図1は、本発明が適用される制御システム(PLCシステム)の一形態を示す図であり、複数の入出力機器や制御装置が連携動作して制御を実行する制御システムにアクセスする表示器を示している。
すなわち、図1に示すように、表示器10と制御装置20とが所定の通信回線30を介して接続され、相互にデータの送受が可能となっている。また、制御装置20は、例えばPLCであり、CPUユニット,通信ユニット,IOユニットその他各種の機能を有するユニットを連結して形成される。そして、所定のユニットに入出力機器23が接続されている。そして、制御装置20(入出力機器が接続されるユニット)は入出力機器23と所定の通信プロトコルによりIO情報の送受を行ったり、入出力機器23の状態に関する情報を収集したりするようになっている。
そして、従来であれば、上記のIO情報等は、通信ユニットが取得した後、CPUユニットの内部メモリに転送することにより、初めて表示器10がアクセス可能としたが、本発明では、表示器10の表示画面に配置した各部品11に、マクロとして各種の命令(コマンド)等を割り付けたため、命令(コマンド)の送信宛先をたとえば所定の入出力機器23に設定することにより、当該マクロを実行することにより直接入出力機器23に対して命令(通信コマンド他)を送ることができる。その結果、表示器10が入出力機器23に対して、直接データの書き込みをしたり、入出力機器23からのレスポンスを受けることにより入出力機器23が持つIO情報や、入出力機器23の状態についての情報等を取得することができる。つまり、従来のように制御装置20(CPUユニット)側でラダープログラムを用いることなく、入出力機器23が持つ情報を表示器10が取得することができ、また、入出力機器23に対して各種の設定も行うことができる。
同様に、割り付ける命令,通信コマンド等を適宜替えることにより、制御装置20に対する制御を行ったり、制御装置20の動作状態を読み出したりするなど制御装置20を構成する各ユニットとの間でデータの送受を行うことができる。
上記した表示器10のハードウェア構成の一例としては、図2に示すようになる。図2に示すように、外部インタフェースとして制御装置20と通信をするための通信インタフェース10aと、表示画面に重ねて配置されるタッチパネル10bを有している。通信インタフェース10aは、RS232C/RS422等のシリアインタフェースでも良いし、デバイスネット等のフィールドバス通信インタフェースでも良いし、イーサネット(登録商標)等の通信インタフェースでも良い。
そして、このタッチパネルBに対する操作、つまりユーザが表示画面中のどの場所をさわったか等の検知は、ASICからなるタッチ入力制御部10cが行い、その結果をバスを介してCPU10dに与える。また、CPU10dには、上記した通信インタフェース10aも接続されている。
このCPU10dは、表示器10の全体を制御するマイクロプロセッサであり、フラッシュメモリ10eに格納されているシステムプログラムを実行しながら、制御装置20その他の機器から取得したデータを、表示部10fに表示したり、所定の機器に対して各種の設定を行ったりする。なお、CPU10dは、適宜SDRAMからなるワークメモリ10mを適宜使用しながら上記システムプログラムを実行する。
表示部10fは、ディスプレイであり、STNやTFT等の液晶ディスプレイにより構成される。この表示部10fで表示画面が生成される。つまり、実際には、表示部10fとタッチパネル10bが重ねて配置される。
そして、表示部10fに表示する画面データは、フラッシュメモリ10gに格納されており、そのフラッシュメモリ10gに格納された所定の画像データを、描画CPU10hが読み出し、ASIC10i,フォントデータが格納されたROM10j並びにVRAMで構成される表示メモリ10kを適宜使用して所望の画像を表示部10fに表示するようになっている。
そして、本発明との関係で言うと、フラッシュメモリ10gには、デバイスライブラリ、つまり表示画面を構成する部品のグラフィックデータや表示位置等の表示部10fの所定位置に表示するに必要なデータと、その部品に割り付けられたマクロである命令(コマンド)等が関連づけて登録されている。なお、上記したハードウェア構成は、具体的に使用するIC等は適宜変更されることはあるが、基本的に従来と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
また、表示器10のソフトウェア構成図としては、図3に示すようになる。すなわち、表示器10は、リアルタイムOS14とデバイスバイスドライバ群15上で、通信ミドルウェア16を挟む形で、ランタイムアプリケーション17が動作している。
ランタイムアプリケーション17は、以下の各種の機能を実行する。すなわち、表示器10内に格納されている画面データに基づき、表示部10fの表示画面上にグラフィックの表示を行う。また、タッチパネル10bによる入力を受け付け、入力に応じた動作を行う。さらに、通信ミドルウェア16に対して、通信の要求を出力する(通信コマンドを発行する)。また、通信要求に応じたレスポンスを受け、表示部10fのグラフィック表示を変更(数値の表示,ランプの点灯等)する。係る基本的なソフトウェア構成並びに動作は、従来と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
図4以降は、本発明の第1の実施の形態を示している。機能部品は、表示器10の表示画面上に出力表示する部品画像と、その部品画像に割り付けられたマクロ(各種のプログラム等)を備えている。この機能部品は、機能部品データベースに格納され、適宜呼び出され表示画面に出力表示される。そして、マクロに含まれる処理プログラムを実行することにより、制御装置20やその制御装置20に接続された入出力機器23等にアクセスし、所定の入力処理をしたり、或いは、制御装置,入出力機器のメモリに格納された接点情報,内部情報等のシステム情報を直接取得することができるようになっている。ここで直接取得するとは、「制御装置20上で実行される制御プログラムが無くても」の意である。つまり、従来であれば、入出力機器23の内部メモリ23aに格納されたデータは、一旦制御装置20の内部メモリ20aに書き込まれ、その制御装置20のプログラムの実行により、表示器10の内部メモリ10aに転送されるようになるが、本実施の形態では、入出力機器23に格納されたデータ或いはそのデータに基づくデータは、そのまま表示器10の内部メモリ10aに書き込むことができるようになる。また、同様にして、制御装置20の内部メモリ20aに格納されたデータも、直接取得して内部メモリ10aに格納することができる。
そして、本実施の形態の特徴は、入力値として受け付けたネットワーク階層を許容する相対アドレスを同じく入力値として受け付けた表示器(機能部品が存在する装置)と相手先(機能部品が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報に基づき、片還付グラムを実行して、機能部品が機能する対象を特定できる絶対アドレスに変換することにある。
すなわち、制御装置用入力処理部10cが、制御装置20さらには制御装置20を介してその制御装置20に接続された入出力機器23等に対して入力処理を行なうためには、ネットワーク上に存在する通信相手先の存在位置(ネットワークアドレス等)を認識し、所定のコマンドなど発行することにより行なう必要がある。
一例として表示器10が発行するFINSコマンドでは、コマンドを発行する相手先のアドレスを「ネットワークNo.」,「ノードNo.」,「ユニットNo.」の3つの要素によって特定する。すなわち、例えば図5に示すようなネットワーク構成の場合、表示装置10と制御装置20′が第1のネットワーク(ネットワークNo.1)に接続され、第2のネットワーク(ネットワークNo.2)に制御装置20′と制御装置20″され、その制御装置20″に入力機器23が接続されているような場合、各装置にはそれぞれのネットワークにおけるノード番号が割り当てられており、また、制御装置を構成するユニット並びに制御装置に接続された機器にはユニット番号がユニークに付与されている。同一ネットワーク上には、ノード番号はユニークに存在し、ネットワークが異なればネットワーク番号も異なる。これにより、上記3つの番号により、ネットワーク上の位置を一意に特定することができる。
そこで、本実施の形態では、デバイスライブラリに埋め込まれたマクロ命令中の宛て先を示すアドレスを相対的なアドレスとしてセットしておき(図6(a)参照)、作画ツール上に配置するときに具体的な「ネットワークNo.」,「ノードNo.」,「ユニットNo.」(表示装置と制御システムとの接続に関する情報)を与えることで、マクロ中の相対アドレスを絶対アドレスへ変換(図6(b)参照)し、その絶対アドレスに基づいて通信をするようにしている。
そして、図4の機能部品のマクロ部分(部品画像以外の部分)における機能は、図7に示すように表すことができる。すなわち、入力値として、表示装置と制御システムの接続に関する情報(ネットワークNo.,ノードNo.,ユニットNo.)と相対アドレス(相対変数アドレス)が与えられ、変換プログラムで絶対アドレス、絶対アドレスを組み込んだ後、機能部品データベースに格納するための構成を示している。この機能部品データベースに格納された絶対アドレス付きの機能部品に基づいて(絶対変数アドレス)に変換される。そして、このデバイスライブラリを含むデータを実際の表示器10に送り込むと、デバイスライブラリは、処理プログラムによって、絶対変数アドレスが示す相手先に対して命令(コマンド)を発行することができるようになる。
次に、上記した処理を行うための具体的な内部構造,機能について説明する。まず、図8は、機能部品ライブラリに格納された機能部品を呼び出して、実際の入出力機器,制御装置にアクセスするための絶対アドレスを組み込んだ機能部品を生成し、機能部品データベースに格納するための構成を示している。
図8に示すように、表示器10は、情報入力部101から機能部品の選択を受け付ける機能部品受付部102を有している。情報入力部101は、タッチパネル10bなどにより実現できる。機能部品受付部102は、情報入力部101からの入力が機能部品の選択であることを認識し、受け付けた機能部品の選択情報を機能部品読込部103に与える。機能部品読込部103は、受け取った選択情報に基づき機能部品ライブラリデータベース104にアクセスし、対応する機能部品を読み込むとともに、その読み込んだ機能部品を情報入力要求部105と、機能部品生成部106に与える。
情報入力要求部105は、読み込んだ機能部品に対する情報入力要求を情報出力部107に向けて出力する機能を有する。この情報出力部107は、表示部10fなどにより実現できる。そして、係る要求を受け、ユーザは、情報入力部101を操作して(機能部品が機能の対象とする相手先の内部メモリを間接的に指定する)相対アドレスとともに表示器(機能部品が存在する装置)と相手先(機能部品が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報が与えられるので、それらの情報を相対アドレス等受付部108が取得するとともに、絶対アドレス変換部109に渡す。この相対アドレス等受付部108で取得する情報は、図4に示した入力値でもある。
絶対アドレス変換部109は、図4に示す変換プログラムでもあり、受け付けた相対アドレスと、表示装置と制御システムとの接続に関する情報に基づいて、相対アドレスを絶対アドレスに変換するものである。具体的には、図6に示したように、対応するデータの置き換えを行うものである。
さらに、機能部品生成部106は、機能部品読込部103から取得した機能部品(入力値,絶対アドレスなし)に対し、絶対アドレス変換部109の変換結果である絶対アドレスを組み込んで、絶対アドレスが組み込まれた機能部品を生成し、機能部品データベース110に記憶するものである。つまり、機能部品に組み込む変換結果は、受け付けた相対アドレスを変換した絶対アドレスである。
上記した各処理部は、実際にはCPU10d等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図9に示すフローチャートのようになる。
図9に示すように、表示器10は、情報入力部10aから入力操作があるのを待ち(ST1,2)、機能部品受付部102が情報入力部101から機能部品の選択を受け付けると、機能部品読込部103は、情報入力部101から受け付けた機能部品の選択に基づいて対応する機能部品を機能部品ライブラリデータベース104から読み込む(ST3)。
次いで、情報入力要求部105が機能部品ライブラリデータベース104から読み込んだ機能部品に対する情報入力要求を情報出力部107に出力し(ST4)、情報出力部に出力した情報入力要求に応じた操作者の入力操作によって情報入力部101から(機能部品が機能の対象とする相手先の内部メモリを間接的に指定する)相対アドレスとともに表示器(機能部品が存在する装置)と相手先(機能部品が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報の入力を待つ(ST5,ST6)。つまり、相対アドレス等受付部108は、所定の情報が入力された否かを判断し、入力された場合には、係る情報を受け付ける。
そして、係る情報を受け付けたならば、絶対アドレス変換部109にて、受け付けた相対アドレスを、同様に受け付けた接続に関する情報に基づいて絶対アドレスに変換し(ST7)、機能部品生成部106にて絶対アドレス変換部109の変換結果である絶対アドレスを機能部品に組み込むことにより、絶対アドレス付きの機能部品を生成する(ST8)。そして、そのように絶対アドレスを組み込んだ機能部品を機能部品データベース110に記憶して処理を終了する(ST9)。
図10は、図8の機能により生成された機能部品データベース110に格納された絶対アドレス付きの機能部品に基づき、入出力機器23にアクセスし、所定の入力処理をしたり、データを読み出すなどの所定の処理を実行する機能を実現する内部構成図である。なお、図10では、アクセス対象を入出力機器23としているが、制御装置20でももちろん良い。これは、以下に示す各実施の形態でも同様である。
図10において、表示器10は、取得した情報を情報出力部に出力する機能と、入出力機器または制御装置の接点情報または内部情報であるシステム情報を相手先から直接取得する機能を有している。まず、取得した情報を情報出力部に出力する機能としては、表示器10の起動に応じて機能部品を機能部品データベース110から読み込む起動時機能部品読込部111を有する。この起動時機能部品読込部111が読み込んだ機能部品に関する情報は、内部メモリの現在値読込部112と、システム情報を相手先から直接取得する機能の命令発行部117に渡すようになっている。
そして、内部メモリの現在値読込部112は、表示器10内の内部メモリ115にアクセスし、起動時機能部品読込部111から与えられた機能部品に対応する現在値を読み込むとともに、その読み込まれた内部メモリの現在値を機能部品(部品画像)とともに部品画像出力部113に渡すようになっている。そして、部品画像出力部113は、取得した内部メモリの現在値に基づいて、部品画像を序方法出力部107に出力表示する。
さらに、取得した情報を情報出力部に出力する機能は、命令発行部117に対して内部メモリ115の記憶内容の更新指示を出力する更新指示部114と、係る更新指示に伴い更新された内部メモリの更新に応じて現在値を読み込む更新現在値読込部116を備えている。そして、係る更新現在値読込部116で読み込んだ内部メモリ115の現在値も部品画像出力部113に渡され、部品画像出力部113は、取得した更新された内容に応じた部品画像を生成し出力するようになる。
一方、入出力機器または制御装置の接点情報または内部情報等のシステム情報を相手先から直接取得する機能としては、機能部品データベース110から読み込んだ機能部品(起動時機能部品読込部111から与えられる)に付与される処理プログラムを実行し、機能部品に組み込まれた変換後の絶対アドレスが示す相手先に対する命令(コマンド情報)を発行する命令発行部117を有する。そして、その命令発行部117が発行した命令(コマンド情報)は、次段の命令送信部118へ与えられる。
命令送信部118は、変換後の絶対アドレスが示す相手先へ対し、受け取った命令を直接送信するものである。そして、この送信した命令を受けた相手先(例えば入出力機器23)は、送信した命令(コマンド情報)に対する実行結果をレスポンスとして返信してくるので、実行結果受信部119は、係る相手先の入出力機器から受信するとともに、その受信した実行結果を、演算処理部120或いは内部メモリ書込部121に転送する。
演算処理部120は、取得した相手先(入出力機器23)から受信した情報を入力値として演算するとともに、その演算結果を内部メモリ書込部121に渡すようになっている。さらに、内部メモリ書込部121は、実行結果受信部119から転送されてきた入出力機器からの受信情報または演算処理部120から送られてきた演算結果を、表示器10内の内部メモリ115の所定アドレスに書き込み、内部メモリ115の内容を更新するようになっている。
上記した各処理部は、実際にはCPU10d等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図11,図12に示すフローチャートのようになる。
まず、図11に示すように、表示器10が起動すると、起動時機能部品読込部11が所定の機能部品を機能部品データベース110から読み込む(ST11からST13)。そして、起動時機能部品読込部11は、機能部品データベース110から読み込んだ機能部品に付与される処理プログラムを命令発行部117に渡し、命令発行部117は取得した処理プログラムを実行して機能部品に組み込まれた変換後の絶対アドレスが示す相手先に対する命令(コマンド情報)を発行する(ST14)。次いで、発行した命令(コマンド情報)は命令送信部118により、変換後の絶対アドレスが示す相手先へ直接送信する(ST15)。
一方、内部メモリの現在値読込部112は、起動時機能部品読込部11から渡された機能部品に対応する表示器10内の内部メモリ115からその現在値を読み込み、部品画像出力部113に渡す(ST16)。そして、品画像出力部113は、読み込まれた内部メモリの現在値に基づいて機能部品の部品画像を情報出力部107に出力し(ST17)。
また、ステップ15で、送信した命令(コマンド情報)に対する実行結果を相手先の入出力機器から受信するのを待ち(ST18,ST19)、受信したならば、実行結果受信部119は、その受信した情報を入力値として演算するか否かを判断し(ST20)、必要であれば受信した実行結果を演算処理部120に渡し、取得した情報(実行結果)を入力値とする演算を実行し、その実行結果は内部メモリ書込部121に渡す(ST21)。
また、演算実行が不要な場合には、ステップ20の分岐判断はNoとなり、実行結果受信部119が受信した実行結果は内部メモリ書込部121に渡される。そこで、ステップ20でNoの場合、ならびにステップ21を実行した後に、内部メモリ書込部121が入出力機器等から受信した実行結果(返信情報)またはその実行結果(返信情報)を入力値とする演算結果を表示器内の内部メモリ115に書き込む(ST22)。この書き込みに伴い、内部メモリ書込部121は、書込処理をしたことを更新現在値読込部116に通知する。
更新現在値読込部116は、係る通知に従い、内部メモリ115の更新された現在値を読み込むとともに、読み込んだ現在値を部品画像出力部113に渡す(ST23)。そして、部品画像出力部113は、渡された内部メモリの現在値に基づいて機能部品の部品画像を情報出力部107に出力して処理を終了する(ST24)。
次に、図12に基づいて更新指示に伴う処理を説明する。まず、更新指示部114から命令発効部117に対して表示器10内の内部メモリの内容更新指示が与えられると、対象となる機能部品に付与される処理プログラムを実行し、機能部品に組み込まれた変換後の絶対アドレスが示す相手先に対する命令(コマンド情報)を発行する(ST31からST33)。この発行した命令(コマンド情報)は、命令送信部118が変換後の絶対アドレスが示す相手先へ直接送信し(ST34)、送信した命令(コマンド情報)に対する実行結果の受信を待つ(ST34からST36)。そして、相手先の入出力機器から実行結果を受信すると(ST35の分岐判断がYes)、上記したステップ20以降の処理と同様に、受信した情報を入力値として演算するか否かを判断し(ST37)、必要であれば演算処理部120にて受信した情報を入力値とする演算を実行し(ST38)、必要でなければそのまま、受信した実行結果またはその実行結果を入力値とする演算結果を表示器内の内部メモリ115に内部メモリ書込部121が書き込む(ST39)。
更新現在値読込部116は、内部メモリ書込部121からの書込完了通知に従い、内部メモリ115の更新された現在値を読み込むとともに、読み込んだ現在値を部品画像出力部113に渡す(ST40)。そして、部品画像出力部113は、渡された内部メモリの現在値に基づいて機能部品の部品画像を情報出力部107に出力して処理を終了する(ST41)。
図13は、情報入力部101から入力された入力操作に基づき、内部処理を実行したり、入出力機器23(制御装置10の場合ももちろんある)に対して入力処理をする機能を実現するための内部構成図を示している。
図13に示すように、入力操作受付部123にて、情報入力部101から与えられる機能部品に対する入力操作を取得するとともに、内部メモリ書込部124,入力値に基づく演算処理部125並びに命令発行部126に与える。なお、内部メモリ書込部124ならびに命令発行部126は、データを発行元が異なるため、図10に示す内部メモリ書込部121,命令発行部117と別部材(別機能部品)として表記したが、同一に構成してももちろん良い。以下に示す各処理部においても同様である。
入力値に基づく演算処理部125は、情報入力部101から受け付けた入力操作に基づく情報を入力値として所定の演算処理をするもので、いわゆる、ON時マクロと称されるものである。そして、その演算結果は、内部メモリ書込部124或いは処理プログラム実行部127に渡すようになっている。
内部メモリ書込部124は、入力操作受付部123を経由して取得した入力操作に基づく情報またはその演算結果(入力値に基づく演算処理部125から取得)を表示器10内の内部メモリ115に書き込むものである。また、内部メモリ書込部124は、係る書込を完了すると、更新現在値読込部128に完了を通知する。
更新現在値読込部128は、更新通知を受けたことをトリガとし、更新に応じて更新された内部メモリ115の現在値を読み込み、プログラム実行部127に渡す。
また、内部メモリ115に格納された情報は、現在値読込部129によっても読み出され、この読み出された内部メモリの現在値は、命令発行部126或いは演算処理部130に与えられる。演算処理部130は、表示器内の内部メモリ115から読み込んだ現在値を入力値として所定の演算を行なうもので、いわゆる、OFF時マクロと称されるものである。そして、その演算結果は、処理プログラム実行部127や命令発行部126に渡される。
さらに、処理プログラム実行部127は、各部125,128,130から与えられたデータに基づいて、表示机上の処理プログラムを実行し、所定の内部処理を行なうものである。
さらにまた、命令発行部126は、内部メモリ115の現在値や、その現在値に基づいて演算処理部130で演算処理された結果や、入力操作を受け付けた機能部品に付与される処理プログラムを実行し、機能部品に組み込まれた変換後の絶対アドレスが示す相手先に対する命令(コマンド情報)を発行するものである。そして、このようにして発行した入力処理に伴う命令(コマンド情報)は、命令送信部131にて変換後の絶対アドレスが示す相手先へ直接送信するようになる。
これにより、情報入力部から受け付けた入力操作に基づいて制御システムに対する入力処理または表示装置内の内部処理を実行する機能が実現される。上記した各処理部は、実際にはCPU10d等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図14に示すフローチャートのようになる。
まず、図14に示すように、情報出力部107に出力する機能部品に対する入力操作を情報入力部101から受け付けるのを待つ(ST51,ST52)。入力操作受付部123が情報入力部101から機能部品に対する入力操作を受け付けたならば、受け付けた入力操作に基づく情報を入力値として演算するか否かを判断する(ST53)。
そして、必要であれば入力値に基づく演算処理部125に情報入力部から受け付けた入力操作に基づく情報を与え、係る情報を入力値として演算させる(ST54)。入力値に基づく演算処理部125は演算結果を内部メモリ書込部に与えるので、ステップ54を実行後内部メモリ書込部124は受け取った演算結果を内部メモリ115の所定メモリ領域に格納する(ST55)。もちろん、ステップ53で演算が必要でないと判断した場合には、入力操作受付部123は、受け付けた入力操作に基づく情報(入力値)を内部メモリ書込部124に渡すため、その内部メモリ書込部は取得した入力値を表示器10内の内部メモリ115に書き込む。
次に、表示器10上の処理プログラムを実行するか否かを判断し(ST56)、必要であれば現在値読込部128が内部メモリ115の現在値を読み込み、読み込んだ現在値に基づいて処理プログラム実行部127が処理プログラムを実行する(ST57)。
また、入力機器への情報送信が必要か否かを判断し(ST58)、必要でなければそのまま処理を終了する。そして、情報送信が必要であれば、現在値読込部129が表示器10内の内部メモリ115の更新に応じて更新された内部メモリの現在値を読み込み(ST59)、その内部メモリ115から読み込んだ現在値を入力値として演算するか否かを判断する(ST60)。
そして、演算が必要であれば内部メモリから読み込んだ現在値を入力値として演算処理部130にて演算処理をし、演算結果を命令発行部126に渡す(ST61)。次いで、命令発行部126は、受け取った演算結果或いは、演算が必要でなければそのまま、入力操作を受け付けた機能部品に付与される処理プログラムを実行し、機能部品に組み込まれた変換後の絶対アドレスが示す相手先に対する命令(コマンド情報)を発行する(ST62)。そして、命令送信部131は、命令発行部126が発行した命令(コマンド情報)を変換後の絶対アドレスが示す相手先へ直接送信して処理を終了する(ST63)。
図15は、本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態では、異なる通信領域が混在する場合に対応するためのものである。すなわち、上記した第1の実施の形態では、「相対アドレスから絶対アドレスへの変換」並びに「絶対アドレスで示される相手先へのアクセス」が行い、本来の相手から直接コマンドを送信し、入力処理やデータの取得をすることができるようになっているが、そのしくみを利用し、異なる通信領域が混在する構成においても適用できる。例えば、入出力機器23がデバイスネット(登録商標)のスレーブとすると、表示器10からスレーブ23までの接続構成としては、表示器10から入力機器(スレーブ)23までは、制御装置(PLC)20を介して第1の通信プロトコルと第2の通信プロトコルの2つの通信領域が存在する。つまり、表示器10から制御装置20のデバイスネットのマスタユニット26までが第1の通信プロトコルが適用される第1の通信領域となり、マスタユニット26と入出力機器(スレーブ)23の間における第2の通信プロトコルが適用される第2の通信領域が存在している。
このとき、表示器10から見て、目的とするデバイスネットのスレーブ(入出力機器)23を特定するには、以下の情報が必要となる。
(1)制御装置(PLC)20のデバイスネット用のマスタユニット26のアドレス(ネットワークNo.,ノードNo.,ユニットNo.)
(2)デバイスネット用のスレーブ23のアドレス(DeviceNetスレーブNo.)
そこで、本実施の形態では、図15,図16に示すように、デバイスライブラリに対して、入力値として第1の通信プロトコルにおける表示装置と通信装置との接続に関する情報(上記の(1)の情報)と、第2の通信プロトコルにおける通信装置と相手先機器との接続に関する情報(上記の(2))をデバイスライブラリに与えることで、第1の実施の形態で示したしくみを用いて相対アドレスを絶対アドレスに変換し、そのデータが表示器10に送り込まれた後、その絶対アドレスが示す装置へ命令(コマンド)を発行することにより、アクセスする。
なお、図16において、「第1の通信プロトコルに定める命令語」とは、通信装置(マスタユニット,デバイスネットリモートマスタ)に対する命令であり、その内容は「第2の通信プロトコルに定める命令語を絶対ユニットNo.が示す相手先に送信して、受信した実行結果を指定する格納先の内部アドレスへの返信を命じること」となる。また、第2の通信プロトコルの具体例は、デバイスネットであり、その場合の「第2の通信プロトコルに定める命令語」とは、具体的にExplicit命令(デバイスネットの規約で定義される命令)のことである。
そして、具体的な実現手段は、図17から図25に示すようになっている。まず、図17は、機能部品ライブラリに格納された機能部品を呼び出して、対象機器にアクセスするための絶対アドレスを組み込んだ機能部品を生成し、機能部品データベースに格納するための構成を示している。
図17に示すように、表示器10は、情報入力部101から機能部品の選択を受け付ける機能部品受付部102を有している。情報入力部101は、タッチパネル10bなどにより実現できる。機能部品受付部102は、情報入力部101からの入力が機能部品の選択であることを認識し、受け付けた機能部品の選択情報を機能部品読込部103に与える。機能部品読込部103は、受け取った選択情報に基づき機能部品ライブラリデータベース104にアクセスし、対応する機能部品を読み込むとともに、その読み込んだ機能部品を情報入力要求部105と、機能部品生成部106aに与える。
情報入力要求部105は、読み込んだ機能部品に対する情報入力要求を情報出力部107に向けて出力する機能を有する。この情報出力部107は、表示部10fなどにより実現できる。そして、係る要求を受け、ユーザは、情報入力部101を操作して(機能部品が機能の対象とする相手先の内部メモリを間接的に指定する)相対ユニットNoとともに表示器(機能部品が存在する装置)と相手先(機能部品が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報が与えられるので、それらの情報を相対ユニットNo等受付部108aが取得するとともに、絶対ユニットNo変換部109aに渡す。この相対ユニットNo等受付部108aで取得する情報は、図15に示した入力値でもある。
絶対ユニットNo変換部109aは、図15に示す変換プログラムでもあり、受け付けた相対ユニットNoと、表示器と制御システムとの接続に関する情報に基づいて、相対ユニットNoを絶対ユニットNoに変換するものである。
さらに、機能部品生成部106aは、機能部品読込部103から取得した機能部品(入力値,絶対ユニットNoなし)に対し、絶対ユニットNo変換部109aの変換結果である絶対ユニットNoを組み込んで、絶対ユニットNoが組み込まれた機能部品を生成し、機能部品データベース110に記憶するものである。つまり、機能部品に組み込む変換結果は、受け付けた相対ユニットNoを変換した絶対ユニットNoである。
上記した各処理部は、実際にはCPU10d等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図18に示すフローチャートのようになる。
図18に示すように、表示器10は、情報入力部10aから入力操作があるのを待ち(ST1,2)、機能部品受付部102が情報入力部101から機能部品の選択を受け付けると、機能部品読込部103は、情報入力部101から受け付けた機能部品の選択に基づいて対応する機能部品を機能部品ライブラリデータベース104から読み込む(ST3)。
次いで、情報入力要求部105が機能部品ライブラリデータベース104から読み込んだ機能部品に対する情報入力要求を情報出力部107に出力し(ST4)、情報出力部に出力した情報入力要求に応じた操作者の入力操作によって情報入力部101から(機能部品が機能の対象とする相手先の内部メモリを間接的に指定する)相対ユニットNoとともに表示器(機能部品が存在する装置)と相手先(機能部品が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報の入力を待つ(ST5a,ST6)。つまり、相対ユニットNo等受付部108aは、所定の情報が入力された否かを判断し、入力された場合には、係る情報を受け付ける。
そして、係る情報を受け付けたならば、絶対ユニットNo変換部109aにて、受け付けた相対ユニットNoを、同様に受け付けた接続に関する情報に基づいて絶対ユニットNoに変換し(ST7a)、機能部品生成部106aにて絶対ユニットNo変換部109aの変換結果である絶対ユニットNoを機能部品に組み込むことにより、絶対ユニットNo付きの機能部品を生成する(ST8)。そして、そのように絶対ユニットNoを組み込んだ機能部品を機能部品データベース110に記憶して処理を終了する(ST9)。
図19は、図17の機能により生成された機能部品データベース110に格納された絶対ユニットNo付きの機能部品に基づき、通信装置(デバイスユニットのマスタ)26にアクセスし、所定のコマンドを送り、そのコマンドに従った所定の処理を実行させる機能を実現するための内部構成図である。
図19において、表示器10は、取得した情報を情報出力部に出力する機能と、入出力機器または制御装置の接点情報または内部情報であるシステム情報を通信装置から取得する機能を有している。まず、取得した情報を情報出力部に出力する機能としては、表示器10の起動に応じて機能部品を機能部品データベース110から読み込む起動時機能部品読込部111を有する。この起動時機能部品読込部111が読み込んだ機能部品に関する情報は、内部メモリの現在値読込部112と、システム情報を相手先から直接取得する機能の命令発行部117に渡すようになっている。
そして、内部メモリの現在値読込部112は、表示器10内の内部メモリ115にアクセスし、起動時機能部品読込部111から与えられた機能部品に対応する現在値を読み込むとともに、その読み込まれた内部メモリの現在値を機能部品(部品画像)とともに部品画像出力部113に渡すようになっている。そして、部品画像出力部113は、取得した内部メモリの現在値に基づいて、部品画像を序方法出力部107に出力表示する。
さらに、取得した情報を情報出力部に出力する機能は、命令発行部117に対して内部メモリ115の記憶内容の更新指示を出力する更新指示部114と、係る更新指示に伴い更新された内部メモリの更新に応じて現在値を読み込む更新現在値読込部116を備えている。そして、係る更新現在値読込部116で読み込んだ内部メモリ115の現在値も部品画像出力部113に渡され、部品画像出力部113は、取得した更新された内容に応じた部品画像を生成し出力するようになる。
一方、入出力機器または制御装置の接点情報または内部情報等のシステム情報を相手先機器が接続さする通信装置から取得する機能としては、機能部品データベース110から読み込んだ機能部品(起動時機能部品読込部111から与えられる)に付与される処理プログラムを実行し、機能部品に組み込まれた変換後の絶対ユニットNoが示す相手先に対する命令(コマンド情報)を発行する命令発行部117を有する。そして、その命令発行部117が発行した命令(コマンド情報)は、次段の絶対ユニットNo.命令送信部118aへ与えられる。
絶対ユニットNo.命令送信部118aは、通信装置26へ対し、受け取った命令を絶対ユニットNoとともに送信するものである。そして、この送信した命令を受けた通信装置26は、送信した命令(コマンド情報)に対する実行結果(絶対ユニットNo.で特定される入出力機器等の情報)をレスポンスとして返信してくるので、実行結果受信部119は、係る相手先の入出力機器から受信するとともに、その受信した実行結果を、演算処理部120或いは内部メモリ書込部121に転送する。
演算処理部120は、取得した相手先(入出力機器23)から受信した情報を入力値として演算するとともに、その演算結果を内部メモリ書込部121に渡すようになっている。さらに、内部メモリ書込部121は、実行結果受信部119から転送されてきた入出力機器からの受信情報または演算処理部120から送られてきた演算結果を、表示器10内の内部メモリ115の所定アドレスに書き込み、内部メモリ115の内容を更新するようになっている。
上記した各処理部は、実際にはCPU10d等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図20,図21に示すフローチャートのようになる。
まず、図20に示すように、表示器10が起動すると、起動時機能部品読込部11が所定の機能部品を機能部品データベース110から読み込む(ST11からST13)。そして、起動時機能部品読込部11は、機能部品データベース110から読み込んだ機能部品に付与される処理プログラムを命令発行部117に渡し、命令発行部117は取得した処理プログラムを実行して機能部品に組み込まれた変換後の絶対ユニットNoが示す通信装置26に対する命令(コマンド情報)を発行する(ST14)。次いで、発行した命令(コマンド情報)とともに絶対ユニットNoを、絶対ユニットNO・命令送信部118aにより、通信装置26へ送信する(ST15a)。
一方、内部メモリの現在値読込部112は、起動時機能部品読込部11から渡された機能部品に対応する表示器10内の内部メモリ115からその現在値を読み込み、部品画像出力部113に渡す(ST16)。そして、品画像出力部113は、読み込まれた内部メモリの現在値に基づいて機能部品の部品画像を情報出力部107に出力し(ST17)。
また、ステップ15で、送信した命令(コマンド情報)に対する実行結果を通信装置26から受信するのを待ち(ST18a,ST19)、受信したならば、実行結果受信部119は、その受信した情報を入力値として演算するか否かを判断し(ST20)、必要であれば受信した実行結果を演算処理部120に渡し、取得した情報(実行結果)を入力値とする演算を実行し、その実行結果は内部メモリ書込部121に渡す(ST21)。
また、演算実行が不要な場合には、ステップ20の分岐判断はNoとなり、実行結果受信部119が受信した実行結果は内部メモリ書込部121に渡される。そこで、ステップ20でNoの場合、ならびにステップ21を実行後に、内部メモリ書込部121が入出力機器等から受信した実行結果(返信情報)またはその実行結果(返信情報)を入力値とする演算結果を表示器10内の内部メモリ115に書き込む(ST22)。この書き込みに伴い、内部メモリ書込部121は、書込処理をしたことを更新現在値読込部116に通知する。
更新現在値読込部116は、係る通知に従い、内部メモリ115の更新された現在値を読み込むとともに、読み込んだ現在値を部品画像出力部113に渡す(ST23)。そして、部品画像出力部113は、渡された内部メモリの現在値に基づいて機能部品の部品画像を情報出力部107に出力して処理を終了する(ST24)。
次に、図21に基づいて更新指示に伴う処理を説明する。まず、更新指示部114から命令発効部117に対して表示器10内の内部メモリの内容更新指示が与えられると、対象となる機能部品に付与される処理プログラムを実行し、機能部品に組み込まれた変換後の絶対ユニットNoが示す相手先に対する命令(コマンド情報)を発行する(ST31からST33)。この発行した命令(コマンド情報)は、絶対ユニットNo.とともに絶対ユニットNo・命令送信部118aが通信装置26へ送信し(ST34)、送信した命令(コマンド情報)に対する実行結果の受信を待つ(ST34aからST36)。そして、通信装置26から実行結果を受信すると(ST35aの分岐判断がYes)、上記したステップ20以降の処理と同様に、受信した情報を入力値として演算するか否かを判断し(ST37)、必要であれば演算処理部120にて受信した情報を入力値とする演算を実行し(ST38)、必要でなければそのまま、受信した実行結果またはその実行結果を入力値とする演算結果を表示器内の内部メモリ115に内部メモリ書込部121が書き込む(ST39)。
更新現在値読込部116は、内部メモリ書込部121からの書込完了通知に従い、内部メモリ115の更新された現在値を読み込むとともに、読み込んだ現在値を部品画像出力部113に渡す(ST40)。そして、部品画像出力部113は、渡された内部メモリの現在値に基づいて機能部品の部品画像を情報出力部107に出力して処理を終了する(ST41)。
図22は、情報入力部101から入力された入力操作に基づき、内部処理を実行したり、制御システムに対して入力処理をする機能を実現するための内部構成図を示している。図22に示すように、入力操作受付部123にて、情報入力部101から与えられる機能部品に対する入力操作を取得するとともに、内部メモリ書込部124,入力値に基づく演算処理部125並びに命令発行部126に与える。なお、内部メモリ書込部124ならびに命令発行部126は、データを発行元が異なるため、図10に示す内部メモリ書込部121,命令発行部117と別部材(別機能部品)として表記したが、同一に構成してももちろん良い。以下に示す各処理部においても同様である。
入力値に基づく演算処理部125は、情報入力部101から受け付けた入力操作に基づく情報を入力値として所定の演算処理をするもので、いわゆる、ON時マクロと称されるものである。そして、その演算結果は、内部メモリ書込部124或いは処理プログラム実行部127に渡すようになっている。
内部メモリ書込部124は、入力操作受付部123を経由して取得した入力操作に基づく情報またはその演算結果(入力値に基づく演算処理部125から取得)を表示器10内の内部メモリ115に書き込むものである。また、内部メモリ書込部124は、係る書込を完了すると、更新現在値読込部128に完了を通知する。
更新現在値読込部128は、更新通知を受けたことをトリガとし、更新に応じて更新された内部メモリ115の現在値を読み込み、プログラム実行部127に渡す。
また、内部メモリ115に格納された情報は、現在値読込部129によっても読み出され、この読み出された内部メモリの現在値は、命令発行部126或いは演算処理部130に与えられる。演算処理部130は、表示器内の内部メモリ115から読み込んだ現在値を入力値として所定の演算を行なうもので、いわゆる、OFF時マクロと称されるものである。そして、その演算結果は、処理プログラム実行部127や命令発行部126に渡される。
さらに、処理プログラム実行部127は、各部125,128,130から与えられたデータに基づいて、表示机上の処理プログラムを実行し、所定の内部処理を行なうものである。
さらにまた、命令発行部126は、内部メモリ115の現在値や、その現在値に基づいて演算処理部130で演算処理された結果や、入力操作を受け付けた機能部品に付与される処理プログラムを実行し、機能部品に組み込まれた変換後の絶対ユニットNoが示す相手先に対する命令(コマンド情報)を発行するものである。そして、このようにして発行した入力処理に伴う命令(コマンド情報)は、絶対ユニットNo・命令送信部131aにて変換後の絶対ユニットNoとともに通信装置26へ送信するようになる。
これにより、情報入力部101から受け付けた入力操作に基づいて制御システムに対する入力処理または表示装置内の内部処理を実行する機能が実現される。上記した各処理部は、実際にはCPU10d等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図23に示すフローチャートのようになる。
まず、図23に示すように、情報出力部107に出力する機能部品に対する入力操作を情報入力部101から受け付けるのを待つ(ST51,ST52)。入力操作受付部123が情報入力部101から機能部品に対する入力操作を受け付けたならば、受け付けた入力操作に基づく情報を入力値として演算するか否かを判断する(ST53)。
そして、必要であれば入力値に基づく演算処理部125に情報入力部から受け付けた入力操作に基づく情報を与え、係る情報を入力値として演算させる(ST54)。入力値に基づく演算処理部125は演算結果を内部メモリ書込部に与えるので、ステップ54を実行後内部メモリ書込部124は受け取った演算結果を内部メモリ115の所定メモリ領域に格納する(ST55)。もちろん、ステップ53で演算が必要でないと判断した場合には、入力操作受付部123は、受け付けた入力操作に基づく情報(入力値)を内部メモリ書込部124に渡すため、その内部メモリ書込部は取得した入力値を表示器10内の内部メモリ115に書き込む。
次に、表示器10上の処理プログラムを実行するか否かを判断し(ST56)、必要であれば現在値読込部128が内部メモリ115の現在値を読み込み、読み込んだ現在値に基づいて処理プログラム実行部127が処理プログラムを実行する(ST57)。
また、入力機器への情報送信が必要か否かを判断し(ST58)、必要でなければそのまま処理を終了する。そして、情報送信が必要であれば、現在値読込部129が表示器10内の内部メモリ115の更新に応じて更新された内部メモリの現在値を読み込み(ST59)、その内部メモリ115から読み込んだ現在値を入力値として演算するか否かを判断する(ST60)。
そして、演算が必要であれば内部メモリから読み込んだ現在値を入力値として演算処理部130にて演算処理をし、演算結果を命令発行部126に渡す(ST61)。次いで、命令発行部126は、受け取った演算結果或いは、演算が必要でなければそのまま、入力操作を受け付けた機能部品に付与される処理プログラムを実行し、機能部品に組み込まれた変換後の絶対ユニットNoとともに、命令(コマンド情報)を発行する(ST62)。そして、命令送信部131は、命令発行部126が発行した命令(コマンド情報)を変換後の絶対ユニットNoとともに通信装置26へ送信して処理を終了する(ST63a)。
図24は、通信装置26の内部構成を示している。図24に示すように、絶対ユニットNo・命令受信部26aが、表示器10から送られてくる絶対ユニットNo並びに命令を受信すると、受信した情報を通信領域に関する変換処理部26bや絶対ユニットNoが示す相手先への命令送信部26cに与える。通信領域に関する変換処理部26bは、通信領域に関する変換処理を実行するもので、その実行結果を絶対ユニットNoが示す相手先への命令送信部26cは、表示器10から送られてきた命令等を、絶対ユニットNoが示す相手先である入出力機器23に送信するものである。
また、入出力機器23からのレスポンス(送信した命令に対する実行結果)は、実行結果受信部26dが受信し、受信した実行結果は通信領域に関する変換処理実行部26eや命令実行結果返信部26fに与える。
通信領域に関する変換処理実行部26eは、相手先である入出力機器23から受信したデータに基づき所定の変換処理を行うものである。そして、命令実行結果返信部26fは、受信した命令実行結果を表示器10に返信する機能を有する。
上記した各処理部は、実際には通信装置のCPU等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図25に示すフローチャートのようになる。
図26は、本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態では、アクセス対象が、制御装置20に着脱される高機能ユニット27にしている点で、上記した各実施の形態と相違する。すなわち、表示器10と制御装置20に着脱される高機能ユニット27までの構成図は図26に示す通りである。このとき、表示器10から見て、制御装置20上の高機能ユニット27を特定するには、アクセスする高機能ユニット27に付された号機No.(例:5号機)が必要となる。すなわち、制御装置20には、複数の高機能ユニットを着脱可能であり、それぞれの高機能ユニット27には、ユニークな号機No.が割り振られる。
そこで、本実施の形態では、基本的には第1の実施の形態で示した相対アドレスから絶対アドレスに変換して所定の機器にアクセス可能とする構成を利用し、図26,図27に示すように、これら制御装置20におけるユニットの接続順序を示す「号機No.」をユニット構成データベース135に記憶しておき、機能部品に入力値として表示器とシステムの接続に関する情報と相対アドレスを入力すると、その構成情報に基づいてデバイスライブラリへ号機No.を指定することで、相対アドレスから絶対アドレスへの変換を行い、表示器10より目的の高機能ユニット27へアクセス(命令(コマンド)発行)するようにした。
そして、係るユニット構成データベース135を参照し、高機能ユニット27にアクセスするための絶対アドレス付きの機能部品を生成し、機能部品データベースに格納するための構成は、例えば図28のようにすることができる。
図28に示すように、表示器10は、情報入力部101から機能部品の選択を受け付ける機能部品受付部102を有している。情報入力部101は、タッチパネル10bなどにより実現できる。機能部品受付部102は、情報入力部101からの入力が機能部品の選択であることを認識し、受け付けた機能部品の選択情報を機能部品読込部103に与える。機能部品読込部103は、受け取った選択情報に基づき機能部品ライブラリデータベース104にアクセスし、対応する機能部品を読み込むとともに、その読み込んだ機能部品を情報入力要求部105と、機能部品生成部106に与える。
情報入力要求部105は、読み込んだ機能部品に対する情報入力要求を情報出力部107に向けて出力する機能を有する。この情報出力部107は、表示部10fなどにより実現できる。そして、係る要求を受け、ユーザは、情報入力部101を操作して(機能部品が機能の対象とする相手先の内部メモリを間接的に指定する)相対アドレスとともに表示器(機能部品が存在する装置)と相手先(機能部品が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報が与えられるので、それらの情報を相対アドレス等受付部108が取得するとともに、構成情報読込部136に渡す。この相対アドレス等受付部108で取得する情報は、図26に示した入力値でもある。
構成情報読込部136は、取得した接続に関する情報に基づいてユニット構成情報データベース135にアクセスし、目的とする高機能ユニットの号機番号等の構成情報を取得するとともに、その取得した構成情報を相対アドレス等受付部108から取得した情報とともに構成情報に基づく絶対アドレス変換部109bに与えるものである。
構成情報に基づく絶対アドレス変換部109bは、図26に示す変換プログラムでもあり、受け付けた相対アドレスと、表示装置と制御システムとの接続に関する情報と構成情報に基づいて、相対アドレスを絶対アドレスに変換するものである。具体的には、図6と同様に、対応するデータの置き換えを行うもので、ネットワークNo.,ノードNo.と号機番号等を具体的なものに置き換える。つまり、ネットワークNo.SノードNo.により制御装置を特定し、最後の号機番号で高機能ユニットを特定するのである。
さらに、機能部品生成部106は、機能部品読込部103から取得した機能部品(入力値,絶対アドレスなし)に対し、構成情報に基づく絶対アドレス変換部109bの変換結果である絶対アドレスを組み込んで、絶対アドレスが組み込まれた機能部品を生成し、機能部品データベース110に記憶するものである。つまり、機能部品に組み込む変換結果は、受け付けた相対アドレスを変換した絶対アドレスである。
上記した各処理部は、実際にはCPU10d等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図29に示すフローチャートのようになる。
図29に示すように、表示器10は、情報入力部10aから入力操作があるのを待ち(ST1,2)、機能部品受付部102が情報入力部101から機能部品の選択を受け付けると、機能部品読込部103は、情報入力部101から受け付けた機能部品の選択に基づいて対応する機能部品を機能部品ライブラリデータベース104から読み込む(ST3)。
次いで、情報入力要求部105が機能部品ライブラリデータベース104から読み込んだ機能部品に対する情報入力要求を情報出力部107に出力し(ST4)、情報出力部に出力した情報入力要求に応じた操作者の入力操作によって情報入力部101から(機能部品が機能の対象とする相手先の内部メモリを間接的に指定する)相対アドレスとともに表示器(機能部品が存在する装置)と相手先(機能部品が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報の入力を待つ(ST5,ST6)。つまり、相対アドレス等受付部108は、所定の情報が入力された否かを判断し、入力された場合には、係る情報を受け付ける。
そして、係る情報を受け付けたならば、ユニット構成情報があるか否かを判断し(ST65)、無い場合には、絶対アドレス変換部109にて、受け付けた相対アドレスを、同様に受け付けた接続に関する情報に基づいて絶対アドレスに変換し(ST7)、機能部品生成部106にて絶対アドレス変換部109の変換結果である絶対アドレスを機能部品に組み込むことにより、絶対アドレス付きの機能部品を生成する(ST8)。そして、そのように絶対アドレスを組み込んだ機能部品を機能部品データベース110に記憶して処理を終了する(ST9)。
また、ユニット構成情報が存在する場合には、構成情報読込部136がユニット構成時用法データベース135にアクセスして、受け取った接続に関する情報に基づいて構成情報を読み込み(ST66)、構成情報に基づく絶対アドレス変換部109bにて、読み込んだ構成常用に基づいて絶対アドレスに変換する(ST67)。以降は、上記したステップ8,9の処理を行なう。
なお、上記のようにして絶対アドレスが設定された機能部品を用いて、実際に高機能ユニットにアクセスし、入力処理やデータの読み出し等を行なうための構成ならびに作用効果は、上記した各実施の形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
図30は、本発明の第4の実施の形態を示している。本実施の形態では、複数の機能部品が対応する「同一ユニット」に対して機能するデバイスライブラリの「相対アドレス群」から「絶対アドレス群」への変換に関する形態を示している。ここで、「相対アドレス群」とは、機能部品群が対象とする同一ユニット内の内部メモリの構成に合わせた順番であらかじめ記憶されている個々の機能部品の対象となる個々のアドレスの集合体のことを言う。
この実施の形態が適用されるものとして、例えば、「高機能ユニットオフセット貼り付け」がある。すなわち、制御装置(PLC)20は、1つの高機能ユニットに着目した場合、そのアドレス構成は、図32に示すようになっている。図示するように、高機能ユニットを制御するための情報が格納されているアドレスは、号機に応じてある一定のオフセット単位で配置されている。ただし、ユニットによりアドレスとオフセット幅は変化する。
そこで、高機能オフセット貼り付け機能は、例えば0号機のアドレス(相対アドレス)とオフセットのための数式(同一ユニット内の内部アドレスを相対的に規定する情報)を割付けた複数の機能部品から構成されるデバイスライブラリを作成しておき、号機番号を指定することで(表示装置と制御システムとの接続に関する情報を指定することで)、目的とする高機能ユニットの絶対アドレスに変換することができる。
図示の例で言うと、「0号機用のアドレス(DM30000〜DM30099)」を相対アドレスとし、「割付けアドレス+100×n」を同一ユニット内の内部アドレスを相対的に規定する情報とし、「アクセスしたい号機番号」を表示装置と制御システムとの接続に関する情報として与えると、nに号機番号を代入することで変換後のアドレスのアドレスとして絶対アドレスが求められる。
そして、上記した入力値に基づいて相対アドレスを絶対アドレスに変換する仕組みの概略を示したのが図31であり、絶対アドレスに変換されたならば、命令(コマンド)をその絶対アドレスで指定される相手先に対して発行することができる。
次に、上記した処理を行うための具体的な内部構造,機能について説明する。まず、図33は、機能部品ライブラリに格納された機能部品を呼び出して、実際の入出力機器,制御装置にアクセスするための絶対アドレスを組み込んだ機能部品を生成し、機能部品データベースに格納するための構成を示している。
図33に示すように、表示器10は、情報入力部101から機能部品の選択を受け付ける機能部品群受付部102cを有している。情報入力部101は、タッチパネル10bなどにより実現できる。機能部品群受付部102cは、情報入力部101からの入力が機能部品群の選択であることを認識し、受け付けた機能部品群の選択情報を機能部品群読込部103cに与える。機能部品群読込部103cは、受け取った選択情報に基づき機能部品ライブラリデータベース104にアクセスし、対応する機能部品群を読み込むとともに、その読み込んだ機能部品群を機能部品群用情報入力要求部105cと、絶対アドレス群付き機能部品生成部106cに与える。
機能部品群用情報入力要求部105cは、読み込んだ機能部品群に対する情報入力要求を情報出力部107に向けて出力する機能を有する。この情報出力部107は、表示部10fなどにより実現できる。そして、係る要求を受け、ユーザは、情報入力部101を操作して(機能部品群が機能の対象とする相手先の内部メモリを間接的に指定する)相対アドレスとともに表示器(機能部品群が存在する装置)と相手先(機能部品群が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報が与えられるので、それらの情報を接続に関する情報受付部108cが取得するとともに、絶対アドレス群変換部109cに渡す。この接続に関する情報受付部108cで取得する情報は、図30,図31に示した入力値でもある。
絶対アドレス群変換部109cは、図30に示す変換プログラムでもあり、受け付けた表示装置と制御システムとの接続に関する情報,構成情報に基づいて、機能部品群の相対アドレスを絶対アドレス群に変換するものである。
さらに、機能部品群生成部106cは、機能部品群読込部103cから取得した機能部品群に対し、絶対アドレス群変換部109cの変換結果である絶対アドレス群を組み込んで、絶対アドレス群が組み込まれた機能部品を生成し、機能部品データベース110に記憶するものである。
上記した各処理部は、実際にはCPU10d等に展開されて構成される。そして、係る処理部で構成されるCPUにおける機能(各処理部の動作・作用)は、図34に示すフローチャートのようになる。
図34に示すように、表示器10は、情報入力部10aから入力操作があるのを待ち(ST1′,2′)、機能部品群受付部102cが情報入力部101から機能部品群の選択を受け付けると、機能部品群読込部103cは、情報入力部101から受け付けた機能部品群の選択に基づいて対応する機能部品群を機能部品ライブラリデータベース104から読み込む(ST3′)。
次いで、機能部品群用情報入力要求部105cが機能部品ライブラリデータベース104から読み込んだ機能部品群に対する情報入力要求を情報出力部107に出力し(ST4)、情報出力部に出力した情報入力要求に応じた操作者の入力操作によって情報入力部101から(機能部品群が機能の対象とする相手先の内部メモリを間接的に指定する)相対アドレスとともに表示器(機能部品群が存在する装置)と相手先(機能部品群が機能対象とする装置、機器)との接続に関する情報の入力を待つ(ST5′,ST6′)。つまり、接続に関する情報受付部108cは、所定の情報が入力された否かを判断し、入力された場合には、係る情報を受け付ける。
そして、係る情報を受け付けたならば、絶対アドレス群変換部109cにて、受け付けた接続に関する情報(構成情報)に基づいて絶対アドレス群に変換し(ST7′)、絶対アドレス群付き機能部品生成部106cにて絶対アドレス群変換部109cの変換結果である絶対アドレス群を機能部品に組み込むことにより、絶対アドレス群付きの機能部品を生成する(ST8′)。そして、そのように絶対アドレス群を組み込んだ機能部品を機能部品データベース110に記憶して処理を終了する(ST9′)。
なお、上記のようにして絶対アドレス群が設定された機能部品を用いて、実際に所定の相手先にアクセスし、入力処理やデータの読み出し等を行なうための構成ならびに作用効果は、上記した各実施の形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。