JP2005128247A - オートフォーカス装置及びオートフォーカス方法 - Google Patents
オートフォーカス装置及びオートフォーカス方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 構造が簡単なオートフォーカス装置により、被検査体に対して撮像手段を最適フォーカス位置に迅速に合わせる。
【解決手段】 オートフォーカス装置2は、被検査体Wに対向した第1の撮像手段20と、第1の撮像手段20とフォーカス方向に一定距離隔Lを隔てた位置に配置されて被検査体Wに対向した第2の撮像手段21と、被検査体Wからの反射光Bを第1の撮像手段20及び第2の撮像手段21に導く光学系25と、第1の撮像手段20及び第2の撮像手段21の画像データにもとづいて被検査体Wの明るさに関するデータの分散を求める制御手段と、制御手段の指令によって動作され、第1の撮像手段20又は第2の撮像手段21及び光学系25を第1の撮像手段20又は第2の撮像手段21のフォーカス方向に移動させるフォーカス用モータ(駆動手段)17とを備えている。
【選択図】 図2
Description
また、被検査体の画像を表示するための第1の撮像素子と、この第1の撮像素子とフォーカス方向においてそれぞれ等距離だけ前後して配置された第2、第3の撮像素子とを備え、第2、第3の撮像素子によって得られた被検査体の明るさに関するデータの分散が等しくなる位置まで、第1〜第3の撮像素子を被検査体に相対移動させることにより、第1の撮像素子が被検査体に対し最適フォーカス位置に設定されるようにしたオートフォーカス装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
すなわち、請求項1に係るオートフォーカス装置は、被検査体に対向した第1の撮像手段と、該第1の撮像手段とフォーカス方向に一定距離隔てた位置に配置されて前記被検査体に対向した第2の撮像手段と、前記被検査体からの反射光を前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段に導く光学系と、前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段の画像データにもとづいて前記被検査体の明るさに関するデータの分散を求める制御手段と、該制御手段の指令によって動作され、前記第1の撮像手段と第2の撮像手段及び前記光学系を第1の撮像手段又は第2の撮像手段のフォーカス方向に移動させる駆動手段とを備えたことを特徴としている。
前記被検査体の少なくとも1つの設定箇所における第1の撮像手段と第2の撮像手段の画像データにもとづいて得られた明るさに関するデータの最大値を求めた後、前記第1の撮像手段と第2の撮像手段の前記画像データにもとづいて得られた明るさに関するデータが等しくなるフォーカス方向の位置に、第1の撮像手段又は第2の撮像手段を移動させ、前記第1の撮像手段と第2の撮像手段の画像データにもとづいて得られた明るさに関するデータが等しい状態を保ちつつ、前記被検査体の前記設定箇所から検査箇所まで第1の撮像手段と第2の撮像手段及び前記光学系を被検査体に平行に相対移動させた後、前記第1の撮像手段又は第2の撮像手段を、それらを前記フォーカス方向に隔てた前記一定距離の1/2だけ前記被検査体に近づく方向へ移動させることを特徴としている。
請求項1に係るオートフォーカス装置によれば、2個の撮像手段のうちの1つが撮影用の撮像手段を兼ねるため、従来のフォーカス検知用の撮像手段と撮影用撮像手段とが別々である装置のように、フォーカス検知用の撮像手段と撮影用撮像手段との経時変化等による機械的位置ずれによって生じる撮影用の撮像手段のピント合わせ方向の判断が不要であり、オートフォーカス動作を極めて短時間に行うことができる。
図1〜図3において、1は本発明の一実施の形態に係るオートフォーカス装置2を備えた平板状の被検査体Wを検査する検査装置を示す。この検査装置1は、架台3に水平に支持されたテーブル4と、該テーブル4のX軸方向xにおける両端部に立設された一対の脚部5a,5aの上端部にX軸ビーム部5bが連結され、テーブル4上に載置された平板状の被検査体Wを跨ぐように設けられた門型のX軸フレーム5と、該X軸フレーム5のX軸ビーム部5bにX軸方向xに移動自在に支持されると共に、前記オートフォーカス装置2を前面側に支持しているX軸スライダ6とを備えている。
前記X軸フレーム5は、その脚部5a,5aがテーブル4のX軸方向xの両端部にY軸方向yに沿って配置された各2条の案内レール7,7に支持され、脚部5a,5aの下端部に固定されたボールナット(図示せず)が前記案内レール7,7間に配置されてボールねじ8に螺合され、テーブル4上に設置したY軸駆動モータ(Y軸駆動装置)9により前記ボールねじ8が回転されることによってY軸方向yに移動するようになっている。
前記X軸スライダ6は、Z軸方向zの上下端部を、前記X軸ビーム部5bのZ軸方向zの上下端部にX軸方向xに沿って設けた一対の案内レール10,10に支持され、後面(背面)に固定したボールナット(図示せず)が前記案内レール10,10間にX軸方向xに沿って配置されたボールねじ11に螺合され、該ボールねじ11がX軸ビーム部5bの一端部(図1で右端部)に固定したX軸駆動モータ(X軸駆動装置)12によって回転されることにより、X軸方向xに移動するようになっている。
前記第1の撮像手段20および第2の撮像手段21は、焦点深度が数μm(好ましくは2μm前後、本例では1.72μm)の同一のCCDカメラが使用され、第1の撮像手段20が第2の撮像手段21に対してZ軸方向z(被検査体Wの表面に垂直なフォーカス方向)に一定距離Lだけ隔てた位置(図2の例では、第1の撮像手段20が第2の撮像手段21より下位の方向に隔てられている)に配置されている。前記一定距離(離間距離)Lは数十μmが好ましく、本例では20μmに設定されている。前記一定距離Lとは、その設定数値に第1、第2の撮像手段20,21の焦点深度を加減した数値の範囲に含まれる距離をいうものとする。
前記ビームスプリッター22と反射鏡23a,23b、対物レンズ24とは被検査体Wからの反射光Bを第1、第2の撮像手段20,21に導くための光学系25を構成している。
先ず、図4に示すように、ティーチング動作(ステップS1)によってフォーカスヘッド19のZ軸方向zにおける初期位置を設定する。Y軸駆動モータ7とX軸駆動モータ12が作動され、フォーカスヘッド19がX,Y軸方向x、yに移動されて、その対物レンズ24が、前記テーブル4上に載置、固定された被検査体Wの平面方向における任意の選定された1つの設定箇所(ティーチング位置)の上方に移動される。そして、被検査体Wの厚みに合わせてZ軸駆動モータ13が作動されて、前記フォーカスヘッド19がZ軸方向zに所定の高さまで下降された後、フォーカス用モータ17が作動され、前記ティーチング位置でフォーカスヘッド19が一定の微速で被検査体Wの表面に向かって下降されて、第1、第2の撮像手段20,21によるフォーカス位置のサーチ処理動作が行われる。
そして、前記のようにして求めた各撮像手段20,21にもとづく各AFVの差がゼロとなるフォーカス位置(初期フォーカス設定位置)Zoが前記演算処理部30により演算されて求められ、該初期フォーカス設定位置Zoまでフォーカス用モータ17の作動によって前記フォーカスヘッド19が移動される。初期フォーカス設定位置Zoは、図6に示すように、各撮像手段20,21の最適フォーカス位置Z1,Z2がそれらの中央に前記被検査体Wを挟んだ状態となる。
前記詳細サーチ動作(ステップS3)によって、被検査体Wの1つの実際の測定個所における各撮像手段20,21の被検査体Wの表面に対するピント合わせ動作(オートフォーカス動作)と検査が終了すると、被検査体Wに他の検査すべき測定個所が無いか否か(フォーカスヘッド19を次の測定個所に移動させるか否か)が、前記演算処理部30によってメモリ33の登録内容から判断され(ステップS4)、他の測定すべき測定個所がある場合には、ステップS2,S3の動作が繰り返された後、被検査体Wの表面における全ての測定個所に対するピント合わせ動作と検査が終了する。
また、オートフォーカス装置2においては、前記フォーカスヘッド19をZ軸スライダ15を介してX軸スライダ6に取り付け、Z軸駆動モータ13とフォーカス用モータ17によって、フォーカスヘッド19をZ軸方向(フォーカス方向)に高低の2速度で移動させるようにしたが、前記Z軸スライダ15とZ軸駆動モータ13を省略して、X軸スライダ6に前記フォーカスヘッド19を直接支持して、Z軸方向zに移動させるようにしてもよい。
4 テーブル
5 X軸フレーム
6 X軸スライダ
12 X軸駆動モータ(X軸駆動装置)
13 Z軸駆動モータ(Z軸駆動装置)
15 Z軸スライダ
17 フォーカス用モータ(駆動手段)
19 フォーカスヘッド
20 第1の撮像手段
21 第2の撮像手段
22 ビームスプリッタ
23a,23b 反射鏡
24 対物レンズ
25 光学系
29 画像処理部
30 演算処理部
34 フォーカス制御装置(制御手段)
B 反射光
L 一定距離
W 被検査体
Claims (3)
- 被検査体に対向した第1の撮像手段と、該第1の撮像手段とフォーカス方向に一定距離隔てた位置に配置されて前記被検査体に対向した第2の撮像手段と、前記被検査体からの反射光を前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段に導く光学系と、前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段の画像データにもとづいて前記被検査体の明るさに関するデータの分散を求める制御手段と、該制御手段の指令によって動作され、前記第1の撮像手段と第2の撮像手段及び前記光学系を第1の撮像手段又は第2の撮像手段のフォーカス方向に移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とするオートフォーカス装置。
- 請求項1記載のオートフォーカス装置を使用し、前記第1の撮像手段又は第2の撮像手段を被検査体に対する最適フォーカス位置に合わせるオートフォーカス方法において、
前記被検査体の少なくとも1つの設定箇所における第1の撮像手段と第2の撮像手段の前記画像データにもとづいて得られた明るさに関するデータの最大値を求めた後、前記第1の撮像手段と第2の撮像手段の画像データにもとづいて得られた明るさに関するデータが等しくなるフォーカス方向の位置に、第1の撮像手段又は第2の撮像手段を移動させ、前記第1の撮像手段と第2の撮像手段の画像データにもとづいて得られた明るさに関するデータが等しい状態を保ちつつ、前記被検査体の前記設定箇所から検査箇所まで第1の撮像手段と第2の撮像手段及び前記光学系を被検査体に平行に相対移動させた後、前記第1の撮像手段又は第2の撮像手段を、それらを前記フォーカス方向に隔てた前記一定距離の1/2だけ前記被検査体に近づく方向へ移動させることを特徴とするオートフォーカス方法。 - 前記被検査体の検査箇所において、前記第1の撮像手段と第2の撮像手段の画像データにもづいて得られた明るさに関するデータが等しくなるフォーカス方向の位置に、近づくように移動する側の第1の撮像手段又は第2の撮像手段を撮影用撮像手段として使用することを特徴とする請求項2に記載のオートフォーカス方法。
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