JP2005127074A - 油圧ショベルの窓保護装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業機11と、作業機11の側方に設置したキャブ18と、キャブ18の作業機11側の側板18bに設けた窓23とを備えた油圧ショベルにおいて、窓23の両側に上下方向に設けた案内枠24と、案内枠25の間に上方より挿脱自在な窓保護体24と、窓23を覆う位置に窓保護体24を固定する固定手段29とから構成したもので、キャブ18と作業機11との間に僅かな隙間しかない油圧ショベルであっても、作業機11に邪魔されることなく窓保護体24の脱着が行えるため、作業中に塵埃や雨水等により窓ガラスが汚れて視界が悪くなった場合の清掃や、作業終了後窓ガラス22を清掃する作業が容易に行える。
【選択図】図2
Description
また作業機の左側にはキャブが設置されていて、キャブ内に設けられた操作レバー等の操作手段をオペレータが操作することにより、走行、旋回及び作業機による各種の作業を行うようになっており、走行時や旋回時、作業機の視界を確保するためにキャブの前面は勿論、側面や後面、屋根等に、ガラスが装着された窓が設けられており、キャブの左側面には、キャブへ乗降する際に使用するドアが開閉自在に設けられている。
このため従来では、キャブの前面に網や格子よりなる窓保護体を装着して、キャブ側へ岩石が飛来しても、岩石がキャブ内へ飛び込まないように保護している。
キャブの側面にメッシュ状のオペレータガードを配設した例としては、例えば特許文献1に記載されたものが公知である。
このため前記特許文献1に記載されたオペレータガードのように、格子状のオペレータガードを取り付けるスペースはほとんどなく、特許文献1に記載のオペレータガードをキャブの側面に設置することは困難である。
また前記特許文献1ではブラケットによりキャブの前面に窓保護を取り付けているが、キャブの側面にこのオペレータガードを取り付けた場合、脱着作業が困難となるため、窓ガラスが塵埃等で汚れた場合、オペレータガードを取り外して清掃作業を行うことも困難である等の問題がある。
また簡単にオペレータガードが脱着できる構成となっていないため、一般的にキャブが作業機の側方に近接して設置され、キャブ側面と作業機の間に僅かな隙間しかない油圧ショベルに採用した場合、オペレータガード内側の窓ガラスの汚れを簡単に清掃することができないため、益々視界性が悪くなる等の問題もある。
またキャブの上方より窓保護体を脱着するようにしたことから、キャブと作業機との間に僅かな隙間しかない油圧ショベルであっても、作業機に邪魔されることなく窓保護体の脱着が行えるため、作業中に塵埃や雨水等により窓ガラスが汚れて視界が悪くなった際の清掃や、作業終了後窓ガラスを清掃する場合は、キャブの上方より窓保護体を脱着することにより、窓ガラスの清掃作業が容易に行えるため、メンテナンス性の向上が図れるようになる。
またキャブの前方より窓保護体を脱着するようにしたことから、キャブと作業機との間に僅かな隙間しかない油圧ショベルであっても、作業機に邪魔されることなく窓保護体の脱着が行えるため、作業中に塵埃や雨水等により窓ガラスが汚れて視界が悪くなった際の清掃や、作業終了後窓ガラスを清掃する場合は、キャブの前方より窓保護体を脱着することにより、窓ガラスの清掃作業が容易に行えるため、メンテナンス性の向上が図れるようになる。
またキャブの下方へ窓保護体を下降させた後前方へ引き出すことにより、窓保護体を脱着するようにしたことから、キャブと作業機との間に僅かな隙間しかない油圧ショベルであっても、作業機に邪魔されることなく窓保護体の脱着が行えるため、作業中に塵埃や雨水等により窓ガラスが汚れて視界が悪くなった際の清掃や、作業終了後窓ガラスを清掃する場合は、キャブの前方より窓保護体を脱着することにより、窓ガラスの清掃作業が容易に行えるため、メンテナンス性の向上が図れるようになる。
またキャブの前方へ窓保護体を回動することにより窓保護体を脱着するようにしたことから、キャブと作業機との間に僅かな隙間しかない油圧ショベルであっても、作業機に邪魔されることなく窓保護体の脱着が行えるため、作業中に塵埃や雨水等により窓ガラスが汚れて視界が悪くなった際の清掃や、作業終了後窓ガラスを清掃する場合は、キャブの前方へ窓保護体を回動させることにより、窓ガラスの清掃作業が容易に行えるため、メンテナンス性の向上が図れるようになる。
図1は油圧ショベルの側面図、図2は窓保護の正面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図、図4は図2のB−B線に沿う断面図である。
図1に示す油圧ショベルは、自走自在な走行体1と、走行体1上に旋回自在に設置された旋回体2とよりなる。
走行体1は、センタフレーム3aと、その両側に互に平行するよう設けられた一対のサイドフレーム3bよりなるトラックフレーム3を有していて、各サイドフレーム3bの一端側にはアイドラ4が前後移動自在に支承されており、他端側には油圧モータよりなる走行モータ5により回転駆動されるスプロケット6が設けられている。
アイドラ4とスプロケット6の間には無端状の履帯7が捲装されていて、この履帯7をスプロケット6で駆動することにより、下部走行体1が自走できるようになっていると共に、サイドフレーム3bの上下部には、複数の転輪8が回転自在に支承されている。
トラックフレーム3のセンタフレーム3a上に旋回自在に設置された旋回体2は、底部が車体フレーム10により構成されていて、この車体フレーム10の前部中央に作業機11が装着されている。
車体フレーム10の前部には、作業機11の左側方に位置し、かつ作業機11に近接してキャブ18が設置され、車体フレーム10の後部には、ボンネットカバー19aにより覆われたエンジン室19が設置されていて、このエンジン室19内に動力用のエンジン(図示せず)が収容されており、車体フレーム10の後端にはカウンタウエイト20が取り付けられている。
キャブ18の左側面には乗降口18aが開口されていて、この乗降口18aには、キャブ18へ乗降する際開閉するドア21が設けられている。
またキャブ18の作業機11側の側面に設けられた例えば2個所の窓23には、上方向より脱着自在な窓保護体24が設けられている。
各窓保護体24は、窓22毎に独立(一体でもよい)した網体24aにより形成されていて、窓22全体が覆えるように窓22よりやや大きい四角形となっており、周辺部が枠体24bに嵌着されている。
枠体24bは、図3及び図4に示すように断面がほぼU字形に形成された金属よりなり、キャブ18の側板18bに設けられた窓23の前後両側に固着された案内枠25に、上方から挿入できるようになっている。
案内枠25は、窓保護体24の両側と下部に当接するように設けられていて、両側の案内枠25は、窓保護体24を上下方向へスライドさせる際のガイドとなっており、下部の案内枠25は、キャブ18の側面に装着された窓保護体24が所定位置に停止するよう位置決めすると同時に、窓保護体24の荷重を下方より支持するようになっている。
窓保護体24の枠体24bと摺接する案内枠25の摺動面には、図3に示すようにゴム等の弾性体により帯状に形成された振動吸収部材26が接着等の手段により取り付けられている。
ガイド部材25dは板材により形成されていて、両側の案内枠25に上方から挿入された窓保護体24の下部を、下部案内枠25の摺動面に取り付けられた振動吸収部材26に押し付けることにより、案内枠25の間隙25c内で窓保護体24がガタつくのを防止するようになっている。
把手27は窓保護体24を脱着する際把持して、脱着が容易に行えるようにするもので、各把手27の上端は、キャブ18の屋根面より上方へ突出しないように高さが設定されている。
また取り付け孔28は、キャブ18の側板18bに形成されたねじ孔(図示せず)と合致する位置に穿設されていて、これら取り付け孔28に挿入した蝶ねじよりなる固定手段29を側板18bのねじ孔に螺挿することにより、窓保護体24の上部がキャブ18の側板18bに固定できるようになっている。
キャブ18の作業機11側の側板18bに窓保護体24を取り付けるに当たっては、作業者がキャブ18の屋根18cに登って、上方より案内枠25の間隙25cに窓保護体24を挿入するもので、取り付け作業がキャブ18の上方より行えるため、キャブ18と作業機11の間の隙間が僅かでも、作業機11に邪魔されることなく取り付け作業が行える。
また案内枠25の間隙25cに上方より挿入した窓保護体24の下部がガイド部材25dに達すると、ガイド部材25dの傾斜にガイドされて、窓保護体24の下部が、下部の案内枠25の振動吸収部材26へと押し付けられると共に、この状態で窓保護体24の上部に設けられた取り付け孔28に挿入した固定手段29を側板18bのねじ孔に螺挿して、側板18bに2枚の窓保護体24をそれぞれ図2に示すように固定する。
また岩盤等の掘削や破砕作業時に飛散した岩石が作業機11側よりキャブ18に飛来しても、窓を覆う窓保護体24によりキャブ18内へ飛び込むのを阻止することができるため、キャブ18内のオペレータの安全を確保することができる。
またキャブ18の側板18bに取り付けられた窓保護体24は、案内枠25内において振動吸収部材26に圧着されていて、案内枠25との間に隙間が生じないようになっているため、作業中の振動により窓保護体24がガタつくことがなく、これによって騒音を発したり、固定手段29が緩んで脱落するのを未然に防止することができる。
図5に示す変形例では、窓23の前後両側に設けられた案内枠25のうち前側の案内枠25の長さを窓保護体24の高さのほぼ2分の1とし、下部の案内枠25を省略した構成となっている。
またキャブ18の作業機11側の側板18bに窓保護体24を取り付ける方法は、前記実施の形態と同様に、蝶ねじよりなる固定手段29を使用するが、窓保護を取り外す場合は、まず固定手段29を外したら窓保護体24を車体フレーム10の上に達するまで下降させ、その後キャブ18の前方へスライドさせるもので、前側の案内枠25の長さを予め短くしてあるので、前方の案内枠25や作業機11に邪魔されることなく窓保護体24をキャブ18の前方へ取り外すことができると共に、取り付ける場合は上記と逆の操作を行えばよい。
図7に示す変形例は、窓保護体24の前側下部をピン31によりキャブ18の側板18bに枢着して、このピン31を中心に窓保護体24をキャブ18の前方へ回動できるようにしたもので、窓保護体24がほぼ90度回動したところで停止されるように側板18bにストッパピン32が突設されている。
この変形例では、側板18bより窓保護体24を取り外すことはできないが、窓ガラスを清掃する等の作業には何等支障をきたすことがない。
また窓保護体24が大きく重量が重いため、人力による脱着に苦渋をきたす場合は、油圧シリンダやモータ等のアクチュエータを使用して窓保護体24をスライドさせたり、回動させるようにしてもよい。
なお窓保護体24としては、網体24aのみならず、格子やパンチングメタル等により形成してもよい。
2 旋回体
11 作業機
18 キャブ
18b 側板
23 窓
24 窓保護体
25 案内枠
29 固定手段
31 軸ピン
Claims (5)
- 作業機と、前記作業機の側方に設置したキャブと、前記キャブの前記作業機側の側板に設けた窓とを備えた油圧ショベルにおいて、前記窓の両側に上下方向に設けた案内枠と、前記案内枠の間に上方より挿脱自在な窓保護体と、前記窓を覆う位置に前記窓保護体を固定する固定手段とを備えたことを特徴とする油圧ショベルの窓保護装置。
- 作業機と、前記作業機の側方に設置したキャブと、前記キャブの前記作業機側の側板に設けた窓とを備えた油圧ショベルにおいて、前記窓の上方及び下方にほぼ水平に設けた案内枠と、前記案内枠の間に前方より挿脱自在な窓保護体と、前記窓を覆う位置に前記窓保護体を固定する固定手段とを備えたことを特徴とする油圧ショベルの窓保護装置。
- 作業機と、前記作業機の側方に設置したキャブと、前記キャブの前記作業機側の側板に設けた窓とを備えた油圧ショベルにおいて、前記窓の両側の前側は前記窓の上部部分に、後側は前記窓の上部から前記窓の下方に向けて延長するよう上下方向に設けた案内枠と、前記案内枠の間に下方より挿脱自在な窓保護体と、前記窓を覆う位置に前記窓保護体を固定する固定手段とを備えたことを特徴とする油圧ショベルの窓保護装置。
- 作業機と、前記作業機の側方に設置したキャブと、前記キャブの前記作業機側の側板に設けた窓とを備えた油圧ショベルにおいて、前記窓の前下部近傍に軸ピンにより枢着され、前記枢着部を中心に前後方向へ回動自在な窓保護体と、前記窓を覆う位置に前記窓保護体を固定する固定手段とを備えたことを特徴とする油圧ショベルの窓保護装置。
- 前記窓保護体と摺接する前記案内枠の摺動面に、弾性体よりなる振動吸収部材を設けたことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の油圧ショベルの窓保護装置。
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JP2016069998A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社クボタ | 作業機のキャビン、キャビンを備えた作業機、及びキャビンの製造方法 |
-
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- 2003-10-27 JP JP2003365469A patent/JP4175995B2/ja not_active Expired - Fee Related
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