JP2005128642A - プラント監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラント監視装置についてノイズ問題に対する対応性を高める。
【解決手段】プラントの各現場に設置の現場計測器1で得られる計測データに基づいてプラントの監視を行うようになっているプラント監視装置について、プラントの各現場における電磁的なノイズNを検出するとともにそのレベルを判定できるようにされ、その判定でノイズが所定の許容レベルを超えているとされた場合にそのことを報知するようにされたノイズ計測系9を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】プラントの各現場に設置の現場計測器1で得られる計測データに基づいてプラントの監視を行うようになっているプラント監視装置について、プラントの各現場における電磁的なノイズNを検出するとともにそのレベルを判定できるようにされ、その判定でノイズが所定の許容レベルを超えているとされた場合にそのことを報知するようにされたノイズ計測系9を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば発電設備などのようなプラントにおけるプラント監視装置に関し、特にプラントの各現場に設置の現場計測器で得られる計測データに基づいてプラントの監視を行うようになっているプラント監視装置に関する。
発電設備などのプラントでは、プラント監視装置によりプラントの作動状態などの監視がなされるのが一般的である。そしてそのプラント監視装置は、プラントの各現場に設置の現場計測器で得られる計測データ(プロセス計測データ)に基づいて、例えば計測値が一定以上になったら警報を発するなどの処置をとるなどして、プラントの監視を行うようになっているのが通常である。このようなプラント監視装置では、プラントに設けられている電動機や電磁弁などの電動機器からの電磁的なノイズで現場計測器からの計測データ信号が影響を受け、その中でも、現場計測器からの計測データ信号を伝送する信号ケーブルに対するノイズの影響が特に大きい。
このようなノイズへの対策としては、電磁波遮蔽効果のあるシールドケーブルを信号ケーブルに用い、あるいは信号ケーブルを電磁波遮蔽効果のある電線管で覆うなどの対策が主に実施されている。また過去のノイズ処理関係のデータベースを用いたソフト処理(ソフトウエア処理)により計測信号からノイズを除去する方法も知られている(例えば特許文献1)。
信号ケーブルにシールドケーブルを用いたり信号ケーブルを電線管で覆ったりするノイズ対策にはある程度の効果はある。しかしノイズの遮蔽を完全にするのは困難であり、特に大きなノイズが発生している場合にはこのノイズが電磁波遮蔽を通り抜けて信号ケーブルに侵入して計測データ信号を乱すことになり、その結果、計測値の異常上昇などを生じて警報が発せられることになる。そしてこのようなノイズによる誤った警報発生の可能性がある限り、警報が発せられた場合には、それがノイズによる誤作動なのかを多大な時間をかけ確認することを避けられないことになる。
特許文献1に開示の方法によれば、このようなノイズによる計測値の異常を抑制することが可能である。しかし特許文献1に開示の方法では、実際のプロセス計測データ信号が過去のノイズ関係のデータベースを基にしたソフト処理後の信号で置き換えられることになる。そのため、測定の対象となるプロセス値が過去のノイズ関係のデータベースと類似した変化を伴う場合には、その変化をノイズと誤判定し、ソフト処理後の信号から除去されてしまう可能性があり、本来の目的である対象プロセス値の監視の信頼性が失われる可能性がある。
本発明は、以上のようなプラント監視装置におけるノイズ問題の状況を背景になされたものであり、ノイズ問題に対する対応性のより高いプラント監視装置の提供を目的としている。
上記目的のために本発明では、プラントの各現場に設置の現場計測器で得られる計測データに基づいてプラントの監視を行うようになっているプラント監視装置において、前記プラントの各現場における電磁的なノイズを検出するとともにそのレベルを判定できるようにされ、その判定でノイズが所定のレベルを超えているとされた場合にそのことを報知するようにされたノイズ計測系を備えていることを特徴としている。
また本発明では上記のようなプラント監視装置について、前記ノイズ計測系によるノイズの検出は、前記現場計測器からの信号を伝送する信号ケーブルの電磁遮蔽に用いられている電線管における電位変動を通じてなすようにしている。
また本発明では上記のようなプラント監視装置について、前記ノイズ計測系によるノイズの検出は、現場計測器からの信号を伝送する信号ケーブルの電磁遮蔽に用いられている電線管の周辺にノイズ検出用導体を設置し、このノイズ検出用導体における電位変動を通じてなすようにしている。
また本発明では上記のようなプラント監視装置について、前記ノイズ計測系でノイズが許容レベルを超えていると判定された場合に、現場計測器からの計測値が規定値以上になったことを知らせる監視警報の発生を停止できるようにしている。
本発明では、プラント監視装置の現場計測器で得られる計測データに影響を与えるノイズを検出してそのレベルを判定し、その判定でノイズが所定のレベルを超えているとされた場合にそのことを報知するようにしている。したがってプラントの運転員や保守員は、このノイズに関する報知の有無によりノイズの発生状況を知ることができる。このため、プラントの監視における監視警報の発生があった場合でもそれがノイズによる誤警報であるのか、それとも正しい警報であるのかを容易に確認できるようになり、ノイズ問題に対する対応性が高まることになる。
以下、本発明を実施する上で好ましい形態について説明する。図1に第1の実施形態によるプラント監視装置の構成を模式化して示す。このプラント監視装置は、プラントの各現場に設置されてそこにおけるプロセス値を計測する現場プロセス計測器1、現場プロセス計測器1からの計測データ信号を伝送する信号ケーブル2、計測データ信号を増幅する信号増幅器3、プロセス値に対する指示値を表示するとともに、現場プロセス計測器1からの計測プロセス値が規定値以上になった場合にそれを報知する監視警報のための監視警報発生信号Saを出力する指示値表示・警報判定装置4、および信号ケーブル2の電磁遮蔽用の電線管5を備えている。
ここまでの構成は従来のプラント監視装置のそれと同じである。本発明によるプラント監視装置は、これらの構成要素に加えて、電線管5における電位変動つまり電線管5の周辺における電磁的なノイズを取り出すために電線管5に電気的に接続されたノイズ検出ケーブル6、ノイズ検出ケーブル6が検出したノイズを増幅するノイズ用増幅器7、およびノイズ用増幅器7で増幅したノイズのレベルを判定するノイズレベル判定器8を含んでなるノイズ計測系9を備えている。
以下では、このようなノイズ計測系を備えたプラント監視装置におけるノイズへの対応処理について説明する。電線管5の周辺に電磁弁や電動機などの電動機器Eがあると、この電動機器Eから電磁的なノイズNが発生する。そしてこのノイズNは電線管5に作用して電線管5に電位変動を生じさせる。この電線管5における電位変動はノイズ検出ケーブル6で検出されてノイズ用増幅器7で増幅される。ノイズ用増幅器7からの出力はノイズレベル判定器8に入力する。ノイズレベル判定器8には、電線管5による電磁遮蔽能を超えて信号ケーブル2に侵入する可能性のあるノイズレベルに基づいて定められた許容ノイズレベル値が設定されている。そしてノイズ用増幅器7からの出力がこの許容ノイズレベル値と比較され、それを超えている場合にはそのことを報知する。この報知として、本実施形態では、ノイズレベル判定器8からノイズ大警報発生信号Sbを出力させ、図示せぬ警報器によりノイズ大警報を発せさせるようにしている。
したがってプラントの運転員や保守員は、このノイズ大警報の有無によりノイズの発生状況を知ることができる。このため、計測プロセス値が規定値以上になって監視警報の発生があった場合に、それがノイズによる誤警報であるのか、それとも正しい警報であるのかを容易に確認することができ、ノイズ問題に対する対応性が高まることになる。
図2に第2の実施形態によるプラント監視装置の構成を模式化して示す。このプラント監視装置は、監視警報バイパス回路11が付加されている点で第1の実施形態におけるプラント監視装置と相違している。その他の構成は図1のプラント監視装置と同様であるので、共通する部分には同一の符号を付し、それらについての説明は上での説明を援用することで適宜省略する。
監視警報バイパス回路11は、ノイズレベル判定器8からノイズ大警報発生信号Sbの入力を受けて監視警報発生信号Saをバイパスさせるように構成され、ノイズが許容レベル以上に発生している状態で監視警報の発生を停止させる機能を負っている。このようにノイズが許容レベル以上に発生している状態で監視警報の発生を停止させるようにすることにより、ノイズ問題に対する対応性をさらに高めることができる。すなわち、プラント現場でのノイズが許容レベル以上になっている状態では現場プロセス計測器1による計測が正常になされなくなったり、また現場プロセス計測器1からの計測データ信号に乱れを生じたりする可能性が高くなり、したがって監視警報の誤発生の可能性が高くなる。そしてそのような状態で監視警報を発生させるようにしていると、プラントの運転員や保守員に徒な負担をかけることになるが、本実施形態のように監視警報の発生を停止させるようにすることで、この運転員や保守員に徒な負担を避けることができ、ノイズ問題に対する対応性をさらに高めることができる。
図3に第3の実施形態によるプラント監視装置の構成を模式化して示す。このプラント監視装置は、電線管5の近傍にノイズ検出用導体であるノイズ検出用電線12を布設し、このノイズ検出用電線12における電位変動を通じてノイズの検出をなすようにしている点で第2の実施形態におけるプラント監視装置と相違している。本実施形態には、ノイズ検出専用のノイズ検出用電線12を用いることによりノイズの検出精度を高めることができるという利点がある。その他の構成は図1や図2のプラント監視装置と同様であるので、共通する部分には同一の符号を付し、それらについての説明は上での説明を援用する。
本発明によれば、プラントの運転員や保守員にノイズの発生状況を知らせることができ、ノイズ問題に対する対応性を高めることができる。このような本発明は、例えば発電設備などのようなプラントにおける監視業務をより効率的なせるようにするのに寄与するものとして有用である。
1 現場プロセス計測器(現場計測器)
2 信号ケーブル
5 電線管
9 ノイズ計測系
12 ノイズ検出用電線(ノイズ検出用導体)
2 信号ケーブル
5 電線管
9 ノイズ計測系
12 ノイズ検出用電線(ノイズ検出用導体)
Claims (4)
- プラントの各現場に設置の現場計測器で得られる計測データに基づいてプラントの監視を行うようになっているプラント監視装置において、
前記プラントの各現場における電磁的なノイズを検出するとともにそのレベルを判定できるようにされ、その判定でノイズが所定の許容レベルを超えているとされた場合にそのことを報知するようにされたノイズ計測系を備えていることを特徴とするプラント監視装置。 - 前記ノイズ計測系によるノイズの検出は、前記現場計測器からの信号を伝送する信号ケーブルの電磁遮蔽に用いられている電線管における電位変動を通じてなすようにされている請求項1に記載のプラント監視装置。
- 前記ノイズ計測系によるノイズの検出は、現場計測器からの信号を伝送する信号ケーブルの電磁遮蔽に用いられている電線管の周辺にノイズ検出用導体を設置し、このノイズ検出用導体における電位変動を通じてなすようにされている請求項1に記載のプラント監視装置。
- 前記ノイズ計測系でノイズが許容レベルを超えていると判定された場合に、現場計測器からの計測値が規定値以上になったことを報知する監視警報の発生を停止できるようにされている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプラント監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003360948A JP2005128642A (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | プラント監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003360948A JP2005128642A (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | プラント監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005128642A true JP2005128642A (ja) | 2005-05-19 |
Family
ID=34641110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003360948A Pending JP2005128642A (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | プラント監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005128642A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013092387A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Railway Technical Research Institute | 鉄道及び道路の近傍に設置される地震計のノイズ識別システム |
JP2013108847A (ja) * | 2011-11-21 | 2013-06-06 | Central Japan Railway Co | 地震計及び地震計異常監視システム |
KR101564268B1 (ko) | 2014-09-30 | 2015-11-03 | 곽태홍 | 공정제어 시스템의 노이즈 정보 감시가 가능한 hmi장치 |
-
2003
- 2003-10-21 JP JP2003360948A patent/JP2005128642A/ja active Pending
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JP2013108847A (ja) * | 2011-11-21 | 2013-06-06 | Central Japan Railway Co | 地震計及び地震計異常監視システム |
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