JP2005128104A - 光導波路モジュールの製造方法及び光導波路モジュール - Google Patents

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崇史 奥戸
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Abstract

【課題】 上下方向のみならず、上下左右方向の光軸調整、さらには、光軸に対する角度ズレの制御をも可能とし、また、軸調整後の固定時の接着剤の硬化応力による光軸ズレの緩和をも可能とする光導波路モジュールの製造方法及びこの製造方法により製造した光導波路モジュールを提供する。
【解決手段】 基板1表面に形成した切欠き部2の内面9にヒータ電極部を含む電極部10を形成し、切欠き部2と光導波路ブロック8との間に充填した接着剤をヒータ電極部の加熱により硬化せしめて光素子側光路開放端5と、光導波路側光路開放端6との光結合を形成する工程を有するので、光素子4と光導波路ブロック8の間の光軸調整を行いながら光導波路ブロック8と基板1とを接合させることができ、光軸調整後に接合させる場合と比較すると接合時の接着剤の硬化収縮による光軸ズレの発生が抑制され、光軸調整精度の向上を図ることができる。
【選択図】図1


Description

本発明は、光導波路モジュールを製造する際、光導波路ブロックと光素子の位置調整を適切に行うことによって得られる光導波路モジュールの製造方法及びこの製造方法により製造した光導波路モジュールに関するものである。
従来より、光導波路ブロック(光導波路板)8と光素子4の位置調整を行うことによって光導波路モジュールを製造する方法については、種々、検討がなされており、ここで使用される位置調整方法、特に、光軸調整方法としては、例えば、特開平6−348531号公報に開示されている方法を例示することができる。
すなわち、これは、図6に示すように、シリコン基板17上に光素子アレイ18を形成し、さらに、その光素子アレイ18の位置と数に対応した複数本の平行なV溝19を形成した後、これら複数のV溝19の中央にこれらV溝19を横切ってシリコン基板17を貫通する長方形の穴部20を形成するというものである。ここでは、各光ファイバ心線21を上記V溝19に挿入し、その先端が穴部20を横断して各光素子に近接して配置するようにする。これを、多心光ファイバ個別軸調心機構22を用いて各光素子に対して各光ファイバ心線21を個別に高精度に軸合せしめ、その後接着剤等で各光ファイバ心線21をシリコン基板17に対して固定するというものである。
しかしながら、かかる光軸調整方法を用いた光導波路モジュールの製造方法では、上下方向の一方向しか光軸調整できず、また、軸調整後の固定の際も接着剤の硬化時の応力で光軸がずれることが懸念される等の解決すべき課題が残されていた。
特開平6−348531号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、上下方向のみならず、上下左右方向の光軸調整、さらには、光軸に対する角度ズレの制御をも可能とし、また、軸調整後の固定時の接着剤の硬化応力による光軸ズレの緩和をも可能とする光導波路モジュールの製造方法及びこの製造方法により製造した光導波路モジュールを提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、基板表面に矩形溝型形状の切欠き部を形成し、前記切欠き部終端開放面に光素子の受発光部に至る光素子側光路開放端を配置せしめる一方、前記光素子側光路開放端と光結合可能な対応する光導波路側光路開放端を有する光導波路を形成した光導波路ブロックを、前記切欠き部に嵌入、実装する光導波路モジュールの製造方法であって、前記切欠き部内面にヒータ電極部を形成し、前記切欠き部と前記光導波路ブロックとの間に充填した熱硬化性樹脂を前記ヒータ電極部の加熱により硬化せしめて前記光素子側光路開放端と、前記光導波路側光路開放端との光結合を形成する工程を有することを特徴とするものである。なお、ここでいう基板とは、その形状が、板状で、その板状面上にのみ回路形成可能なもののみに限定されず、立体的形状の板状面以外の面上にも回路形成可能なものを含むものとする。
請求項2に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項1記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記ヒータ電極部が、複数の独立制御可能なヒータ回路部を備えることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項2記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記切欠き部と前記光導波路ブロックとの間に充填した熱硬化性樹脂を前記ヒータ電極部の加熱により硬化せしめて、前記光素子側光路開放端と前記光導波路側光路開放端との光結合を形成する工程が、前記光素子側光路開放端から遠いヒータ回路部から、前記光素子側光路開放端に近いヒータ回路部に向かって順次、加熱することにより達成することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記切欠き部内面に第一の静電電極部を形成する一方、前記第一の静電電極部と相対する前記光導波路ブロックの面に第二の静電電極部を形成することを特徴とするものである。
請求項5に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項4記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記第二の静電電極部の前記光素子側光路開放端側の端縁を、相対する前記第一の静電電極部の前記光素子側光路開放端側の端縁よりも前記光素子側光路開放端に遠く形成することを特徴とするものである。
請求項6に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項4または請求項5記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記第一の静電電極部形成面上或いはこれらに対向する前記光導波路ブロックの面上、の少なくともいずれか一方の面上に頂面が絶縁性の凸部を一個または複数個形成することを特徴とするものである。
請求項7に係る発明の光導波路モジュールにあっては、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光導波路モジュールの製造方法により製造されたことを特徴とするものである。
請求項1に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、基板表面に矩形溝型形状の切欠き部を形成し、前記切欠き部終端開放面に光素子の受発光部に至る光素子側光路開放端を配置せしめる一方、前記光素子側光路開放端と光結合可能な対応する光導波路側光路開放端を有する光導波路を形成した光導波路ブロックを、前記切欠き部に嵌入、実装する光導波路モジュールの製造方法であって、前記切欠き部内面にヒータ電極部を形成し、前記切欠き部と前記光導波路ブロックとの間に充填した熱硬化性樹脂を前記ヒータ電極部の加熱により硬化せしめて前記光素子側光路開放端と、前記光導波路側光路開放端との光結合を形成する工程を有することを特徴とするので、光素子と光導波路ブロック間の光軸調整を行いながら光導波路ブロックと基板とを接合させることが可能となり、光軸調整後に接合させる場合と比較すると接合時の熱硬化性樹脂(接着剤)の硬化収縮による光軸ズレの発生が抑制され、光軸調整精度が向上するという優れた効果を奏する。
請求項2に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項1記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記ヒータ電極部が、複数の独立制御可能なヒータ回路部を備えることを特徴とするので、請求項1記載の光導波路モジュールの製造方法の発明の効果に加えて、ヒータ回路部を各々独立に制御することにより、より精妙な光軸調整が可能となり、光軸調整精度がさらに向上するという優れた効果を奏する。
請求項3に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項2記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記切欠き部と前記光導波路ブロックとの間に充填した熱硬化性樹脂を前記ヒータ電極部の加熱により硬化せしめて、前記光素子側光路開放端と前記光導波路側光路開放端との光結合を形成する工程が、前記光素子側光路開放端から遠いヒータ回路部から、前記光素子側光路開放端に近いヒータ回路部に向かって順次、加熱することにより達成することを特徴とするので、請求項2記載の光導波路モジュールの製造方法の発明の効果に加えて、光素子が実装されている部位から離れた位置から徐々に光導波路ブロックと基板が接合されることとなり、熱硬化性樹脂の硬化収縮の影響を受けにくくなり、光軸調整精度が一層向上するという優れた効果を奏する。
請求項4に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記切欠き部内面に第一の静電電極部を形成する一方、前記第一の静電電極部と相対する前記光導波路ブロックの面に第二の静電電極部を形成することを特徴とするので、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光導波路モジュールの製造方法の発明の効果に加えて、上記第一の静電電極部と第二の静電電極部との間に電圧を負荷することにより静電引力を発生させ、この静電引力を用いて光導波路ブロックの位置を調整することができる結果、サブミクロンオーダーでの調整を容易に行うことが可能となり、光軸調整精度がさらに向上するという優れた効果を奏する。
請求項5に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項4記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記第二の静電電極部の前記光素子側光路開放端側の端縁を、相対する前記第一の静電電極部の前記光素子側光路開放端側の端縁よりも前記光素子側光路開放端に遠く形成することを特徴とするので、請求項4記載の光導波路モジュールの製造方法の発明の効果に加えて、上記第一の静電電極部と第二の静電電極部との間に電圧を負荷することにより静電引力を発生させ、この静電引力を用いて光導波路ブロックの位置を調整することができるだけでなく、上記静電引力により光素子側に光導波路ブロックを押し付ける力も働くので、光素子と光導波路ブロックとの間の隙間が小さくなり、光結合のカップリング損失を低減せしめ得るという優れた効果を奏する。
請求項6に係る発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、請求項4または請求項5記載の光導波路モジュールの製造方法において、前記第一の静電電極部形成面上或いはこれらに対向する前記光導波路ブロックの面上、の少なくともいずれか一方の面上に頂面が絶縁性の凸部を一個または複数個形成することを特徴とするので、請求項4または請求項5記載の光導波路モジュールの製造方法の発明の効果に加えて、上記凸部が短絡防止用ストッパーとして働くので、上記第一の静電電極部と第二の静電電極部の静電用電極同士が接触して短絡(ショート)するのを防止し得るという優れた効果を奏する。
請求項7に係る発明の光導波路モジュールにあっては、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光導波路モジュールの製造方法により製造されたことを特徴とするので、光軸調整精度に優れた光導波路モジュールとなるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。なお、本発明の光導波路モジュールの製造方法及びこの製造方法により製造した光導波路モジュールは、下記の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
すなわち、本実施形態の光導波路モジュールの製造方法は、図1に示すように、基板1表面に矩形溝型形状の切欠き部2を形成し、この切欠き部終端開放面3に光素子4の受発光部(図示せず)に至る光素子側光路開放端5を配置せしめる一方、光素子側光路開放端5と光結合可能な対応する光導波路側光路開放端6を有する光導波路7を形成した光導波路ブロック8を、切欠き部2に嵌入、実装する光導波路モジュールの製造方法である。
すなわち、切欠き部2の内面9にヒータ電極部12(図3参照)を有する電極部10を形成し、切欠き部2と光導波路ブロック8との間に充填した熱硬化性樹脂(接着剤)をヒータ電極部12の加熱により硬化せしめて光素子側光路開放端5と、光導波路側光路開放端6との光結合を形成する工程を有するものである。ここで、図1は、本実施形態の光導波路モジュールの製造方法に係る光導波路モジュールの構成の概略を示すもので、(a)は、分解斜視図、(b)は、光素子側光路開放端5と、光導波路側光路開放端6との光結合形成後の様子を示す斜視図である。図2は、本実施形態の光導波路モジュールの製造工程の概要を示すもので、(a)は、切欠き部2近傍の加工を示す斜視図、(b)は、切欠き部2の内面9の電極部10の形成を示す斜視図、(c)は、光導波路ブロック8の形成を示す斜視図、(d)は、光導波路ブロック8への電極部16の形成を示す斜視図、(e)は、光素子側光路開放端5と、光導波路側光路開放端6との光結合形成後の様子を示す斜視図である。一方、図3は、電極部10の構成を例示するもので、(a)は、A面電極部10aの要部の概略を模式的に示す図、(b)は、B面電極部10bの要部の概略を模式的に示す図である。
以下、本実施形態の光導波路モジュールの製造方法の概要を具体的に説明する。
1)基板1の表面に光導波路ブロック8を、嵌入、実装可能な矩形溝型形状の切欠き部2を形成し、この切欠き部終端開放面3に光素子4の受発光部(図示せず)に至る光素子側光路開放端5が配置されるように光素子4の実装を行う。併せて、切欠き部2の内面9である右側面9a、左側面9bと底面9cに高さ5μm程度の凸部11を形成する(図2(a))。
2)基板1の表面に金をスパッタあるいは蒸着により2μm程度の厚みで薄膜形成する。レーザー加工等により、基板1の表面に形成した切欠き部2の内面9である右側面9a、左側面9bと底面9cに選択的に電極部10を形成する(図2(b))。電極部10の電極パターンは図3に示すようにA面電極部10aを側面9a、9bに、B面電極部10bを底面9cにパターニングを行う(図3(a)、(b))。このパターンは(ア)〜(エ)の4つのヒータ回路部を有するヒータ電極部12と、I〜IVの4つの静電引力発生用電極を有する静電引力発生用電極部13から成り、側面9a、9bと底面9cの各電極部は相互に導通しておらず、それぞれ独立している。静電引力発生用電極(I〜IV)は、A面電極部10a、B面電極部10bとともに、縦50μm×横100μmのフラット電極を4つ独立に形成させる(図3(a)、(b))。また、静電引力発生用電極部13は、後述する光導波路ブロック8の側面14および底面15に形成する第二の静電電極部と相対し、この第二の静電電極部との間に静電引力を発生し得る第1の静電電極部となる(図3(a)、(b))。一方、ヒータ電極部12は、A面、B面ともに幅5μm〜10μm程度で蛇行させたヒータ回路よりなるヒータ回路部(ア)〜(エ)を横方向に4つに独立させた構造となっている(図3(a)、(b))。
3)LIGAプロセス等により、光導波路ブロック8を形成する(図2(c))。
4)次に、光導波路ブロック8の側面14および底面15に第一の静電電極部である上記静電引力発生用電極部13との間に静電引力を発生し得る第二の静電電極部である電極部16(すなわち、側面電極部16a、底面電極部16b)を形成する(図2(d))。すなわち、切欠き部2の内面である側面9a、9bと底面9cに第一の静電電極部を形成する一方、この第一の静電電極部と相対する光導波路ブロック8の面に第二の静電電極部を形成することにより、上記第一の静電電極部と第二の静電電極部との間に電圧を負荷することにより静電引力を発生させ、この静電引力を用いて光導波路ブロック8の位置を調整することができるようにするというものである。その結果、基板1と光導波路ブロック8との間の位置関係において、サブミクロンオーダーでの調整が容易に行うことが可能となり、光軸調整精度をさらに向上せしめ得ることとなる(図2(e))。
具体的には、側面14および底面15に金をスパッタあるいは蒸着により2μm程度の厚みで薄膜形成する。レーザー加工あるいはウェットエッチング等により側面14と底面15がそれぞれ独立した第二の静電電極部である電極部16(すなわち、側面電極部16a、底面電極部16b)を形成する。さらに、電極部16は光素子側光路開放端5と光導波路側光路開放端6との接合面である上記切欠き部終端開放面3よりも50μm程度離れた距離から電極形成されている。
ここで、図4は、静電引力による光導波路ブロック8の位置合わせの様子を示すもので、(a)は、切欠き部2に光導波路ブロック8をはめ込む様子を模式的に示す図、(b)は、光素子側光路開放端5と光導波路側光路開放端6との接合方向にも静電引力が働く様子を模式的に示す図である。
すなわち、A面電極部10a、B面電極部10bともに、その静電引力発生用電極部13(すなわち、第一の静電電極部)の光素子側光路開放端5側の端縁が、上記切欠き部終端開放面3と略一致しているのに対して、図4(a)からもわかるように、第二の静電電極部である電極部16の光導波路側光路開放端6側(即ち、光導波路ブロック8が、光結合する相手である光素子側光路開放端5側)の端縁が、上記切欠き部終端開放面3よりも、光素子側光路開放端5と光導波路側光路開放端6との接合方向と反対方向に50μm程度ズレて対向しているため、後述する5)において、切欠き部2に光導波路ブロック8をはめ込む際(図4(a)参照)、光素子側光路開放端5と光導波路側光路開放端6との接合方向にも静電引力が働くこととなる。これにより、光導波路ブロック8には、常に光素子4と光導波路7の接合面(すなわち、切欠き部終端開放面3)方向(図4(b)矢印方向)への静電引力が働くこととなり、光素子4と光導波路7が常にスリ合わさった状態で位置合せが可能となるというものである。すなわち、本発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、第二の静電電極部の前記光素子側光路開放端5側の端縁を、相対する第一の静電電極部の光素子側光路開放端5側の端縁よりも光素子側光路開放端5に遠く形成する結果、前記第一の静電電極部と第二の静電電極部との間に電圧を負荷することにより静電引力を発生させ、この静電引力を用いて光導波路ブロック8の位置を調整することができるだけでなく、この静電引力により光素子4の側に光導波路ブロック8を押し付ける力も働くので、光素子4と光導波路ブロック8との間の隙間が小さくなり、光素子4と光導波路7の間の光結合のカップリング損失を低減せしめ得ることとなる。
さらに、この場合において、静電引力発生用電極部13の静電引力発生用電極(I〜 IV)は、切欠き部2の内面である側面9a、9bの各々4箇所及び底面9cの4箇所に独立して電圧を与えることができ、独立して静電引力を発生させること事が出来るため、図5に示すように、上下左右方向(矢印方向)さらには、光軸に対する回動方向(矢印方向)にも光導波路ブロック8を動かし、光軸に対する角度ズレの制御をも含む精妙な位置合せすることができることとなる。
一方、上記凸部11に形成した電極部は除去し、凸部11の頂面は、絶縁性を保持せしめることとした。この結果、静電引力により対向した第一の静電電極部と第二の静電電極部電極は近接するものの、凸部11の存在により、両者の接触を回避できるため、短絡(ショート)することを防止できることとなる。なお、本実施形態では、短絡防止用ストッパーとして機能し得る凸部11を切欠き部2の内面である側面9a、9bと底面9cに形成したが、第二の静電電極部形成面を有する光導波路ブロック8の側面14および底面15の上に形成しても良く、特に、制限されない。このように、本発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、第一の静電電極部形成面上或いはこれらに対向する光導波路ブロック8の面上、の少なくともいずれか一方の面上に頂面が絶縁性の凸部11を一個または複数個形成することにより、凸部11が短絡防止用ストッパーとして機能せしめ得るので、上記第一の静電電極部と第二の静電電極部の静電用電極同士が接触して短絡(ショート)するのを防止し得ることとなる。
5)次に、基板1の切欠き部2に熱硬化用接着剤を入れ、基板1の切欠き部2に光導波路ブロック8をはめ込む。基板1の切欠き部2の側面9a、9bおよび底面9cの静電引力発生用電極部13の静電引力発生用電極(I〜IV)に独立した電圧を加え、上記したように、静電引力により光素子4と光導波路7との位置合せを行いながら、切欠き部2の側面9a、9bおよび底面9cのヒータ回路を動作させる。このとき、切欠き部2の側面9a、9bおよび底面9cのヒータ回路をヒータ回路部(エ)からヒータ回路部(ア)へ、順次、回路動作させ、光素子4と光導波路7の接合面に遠い部位から接着剤を硬化せしめ、基板1と光導波路ブロック8を固定する。このように光素子4と光導波路7の接合面に遠い位置から接着することで、最後まで静電引力による位置あわせができ接着剤の応力による位置ズレを防止できる。このように、本発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、切欠き部2と光導波路ブロック6との間に充填した熱硬化性樹脂をヒータ電極部12の加熱により硬化せしめて、光素子側光路開放端5と光導波路側光路開放端6との光結合を形成する工程が、光素子側光路開放端5から遠いヒータ回路部から、光素子側光路開放端5に近いヒータ回路部に向かって順次、加熱することにより達成することができるので、光素子4が実装されている部位から離れた位置から徐々に光導波路ブロック8と基板1が接合されることとなり、熱硬化性樹脂の硬化収縮の影響を受けにくくなり、光軸調整精度を一層向上することが可能となる。
一方、ヒータ電極部12の制御に着目すれば、基板1の切欠き部2の側面9a、9bおよび底面9cのヒータ回路部(ア)〜(エ)を独立して回路動作させることができるため、接着剤である熱硬化性樹脂の硬化位置を複数の独立制御可能なヒータ回路部で制御でき、基板1と光導波路ブロック8の固定位置を比較的高い自由度で制御できることとなる。このように、本発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、ヒータ電極部12が、複数の独立制御可能なヒータ回路部を備えているので、ヒータ回路部を各々独立に制御することにより、より精妙な光軸調整が可能となり、光軸調整精度をさらに向上することが可能となる。
以上のように、本発明の光導波路モジュールの製造方法にあっては、基板1表面に矩形溝型形状の切欠き部2を形成し、この切欠き部終端開放面3に光素子4の受発光部に至る光素子側光路開放端5を配置せしめる一方、光素子側光路開放端5と光結合可能な対応する光導波路側光路開放端6を有する光導波路7を形成した光導波路ブロック8を、切欠き部2に嵌入、実装する光導波路モジュールの製造方法において、切欠き部2の内面9にヒータ電極部10を形成し、切欠き部2と光導波路ブロック8との間に充填した熱硬化性樹脂をヒータ電極部10の加熱により硬化せしめて光素子側光路開放端5と、光導波路側光路開放端6との光結合を形成する工程を有するので、光素子と光導波路ブロック間の光軸調整を行いながら光導波路ブロックと基板とを接合させることが可能となり、光軸調整後に接合させる場合と比較すると接合時の接着剤の硬化収縮による光軸ズレの発生が抑制され、光軸調整精度が向上することとなる。
さらに、本発明の上記光導波路モジュールの製造方法により製造された光導波路モジュールは、その製造工程において、上下方向のみならず、上下左右方向の光軸調整、さらには、光軸に対する角度ズレの制御が可能であり、さらには、軸調整後の固定時の接着剤の硬化応力による光軸ズレの緩和等も可能となる結果、光軸調整精度に優れた光導波路モジュールとなる。
本発明の一実施形態である光導波路モジュールの製造方法に係る光導波路モジュールの構成の概略を示すもので、(a)は、分解斜視図、(b)は、光素子側光路開放端5と、光導波路側光路開放端6との光結合形成後の様子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態である光導波路モジュールの製造工程の概要を示すもので、(a)は、切欠き部2近傍の加工を示す斜視図、(b)は、切欠き部2の内面9の電極部10の形成を示す斜視図、(c)は、光導波路ブロック8の形成を示す斜視図、(d)は、光導波路ブロック8への電極部16の形成を示す斜視図、(e)は、光素子側光路開放端5と、光導波路側光路開放端6との光結合形成後の様子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態である光導波路モジュールの電極部10の構成を例示するもので、(a)は、A面電極部10aの要部の概略を模式的に示す図、(b)は、B面電極部10bの要部の概略を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態である光導波路モジュールの製造方法における静電引力による光導波路ブロック8の位置調整の様子を示すもので、(a)は、切欠き部2に光導波路ブロック8をはめ込む様子を模式的に示す図、(b)は、光素子側光路開放端5と光導波路側光路開放端6との接合方向にも静電引力が働く様子を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態である光導波路モジュールの製造方法における光導波路ブロック8の位置調整の可能な方向等を模式的に示す図である。 従来例にかかる光素子アレイと多心光ファイバの光結合装置の構成を示すもので、(a)は、平面図、(b)は、側面図である。
符号の説明
1 基板
2 切欠き部(基板1)
3 切欠き部終端開放面
4 光素子
5 光素子側光路開放端(光素子4)
6 光導波路側光路開放端(光導波路7)
7 光導波路
8 光導波路ブロック
9 内面(切欠き部2)
9a 右側面(内面9)
9b 左側面(内面9)
9c 底面(内面9)
10 電極部(内面9)
10a A面電極部(右側面9a、左側面9b)
10b B面電極部(底面9c)
11 凸部(内面9等)
12 ヒータ電極部(内面9)
13 静電引力発生用電極部(内面9)
14 側面(光導波路ブロック8)
15 底面(光導波路ブロック8)
16 電極部(光導波路ブロック8)
16a 側面電極部(側面14)
16b 底面電極部(底面15)
17 シリコン基板
18 光素子アレイ
19 V溝(シリコン基板17)
20 穴部(シリコン基板17)
21 光ファイバ心線
22 多心光ファイバ個別軸調心機構
23 光ファイバテープ
24 半導体レーザアレイ用電源
25 光パワー測定器
26 圧電素子コントローラ
27 圧電素子
28 上下微動台(基台)
29 微調整板
30 基台

Claims (7)

  1. 基板表面に矩形溝型形状の切欠き部を形成し、前記切欠き部終端開放面に光素子の受発光部に至る光素子側光路開放端を配置せしめる一方、前記光素子側光路開放端と光結合可能な対応する光導波路側光路開放端を有する光導波路を形成した光導波路ブロックを、前記切欠き部に嵌入、実装する光導波路モジュールの製造方法であって、前記切欠き部内面にヒータ電極部を形成し、前記切欠き部と前記光導波路ブロックとの間に充填した熱硬化性樹脂を前記ヒータ電極部の加熱により硬化せしめて前記光素子側光路開放端と、前記光導波路側光路開放端との光結合を形成する工程を有することを特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
  2. 前記ヒータ電極部が、複数の独立制御可能なヒータ回路部を備えることを特徴とする請求項1記載の光導波路モジュールの製造方法。
  3. 前記切欠き部と前記光導波路ブロックとの間に充填した熱硬化性樹脂を前記ヒータ電極部の加熱により硬化せしめて、前記光素子側光路開放端と前記光導波路側光路開放端との光結合を形成する工程が、前記光素子側光路開放端から遠いヒータ回路部から、前記光素子側光路開放端に近いヒータ回路部に向かって順次、加熱することにより達成することを特徴とする請求項2記載の光導波路モジュールの製造方法。
  4. 前記切欠き部内面に第一の静電電極部を形成する一方、前記第一の静電電極部と相対する前記光導波路ブロックの面に第二の静電電極部を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光導波路モジュールの製造方法。
  5. 前記第二の静電電極部の前記光素子側光路開放端側の端縁を、相対する前記第一の静電電極部の前記光素子側光路開放端側の端縁よりも前記光素子側光路開放端に遠く形成することを特徴とする請求項4記載の光導波路モジュールの製造方法。
  6. 前記第一の静電電極部形成面上或いはこれらに対向する前記光導波路ブロックの面上、の少なくともいずれか一方の面上に頂面が絶縁性の凸部を一個または複数個形成することを特徴とする請求項4または請求項5記載の光導波路モジュールの製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光導波路モジュールの製造方法により製造されたことを特徴とする光導波路モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015180940A (ja) * 2007-10-29 2015-10-15 コーニング インコーポレイテッド 精密位置決めシステムおよび方法のための局部加熱により形成されたガラスビーズ隆起部

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