JP2005123365A - 電源配線の設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 迅速で且つ精度良く半導体チップの電圧降下を予測できる電源配線の設計方法を提供する。
【解決手段】 正方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造であって、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造を仮定する第1ステップを有する。また、各配線の両端に電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
Figure 2005123365

と予測する第2ステップと有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電源配線の設計方法に関し、特に、迅速で且つ精度良く半導体チップの電圧降下を予測できる電源配線の設計方法に関する。
近年、半導体製造技術の進歩により、集積回路の高集積化及び微細化が進んでいる。これに伴い、集積回路の電源配線の配線幅が狭くなり抵抗値が上昇し、集積回路内部の電源配線における電圧降下の問題が顕著になっている。電圧降下が過大になると、集積回路を構成する機能素子が所定の機能を果たせず、或いは、誤動作するという不具合が生じる。
上記のような問題を防ぐために、集積回路の電源配線の設計においては、電源配線の電圧降下を予測し、電圧降下が許容範囲内に収まるように配線ピッチや電源幅などの電源配線構造を決定する必要がある。電圧降下の計算には、従来、SPICEなどの回路シミュレータや電圧降下の予測ツールなどが用いられている。
電圧降下が許容範囲内に収まるように、集積回路の電源配線の設計を行う設計方法については、例えば特許文献1に記載がある。
特開2002−217300号公報
ところで、電圧降下の計算に用いられる、上記回路シミュレータや予測ツールは、行列演算等の煩雑な計算を行うものであり、集積回路が大規模になるにつれて計算量が飛躍的に増大し、多くの時間及び計算機資源を必要とするという問題がある。このような問題を回避するために、設計の初期の段階では、集積回路を構成する機能素子の動作時の消費電力を考慮した詳細な電源配線構造の決定に先立って、電圧降下を迅速に計算できるように、集積回路内部の消費電力や電流などの条件を単純化して、電源配線の概略を決定する予備設計が行われている。
しかし、上記回路シミュレータや予測ツールを用いる場合には、上述の条件を単純化してもなお多くの時間及び計算機資源を要するものであった。従って、集積回路設計の効率化のためには、集積回路における電圧降下をより迅速で且つ精度良く計算し予測する手段が不可欠である。
本発明は、上記に鑑み、迅速で且つ精度良く半導体チップの電圧降下を予測できる電源配線の設計方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1発明に係る電源配線の設計方法は、正方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造を設計する方法において、
それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造(第1の電源配線構造)を仮定する第1ステップと、
各配線の両端に電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
Figure 2005123365
と予測する第2ステップとを有すること(但し、aは6.8×10-2以上で7.9×10-2以下の定数、Powerは半導体チップ全体の消費電力)を特徴としている。
本発明の第1発明によれば、第1の電源配線構造において、定数aとして特定の値を採用することにより、迅速で且つ精度良く半導体チップの中心点における電源電圧降下を予測することが出来る。定数aは、好ましくは、7.36×10-2以上7.38×10-2以下であり、最も好ましい定数aは、7.37×10-2である。本発明の第1発明の好適な実施態様では、前記x方向配線層及びy方向配線層の少なくとも一方の配線層の単位長あたりの配線抵抗Rintが、相互に並列接続の関係にある複数の配線層の単位長あたりの配線抵抗の合成抵抗として計算される。
本発明の第2発明に係る電源配線の設計方法は、正方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造を設計する方法において、
それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_xを有し、配線ピッチpw_yでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_yを有し、配線ピッチpw_xでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造(第2の電源配線構造)を仮定する第1ステップと、
各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
Figure 2005123365
と予測する第2ステップとを有すること(但し、aは6.8×10-2以上で7.9×10-2以下の定数、Powerは半導体チップ全体の消費電力、R=(Rint_y・pw_y)/(Rint_x・pw_x))を特徴している。
本発明の第2発明によれば、第2の電源配線構造において、迅速で且つ精度良く半導体チップの中心点における電源電圧降下を予測することが出来る。本発明の第2発明に係る好適な実施態様では、R>1であり、前記第2ステップで電源電圧降下Vdropを予測する予測式(2)に代えて下式
Figure 2005123365
を用いて半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdropを予測する。より迅速に電圧降下を予測することが出来る。
本発明の第3発明に係る電源配線の設計方法は、x方向の辺の長さがDc_x、y方向の辺の長さがDc_yの略長方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造を設計する方法において、
それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_xを有し、配線ピッチpw_yでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_yを有し、配線ピッチpw_xでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造(第3の電源配線構造)を仮定する第1ステップと、
各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
Figure 2005123365
と予測する第2ステップとを有すること(但し、aは6.8×10-2以上で7.9×10-2以下の定数、Powerは半導体チップ全体の消費電力、N=(Dc_y/pw_y)/(Dc_x/pw_x))を特徴としている。
本発明の第4発明に係る電源配線の設計方法は、x方向の辺の長さがDc_x、y方向の辺の長さがDc_yの略長方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造を設計する方法において、
それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_xを有し、配線ピッチpw_yでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_yを有し、配線ピッチpw_xでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造(第4の電源配線構造)を仮定する第1ステップと、
各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
Figure 2005123365
と予測する第2ステップとを有すること(但し、aは6.8×10-2以上で7.9×10-2以下の定数、Powerは半導体チップ全体の消費電力、R=(Rint_y・pw_y)/(Rint_x・pw_x)、N=(Dc_y/pw_y)/(Dc_x/pw_x))を特徴としている。
本発明の好適な実施態様では、前記定数aが、7.36×10-2以上で7.38×10-2以下である。定数aとして特定の値を採用することにより、精度良く半導体チップの中心点における電源電圧降下を予測することが出来る。
本発明の第2、第3、第4発明の好適な実施態様では、前記x方向配線層の単位長あたりの配線抵抗Rint_x、及び、前記y方向配線層の単位長あたりの配線抵抗Rint_yの少なくとも一方が、相互に並列接続の関係にある複数の配線層の単位長あたりの配線抵抗の合成抵抗として計算される。
本発明の好適な実施態様では、前記計算された中心点の電源電圧降下にビア抵抗による電圧降下を加算する。より精度良く電圧降下を予測することが出来る。なお、半導体チップの中心点が、第1〜第4の電源配線構造において最も電圧降下が大きい箇所である。
本発明の好適な実施態様では、予測した電源電圧降下Vdropが許容範囲内にあるか否かを判定する第3ステップを更に有し、
前記第3ステップにおいて、許容範囲内にないと判定されたときには、前記第2ステップの予測式に用いられるパラメータ値の少なくとも一つを変え、前記第1ステップ及び第2ステップを繰り返す。半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdropをパラメータ値の少なくとも一つを変えつつ繰り返し予測して判定することにより、許容範囲内にある電源電圧降下Vdropを有する電源配線を迅速に設計することが出来る。
本発明の第1〜第4発明によれば、それぞれ第1〜第4の電源配線構造について、迅速で且つ高い精度で半導体チップの中心点における電源電圧降下を予測することが出来る。
本発明の実施の形態の説明に先立って、本発明の電源電圧降下Vdropの予測に用いられる予測式の導出について説明する。
予測式(1)の導出
正方形状の半導体チップが備える電源配線構造であって、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える第1の電源配線構造を想定する。図1に、x方向及びy方向の1配線ピッチあたりの電源配線構造の構成を示す。第1の電源配線構造は、同図において、Rint=Rint_x=Rint_y、pw=pw_x=pw_yとしたものである。
上記第1の電源配線構造において、各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップ全体の消費電力がPowerで、半導体チップ全体で消費電力が均一であるものとし、x方向配線層の各配線とy方向配線層の各配線との全ての交点には、定電流Imodを流す定電流源が接続されるものとする。
第1の電源配線構造についてSPICEを用いた回路シミュレーションを行い、第1の電源配線構造を有する半導体チップの中心点における電圧降下VdropとチップサイズDc、電流Imod、単位長あたりの配線抵抗Rint、及び消費電力Powerなどのパラメータに対する依存性を調べ、図2〜4に示す結果を得た。
図2は、電圧降下VdropとチップサイズDcとの関係を示し、グラフ(i)は電流Imodが10μA、グラフ(ii)は電流Imodが40μAの場合をそれぞれ示している。得られた曲線は2次曲線であり、グラフ(i)とグラフ(ii)との間では、同じチップサイズの場合に、電圧降下が4倍になっていることが確認できた。従って、同図より、電圧降下Vdropは、チップサイズDcの2乗に比例し、且つ電流Imodに比例していることが判る。
図3は、電圧降下VdropとチップサイズDcとの関係を示し、グラフ(i)は単位長あたりの配線抵抗Rintが1mΩ/μmで、グラフ(ii)は単位長あたりの配線抵抗Rintが2mΩ/μmの場合をそれぞれ示している。グラフ(i)、(ii)の何れも電流Imodは10μAである。得られた曲線は2次曲線であり、グラフ(i)とグラフ(ii)との間では、同じチップサイズの場合に、電圧降下が2倍になっていることが確認できた。同図より、電圧降下Vdropは、チップサイズDcの2乗に比例し、且つ単位長あたりの配線抵抗Rintに比例していることが判る。
図4は、半導体チップ全体の消費電力Powerを一定の値に保持した場合における、電圧降下VdropとチップサイズDcとの関係を示している。同図において、消費電力Powerを5W、単位長あたりの配線抵抗Rintを1mΩ/μm、配線ピッチpwを10μmとした。得られたグラフは略一定の値となった。従って、同図より、電圧降下Vdropは、消費電力Powerが一定であれば、チップサイズDcに依存せず、一定であることが判る。
図2〜図4の結果から、第1の電源配線構造を備える半導体チップの中心点における電圧降下Vdropは、aを比例定数として、予測式(1−1)
Figure 2005123365
によって予測できると結論した。aの値として、図2〜4の各グラフに適合する値を検討した結果、最も適当な値として7.37×10-2が得られた。また、好ましい定数aの値の範囲として6.8×10-2以上で7.9×10-2以下、より好ましい定数aの値の範囲として7.36×10-2以上で7.38×10-2以下が得られた。
予測式(2)の導出
正方形状の半導体チップが備える電源配線構造であって、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_xを有し、配線ピッチpw_yでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_yを有し、配線ピッチpw_xでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える第2の電源配線構造を想定する。第2の電源配線構造におけるx方向及びy方向の1配線ピッチあたりの構成は、図1に示した構成と同様である。
上記第2の電源配線構造において、予測式(1)の場合と同様に、各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップ全体の消費電力がPowerで、半導体チップ全体で消費電力が均一であるものとし、x方向配線層の各配線とy方向配線層の各配線との全ての交点には、定電流Imodを流す定電流源が接続されるものとする。
第2の電源配線構造についてSPICEを用いた回路シミュレーションを行い、第2の電源配線構造を有する半導体チップの中心点における電圧降下の比DRと、x方向配線層の各配線の配線ピッチpw_xあたりの配線抵抗及びy方向配線層の各配線の配線ピッチあたりpw_yの配線抵抗の比Rとの関係を調べ、図5のグラフに示す結果を得た。比Rは、x方向配線層の各配線の配線ピッチあたりの配線抵抗pw_x・Rint_xと、y方向配線層の配線ピッチあたりの配線抵抗pw_y・Rint_yとの比、即ちR=(pw_y・Rint_y)/(pw_x・Rint_x)で与えられる。
本発明者は、同図のグラフによく適合する関数を検討した結果、同図中に実線で示され、グラフがほとんど一致している、式(2−1)
Figure 2005123365
によって、良好に近似されることを見いだした。SPICEを用いた回路シミュレーションの結果と式(2−1)との誤差は最大で2.1%であった。
従って、第2の電源配線構造を備える半導体チップの中心点における電圧降下は、予測式(2)
Figure 2005123365
によって予測されると結論した。ここで、R>1の場合、予測式(2)を予測式(3)
Figure 2005123365
で近似することにより、計算をより迅速に行うことが出来る。
予測式(4)の導出
x方向の辺の長さがDc_x、y方向の辺の長さがDc_yの略長方形状の半導体チップが備える電源配線構造であって、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える第3の電源配線構造を想定する。第3の電源配線構造におけるx方向及びy方向の1配線ピッチあたりの構成は、図1に示した構成である。
上記第3の電源配線構造において、予測式(1)の場合と同様に、各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップ全体の消費電力がPowerで、半導体チップ全体で消費電力が均一であるものとし、x方向配線層の各配線とy方向配線層の各配線との全ての交点には、定電流Imodを流す定電流源が接続されるものとする。
第3の電源配線構造についてSPICEを用いた回路シミュレーションを行い、第3の電源配線構造を有する半導体チップの中心点の電圧降下の比DNと、x方向配線層の配線本数及びy方向配線層の配線本数の比Nとの関係を調べ、図6のグラフ(i)〜(iv)に示す結果を得た。比Nは、x方向配線層の配線本数Nx=Dc_x/pw_xと、y方向配線層の配線本数Ny=Dc_y/pw_yとの比、即ちN=Ny/Nx=(Dc_y/pw_y)/(Dc_x/pw_x)で与えられる。グラフ(i)はx方向の長さDc_xが590μm、グラフ(ii)はx方向の長さDc_xが1190μm、グラフ(iii)はx方向の長さDc_xが1770μm、グラフ(iv)はx方向の長さDc_xが2370μmの場合をそれぞれ示している。各グラフ(i)〜(iv)はほとんど一致している。
本発明者は、同図のグラフ(i)〜(iv)によく適合する関数を検討した結果、これらのグラフが、同図中に実線で示される式(4−1)
Figure 2005123365
によって、良好に近似されることを見いだした。SPICEを用いた回路シミュレーションの結果と式(4−1)との誤差は最大で2.3%であった。
従って、第3の電源配線構造を備える半導体チップの中心点における電圧降下は、予測式(4)
Figure 2005123365
によって予測されると結論した。
予測式(5)の導出
x方向の辺の長さがDc_x、y方向の辺の長さがDc_yの略長方形状の半導体チップが備える電源配線構造であって、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_xを有し、配線ピッチpw_yでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_yを有し、配線ピッチpw_xでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える第4の電源配線構造を想定する。第4の電源配線構造におけるx方向及びy方向の1配線ピッチあたりの構成は、図1に示した構成と同様である。
上記第4の電源配線構造において、予測式(1)の場合と同様に、各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップ全体の消費電力がPowerで、半導体チップ全体で消費電力が均一であるものとし、x方向配線層の各配線とy方向配線層の各配線との全ての交点には、定電流Imodを流す定電流源が接続されるものとする。
第4の電源配線構造についてSPICEを用いた回路シミュレーションを行い、x方向配線層の各配線の配線ピッチあたりの配線抵抗及びy方向配線層の各配線の配線ピッチあたりの配線抵抗の比Rと、x方向配線層の配線本数及びy方向配線層の配線本数の比Nとを独立に変化させ、第4の電源配線構造を備える半導体チップの中心点における電圧降下Vdropとチップサイズとの関係を調べ、図7及び図8に示す結果を得た。
図7において、x方向配線層の各配線の配線ピッチpw_y、y方向配線層の各配線の配線ピッチpw_xを何れも10μmとし、x方向配線層の各配線の単位長あたりの配線抵抗Rint_x=1mΩ/μm、y方向配線層の各配線の単位長あたりの配線抵抗Rint_y=3mΩ/μmとした。グラフ(i)は、半導体チップのx方向の辺の長さDc_xが1770μmで、y方向の辺の長さを式Dc_y=590−1770μmに従って変化させた場合を、グラフ(ii)は、半導体チップのy方向の辺の長さDc_yが1770μmで、x方向の辺の長さを式Dc_x=2370−4130μmに従って変化させた場合をそれぞれ示す。
図8において、x方向配線層の各配線の配線ピッチpw_yを10μm、y方向配線層の各配線の配線ピッチpw_xを20μm、x方向配線層の各配線の単位長あたりの配線抵抗Rint_xを1mΩ/μm、y方向配線層の各配線の単位長あたりの配線抵抗Rint_yを3mΩ/μmとした。グラフ(i)は、半導体チップのx方向の辺の長さDc_xが1770μmで、y方向の辺の長さを式Dc_y=590−1770μmに従って変化させた場合を、グラフ(ii)は、半導体チップのy方向の辺の長さDc_yが1770μmで、x方向の辺の長さを式Dc_x=2370−4130μmに従って変化させた場合をそれぞれ示す。
本発明者は、図7及び図8の各グラフによく適合する関数を、予測式(2)及び予測式(4)を参考に検討した結果、第4の電源配線構造を備える半導体チップの中心点における電圧降下Vdropは、予測式(5)
Figure 2005123365
によって予測されることを見いだした。図7中、予測式(5)を用いて得られた結果をグラフ(iii)及び(iv)に示す。同図中のグラフ(iii)及び(iv)は、それぞれ、同図中のグラフ(i)及び(ii)と同様の電源配線構造及び条件において計算した値を示している。また、図8中、予測式(5)を用いて得られた結果をグラフ(iii)及びグラフ(iv)に示す。同図中のグラフ(iii)及び(iv)は、それぞれ、同図中のグラフ(i)及び(ii)と同様の電源配線構造及び条件において計算した値を示している。
図7及び図8において、SPICEを用いた回路シミュレーションの結果と予測値との誤差は最大で2.3%である。従って、SPICEを用いた回路シミュレーションの結果と予測値とはほとんど一致しており、予測式(5)によって第4の電源配線構造を備える半導体チップの中心点における電圧降下を精度良く近似できているものと評価できる。
合成抵抗
前記x方向配線層及びy方向配線層の少なくとも一方が、相互に並列接続の関係にある複数の配線層から構成される場合には、予測式(1)〜(5)で用いる単位長あたりの配線抵抗を、各配線層の単位長あたりの配線抵抗の合成抵抗として計算することにより、予測式(1)〜(5)を適用することが出来る。
一例として、表1に示す構成を有する第5の電源配線構造を備えた半導体チップを想定する。即ち、第5の電源配線構造において、奇数層目の配線層M1、M3、・・・がx方向に延在する配線を有するx方向配線層をそれぞれ構成し、偶数層目の配線層M2、M4、・・・がy方向に延在する配線を有するy方向配線層をそれぞれ構成するものとする。奇数層目の配線層M1、M3、・・・のそれぞれは、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_x1、Rint_x3、・・・を有し、配線ピッチpw_y1、pw_y3、・・・でy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有する。偶数層目の配線層M2、M4、・・・のそれぞれは、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_y2、Rint_y4、・・・を有し、配線ピッチpw_x2、pw_x4、・・・でx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有する。
Figure 2005123365
この場合、x方向配線層の各配線の単位長あたりの合成抵抗は、x方向に延在する複数の配線層から選択された一の配線層の配線ピッチをpw_yとして、
Figure 2005123365
で与えられる。y方向配線層の各配線の単位長あたりの合成抵抗は、y方向に延在する複数の配線層から選択された一の配線層の配線ピッチをpw_xとして、
Figure 2005123365
で与えられる。
予測式(1)〜(5)の適用に際しては、x方向の単位長あたりの配線抵抗として、式(6)で計算されたx方向の単位長あたりの合成抵抗を、y方向の単位長あたりの配線抵抗として、式(7)で計算されたy方向の単位長あたりの合成抵抗を採用することが出来る。また、配線ピッチとして、上記それぞれ選択された配線層の配線ピッチpw_y、及びpw_xを採用することが出来る。
ビア抵抗による電圧降下
ビア抵抗による電圧降下の影響を定電流源を流れる電流Imodとビアの抵抗Rviaの積Imod×Rviaとして、予測式(1)〜(5)にそれぞれ加算することにより、より精度良く電圧降下を計算することが出来る。
計算例
本発明の予測精度を確認するために、第6の電源配線構造について、SPICEを用いた回路シミュレーションによる解析結果と、本発明に係る予測式(5)による結果とを比較した。第6の電源配線構造は、プロセス技術UX6(NECエレクトロニクス株式会社)における暫定的な電源配線構造であり、図9に示す配線回路ユニット20をx方向及びy方向に同じ個数づつ並べて形成された構造を想定した。
配線回路ユニット20において、M1配線及びM5配線はx方向の配線層であり、M4配線及びM6配線はy方向の配線層である。また、1gridを0.28μmとして、配線回路ユニット20の一辺の長さは36gridであり、M1配線の配線ピッチは18gridで、M4配線、M5配線、及びM6配線の配線ピッチは36gridである。各配線層の幅及び厚さには、それぞれ図示の値を採用した。M4配線、M5配線、及びM6配線の幅には、太幅ルールを適用する必要のない最大の値である3μmを採用した。セル高さは9gridである。太幅ルールとは、Cuを用いた配線において、CMP研磨の際に配線の中央部が凹むことにより配線抵抗が増加することを抑制するために、ある一定以上の配線長が禁止されるルールを言う。
SPICEを用いた回路シミュレーションを行う際には、配線回路ユニット20内に4つの定電流源をM1配線にそれぞれ接続して配置し、定電流源に流す電流Iunitはチップサイズから計算される平均配線長に基づき、式Iunit=0.5・fc・fd・Cunit・Vddに基づいて決定した。ここで、fcは動作周波数で、fdは動作率、即ち半導体チップ中の全てのトランジスタの内で動作しているトランジスタの割合で、Cunitは1配線回路ユニット20あたりの負荷容量で、Vddは電源電圧である。Cunitは更に、式Cunit=pVG/(3.5・0.28)/ucell・(Cint・lav+Cgin)により得られ、ここで、pVGは配線回路ユニット20のピッチで、ucellは配線回路ユニット20におけるセル使用率で、Cintは単位長あたりの配線容量で、lavは平均配線長で、Cginはゲートの入力容量である。また、各配線層間に形成されているビアの抵抗をビアの断面積から算出し、ビアも計算に含めている。
本発明に係る予測式(5)の適用に際して、予め、x方向の単位長あたりの配線抵抗をM1配線及びM5配線の合成抵抗として、y方向の単位長あたりの配線抵抗をM4配線及びM6配線の合成抵抗として、式(6)及び式(7)を用いてそれぞれ求めた。また、予測式(5)を用いて算出された値に、更に、ビアによる電圧降下をImod×Rviaとして加え、予測値とした。電流Imodは、1配線回路ユニット20あたりの消費電流であり、
Figure 2005123365
に設定した。
図10に、SPICEを用いた回路シミュレーションによる解析値(SPICE値)、及び本発明に係る予測式(5)を用いて算出された値(予測値)をそれぞれ示す。グラフ(i)はSPICE値を、グラフ(ii)は予測値をそれぞれ示している。
同図の結果より、SPICE値と予測値との最大の誤差は、Dc=1512μmにおける4.0%であり、予測式(5)によって、高い精度で予測できているものと評価できる。誤差は式{(SPICE値)−(予測値)}/(SPICE値)×100によって算出した。SPICE値と予測値との間に誤差が生じた主な原因として、第1に、SPICEによる回路シミュレーションにおいては、x方向配線層又はy方向配線層が相互に並列接続の関係にある複数の配線層から構成される場合には、複雑な補正項を計算するが、本発明に係る予測式(5)においては、合成抵抗として単純に計算する点が挙げられる。また、第2に、ビア抵抗による影響を単純にImod×Rviaとして加算する本発明に係る予測式に対して、ビアを三次元的に解析するSPICEでは、三次元的な効果をより正確に反映できる点が挙げられる。
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態について説明する。図11は、本発明の一実施形態例に係る電源配線の設計方法を示すフローチャートである。本実施形態例では、計算機を利用し、予測式(5)を用いて電源配線の設計を行う電源配線の設計方法について示す。
先ず、電源配線を仮定する(ステップS0)。次いで、計算機に対して、半導体チップのx方向の辺の長さDc_x、y方向の辺の長さDc_y、x方向配線層の各配線の配線ピッチpw_y、x方向配線層の各配線の単位長当たりの抵抗値Rint_x、y方向配線層の各配線の配線ピッチpw_x、y方向配線層の各配線の単位長当たりの抵抗値Rint_yを入力する(ステップS1)。計算機は、上記パラメータ値の入力を受け付け、予測式(5)を用いて、各配線の両端に電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときの、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdropを計算する(ステップS2)。
次いで、計算機は、電源電圧降下Vdropが許容範囲内にあるか否かを判定し(ステップS3)、許容範囲内にあれば仮定した電源構造を、予備設計段階の電源構造として決定する(ステップS4)。許容範囲内になければ、設計者が配線ピッチpw_y、pw_y及び抵抗値Rint_x、Rint_yなどのパラメータ値を変更することによって、電源構造の見直しを行い(ステップS5)、ステップS1に戻る。そして、ステップS3で電源電圧降下Vdropが許容範囲内に収まるまでステップS1〜S3及びS5のフローを繰り返す。
本実施形態例によれば、ステップS2で、迅速に且つ精度良く計算することが出来る予測式(5)を用いて半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdropを計算し、ステップS3で電源電圧降下Vdropが許容範囲内にない場合、ステップS5で電源配線におけるパラメータ値を変更することによって、電源電圧降下Vdropを繰り返し評価して、所望の電源配線を迅速に決定することが出来る。従って、許容範囲内にある電源電圧降下Vdropを有する電源配線を迅速に設計することができ、これによって、半導体チップの回路設計に要する時間を大幅に短縮することが出来る。
尚、本実施形態例では、予測式(5)を用いるものとしたが、予測式(5)に代えて、予測式(1)〜(4)のうちの何れかを用いて電源電圧降下Vdropを計算するものとしても良い。この場合、ステップS1において、それぞれの予測式に用いられるパラメータ値を入力する。また、本実施形態例では、ステップS5において、設計者が電源構造の見直しを行うものとしたが、計算機が行っても良い。この場合、例えば計算機が所定のプログラムに従って段階的に1つ又は複数のパラメータ値を変更する。例えば、配線ピッチの間隔を大きくするか、配線の抵抗値を小さくすることにより、電源電圧降下Vdropを許容範囲内にすることができる。なお、配線の抵抗値は配線幅を広くすることにより小さくすることができる。
そして、ステップS4で配線ピッチ、配線幅等の電源配線構造が決定した後、その電源配線構造に基づいて、所望の回路機能を実現するために必要な機能セルの配置、配線を行って、半導体チップのレイアウトを完成させる。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明に係る電源配線の設計方法は、上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施の形態の構成から種々の修正及び変更を施した電源配線の設計方法も、本発明の範囲に含まれる。
長方形状の半導体チップ上に形成される、x方向配線層の各配線及びy方向配線層の各配線の1配線ピッチあたりの電源配線構造を示す図である。 第1の電源配線構造を備えた半導体チップの中心点における電圧降下とチップサイズとの関係を示すグラフである。 第1の電源配線構造を備えた半導体チップの中心点における電圧降下とチップサイズとの関係を示すグラフである。 消費電力一定下における、第1の電源配線構造を備えた半導体チップの中心点における電圧降下とチップサイズとの関係を示すグラフである。 第2の電源配線構造を備えた半導体チップの中心点における電圧降下の比と、x方向配線層の各配線の配線ピッチあたりの配線抵抗及びy方向配線層の各配線の配線ピッチあたりの配線抵抗の比との関係を示すグラフである。 第3の電源配線構造を備えた半導体チップの中心点における電圧降下の比と、x方向配線層の配線本数及びy方向配線層の配線本数の比との関係を示すグラフである。 第4の電源配線構造を備えた半導体チップの中心点における電圧降下と、チップサイズとの関係を示すグラフである。 第4の電源配線構造を備えた半導体チップの中心点における電圧降下と、チップサイズとの関係を示す別のグラフである。 第6の電源配線構造における1電源配線ユニットの構成を示す斜視図である。 第6の電源配線構造を備えた半導体チップの中心点における電圧降下と、チップサイズとの関係を示すグラフである。 実施形態例の電源配線の設計手順を示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. 正方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造を設計する方法において、
    それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rintを有し、配線ピッチpwでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造を仮定する第1ステップと、
    各配線の両端に電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
    Figure 2005123365
    と予測する第2ステップとを有すること(但し、aは6.8×10-2以上で7.9×10-2以下の定数、Powerは半導体チップ全体の消費電力)を特徴とする電源配線の設計方法。
  2. 前記x方向配線層及びy方向配線層の少なくとも一方の配線層の単位長あたりの配線抵抗Rintが、相互に並列接続の関係にある複数の配線層の単位長あたりの配線抵抗の合成抵抗として計算される、請求項1に記載の電源配線の設計方法。
  3. 正方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造を設計する方法において、
    それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_xを有し、配線ピッチpw_yでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_yを有し、配線ピッチpw_xでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造を仮定する第1ステップと、
    各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
    Figure 2005123365
    と予測する第2ステップとを有すること(但し、aは6.8×10-2以上で7.9×10-2以下の定数、Powerは半導体チップ全体の消費電力、R=(Rint_y・pw_y)/(Rint_x・pw_x))を特徴とする電源配線の設計方法。
  4. R>1であり、前記第2ステップで電源電圧降下Vdropを予測する前記予測式(2)に代えて下式
    Figure 2005123365
    を用いて半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdropを予測する、請求項3に記載の電源配線の設計方法。
  5. x方向の辺の長さがDc_x、y方向の辺の長さがDc_yの略長方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造を設計する方法において、
    それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_xを有し、配線ピッチpw_yでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_yを有し、配線ピッチpw_xでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造を仮定する第1ステップと、
    各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
    Figure 2005123365
    と予測する第2ステップとを有すること(但し、aは6.8×10-2以上で7.9×10-2以下の定数、Powerは半導体チップ全体の消費電力、N=(Dc_y/pw_y)/(Dc_x/pw_x))を特徴とする電源配線の設計方法。
  6. x方向の辺の長さがDc_x、y方向の辺の長さがDc_yの略長方形状の半導体チップに電源を供給する電源配線構造を設計する方法において、
    それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_xを有し、配線ピッチpw_yでy方向に配列されてx方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するx方向配線層と、それぞれが単位長当たりの抵抗値Rint_yを有し、配線ピッチpw_xでx方向に配列されてy方向に延びる相互に平行な複数の配線を有するy方向配線層とを備える電源配線構造を仮定する第1ステップと、
    各配線の両端にそれぞれ電源電圧Vddを印加して半導体チップに電源を供給したときに、半導体チップの中心点における電源電圧降下Vdrop
    Figure 2005123365
    と予測する第2ステップとを有すること(但し、aは6.8×10-2以上で7.9×10-2以下の定数、Powerは半導体チップ全体の消費電力、R=(Rint_y・pw_y)/(Rint_x・pw_x)、N=(Dc_y/pw_y)/(Dc_x/pw_x))を特徴とする電源配線の設計方法。
  7. 前記定数aが、7.36×10-2以上で7.38×10-2以下である、請求項1〜6の何れか一に記載の電源配線の設計方法。
  8. 前記x方向配線層の単位長あたりの配線抵抗Rint_x、及び、前記y方向配線層の単位長あたりの配線抵抗Rint_yの少なくとも一方が、相互に並列接続の関係にある複数の配線層の単位長あたりの配線抵抗の合成抵抗として計算される、請求項3〜6の何れか一に記載の電源配線の設計方法。
  9. 前記計算された中心点の電源電圧降下にビア抵抗による電圧降下を加算する、請求項1〜8の何れか一に記載の電源配線の設計方法。
  10. 予測した電源電圧降下Vdropが許容範囲内にあるか否かを判定する第3ステップを更に有し、
    前記第3ステップにおいて、許容範囲内にないと判定されたときには、前記第2ステップの予測式に用いられるパラメータ値の少なくとも一つを変え、前記第1ステップ及び第2ステップを繰り返す、請求項1〜9の何れか一に記載の電源配線の設計方法。
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