407へ戻って、その除算結果(「0.0652」)を、図16に示すテーブルの、図15に対応する欄に登録する。
そして、ステップS1408において、最後の行についての除算処理をおこなった場合(ステップS1408:Yes)は、それまで除算処理をおこなってきたのが最後の列であるか否かを判断する(ステップS1410)。ここで、最後の列でない場合(ステップS1410:No)は、つぎの列の最初の行の値をその列の合算値で除算し(ステップS1411)、ステップS1407へ戻って、その除算結果を、図16に示すテーブルの、図15に対応する欄に登録する。以下ステップS1407〜S1411までの各処理を繰り返しおこなう。
そして、最後の列の最後の行についての除算処理が終了した場合(ステップS1410:Yes)は、つぎに、最初の行の各値の平均値を算出する(ステップS1412)。具体的には、最初の行(「(1)健康福祉」)の各値(「0.3261」,「0.7133」,「0.4747」,「0.2394」,「0.1071」,「0.1250」)をすべて加算し、項目数(6)で除算することで平均値を算出する。算出された平均値(「0.3309」)は、図17に示すテーブルの、「(1)健康福祉」の「重みベクトル」の欄に登録する(ステップS1413)。
同様にすべての行の各値の平均値を算出し、同様に図17に示すテーブルの「重みベクトル」の欄に登録する(ステップS1413〜S1415)。ここで、図17のテーブルからもわかるように、各行の「重みベクトル」の総和は1.0000になる。そして、すべての行について終了した場合(ステップS1414:Yes)は、登録された重み付けに基づいて各行を順位付けし(ステップS1416)、その順序に関する情報を、図17に示すテーブルの「順位」の欄に登録し(ステップS1417)、一連の処理を終了する。
(寄与度の評価処理)
つぎに、細事業およびアウトカムの寄与度評価の処理の内容について説明する。ここでは5段階の絶対評価による処理をおこなう。図18は、行政評価データベース212に記憶される、評価水準を示したテーブルを示す説明図である。図18のテーブルには、5つの評価水準のうち、「非常に大きな寄与」は数値「5」となり、「わずかな寄与」は数値「1」となるように寄与の程度に応じて段階的に設定した登録されている。なお、この数値は、AHP理論上、別に固定的に定められているものではなく、評価の対象によっては、たとえば「9」,「7」,「5」,「3」,「1」であってもよい。
また、図19は、事務事業シート133における寄与度の定義の内容を示す説明図である。事務事業シート133は、入力者が単独の課でないため、寄与度について個人差が生じないように、定義付けをおこなう。
図20は、細事業およびアウトカムの寄与度評価の処理の手順を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、寄与度に関するデータの入力が完了したか否かを判断する(ステップS2001)。ここで、すべての入力が完了するのを待って、すべ
ての入力が完了した場合(ステップS2001:Yes)は、「非常に大きな寄与」、「大きな寄与」、「普通の寄与」、「小さな寄与」、「わずかな寄与」の5つの寄与度をペア比較行列とした場合の、最初の列の値をすべて合算する(ステップS2002)。そして、合算した結果について登録する(ステップS2003)。
具体的には、「非常に大きな寄与」の列のすべての数値(「1」,「1/2」,「1/3」,「1/4」,「1/5」)を合算し(「1」+「1/2」+「1/3」+「1/4」+「1/5」)、その合算値(2.2833)を「計」の欄に登録する。
つぎに、最後の列について合算処理をおこなったか否かを判断する(ステップS2004)。ここで、最後の列でない場合(ステップS2004:No)は、つぎの列の値(「大きな寄与」)をすべて合算し(ステップS2005)、ステップS2003に戻って合算した結果について登録する。図21に示すテーブルは、すべての列について合算処理がおこなわれ、合算した結果が登録された状態を示している。
そして、最後の列(「わずかな寄与」)について合算処理をおこなった場合(ステップS2004:Yes)は、つぎに、図21のテーブルにおいて、最初の列の最初の行の値をその列の合算値で除算する(ステップS2006)。具体的には、最初の列(「非常に大きな寄与」)の最初の行の値(「1」)を合算値(「2.2833」)で除算し、その除算結果(「0.4380」)を、図22に示すテーブルの、図21に対応する欄に登録する(ステップS2007)。
つぎに、最後の行についての除算処理をおこなったか否かを判断する(ステップS2008)。ここで、最後の行でない場合(ステップS2008:No)は、つぎの行(ここでは、「大きな寄与」)の値(「1/2」)を合算値(「2.2833」)で除算し(ステップS2009)、ステップS2007へ戻って、その除算結果(「0.2190」)を、図22に示すテーブルの、図21に対応する欄に登録する。
そして、ステップS2008において、最後の行についての除算処理をおこなった場合(ステップS2008:Yes)は、それまで除算処理をおこなってきたのが最後の列であるか否かを判断する(ステップS2010)。ここで、最後の列でない場合(ステップS2010:No)は、つぎの列の最初の行の値をその列の合算値で除算し(ステップS2011)、ステップS2007へ戻って、その除算結果を、図22に示すテーブルの、図21に対応する欄に登録する。以下ステップS2007〜S2011までの各処理を繰り返しおこなう。その結果、図22に示すテーブルが完成する。
そして、最後の列の最後の行についての除算処理が終了した場合(ステップS2010:Yes)は、つぎに、最初の行の各値の平均値を算出する(ステップS2012)。具体的には、最初の行(「非常に大きな寄与」)の各値(「0.4380」,「0.4898」,「0.4390」,「0.3810」,「0.3333」)をすべて加算し、項目数(5)で除算することで平均値を算出する。算出された平均値(「0.4162」)は、図23に示すテーブルの、「非常に大きな寄与」の「重みベクトル」の欄に登録する(ステップS2013)。
同様にすべての行の各値の平均値を算出し、同様に図23に示すテーブルの「重みベクトル」の欄に登録する(ステップS2013〜S2015)。ここで、図23のテーブルからもわかるように、各行の「重みベクトル」の総和は1.0000になる。そして、すべての行について終了した場合(ステップS2014:Yes)は、寄与度についての評価処理は終了する。
さらに、複数のアウトカムの寄与度を施策全体の寄与度に換算するために、分野への寄与度のほかに、さらに施策シート132に「施策の中におけるアウトカム指標の重要度」を5段階で入力させ、そのデータの入力を受け付ける。そして、そのデータの入力が完了したか否かを判断する(ステップS2016)。ここで、5段階は、たとえば、5:施策中の他指標に比べて非常に重要、4:施策中の他指標に比べて重要、3:施策中の指標の中では平均的に重要、2:施策中の他指標に比べて重要性はやや劣る、1:施策中の他指標に比べて重要性は劣る、とすることができる。
これによって、図24に示すテーブルが完成する。ここでは、施策の一例として、「保健・医療サービスの充実」とし、6個のアウトカム指標(「健康診査受診率」、「予防歯科センター検診指導等事業参加者数」、「CT撮影検査受診者数」、「基本健康検診等の受診者数」、「1歳6ヶ月健康診査受診率」、「予防接種接種者数(接種率)」)の例が挙げられているものとする。
ステップS2016において、データの入力が完了した場合(ステップS2016:Yes)は、最初の行の値を乗算する(ステップS2017)。すなわち、「健康診査受診率」の分野への寄与度の値である「0.4162」と施策の中での重要度「4」とを乗算する。そして、その結果(「1.6648」)を同列に登録する(ステップS2018)。同様に、残りのアウトカム指標についても同様に乗算処理をおこなう(ステップS2018〜S2020)。
そして、すべてのアウトカム指標について乗算処理が終了した場合(ステップS2019:Yes)は、結果の値を加算し(「1.6648」+「0.5236」+「0.5236」+「0.8324」+「0.4833」+「0.0986」)、その結果(=「4.1263」)を、施策の中での重要度の合算値(「4」+「2」+「2」+「2」+「3」+「1」=「14」)で除算する(ステップS2021)。そして、その結果(「4.1263」/「14」=「0.2947」)を登録し(ステップS2022)、一連の処理を終了する。このようにして、施策「健康・医療サービス」の、分野「健康福祉」に対する寄与度として、登録された値である0.2947を与えることができる。
さらに、分野内での事業の重要度の算定は以下のようにおこなう。たとえば、施策「保険・医療サービス」に属する事業「老人医療扶助事業」の重要度の場合に、施策「保険・医療サービス」の寄与度が「0.2947」で、事業「老人医療扶助事業」の施策目標への寄与度が「0.2618(大きな寄与)」となっていると仮定すると、2つの数値を乗算し、「0.2947」×「0.2618」=「0.0772」となり、この数値が、施策「健康・医療サービス」の、事業「老人医療扶助事業」に対する寄与度となる。
(選択肢の評価処理)
つぎに、AHP理論による選択肢の評価処理の内容について説明する。ここでは、意思決定にあたって、AHP理論を導入し、評価基準(最大8個まで)に沿って、選択肢(最大10個まで)の重要度・優先順位を比較する。ここで、評価基準とは、選択肢の良し悪しを評価する際の基準となる視点である。評価基準の重要度の比較だけをおこなうこともできる。また、選択肢とは、意思決定の対象となるもので、どれか一つを選択すること、または優先順位を付けることが求められている複数の代替案である。
図25は、評価基準と選択肢の組み合わせの例を示す説明図である。図25において、たとえば、意思決定の内容として、「総合計画の施策(「章」の下の「節」レベル)の優先順位を検討する」というものがあった場合、その評価基準としては、「総合計画の政策分野」がある。たとえば、福祉、環境、産業活性化などである。そして、その選択肢として「総合計画の施策」、たとえば、高齢者福祉、自然保護、新産業育成などが挙げられる
また、意思決定の別の内容として、「中心市街地の活性化のために、有効な事業を選択する」というものがあった場合、その評価基準として、「事業実施の目的」がある。たとえば、にぎわいの創出、商業機能の回復などである。そして、その選択肢として「実施事業の案」、たとえば、再開発、住宅整備、コミュニティバス運行などが挙げられる。さらにまた、意思決定の別の内容として、「特定の事業(例えば都市計画道路××線の整備)の、継続か中止を検討する」というものがあった場合、その評価基準として、「事業実施の目的」があり、たとえば、○○交差点の渋滞解消、居住環境の維持などである。そして、その選択肢として、「継続」、「中止」、(「中断」)などが挙げられる。
つぎに、具体的な処理の内容について説明する。図26は、選択肢の評価処理の手順を示すフローチャートである。図26のフローチャートにおいて、まず、評価基準および選択肢の入力を受け付ける(ステップS2601)。図27は、利用する6個の評価基準を入力する入力画面を示す。また図28は、対象となる8個の選択肢を入力する入力画面を示す。
つづいて、評価基準相互の重み比較処理をおこなう(ステップS2602)。ここでは、図27において入力された各評価基準に対して、図29に示す数値の入力を受け付け、ペア比較行列となるように、テーブルを作成する。図30は作成されたテーブルである。図30において、「計(A)」には各列の合計値が登録されている。そして、各成分を各列の「計(A)」で除算することで正規化する。図31は、正規化されたペア比較行列からなるテーブルである。さらに、各行の値の平均値を算出することで、各評価基準の重要度を表し、大きいほどその評価基準が重要と評価されたことを示す。図32は、各評価基準の重要度を示すテーブルである。評価基準の重要性を比較するだけであれば、これにて処理は終了する。
つぎに、選択肢間の重要度の比較処理をおこなう(ステップS2603)。図33は、評価水準を示すテーブルである。このテーブルの水準値は変更することが可能である。図33のテーブルに示される評価水準に基づいて、図34に示すような評価水準のペア比較行列のテーブルを作成する。図34において、「計」には列ごとの合計値を登録している。つぎに、上記「計」によって各要素を除算し、その結果を対応する欄に登録する。これによって正規化行列のテーブルを作成する。図35は、その正規化行列のテーブルを示している。図35の正規化行列のテーブルの行ごとの平均値を算出し、重みベクトルとする。図36は、各評価水準に対する重みベクトルを示すテーブルである。
つぎに、各選択肢の評価基準ごとに見た結果(水準値)の入力を受け付ける。図37は入力された結果を示すテーブルである。そして、図37の各評価基準ごとの水準値を、図36の重みベクトルに換算する。図38は、換算した結果が登録されたテーブルである。さらに、図38のテーブルの各列の最大値でそれぞれの数値を除算する。図39は、除算した結果が登録されたテーブルである。図39より、最大値を1とした場合の選択肢重み行列が完成する。この行列を縦に比較することによって、それぞれの評価基準から見た場合の、各選択肢の重要度を示すことができる。
その後、AHPによる評価処理をおこなう(ステップS2604)。すなわち、重み(総合)(=選択肢の重み行列(図39)×評価基準の重みベクトル(図36))を算出し、テーブルに登録する。図40はこの重み(総合)を登録したテーブルである。これが、選択肢の総合的な重要度を示し、大きいほど重要ということになる。
さらに、整合性指数(CI)の算定をおこなうようにしてもよい。すなわち、評価基準
の1対1比較結果の有効度のチェックをおこなう。比較行列(正規化前)×重みベクトルによって、図41に示すテーブルを得て、さらに、重みベクトルで除算し、平均値(B)を算出する。この平均値(B)を図42に示す。この平均値から、下記の計算式によりCIを算定する。
CI=((B)の平均値−n)/(n−1)
n:評価基準の数
CI<0.1ならば、比較結果に有効性があると判断される。
CI>0.1ならば、比較結果に不整合がある可能性があるので、評価結果を再検討するように通知する。図41に示す平均値からは、CI=0.108389606となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、政策に照らした施策および施策に照らした事業の評価を客観的にかつ的確におこなうことができ、これによって、政策目標を見据えた適切な事業の管理ができ、さらに的確な事業の管理にともなう人材・財政・情報などのリソースの管理を支援することができる。より具体的には、政策立案の材料とすべき各種情報を最新の状態で、迅速かつ的確に入手することができ、それをもとに意思決定を下す際の選択肢を例示し、実施した際の効果・結果をシミュレーションすることができるので、政策・施策・事務事業の立案・実施・評価を通じた行政活動の最適化を図ることができる。総合計画をベースに統合的な視点で体系的に政策・施策・事務事業を評価していくことによって、事務事業単位・部署単位の部分最適ではなく全体(庁)の最適を実現することができる。
また、適切かつ弾力的な財政運営(ビジョンを持った財政運営)をすることができる。事務事業・施策の財政的視点での評価により計画の見直しや存続の可否を判断する。また、個別事務事業の計画データをベースに長期財政計画の枠組み(ベース)を定めることができる。このように、決算統計の手法をベースに事務事業ごとに財源・コスト情報を管理することによって、事務事業からの積上方式による長期財政シミュレーションをおこなうことができる。
また、適切かつ弾力的な組織・人材運営をすることができ、事務事業等の計画と現実的(現状の)人材事情を考慮した柔軟な組織・人材配置をおこなうことができる。このように、効率的・効果的なHR(Human Resource)マネジメントをすることができ、事務事業ごとに求められる人材の質・量と各組織に所属する人材(職員)の質・量をマッチングさせることにより、庁外を含めた人的リソースの有効活用が可能となる。
また、職員の意識の啓発・能力向上を図ることができ、事務事業等の評価を通じて、職員の間にPLAN・DO・CHECK・ACTIONのサイクルを定着させ、目標管理意識の浸透を図るとともに、説明能力、施策立案能力を高めることができる。このような明確なサイクルに沿って運用されるシステムによって、手作業では不可能であった、行政の事務・事業の実態を洗い出し、明確な基準に基づいて評価することにより「よりよい行政」を探求していくことができる。
また、住民参加・住民満足度を向上させることができ、評価結果・財政状況などの行政の状況をより多角的に、分かりやすく住民に提供することで、説明責任能力が向上した結果、市民満足度の向上や市民参加のまちづくりの基礎を築くことができる。このように、行政・住民・事業者が一体となったまちづくりを推進できる。すなわち、個別事務・事業、財務・人事データ、総合計画の統合的な管理により、対外的、対内的な市政全体のビジョンと現状を把握し、アカウンタビリティの高い、住民、事業者も一体となった真のまちづくりを推進する。
また、行政マネジメントシステムと統合された行政評価システムを構築することができる。上述のような行政経営の仕組みを構築するためには、情報・知識の共有・活用、情報の発信、操作方法において、行政評価システムがそれ単独で構築されるのではなく、行政マネジメントシステムの一部(中核機能)としての構築を実現することができる。
また、ITを活用することによる事務作業の効率化を図ることができる。手作業では現実的に不可能なボリュームの情報を管理し、活用することを可能にする。また、パソコンの種類に依存されないWebアプリケーションをベースに構築するので、システムの拡張性が高い。
したがって、本実施の形態によれば、行政の経営資源、つまり、「人(市民、民間企業等も含む)」「もの(事業)」「お金(予算)」を「情報」や「ナレッジ(知恵)」で相互にリンク(=バランス)させながら、「考える」地域経営をおこなっていくことを基本コンセプトとしている。
すなわち、まず、事業を「政策バランス」、つまり、目的−手段のバランスの中で考える。そのために、「都市ベンチマーク」、「アウトカム」、「アウトプット」という「結節ピン」を設定するとともに、相互の関連性(=重み)をAHPモデルで分析する。つぎに、将来推計モデルで、「財政バランス」を検証する。バランスが悪い場合には、AHPによる「重み」をもとに、事業の再構築がおこなわれる。最後に、人材マッチングシステムにより、人材バランスを検証する。
以上のプロセスを庁内外のナレッジ(知恵)を活用しながら進めることによって、これまでの「木(事業)も森(行政全体)も見ない(連動しない)勘と先例の経営」から「木(事業)も森(行政全体)も見る(連動する)経営」への変革が可能となる。
また、本実施の形態において説明した行政管理支援方法は、あらかじめ用意されたコンピュータ読み取り可能なプログラムであってもよく、またそのプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現される。このプログラムは、HD(ハードディスク)、FD(フレキシブルディスク)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明にかかる行政管理支援方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラムおよび行政管理支援システムは、ITを活用して、行政の管理を支援するのに有用であり、特に、政策目標を見据えた適切な事業と、人材・財政・情報などのリソースの管理を支援するのに適している。
この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムの概要を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムのシステム構成の概要を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムおよび情報端末装置(サーバーおよびクライアント装置)のハードウエア構成を示す説明図(ブロック図)である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムの機能的構成を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の概要を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の評価処理の手順を示すフローチャートである。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムを構成する情報処理装置の表示装置に表示される表示画面の一例(事務事業シート133の入力画面)を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムを構成する情報処理装置の表示装置に表示される表示画面の別の一例(事務事業シート133の入力内容確認画面)を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムを構成する情報処理装置の表示装置に表示される表示画面の別の一例(施策シート132の入力画面(その1))を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムを構成する情報処理装置の表示装置に表示される表示画面の別の一例(施策シート132の入力画面(その2))を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムを構成する情報処理装置の表示装置に表示される表示画面の別の一例(分野別戦略シートの基本情報表示画面)を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムを構成する情報処理装置の表示装置に表示される表示画面の別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの一例を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の分野の比較処理の手順を示すフローチャートである。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の細事業およびアウトカムの寄与度評価の処理の手順を示すフローチャートである。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 この発明の本実施の形態にかかる行政管理支援システムによる行政管理支援方法の選択肢の評価処理の手順を示すフローチャートである。 評価基準を入力する入力画面の一例を示す説明図である。 選択肢を入力する入力画面の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。 行政評価データベース212に登録されるテーブルの別の一例を示す説明図である。
符号の説明
101 PLAN(機能)
102 DO(機能)
103 CHECK(機能)
104 ACTION(機能)
111 都市ベンチマーク
200 庁内LAN
201 行政評価サーバー
202 財務会計システム
203 本庁/別館/出先等システム
204 DMZ(demilitarized zone)
205 住民/公共施設システム
212 行政評価データベース
131 政策シート
132 施策シート
133 事務事業シート
134 細事業シート
401 都市像・都市目標
403 政策体系管理(機能)
405 決算成果報告書

Claims (13)

  1. 行政における政策と、前記政策における複数の分野と、前記分野ごとの複数の施策と、前記施策ごとの事業の管理を支援する行政管理支援方法において、
    前記施策の目標に対する前記事業の寄与度に関する第1の寄与度情報の入力を受け付ける第1の入力工程と、
    前記分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付ける第2の入力工程と、
    前記第1の入力工程によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力工程によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出する算出工程と、
    を含んだことを特徴とする行政管理支援方法。
  2. 前記分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報の入力を受け付ける第3の入力工程と、
    前記第3の入力工程によって入力された比較情報に基づいて、前記分野の重要度の値を算出する第2の算出工程と、
    を含んだことを特徴とする請求項1に記載の行政管理支援方法。
  3. 評価基準に関する情報および位置決定の対象となる選択肢に関する情報の入力を受け付ける第4の入力工程と、
    前記第4の入力工程によって入力された評価基準に関する情報および選択肢に関する情報に基づいて、前記選択肢の重要度の値を算出する第3の算出工程と、
    を含んだことを特徴とする請求項1または2に記載の行政管理支援方法。
  4. 前記第1、第2または第3の算出工程によって算出された重要度の値を表示する表示工程を含んだことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の行政管理支援方法。
  5. 前記第1、第2または第3の算出工程によって算出された重要度の値をデータベースに登録する登録工程を含んだことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の行政管理支援方法。
  6. 前記第1、第2または第3の算出工程は、AHP(階層分析法)に基づいて重要度の値を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の行政管理支援方法。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  8. 行政における政策と、前記政策における複数の分野と、前記分野ごとの複数の施策と、前記施策ごとの事業の管理を支援する行政管理支援システムにおいて、
    前記施策の目標に対する前記事業の寄与度に関する第1の寄与度情報の入力を受け付ける第1の入力手段と、
    前記分野に対する前記施策のアウトカムの寄与度に関する第2の寄与度情報および前記施策における前記アウトカムの重要度に関する重要度情報の入力を受け付ける第2の入力手段と、
    前記第1の入力手段によって入力された第1の寄与度情報と、前記第2の入力手段によって受け付けられた第2の寄与度情報および重要度情報と、に基づいて、前記分野における前記施策の重要度の値および前記分野における前記事業の重要度の値を算出する算出手段と、
    を備えたことを特徴とする行政管理支援システム。
  9. 前記分野どうしをそれぞれ1対1で比較した結果に関する比較情報の入力を受け付ける第3の入力手段と、
    前記第3の入力手段によって入力された比較情報に基づいて、前記分野の重要度の値を算出する第2の算出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項8に記載の行政管理支援システム。
  10. 評価基準に関する情報および位置決定の対象となる選択肢に関する情報の入力を受け付ける第4の入力手段と、
    前記第4の入力手段によって入力された評価基準に関する情報および選択肢に関する情報に基づいて、前記選択肢の重要度の値を算出する第3の算出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の行政管理支援システム。
  11. 前記第1、第2または第3の算出手段によって算出された重要度の値を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載の行政管理支援システム。
  12. データベースと、
    前記第1、第2または第3の算出手段によって算出された重要度の値を前記データベースに登録する登録手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一つに記載の行政管理支援システム。
  13. 前記第1、第2または第3の算出手段は、AHP(階層分析法)に基づいて重要度の値を算出することを特徴とする請求項8〜12のいずれか一つに記載の行政管理支援システム。
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